JPH0665587U - 家具の抽斗鎖錠装置 - Google Patents

家具の抽斗鎖錠装置

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JPH0665587U
JPH0665587U JP1201493U JP1201493U JPH0665587U JP H0665587 U JPH0665587 U JP H0665587U JP 1201493 U JP1201493 U JP 1201493U JP 1201493 U JP1201493 U JP 1201493U JP H0665587 U JPH0665587 U JP H0665587U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍵板の落下衝突音を軽減できると共に操作性
に優れた家具の抽斗鎖錠装置を提供する。 【構成】 複数の抽斗3を収納するキャビネット本体1
の内側に各抽斗の引出しを阻止するストッパ6を備えた
鍵板5を上下動可能に縦設する。抽斗の前面板33に錠
前8を設け、錠前の可動部をキーで操作することにより
鍵板を上下動させて抽斗を施錠、解錠する。キャビネッ
ト本体に固定された筒状のケーシング20に減衰機構4
0を介して回動軸22を回動可能に保持し、錠前のキー
操作により回動軸を回動させることにより鍵板を上下動
させる。減衰機構は捩りばね42と抵抗部材としての弾
性リング43を有し、捩りばねは一端をケーシングに他
端を回動軸に夫々係止させる。捩りばねは鍵板5が降下
するときの回動軸22の回動により捩られてその回動を
停止させる方向に作用し、弾性リングはケーシング20
と回動軸22との間に摩擦抵抗を生じさせる。これらの
相互作用で鍵板を減速降下させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鍵板の上下動によって抽斗の施錠又は解錠を行なう家具の抽斗鎖錠装 置に関し、更に詳しくは、施錠または解錠時に鍵板の落下衝突音を軽減できる抽 斗鎖錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、キャビネット本体の内側に各抽斗の引出しを阻止するストッパを配 設した鍵板を上下動可能に縦設し、キャビネット本体または抽斗の前面に設けた 錠前の可動部を作動機構を介して鍵板に連結し、錠前をキーで操作することによ り鍵板を上下動させて抽斗を施錠、解錠するようにしたキャビネット等の抽斗鎖 錠装置が、例えば特開昭62−199474号、実開平3−35170号等によ り知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の鎖錠装置においては、錠前の操作により鍵板をその自重に抗し て持ち上げるときにはさほど大きな作動音は発生しないが、錠前の操作により鍵 板を降下させるときにはその操作力に鍵板等の自重も加わるため、鍵板が急速に 落下し、耳障りな落下衝突音等が発生する。このため、家具としての高級感を損 ねてしまう原因となる。
【0004】 したがって、本考案の目的は、鍵板の急速な落下による衝突音等を軽減できる 家具の抽斗鎖錠装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、複数の抽斗を収納する家具本体の内側に 各抽斗の引出しを阻止するストッパを備えた鍵板を上下動可能に縦設し、家具本 体又は抽斗に設けた錠前と鍵板とを作動機構を介して連結し、錠前をキーで操作 することにより鍵板を上下動させて抽斗を施錠、解錠するようにした家具の抽斗 鎖錠装置において、前記作動機構が、家具本体に固定された筒状のケーシングと 、このケーシングに減衰機構を介して回動可能に保持され、錠前のキー操作によ り回動される回動軸と、この回動軸の回動に応じて鍵板を上下動させる上下作動 機構とを備え、前記減衰機構は、一端がケーシングに他端が回動軸に夫々係止さ れ、鍵板が降下するときの回動軸の回動により捩られてその回動を停止させる方 向に作用する捩りばねと、ケーシングと回動軸との間に摩擦抵抗を生じさせる抵 抗部材とを有することを特徴とするものである。
【0006】 また本考案は、上記構成の家具の抽斗鎖錠装置において、捩りばねは、鍵板が 上下動区間の上端位置にあるときに捩りの中立位置にあるか、若しくは鍵板が上 下動区間の上端位置にあるときに鍵板を上昇させる方向の復帰力を保有した蓄力 状態にあることを特徴とする。
【0007】 また本考案は、上記構成の家具の抽斗鎖錠装置において、回動軸が小径軸部と 大径軸部とを有し、捩りばねはケース内で小径軸部の周囲に巻回されたコイルば ねであり、抵抗部材は大径軸部の外周に形成された環状溝に装着されてケーシン グの内周面に摺接する弾性リングであることを特徴とする。
【0008】 さらに本考案は、上記構成の家具の抽斗鎖錠装置において、抽斗が前面板を有 し、錠前が最上位の抽斗の前面板に設けられ、ケーシングは家具本体の上部に取 り付けられ、錠前はキー操作により上下動して回動軸の一端に設けられたアーム の先端部下面を押し上げる作動板を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記構成の家具の抽斗鎖錠装置においては、錠前の操作によって鍵板を降下さ せるときに、鍵板の自重も加わった作動力で鍵板が急速に落下しようとするが、 このとき回動軸の回動により減衰機構の捩りばねが捩られて蓄力すると共に抵抗 部材が回動軸の回動に摩擦抵抗を与えるので、鍵板の降下を減速させることがで きる。したがって、鍵板の落下衝突音等を軽減することができる。鍵板が上下動 区間の下端位置にあるとき捩りばねには復帰力が蓄えらた状態となる。一方、鍵 板を上昇させるときは抵抗部材は上昇時の回動軸の回動に対して摩擦抵抗を与え るが、鍵板の降下により捩りばねに蓄えられた復帰力は鍵板を上昇させるときに その作動力に加算されるので、軽い力で楽に鍵板を上昇させることができる。
【0010】 鍵板が上下動区間の上端位置にあるときに捩りばねが捩りの中立位置にあるか 、若しくは鍵板を上昇させる方向の復帰力を保有した蓄力状態にある場合、鍵板 を上昇させる際に捩りばねが捩られて作動力を無駄に減衰してしまうという不具 合を防止できる。
【0011】 捩りばねがケーシング内で回動軸の小径軸部の周囲に巻回されたコイルばねで あり、且つ、抵抗部材が大径軸部の外周に形成された環状溝に装着されてケーシ ングの内周面に摺接する弾性リングである場合、ケーシングと回動軸との間に減 衰機構をコンパクトに組み込むことができるので、作動機構全体の大型化を防止 できることとなる。
【0012】 錠前が最上位の抽斗の前面板に設けられ、ケーシングが家具本体の上部に取り 付けられ、最上位の中との前面板に設けられた錠前がキー操作により上下動する 作動板を有し、この作動板が回動軸の一端に設けられたアームの先端部下面を押 し上げる構成とした場合、錠前の操作によって作動板を降下させると鍵板も降下 するが、鍵板が減衰機構により減速降下しても、作動板は回動軸の一端のアーム から切り離して瞬時に降下させることができる。したがって、作動板を降下させ るときの錠前の操作自体には機敏性を確保できるものとなる。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0014】 図1ないし図7は本考案をファイルキャビネットに適用した場合の一実施例を 示したものである。はじめに図1および図2を参照して実施例構造を概略的に説 明すると、キャビネット本体1にはその前面に開口する略矩形の抽斗収納部2が 形成されており、この収納部2には前面に引手開口4を有する上下3段の抽斗3 がそれぞれレール(図示せず)に案内されて出し入れ可能に収納されている。
【0015】 図2に示すように、キャビネット本体1の左右の内側には各抽斗3の引出しを 阻止するストッパ6を配設した鍵板5(図中左方の鍵板のみ図示)が上下動可能 に縦設されている。各抽斗3の側面には当接片7が突設されている。抽斗3がキ ャビネット本体1内に収納されているとき、鍵板5が上下動区間の上端位置まで 移動すると、後述するように各ストッパ6は対応する抽斗3の当接片7の前端に 当接することにより、抽斗3の引出しを阻止する。また、鍵板5が上下動区間の 下端位置まで移動すると、各ストッパ6は対応する抽斗3の当接片7の上方に退 避するので、抽斗3の引出しが可能になる。
【0016】 この実施例では最上段の抽斗3の前面板33に錠前8が組み込まれており、こ の錠前8の可動部9が作動機構10を介して鍵板5に連動可能に連結されている 。錠前8はシリンダ錠タイプのものであり、所定のキーが可動部9のキー溝に挿 入されれば可動部9が例えば90゜の範囲で回動可能となるものである。
【0017】 鍵板5および作動機構10について更に詳しく説明すると、図2〜図4に示す ように、キャビネット本体1の内側の断面コ字状の前補強板11の凸部12の一 部に設けた縦溝13(図3参照)には、断面外向きコ字状の鍵板5が上下動可能 に嵌装されている。一方、キャビネット本体1の天板14の下面に設けた支持板 15の適当箇所に穿設した係合孔には、作動機構10の一部を構成する揺動板1 6の後縁に突設した係合突起17(図3,図4参照)が係合して揺動自在に横架 され、揺動板16の側端の突片18(図4参照)が鍵板5の上端の係合孔19に 係合して鍵板5を支持している。
【0018】 キャビネット本体1の天板の内側には筒状のケーシング20に固着された取付 板21がねじ止めされており(図3参照)、ケーシング20内に軸支された回動 軸22(図5,図6参照)の前端および後端にそれぞれアーム23,24(図4 参照)が固着されている。一方、抽斗3の前面板33には錠前8の可動部9の後 部に位置して可動部9の回動に伴って上下動される作動板25が設けられている 。この作動板25の上端折曲げ部26は回動軸22の前端側のアーム23の先端 部下面と対向しており、作動板25の上端折曲げ部26によりアーム23の先端 部下面を押し上げてアーム23を回動させることができるようになっている。ま た、回動軸22の後端側のアーム24の先端部には軸27が後方に向かって突設 されており、この軸27は揺動板16の前縁側に形成された係合孔28に係合し ている。したがって、この実施例では、回動軸22の回動はアーム24、軸27 および揺動板16からなる上下作動機構41によって鍵板5の上下動に変換され るものとなっている。
【0019】 したがって、この実施例では、錠前8のキー操作により作動板25を上下動さ せると、回動軸22の前側の回動アーム23と、回動軸22と後側の回動レバー 24とが一体となって回動し、これにより揺動板16が係合突起17を支点とし て係合ピン27の動きと連動して上下に揺動し、その結果、揺動板16の側端の 突片18と係合している鍵板5が上下動されることになる。
【0020】 さらにこの実施例では、各ストッパ6は軸部29を介してキャビネット本体1 に回動可能に支持されており、ストッパ6の前端折曲げ部30が鍵板5に形成さ れた孔31に係合している。そしてストッパ6の後端に形成された折曲げ部32 が抽斗3の当接片7と当接可能となっている。したがって、鍵板5が上下動する と、ストッパ6が軸部29の軸線周りに回動し、鍵板5が上下動区間の上端位置 まで移動したとき、ストッパ6の後端折曲げ部32が下方に移動するので、抽斗 3を引き出そうとしたときその当接片7がストッパ6の後端折曲げ部32に衝突 し、抽斗3は引き出せない施錠状態となる。また、鍵板5が上下動区間の下端位 置まで移動したとき、ストッパ6の後端折曲げ部32が上方に移動するので、抽 斗3を引き出し可能な解錠状態となる。上述したように、この実施例では、錠前 8のキー操作によって作動板25を上方に移動させると鍵板5が上方に移動する ので、抽斗3は施錠状態となり、錠前8のキー操作によって作動板25を下方に 移動させると鍵板5が下方に移動するので、抽斗3は解錠状態となるのである。
【0021】 なお、この実施例では、図3および図4に示すように、錠前8を有する最上位 の抽斗3の前面板33には、作動板25の上部を覆い保護する保護板34が設け られている。この保護板34はその上端折曲げ部35により前面板33の係止部 に揺動可能に吊下されており、保護板34には前面板33から後方に突出する突 起36が設けられ、さらに保護板34には突起36を突出方向に付勢するばね3 7が設けられている。さらに保護板34の下端には、下方に移動した作動板25 の上部を覆うことができる折曲げ部38が設けられている。したがって、錠前8 を操作して解錠状態とした後、最上位の抽斗3を引き出すと、突起36がキャビ ネット本体1の前面から離間するので、保護板34がばね力により移動してその 下端の折曲げ部38が作動板25の上部を覆い保護することとなる。
【0022】 次に、本考案の特徴をなす減衰機構について説明する。 上述した鎖錠機構においては、錠前8の操作により鍵板5を上方に移動させる ときには、鍵板5や揺動板16等の自重に抗してそれらを持ち上げることになる ので、さほど大きな作動音は発生しない。しかし、錠前8の操作により鍵板5を 下方に移動させるときには、キー操作を瞬時に行なうと、作動板25が瞬時に下 降してアーム23から離れるので、鍵板5は鍵板5や揺動板16等の自重により 勢いよく落下しようとし、耳障りな落下衝突音を発生させる原因となる。そこで 、本考案によれば、鍵板5を降下させる力を減衰する減衰機構40が設けられて いる。
【0023】 図5および図6に示すように、減衰機構40はケーシング20と回動軸22と の間に組み込まれた捩りばねとしてのコイルばね42と、抵抗部材としての弾性 リング42とからなっている。回動軸22は小径軸部22aと大径軸部22bと を有しており、コイルばね42はケーシング20内で回動軸の小径軸部22aの 周囲に巻回され、その一端がケーシング20に他端が回動軸22に夫々係止され 、鍵板5が降下するときの回動軸22の回動により捩られてその回動を停止させ る方向に作用するようになっている。このコイルばね42は、鍵板5が上下動区 間の上端位置にあるときに捩りの中立位置にあるか若しくは鍵板5を上昇させる 方向の復帰力を若干保有した蓄力状態にあるように設定される。
【0024】 一方、ゴム等の弾力性素材からなる弾性リング43は回動軸の大径軸部22b の外周に形成された環状溝22cに装着されており、回動軸22が回動するとき にケーシング20の内周面に摺接して摩擦抵抗を加える。なお、弾性リング43 とケーシング20との摺接面に粘性体を塗布すれば、回動軸22の回動時に粘性 抵抗を与えることができるとともに、弾性リング43の摩耗を最小限に抑えるこ とができる。
【0025】 上記構成の減衰機構41を備えた抽斗鎖錠装置においては、鍵板5を降下させ るときに回動軸22が図7中時計方向に回動するので、コイルばね42が同方向 に捩られて鍵板5を降下させる力を減衰させる。また、同時に回動軸22の回動 に対して弾性リング43が摩擦抵抗を与えるので、夫々らの相互作用により鍵板 5は減速されて降下する。したがって、耳障りな落下衝突音の発生を防止若しく は軽減することができる。鍵板5が下端位置まで降下したときコイルばね42は 捩り力すなわち復帰力を蓄えた状態となる。このとき、コイルばね42の復帰力 が大きすぎるとその復帰力により鍵板5を上方に押し戻してしまうことになるの で、コイルばね42は、鍵板5や揺動板16の重量による回動力を鍵板5の上下 動区間に対応した回動軸22の回動角度θ(図7参照)の範囲内で減衰させ得る と共に、その回動力に対して鍵板5の押し戻しが生じない程度の適度のばね強さ に設定される。
【0026】 一方、鍵板5を上昇させるときは弾性リング43は上昇時の回動軸22の回動 に対しても摩擦抵抗を与えるが、鍵板5の降下によりコイルばね42に蓄えられ た復帰力は鍵板5を上昇させるときにその作動力に加算されるので、軽い力で楽 に鍵板5を上昇させることができる。
【0027】 鍵板5が上下動区間の上端位置にあるときにコイルばね42が捩りの中立位置 にあるか、若しくは鍵板5を上昇させる方向の復帰力を保有した蓄力状態にある 場合、鍵板5を上昇させる際にコイルばね42が捩られて作動力を無駄に減衰し てしまうという不具合を防止できる。なお、鍵板5の上下動区間に対応した回動 軸22の回動角度θが小さいときは、鍵板5が上下動区間の上端位置にあるとき にコイルばね42が鍵板5を上昇させる方向の復帰力を保有した蓄力状態にある ように設定することにより、安定した減衰力を確保することができる。
【0028】 上記構成の減衰機構40は、ケーシング20と回動軸22との間にコンパクト に組み込むことができるので、作動機構10全体の大型化を防止できることとな り、キャビネット本体1への組込みが容易になる。
【0029】 また、上記実施例においては、錠前8のキー操作により上下動する作動板25 が回動軸22の一端に設けられたアーム23の先端部下面を押し上げる構成とさ れているので、錠前8の操作によって作動板25を降下させると鍵板5も降下す るが、鍵板5が減衰機構40の作用により減速降下しても、作動板25はアーム 23から離れて瞬時に降下可能である。したがって、作動板25を降下させると きの錠前8の操作を機敏に行なうことができる。
【0030】 以上、図示実施例につき説明したが、本考案は上記実施例の態様のみに限定さ れるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の範囲内で各構成要 素に種々の変更を加えることができる。例えば図示実施例の減衰機構40はコイ ルばね42と弾性リング43を軸方向に並設した構成となっているが、例えば、 ケーシング20の内側には弾性リング等の抵抗部材のみを配し、ケーシング20 の外周に巻装したコイルばねの一端および他端をそれぞれケーシングと回動軸と に係止させることも可能であり、このように構成することによりケーシング20 および回動軸22を短くすることができる。また、捩りばねとしては板ばねや渦 巻ばねを用いることもできる。さらに、錠前8はキャビネット本体1の前面等に 設けてもよく、またカードキー錠タイプのものであってもよい。さらに、鍵板5 に固設したストッパにより抽斗3の施錠、解錠を行なうこともできる。さらに、 上下作動機構は回動軸22の回動に従って鍵板5を上下動させる構成のものであ れば他の如何なる連結機構を用いてもよい。さらに、本考案は複数の抽斗を備え た机、ワゴン等、各種の家具に適用できるものである。
【0031】
【考案の効果】
以上の説明から明かなように、本考案によれば、錠前の操作によって鍵板を降 下させるときに、回動軸の回動により減衰機構の捩りばねが捩られて蓄力すると 共に抵抗部材が回動軸の回動に摩擦抵抗を与えるので、鍵板の降下を減速させる ことができ、鍵板の落下衝突音等を軽減することができる。また、鍵板を上昇さ せるときは抵抗部材は上昇時の回動軸の回動に対して摩擦抵抗を与えるが、鍵板 の降下により捩りばねに蓄えられた復帰力は鍵板を上昇させるときにその作動力 に加算されるので、軽い力で楽に鍵板を上昇させることができる。したがって、 操作音の静かで操作性に優れた家具の抽斗鎖錠装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すキャビネットの全体斜
視図である。
【図2】図1に示すキャビネットの鎖錠装置を示す要部
正面図である。
【図3】図1に示すキャビネットの鎖錠装置を示す要部
縦断面側面図である。
【図4】図1に示すキャビネットの鎖錠装置を示す要部
斜視図である。
【図5】図2〜図4に示す鎖錠装置に組み込まれた減衰
機構を示す斜視図である。
【図6】図5に示す減衰機構の縦断面図である。
【図7】図5に示す減衰機構の図6中A−A線に沿った
断面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット本体 3 抽斗 5 鍵板 6 ストッパ 8 錠前 10 作動機構 20 ケーシング 22 回動軸 22a 小径軸部 22b 大径軸部 22c 環状溝 25 作動板 33 前面板 40 減衰機構 41 上下作動機構 42 コイルばね(捩りばね) 43 弾性リング(抵抗部材)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の抽斗3を収納する家具本体1の内
    側に各抽斗の引出しを阻止するストッパ6を備えた鍵板
    5を上下動可能に縦設し、家具本体又は抽斗に設けた錠
    前8と鍵板とを作動機構10を介して連結し、錠前をキ
    ーで操作することにより鍵板を上下動させて抽斗を施
    錠、解錠するようにした家具の抽斗鎖錠装置において、
    前記作動機構10が、家具本体1に固定された筒状のケ
    ーシング20と、このケーシングに減衰機構40を介し
    て回動可能に保持され、錠前8のキー操作により回動さ
    れる回動軸22と、この回動軸の回動に応じて鍵板5を
    上下動させる上下作動機構41とを備え、前記減衰機構
    40は、一端がケーシング20に他端が回動軸22に夫
    々係止され、鍵板5が降下するときの回動軸22の回動
    により捩られてその回動を停止させる方向に作用する捩
    りばね42と、ケーシング20と回動軸22との間に摩
    擦抵抗を生じさせる抵抗部材43とを有することを特徴
    とする家具の抽斗鎖錠装置。
  2. 【請求項2】 捩りばね42は、鍵板5が上下動区間の
    上端位置にあるときに捩りの中立位置にあるか若しくは
    鍵板5を上昇させる方向の復帰力を保有した蓄力状態に
    あることを特徴とする請求項1記載の家具の抽斗鎖錠装
    置。
  3. 【請求項3】 回動軸22が小径軸部22aと大径軸部
    22bとを有し、捩りばね42はケーシング20内で回
    動軸22の小径軸部22aの周囲に巻回されたコイルば
    ねであり、抵抗部材43は大径軸部22bの外周に形成
    された環状溝22cに装着されてケーシング20の内周
    面に摺接する弾性リングであることを特徴とする請求項
    1記載の家具の抽斗鎖錠装置。
  4. 【請求項4】 抽斗3が前面板33を有し、錠前8が最
    上位の抽斗3の前面板33に設けられ、ケーシング20
    は家具本体1の上部に取り付けられ、錠前8はキー操作
    により上下動して回動軸20の一端に設けられたアーム
    23の先端部下面を押し上げる作動板25を有すること
    を特徴とする請求項1記載の家具の抽斗鎖錠装置。
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