JP2597512Y2 - 突切り用スローアウェイチップ - Google Patents

突切り用スローアウェイチップ

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JP2597512Y2
JP2597512Y2 JP1993029457U JP2945793U JP2597512Y2 JP 2597512 Y2 JP2597512 Y2 JP 2597512Y2 JP 1993029457 U JP1993029457 U JP 1993029457U JP 2945793 U JP2945793 U JP 2945793U JP 2597512 Y2 JP2597512 Y2 JP 2597512Y2
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cutting
cut
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幸一 池永
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に被削材を切断した
り、溝入れしたりするために用いられる突切り用スロー
アウェイチップに関する。
【0002】
【従来の技術】主に被削材を切断したり、溝入れしたり
する等のために用いられるスローアウェイチップ(これ
を突切り用スローアウェイチップという)の一例とし
て、図8乃至図10に示すものがある。このスローアウ
ェイチップ1は勝手なし形状であって、例えば略直方体
形状を有しており、その対向する二つの面の少なくとも
一方の面の先端短辺に、切刃2が設けられている。切刃
2の反対側端部はシャンク3に固定するための取付部4
を構成する。切刃2から取付部4方向に延びるすくい面
1aには、切刃2からランド5を介して例えば平面視略
六角形のブレーカ溝7が形成されている。このブレーカ
溝7は、切刃2に略直交するチップ1の長手方向中心線
Oに対して左右対称の形状を呈している。そのため、ブ
レーカ溝7の切刃2に沿う図8のA−A線縦断面では、
図9に示すように、ブレーカ溝7の底面7aと一対の傾
斜面7b,7bは、中心線O上の垂線Pに対して左右対
称に形成されている。
【0003】そして、このようなスローアウェイチップ
1をシャンク3に取り付けて、図10に示すように、被
削材8を切断したり、溝入れする場合、スローアウェイ
チップ1は被削材8の長手方向に対して、例えばほぼ直
交する方向に被削材8に当接させられて、被削材8を切
削する。このようにして被削材8の切削を行なうと、切
屑9は、図11に縦断面で示すように、スローアウェイ
チップ1のブレーカ溝7に沿う略凹型形状に生成され、
被削材8に加工溝10が形成され、或いは被削材8は切
断される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
スローアウェイチップ1では、ブレーカ形状が左右対称
であるために、加工溝10の幅W1に対して、これとほ
ぼ平行に位置する切屑9の幅W2がほぼ等しい長さにな
る(図11参照)。そのため、特に、加工溝10が深溝
の場合、加工溝10の側壁(切断される場合も含む)を
構成する二つの切断面10a,10bに、切屑9の両端
部が接触しやすく、切屑9の排出が困難になる欠点があ
る。しかも、切屑9の各端部が両切断面10a,10b
を傷つけ易く、溝加工後又は切断後のこれらの面の仕上
げ加工が煩雑で手間がかかるという欠点がある。
【0005】尚、切刃を中心線Oに直交する線に対して
傾斜させた勝手つきの突っ切り用スローアウェイチップ
の場合には、切屑が切刃の傾斜に沿って中心線Oに対し
て斜め方向に走行するために切断面の一方には切屑によ
る傷が付きにくいという利点があるものの、勝手つきの
チップは溝入れ加工に用いることができず、しかも被削
材に対して切刃が傾斜しているために、突っ切り加工時
にチップが曲がりやすく直線状の突っ切り加工をしにく
いという欠点がある。その点、勝手なしのチップの場合
にはこのような欠点はないものの上述した問題点が存在
している。本考案は、このような課題に鑑みて、切屑の
排出が容易で切屑が切断面を傷つけにくいようにした
手なしの突っ切り用スローアウェイチップを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案による突っ切り用
スローアウェイチップは、平坦な面の先端側稜線が直線
状の切刃とされ、該切刃に続く面のすくい面にブレーカ
溝が形成されていて、該切刃で生成された切屑がブレー
カ溝を通って排出されるようにした、被削材の切断また
は溝入れ等に用いられる突っ切り用スローアウェイチッ
プにおいて、切刃は突っ切り用スローアウェイチップの
長手方向中心線に対して略直交して配設され、ブレーカ
溝は、切刃に交差する方向に延在して対向する傾斜面と
これら傾斜面間の下部に位置する底部とを有する凹部で
形成されていて、切刃と略平行な方向の縦断面視で中央
の垂線に対して二つの傾斜面と底部の少なくともいずれ
かが非線対称とされ、切刃で生成された切屑がブレーカ
溝で切刃に対して傾斜させられて排出されるようにした
ことを特徴とする。
【0007】
【0008】
【作用】ブレーカ溝は、切刃と略平行な方向の縦断面視
で中央の垂線に対して二つの傾斜面と底面の少なくとも
いずれかが非線対称とされていて、切刃で平面または平
坦状に生成された切屑がチップの中心線に沿って走行し
ブレーカ溝を通過する際、非線対称な傾斜面または/
及び底部に当接することで、切刃に対していずれかの方
向に傾斜するように曲げられて加工溝から排出される。
そのため、切刃で切削される加工溝の幅に対して切屑の
同一方向の幅が狭くなり、加工溝から切屑が比較的排出
され易く、少なくとも加工溝の片側の切断面(加工壁
面)には切屑による傷がつきにくい。
【0009】
【実施例】以下、本考案の好適な一実施例を図1乃至図
3により説明するが、上述の従来技術と同様な部材又は
部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。図1
は本実施例による突切り用スローアウェイチップの平面
図、図2は図1のB−B線断面図、図3は被削材の加工
溝に対する本実施例による切削状態を示す説明図、図4
は加工溝における切屑の断面形状を示す図である。本実
施例による突切り用スローアウェイチップ12は勝手な
し形状であって、例えば略直方体形状の対向する二面の
少なくとも一方の面の先端短辺に、切刃2が設けられて
いる。切刃2から取付部4方向に延びるチップ12のす
くい面12aには、切刃2からランド5を介して平面視
略六角形のブレーカ溝13が形成されている。このブレ
ーカ溝13は、図1に示すように、中心線Oに対して左
右非対称の形状を呈している。即ち、ブレーカ溝13の
底面13aは、図2に示す図1のB−B線縦断面図にお
いて、垂線Pに対して左右対称な位置より若干一方の方
向(図では左側方向)にずれた位置にあり、両側の側部
平坦ランド部13b,13cに至る傾斜面13d,13
eの傾斜角度は左側方向の傾斜面13dの方が右側の傾
斜面13eより大きく形成されている。
【0010】本実施例は上述のように形成されているか
ら、このスローアウェイチップ12をシャンク3に取り
付けて、図3に示すように一端(図では左側)を図示し
ないチャックで保持された被削材8を切削する場合、ス
ローアウェイチップ12のブレーカ溝13の底部13a
がチャック側よりに位置することになる。そして、切刃
2で切削された被削材8の切屑9は、ブレーカ溝13の
右側の傾斜面13eが中心線Oよりに位置するために、
切屑9はこの部分で特に傾いたり、曲げられて捻られた
りして、図4に示すように、加工溝10の底面に対して
傾斜することになる。そのため、加工溝10の幅W1に
対して切屑9の水平方向の幅W3は、切屑9自体の幅W
2より小さくなる。このように傾斜することで、切屑9
の排出が比較的容易になる。又、傾斜した切屑9は、そ
の右端が加工溝10の一方の切断面10bから距離(W
2−W3)だけ従来技術の場合よりも離れるために、切
断面10bが傷つきにくい。特に、被削材8の一部を切
断して切り落とす場合、切断面10bを切り落とし側の
面とすれば、その後の工程における切断面10bの仕上
げ加工が容易になる。
【0011】上述のように、本実施例によれば、切断又
は溝入れ加工時等に、切屑の排出が容易になり、しかも
切断面の一方に傷がつきにくいという利点がある。特
に、被削材を切断する場合、切り落とし側の被削材から
離れる方向に片寄ったブレーカ溝13を設けるようにす
れば、切り落とし側の加工に供する被削材部分の切断面
に傷がつきにくく、加工製品の品位が向上するという利
点もある。
【0012】次に、図5は上述の実施例の第一変形例を
示すものである。本変形例では、ブレーカ溝14の両側
の傾斜面14d,14eの傾斜角は等しく、底面14a
が垂線Pに対して左側の側部平坦ランド部14b方向に
片寄っている。そのため、図上右側の側部平坦ランド部
14cの幅が左側の側部平坦ランド部14bの幅より大
きく設定されている。
【0013】図6は第二変形例を示すものであり、ブレ
ーカ溝15の側部平坦ランド部15b,15cの幅と、
傾斜面15d,15eの傾斜角度は等しいが、底部15
aが水平線から角度θだけ右上がりに傾斜している。図
7は第三変形例を示すもので、図2に示すブレーカ溝と
同様の形状に対して、ブレーカ溝16の底面16aの水
平方向の角度をθだけ右上がりに傾斜させた形状になっ
ている。尚、上述の実施例と各変形例では、図上左方向
等に片寄った左右非対称形のブレーカ溝について説明し
たが、これとは逆方向即ち右方向等に片寄った左右非対
称のブレーカ溝を形成してもよいことはいうまでもな
い。
【0014】
【0015】
【考案の効果】上述のように、本考案に係る突っ切り用
スローアウェイチップによれば、切刃は突っ切り用スロ
ーアウェイチップの長手方向中心線に対して略直交して
配設され、ブレーカ溝は切刃に交差する方向に延在して
対向する傾斜面とこれら傾斜面間の下部に位置する底部
とを有する凹部で形成されていて、切刃と略平行な方向
の縦断面視で中央の垂線に対して二つの傾斜面と底部の
少なくともいずれかが非線対称とされ、切刃で生成され
た切屑がブレーカ溝で切刃に対して傾斜させられて排出
されるようにしたから、切刃で生成された切屑が中心線
に沿ってブレーカ溝を通過する際、非線対称な傾斜面ま
たは/及び底面に当接することで、いずれかの方向に傾
斜するように湾曲させられることになり、切刃による加
工溝の幅に対して切屑の同一方向の幅が狭くなり、加工
溝から切屑が比較的排出され易い上に少なくとも加工溝
の片側の切断面(加工壁面)には切屑による傷がつきに
くい。そのため、その後の切断面の仕上げ加工が容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による突切り用スローアウェ
イチップの平面図である。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】実施例による突切り用スローアウェイチップで
被削材を切削する状態を示す図である。
【図4】被削材の加工溝に対する本実施例による切屑の
生成状態を示す説明図である。
【図5】本考案の実施例による突切り用スローアウェイ
チップの第一変形例を示す図2と同様な図である。
【図6】同じく第二変形例を示す図2と同様な図であ
る。
【図7】同じく第三変形例を示す図2と同様な図であ
る。
【図8】従来の突切り用スローアウェイチップの平面図
である。
【図9】図8のスローアウェイチップのA−A線断面図
である。
【図10】図8のスローアウェイチップで被削材を切削
する状態を示す図である。
【図11】被削材の加工溝に対する従来技術による切屑
の生成状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 切刃 12 突切り用スローアウェイチップ 12a すくい面 13,14,15,16 ブレーカ溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−121109(JP,A) 特開 平3−49803(JP,A) 特表 平3−505430(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 27/04 B23B 27/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な面の先端側稜線が直線状の切刃と
    され、該切刃に続く前記面のすくい面にブレーカ溝が形
    成されていて、該切刃で生成された切屑がブレーカ溝を
    通って排出されるようにした、被削材の切断または溝入
    れ等に用いられる突っ切り用スローアウェイチップにお
    いて、前記切刃は前記突っ切り用スローアウェイチップの長手
    方向中心線に対して略直交して配設され、 前記ブレーカ溝は、前記切刃に交差する方向に延在して
    対向する傾斜面とこれら傾斜面間の下部に位置する底部
    とを有する凹部で形成されていて、前記切刃と略平行な
    方向の縦断面視で中央の垂線に対して前記二つの傾斜面
    と底部の少なくともいずれかが非線対称とされ、 前記切刃で生成された切屑が前記ブレーカ溝で切刃に対
    して傾斜させられて排出されるようにしたことを特徴と
    する突っ切り用スローアウェイチップ。
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KR102379881B1 (ko) * 2016-11-07 2022-03-30 스미또모 덴꼬오 하드메탈 가부시끼가이샤 컷오프 가공용 공구

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