JP2585223Y2 - スピニングリールの制動装置 - Google Patents

スピニングリールの制動装置

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JP2585223Y2
JP2585223Y2 JP1993000450U JP45093U JP2585223Y2 JP 2585223 Y2 JP2585223 Y2 JP 2585223Y2 JP 1993000450 U JP1993000450 U JP 1993000450U JP 45093 U JP45093 U JP 45093U JP 2585223 Y2 JP2585223 Y2 JP 2585223Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、釣り糸巻き取り用のロ
ータとこのロータの回転軸芯と同一軸芯上で回転自在な
回転部材との間に、一方向クラッチ機構を配置するとと
もに、前記回転部材に接触作用してこの回転部材に制動
を加えながら一方向クラッチ機構を介して前記ロータの
釣り糸巻き取り方向への回転を許容しながら釣り糸繰出
し方向への回転を抑制する摩擦式の制動部材を備えてな
るスピニングリールの制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された制動装置とし
て、実開平3−56370号公報に示されるものが存在
し、この従来例では、魚の引きによって釣り糸の張力が
作用した場合には、リール本体に備えたレバー型の操作
具の操作によって、この操作具に形成した制動部材を回
転部材の内面に接触させ、この回転部材と共に、ロータ
の回転を抑制して、釣り糸の繰り出しを調節できるよう
構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来例の制動装置は、
魚とやりとりする際、魚が強く引いた場合に制動力を緩
めてロータの逆転による釣り糸の繰り出しを許容し、
又、魚の引きが弱まった場合には、制動力を高めて釣り
糸の繰り出しを抑制すると共に、ハンドル操作で釣り糸
の巻取りを可能にするという使い勝手の良いものとなっ
ている。しかし、従来例では操作具の端部に形成した単
一の制動部材を回転体の内周面に接触させてロータの回
転を抑制するので、操作具を強く操作した場合には制動
部材からの力がロータの駆動軸等に対し、曲げ作用によ
る歪みを発生させることもあり改善の余地がある。特
に、磯釣りのように、操作具を強力に操作する状況が多
く発生する形態の釣りでは、ロータの駆動軸等に曲げ歪
みを発生して、ロータの円滑な回転を損なうこともあ
り、改善の余地がある。本考案の目的は、従来からの装
置の良好な面を損なうこと無く、操作具を強力に操作し
てもロータの駆動軸等歪みを発生し難い制動装置を合理
的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による特徴構成
は、前記制動部材を前記回転部材の回転軸芯を挟んで対
向する2位置に配置すると共に、前記制動部材の作動方
向を前記回転部材の径方向に沿った状態で互いに相反す
る方向となるように設定して前記回転部材に接触させる
連係機構を備えて成る点にあり、その作用、及び、効果
は次の通りである。
【0005】
【作用】上記特徴を例えば図1乃至図5に示すように構
成すると、操作具24を操作した場合には、連係機構R
によって一対の制動部材23,23が回転部材21Aに
接触する結果、この回転部材21A、及び、一方向クラ
ッチRを介し、ロータ4に対して制動力を作用させると
共に、制動力の作用方向が前記回転部材の径方向に沿っ
た状態で互いに相反する方向となるように設定してある
のでその制動力同士は制動力としてのみ作用する。した
がって、回転部材21Aに作用する制動力がバランスす
ることになるので、回転部材21Aと一方向クラッチ機
構を介して連係するロータに対する影響を抑えて、その
ロータに対する駆動軸等に曲げ歪み等が発生しにくい。
しかも、制動力の作用方向が回転部材21Aに対して軸
芯方向に沿った状態で一方からのみ作用するものではな
いので、回転部材21Aや一方向クラッチRを介してロ
ータ4に対して軸芯方向での荷重とはならない。ここ
で、仮りにロータ軸芯方向に沿った荷重が作用する場合
を考えてみると、そのような荷重は、ロータ4の基端ボ
ス部を取り付けている筒軸に装着した位置決め用のスペ
ーサ等との摩擦抵抗を増大させるとともに筒軸を駆動す
るハンドル軸に装着したピニオンに負荷として作用する
ところから、釣り糸巻き上げ操作時の操作抵抗として作
用する。これに対して、本願考案のような構成を採るこ
とにより、操作抵抗が増大することを抑制できる。
【0006】
【考案の効果】従って、従来からの装置の良好な面を損
なうこと無く、操作具を強力に操作してもロータの駆動
軸等の系に歪みを発生し難く、長期に亘って使用しても
ロータを円滑に回転させ得る制動装置が合理的に構成で
きたのである。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図5乃至図8に示すように、ハンドル1を備えた
リール本体2の前部にベール3を有したロータ4、及
び、釣り糸を巻取るスプール5夫々を配置すると共に、
ハンドル1と連結するハンドル軸6によって駆動される
駆動ギヤ7からの駆動力が伝えられるピニオンギヤ8、
及び、このピニオンギヤ8と一体形成された筒軸9夫々
を介してロータ4に伝える巻取り駆動系、及び、ピニオ
ンギヤ8からの動力を入力ギヤ10、螺軸11、この螺
軸11の螺旋溝11Aに係入する係合片12、この係合
片12を支持する可動部材13夫々で成るオシレーティ
ング機構によって往復運動に変換してスプール軸14に
伝える系を備えてスピニングリールを構成する。前記オ
シレーティング機構は、可動部材13に挿入したスプー
ル軸14の後端部を一対のビス15,15で左右方向か
ら挟み込む形態で連結固定し、更に、プレート16で係
合片12の脱落を抑制している。
【0008】図6に示すように、このリールでは、スプ
ール軸14の先端に形成した環状の溝14Aにバネ17
を係入させてスプール5の脱落を阻止し、スプール5に
備えたボタン18の押し操作でバネ17の係合を解除し
てスプール5を取り外せるよう構成され(操作構造は詳
述せず)、又、スプール5の前端位置に耐磨耗性、滑動
性に優れた素材で成るスプールリング19を備え、この
スプールリング19を固定するリング20に螺合するカ
バー20Aで前記ボタン18をスライド自在に保持して
いる。又、このリールでは魚が掛かった際にはロータ4
の回転に所望の強さの制動力を作用させ得る制動系が備
えられている。
【0009】図1乃至図4に示すように、ロータ4の内
部には,該ロータ4の回転軸芯Xと同軸芯上で回転自在
となるよう、ロータ4のドラム部4Aの内面にベアリン
グ21を備え、又、ロータ4の釣り糸巻き取り方向への
回転のみを許す一方向クラッチCを、ロータ4のドラム
部4Aと前記ベアリング21のインナレース21A(回
転部材の一例)との間に配置し、更に、このインナレー
ス21Aの内周面21Bに接触可能な一対の摩擦式の制
動部材23,23を備え、この制動部材23,23を操
作するレバー型の操作具24を備えている。図4に示す
ように、前記一方向クラッチCはベアリング21のイン
ナレース21Aに揺動自在に支承した爪体25とロータ
4のドラム部4Aの内周面に形成した内歯型の多数の歯
部26とでラチェットホイール型に構成してあり、又、
前記夫々の制動部材23,23は夫々とも木材で構成さ
れ、一方のものが操作具24の端部に備えられ、他方の
ものが連係機構Rを介して操作自在にロータ4の回転軸
芯Xを挟んで対向する位置に配置される。又、操作具2
4はリール本体2に支軸27周りで揺動自在に支持して
いる。
【0010】前記連係機構Rを反操作具の側の制動部材
23と揺動自在に連結し、かつ、支軸28A周りで揺動
自在に支持される揺動片28、この揺動片28と操作具
24の端部に係合するリンク部材29、及び、戻しバネ
30夫々を備えると共に、前記筒軸9を支承するベアリ
ング30のベアリング押え31によってリンク部材29
の持ち上がりを阻止している。そして、このリールで操
作具24を操作した場合には、連係機構Rによって一対
の制動部材23,23が同時にインナレース21Aに接
触して制動力を作用させると共に、この接触時には夫々
の制動部材23,23の接触に起因して回転部材21A
に対して径方向に沿った状態でかつ互いに相反する方向
になるように作用するので、回転部材21Aやロータ4
を支持する筒軸等に曲げ力が作用することが少ない。
【0011】〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、図9及び図10に
示すように、リンク部材29の両端部をベアリング押え
32で持ち上がりの阻止を行うよう構成し、かつ、リン
ク部材29の端部に屈曲形成した係合部29Aに対して
揺動片28を接当させて連係することも可能である。
又、本考案では、制動部材を左右方向外面から回転部材
に接触するよう構成することが可能であり、一方向クラ
ッチ機構にローラ型、ボール型等の構造のものを用いる
ことも可能である。
【0012】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】非制動状態の制動部材、連係機構の正面図
【図2】制動状態の制動部材、連係機構の正面図
【図3】連係機構、ベアリング押えの断面図
【図4】一方向クラッチを表すロータの断面図
【図5】リールの縦断側面図
【図6】スプールの縦断側面図
【図7】スプール軸後端の横断平面図
【図8】リールの全体側面図
【図9】別実施例の制動部材、連係機構の正面図
【図10】別実施例の連係機構の断面図
【符号の説明】
1 ハンドル 2 リール本体 4 ロータ 21A 回転部材 23 制動部材 24 操作具 C 一方向クラッチ機構 R 連係機構 X 回転軸芯

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣り糸巻き取り用のロータ(4)と、こ
    のロータ(4)の回転軸芯(X)と同一軸芯上で回転自
    在な回転部材(21A)との間に、一方向クラッチ機構
    (C)を配置するとともに、前記回転部材(21A)に
    接触作用してこの回転部材(21A)に制動を加えなが
    ら一方向クラッチ機構(C)を介して前記ロータ(4)
    の釣り糸巻き取り方向への回転を許容しながら釣り糸繰
    出し方向への回転を抑制する摩擦式の制動部材(23)
    を備えてなるスピニングリールの制動装置であって、 前記制動部材(23)を前記回転部材(21A)の回転
    軸芯(X)を挟んで対向する2位置に配置すると共に、
    前記制動部材(23),(23)の作動方向を前記回転
    部材(21A)の径方向に沿った状態で互いに相反する
    方向となるように設定して前記回転部材(21A)に接
    触させる連係機構(R)を備えて成るスピニングリール
    の制動装置。
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