JP2594437Y2 - 歯車変速機 - Google Patents

歯車変速機

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JP2594437Y2
JP2594437Y2 JP1993010743U JP1074393U JP2594437Y2 JP 2594437 Y2 JP2594437 Y2 JP 2594437Y2 JP 1993010743 U JP1993010743 U JP 1993010743U JP 1074393 U JP1074393 U JP 1074393U JP 2594437 Y2 JP2594437 Y2 JP 2594437Y2
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internal
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浩之 園部
清二 中村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ロボットなどに適用さ
れる歯車変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のロボット等に使用されてい
る超小型の内公転型減速機の説明図である。図におい
て、本内公転型減速機の入力軸1は玉軸受2、3により
軸支されている。入力軸1の両軸受2、3間の偏心部に
は玉軸受4、5を介してそれぞれ歯数Z1の遊星歯車6
a及び歯数Z3の遊星歯車6bからなる一体の遊星歯車
ブロックが枢支されており、入力軸1の回転が遊星歯車
ブロックに昭和60年実用新案登録願第114301号
に記載の内公転型減速機と同様の作用により伝達される
ようになっている。遊星歯車6aは歯数Z2を有するハ
ウジング12に固定の内歯歯車7aと噛合し、遊星歯車
6bは出力軸8基端に設けられている歯数Z4の内歯歯
車7bと噛合し、減速比r=1−Z1×Z3/(Z2×
Z4)の減速を可能にしている。出力軸8は軸受9及び
軸受10を介してハウジング12により枢支されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の内
公転型減速機においては、バックラッシュが発生するた
めに入力軸1から出力軸8への回転の伝達に誤差を生
じ、ロボットアーム等の制御がうまく行かない場合があ
る。このバックラッシュを除去するために歯車の加工精
度を高めたり、組立精度を向上させたりしているが、組
立加工が複雑となり経済性に欠ける。また、正転と逆転
とで異なる歯車を噛み合わせる構造にして対処する場合
もあるが、正転用、逆転用の2系統の動力伝達機構を必
要として構造が複雑となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る変速機は上
記課題の解決を目的にしており、入力軸の回転が出力軸
の基端に設けられた内歯歯車と内側に設けられた遊星歯
車との噛合により上記出力軸へ伝達される歯車変速機に
おいて、上記内歯歯車を弾性変形可能な肉厚に形成して
その外周を円錐ころ軸受で支持し、同軸受の位置を調整
して前記内歯歯車に中心方向の押圧力を加える手段を備
えたことを特徴とする。
【0005】また、本考案に係る歯車変速機において
は、入力軸の回転が出力軸の基端に設けられた内歯歯車
と内側に設けられた遊星歯車との噛合により上記出力軸
へ伝達される歯車変速機において、上記内歯歯車を内側
へ調整可能に押圧する手段と、上記出力軸の上記内歯歯
車近傍に設けられた減肉部とを備えた構成を特徴とす
る。
【0006】
【作用】即ち、本考案に係る歯車変速機においては、入
力軸の回転が出力軸の基端に設けられた内歯歯車と内側
に設けられた遊星歯車との噛合により上記出力軸へ伝達
される歯車変速機において、前記内歯歯車を例えば薄肉
構造の弾性変形可能な肉厚に形成すると共に、同内歯歯
車の外周を円錐ころ軸受で支持し、同内歯歯車に対する
円錐ころ軸受の相対的な位置、配列関係を変化調整する
ことにより同内歯歯車に中心方向に向かう押圧力が作用
する様にした手段を設けているので、前記出力軸の基端
に設けられた内歯歯車に押圧力が働くことにより内歯歯
車が出力軸の軸心方向に弾性変形して、内歯歯車と遊星
歯車とが噛み合う隙間を適度に減少させることができ
る。
【0007】また、本考案に係る歯車変速機において
は、入力軸の回転が出力軸の基端に設けられた内歯歯車
と内側に設けられた遊星歯車との噛合により上記出力軸
へ伝達される歯車変速機における内歯歯車が内側へ調整
可能に押圧されるとともに出力軸の上記内歯歯車近傍に
減肉部が設けられており、出力軸の基端に設けられてい
る内歯歯車に押圧力が働くことにより内歯歯車が出力軸
の軸心方向に弾性変形するが、出力軸に減肉部が設けら
れていることにより内歯歯車が弾性変形し易く、内歯歯
車と遊星歯車とが噛み合う隙間を適度に減少させること
ができる。
【0008】
【実施例】図1は本考案の一実施例に係る内公転型減速
機の説明図である。図において、本実施例に係る内公転
型減速機はロボットなどに使用される超小型のもので、
図1に示すように入力軸1は玉軸受2、3により軸支さ
れている。入力軸1の両軸受2、3間の偏心部には玉軸
受4、5を介してそれぞれ歯数Z1の遊星歯車6a及び
歯数Z3の遊星歯車6bからなる一体の遊星歯車ブロッ
クが枢支されており、入力軸1の回転が遊星歯車ブロッ
クに従来例における内公転型減速機と同様の作用により
伝達されるようになっている。遊星歯車6aは歯数Z2
を有するハウジング12に固定の内歯歯車7aと噛合
し、遊星歯車6bは出力軸8基端に設けられている歯数
Z4の内歯歯車7bと噛合し、減速比r=1−Z1×Z
3/(Z2×Z4)の減速を可能にしている。出力軸8
はハウジング12に設けられている後部軸受10と、出
力軸8の内歯歯車7bの外周に設置されている前部軸受
15とにより軸支されている。この前部軸受15は円錐
ころ軸受で、シム16を介してボルト17aによる押え
具17により位置が調整されるようになっている。
【0009】出力軸8の内歯歯車7bは遊星歯車6bと
噛合して減速比rで回転するが、前部軸受をなす円錐こ
ろ軸受はシム16の厚みにより位置を調整することによ
って出力軸8の中心に向けて押圧力Fを生ずる。この押
圧力Fによって内歯歯車7bが出力軸8の中心方向に弾
性変形し、遊星歯車6bとが噛み合う隙間を減少させ
る。これにより、本内公転型減速機におけるバックラッ
シュが抑制される。なお、前部軸受15の位置の調整は
シム16の厚さで行われ、歯車の摩耗に従って前部軸受
15の位置を調整することによって前部軸受15の押圧
力Fの調節、即ち内歯歯車7bの弾性変形量の調節が可
能となり、長期に亘ってバックラッシュを抑制すること
ができる。また、内歯歯車7bにおける弾性変形量の増
大を図るため、出力軸8の内歯歯車7bが設けられてい
る基端と玉軸受3が設けられている箇所との間の端部に
適宜の間隔で複数の孔18が穿設されている。この孔1
8を設けて出力軸8の内歯歯車7b近傍を減肉すること
により出力軸8端部の弾性、即ち内歯歯車7bの弾性が
増加してより変形し易くなり、内歯歯車7bと遊星歯車
6bとの噛み合いが多くなって一層バックラッシュを減
少させることができる。
【0010】従来の内公転型減速機においては、バック
ラッシュが発生するために入力軸1から出力軸8への回
転の伝達に誤差を生じ、ロボットアーム等の制御がうま
く行かない場合がある。このバックラッシュを除去する
ために歯車の加工精度を高めたり、組立精度を向上させ
たりしているが、組立加工が複雑となり経済性に欠け
る。また、正転と逆転とで異なる歯車を噛み合わせる構
造にして対処する場合もあるが、正転用、逆転用の2系
統の動力伝達機構を必要として構造が複雑となるが、本
内公転型減速機においては、簡便な構成でバックラッシ
ュを軽減するために出力軸8を軸支するハウジング12
内の内歯歯車7bの外周に円錐ころ軸受を取付け、この
円錐ころ軸受の位置の調整を可能にするとともに、出力
軸8の基端に孔18を穿設して内歯歯車7bの弾性を増
加させており、出力軸8基端に取付けられた内歯歯車7
bは入力軸1偏心部の遊星歯車6bと噛合して回転する
が、この出力軸8は内歯歯車7bの外周に設けられた円
錐ころ軸受で軸支されているので、この円錐ころ軸受の
位置を調整することによって出力軸8の内歯歯車7bに
押圧力Fが働き、出力軸8の軸心方向に弾性変形する。
これにより、内歯歯車7bと遊星歯車6bとが噛み合う
隙間が減少してバックラッシュが軽減され、入力軸1か
ら出力軸8への回転の伝達に誤差を生ぜず、ロボットア
ーム等の制御が正確に行われる。
【0011】
【考案の効果】本考案に係る歯車減速機は前記のように
構成されており、出力軸の先端に設けられている内歯歯
車と内側に設けられている遊星歯車とが噛み合う隙間を
適度に減少させることができるので、バックラッシュが
抑制されて入力軸から出力軸への回転の伝達に誤差を生
じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る内公転型減速機
の断面図である。
【図2】図2は従来の内公転型減速機の断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 玉軸受 3 玉軸受 4 玉軸受 5 玉軸受 6a 遊星歯車 6b 遊星歯車 7a 内歯歯車 7b 内歯歯車 8 出力軸 10 後部軸受 12 ハウジング 15 前部軸受(円錐ころ軸受) 16 シム 17 押え具 17a ボルト 18 孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−1838(JP,A) 特開 昭60−168937(JP,A) 特開 昭63−88351(JP,A) 特開 平4−290643(JP,A) 特開 昭60−241548(JP,A) 特開 平2−118232(JP,A) 実開 昭62−22347(JP,U) 実開 平2−28577(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 1/32

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸の回転が出力軸の基端に設けられ
    た内歯歯車と内側に設けられた遊星歯車との噛合により
    上記出力軸へ伝達される歯車変速機において、上記内歯
    歯車を弾性変形可能な肉厚に形成してその外周を円錐こ
    ろ軸受で支持し、同軸受の位置を調整して前記内歯歯車
    に中心方向の押圧力を加える手段を備えたことを特徴と
    する歯車変速機。
  2. 【請求項2】 上記出力軸の上記内歯歯車近傍に減肉部
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歯車変速
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016084177A1 (ja) * 2014-11-26 2016-06-02 株式会社安川電機 ロボットアーム、ロボットシステム、ギヤユニット、ロボットアームの製造方法

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JP4746907B2 (ja) * 2005-04-11 2011-08-10 住友重機械工業株式会社 遊星歯車減速装置
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