JP2590273Y2 - 家具の抽斗鎖錠装置 - Google Patents

家具の抽斗鎖錠装置

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JP2590273Y2 JP1993012014U JP1201493U JP2590273Y2 JP 2590273 Y2 JP2590273 Y2 JP 2590273Y2 JP 1993012014 U JP1993012014 U JP 1993012014U JP 1201493 U JP1201493 U JP 1201493U JP 2590273 Y2 JP2590273 Y2 JP 2590273Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鍵板の上下動によって抽
斗の施錠又は解錠を行なう家具の抽斗鎖錠装置に関し、
更に詳しくは、施錠または解錠時に鍵板の落下衝突音を
軽減できる抽斗鎖錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、キャビネット本体の内側に各
抽斗の引出しを阻止するストッパを配設した鍵板を上下
動可能に縦設し、キャビネット本体または抽斗の前面に
設けた錠前の可動部を作動機構を介して鍵板に連結し、
錠前をキーで操作することにより鍵板を上下動させて抽
斗を施錠、解錠するようにしたキャビネット等の抽斗鎖
錠装置が、例えば実開昭62−199474号、実開平
3−35170号等により知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の鎖錠装
置においては、錠前の操作により鍵板をその自重に抗し
て持ち上げるときにはさほど大きな作動音は発生しない
が、錠前の操作により鍵板を降下させるときにはその操
作力に鍵板等の自重も加わるため、鍵板が急速に落下
し、耳障りな落下衝突音等が発生する。このため、家具
としての高級感を損ねてしまう原因となる。
【0004】したがって、本考案の目的は、鍵板の急速
な落下による衝突音等を軽減できる家具の抽斗鎖錠装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、複数の抽斗を収納する家具本体の内側に
各抽斗の引出しを阻止するストッパを備えた鍵板を上下
動可能に縦設し、家具本体又は抽斗に設けた錠前と鍵板
とを作動機構を介して連結し、錠前をキーで操作するこ
とにより鍵板を上下動させて抽斗を施錠、解錠するよう
にした家具の抽斗鎖錠装置において、前記作動機構が、
家具本体に固定された筒状のケーシングと、このケーシ
ングに減衰機構を介して回動可能に保持され、錠前のキ
ー操作により回動される回動軸と、この回動軸の回動に
応じて鍵板を上下動させる上下作動機構とを備え、前記
減衰機構は、一端がケーシングに他端が回動軸に夫々係
止され、鍵板が降下するときの回動軸の回動により捩ら
れてその回動を停止させる方向に作用する捩りばねと、
ケーシングと回動軸との間に摩擦抵抗を生じさせる抵抗
部材とを有することを特徴とするものである。
【0006】また本考案は、上記構成の家具の抽斗鎖錠
装置において、捩りばねは、鍵板が上下動区間の上端位
置にあるときに捩りの中立位置にあるか、若しくは鍵板
が上下動区間の上端位置にあるときに鍵板を上昇させる
方向の復帰力を保有した蓄力状態にあることを特徴とす
る。
【0007】また本考案は、上記構成の家具の抽斗鎖錠
装置において、回動軸が小径軸部と大径軸部とを有し、
捩りばねはケース内で小径軸部の周囲に巻回されたコイ
ルばねであり、抵抗部材は大径軸部の外周に形成された
環状溝に装着されてケーシングの内周面に摺接する弾性
リングであることを特徴とする。
【0008】さらに本考案は、上記構成の家具の抽斗鎖
錠装置において、抽斗が前面板を有し、錠前が最上位の
抽斗の前面板に設けられ、ケーシングは家具本体の上部
に取り付けられ、錠前はキー操作により上下動して回動
軸の一端に設けられたアームの先端部下面を押し上げる
作動板を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成の家具の抽斗鎖錠装置においては、錠
前の操作によって鍵板を降下させるときに、鍵板の自重
も加わった作動力で鍵板が急速に落下しようとするが、
このとき回動軸の回動により減衰機構の捩りばねが捩ら
れて蓄力すると共に抵抗部材が回動軸の回動に摩擦抵抗
を与えるので、鍵板の降下を減速させることができる。
したがって、鍵板の落下衝突音等を軽減することができ
る。鍵板が上下動区間の下端位置にあるとき捩りばねに
は復帰力が蓄えらた状態となる。一方、鍵板を上昇させ
るときは抵抗部材は上昇時の回動軸の回動に対して摩擦
抵抗を与えるが、鍵板の降下により捩りばねに蓄えられ
た復帰力は鍵板を上昇させるときにその作動力に加算さ
れるので、軽い力で楽に鍵板を上昇させることができ
る。
【0010】鍵板が上下動区間の上端位置にあるときに
捩りばねが捩りの中立位置にあるか、若しくは鍵板を上
昇させる方向の復帰力を保有した蓄力状態にある場合、
鍵板を上昇させる際に捩りばねが捩られて作動力を無駄
に減衰してしまうという不具合を防止できる。
【0011】捩りばねがケーシング内で回動軸の小径軸
部の周囲に巻回されたコイルばねであり、且つ、抵抗部
材が大径軸部の外周に形成された環状溝に装着されてケ
ーシングの内周面に摺接する弾性リングである場合、ケ
ーシングと回動軸との間に減衰機構をコンパクトに組み
込むことができるので、作動機構全体の大型化を防止で
きることとなる。
【0012】錠前が最上位の抽斗の前面板に設けられ、
ケーシングが家具本体の上部に取り付けられ、最上位の
中との前面板に設けられた錠前がキー操作により上下動
する作動板を有し、この作動板が回動軸の一端に設けら
れたアームの先端部下面を押し上げる構成とした場合、
錠前の操作によって作動板を降下させると鍵板も降下す
るが、鍵板が減衰機構により減速降下しても、作動板は
回動軸の一端のアームから切り離して瞬時に降下させる
ことができる。したがって、作動板を降下させるときの
錠前の操作自体には機敏性を確保できるものとなる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0014】図1ないし図7は本考案をファイルキャビ
ネットに適用した場合の一実施例を示したものである。
はじめに図1および図2を参照して実施例構造を概略的
に説明すると、キャビネット本体1にはその前面に開口
する略矩形の抽斗収納部2が形成されており、この収納
部2には前面に引手開口4を有する上下3段の抽斗3が
それぞれレール(図示せず)に案内されて出し入れ可能
に収納されている。
【0015】図2に示すように、キャビネット本体1の
左右の内側には各抽斗3の引出しを阻止するストッパ6
を配設した鍵板5(図中左方の鍵板のみ図示)が上下動
可能に縦設されている。各抽斗3の側面には当接片7が
突設されている。抽斗3がキャビネット本体1内に収納
されているとき、鍵板5が上下動区間の上端位置まで移
動すると、後述するように各ストッパ6は対応する抽斗
3の当接片7の前端に当接することにより、抽斗3の引
出しを阻止する。また、鍵板5が上下動区間の下端位置
まで移動すると、各ストッパ6は対応する抽斗3の当接
片7の上方に退避するので、抽斗3の引出しが可能にな
る。
【0016】この実施例では最上段の抽斗3の前面板3
3に錠前8が組み込まれており、この錠前8の可動部9
が作動機構10を介して鍵板5に連動可能に連結されて
いる。錠前8はシリンダ錠タイプのものであり、所定の
キーが可動部9のキー溝に挿入されれば可動部9が例え
ば90゜の範囲で回動可能となるものである。
【0017】鍵板5および作動機構10について更に詳
しく説明すると、図2〜図4に示すように、キャビネッ
ト本体1の内側の断面コ字状の前補強板11の凸部12
の一部に設けた縦溝13(図3参照)には、断面外向き
コ字状の鍵板5が上下動可能に嵌装されている。一方、
キャビネット本体1の天板14の下面に設けた支持板1
5の適当箇所に穿設した係合孔には、作動機構10の一
部を構成する揺動板16の後縁に突設した係合突起17
(図3,図4参照)が係合して揺動自在に横架され、揺
動板16の側端の突片18(図4参照)が鍵板5の上端
の係合孔19に係合して鍵板5を支持している。
【0018】キャビネット本体1の天板の内側には筒状
のケーシング20に固着された取付板21がねじ止めさ
れており(図3参照)、ケーシング20内に軸支された
回動軸22(図5,図6参照)の前端および後端にそれ
ぞれアーム23,24(図4参照)が固着されている。
一方、抽斗3の前面板33には錠前8の可動部9の後部
に位置して可動部9の回動に伴って上下動される作動板
25が設けられている。この作動板25の上端折曲げ部
26は回動軸22の前端側のアーム23の先端部下面と
対向しており、作動板25の上端折曲げ部26によりア
ーム23の先端部下面を押し上げてアーム23を回動さ
せることができるようになっている。また、回動軸22
の後端側のアーム24の先端部には軸27が後方に向か
って突設されており、この軸27は揺動板16の前縁側
に形成された係合孔28に係合している。したがって、
この実施例では、回動軸22の回動はアーム24、軸2
7および揺動板16からなる上下作動機構41によって
鍵板5の上下動に変換されるものとなっている。
【0019】したがって、この実施例では、錠前8のキ
ー操作により作動板25を上下動させると、回動軸22
の前側の回動アーム23と、回動軸22と後側の回動レ
バー24とが一体となって回動し、これにより揺動板1
6が係合突起17を支点として係合ピン27の動きと連
動して上下に揺動し、その結果、揺動板16の側端の突
片18と係合している鍵板5が上下動されることにな
る。
【0020】さらにこの実施例では、各ストッパ6は軸
部29を介してキャビネット本体1に回動可能に支持さ
れており、ストッパ6の前端折曲げ部30が鍵板5に形
成された孔31に係合している。そしてストッパ6の後
端に形成された折曲げ部32が抽斗3の当接片7と当接
可能となっている。したがって、鍵板5が上下動する
と、ストッパ6が軸部29の軸線周りに回動し、鍵板5
が上下動区間の上端位置まで移動したとき、ストッパ6
の後端折曲げ部32が下方に移動するので、抽斗3を引
き出そうとしたときその当接片7がストッパ6の後端折
曲げ部32に衝突し、抽斗3は引き出せない施錠状態と
なる。また、鍵板5が上下動区間の下端位置まで移動し
たとき、ストッパ6の後端折曲げ部32が上方に移動す
るので、抽斗3を引き出し可能な解錠状態となる。上述
したように、この実施例では、錠前8のキー操作によっ
て作動板25を上方に移動させると鍵板5が上方に移動
するので、抽斗3は施錠状態となり、錠前8のキー操作
によって作動板25を下方に移動させると鍵板5が下方
に移動するので、抽斗3は解錠状態となるのである。
【0021】なお、この実施例では、図3および図4に
示すように、錠前8を有する最上位の抽斗3の前面板3
3には、作動板25の上部を覆い保護する保護板34が
設けられている。この保護板34はその上端折曲げ部3
5により前面板33の係止部に揺動可能に吊下されてお
り、保護板34には前面板33から後方に突出する突起
36が設けられ、さらに保護板34には突起36を突出
方向に付勢するばね37が設けられている。さらに保護
板34の下端には、下方に移動した作動板25の上部を
覆うことができる折曲げ部38が設けられている。した
がって、錠前8を操作して解錠状態とした後、最上位の
抽斗3を引き出すと、突起36がキャビネット本体1の
前面から離間するので、保護板34がばね力により移動
してその下端の折曲げ部38が作動板25の上部を覆い
保護することとなる。
【0022】次に、本考案の特徴をなす減衰機構につい
て説明する。上述した鎖錠機構においては、錠前8の操
作により鍵板5を上方に移動させるときには、鍵板5や
揺動板16等の自重に抗してそれらを持ち上げることに
なるので、さほど大きな作動音は発生しない。しかし、
錠前8の操作により鍵板5を下方に移動させるときに
は、キー操作を瞬時に行なうと、作動板25が瞬時に下
降してアーム23から離れるので、鍵板5は鍵板5や揺
動板16等の自重により勢いよく落下しようとし、耳障
りな落下衝突音を発生させる原因となる。そこで、本考
案によれば、鍵板5を降下させる力を減衰する減衰機構
40が設けられている。
【0023】図5および図6に示すように、減衰機構4
0はケーシング20と回動軸22との間に組み込まれた
捩りばねとしてのコイルばね42と、抵抗部材としての
弾性リング42とからなっている。回動軸22は小径軸
部22aと大径軸部22bとを有しており、コイルばね
42はケーシング20内で回動軸の小径軸部22aの周
囲に巻回され、その一端がケーシング20に他端が回動
軸22に夫々係止され、鍵板5が降下するときの回動軸
22の回動により捩られてその回動を停止させる方向に
作用するようになっている。このコイルばね42は、鍵
板5が上下動区間の上端位置にあるときに捩りの中立位
置にあるか若しくは鍵板5を上昇させる方向の復帰力を
若干保有した蓄力状態にあるように設定される。
【0024】一方、ゴム等の弾力性素材からなる弾性リ
ング43は回動軸の大径軸部22bの外周に形成された
環状溝22cに装着されており、回動軸22が回動する
ときにケーシング20の内周面に摺接して摩擦抵抗を加
える。なお、弾性リング43とケーシング20との摺接
面に粘性体を塗布すれば、回動軸22の回動時に粘性抵
抗を与えることができるとともに、弾性リング43の摩
耗を最小限に抑えることができる。
【0025】上記構成の減衰機構41を備えた抽斗鎖錠
装置においては、鍵板5を降下させるときに回動軸22
が図7中時計方向に回動するので、コイルばね42が同
方向に捩られて鍵板5を降下させる力を減衰させる。ま
た、同時に回動軸22の回動に対して弾性リング43が
摩擦抵抗を与えるので、夫々らの相互作用により鍵板5
は減速されて降下する。したがって、耳障りな落下衝突
音の発生を防止若しくは軽減することができる。鍵板5
が下端位置まで降下したときコイルばね42は捩り力す
なわち復帰力を蓄えた状態となる。このとき、コイルば
ね42の復帰力が大きすぎるとその復帰力により鍵板5
を上方に押し戻してしまうことになるので、コイルばね
42は、鍵板5や揺動板16の重量による回動力を鍵板
5の上下動区間に対応した回動軸22の回動角度θ(図
7参照)の範囲内で減衰させ得ると共に、その回動力に
対して鍵板5の押し戻しが生じない程度の適度のばね強
さに設定される。
【0026】一方、鍵板5を上昇させるときは弾性リン
グ43は上昇時の回動軸22の回動に対しても摩擦抵抗
を与えるが、鍵板5の降下によりコイルばね42に蓄え
られた復帰力は鍵板5を上昇させるときにその作動力に
加算されるので、軽い力で楽に鍵板5を上昇させること
ができる。
【0027】鍵板5が上下動区間の上端位置にあるとき
にコイルばね42が捩りの中立位置にあるか、若しくは
鍵板5を上昇させる方向の復帰力を保有した蓄力状態に
ある場合、鍵板5を上昇させる際にコイルばね42が捩
られて作動力を無駄に減衰してしまうという不具合を防
止できる。なお、鍵板5の上下動区間に対応した回動軸
22の回動角度θが小さいときは、鍵板5が上下動区間
の上端位置にあるときにコイルばね42が鍵板5を上昇
させる方向の復帰力を保有した蓄力状態にあるように設
定することにより、安定した減衰力を確保することがで
きる。
【0028】上記構成の減衰機構40は、ケーシング2
0と回動軸22との間にコンパクトに組み込むことがで
きるので、作動機構10全体の大型化を防止できること
となり、キャビネット本体1への組込みが容易になる。
【0029】また、上記実施例においては、錠前8のキ
ー操作により上下動する作動板25が回動軸22の一端
に設けられたアーム23の先端部下面を押し上げる構成
とされているので、錠前8の操作によって作動板25を
降下させると鍵板5も降下するが、鍵板5が減衰機構4
0の作用により減速降下しても、作動板25はアーム2
3から離れて瞬時に降下可能である。したがって、作動
板25を降下させるときの錠前8の操作を機敏に行なう
ことができる。
【0030】以上、図示実施例につき説明したが、本考
案は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、
実用新案登録請求の範囲に記載した考案の範囲内で各構
成要素に種々の変更を加えることができる。例えば図示
実施例の減衰機構40はコイルばね42と弾性リング4
3を軸方向に並設した構成となっているが、例えば、ケ
ーシング20の内側には弾性リング等の抵抗部材のみを
配し、ケーシング20の外周に巻装したコイルばねの一
端および他端をそれぞれケーシングと回動軸とに係止さ
せることも可能であり、このように構成することにより
ケーシング20および回動軸22を短くすることができ
る。また、捩りばねとしては板ばねや渦巻ばねを用いる
こともできる。さらに、錠前8はキャビネット本体1の
前面等に設けてもよく、またカードキー錠タイプのもの
であってもよい。さらに、鍵板5に固設したストッパに
より抽斗3の施錠、解錠を行なうこともできる。さら
に、上下作動機構は回動軸22の回動に従って鍵板5を
上下動させる構成のものであれば他の如何なる連結機構
を用いてもよい。さらに、本考案は複数の抽斗を備えた
机、ワゴン等、各種の家具に適用できるものである。
【0031】
【考案の効果】以上の説明から明かなように、本考案に
よれば、錠前の操作によって鍵板を降下させるときに、
回動軸の回動により減衰機構の捩りばねが捩られて蓄力
すると共に抵抗部材が回動軸の回動に摩擦抵抗を与える
ので、鍵板の降下を減速させることができ、鍵板の落下
衝突音等を軽減することができる。また、鍵板を上昇さ
せるときは抵抗部材は上昇時の回動軸の回動に対して摩
擦抵抗を与えるが、鍵板の降下により捩りばねに蓄えら
れた復帰力は鍵板を上昇させるときにその作動力に加算
されるので、軽い力で楽に鍵板を上昇させることができ
る。したがって、操作音の静かで操作性に優れた家具の
抽斗鎖錠装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すキャビネットの全体斜
視図である。
【図2】図1に示すキャビネットの鎖錠装置を示す要部
正面図である。
【図3】図1に示すキャビネットの鎖錠装置を示す要部
縦断面側面図である。
【図4】図1に示すキャビネットの鎖錠装置を示す要部
斜視図である。
【図5】図2〜図4に示す鎖錠装置に組み込まれた減衰
機構を示す斜視図である。
【図6】図5に示す減衰機構の縦断面図である。
【図7】図5に示す減衰機構の図6中A−A線に沿った
断面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット本体 3 抽斗 5 鍵板 6 ストッパ 8 錠前 10 作動機構 20 ケーシング 22 回動軸 22a 小径軸部 22b 大径軸部 22c 環状溝 25 作動板 33 前面板 40 減衰機構 41 上下作動機構 42 コイルばね(捩りばね) 43 弾性リング(抵抗部材)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 65/46 A47B 88/00

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の抽斗3を収納する家具本体1の内
    側に各抽斗の引出しを阻止するストッパ6を備えた鍵板
    5を上下動可能に縦設し、家具本体又は抽斗に設けた錠
    前8と鍵板とを作動機構10を介して連結し、錠前をキ
    ーで操作することにより鍵板を上下動させて抽斗を施
    錠、解錠するようにした家具の抽斗鎖錠装置において、
    前記作動機構10が、家具本体1に固定された筒状のケ
    ーシング20と、このケーシングに減衰機構40を介し
    て回動可能に保持され、錠前8のキー操作により回動さ
    れる回動軸22と、この回動軸の回動に応じて鍵板5を
    上下動させる上下作動機構41とを備え、前記減衰機構
    40は、一端がケーシング20に他端が回動軸22に夫
    々係止され、鍵板5が降下するときの回動軸22の回動
    により捩られてその回動を停止させる方向に作用する捩
    りばね42と、ケーシング20と回動軸22との間に摩
    擦抵抗を生じさせる抵抗部材43とを有することを特徴
    とする家具の抽斗鎖錠装置。
  2. 【請求項2】 捩りばね42は、鍵板5が上下動区間の
    上端位置にあるときに捩りの中立位置にあるか若しくは
    鍵板5を上昇させる方向の復帰力を保有した蓄力状態に
    あることを特徴とする請求項1記載の家具の抽斗鎖錠装
    置。
  3. 【請求項3】 回動軸22が小径軸部22aと大径軸部
    22bとを有し、捩りばね42はケーシング20内で回
    動軸22の小径軸部22aの周囲に巻回されたコイルば
    ねであり、抵抗部材43は大径軸部22bの外周に形成
    された環状溝22cに装着されてケーシング20の内周
    面に摺接する弾性リングであることを特徴とする請求項
    1記載の家具の抽斗鎖錠装置。
  4. 【請求項4】 抽斗3が前面板33を有し、錠前8が最
    上位の抽斗3の前面板33に設けられ、ケーシング20
    は家具本体1の上部に取り付けられ、錠前8はキー操作
    により上下動して回動軸20の一端に設けられたアーム
    23の先端部下面を押し上げる作動板25を有すること
    を特徴とする請求項1記載の家具の抽斗鎖錠装置。
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