JP2604646B2 - 車輌用前照灯の反射鏡 - Google Patents

車輌用前照灯の反射鏡

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JP2604646B2
JP2604646B2 JP3025010A JP2501091A JP2604646B2 JP 2604646 B2 JP2604646 B2 JP 2604646B2 JP 3025010 A JP3025010 A JP 3025010A JP 2501091 A JP2501091 A JP 2501091A JP 2604646 B2 JP2604646 B2 JP 2604646B2
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reflecting
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    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V7/00Reflectors for light sources
    • F21V7/04Optical design
    • F21V7/048Optical design with facets structure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/30Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by reflectors
    • F21S41/32Optical layout thereof
    • F21S41/33Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature
    • F21S41/334Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature the reflector consisting of patch like sectors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/10Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射面が複数の反射領
域から構成された配光制御機構を有する車輌用前照灯の
反射鏡であって、各反射領域は細分化された多数の反射
要素の集合体として形成されると共に、これらの反射要
素が楕円的放物面、双曲的放物面、二葉双曲面という3
種類の基本形状を有し、これらを基準面に割り付けるこ
とによって反射面全体を構成するものである。これによ
って、反射鏡の前方に配置されるアウターレンズの配光
制御上の負担を軽減すると共に、配光パターンの形成に
あたって、水平方向への拡散と中心部分の形成との両立
を保証する新規な車輌用前照灯の反射鏡を提供しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用前照灯において、すれ違いビー
ムを得るための基本的な構成は、回転放物面状をした反
射鏡の焦点近傍にコイル状フィラメントをその中心軸が
反射鏡の光軸に沿うように配置(所謂C8タイプのフィ
ラメント配置)し、該フィラメントの下方に配光パター
ンにおけるカットライン(あるいはカットオフ)を形成
するためのシェードを配置するものである。
【0003】即ち、フィラメントから出た光のうち、一
部はシェードによって遮られるため、反射面のうち略下
半面には光が到達せず無効となる。
【0004】そして、反射鏡によって得られるパターン
像は反射鏡の前方に配置されるアウターレンズに形成さ
れた拡散及び屈折レンズステップによって配光制御がな
され、その結果、水平方向への拡がりをもった規格に適
合する配光パターンが得られる。
【0005】このように、従来の構成ではすれ違いビー
ムに特有のカットラインをもつ配光パターンの形成にあ
っては、アウターレンズのレンズステップによる配光制
御機能が重要な役割を果たしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時におい
て、自動車のスタイリングに関する空力学的特性やデザ
イン上の要請等を受けて車体の流線形化が求められるよ
うになり、車体の前部を窄まった形状とする、所謂スラ
ントノーズ化に対応した前照灯の設計が必要とされる状
況となっている。
【0007】その結果、前照灯は上下方向の幅を小さく
することと、アウターレンズが鉛直軸に対してなす角
(所謂スラント角)を大きくすることを余儀なくされ
る。
【0008】従って、反射鏡の上下幅も狭まり、しか
も、アウターレンズの傾斜が著しくなってくるため、従
来のようにアウターレンズのレンズステップによる配光
制御に関して多くを依存する訳にはいかないという問題
が生じて来た。
【0009】というのは、アウターレンズの傾斜角が大
きいとレンズによる減光作用や、配光パターンの左右両
端寄りの部分が垂れてしまう(所謂、光垂れ現象)等の
不都合が生じるからである。
【0010】そこで、この問題を解決するために、アウ
ターレンズに課せられていた配光制御機能を反射鏡側に
転嫁する傾向が高まっており、例えば、反射面上の各反
射領域に関する焦点距離を可変したり、領域毎の法線軸
をずらす等の手法が用いられるが、配光パターンにおい
て水平方向への高い拡散性をもたせることと中心部での
明るさを確保することとの両立を図ることが困難であっ
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
した課題を解決するために、反射面を構成する各反射領
域を、多数の反射要素の集合体として形成し、反射要素
の形状としては3種の基本形状、即ち、双曲的放物面、
楕円的放物面、二葉双曲面とし、これらを各反射領域毎
に基準面に割り付けることによって反射面全体を形成し
たものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、双曲的放物面状の反射要素に
よって構成される反射領域によるパターンは水平方向に
広い拡散性を有し、楕円的放物面状の反射要素によって
構成される反射領域によるパターンは拡散性をそれ程有
しておらず、主として配光パターンの中心部分の形成に
寄与するので、配光パターンの水平拡散と規定の中心光
度とを反射領域のもつ配光制御機能によって両立させる
ことができる。そして、二葉双曲面状の反射要素によっ
て構成される反射領域は、特にすれ違いビームの配光パ
ターンに関しては傾斜したカットラインの形成に寄与す
ることになる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る反射鏡1の配光制御区分
を示すものであり、反射面2は全部で10個の反射領域
(これらを2(i)で表わす。但し、「i」は各領域を
区別するための識別符号である。)から構成されてい
る。
【0014】尚、上記反射鏡1に関する座標系について
は反射面2の中心を通り紙面に垂直な方向に延びる軸を
x軸とし、これに直交し、かつ、水平方向に延びる軸を
y軸とし、上下方向に延びる軸をz軸に選んでおり、反
射面2の中央には上記直交座標系の原点Oを中心とする
円形の電球取付孔3が形成されている。
【0015】図2に示すように各領域2(i)(i=1
〜10)はいずれも複数の微小領域(以下、「セグメン
ト」と言う。)からなっており、これらは領域毎に異な
る曲面形状(双曲的放物面、楕円的放物面や二葉双曲
面)を有しており、回転放物面状をしたベース面に多数
のセグメントを部分的に貼り付けて行くことによって反
射面2が形成されている。そして、配光パターンに関し
て水平方向に大きな拡散作用を必要とする反射領域を構
成する各セグメントの形状は正面から見て凸面状とさ
れ、拡散作用が小さい反射領域を構成する各セグメント
の形状は、正面から見て凹面状をなしている。
【0016】反射領域2(1)、2(2)、2(4)は
上半面(つまり、z>0の領域)の上端寄りの部分を占
めている。即ち、領域2(1)はy−z平面に関する第
1象限(y>0、z>0)と第2象限(y<0、z>
0)とに跨がって上半面の中央部上側を占めており、そ
の左右両側には2つの部分領域からなる領域2(2)が
位置している。尚、ここで左側(y<0)の部分領域を
2(2L)とし、右側(y>0)の部分領域を2(2
R)とする。
【0017】図示するように領域2(1)の外郭は正面
から見たときに、電球取付孔3にかかる部分を除くと水
平方向に長い長方形状をなしている。また、部分領域2
(2L)、2(2R)はいずれも正面から見て鍵括弧状
をしているが、同形状ではなく非対称となっている。
【0018】また、これらの領域2(2L)、2(2
R)のさらに両側には領域2(4)が位置されており、
該領域2(4)は左側の部分領域2(4L)と右側の部
分領域2(4R)とから構成されている。そして、部分
領域2(4L)は正面から見て長方形状をなし、部分領
域2(4R)は部分領域2(2R)に合う鍵括弧状をな
している。
【0019】次に、反射面の中段部に移ると、左の方か
ら領域2(6)、その直下の領域2(7)、そして、右
の方に向って領域2(3)、2(5)がこの順番で位置
されている。
【0020】即ち、領域2(6)はy−z平面の第2象
限においてy軸に近い部分を占める鍵括弧状の領域とさ
れ、その直下には第3象限に属する領域2(7)が位置
しており、x−y平面で切った断面が領域2(6)と2
(7)との境界をなしている。尚、後述するようにこの
領域2(7)が、水平線に対して所定の傾斜角をなすカ
ットラインの形成に寄与している。
【0021】領域2(3)は電球取付孔3の直ぐ右側に
位置し、第1象限と第4象限(z<0、y>0)とに跨
がっている。さらにその右側には領域2(5)が位置し
ており、ちょうど部分領域2(2)及び2(4)の下方
で、かつ、第1象限と第4象限とに跨がった領域とされ
ている。
【0022】反射面の下寄りの部分を占める領域は2
(8)、2(9)、2(10)である。
【0023】図示するように、領域2(10)は、y−
z平面の第3象限と第4象限とに跨がっており(どちら
かというと第3象限に占める割合が高い。)、その両側
に位置する領域2(8)は、第3象限に属する左側の部
分領域2(8L)と、第4象限に属する右側の部分領域
2(8R)とからなっている。
【0024】そして、該領域2(8)のさらに両側には
2つの部分領域からなる領域2(9)が位置しており、
第3象限に属する左側の部分領域2(9L)は正面から
見て横倒した台形状をなし、第4象限に属する右側の部
分領域2(9R)は鍵括弧状をなしている。
【0025】尚、領域2(7)と領域2(8L)及び2
(9L)との境界は、x軸を含みx−y平面に対して所
定の角度(カットライン角に相当する。)をなす平面に
よって反射面2を切断したときの断面曲線とされてい
る。また、領域2(3)及び2(5)と領域2(8R)
及び2(9R)との境界は、x−y平面に平行な面(z
=一定(<0)の面)で反射面2を切断したときの断面
曲線とされている。
【0026】上記した各領域2(i)(i=1、2L、
2R、3、4L、4R、5、6、7、8L、8R、9
L、9R、10)を構成するセグメント(これらをSE
G(j)と記す。但しjはiと同様に領域を指定する識
別符号である。)は、前述したように領域毎に相違して
いる。
【0027】先ず、領域2(1)、2(2)、2
(3)、2(9)、2(10)を構成するセグメントは
いずれも双曲的放物面状をしており、これらのセグメン
トは正面から見たときに格子状に区分けされている。図
3及び図4はセグメントの基本形状としての双曲的放物
面4の形状を示しており、その座標系については、原点
での法線方向に延びる軸がX軸、水平方向に延びる軸が
Y軸、鉛直方向に延びる軸がZ軸に選ばれている。双曲
的放物面4は水平断面や垂直断面がともに放物線状をし
ているが、水平断面での放物線はX軸の正方向に凸とさ
れているに対し、垂直断面での放物線はX軸の正方向に
凹とされているため、水平方向への積極的な拡散作用を
有する。
【0028】領域2(4)、2(5)、2(6)、2
(8)を構成するセグメントは楕円的放物面状をなして
おり、図5、図6は、図3、図4と同様に定義されたX
−Y−Z直交座標系での楕円的放物面5の形状を示した
ものであり、水平、垂直断面での形状はいずれも放物線
状をなしている。この場合、水平、垂直断面における放
物線はいずれもX軸の正方向に凹の形状を有しているた
め、水平方向の拡散作用は双曲的放物面に比べると低
い。
【0029】領域2(7)を構成するセグメントは二葉
双曲面状をなしており、各セグメントの境界は図7に示
すように原点0を中心とした同心の円弧状とされてい
る。二葉双曲面6は図示するようにX軸に関する回転対
称性を有する回転二葉双曲面とされており、X=一定の
面で切った断面形状が円形とされ、X−Y平面、X−Z
平面で切ったときの断面形状が双曲線状をしている。
【0030】尚、領域2(7)を構成するセグメントの
形状としてこのような二葉双曲面を用いる理由は、領域
2(7)についてはそれ程積極的に拡散作用を付与する
必要がないためであり、また、X軸についての回転体と
したのは、後述するようにベース面が回転放物面状をな
しているので該ベース面のセグメントの割り付けが容易
であること等の理由に依る。
【0031】上記した領域と、該領域を構成するセグメ
ント形状との対応関係を表形式で示すと[表1]のよう
にまとめることができる。
【0032】
【表1】
【0033】上記したように、反射面2は3種類の形状
に基づく多数のセグメントの集合体として形成される
が、各セグメントのベース面への割り付けは次のように
してなされる。
【0034】図9は各セグメントの形成の仕方を概念的
に示す図であり、基本的な考え方は、ベースとなる回転
放物面上に、セグメントを部分的に貼り付けて行くこと
にある。即ち、各セグメントの中央部における法線が、
割り付けようとする回転放物面上の点での光軸に平行な
方向のベクトルに沿うように配置して行く。
【0035】図9の(a)は楕円的放物面状のセグメン
トをベース面に割り付ける場合、(b)は双曲的放物面
状のセグメントをベース面に割り付ける場合、(c)は
二葉双曲面状のセグメントをベース面に割り付ける場合
をそれぞれ示している。
【0036】図9中の仮想放物線7は、ベース面(回転
放物面)の水平断面形状を表わしており、ベクトルn
は、仮想放物線7上の任意の点Pにおいて光軸(X軸)
に平行な方向ベクトルを表わしている。そして、(a)
に示す8は楕円的放物面を代表する放物線を示してお
り、放物線の中心点を点Pに一致させるに際して、その
法線(X軸)方向が点Pでの方向ベクトルnの方向に一
致するように設定される。そして、セグメントは隣接す
るセグメントとの連続性が保証されるという条件の下
で、その始端位置と終端位置とを指定することで順番に
ベース面に割り付けられて行くことになる。
【0037】図9(b)中の放物線9は双曲的放物面状
のセグメントを代表し、図9(c)中の双曲線10は二
葉双曲面状のセグメントを代表しており、ベース面の割
り付けは図9(a)と同様にしてなされる。
【0038】尚、上記したセグメントのベース面への割
り付け方法にあっては、各セグメント中心での法線が光
軸(x軸)に平行となるように配置されたが、水平方向
への拡散作用を高めようとする場合には楕円的放物面
状、又は双曲的放物面状のセグメントの法線方向を光軸
寄りに傾けて焦点距離が長くなるように調整すれば良
い。このような曲面の中心軸に関する自由度を獲得する
ことによって反射領域に対して所望の拡散作用を持たせ
ることができるようになり、また、配光パターンに関し
て左側又は右側での拡散作用を別個に制御することがで
きるという点で有用である。
【0039】図10は、フィラメントの配置を反射鏡1
と共に示す概略図であり、コイル状フィラメントFM、
FSは、その中心軸が光軸(x軸)に沿って配置されて
いる。即ち、FSがサブフィラメントとされ、その下方
にカットライン形成用のシェード11が設けられてお
り、サブフィラメントFSの後方にメインフィラメント
FMが位置している。
【0040】しかして、上記した反射鏡1によって得ら
れる配光パターンを概略的に示すと、図11乃至図14
のようになる。
【0041】図11、図12は走行ビームに係る配光パ
ターンについて示すものであり、「H−H」は水平線、
「VーV」は鉛直線、点「HV」は両者の交点をそれぞ
れ示している(尚、これについては図13、図14でも
同じとする。)。
【0042】図11の(a)に示すパターン12(1〜
4)は領域2(1)、2(2)、2(3)、2(4)に
よる合成パターンを示しており、その鉛直線V−Vに関
してほぼ対称的に配置され、その中心が水平線H−Hよ
り稍上方に位置した水平方向に長い長方形状のパターン
となる。
【0043】また、パターン12(5〜7)は領域2
(5)、2(6)、2(7)による合成パターンを示し
ており、鉛直線V−Vに関しては非対称で、右端寄りの
部分がやや垂れ下がった形状のパターンとなる。
【0044】図11の(b)は領域2(8)、2
(9)、2(10)によって得られるパターンをそれぞ
れ示している。
【0045】即ち、領域2(8)によって得られるパタ
ーン12(8)は右上がりのアレイ状をしたパターンと
なり、領域2(9)によるパターン12(9)は点HV
を中心とする水平に細長い楕円状のパターンとなる。そ
して、領域2(10)によるパターン12(10)は水
平方向に拡がったパターンとなり、水平線H−Hを含み
ながらも、全体的に水平線の下方に位置しており、上向
きにやや湾曲している。
【0046】尚、上記パターン12(8)、12
(9)、12(10)内に示す細線は、フィラメント像
の配列方向(つまり、フィラメント像の長手方向におけ
る中心軸の延びる方向)を部分的に示している。
【0047】図12は走行ビームに関する全体的な配光
パターン13における明るさの分布を等カンデラ曲線に
よって概略的に表現したものであり、図11の(a)の
パターンと(b)のパターンとの合成として最終的に得
られるものである。
【0048】図示するように点「HV」を中心とする最
も内側の楕円状の小領域から周辺部に行くに従って明る
さが低下して行く。
【0049】図13、図14はすれ違いビームに係る配
光パターンについて示すものである。
【0050】図13の(a)は領域2(1)、2(3)
によるパターンを各々示している。領域2(1)による
パターン14(1)が水平方向に最も拡がったパターン
であり、領域2(3)によるパターン14(3)がそれ
より少し幅が狭く、V−V線に関してほぼ対称なパター
ンとなる。
【0051】図13の(b)は領域2(2)、2(4)
によるパターンを示している。領域2(2)によるパタ
ーン14(2)は点HV付近のH−H線、V−V線をと
もに含んでおり、その中心がV−V線に関してやや右寄
りに位置している。領域2(4)によるパターン14
(4)は左右方向に細長い形状となり、V−V線に関し
てほぼ対称なパターンとなる。
【0052】図14の(a)は領域2(5)、2
(6)、2(7)によるパターンを示している。図示す
るように領域2(5)によるパターン14(5)は水平
線H−Hに沿って延び、点HVを含みながらも鉛直線V
−Vに関してやや右側に位置し、領域2(6)によるパ
ターン14(6)は水平線H−Hに沿って延び、点HV
を含みながらも鉛直線V−Vの稍左側に位置し、上下方
向の幅はパターン14(5)の幅よりも大きくなってい
る。
【0053】そして、領域2(7)によるパターン14
(7)は横倒の8字状をしており、その上縁が傾斜した
カットラインの形成に寄与する。
【0054】尚、図13、図14(a)における各パタ
ーン内に描かれた細線は図11の(a)と同様にフィラ
メント像の配列状態を示している。また、すれ違いビー
ムに関しては領域2(8)、2(9)、2(10)によ
る配光上の寄与はないが、これは、サブフィラメントF
Sから当該領域へ発せられるはずの光がシェード11に
よってマスクされるためである。
【0055】しかして、すれ違いビームについての全体
的な配光パターン15は、図14の(b)に示すような
形状となり、反射面のもつ配光制御機能によってパター
ンの大半が形成されるため、アウターレンズの配光制御
上の負担が軽減される。
【0056】図11乃至図14から判るようにセグメン
トが双曲的放物面状をした領域によって得られるパター
ンが、配光に関して水平方向への拡散に寄与し、セグメ
ントが楕円的放物面状をした領域が配光パターンの中心
部の形成に主として寄与しており、さらに、セグメント
が二葉双曲面状をした領域2(7)は走行ビームに関し
ては中心部の形成に寄与し、すれ違いビームに関しては
水平線に対して傾斜したカットラインの形成に寄与する
ことになる。
【0057】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、反射面に配光制御機能を転嫁させ
ることによって、アウターレンズの配光制御上の負担を
軽減することができることはもとより、水平方向の広拡
散作用を要する反射領域については反射要素の形状を双
曲的放物面状とし、配光パターンの中心部分の形成に寄
与する反射領域については、反射要素の形状を楕円的放
物面状にして、配光パターンにおける水平方向の拡散性
と、規定の明るさをもつ中心部の形成との調和を図るこ
とができ、しかも、二葉双曲面状の反射要素から構成さ
れる反射領域によって得られるパターンは主に配光パタ
ーンの中心部の形成に寄与するが、光源体の位置に応じ
て、すれ違いビームの照射時には水平方向に対して傾斜
したカットラインの形成に寄与することになる。
【0058】尚、上記した実施例は本発明の技術的範囲
に含まれる一例を示したものにすぎず、反射面の配光制
御区分が前述したような10ヶの領域に限定されたり、
あるは、セグメントの割り付けを行なう上での基準面が
回転放物面のみに限られる訳ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射鏡の配光制御区分を説明する
ための概略的な正面図である。
【図2】本発明に係る反射鏡の正面図である。
【図3】双曲的放物面の形状を示す斜視図である。
【図4】双曲的放物面の形状を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図5】楕円的放物面の形状を示す斜視図である。
【図6】楕円的放物面の形状を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図7】二葉双曲面の形状を示す斜視図である。
【図8】二葉双曲面の形状を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【図9】ベース面へのセグメントの割り付けについて説
明するための概略図であり、(a)は楕円的放物面状を
したセグメントの場合、(b)は双曲的放物面状をした
セグメントの場合、(c)は二葉双曲面状をしたセグメ
ントの場合の割り付け方をそれぞれ示す。
【図10】フィラメントの配置と反射鏡を共に示す斜視
図である。
【図11】走行ビームの配光パターンについて説明する
ための図であり、(a)は領域2(1)乃至2(4)に
よって得られる合成パターンと領域2(5)乃至2
(7)による合成パターンを示し、(b)は領域2
(8)、2(9)、2(10)による合成パターンを示
す。
【図12】走行ビームの全体的な配光パターンについて
の光度分布を示す図である。
【図13】すれ違いビームの配光パターンについて説明
するための図であり、(a)は領域2(1)、2(3)
による合成パターンを示し、(b)は領域2(2)、2
(4)による合成パターンを示す。
【図14】すれ違いビームの配光パターンについて説明
するための図であり、(a)は領域2(5)乃至2
(7)による合成パターンを示し、(b)はすれ違いビ
ームに関する全体的な配光パターンを示す。
【符号の説明】
1 車輌用前照灯の反射鏡 2 反射面 2(1)、2(2)、2(3)、2(9)、2(10)
反射領域(双曲的放物面状の反射要素) 2(4)、2(5)、2(6)、2(8) 反射領域
(楕円的放物面状の反射要素) 2(7) 反射領域(二葉双曲面状の反射要素) SEG 反射要素 4 双曲的放物面 5 楕円的放物面 6 二葉双曲面 FM 光源体(走行ビーム用) FS 光源体(すれ違いビーム用)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射面が複数の反射領域に区分けされて
    おり、走行ビーム用の光源体及び/又はすれ違いビーム
    用の光源体はその中心軸が反射面の光軸に沿うように配
    置された車輌用前照灯の反射鏡であって、(イ)各反射
    領域は反射要素の集合体として形成されていること、
    (ロ)反射要素は各反射領域に応じて3種類の基本形
    状、双曲的放物面、楕円的放物面、二葉双曲面をなし、
    これらの反射要素が基準面に割り付けられることによっ
    て反射面全体が形成されること、(ハ)配光パターンに
    関して水平方向への高い拡散性を要する反射領域は双曲
    的放物面状の反射要素によって構成されること、(ニ)
    配光パターンの中心部の形成に寄与する反射領域は楕円
    的放物面状の反射要素によって構成されること、(ホ)
    光源体の位置に応じて、走行ビームの配光パターンに対
    してはその中心部の形成に寄与し、また、すれ違いビー
    ムの配光パターンに対しては水平線に関して傾斜したカ
    ットラインの形成に寄与する反射領域は二葉双曲面状の
    反射要素によって構成されること、を特徴とする車輌用
    前照灯の反射鏡
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