JP2595164Y2 - 小管式筆記具 - Google Patents

小管式筆記具

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JP2595164Y2
JP2595164Y2 JP1993041262U JP4126293U JP2595164Y2 JP 2595164 Y2 JP2595164 Y2 JP 2595164Y2 JP 1993041262 U JP1993041262 U JP 1993041262U JP 4126293 U JP4126293 U JP 4126293U JP 2595164 Y2 JP2595164 Y2 JP 2595164Y2
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貴 田村
淳 玉井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、生インキ式の小管式筆
記具に関する。プロッタ−に取り付けて使用されるもの
には特に好適である。
【0002】
【従来の技術】自動的に図面などを作成するプロッタ−
に取り付けて使用される筆記具は、近年、プロッタペン
という言葉が一般的になるほど普及しつつあるが、その
代表的なものは生インキ式の小管式筆記具構造を有して
いる。一般に、繊維束などにインキを吸蔵させてなる中
綿式の筆記具が、使用によって次第にインキ吐出量が少
なくなり筆跡がかすれがちになるのに比べ、内外圧変化
によるインキ吐出性の変化を抑制する一時的インキ溜め
部材をインキタンクとペン先との間に介在させてなる生
インキ式の筆記具は、使用開始時からインキ消費時まで
インキ吐出量があまり変化しないという利点を有するの
が一つの理由である。また、小管式筆記具は一定の筆跡
幅を得る上で他の筆記具よりも有利であることが別の一
つの理由である。加えて、一時的インキ溜め機能を精度
よく発揮させるための多くの工夫が大きな成果となって
きていることも挙げられる。
【0003】このような生インキ式の小管式筆記具にお
いて、一時的インキ溜め部材の中孔に遊挿された押圧体
による針体への摺動性付与は、古くは押圧体の自重を利
用したものであった。押圧体が「落錘」などと称された
所以である。材質も、比較的比重の重い金属が専らであ
った。しかし、押圧体自体の形状とかインキ導出性とか
がインキ吐出性に諸々の影響を与えることが分かってき
て、現在は、容易に種々形状にでき、また、自重の分が
必要であれば金属をインサ−ト成形するなどで容易に補
える合成樹脂の射出成形品を利用したり、中綿式のもの
でもインキ中継芯として多用されている、繊維収束体を
利用したりするなど、自重を活用するだけの考え方から
は外れつつある。ここで、針体への摺動性付与の調整に
は、コイルスプリングのような弾撥部材が利用されてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】筆記速度が高速になる
ほど、それまでは十分と考えられていた構造では対応し
切れなくなって、筆跡かすれが生じ易くなる。押圧体の
摺動性に関する構造もその一つである。
【0005】針体に付与する摺動性はインキ吐出性と非
常に大きな関係を有し、針体の摺動性が良好であればイ
ンキ吐出性も良好で筆跡かすれも生じ難い。ここで、こ
の針体の摺動性は、前述したように、自重とか弾撥部材
による付勢とか、押圧体の摺動によるものとなってい
る。従って、針体の摺動性を良好にするには、押圧体の
摺動性を良好にすればよい。そして、そのためには、押
圧体とこの押圧体を遊挿する一時的インキ溜め部材の中
孔とのクリアランスを十分にして、押圧体の摺動性に横
方向の遊びを十分付与すればよいと考えられる。
【0006】実際、通常の手書き筆記のような場合に
は、上のような考え方で良好な筆記を満足することがで
きる。ところが、筆記速度が速くなると、このような考
え方だけでは不十分になってくる。押圧体が振幅大きく
横振れすることによる、横振れ方向の慣性やインキの流
れ(押圧体が横振れするとき、押圧体の横に存在するイ
ンキを動かすことになる)が押圧体の摺動に対する抵抗
になると考えられるところであるが、押圧体の摺動性に
横方向の遊びを十分付与するだけでは、必ずしも筆跡か
すれを十分に抑制できなくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案においても、押圧
体を弾撥部材で前方付勢する構造を採用する。この構造
は、前述の理由だけでなく、押圧体の摺動性における横
振れを抑えつつ、この押圧体の摺動性を良好にする上で
も好ましいことが分かったことによる。しかしながら、
弾撥部材は、押圧体の後部側の横振れを抑えるだけであ
るから、押圧体の前部側の横振れも抑えなければならな
い。そこで、押圧体の前部側において押圧体の摺動案内
となるものを形成する。具体的には、小管を取り付ける
チップホルダ−の内孔に小さな突部を形成する。周方向
に複数個である。この突部は、勿論、押圧体の摺動を阻
害する抵抗になってはならない。特に、押圧体の前進を
阻害してはならない。そのため、この突部は、押圧体と
線接触状に接触し得るよう長手方向の条として形成し、
後部はテ−パ−壁とする。即ち、本考案は、一時的イン
キ溜め部材の中孔に遊挿した押圧体を、この押圧体の後
部に配した弾撥部材で前方付勢し、この弾撥部材による
前方付勢力を、チップホルダ−に取り付けた小管に対す
る針体の摺動性付与に利用してなる、生インキ式の小管
式筆記具であって、テ−パ−壁となる後部と前記押圧体
の前部側壁に接触し得る頂部とを有する長手方向の小突
条を、前記チップホルダ−の内孔の周方向に複数形成し
てなる小管式筆記具を要旨とする。
【0008】
【実施例】添付図面に基づいて一例の説明をする。図1
において、参照符号1は小管部材を示す。先部を小管部
2としている。ここで、「小管部材」と呼んだのは、一
般的な小管は直管状であるが、図示のものは、内孔3の
後部を大径にし、針体4を挿入するだけでなく押圧体5
の前部も挿入できるようにしていることによる。小管は
適宜形状であってよいという考え方によれば、「小管」
と呼んでもよいと思われるところである。
【0009】針体4は押圧体5と固定されていない。針
体4の後部を押圧体5に挿入したりして両者を固定する
こともできるが、筆記かすれを抑える上で好ましいこと
による。即ち、筆記かすれを生じないようにするには、
針体の摺動において、特に、針体の前進を阻害しないよ
うにすることが大切であり、筆記面から針体が離れてい
たりして針体が前進可能であるときには、押圧体が後退
の慣性を針体に働かせたりしないようにした方がよい。
尚、脱落防止部となっている針体4の後部は、図示形状
以外にも適宜にできる。
【0010】小管部材1はチップホルダ−6の内孔7に
前方から挿入され、圧入、接着など適宜手段で取り付け
られている。このチップホルダ−6に小突条8が設けて
あるが、詳細は後述する。また、この図1において、参
照符号9で示す部材は一時的インキ溜め部材である。
【0011】図2に示すように、一時的インキ溜め部材
9は、縦断面櫛歯状となる一時的インキ溜め溝10、内
孔11、長手方向のスリット12を有し、その先部をチ
ップホルダ−6の後方から挿入しており、また、押圧体
5を中孔11内に挿通している。押圧体5の後端はイン
キタンク部13内にまで到っている。参照符号14で示
すのが、この押圧体5を前方付勢する弾撥部材であり、
押圧体5の後部に設けた小径部に外嵌し、段部係合して
いる。ちなみに、一時的インキ溜め部材としては、軸筒
内壁との間に螺旋状とかジグザグ状とかの一時的インキ
溜め部を形成するものを用いたりしてもよいが、図のよ
うなものを示したのは、図示の一時的インキ溜め部材9
が極めて一般的な一時的インキ溜め部材であるだけでな
く、このようなものの場合、押圧体5の横振れ抑制がス
リット12部分のインキの飛散を抑制する上でも好まし
いことによる。
【0012】図2において、小管部材1、針体4、押圧
体5、チップホルダ−6、一時的インキ溜め部材9、弾
撥部材14、それに、参照符号15で示す液密用の弾性
リングは、予め、一体に組立られており、この組立品が
軸筒16に前方から挿入されている。例えば、チップホ
ルダ−6の部分を軸筒16に対して圧入するなどして位
置決めすればよい。ここで、軸筒16はプロッタ−本体
への取付用鍔部17を有するものとしてあるが、手書き
筆記用の把持軸であってもよい。また、軸筒16の内孔
も、そのままインキタンク部13として利用するのでは
なく、交換可能なカ−トリッジとしてのインキタンクを
収容するものであってもよい。
【0013】さて、チップホルダ−6に設けた小突条8
について説明する。小突条8の後部はテ−パ−壁18と
なっており、チップホルダ−6の内孔7に設けたテ−パ
−壁19と一連の壁になっている。テ−パ−壁19は、
組立時、押圧体5をチップホルダ−6の後方から挿入す
る場合であって、例えば、押圧体5が繊維収束体などか
らなるときに、押圧体5の挿入を容易にするとともに繊
維ばらけを生じたりしないようにするのに役立つが、テ
−パ−壁18は、押圧体5が前進するとき、小突条8に
接触することによる引掛かりを生じないようにするのに
役立っている。
【0014】即ち、小突条8は、例えば0.3mmとか
0.5mmといったように高さ的には非常に低いもので
あってもよいが、チップホルダ−6の内孔7の周方向に
適宜複数形成され(図3参照;3個形成)、その頂部2
0に押圧体5の側壁が接触し得るものであり、また、前
述のように、押圧体5は、後退よりむしろ前進における
円滑さが求められので、少くとも、この小突条8の後部
側における引掛かりを防止することが大切である。この
点、図1において、小突条8の前部は垂直壁として描い
てあるが、この前部もテ−パ−壁としてよい。これらテ
−パ−壁は、平坦壁としてだけでなく、なだらかな丸
み、ふくらみを有するものとして形成することもでき
る。また、小突条8の頂部20も、図3では3角形の頂
点のように描いてあるが、丸みを有するものであったり
してもよい。小突条8の横断面は適宜にできる。
【0015】以上、図1乃至図3に基づいて一例の説明
をしたが、他にも種々なせる。例えば、図4は、小突条
8の形成箇所を変えたものの一例を示すが、小突条8
は、後部のテ−パ−壁18を内孔7のテ−パ−壁19よ
りも前方に位置させ、また、前部をペン先部材1の後端
を係止する係止壁21に一致させている。
【0016】また例えば、図5は、適宜部材を適宜一体
化あるいは別体化できる一例を示すが、チップホルダ−
は、一時的インキ溜め部材9に相当する部材と一体に
なっており、また、小管部材1に相当するものは、直管
状の小管22とチップホルダ−への取付部材23とよ
りなっている。
【0017】
【考案の効果】本考案の小管式筆記具は、一時的インキ
溜め部材の中孔に遊挿した押圧体を、この押圧体の後部
に配した弾撥部材で前方付勢し、この弾撥部材による前
方付勢力を、チップホルダ−に取り付けた小管に対する
針体の摺動性付与に利用してなる、生インキ式の小管式
筆記具であって、テ−パ−壁となる後部と前記押圧体の
前部側壁に接触し得る頂部とを有する長手方向の小突条
を、前記チップホルダ−の内孔の周方向に複数形成して
なるので、高速筆記によっても、線飛び状態になるなど
の筆跡かすれを生じ難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】第1図のものの全体構造を示す縦断面図。
【図3】図1のA−A線横断面図。
【図4】本考案の別の一実施例を示す要部縦断面図。
【図5】本考案のまた別の一実施例を示す要部縦断面
図。
【符号の説明】
1 小管部材 2 小管部 3 内孔 4 針体 5 押圧体 6 チップホルダ− 7 内孔 8 小突条 9 一時的インキ溜め部材 10 一時的インキ溜め溝10 11 内孔 12 長手方向のスリット 13 インキタンク部 14 弾撥部材 15 弾性リング 16 軸筒 17 取付用鍔部 18 テ−パ−壁 19 テ−パ−壁 20 頂部 21 係止壁 22 小管 23 取付部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B43K 1/06 B43K 5/00 B43K 8/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一時的インキ溜め部材の中孔に遊挿した
    押圧体を、この押圧体の後部に配した弾撥部材で前方付
    勢し、この弾撥部材による前方付勢力を、チップホルダ
    −に取り付けた小管に対する針体の摺動性付与に利用し
    てなる、生インキ式の小管式筆記具であって、テ−パ−
    壁となる後部と前記押圧体の前部側壁に接触し得る頂部
    とを有する長手方向の小突条を、前記チップホルダ−の
    内孔の周方向に複数形成してなる小管式筆記具。
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