JP2605038Y2 - ワークのチャッキング装置 - Google Patents

ワークのチャッキング装置

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JP2605038Y2
JP2605038Y2 JP1993060228U JP6022893U JP2605038Y2 JP 2605038 Y2 JP2605038 Y2 JP 2605038Y2 JP 1993060228 U JP1993060228 U JP 1993060228U JP 6022893 U JP6022893 U JP 6022893U JP 2605038 Y2 JP2605038 Y2 JP 2605038Y2
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敏夫 稲葉
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エヌケーイー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、産業用多関節ロボッ
トのアームの先端などに取り付けて使用されるワークの
チャッキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチャッキング装置では、
丸棒などのワークをチャッングする要素として、図3
に示すように、略筒型コレット基材101に、その周方
向に等間隔を隔てた複数箇所に先端から基端側へ向かう
すり割り部102をそれぞれ形成してなるコレット10
0を使用しており、このコレット100を図4に示すよ
うに、ナット103に嵌着し、このナット103をロボ
ットアームなどに装着される本体104の雄ねじ部10
5に螺着したものがある。そして、このチャッキング装
置においては、上記コレット100にワークWを挿し込
んだうえ、上記ナット103をさらに螺動させることに
より、コレット100を径方向の内方へ変形させて上記
ワークWを挟着させるようになされていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記したような従来の
ワークのチャッキング装置では、略筒型のコレット基材
101にすり割り部102を形成してコレット100を
構成しているので、ナット103による締め付けの繰り
返しにより、上記すり割り部102の奥端側の上記基材
101に応力が集中し、ワークのチャッキング装置のよ
うに、頻繁に締め付けを繰り返すものでは、短期間の使
用ですり割り部102の奥端部にクラックなどを生じ易
課題があった。
【0004】ところで、従来、自動旋盤などの工作機械
に適用されるワークのチャッキング装置として、先端面
に開口するワーク挿入孔を有する本体内に、上記開口に
近接してワーク挿入孔の軸心周りに複数のチャック爪を
配置するとともに、これら複数のチャック爪をそれぞれ
径方向に変位可能に設定してコレット本体を構成し、こ
のコレット本体における各チャック爪に対して常時径方
向外方への弾性力を付勢するトーションばねを上記コレ
ット本体に設けるとともに、上記ワーク挿入孔を同心状
に取り囲んで上記コレット本体の一部を構成するシリン
ダ内に、上記ワーク挿入孔の軸心方向に沿って前後進可
能に構成されて作動流体圧を受けた際に前進して上記各
チャック爪を径方向内方側へ変位させるピストンを嵌合
したチャック装置が知られている(特公昭49−685
6号公報参照)。
【0005】しかしながら、上記構成のチャッキング装
置はワークを定位置でチャッキングするものであり、こ
れを産業用多関節ロボットのアームの先端などに取り付
けてコレット本体の先端面を下向きにした場合、ピスト
ンが後退しているにもかかわらず上記各チャック爪が自
重で自然落下して径方向内方側へ変位し、上記各チャッ
ク爪を復帰位置に保持させることができず、ワークの挟
着動作が円滑に行なわれないという課題がある。
【0006】この考案は上記課題を解消するためになさ
れたもので、本体先端面を下向きに した場合でもワーク
の円滑な挟着動作を達成することができるワークのチャ
ッキング装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案にるワークのチャッキング装置は、先端
面に開口するワーク挿入孔を有する本体に複数のコレッ
ト片をほぼ同心状に配置しかつこれらコレット片を径
方向変位可能に設定してなるワーク挟着用コレット
上記本体に設けられて上記各コレット片に常時径方
向外方へ弾性力を付勢する弾性力付勢具、上記ワーク
挿入孔を同心状に取り囲んで上記本体の一部を構成する
シリンダ部このシリンダ部に嵌合されて上記ワーク
挿入孔の軸心方向前後進可能でかつ作動流体圧を受け
前進して上記各コレット片を径方向内方側へ変位させ
るピストン体と、上記本体と各コレット片との間に設定
されて上記各コレット片に軸心方向後方へばね力を付勢
するばね部材とを具備したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、各コレット片に軸心方向後
方へばね力を付勢するばね部材を本体と各コレット片と
の間に設定したから、本体先端面を下向きにして使用す
る場合でも、上記各コレット片を復帰位置に保持させる
ことができ、ワークの挟着動作を円滑に行なわせること
ができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面にもとづい
て説明する。図1はこの考案にるワークのチャッキン
グ装置を示す縦断側面図である。
【0010】図1において、1は本体であり、大別し
て、シリンダ部2と、このシリンダ部2の軸心方向前端
側に装着されるヘッドキャップ部3と、上記シリンダ部
2の軸心方向後端側に装着されるシリンダヘッド部4と
から構成されている。
【0011】上記シリンダ部2の外周部には軸心方向に
沿って貫通するボルト挿通孔5が周方向に等間隔を隔て
て形成されている。また、上記ヘッドキャップ部3は、
本体1の先端面としての前壁面3aにシリンダ部2の軸
心Xと同心のワーク挿入用開口6を有する有頭筒型に成
形されており、その後端には、上記ボルト挿通孔5に対
応するねじ孔7を有する取付用フランジ3bが一体形成
されている。上記シリンダヘッド部4は、上記シリンダ
部2の後端開口に対する嵌合部4aに突設された上記軸
心Xと同心の筒部4bと、取付用フランジ4cとを有
し、上記筒部4b内は、上記開口6からシリンダヘッド
部4の後面(外面)にまで至るワーク挿入孔8の一部を
構成している。上記シリンダ部2、ヘッドキャップ部3
およびシリンダヘッド部4とは、上記ボルト挿通孔5に
挿通されてねじ孔7に螺合するボルト9によって一体に
固定されている。10は上記シリンダヘッド部4の嵌合
部4aの外周面に形成された環状凹所11に嵌着されて
シリンダ部2の内周面に接触するシール用の0リングで
ある。
【0012】上記ヘッドキャップ部3内には、上記軸心
Xと同心状でワーク挟着用のコレット12を構成する複
数個、たとえば4個のコレット片13が径方向に変位可
能に配設されており、また、上記ヘッドキャップ部3の
内側には、上記各コレット片13に対応して、上記シリ
ンダ部2の前端と上記フランジ3bとの間で挟持された
コレットガイド体14が配設されている。
【0013】15は各コレット片13に常時、径方向外
方への弾性力を付勢する弾性力付勢具、たとえば線ばね
であり、この線ばね15の各基端部15aは上記コレッ
トガイド14を貫通して該コレットガイド14と上記シ
リンダ部2の前端側の係合凹部16との間に係止される
一方、線ばね15の各先端部15bは上記コレット片1
3に径方向外方へ突設されたばね受部13aの孔17に
掛止されている。18は上記ばね受部13aの前側凹部
19と上記ヘッドキャップ部3の先端面3aとの間に介
在され上記各コレット片13に対して軸心方向後方へ
のばね力を付勢する圧縮コイルばねである。上記コレッ
ト片13の各先端側外周は軸心方向後方に向かって漸次
径大化するテーパ面13bに構成さわ、上記開口6に連
続して軸心方向後方へ径大化するガイド面6aに摺接・
案内されるようになっている。
【0014】20は上記シリンダ部2内に嵌合されて軸
心方向に変位可能に構成されているとともに、上記シリ
ンダヘッド部4の筒部4bに案内される略筒形のピスト
ン体であり、その前端部20aには、上記コレット片1
3の外面に形成されて軸心方向後方へ向かって漸次小径
化する被押圧面13cに対面する押圧面20cが形成さ
れている。21,22は上記シリンダ部2内に作動流体
としての圧縮エアaを供給するための1対のエアポート
であり、そのうち一方のエアポート21はピストン体2
0に対する前進用として、他方のエアポート22はピス
トン体20に対する後進用として構成されている。
【0015】23は上記ピストン体20の外周面に止め
リング24を介して固定された環状のマグネットであ
り、リードスイッチのような磁気検出素子(図示せず)
とにより、ピストン体20の一定の変位量を検出するセ
ンサを構成している。25は上記ピストン体20の外周
面に装着されてシリンダ部2の内周面との間を封止する
パッキン部材である。
【0016】次に、上記構成の動作について説明する。
シリンダヘッド部4がロボットのアームの先端側に取り
付けられる。複数のコレット片13が図1に示す原状位
置にある状態で、丸棒のようなワークWを開口6を通し
てワーク挿入口8内に挿入する。ついで、一方のエアポ
ート21から圧縮エアaをシリンダ部2内に供給する
と、ピストン体20マグネット23の磁束が検出され
る位置まで前進する。
【0017】上記ピストン体20の前進により、図2に
示すように、その前端部20aの押圧面20cによって
各コレット片13の被押圧面13cが押圧されるので、
上記コレット片13は線ばね15のばね力に抗して径方
向内方側へ変位しながら上記開口6側のガイド面6aに
案内されて、上記ワークWを径方向外方から確実に挟着
する。
【0018】ところで、上記各コレット片13は、ばね
受部13aとヘッドキャップ部3の先端面3aとの間に
設けているばね部材、たとえば圧縮コイルばね18によ
って後方へのばね力を受けているので、本体1の先端側
を下向きにした姿勢で使用する場合でも、原状位置に保
持することができ、上記径方向内方への変位も無理なく
われ、上記各コレット片13を復帰位置に保持させ
ることができ、ワークWの挟着動作を円滑に行なわせる
ことができる。
【0019】また、上記一方のエアポート21からの圧
縮エアaの供給を停止して、他方のエアポート22から
シリンダ部2内に圧縮エアaを供給すると、上記ピスト
ン体20が後退し、各コレット片13の押圧力が解除さ
れるので、これらコレット片13は、線ばね15のばね
力により、径方向外方へ変位して図1の原状に復され
る。したがって、上記コレット片13からワークWを引
き抜くことができる。
【0020】このように、上記ワーク挿入孔8の軸心周
りに独立して等間隔に配置された複数のコレット片13
からコレット12を構成しているので、ワーク挟着動作
時に各コレット片13が独自に径方向内方側へ変位する
だけであり、集中応力を受ける部分がなく、したがっ
て、クラックなどの生じるおそれもなく、長期間の繰り
返し使用にも十分耐えることができる。
【0021】なお、上記コレット12を構成しているコ
レット片13の数については任意に選択できるものであ
り、また、弾性力付勢具15についても、上記実施例の
ような線ばねのに限らず、板ばねやスプリングを用い
る構成も可能である。さらに、作動流体としても、圧縮
エアaに限らず、油圧などを使用できることは勿論であ
る。
【0022】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、各コ
レット片に軸心方向後方へばね力を付勢するばね部材を
本体と各コレット片との間に設定することにより、本体
の先端側を下向きにして使用する際にも、上記コレット
片を原状位置に適正姿勢で保持させて、チャッキング動
作を無理なく確実、円滑に行なわせ、作業能率を向上さ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるワークのチャッキン
グ装置の縦断側面図である。
【図2】同チャッキング装置の動作状態を示す縦断側面
図である。
【図3】従来のワークのチャッキング装置におけるコレ
ットの一例を示す外観斜視図である。
【図4】図3のコレットを使用してワークをチャッキン
グした状態を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 シリンダ部 6 開口 8 ワーク挿入口 12 コレット 13 コレット片 15 弾性力付勢具 18 ばね部材(コイルばね 20 ピストン体 a 作動流体 X 軸心

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端面に開口するワーク挿入孔を有する
    体に複数のコレット片をほぼ同心状に配置しかつこれ
    コレット片を径方向変位可能に設定してなるワー
    ク挟着用コレット上記本体に設けられて上記各コレ
    ット片に常時径方向外方へ弾性力を付勢する弾性力付勢
    、上記ワーク挿入孔を同心状に取り囲んで上記本体
    の一部を構成するシリンダ部このシリンダ部に嵌合
    されて上記ワーク挿入孔の軸心方向前後進可能でかつ
    作動流体圧を受け前進して上記各コレット片を径方向
    内方側へ変位させるピストン体と、上記本体と各コレッ
    ト片との間に設定されて上記各コレット片に軸心方向後
    方へばね力を付勢するばね部材とを具備し、上記本体の
    先端面を下向きにした状態で上記ばね部材のばね力によ
    り上記各コレット片を復帰位置に保持させるように構成
    したことを特徴とするワークのチャッキング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019244195A1 (ja) 2018-06-18 2019-12-26 株式会社ダイヤ精機製作所 ハンドリングユニット及びハンドリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019244195A1 (ja) 2018-06-18 2019-12-26 株式会社ダイヤ精機製作所 ハンドリングユニット及びハンドリング装置
KR20200124296A (ko) 2018-06-18 2020-11-02 가부시키카이샤 다이아 세이키 세이사쿠죠 핸들링 유닛 및 핸들링 장치

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