JP2636624B2 - 冷却ロール上で溶融金属をシールする装置 - Google Patents

冷却ロール上で溶融金属をシールする装置

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JP2636624B2
JP2636624B2 JP4077598A JP7759892A JP2636624B2 JP 2636624 B2 JP2636624 B2 JP 2636624B2 JP 4077598 A JP4077598 A JP 4077598A JP 7759892 A JP7759892 A JP 7759892A JP 2636624 B2 JP2636624 B2 JP 2636624B2
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cooling roll
molten metal
ceramic fiber
fiber felt
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健男 涌井
雅三 古川
直嗣 吉田
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却ロール上で溶融金
属をシールする装置、特に冷却ロールと鋳造ノズルとの
間にセラミックフィアバーフェルトおよび金属板を介在
させたシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、薄板の連続鋳造法においては
回転する冷却ロールと鋳造ノズルとの間で溶湯をシール
することが重要であって、そのためのシール装置、機構
に関しても多くの提案がある。例えば、特開昭63−1010
53号公報にあっては、伸縮性のあるセラミックファイバ
製のフェルトを鋳造ノズルの側に設ける例が開示されて
いる。
【0003】しかし、この提案にかかるクッション材
は、実際に使用してみると強度不足であり、使用中に欠
損し、製品に巻き込まれて押し込み疵が発生することが
あった。このような欠点を解消するものとして、特開平
2−117749号公報には、押し込み疵などの欠陥を無くす
ために冷却ロールに対する鋳造ノズルなどの摺動面に無
機質材料の布状体をシール材として使用することが提案
されている。
【0004】しかしながら、この材料にあってもロール
と注湯ノズルの摩擦力に耐え、かつシールするための極
薄材料で耐熱性のある材料の入手は事実上困難である。
しかもそれらは高価であり、本来それは消耗品である以
上、製品コストの上昇は免れない。また、目的にかなう
織布状の材料も散見されるが、鋳造ノズルとロールで形
成される鋳造空間に突出しないように設置するには、現
物に合わせた切断加工が必要であり、切断により端面の
強度が失われ、ロールとの摩擦力により壊れ、これが湯
漏れや押し込み疵の原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここに、本発明の目的
は、薄板の連続鋳造法における冷却ロールと注湯ノズル
との間からの湯漏れを防止する効果的なシール手段を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明者らは、
かかる課題を解決すべく種々検討を重ね、次のような知
見を得た。 溶湯のシールは基本的に伸縮性のあるセラミックファ
イバー製フェルトにて行うことで湯漏れ自体の防止は十
分である。 セラミックファイバー製フェルトの強度不足は金属板
で保護することにより解決できる。
【0007】冷却ロールに疵をつけないように、補強
用に使用する金属板の硬度は冷却ロールの表面硬度と同
じか、それ以下のものを用いる。 金属板とセラミックファイバー製フェルトの配設関係
は鋳造空間から1〜5mm後退したところとすることで、
鋳造薄板の品質が確保される。 セラミックファイバー製フェルトの溶湯と接する部分
は、セラミックボンドで保護することにより、鋳造中の
フェルトの欠損を回避するとともに金属板で保護されて
いないセラミックファイバーフェルトの補強効果を発揮
させる。
【0008】よって、本発明の要旨とするところは、回
転する冷却ロールの周面で溶融金属を急冷凝固させて金
属薄板を製造する装置において、鋳造ノズルの冷却ロー
ルに接する面にセラミックファイバーフェルト層を配置
するとともに該セラミックファイバーフェルト層と冷却
ロールとの間に、先端が前記鋳造ノズル先端より1〜5
mm後退するよう金属の薄板を介在させたことを特徴とす
る溶融金属のシール装置である。
【0009】本発明の好適態様によれば、前記セラミッ
クファイバーフェルト層の溶融金属と接する面をセラミ
ックボンド層で被覆するようにしてもよい。また、前記
金属板は 回転する冷却ロールの表面硬度と同等かもし
くはそれ以下の表面硬度を有するものとすることが好ま
しい。
【0010】
【作用】次に、本発明の作用について説明する。図1な
いし図3は、本発明にかかる方法の態様を説明する断面
図であって、図1は平面図、図2は図1のA−A断面
図、図3は図2のB部拡大図である。図1からも分かる
ように、タンディッシュ10の先端には鋳造ノズル底部12
b と鋳造ノズル側面堰12a が一体に成形された鋳造ノズ
ル12が設けられており、鋳造ノズル底部12b 先端と鋳造
ノズル側面堰が各々冷却ロール14に接することにより鋳
造空間を区画するとともに、注入される溶融金属 (図示
せず) が溢出しないように規制している。
【0011】連続鋳造に際して見られる湯漏れはこの側
面堰12a と冷却ロール14との接触面および鋳造ノズル底
部12b と冷却ロール14との接触面において生じるが、通
常問題となるのは鋳造ノズル底部12b と冷却ロール14と
の接触面での湯漏れである。
【0012】図2は、セラミックファイバーフェルト層
20と金属板22のノズル12に対する配置を示す図であり、
セラミックスファイバーフェルト層20はノズル底部12b
およびノズル側面堰12a の冷却ロール14との接触面に設
けられており、金属板30はタンディッシュ10の下部に固
定され、ノズル側に進出し、前記セラミックスファイバ
ーフェルト層20と冷却ロール14との間に配置されてい
る。
【0013】図3は鋳造ノズル12の断面構造を示すもの
で、通常耐火物で作られたノズル先端24の下面にはセラ
ミックファイバーフェルト層20が貼着されており、冷却
ロール14との接触面を構成している。このセラミックフ
ァイバーフェルト層20は直接溶融金属と接触することは
なく、その先端部にはセラミックボンド層28が設けられ
ている。図面ではセラミックファイバーフェルト層20と
冷却ロール14との間には空間が存在しているが、実際に
はこの箇所は接触した状態でシールがなされ、連続鋳造
が行われるのである。
【0014】ここに、本発明によれば、セラミックファ
イバーフェルト層20と冷却ロール14との間には金属板30
が介在しており、その先端は鋳造ノズル先端、この場合
セラミックボンド層28の先端部から1 〜5mm 後退した位
置にくるよう配置されている。
【0015】本発明において用いるセラミックファイバ
ーフェルトは、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、高シリ
カのガラス繊維等であって、例えば「アルセン」との商
品名で市販されているものであってもよい。また、セラ
ミックボンドはアルミナ、シリカ、ZrO2等の粒子をバイ
ンダーに分散させたものであって、これも「スミセラ
ム」との商品名で市販されているものであってもよい。
【0016】さらに、金属板も冷却ロールの表面硬度と
同等かまたはそれ以下のものであるかぎり、特に制限さ
れないが、一般には耐熱性に優れた材料、例えばステン
レス鋼板等が好ましい。板厚さは一般に0.05〜0.3mm 程
度であれば十分である。このように本発明によって鋳造
ノズルと冷却ロールとの間にセラミックファイバーフェ
ルト層と金属板とを介在させることによって、次のよう
な相乗的作用効果が生じる。
【0017】薄板連続鋳造法では鋳造ロールに溶融金属
の酸化物が付着してゆくが、これの付着状態で熱伝達率
が変わり、鋳片の板厚の不均一や割れを生じる場合があ
る。このため、この付着物を均一にする試みが各種行わ
れている。例えば、特開昭平3−118944号公報ではこの
付着物を単に掻き落とすのではなく、均一に薄い膜状に
することが提案されているが、本発明のように金属板を
使用することによっても金属板が冷却ロール表面に押し
つけられているため酸化スケールがならされる効果があ
る。これにより均一な厚さの鋳片が製造可能となり、割
れ、しわ、くぼみなどの欠陥も防止可能となった。
【0018】
【実施例】実施例によって本発明の作用、効果をさらに
具体的に説明する。本例では図1ないし図3に示す装置
を使って、SUS 304 の連続鋳造を5分間行った。冷却ロ
ールはステンレス鋼製であって外径600mm 、表面硬度Hv
180 、金属板は表面硬度の異なった2種類のステンレス
鋼板( 板厚0.1mm)を用いた。結果は、表1にまとめて示
す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、セラミックファイバーフェルト層の補強用および冷
却ロールへの付着物平滑化用に金属板を用いるのである
が、そのように金属板を用いることによる効果として、
次のような点が挙げられる。 従来例では無機質のシール材を鋳造空間に突出しない
ように、つまり鋳造ノズル先端を超えて突出しないよう
に実際の寸法に合わせて現場で無機質シール材を切断加
工する必要があったが、本発明で用いる金属板は鋳造空
間より1 〜5mm後退して取り付けることができることか
ら、そのような必要はない。 工場で加工した金属板をそのまま用いることができ
る。このため取り付けに要する段取り時間を短縮するこ
とが可能であって、操業性の向上が図られる。 金属板は一般的材料であって、材料コストが安価であ
る。 再使用が可能であり、トータルコストの大幅な減少が
可能である。 セラミックファイバーフェルト層との相乗作用によっ
てシール効果は十分であって、更なる寿命の延長も図る
ことができる。 冷却ロールへの付着物の平滑化も効果的に行うことが
でき、鋳造鋳片の品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる方法を実施する装置の平面図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【符号の説明】
10 : タンディッシュ 12 : ノズル 12b: 鋳造ノズル底部 14 : 冷却ロール 12a: 側面堰 20 : セラミックファイバー
フェルト層 28 : セラミックボンド層 30: 金属板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する冷却ロールの周面で溶融金属を
    急冷凝固させて金属薄板を製造する装置において、鋳造
    ノズルの冷却ロールに接する面にセラミックファイバー
    フェルト層を配置するとともに該セラミックファイバー
    フェルト層と冷却ロールとの間に、先端が前記鋳造ノズ
    ル先端より1〜5mm後退するよう金属の薄板を介在させ
    たことを特徴とする溶融金属のシール装置。
  2. 【請求項2】 前記セラミックファイバーフェルト層の
    溶融金属と接する面をセラミックボンド層で被覆した、
    請求項1に記載する装置。
  3. 【請求項3】 前記金属板が 回転する冷却ロールの表
    面硬度と同等かもしくはそれ以下の表面硬度を有してい
    る、請求項1または2に記載する装置。
JP4077598A 1990-03-27 1992-03-31 冷却ロール上で溶融金属をシールする装置 Expired - Lifetime JP2636624B2 (ja)

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JPH05318040A (ja) 1993-12-03

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