JP2611634B2 - 電荷転送素子 - Google Patents

電荷転送素子

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JP2611634B2 JP27413893A JP27413893A JP2611634B2 JP 2611634 B2 JP2611634 B2 JP 2611634B2 JP 27413893 A JP27413893 A JP 27413893A JP 27413893 A JP27413893 A JP 27413893A JP 2611634 B2 JP2611634 B2 JP 2611634B2
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倫弘 森本
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電荷転送素子に関し、特
に信号電荷検出部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電荷転送素子の信号電荷検出部には種々
の構造が知られているが、ここでは特開平3−1924
5号「電荷転送素子」に記載された構造を用いて説明す
る。図2は従来の環状接合ゲート型電荷検出器を説明す
るための図であり、図2(a)は模式的平面図、図2
(b)は図2(a)におけるA−A’部の断面図、およ
び図2(c)は図2(a)におけるB−B’部の断面図
である。図2(a),(b)および(c)に示すよう
に、N型半導体基板101の一主面上のP型ウェル領域
102中にP+ 型素子分離領域103を設けて素子形成
領域を区画し、該素子形成領域に選択的に設けたN型の
転送チャネル領域104と転送チャネル領域104の上
部に配列して設けた転送ゲート電極105を含んで構成
した電荷転送レジスタ106を形成する。電荷転送レジ
スタ106に隣接する前記素子形成領域にN型の環状接
合ゲート領域107を設け、環状接合ゲート領域107
の内部に島状にP+ 型ソース領域108を設ける。かか
る構造によりP型ウェル領域102をチャネル領域と
し、P+ 型素子分離領域103をドレイン領域とするこ
とによりP型の接合型電界効果トランジスタ(JFE
T)109が構成される。さらに、環状接合ゲート領域
107に隣接して、N型埋込みチャネルリセットトラン
ジスタ110が設けられる。また、P+ 型ソース領域1
08に負荷抵抗111を介して電源112を接続するこ
とによりJFET109はソースフォロワアンプとして
動作させる。この従来例におけるN型半導体基板101
の不純物濃度は1014〜1015cm-3、P型ウェル領域
102の不純物濃度は1015〜1016cm -3、深さは1
〜5μm、N型の環状接合ゲート領域107の不純物濃
度は1016〜1017cm-3、深さは0.2〜0.8μm
である。
【0003】次に、この従来の電荷転送素子の信号電荷
検出の動作原理を説明する。電荷転送レジスタ106に
より図の左方向から右方向に転送されてきた信号電荷は
環状接合ゲート領域107に転送され蓄積される。これ
により、環状接合ゲート領域107とP型ウェル領域1
02間の空乏層幅が変調されるため、JFET109の
チャネルであるP型ウェル領域102のコンダクタンス
が変調され、P+ 型ソース領域108からドレインであ
るP+ 型素子分離領域103に向かって流れる電流が変
調される。この電流の変化は、負荷抵抗111を介して
+ 型ソース領域108の電位変化として検出される。
環状接合ゲート領域107に蓄積されていた信号電荷
は、リセットゲート113にパルスを印加してオン状態
にすることでリセットドレイン114に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固体撮像素子は、光学
フォーマットの縮小および高密度化のために、画素寸法
が徐々に縮小されている。このため信号量が減少する
が、現在の固体撮像素子では雑音は主に電荷検出部およ
び出力アンプで発生しており、その大きさは画素寸法に
はほとんど依存していない。このような状況において十
分なSN比を確保するには、電荷検出部の高感度化が必
須である。
【0005】前述したように、従来の接合ゲート型電荷
検出器においては、JFETのチャネルとなる不純物ウ
ェル層が、電荷転送レジスタ領域の転送チャネル下部の
不純物ウェル層と同一の深さで形成されている。通常、
転送レジスタは、信号電荷が基板に溢れ出ないように、
転送チャネル下部の不純物ウェル層が完全に空乏化され
ないような深さおよび濃度で形成される。一般的に、電
荷検出部に隣接している電荷転送レジスタは、動作周波
数が15〜50MHzと高いため、不純物ウェル層の深
さは1〜5μm、不純物濃度は1015〜1016cm-3
ある。そのため電荷検出部のJFETのチャネルは完全
に空乏化されない。したがって、電荷検出感度が低いと
いう問題点がある。
【0006】本発明の目的は、電荷検出部の環状接合ゲ
ート型トランジスタのチャネル領域を容易に空乏化でき
るようにして、電荷検出感度を向上させた電荷転送素子
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電荷転送素子
は、信号電荷を転送する第一導電型の電荷転送レジスタ
と、前記電荷転送レジスタに隣接して設けられた電荷検
出部および出力増幅器とからなる電荷転送装置におい
て、電荷検出部に第一導電型の環状領域をゲートする
第二導電型の接合ゲート型トランジスタを有し、その接
合ゲート型トランジスタのチャネルとなる第二導電型の
不純物領域の深さが、電荷転送レジスタの第一導電型の
転送チャネル領域下部の第二導電型の不純物ウェル領域
の深さよりも浅く形成されている。
【0008】
【作用】接合ゲート型電荷検出器において、接合ゲート
型トランジスタの接合ゲート下部のチャネルの不純物層
の深さを、電荷転送レジスタの転送チャネル領域下部の
不純物層の深さよりも浅く形成する。これにより、接合
ゲート型トランジスタのチャネルは容易に空乏化される
ためチャネルコンダクタンスが小さくなり、かつ相互コ
ンダクタンスが大きくなるためソースフォロワアンプの
利得が向上し、信号電荷検出感度が向上する。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例の環状接合ゲート
型電荷検出器を説明するための図であり、図1(a)は
模式的平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−
A’部の断面図、および図1(c)は図1(a)におけ
るB−B’部の断面図である。
【0011】図1(a),(b)および(c)に示すよ
うに、N型半導体基板1の一主面上にP型ウェル領域2
が形成され、それに隣接してP型ウェル領域2よりも深
さが浅いP型不純物領域3が形成される。P+ 型素子分
離領域4を設けて素子形成領域を区画し、前記素子形成
領域に選択的に設けたN型の転送チャネル領域5と転送
チャネル領域5の上部に配列して設けた転送ゲート電極
6を含んで構成した電荷転送レジスタ7を形成する。電
荷転送レジスタ7に隣接する前記素子形成領域にN型の
環状接合ゲート領域8を設け、環状接合ゲート領域8の
内部に島状にP + 型ソース領域9を設ける。P型不純物
領域3をチャネル領域とし、P+ 型素子分離領域4をド
レイン領域とすることによりP型の接合型電界効果トラ
ンジスタ(JFET)10を構成する。さらに、環状接
合ゲート領域8に隣接して、N型埋込みチャネルリセッ
トトランジスタ11を設ける。また、P+ 型ソース領域
9に負荷抵抗12を介して電源13を接続することによ
りJFET10をソースフォロワアンプとして動作させ
ている。この実施例におけるN型半導体基板1の不純物
濃度は1014〜1015cm-3、P型ウェル領域2の不純
物濃度は1015〜1016cm-3、深さは2〜5μm,P
型不純物領域3の不純物濃度は1015〜10 16cm-3
深さは0.5〜1μm、N型の環状接合ゲート領域8の
不純物濃度は1016〜1017cm-3、深さは0.2〜
0.5μmである。
【0012】次に、本実施例の電荷転送素子の信号電荷
検出の動作原理を説明する。電荷転送レジスタ7により
図の左方向から右方向に転送されてきた信号電荷は環状
接合ゲート領域8に転送され蓄積される。これにより、
環状接合ゲート領域8とP型不純物領域3間の空乏層幅
が変調されるため、JFET10のチャネルであるP型
不純物領域3のコンダクタンスが変調され、P+ 型ソー
ス領域9からドレインであるP+ 型素子分離領域4に向
かって流れる電流が変調される。この電流の変化は、負
荷抵抗12を介してP+ 型ソース領域9の電位変化とし
て検出される。環状接合ゲート領域8に蓄積されていた
信号電荷は、リセットゲート14にパルスを印加してオ
ン状態にすることでリセットドレイン15に排出され
る。
【0013】なお、本実施例においては、リセットゲー
ト14下部のP型ウェル領域2の深さは、電荷転送レジ
スタ7下部のP型ウェル領域2と同じ深さとしたが、環
状接合ゲート領域8の下部のP型不純物領域3と同じ深
さでもよい。
【0014】本実施例では、環状接合ゲート領域8の下
部のP型不純物領域3の深さが0.5〜1μmのよう
に、電荷転送レジスタ下部のP型ウェル領域2に比べて
浅く形成されるので、従来、空乏化が困難であったJF
ET10のチャネルを容易に空乏化できる。ソースフォ
ロワアンプの利得は、一般的にgm1/(gm1+gDS1
DS2 )で与えられる。ここで、gm1はドライバトラン
ジスタの相互コンダクタンス、gDS1 はドライバトラン
ジスタのチャネルコンダクタンス、gDS2 はロードトラ
ンジスタのチャネルコンダクタンスである。すなわち、
本発明によれば、gDS1 の値を大幅に小さくすること、
およびgm1の値を大きくすることが可能となり、ソース
フォロワアンプの利得を2割程度大きくできるため、電
荷検出感度も2割程度向上できる。したがって、SN比
も2割程度の向上が期待できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、接合ゲー
ト型トランジスタのゲートとなる第一導電型の不純物領
域の深さを、電荷転送レジスタの第一導電型の転送チャ
ネル領域下部の第二導電型の不純物ウェル領域の深さよ
りも浅く形成することにより、電荷検出部の環状接合ゲ
ート型トランジスタのチャネル領域を容易に空乏化でき
るため、電荷検出感度が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電荷転送装置の一実施例における環状
接合ゲート型電荷検出器の模式的平面図(同図(a))
と、同図(a)におけるA−A’断面図(同図(b))
と、同図(a)におけるB−B’断面図(同図(c))
である。
【図2】従来の電荷転送装置における環状接合ゲート型
電荷検出器の模式的平面図(同図(a))と、同図
(a)におけるA−A’断面図(同図(b))と、同図
(a)におけるB−B’断面図(同図(c))である。
【符号の説明】
1,101 N型半導体基板 2,102 P型ウェル領域 3 P型不純物領域 4,103 P+ 型素子分離領域 5,104 転送チャネル領域 6,105 転送ゲート電極 7,106 電荷転送レジスタ 8,107 N型環状接合ゲート領域 9,108 P+ 型ソース領域 10,109 JFET 11,110 リセットトランジスタ 12,111 負荷抵抗 13,112 電源 14,113 リセットゲート 15,114 リセットドレイン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号電荷を転送する第一導電型の電荷転
    送レジスタと、前記電荷転送レジスタに隣接して設けら
    れた電荷検出部および出力増幅器とからなる電荷転送素
    子において、前記電荷検出部に第一導電型の環状領域を
    ゲートする第二導電型の接合ゲート型トランジスタを
    有し、その接合ゲート型トランジスタのチャネルとなる
    第二導電型の不純物領域の深さが、前記電荷転送レジス
    タの第一導電型の転送チャネル領域下部の第二導電型の
    不純物ウェル領域の深さよりも浅く形成されていること
    を特徴とする電荷転送素子。
  2. 【請求項2】 第二導電型の不純物領域の深さが0.5
    〜1μmであり、第二導電型の不純物ウェル領域の深さ
    が2〜5μmである、請求項1記載の電荷転送素子。
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