JP2617196B2 - 時計用外装部品 - Google Patents

時計用外装部品

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JP2617196B2 JP29847587A JP29847587A JP2617196B2 JP 2617196 B2 JP2617196 B2 JP 2617196B2 JP 29847587 A JP29847587 A JP 29847587A JP 29847587 A JP29847587 A JP 29847587A JP 2617196 B2 JP2617196 B2 JP 2617196B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、時計用外装部品に関するものである。
〔従来の技術〕
一般的な時計用外装部品の白色仕上げは、時計ケース
を例にたとえ説明すると黄銅又はステンレススチールよ
りなる時計ケース表面にニッケルメッキ1〜5μm施
し、その上にパラジウムメッキ1〜5μmを施してい
た。また黄金仕上げの場合は、時計ケースを例にたとえ
説明すると黄銅よりなる時計ケース表面にニッケルメッ
キ1〜5μmを施し、その上に金合金メッキを1〜5μ
m施していた。
尚、従来のニッケルメッキ、パラジウムメッキ及び金
合金メッキは、表面がキラキラと輝く光沢感を有してい
る。このニッケルメッキ及びパラジウムメッキに使用さ
れている光沢剤の量は、例えば、非クマリン系光沢剤の
場合、13〜20ml/lに調整されている。また、金合金メッ
キに使用されている光沢剤の量は、例えば、アミン系塩
の光沢剤の場合、11〜20g/lに調整されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
近年、時計用外装部品である時計ケースの表面仕上げ
としてレトロ調・アンティークな感がする使い古された
ステンレス色や使い古された金色の感じが現在好まれて
きた。このような表面仕上げを表面処理であるメッキで
出すことは殆ど不可能であった。そこで一般的には時計
用外装部品である時計ケース表面にホーニングを不均等
に行いその上に下地メッキとしてニッケルメッキを施
し、該ニッケルメッキの上にパラジウムメッキ又は金合
金メッキを施して、レトロ調を表現していた。
しかしながら、この方法に於ては、ホーニング目が表
面に表われてしまい、ステンレスや金の使い古されたす
こし濁った色調で、キズがアトランダムに付いた感じが
出せなかった。また下地メッキ後のホーニング手法も試
みたが、ホーニングより下地メッキが簡単になくならな
いようにするためメッキ厚を通常の2倍以上にする必要
が有り、コスト的に大変高いものになる問題があった。
本発明の目的は、上記欠点を解決すべく、下地メッキ
により使い古されたステンレス色や使い古された金色の
感じが表面処理であるメッキでだせないものか、鋭意研
究した結果、下地メッキとして光沢剤に非クマリン系を
使用し、少なく調整したニッケルメッキを施し、さらに
その上に光沢剤を少なく調整したパラジウムメッキ、光
沢剤を少なく調整した金メッキ、光沢剤を少なく調整し
た金合金メッキのうち少なくとも1種以上を施し仕上げ
ることによって、すこし濁った使い古された感じのする
ステンレス色やすこし濁った使い古された感じのする金
色の仕上げを施した時計用外装部品を提供するものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の構成は、下記の通りである。すこし濁った使
い古された感じのするステンレス色の場合は、時計用外
装部品に光沢剤を1.5〜10ml/lに調整し、すこし濁った
色調を有するニッケルメッキを下地メッキとし、該下地
メッキの上面に光沢剤を1.0〜10ml/lに調整し、すこし
濁った色調を有するパラジウムメッキを施し仕上げメッ
キとする。
また、パラジウムメッキの上面に、光沢剤を調整した
クロムメッキまたは光沢剤を調整したロジウムメッキを
施し仕上メッキとし、使い古されたすこし濁ったステン
レス色としても良い。
また、すこし濁った使い古された感じのする金色の場
合は、時計用外装部品に光沢剤を1.5〜10ml/lに調整
し、すこし濁った色調を有するニッケルメッキを下地メ
ッキとし、該下地メッキの上面に光沢剤を1.0〜10ml/l
に調整し、すこし濁った色調を有するパラジウムメッキ
と、該パラジウムメッキの上面に光沢剤を1.0〜10g/lに
調整し、すこし濁った色調を有する金合金メッキとを施
し仕上げメッキとする。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は第1実施例で時計ケースの要部断面図であ
る。
1は時計ケース、2は光沢剤を少なく調整したニッケ
ルメッキ層、3は光沢剤を少なく調整したパラジウムメ
ッキ層を示す。
〔実施例1〕 黄銅材または洋白材を使用し、鍛造加工と表面加工に
より時計用外装部品である時計ケース1を作り、トリク
レン、アルカリ脱脂、さらに酸洗後、下地メッキとして
非クマリン系光沢剤を1.5〜10ml/に少なく調整したニ
ッケルメッキ2を1〜5μm施し、さらにその上に水洗
後、光沢剤を1〜10ml/に少なく調整したパラジウム
メッキ3を1〜5μm仕上げメッキとして施す。
上面の表面処理を施した時計ケースは、すこし濁った
使い古された感じのするステンレス色で、レトロ感豊か
なものであった。
またこの時計ケースの耐蝕性を調べるため促進試験で
ある人工汗テスト(24H、48H)とキャステスト(24H、4
8H)を行なったが耐蝕性は良好であった。
尚、ニッケルメッキに使用した非クマリン系光沢剤の
量は、1.5ml/未満になると光沢が殆どなくなり、10ml
/を越えると光沢が出すぎてしまい、すこし濁った使
い古された感じのするステンレス色でレトロ感豊かな色
調はでず、1.5〜10ml/の範囲が最適である。また、パ
ラジウムメッキに使用した光沢剤の量は、ニッケルメッ
キの光沢剤の量と同様な理由で、1〜10ml/の範囲が
最適である。また、光沢剤の最適範囲の調整は、ニッケ
ルメッキ、パラジウムメッキのうちどちらか一方のみ行
なったのでは最適範囲に調整しなかったメッキで形成し
たメッキ層の影響を受け、すこし濁った使い古された感
じのステンレス色でレトロ感豊かな色調がでないので、
ニッケルメッキ及びパラジウムメッキとも必要である。
また、メッキ層を2層にしているのは、耐蝕性及び密着
性等、すぐれた機能品質を得るためである。
また、それぞれのメッキ層の範囲については、従来と
同様なので詳細は略す。また、実施例において、時計ケ
ースを使用したが時計バンド等の時計用外装部品に使用
できることは言う迄もない。
下記にニッケルメッキ液組成とパラジウムメッキ液組
成を示す。
〔ニッケルメッキ液組成〕
スルファミル酸ニッケル 300〜480g/ ほう酸 30〜45g/ 塩化ニッケル 15g/ 非クマリン系光沢剤 1.5〜10ml/ PH 3〜5 〔パラジウムメッキ液組成〕 パラジウム 4g/ 硝酸アンモニウム 90g/ 亜硝酸ナトリウム 10g/ 浴 温 45〜55℃ PH 9.0 光沢剤 2.0〜10ml/ 〔実施例2〕 黄銅材または洋白材を使用し、鍛造加工と表面加工に
より時計用外装部品である時計ケースを作り、トリクレ
ン、アルカリ脱脂、さらに酸洗浄、下地メッキとして実
施例1で示したニッケルメッキを1〜5μm施し、さら
にその上に実施例1で示したパラジウムメッキを1〜5
μm施し、さらにその上にアミン系塩の光沢剤を1.0〜1
0g/に少なく調整した金合金メッキを1〜5μm仕上
げメッキとして施す。
上記の表面処理を施した時計ケースは、すこし濁った
使い古された感じのする金色で、レトロ感豊かなもので
あった。
また言うまでもなく、耐蝕性は良好であった。
また金合金メッキ液酸性浴、中性浴、アルカリ性浴の
どれでも使用が可能である。
尚、金合金メッキで使用したアミン系塩の光沢剤量
は、第1実施例のニッケルメッキの光沢剤の量と同様な
理由で、1〜10g/の範囲が最適である。
また、それぞれのメッキ厚の範囲については、従来と
同様なので詳細は略す。
また、応用例として、第1実施例で作った時計ケース
のパラジウムメッキの上に、光沢剤を調整したクロムメ
ッキを0.1〜0.3μm施す方法や、光沢剤を調整したロジ
ウムメッキを0.1〜0.3μm施す方法により仕上げた時計
ケースは、すこし濁った使い古された感じのするステン
レス色でも色調の範囲が広がり、デザインバリエーショ
ンの拡大が計れる。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、本発明によれば光沢剤
を少なく調整したそれぞれのメッキにより、今迄表面処
理であるメッキで出すことのできなかった、すこし濁っ
た使い古された感じのレトロ基調のステンレス色や金色
で、且つ、アトランダムにキズが付いた様な色調を有す
る時計用外装部品を得ることができた。
また、従来と同様のメッキ処理法でできるので作業性
等も容易である。その上、メッキ層が形成された時計用
外装部品の耐蝕性も良好であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で、時計用ケースの要部断面図
である。 1……時計ケース、 2……ニッケルメッキ層、 3……パラジウムメッキ層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光沢剤を1.5〜10ml/lに調整し、すこし濁
    った色調を有するニッケルメッキを下地メッキとし、該
    下地メッキの上面に光沢剤を1.0〜10ml/lに調整し、す
    こし濁った色調を有するパラジウムメッキを施し仕上げ
    メッキとし、ステンレス色の使い古されたすこし濁った
    色調の仕上げ面としたことを特徴とする時計用外装部
    品。
  2. 【請求項2】前記すこし濁った色調を有するパラジウム
    メッキの上面に、光沢剤を調整したクロムメッキまたは
    光沢剤を調整したロジウムメッキを施し仕上げメッキと
    し、使い古されたすこし濁った色調の仕上げ面とした特
    許請求の範囲第1項記載の時計用外装部品。
  3. 【請求項3】光沢剤を1.5〜10ml/lに調整し、すこし濁
    った色調を有するニッケルメッキを下地メッキとし、該
    下地メッキの上面に光沢剤を1.0〜10ml/lに調整し、す
    こし濁った色調を有するパラジウムメッキと、該パラジ
    ウムメッキの上面に光沢剤を1.0〜10g/lに調整し、すこ
    し濁った色調を有する金合金メッキとを施し仕上げメッ
    キとし、金色の使い古されたすこし濁った色調の仕上面
    としたことを特徴とする時計用外装部品。
JP29847587A 1987-11-26 1987-11-26 時計用外装部品 Expired - Lifetime JP2617196B2 (ja)

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JPH01139794A JPH01139794A (ja) 1989-06-01
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