JP2593915Y2 - 誤動作防止回路 - Google Patents

誤動作防止回路

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JP2593915Y2 JP1993065932U JP6593293U JP2593915Y2 JP 2593915 Y2 JP2593915 Y2 JP 2593915Y2 JP 1993065932 U JP1993065932 U JP 1993065932U JP 6593293 U JP6593293 U JP 6593293U JP 2593915 Y2 JP2593915 Y2 JP 2593915Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、誤動作防止回路に関
し、特に、複数のトランジスタ及びスイッチの組み合わ
せに応じて駆動素子を制御する回路の誤動作を防止する
のに適する誤動作防止回路に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のトランジスタ及びスイッチの組み
合わせに応じて駆動素子を制御する回路にあっては、誤
った組み合わせによる誤動作を防止するべくインタロッ
ク回路を設けている。例えば、オートマチックトランス
ミッションを用いた自動車(AT車)に於いて、イグニ
ッションキーをシフトレバーのパーキング位置でのみ抜
けるようにしたものがあり、その回路に上記インタロッ
ク回路を採用してキーインタロックシステムを構築して
いる。
【0003】上記キーインタロックシステムを用いた車
では、シフトレバーがパーキング位置以外にあるときに
はキーを抜けないようにするロック装置を設けており、
イグニッションスイッチのキーシリンダからキーを抜き
取るためには、運転者はシフトレバーを必ずパーキング
位置に入れなければならないため、パーキング位置以外
で誤ってキーを抜き取るという問題を防ぐことができ
る。
【0004】しかしながら、上記構成のキーインタロッ
クシステムに於いて、シフトレバーがパーキング位置に
ある条件でロック装置を解除するように制御することが
できるが、一般にシフトレバーをチェンジする際にはシ
フトチェンジ用プッシュボタンを押して操作することか
ら、パーキング位置に達した後でもシフトチェンジ用プ
ッシュボタンを押したままにして、その状態でキーを抜
き取ることができる。プッシュボタンを押した状態でキ
ーを抜き取った場合には、キーを抜き取った後にシフト
レバーをパーキング位置から他の位置にシフトチェンジ
できてしまい、キーインタロックの目的が達成されない
という不都合を生じてしまう。
【0005】上述の不都合を解決するために、シフトレ
バーのシフトチェンジ用プッシュボタンが押されている
ときにはイグニッションスイッチからキーを抜き取るこ
とができないようにすることが考えられる。このプッシ
ュボタンの状態を考慮したキーインタロックシステムに
用いるのに適した制御回路を図2に示す。
【0006】図2に於いて、キーインタロック制御回路
21は、シフトレバーがパーキング位置にあるときに閉
じるパーキングスイッチ2、シフトレバーのシフトチェ
ンジ用プッシュボタンを押しているときに閉じるノブス
イッチ3、及びキーをイグニッションスイッチから抜き
取るべくアクセサリ位置で押し込むときに閉じるアクセ
サリプッシュスイッチ4の各スイッチの開閉状態の組み
合わせに応じて、バッテリ5からの電圧をキーロックソ
レノイド6に供給してソレノイド6を励磁させるもので
ある。ソレノイド6が励磁されると、図示されないプラ
ンジャが移動して、イグニッションスイッチからキーを
抜き取ることができないロック状態になる。
【0007】ここで、上述のキーインタロック制御回路
21の構成を説明する。
【0008】バッテリ5には、ヒューズ7を介してアク
セサリプッシュスイッチ4の開閉側接点端子が接続さ
れ、アクセサリプッシュスイッチ4のコモン端子が、抵
抗R21、ダイオードD21及びパーキングスイッチ2
を介して接地されている。抵抗R21とダイオードD2
1とのノードは、ツェナーダイオードZD21と抵抗R
22とを介してNPN形トランジスタTr21のベース
に接続され、トランジスタTr21のエミッタはダイオ
ードD22を介して接地されている。スイッチ4の端子
A′とトランジスタTr21のコレクタとの間にはキー
ロックソレノイド6が接続されている。スイッチ4の端
子A′には、更にPNP形トランジスタTr22のエミ
ッタが接続され、トランジスタTr22のベース・エミ
ッタ間には抵抗R23が接続されている。トランジスタ
Tr22のベースと抵抗R23とのノードには、抵抗R
24、ダイオードD23を介してノブスイッチ3が接続
され、ノブスイッチ3の他方の端子C′は接地されてい
る。トランジスタTr22のコレクタは、抵抗R25を
介してトランジスタTr21のベースに接続されてい
る。トランジスタTr21のベース・エミッタ間には、
コンデンサC21及び抵抗R26が並列に接続されてい
る。
【0009】続いて、アクセサリプッシュスイッチ4が
閉じられた状態にあるときのキーインタロック制御回路
21の作動要領を説明する。
【0010】パーキングスイッチ2が閉じている(シフ
トレバーがパーキング位置にある)ときには、バッテリ
5から、ヒューズ7、アクセサリプッシュスイッチ4、
抵抗R21、ダイオードD21、パーキングスイッチ
2、接地に至る電流ラインが形成されるが、抵抗R21
とダイオードD21とのノードから分流して、ツェナー
ダイオードZD21、抵抗R22、抵抗R26、ダイオ
ードD22を介して接地に至る電流ラインは形成されな
い。
【0011】パーキング位置にてノブスイッチ3が開い
ていれば(プッシュボタンを押していないとき)、トラ
ンジスタTr22のベース・エミッタ間にはバイアス電
圧が形成されず、トランジスタTr22は導通しない。
よって、トランジスタTr21のベース・エミッタ間に
はバイアス電圧が形成されず、トランジスタTr21も
導通しない。従ってキーロックソレノイド6には電流が
流れず、ソレノイド6は非励磁状態となる。即ちイグニ
ッションキーはアンロック状態になる。
【0012】一方、パーキング位置にてプッシュボタン
が押されてノブスイッチ3が閉じていれば、バッテリ5
から、ヒューズ7、アクセサリプッシュスイッチ4、抵
抗R23、抵抗R24、ダイオードD23、ノブスイッ
チ3を介して接地に至る電流ラインが形成されることに
より、トランジスタTr22が導通する。このとき、ト
ランジスタTr22のコレクタ電流が抵抗R26を流
れ、トランジスタTr21のベース・エミッタ間にバイ
アス電圧が形成されることによりトランジスタTr21
が導通する。従って、キーロックソレノイド6に電流が
流れてソレノイド6が励磁され、イグニッションキーが
ロック状態になる。
【0013】シフトレバーをパーキング位置以外に操作
した場合には、パーキングスイッチ2は開いている。こ
の状態でプッシュボタンが押されずにノブスイッチ3が
開いていれば、バッテリ5から、ヒューズ7、アクセサ
リプッシュスイッチ4、抵抗R21、ツェナーダイオー
ドZD21、抵抗R22、抵抗R26、ダイオードD2
2を介して接地に至る電流が流れることにより、トラン
ジスタTr21のベース・エミッタ間にバイアス電圧が
形成され、トランジスタTr21が導通する。従って、
ソレノイド6に電流が流れてソレノイド6が励磁され、
イグニッションキーはロック状態である。
【0014】また、上記パーキング位置以外でプッシュ
ボタンが押されてノブスイッチ3が閉じていれば、パー
キングスイッチ2が閉じているときと同様に、トランジ
スタTr22が導通することによりトランジスタTr2
1も導通し、ソレノイド6に電流が流れ、イグニッショ
ンキーはロック状態になる。
【0015】ところが、ノブスイッチ3のG′端子が何
らかの原因により車輌のボディに接触する等してマイナ
スにショートした場合には、シフトレバーがパーキング
位置にあり、かつプッシュボタンを押していないときで
あっても、ノブスイッチ3が閉じられたときと同様の電
流ラインが形成されることにより、イグニッションキー
がロック状態になって、キーをイグニッションスイッチ
から抜き取ることができないという不都合が生じる。
【0016】また、ノブスイッチ3のG′端子がバッテ
リ5に接触する等してプラスにショートした場合には、
ノブスイッチ3が、閉じられることにより破壊されると
いう虞れもある。
【0017】このように、複数のスイッチを用いて駆動
素子(上記従来例ではソレノイド6)を制御しようとす
る場合には、誤操作に対するインタロック回路を設ける
のみならず、スイッチ端子のショート故障などに対して
も考慮する必要がある。
【0018】
【考案が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点と本考案者の知見とに鑑み、本考案の主な目的
は、複数のスイッチの組み合わせの条件に応じて駆動素
子を制御する回路に設けたインタロック回路の誤動作を
防止し得る誤動作防止回路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、駆動素子に電流を流し得るように当該駆動
素子に直列に接続された第1のトランジスタと、前記第
1のトランジスタがオンし得るように前記第1のトラン
ジスタのベースに直列に接続された第2のトランジスタ
及び第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタを
選択的にオンまたはオフさせるための第4のトランジス
タと、前記第2のトランジスタと前記第4のトランジス
タとがオンし得るように両者の各ベース間に接続された
スイッチとを有することを特徴とする誤動作防止回路を
提供することにより達成される。
【0020】
【作用】このようにすれば、スイッチの両端の各端子の
いずれか一方が電源や接地ラインにショート故障して
も、第2のトランジスタ及び第4のトランジスタが両者
同時にオン状態にならないことから、第2及び第4のト
ランジスタを介して第1のトランジスタにベース電流が
供給されないため、第1のトランジスタがオンせず、駆
動素子が動作することがない。
【0021】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0022】図1は、本考案が適用された自動車のキー
インタロック制御回路1の一実施例を示す電気回路図で
あり、従来例で示したものと同様の部分については同一
の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0023】先ず、本実施例のキーインタロック制御回
路1の構成を説明する。
【0024】バッテリ5の正端子には、ヒューズ7を介
してアクセサリプッシュスイッチ4が接続されている。
アクセサリプッシュスイッチ4は、オン状態となる第1
の位置と、オフ状態になる第2の位置との2位置選択接
点を有している。アクセサリプッシュスイッチ4のコモ
ン端子Aには、抵抗R1、ダイオードD1及びパーキン
グスイッチ2が接続されており、パーキングスイッチ2
を閉じることにより端子Aが接地されるようになってい
る。抵抗R1とダイオードD1とのノードが、ツェナー
ダイオードZD1及び抵抗R2を介して第1のトランジ
スタとしてのNPN形トランジスタTr1のベースに接
続され、トランジスタTr1のエミッタがダイオードD
2を介して接地されている。アクセサリプッシュスイッ
チ4の端子AとトランジスタTr1のコレクタとの間に
は、駆動素子としてのキーロックソレノイド6が接続さ
れている。トランジスタTr1のオン時にはキーロック
ソレノイド6に励磁電流が供給されるようになってい
る。なお、トランジスタTr1のコレクタ・エミッタ間
に保護用ツェナーダイオードZD2が接続され、ベース
・エミッタ間にはコンデンサC1及び抵抗R3がそれぞ
れ並列に接続されている。またソレノイド6には還流ダ
イオードD3が並列に接続されている。
【0025】アクセサリプッシュスイッチ4とトランジ
スタTr1のベースとの間には、第2のトランジスタと
してのPNP形トランジスタTr2と第3のトランジス
タとしてのPNP形トランジスタTr3とが直列に設け
られている。アクセサリプッシュスイッチ4の端子Aに
はトランジスタTr2のエミッタが接続され、トランジ
スタTr2のコレクタにはトランジスタTr3のエミッ
タが接続され、トランジスタTr3のコレクタが、抵抗
R4を介してトランジスタTr1のベースに接続されて
いる。トランジスタTr3のベース・エミッタ間にはベ
ース回路としてのコンデンサC2及び抵抗R5が互いに
並列に接続されている。更にトランジスタTr3のベー
スには、上記抵抗R5に直列に接続された抵抗R6を介
して、第4のトランジスタとしてのNPN形トランジス
タTr4のコレクタが接続されている。そのトランジス
タTr4のエミッタはダイオードD2を介して接地され
ている。
【0026】トランジスタTr2のベース・エミッタ間
にはコンデンサC3及び抵抗R7が互いに並列に接続さ
れていると共に、トランジスタTr4のベース・エミッ
タ間にも同様にコンデンサC4及び抵抗R8が接続され
ている。また、トランジスタTr2のベースは、抵抗R
9、ダイオードD4、第2及び第4のトランジスタTr
2・Tr4の各ベース間に接続されるスイッチとしての
ノブスイッチ3、ダイオードD5、抵抗R10を介して
トランジスタTr4のベースと接続されている。また、
アクセサリプッシュスイッチ4の端子Aは、抵抗R11
を介して抵抗R9とダイオードD4とのノードに接続さ
れ、ダイオードD5と抵抗R10とのノードは、抵抗R
12及び上記ダイオードD2を介して接地されている。
【0027】なお、本実施例の回路にはシフトインタロ
ックシステムも設けられている。本回路に於けるシフト
インタロックシステムとは、エンジン始動後(イグニッ
ションスイッチ8が閉じている状態)でブレーキペダル
を踏んでストップスイッチ9が閉じている場合に、非励
磁時にシフトレバーのシフトチェンジ用プッシュボタン
をロック状態にするシフトロックソレノイド10を励磁
して、その場合のみシフトレバーのパーキング位置に於
けるロック状態を解除して、パーキング位置からのシフ
トチェンジを可能とするものである。
【0028】ここで、シフトインタロックシステムの構
成を以下に説明する。
【0029】ヒューズ7とアクセサリプッシュスイッチ
4とのノードには、ストップスイッチ9を介してブレー
キランプ11が接続されている。ブレーキランプ11
は、ストップスイッチ9が閉じたとき点灯するように、
その他端を接地されている。また、ヒューズ7とアクセ
サリプッシュスイッチ4とのノードには、イグニッショ
ンスイッチ8及びヒューズ12を介してシフトロックソ
レノイド10のコイルの一端が接続され、その他端にト
ランジスタTr5のコレクタが接続されている。そのト
ランジスタTr5のエミッタが、ダイオードD5及び前
記パーキングスイッチ2を介して接地されている。な
お、ソレノイド10には還流ダイオードD7が並列に接
続されている。ストップスイッチ9とブレーキランプ1
1とのノードは、抵抗R13を介してNPN形トランジ
スタTr5のベースに接続されている。トランジスタT
r5のベース・エミッタ間にはコンデンサC5及び抵抗
R14が互いに並列に接続され、コレクタ・エミッタ間
には保護用ツェナーダイオードZD3が接続されてい
る。
【0030】このシフトインタロックシステムの作動要
領を以下に示す。シフトレバーをパーキング位置からシ
フトチェンジ可能にするためには上記したようにシフト
ロックソレノイド10によるロック状態を解除する。本
実施例の構成では、パーキングスイッチ2が閉じられた
状態(シフトレバーがパーキング位置にある状態)でブ
レーキペダルを踏んでストップスイッチ9を閉じること
により、トランジスタTr5がオンし、シフトロックソ
レノイド10が励磁して、上記ロック状態を解除し得
る。その他の場合、イグニッションスイッチ8が開いて
いる(エンジンが停止している)とき、またはイグニッ
ションスイッチ8が閉じていて(エンジンが始動してい
る)、ストップスイッチ9が開いている(ブレーキペダ
ルを踏んでいない)ときには、トランジスタTr5は導
通せず、シフトロックソレノイド10は励磁されず、ソ
レノイド10はシフトロック解除方向へ作動せず、シフ
トレバーのシフトチェンジ用プッシュボタンを押すこと
ができない。即ちパーキング位置からシフトチェンジす
ることができない。
【0031】次に、本実施例のキーインタロック制御回
路1の作動要領を以下に示す。
【0032】シフトレバーがパーキング位置にあってパ
ーキングスイッチ2が閉じているときに、キー抜くべ
く、キーを所定の方向に押してアクセサリプッシュスイ
ッチ4が閉じると、バッテリ5から、ヒューズ7、アク
セサリプッシュスイッチ4、抵抗R1、ダイオードD
1、パーキングスイッチ2を介して接地に至る電流ライ
ンが形成されて、抵抗R1及びダイオードD1間のノー
ドからツェナーダイオードZD1を介してのトランジス
タTr1へのベース電流が流れないため、トランジスタ
Tr1がオフ状態である。
【0033】このとき、ノブスイッチ3が開いていれば
(プッシュボタンを押していないとき)、トランジスタ
Tr2及びトランジスタTr4は導通しないため、トラ
ンジスタTr3のベース・エミッタ間にはバイアス電圧
が形成されず、トランジスタTr3も導通しない。よっ
て、トランジスタTr1のベース・エミッタ間にはバイ
アス電圧が形成されず、トランジスタTr1は導通しな
い。従ってキーロックソレノイド6には電流が流れず、
ソレノイド6は非励磁状態となって、イグニッションキ
ーはアンロック状態になる。
【0034】しかしながら、プッシュボタンを押してい
てノブスイッチ3が閉じていれば、バッテリ5から、ヒ
ューズ7、アクセサリプッシュスイッチ4、抵抗R4、
ダイオードD4、ノブスイッチ3、ダイオードD5、抵
抗R12、ダイオードD2を介して接地に至る電流ライ
ンが形成されることにより、トランジスタTr2及びト
ランジスタTr4のベース・エミッタ間にバイアス電圧
が形成され、トランジスタTr2及びトランジスタTr
4は導通する。よって、トランジスタTr2及びトラン
ジスタTr4のコレクタ電流が抵抗R5を流れ、トラン
ジスタTr3のベース・エミッタ間にバイアス電圧が形
成されることによりトランジスタTr3も導通する。こ
のとき、トランジスタTr3のコレクタ電流が抵抗R3
を流れ、トランジスタTr1のベース・エミッタ間にバ
イアス電圧が形成されることによりトランジスタTr1
は導通する。従って、キーロックソレノイド6に電流が
流れ、ソレノイド6が励磁され、イグニッションキーが
ロック状態になるため、プッシュボタンを押している間
はキーを抜くことができない。
【0035】一方、パーキングスイッチ2が開いている
(パーキング位置以外にある)ときには、ノブスイッチ
3の開閉状態にかかわらず、バッテリ5から、ヒューズ
7、アクセサリプッシュスイッチ4、抵抗R1、ツェナ
ーダイオードZD1、抵抗R2、抵抗R3、ダイオード
D2を介して接地に至る電流ラインが形成され、トラン
ジスタTr1のベース・エミッタ間にバイアス電圧が形
成されることにより、トランジスタTr1が導通し、ソ
レノイド6に電流が流れて、イグニッションキーがロッ
ク状態になる。従って、シフトノブがパーキング位置以
外にあるときには、常にキーを抜くことができない。
【0036】以上説明してきたように、上記構成のキー
インタロック制御回路1によれば、シフトレバーがパー
キング位置以外にある(パーキングスイッチ2が開いて
ている)とき、及びシフトレバーのシフトチェンジ用プ
ッシュボタンを押している(ノブスイッチ3が閉じてい
る)ときは、イグニッションキーはロック状態になり、
シフトレバーがパーキング位置にありかつシフトチェン
ジ用プッシュボタンが押されていない時のみキーをイグ
ニッションスイッチから抜き取ることができる。従っ
て、シフトチェンジ用プッシュボタンを押したままキー
を抜き取った後にパーキング位置から他の位置にシフト
レバーをシフトチェンジさせてしまうという誤操作を防
ぐことができる。
【0037】このようにして構成されたキーインタロッ
ク制御回路1にあっては、ノブスイッチ3の両端子(図
のB及びC)がショートした場合の誤動作を防止し得
る。以下に、その作動要領を説明する。
【0038】シフトレバーのシフトチェンジ用プッシュ
ボタンを押していないとき、即ちノブスイッチ3が開い
ているときには、ノブスイッチ3のB端子及びC端子が
マイナス(接地)或いはプラス(電源)にショートした
としても、トランジスタTr3のベースから、抵抗R
9、ダイオードD4、ノブスイッチ3、ダイオードD
5、抵抗R10を介してトランジスタTr4のベースに
至る電流ラインは形成されないため、トランジスタTr
3及びトランジスタTr4が同時に導通することはな
く、トランジスタTr2も導通しない。従って、トラン
ジスタTr1が導通することはなく、ソレノイド6が励
磁されてイグニッションキーがロック状態になるかどう
かは、パーキングスイッチ2の開閉状態によってのみ決
定される。
【0039】尚、本考案による誤動作防止回路は本実施
例のキーインタロック制御回路に限定されるものではな
く、複数のトランジスタ及びスイッチを設け、それらの
組み合わせに応じて駆動素子を制御する回路にインタロ
ック回路を設けた回路であれば、他の構成の回路であっ
てもよい。
【0040】
【考案の効果】このように本考案によれば、スイッチの
両端の各端子のいずれか一方が電源や接地ラインにショ
ート故障しても、第2のトランジスタ及び第4のトラン
ジスタが両者同時にオン状態にならないことから、第2
及び第4のトランジスタを介して第1のトランジスタに
ベース電流が供給されないため、第1のトランジスタが
オンせず、駆動素子が動作することがないばかりでな
く、スイッチが破壊されることがないため、回路の信頼
性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されたキーインタロック制御回路
の構成を示す図である。
【図2】従来のキーインタロック制御回路の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 キーインタロック制御回路 2 パーキングスイッチ 3 ノブスイッチ 4 アクセサリプッシュスイッチ 5 バッテリ 6 キーロックソレノイド 7 ヒューズ 8 イグニッションスイッチ 9 ストップスイッチ 10 シフトロックソレノイド 11 ブレーキランプ 21 キーインタロック制御回路 R1〜R14、R21〜R26 抵抗 D1〜D7、D21〜D23 ダイオード Tr1〜Tr5、TR21、TR22 トランジスタ C1〜C5、C21 コンデンサ ZD1〜ZD3、ZD21 ツェナーダイオード

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動素子に電流を流し得るように当該駆
    動素子に直列に接続された第1のトランジスタと、前記
    第1のトランジスタがオンし得るように前記第1のトラ
    ンジスタのベースに直列に接続された第2のトランジス
    タ及び第3のトランジスタと、前記第3のトランジスタ
    を選択的にオンまたはオフさせるための第4のトランジ
    スタと、前記第2のトランジスタと前記第4のトランジ
    スタとがオンし得るように両者の各ベース間に接続され
    たスイッチとを有することを特徴とする誤動作防止回
    路。
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