JP2625381B2 - 変形筬と該変形筬を使用した細幅織物の織成方法 - Google Patents

変形筬と該変形筬を使用した細幅織物の織成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願にかかる発明は、織幅に変
化を有する細幅織物を、緯糸挿入アームと絡み針機構を
備えた細幅織機(ニードル織機あるいはニードルルーム
と呼ばれる)で織成する際に有用な変形筬とこの変形筬
を使用して左右対象に幅が増減した細幅織物の織成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】織幅に変化を有する細幅織物を細幅織機
で織成する方法及び装置に関しては、本出願人が既に出
願し特許を有している(特許第1,735,702 号) 。
【0003】この織成方法及び装置は、従来のシャトル
機械を用いて織成していた場合に比べて、大幅に高速度
(約700コース/分程度)で且つ品質的に優れた織物
が織成できる点、および織機の機構を簡素化できる点等
において特長を有する。
【0004】ところが、上記特許にかかる細幅織機を用
いた織成方法によると、図7に図示するように、織物の
片側の耳部が、絡み針4によって、緯糸11を連続して
ループ状に編成することによって形成されるため、該片
側の耳部で緯糸の一部が重なり、左右の耳部の厚さが異
なることとなる。かかる場合、このような細幅織物を薄
手のランジェリー、アンダーウェア用に用いるときに
は、着心地と風合いが悪くなり、商品化を阻害する。ま
た、厚手の吊りバンド(サスペンダー)やベルト等の製
品の場合には、上記左右の耳部の厚さの差はそれほど問
題とはならないが、上記片側の耳部において、伸びに対
して強度不足となり、やはり商品化が阻害される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記指摘し
た点に関して、織幅が均一な織物を細幅織機によって編
成するには、つまり、織地の左右の「耳部」の厚さを均
一にする場合には、図2に図示するように、補助緯糸1
2で緯糸11の端部をループ状に絡み針で連続的に編成
して係止することが考えられる。また、「耳部」に強度
を付与する場合には、図3に図示するように、補助緯糸
12と緯糸11のループを絡み針4で連続的に編成する
ことが考えられる。
【0006】しかしながら、一方において、織幅に変化
を有する細幅織物を織成できるのは、図6に図示する如
く、上下いずれかの一端で密度が高く他端で密度が低く
なるよう逆V字状(あるいはV字状であってもよい)に
筬羽2′が配設された筬A′の構成によりなされること
から、図6に示す筬A′が織幅の広い部分を織成する上
位に移動させられた位置(図6の筬が下端部で作用する
ような位置)では、筬枠1′の側部1A′とそれに隣接
する一側端の筬21 ′との隙間wが狭くなるため、上述
した補助緯糸を供給するための補助緯糸桿5(図4,図
5参照)が該一側端の筬羽21 あるいは筬枠1の側部1
Aと干渉し、本出願人にかかる上記特許発明を有効に実
施することができない。また、この場合には、筬枠1
A′を側方(図6において右方)に拡げて空間を形成し
筬A′の昇降を筬枠1A′に沿っておこなうことが考え
られるが、この場合には、筬A′の昇降状態(移動位
置)によって、上記一側端の筬羽21 と補助緯糸桿5の
間隔が変化するため、均一なループを形成することがで
きず、品質的に優れた織地を織成することができない。
【0007】本願発明は、上述のような現況に鑑みおこ
なわれたもので、両側の耳部で厚さが均一なあるいは強
度不足を呈することのない織幅に変化を有する細幅織物
を高速で織成できる細幅織機用の変形筬と、該変形筬を
使用した左右対象的に幅が増減した細幅織物の織成方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本第1の発明にかかる変
形筬は、緯糸挿入アームと絡み針機構を備えた細幅織機
を用いて、織幅に変化を有する細幅織物を織成するた
め、上下いずれかの一端で密度が高く他端で密度が低く
織成できるようテーパ状に筬羽が列設された変形筬であ
って、上記テーパ状に列設された筬羽の一側端の筬羽
が、織幅変更時の移動方向に沿うよう正面視長方形の筬
枠内に設けられ、該一側端の筬羽から他側端側の筬羽に
ゆくに従って順次他側端側への筬羽の傾斜が大きくなる
よう列設することによって、上記テーパ状を他側方での
み広がった片テーパ状のもので形成して、上記一側端の
筬羽と上記筬枠の側部との間に、織幅変更時の移動方向
に沿って補助緯糸桿が挿通するための帯状の空間(長方
形の空間)を設けたことを特徴とする。
【0009】また、上記変形筬において、上記片テーパ
状の筬羽の列設を、前記上下いずれかの一端から所定寸
法離れた位置から先方でなされるよう構成することがで
きる。
【0010】さらに、上記変形筬において、上記補助緯
糸桿を挿通するための空間が、織幅変更時の移動方向に
延びた方形であることが、構成を簡単にして補助緯糸桿
の挿通を可能にするのに都合がよい。
【0011】そして、上記いずれかの変形筬を使用した
織幅に変化を有する細幅織物を織成する方法であって、
隣接する筬羽の間隔が狭い状態で前記変形筬を使用して
幅を狭めた部分を織成する際には、筬羽の間隔に応じて
緯糸の供給量を減少させるとともに織地の巻取量を増加
させ、隣接する筬羽の間隔が広い状態で前記変形筬を使
用して幅を拡げた部分を織成する際には、筬羽の間隔に
応じて緯糸の供給量を増加させるとともに織地の巻取量
を減少させることによって、織地の幅の変化にかかわら
ず該織地の幅が左右対照的に増減した織地を織成するこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】しかして、本願発明にかかる変形筬によれば、
テーパ状に列設された筬羽の一側端の筬羽と、筬枠の側
部との間に、補助緯糸桿が挿通するための空間が形成さ
れているため、織幅を広くあるいは狭く変更する場合に
も補助緯糸桿が筬羽あるいは筬枠の側部と干渉すること
はない。
【0013】従って、織幅が広くなってもあるいは狭く
なっても該織幅に関係なく補助緯糸を補助緯糸桿によっ
て円滑に供給することができ、この結果、両側の耳部に
おける厚みを均一にすることができ、あるいは片側の耳
部で強度不足が生じるようなことはない。
【0014】また、本願発明にかかる織成方法によれ
ば、筬内において筬羽が左右対象的に配置されていない
ことに起因して、上記変形筬で従来の織成方法に従って
織成をおこなうと、織成された細幅織物の幅が左右で非
対象的に、つまり片テーパ状に配置された筬羽の配置状
態に即して片方でのみ増加あるいは減少しようとする
が、本願発明にかかる織成方法によれば、緯糸の供給状
態と巻取量の増減と、さらに補助緯糸による編成による
弾性作用があいまって、左右対象に織幅が増減した細幅
織物を織成することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本願発明にかかる変形筬に関して図面
を参照しながら具体的に説明する。
【0016】図1は本願発明の実施例にかかる変形筬の
筬羽の配置状態(配置形状)を示す筬の正面図である。
【0017】図1において、Aは筬(変形筬)、1は正
面視長方形の筬枠1で、この実施例の場合上記筬枠1の
中には、9本の筬羽2(21 〜29 )が配設されてい
る。
【0018】つまり、筬羽2のうち、本実施例の図1に
おいて右端の筬羽21 は、筬枠1の右側の側部1Aに平行
に配設され、該筬羽21 の図1において左隣りの筬羽2
2 は、上端から1/3程度先方(図1において下方)の
部分から下方がやや左側に「く」の字(図1では逆
「く」の字)状に傾斜するよう屈曲し、その左隣りの筬
羽23 は、同様に上端から1/3程度先方の部分から下
方がさらに左側に傾斜するよう屈曲する等、順次左側の
筬羽にゆくに従って傾斜が大きくなるよう屈曲してい
る。即ち、この実施例では、筬羽2が、上端の各筬羽2
の間隔bに対して下端の間隔b′が相対的に大きくな
り、また上端の各間隔bはそれぞれ同じ間隔で、且つ下
端の各間隔b′もそれぞれ同じ間隔になるよう配設さ
れ、上端から1/3程度先方に離れた位置から下方で下
方側で左側に拡がった片テーパ状に筬枠1内に配設され
ている。
【0019】そして、この筬Aでは、図1に図示するよ
うに、右端の筬羽21 と、右側の筬枠1の側部1Aとの
間に、織幅変更時の移動方向(この実施例では上下方
向)Xに沿って、帯状の空間(長方形の空間)Sが形成
されている。
【0020】ところで、図4,図5に図示するように、
筬Aは、これらの図において矢印Xに示す筬Aの移動方
向に移動可能に、且つ矢印Zに図示する方向に筬打ち動
作可能に構成されている。つまり、この筬Aは、図5に
図示する如く左方においてビーティング枠Bに上下に摺
動自在に配設されるとともに、該筬Aの下端を、ビーテ
ィング枠Bに回転自在に枢支されたプーリ20と下方の
駆動ビーティング軸Eに配設されたプーリ21間に巻装
されているタイミングベルト22(チェーンであっても
よい)に、連結することによって、該筬Aの矢印Xに示
す方向の移動が可能になっている。そして、上記筬打ち
動作は、図示しない駆動装置によりZ方向におこなわれ
るよう構成されている。また、この実施例では、上記筬
Aの矢印X方向の移動動作に従って、緯糸11を供給す
る供給装置の供給量と、織成された織物を巻き取る巻取
りローラ(図示せず)の巻取量が変化するよう構成され
ている。つまり、筬Aが上方に移動して織物の幅が広く
なると緯糸11の供給量を増加させ且つ巻取量を減少さ
せ、筬Aが下方に移動して織物の幅が狭くなると緯糸1
1の供給量を減少させ且つ巻取量を増加させるよう図示
しない制御装置によって制御されている。
【0021】そして、図4に図示するように、この筬A
の織前では、二種の経糸10が開口してひぐちCを形成
し、この織前側のひぐちCには、緯糸11を挿入するた
めの緯糸挿入アーム(キャリー)3が矢印Yで示す方向
に挿入・退避自在に配設されている。そして、このひぐ
ちCの図4において右方には、補助緯糸12を編成可能
な絡み針4と、この絡み針4の動作範囲内に補助緯糸1
2を供給する補助緯糸桿5が配設されている。つまり、
上記絡み針4は、ひぐちCの図4において右側方で矢印
Pで示す方向(織成方向)に移動可能に構成され、この
移動は、図4に図示するように、下方の回動軸4bの回
動によりアーム部材4cを介しておこなわれる。なお、
図4において、4c′は、上記アーム部材4cと一体的
に回動する補助アーム部材である。また上記補助緯糸桿
5は、上記絡み針4が筬A側に突出した際に、図2に図
示する如く絡み針4のフック部分4aに補助緯糸12が
引っ掛かるよう図4,図5に図示するように、補助緯糸
12を絡み針4が位置する上方(図4,図5の矢印Qで
示す方向)に持ち上げ可能に構成され、この持ち上げ動
作は、基端5Aが枢支軸5aに枢支された状態で下方の
カムフォロワー5bがカム板5Bの周面に接触すること
によりおこなわれる。なお、上記基端5Aは、図5に図
示するようにバネ7により、下方に引っ張られ常にカム
フォロワー5bがカム板5Bの周面に接触するような構
成になっている。
【0022】しかして、上述のように構成された筬は、
細幅織機の織成時に以下のように作用する。
【0023】即ち、織幅の異なる細幅織物を織成する
際、図示しない綜絖により二種の経糸10が図4あるい
は図5に図示するように開口され、この状態において、
上記緯糸挿入アーム3が、図4において矢印Yで示す方
向に挿入され、この際、下方から上記補助緯糸桿5が図
4あるいは図5に図示するように、補助緯糸12を絡み
針4が位置する上方に持ち上げた状態において、上記絡
み針4が図5に図示するように筬A側に突出動作して、
絡み針4が図2に図示するように補助緯糸12を引っ掛
ける。この状態から、絡み針4が後方(図4において左
側)に後退すれば、この絡み針4が図2に図示するよう
に、補助緯糸12をフック部分4aで引っ掛けた状態で
さらに後退する結果、補助緯糸12は絡み針4によって
細幅織物の片側の耳部(図2において右側の耳部)で、
経糸10内に挿入された上記緯糸11を固定する。そし
て、次に、緯糸挿入アーム3がひぐちCから後退し、筬
Aが織前側に移動する所謂「筬打ち」動作がおこなわれ
る。
【0024】そして、この筬打ち動作に際し、本実施例
にかかる変形筬の場合には、筬Aが図1に図示するよう
に、筬羽21 と、右側の筬枠1の側部1Aとの間に、織幅
変更時の移動方向Xに沿って、帯状の空間Sが形成され
ているため、上記絡み針4と補助緯糸12を保持した補
助緯糸桿5が、筬Aが上下どの位置にある場合にも、同
じ通過幅が得られて円滑に通過することができ、この結
果、織幅が広い場合でも細い場合でも細幅織物を織成す
ることが可能となる。従って、従来の筬(図6参照)を
使用した場合には織成できなかった、図2に図示するよ
うに、両側の耳部で厚さの均一なお細幅織物を織成する
ことができる。しかも、図1に図示するように、筬Aの
位置にかかわらず、筬羽21 と絡み針4の間隔wが常に
一定であるため、補助緯糸12は同じループ状に編成さ
れることになる。
【0025】そして、上記織成動作において、上述のよ
うに、筬Aの矢印X方向への移動と、緯糸11供給量及
び織物の巻取量が連動しておこなわれるため、また上述
のように補助緯糸12が同じループ状に編成されて弾性
力を有するため、図1に図示するような左右非対象に筬
羽を配置しても、織成されてくる細幅織物の幅の変化は
左右対象におこなうことが可能となっている。なお、こ
の場合には、上記緯糸挿入アーム3のひぐちC内の挿入
位置が、該緯糸挿入アーム3により挿入される緯糸11
が上記絡み針4のフック4aに係止されない位置にくる
よう、緯糸挿入アーム3あるいは絡み針4をセットして
おく必要がある。
【0026】また、同様の作用により、従来の筬(図6
参照)を使用した場合には織成できない図3に図示する
如き片側の耳部で、強度的不足のない細幅織物を織成す
ることができる。なお、この場合には、上記緯糸挿入ア
ーム3のひぐちC内の挿入位置が、該緯糸挿入アーム3
により挿入される緯糸11が上記絡み針4のフック4a
に係止される位置にくるよう、緯糸挿入アーム3あるい
は絡み針4をセットしておく必要がある。
【0027】即ち、図3に図示する細幅織物を織成する
場合にも、上述した場合と同様に、図示しない綜絖によ
り二種の経糸10が図4あるいは図5に図示するように
開口され、この状態で、上記緯糸挿入アーム3が、図4
において矢印Yで示す方向に挿入され、この際、下方か
ら上記補助緯糸桿5が図4あるいは図5に図示するよう
に、補助緯糸12を絡み針4が位置する上方に持ち上げ
た状態において、上記絡み針4が図4に図示するように
筬A側に突出動作して、絡み針4が図3に図示するよう
に補助緯糸12と緯糸11を引っ掛ける。この状態か
ら、絡み針4が後方(図4,図5において左側)に後退
すれば、この絡み針4が図3に図示するように、補助緯
糸12と緯糸11をフック部分4aで引っ掛けた状態で
さらに後退する結果、補助緯糸12と緯糸11は絡み針
4によって細幅織物の片側の耳部(図3において右側の
耳部)で前回の織成コースで形成されたループ部分Rに
編成されて固定される。そして、次に、緯糸挿入アーム
3がひぐちCから後退し、筬Aが織前側に移動する所謂
筬打ち動作がおこなわれる。
【0028】そして、この筬打ち動作に際し、本実施例
にかかる変形筬の場合には、筬Aが図1に図示するよう
に、筬羽21 と、右側の筬枠1の側部1Aとの間に、織幅
変更時の移動方向Xに沿って、帯状の空間Sが形成され
ているため、上記絡み針4と補助緯糸12を保持した補
助緯糸桿5が、筬Aが上下どの位置にある場合にも、円
滑に通過することができ、この結果、織幅が広い場合で
も細い場合でも細幅織物を織成することが可能となる。
【0029】なお、上記実施例では、筬の上端あるいは
下端の各筬羽の間隔を一定にしているが、上端での各筬
羽の間隔より下端での各筬羽の間隔が広ければ、上端あ
るいは下端の各筬羽の間隔を一定にする必要は必ずしも
ない。
【0030】
【発明の効果】しかして、本願発明にかかる変形筬によ
れば、従来の図6に図示する筬では織成することができ
なかった細幅織物、つまり、両側の耳部で厚さが均一な
細幅織物を高速で織成することが可能となり、従って、
着心地と風合いに優れた織幅に変化のある細幅織物を簡
単に提供することができる。
【0031】また、同様に、従来の図6に図示する筬で
は織成することができなかった、編成した側の耳部にお
いてもで強度不足のない織幅に変化のある細幅織物を提
供することが可能となり、厚手の吊りバンド(サスペン
ダー)やベルト等の製品を提供することが可能となる。
【0032】また、本願発明にかかる織成方法によれ
ば、上記着心地と風合いに優れた織幅に変化のある細幅
織物あるいは片方の耳部において強度不足のない織幅に
変化のある細幅織物を、左右対象的に幅が変化した形態
で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例にかかる変形筬の筬羽の配
置状態(配置形状)を示す筬の正面図である。
【図2】 本願発明にかかる両側の耳部の厚さが均一な
細幅織物の編成状態と織組織を示す織地の平面図であ
る。
【図3】 本願発明にかかる片側の耳部で強度不足のな
い細幅織物の編成状態と織組織を示す織地の平面図であ
る。
【図4】 本願発明にかかる変形筬の作用状態と織成状
態を示す織成部分の斜視図である。
【図5】 本願発明にかかる変形筬の作用状態と織成状
態を示す織成部分の概略側面図である。
【図6】 従来の筬の筬羽の配置状態を示す筬の正面図
である。図である。
【図7】 従来の細幅織物の編成状態と織組織を示す織
地の平面図である。
【符号の説明】
A…筬(変形筬) 1…筬枠 1A…側部 2…筬羽 3…緯糸挿入アーム 4…絡み針 5…補助緯糸桿 S…空間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸挿入アームと絡み針機構を備えた細幅
    織機を用いて、織幅に変化を有する細幅織物を織成する
    ため、上下いずれかの一端で密度が高く他端で密度が低
    く織成できるようテーパ状に筬羽が列設された変形筬で
    あって、 上記テーパ状に列設された筬羽の一側端の筬羽が、織幅
    変更時の移動方向に沿うよう正面視長方形の筬枠内に
    けられ、該一側端の筬羽から他側端側の筬羽にゆくに従
    って順次他側端側への筬羽の傾斜が大きくなるよう列設
    することによって、上記テーパ状を他側方でのみ広がっ
    た片テーパ状のもので形成して、上記一側端の筬羽と上
    記筬枠の側部との間に、織幅変更時の移動方向に沿って
    補助緯糸桿が挿通するための帯状の空間(長方形の空
    間)を設けたことを特徴とする変形筬。
  2. 【請求項2】前記片テーパ状の筬羽の列設が、前記上下
    いずれかの一端から所定寸法離れた位置から先方でなさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の変形筬。
  3. 【請求項3】前記補助緯糸桿を挿通するための空間が、
    織幅変更時の移動方向に延びた方形であることを特徴と
    する請求項1記載の変形筬。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3までのいずれか1の
    項に記載された変形筬を使用した織幅に変化を有する細
    幅織物を織成する方法であって、 隣接する筬羽の間隔が狭い状態で前記変形筬を使用して
    幅を狭めた部分を織成する際には、筬羽の間隔に応じて
    緯糸の供給量を減少させるとともに織地の巻取量を増加
    させ、隣接する筬羽の間隔が広い状態で前記変形筬を使
    用して幅を拡げた部分を織成する際には、筬羽の間隔に
    応じて緯糸の供給量を増加させるとともに織地の巻取量
    を減少させることによって、織地の幅の変化にかかわら
    ず該織地の幅が左右対照的に増減した織地を織成するこ
    とを特徴とする細幅織物の織成方法。
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