JP2584176Y2 - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JP2584176Y2
JP2584176Y2 JP6696793U JP6696793U JP2584176Y2 JP 2584176 Y2 JP2584176 Y2 JP 2584176Y2 JP 6696793 U JP6696793 U JP 6696793U JP 6696793 U JP6696793 U JP 6696793U JP 2584176 Y2 JP2584176 Y2 JP 2584176Y2
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清秋 柴田
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、正面フライス等の切削
工具に用いて好適なスローアウェイチップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の切削工具の一例として、
図4に示すような正面フライスがある。この正面フライ
スは、工具本体1の先端外周側にスローアウェイチップ
装着用の溝2が周方向に分散して設けられている。そし
て、各溝2内には、工具本体1の回転方向前方を向く取
付面2aが形成されていて、この取付面2aにスローア
ウェイチップ3の着座面が着座して位置決めされ、図示
しないくさび部材や、或いはチップ3に穿設されたネジ
穴にネジを螺合させる等して、スローアウェイチップ3
が固定されることになる。
【0003】このスローアウェイチップ3は、例えば図
5(A)、(B)に示すような矩形板状をなしており、
工具本体1の取付面2aに着座する着座面3aと対向す
る面を上面3bとして、着座面3aと上面3bとの間の
四周に着座面3aから上面3bに向けて外側に傾斜する
平面状の側面3cがそれぞれ形成されている。そして、
上面3bの各辺をなす稜線は主切刃4を構成し、隣接す
る主切刃4間のコーナー部は切り欠かれて副切刃5をな
して仕上げ刃を構成し、このコーナー部は上面3bの副
切刃5から着座面3aまで切り欠かれて、矩形のコーナ
ー面6が設けられている。又、副切刃5と主切刃4との
交差する角部は、図6に示すように面取り7(切刃を構
成する)が施され、この面取り7部分は上面3bから着
座面3aまで延びて矩形の面取り面8が形成されること
になる。このようなスローアウェイチップ3が図4に示
す工具本体1に取り付けられた状態で、副切刃5が工具
本体1の先端側に突出し、これに隣接する主切刃4がそ
の外側に傾斜して位置することになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成のフライスによって被削材を例えば横送り切削
すると、図6に示すように、副切刃5と面取り7との交
差部をなす角部aや面取り7と主切刃4との境界をなす
角部bが、欠損しやすく、被削材の加工精度に悪影響を
及ぼすという問題があった。又、角部a,b等が欠損し
易いために、切削中に頻繁にコーナーチェンジが必要に
なり、着脱作業が煩雑である上に、スローアウェイチッ
プ3の寿命が短いという欠点もある。
【0005】本考案は、このような課題に鑑みて、コー
ナー部の切刃やその交差部等が欠損しにくいようにした
スローアウェイチップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によるスローアウ
ェイチップは、着座面に対向する面の各辺をなす稜線が
主切刃とされ、隣接する主切刃間のコーナー部の稜線が
副切刃とされて成るスローアウェイチップにおいて、着
座面に対向する面のコーナー部が円弧状稜線をなすと共
にその中央部が直線状にカットされて副切刃とされ、こ
の副切刃と主切刃との間の円弧状稜線が弧状切刃とされ
ていることを特徴とするものである。
【0007】又、コーナー部の側面が、断面弧状の曲側
面をなすと共に、副切刃から着座面方向に向けて略三角
形状にカットされていることを特徴とする。又、着座面
に対向する面の、副切刃及びその両側の弧状切刃の部分
にホーニングが設けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】従って、スローアウェイチップのコーナー部に
おいて、主切刃から弧状切刃にかけての接続が滑らかで
あり、しかも弧状切刃から副切刃にかけての接続部が大
きな鈍角をなすと共に曲線と直線とが接続する構成であ
るために、角部がほとんど形成されず、欠損しにくくな
っている。しかも、弧状切刃と主切刃との接続部は、側
面が曲側面によって構成されているから、側面が角柱状
のものより強度が高い。又、ホーニングによって、切刃
の強度が一層高いことになる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の好適な一実施例を図1乃至図
3により説明するが、上述の従来技術と同様の部分又は
部材には同一の符号を用いてその説明を省略する。図1
(A)は実施例によるスローアウェイチップの平面図、
(B)は同じく側面図、図2は図1のコーナー部の拡大
平面図、図3は図2のX−X線断面図である。図1及び
図2に示すスローアウェイチップ10において、上面3
b上の隣接する主切刃4,4間の各コーナー部は円弧状
の稜線に形成され、その中央部分が直線状にカットされ
て、副切刃11を構成している。そして、この副切刃1
1の両側の主切刃4に接続される各円弧状稜線が、各々
弧状切刃12,12を構成する。
【0010】又、スローアウェイチップ10のコーナー
部側面部分は、上面3bの弧状切刃12,12を含む円
弧状稜線から着座面3aまで傾斜して延在する断面円弧
状の曲側面13として形成され、しかも、その上面3b
寄りの中央部分は副切刃11からこの曲側面13の着座
面3a方向途中まで延びる略三角形状の平面状カット面
14によってカットされている(図1(B)及び図2参
照)。又、上面3bの各コーナー部の弧状切刃12,1
2及びその間の副切刃11の領域にホーニングが施され
ており、そのために弧状切刃12,12及び副切刃11
は、上面3bのホーニングの傾斜面15(図3参照)
と、曲側面13及びカット面14とが交差する稜線部に
形成されていることになる。
【0011】本実施例によるスローアウェイチップ10
は上述のように構成されているから、例えば図4に示す
ような正面フライスの工具本体1に装着して、切削を行
うことになる。本実施例によるスローアウェイチップ1
0は、主切刃4から各コーナー部の弧状切刃12にかけ
ては、切刃が直線から弧状曲線に滑らかに接続され、次
いでこの弧状切刃12から副切刃11にかけては、大き
な鈍角をなすと共に一方の切刃12が円弧状であるため
に、弧状曲線から直線へと滑らかに引き継がれ、欠損を
生じ易い角部はほとんど形成されないことになる。しか
も、チップ10のコーナー部側面において、カット面1
4と曲側面13との交差稜線部は、上面3bから着座面
3a方向に向かうに従って、略三角形状に次第に接近す
る方向に位置する構成であるから、副切刃11と2つの
弧状切刃12との各接続部は、側面方向に角柱部よりも
肉厚の曲側面13の領域が位置することになって、その
強度が大きくなる。その上、コーナー部の副切刃11及
びその両側に接続される弧状切刃12,12には、ホー
ニングが施されているので、これによっても各切刃1
1,12の刃先の強度が強化されて、一層副切刃部分の
欠損を生じにくいことになる。
【0012】上述のように、本実施例によれば、コーナ
ー部の副切刃11及びその両側の弧状切刃12,12の
接続部に角部がほとんど形成されず、しかも副切刃11
と弧状切刃12との接続部の側面がより肉厚の曲側面1
3によって形成されることになるので、副切刃11部分
の強度が極めて高く、欠損を生じにくい。そのため、ス
ローアウェイチップ10の寿命を長くできるという利点
がある。しかも、これら副切刃11及び弧状切刃12,
12にホーニングを設けることで、より一層切刃強度が
高くなる。
【0013】ここで、本実施例によるスローアウェイチ
ップ10の形状寸法の一例を挙げれば、次のようなもの
であるが、これに限定することなく他の寸法形状を設定
できることはいうまでもない。スローアウェイチップ1
0を略正方形板状として、上面3bの1辺を約12.7
0mmとした場合、平面視における副切刃11の幅は約
1.6mm、側面視におけるカット面14の鉛直方向に
対する傾斜角度は25度程度、曲側面13の鉛直方向に
対する傾斜角度は20度程度、一対の弧状切刃12,1
2を含む円弧の半径は約2.4mm程度、ホーニングの
傾斜面の平面視における幅は0.18mm程度、上面3
bに対する傾斜角度は25度程度とした。
【0014】尚、上述の数値例では、コーナー部の円弧
状稜線の半径2.4mmに対して副切刃11の長さ
(弦)を1.6mmとしたが、両者の比率は他の適宜の
大きさに設定できることはいうまでもない。又、スロー
アウェイチップ10の形状は、実施例のように矩形だけ
でなく、三角形や多角形状であってもよい。尚、上述の
実施例では、正面フライス装着用のスローアウェイチッ
プについて説明したが、この実施例に限定されることな
く他の適宜の切削工具に本考案によるスローアウェイチ
ップを装着できる。
【0015】
【考案の効果】上述のように、本考案に係るスローアウ
ェイチップは、コーナー部が円弧状稜線をなすと共にそ
の中央部が直線状にカットされて副切刃とされ、該副切
刃と主切刃との間の円弧状稜線が弧状切刃とされている
から、副切刃及びその両側の弧状切刃の接続部に角部が
ほとんど形成されず、副切刃部分の強度が極めて高く、
欠損を生じにくい。そのため、スローアウェイチップの
寿命を長くできるという利点がある。又、コーナー部の
側面が、断面弧状の曲側面をなすと共に、副切刃から着
座面方向に向けて略三角形状にカットされているから、
副切刃と弧状切刃との接続部の側面がより肉厚の曲側面
によって形成されることになるので、更に切刃強度が高
くなる。しかも、これら副切刃及び弧状切刃にホーニン
グを設けることで、より一層切刃強度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の実施例によるスローアウェイ
チップの平面図、(B)は同じく側面図である。
【図2】図1のコーナー部の拡大平面図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】正面フライスにスローアウェイチップを装着し
た一般的な状態を示す工具本体の断面図である。
【図5】(A)は従来のスローアウェイチップついての
平面図、(B)は同じく側面図である。
【図6】図5(A)のコーナー部の拡大平面図である。
【符号の説明】
4 主切刃 3a 着座面 10 スローアウェイチップ 11 副切刃 12 弧状切刃 13 曲側面 14 カット面

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】着座面に対向する面の各辺をなす稜線が主
    切刃とされ、隣接する主切刃間のコーナー部の稜線が副
    切刃とされて成るスローアウェイチップにおいて、前記
    着座面に対向する面のコーナー部が円弧状稜線をなすと
    共にその中央部が直線状にカットされて副切刃とされ、
    該副切刃と主切刃との間の前記円弧状稜線が弧状切刃と
    されていることを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】前記コーナー部の側面が、断面弧状の曲側
    面をなすと共に、副切刃から着座面方向に向けて略三角
    形状にカットされていることを特徴とする請求項1に記
    載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】前記着座面に対向する面の、副切刃及びそ
    の両側の弧状切刃の部分にホーニングが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスローアウェ
    イチップ。
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JP5935606B2 (ja) * 2012-09-04 2016-06-15 三菱マテリアル株式会社 切削インサートの製造方法
JP5401732B1 (ja) 2012-10-23 2014-01-29 住友電工ハードメタル株式会社 フライス加工用刃先交換式切削インサート

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