JPH0629553Y2 - 転動ボール形差動減速機 - Google Patents

転動ボール形差動減速機

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JPH0629553Y2
JPH0629553Y2 JP11126189U JP11126189U JPH0629553Y2 JP H0629553 Y2 JPH0629553 Y2 JP H0629553Y2 JP 11126189 U JP11126189 U JP 11126189U JP 11126189 U JP11126189 U JP 11126189U JP H0629553 Y2 JPH0629553 Y2 JP H0629553Y2
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JP
Japan
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oldham
bearing
ball
groove
guide groove
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JP11126189U
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JPH0349455U (ja
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寿之 河野
敏雄 松本
孝信 岩金
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は比較的大きい減速比が得られる減速機に関し、
とくに転動ボール形差動機構を利用したものに関する。
[従来の技術] 従来、転動ボール形差動機構としては、特開昭62−2
064号公報に開示されているように、互いに対向状態
に配置され、一方の回転力を他方に受けさせる第1およ
び第2の動板と、これら第1および第2の動板の一方に
所定の円周にそって連続形成された波形状の案内溝、お
よび他方に該案内溝と対向するように形成された波形状
案内溝と、前記第1および第2の動板間にこれらの両案
内溝内にわたって配置され、第1の動板の回転に伴い、
両案内溝に沿って転動しながら第1の動板の回転力を第
2の動板に伝達する転動ボールを備えたものがある。
また、実公昭57−47488号公報に開示されている
ように、本体にその外輪を支持された一対の円錐ころ軸
受の内輪で出力軸を軸支する遊星歯車変速機において、
前記一対の円錐ころ軸受の締め付けを行なう転がり軸受
用ナットを出力軸の反負荷側円錐ころ軸受とキャリヤの
間に取り付け、出力軸の剛性を高めたものがある。
[考案が解決しようとする課題] ところで、前者は第1および第2の動板の間に軸方向の
予圧を与えていないため、転動ボールに軸方向の遊びが
できたり、入出力軸を1個の軸受けで支持しているため
軸の振れ回りが起きて、トルク伝達に異常が生じたりす
る欠点があった。
また、後者では出力軸を延長して2個の円錐ころ軸受で
支持し、剛性を高めることは出来るが軸方向の長さが長
くなり、減速機全体の寸法が大きくなるとともに、円錐
ころ軸受のピッチ円が減速機内部のトルクを伝達する部
分であるキャリヤなどのピッチ円より小さいため、円錐
ころ軸受に推力を加えると、キャリヤや転動板に曲げモ
ーメントによるたわみが生じ、トルクを伝達する部分の
接触点の位置が変わってトルク伝達に異常が生じる。さ
らに、カム軸受にローラ軸受を使用しているために、ラ
ジアル方向にクリアランスが必要であり、そのクリアラ
ンスが出力軸のバックラッシとなるなどの欠点があっ
た。
本考案は、入出力軸に振れ回りや転動ボールと動板との
間に遊びが生じない様に、出力軸の軸受を介して減速機
内の転動ボールに予圧を与えることにより、前記欠点を
除くことを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、入力軸受に支持された入力軸と、前記入力軸
受を収納し、内側面に所定のピッチ円で等ピッチの波形
状の第1のボール案内溝を備えた固定板と、前記入力軸
に設けられた偏心カムと、前記偏心カムの外周にカム軸
受を介して支持され、かつ前記固定板に対向する一方の
面に前記第1のボール案内溝のピッチ円と同一で波数が
異なる波形状の第2のボール案内溝を備え、かつ他方の
面に径方向に伸びる第1のオルダム溝を設けた減速回転
板と、前記第1のボール案内溝と第2のボール案内溝と
の間に挿入された減速ボールと、一方の面に前記第1の
オルダム溝とオルダムボールを介してトルクを伝達する
第2のオルダム溝を設け、他方の面に前記第2のオルダ
ム溝と直交する第3のオルダム溝を設けたオルダム板
と、前記オルダム板に対向するフランジ面にオルダムボ
ールを介してトルクを伝達する第4のオルダム溝を設け
た出力軸と、前記出力軸の入力側端面に設けた凹部に収
納された前記入力軸の出力側端部を支持する軸端軸受
と、前記出力軸のラジアル荷重とスラスト荷重とを支持
する出力軸受と、前記出力軸受を収納するブラケットと
を備えた転動ボール形差動減速機において、前記出力軸
受を入力軸方向に押し付ける押し付け装置と、前記ボー
ル案内溝、のピッチ円とほぼ同じ直径のピッチ円を備え
た出力軸受とを設けた転動ボール形差動減速機である。
[作用] 減速ボールの案内溝のピッチ円の直径と、オルダムボー
ルの配置されている位置の平均直径と、出力軸の軸受の
ピッチ円の直径がほぼ同じ大きさにしてあるので、出力
軸受を押し付け装置により入力軸側に押し付けても、入
出力軸、減速回転板、オルダム板等に曲げモーメントが
生じることなく、オルダムボール、減速ボールが出力
軸、オルダム板、減速回転板により押し付けられる。し
たがって、減速ボールやオルダムボールに軸方向の遊び
ができたり、軸の触れ回りが起きたりすることがない。
[実施例] 本考案を図に示す実施例について説明する。
第1図は本考案の実施例の正断面図で、入力軸1は固定
板2に入力軸受11を介して支持され、中央部にはカム
軸受12を介して減速回転板3を偏心しながら回転しう
るように支持する偏心カム13が設けられている。固定
板2の減速回転板3に対向する内側面には所定のピッチ
円で等ピッチの波形状の第1のボール案内溝21を備
え、減速回転板3の固定板2に対向する一方の面には第
1のボール案内溝21のピッチ円は同一で波数が異なる
波形状の第2のボール案内溝31を備えている。第1と
第2のボール案内溝21、31には両案内溝内を転動す
る複数の減速ボール32が挿入されてトルクを伝達する
ように係合されている。減速回転板3の他方の面にはボ
ール案内溝21、31のピッチ円をほぼ中心として径方
向に伸びる第1のオルダム溝33が設けられている。ま
た、入力軸1には偏心カム13に隣接させてオルダム板
4を回転支持するオルダム軸受14が設けられている。
オルダム板4の減速回転板3に対向する一方の面には、
減速回転板3の第1のオルダム溝33とオルダムボール
41を介してトルクを伝達する第2のオルダム溝42が
設けられている。オルダム板4の他方の面には第2のオ
ルダム溝42と直交する第3のオルダム溝43が設けら
れている。出力軸5の入力側端面に設けられた凹部には
入力軸1の端部を支持する軸端軸受15が収納され、オ
ルダム板4に対向するフランジ面16にはオルダムボー
ル44を介してトルクを第3のオルダム溝43から伝達
する第4のオルダム溝51が設けられている。出力軸5
の中央部にはラジアル荷重とスラスト荷重とを支持し、
ボール案内溝21、31のピッチ円とほぼ同じ直径のピ
ッチ円を備えた例えばアンギュラコンタクト玉軸受など
の出力軸受52が設けられ、ブラケット6に支持されて
いる。出力軸受52はブラケット6の内面に設けられた
めねじ61と噛み合うおねじを備えたナット7からなる
押し付け装置により入力軸1側に押し付けられて、減速
ボール32、オルダムボール41、44に予圧を加える
ようにしてある。ブラケット6はフレーム8を介して固
定板2に一体に組み立てられている。
以上のように、減速ボール32、オルダムボール41、
44の位置および出力軸受52のピッチ円の直径がほぼ
同じであるので、ナット7により出力軸52を入力軸側
に押し付けても、入出力軸、減速回転板、オルダム板等
に曲げモーメントが生じることがなく、減速ボールやオ
ルダムボールに軸方向の遊びができたり、軸の触れ回り
が起きたりすることがない。
なお、減速回転板3の剛性を増すために偏心カム13と
減速回転板の間に設けたカム軸受12を第2図に示すよ
うに、テーパーローラ軸受とし、カム軸受12の内輪を
入力軸1に固定しても良い。
また、出力軸受52に直径の小さな軸受を使用する場合
は、第2図に示すように、ボール案内溝と同じピッチ円
をもつラジアル軸受53を別に設けて出力軸5を支持す
るようにしてもよい。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、軸方向の遊びがで
きたり、軸の触れ回りが起きたりすることがないので、
入出力軸の軸端の軸受装置を小さく出来、安定した動力
伝達性をもち、小形軽量で高い剛性を備えた減速機を提
供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す側断面図、第2図は他の
実施例を示す側断面図である。 1……入力軸、11……入力軸受、12……カム軸受、
13……偏心カム、14……オルダム軸受、15……軸
端軸受、16……フランジ面、2……固定板、21……
第1のボール案内溝、3……減速回転板、31……第2
のボール案内溝、32……減速ボール、33……第1の
オルダム溝、4……オルダム板、41、44……オルダ
ムボール、42……第2のオルダム溝、43……第3の
オルダム溝、5……出力軸、51……第4のオルダム
溝、52……出力軸受、53……ラジアル軸受、6……
ブラケット、61……めねじ、7……ナット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸受11に支持された入力軸1と、前
    記入力軸受を収納し、内側面に所定のピッチ円で等ピッ
    チの波形状の第1のボール案内溝21を備えた固定板2
    と、前記入力軸に設けられた偏心カム13と、前記偏心
    カムの外周にカム軸受12を介して支持され、かつ前記
    固定板に対向する一方の面に前記第1のボール案内溝の
    ピッチ円と同一で波数が異なる波形状の第2のボール案
    内溝31を備え、かつ他方の面に径方向に伸びる第1の
    オルダム溝33を設けた減速回転板3と、前記第1のボ
    ール案内溝と第2のボール案内溝との間に挿入された減
    速ボール32と、一方の面に前記第1のオルダム溝とオ
    ルダムボール41を介してトルクを伝達する第2のオル
    ダム溝42を設け、他方の面に前記第2のオルダム溝と
    直交する第3のオルダム溝43を設けたオルダム板4
    と、前記オルダム板に対向するフランジ面16にオルダ
    ムボール44を介してトルクを伝達する第4のオルダム
    溝51を設けた出力軸5と、前記出力軸の入力側端面に
    設けた凹部に収納された前記入力軸の出力側端部を支持
    する軸端軸受15と、前記出力軸のラジアル荷重とスラ
    スト荷重とを支持する出力軸受52と、前記出力軸受を
    収納するブラケット6とを備えた転動ボール形差動減速
    機において、 前記出力軸受52を入力軸方向に押し付ける押し付け装
    置と、 前記ボール案内溝21、31のピッチ円とほぼ同じ直径
    のピッチ円を備えた出力軸受52とを設けたことを特徴
    とする転動ボール形差動減速機。
  2. 【請求項2】前記押し付け装置が前記ブラケットの内面
    に設けためねじ61と、前記めねじに噛み合うおねじを
    備えた押し付けナット7からなる請求項1に記載の転動
    ボール形差動減速機。
  3. 【請求項3】前記カム軸受12をテーパーローラ軸受と
    し、カム軸受の内輪を入力軸1に固定した請求項1また
    は2に記載の転動ボール形差動減速機。
JP11126189U 1989-09-21 1989-09-21 転動ボール形差動減速機 Expired - Lifetime JPH0629553Y2 (ja)

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JPH0349455U JPH0349455U (ja) 1991-05-14
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JP11126189U Expired - Lifetime JPH0629553Y2 (ja) 1989-09-21 1989-09-21 転動ボール形差動減速機

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