JP2536452Y2 - 釣り用リール - Google Patents
釣り用リールInfo
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Links
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K89/00—Reels
- A01K89/02—Brake devices for reels
- A01K89/033—Brake devices for reels with a rotary drum, i.e. for reels with a rotating spool
- A01K89/052—Positive
- A01K89/053—One-way
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- A01K89/015—Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
-
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
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- A01K89/015—Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
- A01K89/0183—Drive mechanism details
- A01K89/0186—Drive mechanism details with disengageable positive drive components, e.g. a clutch
- A01K89/0188—Axially engaged
- A01K89/0189—Coaxial of spool
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- A01K89/01912—Drive mechanism details with level winding
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Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Animal Husbandry (AREA)
- Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は釣り糸巻取り用のハンド
ルをリール本体に支承し、このハンドルの釣り糸繰出し
方向への回転を阻止する一方向クラッチを備えて成る釣
り用リールに関し、詳しくは、一方向クラッチの支持構
造の改良に関するものである。
ルをリール本体に支承し、このハンドルの釣り糸繰出し
方向への回転を阻止する一方向クラッチを備えて成る釣
り用リールに関し、詳しくは、一方向クラッチの支持構
造の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記の如く構成された釣り用リー
ルとしては、実開昭６４−３８９６４号公報に示される
ものが存在し、この従来例に記載された、両軸受けリー
ルを例に挙げると、このリールではハンドル軸に対して
ローラ状の転り部材を配置すると共に、この転り部材を
内装する輪体をリール本体に嵌合支持して成っている。
ルとしては、実開昭６４−３８９６４号公報に示される
ものが存在し、この従来例に記載された、両軸受けリー
ルを例に挙げると、このリールではハンドル軸に対して
ローラ状の転り部材を配置すると共に、この転り部材を
内装する輪体をリール本体に嵌合支持して成っている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ここで、この従来例に
ついて考えるに、この従来例に用いられる転り型の一方
向クラッチは、ギヤ状のホイールと爪体とで成る構造の
ラチェット機構と比較して、逆転阻止時の「アソビ」が
小さいことから、魚が掛った際には迅速な合わせを行い
得るという良好な面を有するものである。しかし、この
従来例では、ハンドル軸に対して転り部材を接触させる
状態で配設する構造であるため、ハンドル軸を転り部材
の接触圧に耐え得るよう表面処理等を行う必要を生ずる
ことになる。又、このように転り部材を内装する輪体を
リール本体に嵌合支持するには「ガタツキ」を生じない
よう比較的高い精度の嵌合部をリール本体に形成する必
要を生ずる。ここで、リール本体に用いられる素材につ
いて考えるに、リール本体は成型性の良好な樹脂、ある
いは、アルミダイキャスト等によって製作されることか
ら、釣り糸に作用する張力の値が大きい場合には、リー
ル本体の素材の変形により、前記した輪体とリール本体
の嵌合部との間の隙間が拡大して「ガタツキ」を生ずる
こともあり、改善の余地がある。尚、このように「ガタ
ツキ」を生ずると、魚が掛った際の合わせのタイミング
に遅れを生じて魚の取り逃しが生じやすくなる。そこ
で、リール本体を高強度の素材で製作することも考えら
れるが、高強度の素材は加工性が低いため改善の余地が
ある。本考案の目的は、長期に亘って使用した場合で
も、転り型の一方向クラッチの有効性を損わずに迅速な
合わせを可能にするとともに、前記一方向クラッチのリ
ール本体に対する取付構造に工夫を凝らすことによっ
て、リールのコンパクト化を図れる釣り用リールを合理
的に構成する点にある。
ついて考えるに、この従来例に用いられる転り型の一方
向クラッチは、ギヤ状のホイールと爪体とで成る構造の
ラチェット機構と比較して、逆転阻止時の「アソビ」が
小さいことから、魚が掛った際には迅速な合わせを行い
得るという良好な面を有するものである。しかし、この
従来例では、ハンドル軸に対して転り部材を接触させる
状態で配設する構造であるため、ハンドル軸を転り部材
の接触圧に耐え得るよう表面処理等を行う必要を生ずる
ことになる。又、このように転り部材を内装する輪体を
リール本体に嵌合支持するには「ガタツキ」を生じない
よう比較的高い精度の嵌合部をリール本体に形成する必
要を生ずる。ここで、リール本体に用いられる素材につ
いて考えるに、リール本体は成型性の良好な樹脂、ある
いは、アルミダイキャスト等によって製作されることか
ら、釣り糸に作用する張力の値が大きい場合には、リー
ル本体の素材の変形により、前記した輪体とリール本体
の嵌合部との間の隙間が拡大して「ガタツキ」を生ずる
こともあり、改善の余地がある。尚、このように「ガタ
ツキ」を生ずると、魚が掛った際の合わせのタイミング
に遅れを生じて魚の取り逃しが生じやすくなる。そこ
で、リール本体を高強度の素材で製作することも考えら
れるが、高強度の素材は加工性が低いため改善の余地が
ある。本考案の目的は、長期に亘って使用した場合で
も、転り型の一方向クラッチの有効性を損わずに迅速な
合わせを可能にするとともに、前記一方向クラッチのリ
ール本体に対する取付構造に工夫を凝らすことによっ
て、リールのコンパクト化を図れる釣り用リールを合理
的に構成する点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案による特徴構成
は、リール本体に支承した釣り糸巻き取り用のハンドル
で駆動回転するハンドル軸と、スプールを駆動回転する
スプール軸とを設けるとともに、前記ハンドル軸の釣り
糸繰り出し方向への回転を阻止する一方向クラッチと前
記スプール軸の一端に摩擦ブレーキ力を付与するキャス
ティングコントローラとを近接配置し、前記一方向クラ
ッチを、内部輪体と外部輪体との間に転がり部材を配し
て構成し、前記ハンドル軸に対して、前記内部輪体をト
ルク伝動自在に外嵌するとともに、前記一方向クラッチ
を保持する筒状材に、前記外部輪体を回転不能に内嵌支
持する筒状部と、その筒状部の一側端部に形成されるフ
ランジ状部とを設け、前記筒状部を前記リール本体外側
に位置させた状態で、かつ、前記フランジ状部を前記リ
ール本体に対する取付予定箇所の内面に接当する状態
で、前記筒状材を前記リール本体に取付固定してある点
にあり、その作用効果は次の通りである。
は、リール本体に支承した釣り糸巻き取り用のハンドル
で駆動回転するハンドル軸と、スプールを駆動回転する
スプール軸とを設けるとともに、前記ハンドル軸の釣り
糸繰り出し方向への回転を阻止する一方向クラッチと前
記スプール軸の一端に摩擦ブレーキ力を付与するキャス
ティングコントローラとを近接配置し、前記一方向クラ
ッチを、内部輪体と外部輪体との間に転がり部材を配し
て構成し、前記ハンドル軸に対して、前記内部輪体をト
ルク伝動自在に外嵌するとともに、前記一方向クラッチ
を保持する筒状材に、前記外部輪体を回転不能に内嵌支
持する筒状部と、その筒状部の一側端部に形成されるフ
ランジ状部とを設け、前記筒状部を前記リール本体外側
に位置させた状態で、かつ、前記フランジ状部を前記リ
ール本体に対する取付予定箇所の内面に接当する状態
で、前記筒状材を前記リール本体に取付固定してある点
にあり、その作用効果は次の通りである。
【０００５】
【作用】 内部輪体を用いることによって、転がり部
材の硬度に耐えるだけの表面硬度を内部輪体に持たせる
ことができ、これによってハンドル軸に内部輪体と同様
の表面硬度を施す必要はなく、ハンドル軸として必要な
硬度を確保すればよい。 筒状材をリール本体と別体で構成して取付固定する
構成を採っているので、素材面においてリール本体とは
異なる材質のものを選定でき、リール本体に対しては成
型性の良好な材料を用いることができるとともに、筒状
材に対しては、高硬度を有する外部輪体に対抗できるだ
けの面圧強度を確保でき、かつ、魚の引き力にも十分に
強度を確保して、嵌合状態を隙間の生じ難いものにする
材質を選択できることになる。 筒状材に設けたフランジ状部を、前記リール本体に
対する取付予定箇所の内面に接当することで、そのリー
ル本体に筒状材を取り付けている。したがって、例え
ば、フランジ状部がリール本体の外面に取付られるとす
ると、そのフランジ状部の存在分だけはキャストコント
ローラを筒状部より離間させる必要があるが、前記フラ
ンジ状部が前記リール本体の内面に位置するので、筒状
部とキャストコントローラとの間隔を短くして、キャス
トキントローラを筒状部に近接配置することが可能にな
る。
材の硬度に耐えるだけの表面硬度を内部輪体に持たせる
ことができ、これによってハンドル軸に内部輪体と同様
の表面硬度を施す必要はなく、ハンドル軸として必要な
硬度を確保すればよい。 筒状材をリール本体と別体で構成して取付固定する
構成を採っているので、素材面においてリール本体とは
異なる材質のものを選定でき、リール本体に対しては成
型性の良好な材料を用いることができるとともに、筒状
材に対しては、高硬度を有する外部輪体に対抗できるだ
けの面圧強度を確保でき、かつ、魚の引き力にも十分に
強度を確保して、嵌合状態を隙間の生じ難いものにする
材質を選択できることになる。 筒状材に設けたフランジ状部を、前記リール本体に
対する取付予定箇所の内面に接当することで、そのリー
ル本体に筒状材を取り付けている。したがって、例え
ば、フランジ状部がリール本体の外面に取付られるとす
ると、そのフランジ状部の存在分だけはキャストコント
ローラを筒状部より離間させる必要があるが、前記フラ
ンジ状部が前記リール本体の内面に位置するので、筒状
部とキャストコントローラとの間隔を短くして、キャス
トキントローラを筒状部に近接配置することが可能にな
る。
【０００６】
【考案の効果】作用によって、ハンドル軸に過剰な表
面硬度加工を施す必要がなく、作用によって、リール
本体と筒状体とに夫々に相応な強度を持たせたものにで
きて、転がり部材を有するいわゆる転がり型の一方向ク
ラッチを用いることの有効性を損なわず、長期に亘って
使用した場合でも、迅速な合わせを可能にし、作用に
よって、リール本体のコンパクト化に寄与できる部品配
置が可能になる、いった種々の効果を奏する釣り用リー
ルが構成されたのである。
面硬度加工を施す必要がなく、作用によって、リール
本体と筒状体とに夫々に相応な強度を持たせたものにで
きて、転がり部材を有するいわゆる転がり型の一方向ク
ラッチを用いることの有効性を損なわず、長期に亘って
使用した場合でも、迅速な合わせを可能にし、作用に
よって、リール本体のコンパクト化に寄与できる部品配
置が可能になる、いった種々の効果を奏する釣り用リー
ルが構成されたのである。
【０００７】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図１乃至図１０に示すように、左側ケース部１と
右側ケース部２とを有したリール本体の前部に螺軸３、
ガイド杆４、糸案内部５夫々で成るレベルワインド機構
Ｌを配置するとともに、中央部にスプール６、後部にク
ラッチ操作具７を夫々配置し、又、右側ケース部２に、
ハンドル８、ドラグ操作具９、キャストコントローラ１
０夫々を備え、左側のケース部１にブレーキ機構１１を
備えてベイトキャスティング用の両軸受リールを構成す
る。このリールでは左側ケース部１と右側ケース部２の
一部、及び、これらの間に配置されたサムレスト１２、
一対のロアーフレーム１３，１３夫々がアルミダイキャ
ストにより一体的に形成され、この一体形成部Ａに対し
て右側ケース部２を構成する蓋状部Ｂを取付けることに
よりリール本体を構成してあり、このリール本体は側面
視において、その外径が略円形となるよう成形され、更
に、この外形の中心Ｐを基準としてスプール６の軸心Ｑ
を所定量だけ上方に変位させ、かつ、この中心Ｐと等し
いレベルに設定した仮想水平面Ｇ上に前記螺軸３を配置
してある。又、前記一対のロアーフレーム１３，１３の
間には取付け用の脚部１４を設けてあり、このリール本
体の外径寸法Ｔが４５ｍｍ〜７０ｍｍの範囲に収まる程
度に製作されており、前記中心Ｐの位置と脚部１４との
垂直方向の距離Ｈが４０ｍｍ以下になるよう寸法を設定
してある。尚、このようにリールの寸法が設定されてい
るので、キャスティング時において、パーミングを行い
やすくなっている。一体形成部Ａ、蓋状部Ｂ夫々の外面
同士の間には段差を生じないようその表面を切削により
仕上げられ、夫々とも光輝性を有するアルマイト処理が
為されて、手触り、美観の点に良好なものとなってい
る。右側ケース部２の内部に立設したハンドル軸１６に
対して前記ハンドル８、及び、ドラグ操作具９夫々を備
えると共に、該ハンドル軸１６の内端部にドラグ機構
Ｄ、及び、ディスク１５夫々を備え、中間部に一方向ク
ラッチ１７を備えている。スプール６と一体回転するス
プール軸１８にスライド操作自在に遊嵌したクラッチス
リーブ１９とスプール軸１８に固定したピン２０との係
脱構造によりクラッチ機構Ｃを構成し、このクラッチス
リーブ１９の入力ギヤ１９Ａをドラグ機構Ｄの出力ギヤ
２１との噛合により、ハンドル８からの回転操作力はド
ラグ機構Ｄ、クラッチ機構Ｃ夫々を介してスプール６に
伝えられる。尚、スプール軸１８は、その両端部がベア
リング２２，２２によって支承され、このスプール軸１
８の右側の端部に作用させる摩擦力を調節できるよう前
記キャストコントローラ１０がネジ部を介して右側ケー
ス部２に取付けられている。又、前記一方向クラッチ１
７は内部輪体１７Ａ、外部輪体１７Ｂ夫々の間にローラ
状の転り部材１７Ｃを複数個配置して成り、内部輪体１
７Ａをハンドル軸１６にトルク伝動自在に外嵌させ、外
部輪体１７Ｂをリール本体を形成する前記蓋状部Ｂに取
付けた筒状材２３の筒状部に対してトルク伝動自在に内
嵌することでハンドル８の逆転を阻止するよう機能す
る。尚、この筒状材２３は、筒状部の内端に形成された
フランジ状部２３Ａを蓋状部Ｂの内面に接当させた状態
で、かつ、筒状部を蓋状部Ｂの外方に位置させた状態
で、蓋状部Ｂに対してピン２４により固定され、この筒
状材２３の内面の嵌合面２３Ｂをハンドル軸１６に沿う
ストレート状に形成することにより、この一方向クラッ
チ１７をリール本体の外部側から着脱できるようになっ
ており、ハンドル軸１６と内部輪体１７Ａとのトルク伝
動構造は図８に示すようにハンドル軸１６にトルク伝動
自在に外嵌されたワッシャＷの係合部Ｗａに対して内部
輪体１７Ａの突出片１７ａを係合させるよう構成されて
いる。図３に示すように一対の支軸２５，２５にスライ
ド移動自在に支持されたシフタ２６を前記クラッチスリ
ーブ１９に係合させ、このシフタ２６をスライド操作す
る一対のカム面２７Ａ，２７Ａを有した回転カム２７
を、スプール６の軸芯Ｑと同軸芯で回転自在に備え、前
記クラッチ操作具７の操作ピン７Ａに接当操作されるリ
ンク部材２８を回転カム２７の係合ピン２７Ｂに係合し
てある。前記支軸２５，２５にはシフタ２６を、クラッ
チ機構Ｃの入り側に操作する圧縮バネ２９，２９を外嵌
し、回転カム２７には該回転カム２７の回転姿勢をクラ
ッチ機構Ｃの入り、及び、切り夫々の状態に保持するト
ッグルバネ３０を作用させると共に、クラッチ機構Ｃが
切り状態に設定された際にトッグル式のバネ３１の作用
により、その端部を前記ラチェットホイール１５と干渉
する姿勢に切換える戻しアーム３２を備えてあり、クラ
ッチ機構Ｃを切り操作する際には、前記クラッチ操作具
７の押下げ操作を行うことにより、リンク部材２８がガ
イド部材３３との接触により円弧状の軌跡を描き乍ら回
転カム２７を回転操作する結果、カム面２７Ａ，２７Ａ
の押圧により、クラッチ機構Ｃは切られ、又、クラッチ
機構Ｃを入り操作する際にはハンドル８を巻取り方向に
操作することにより、前記ディスク１５の爪部１５Ａか
らの押圧力が戻しアーム３２に作用する結果、回転カム
２７が戻し操作され、シフタ２６は圧縮バネ２９，２９
の付勢によりクラッチ機構Ｃの入り側に移動してクラッ
チ機構Ｃは入り状態に達するのである。クラッチ操作具
７は右側ケース部２の壁状部２Ｓに対してのみスライド
移動自在に支持され、その操作軌跡が側面視において、
リール本体の中心Ｐを軸芯とする円弧状になるよう、前
記操作ピン７Ａを円弧状の案内孔２Ａに挿通し、前記ク
ラッチ操作具７には連結フレーム３４が挿通する円弧状
の貫通孔７Ｂが形成される。図１に示すように前記ハン
ドル軸１６に設けた出力ギヤ３５を前記螺軸３の入力ギ
ヤ３６に咬合させることによりレベルワインド機構Ｌは
ハンドル操作に連係して作動する。図２に示すように左
側ケース部１の外側部にはリール本体の中心Ｐを、その
中心とする円形の開口１Ａが形成され、この開口１Ａを
閉塞する円盤状のカバー材３７に対して前記ブレーキ機
構１１が備えられている。このブレーキ機構１１は金属
製のスプール６に近接配置された複数個の永久磁石３８
・・と、この永久磁石３８をスプール６の軸芯Ｑに沿っ
て変位させる構造とカバー材３７に取付けられた回動型
の調節具３９とで成り、この調節具３９はディスク状部
材３９Ａの外面に摘み部３９Ｂを形成して成り、その回
動中心をリール本体の中心Ｐと一致させてあり（カバー
材３７の中心とも一致する）、又、変位させる構造はデ
ィスク状部材３９Ａの内面側に形成したカム溝３９Ｃに
係入するピン４０の変位をシリンダ４１に内装された軸
４２を介して永久磁石３８・・を支持するプレート４３
に伝えるよう構成されている。又、このブレーキ機構１
１では調節具３９の回動操作時にディスク状部材３９Ａ
の外周に形成したギヤ状部に対してバネ板材４４が係脱
することでクリック音を発生させるよう構成されてい
る。
する。図１乃至図１０に示すように、左側ケース部１と
右側ケース部２とを有したリール本体の前部に螺軸３、
ガイド杆４、糸案内部５夫々で成るレベルワインド機構
Ｌを配置するとともに、中央部にスプール６、後部にク
ラッチ操作具７を夫々配置し、又、右側ケース部２に、
ハンドル８、ドラグ操作具９、キャストコントローラ１
０夫々を備え、左側のケース部１にブレーキ機構１１を
備えてベイトキャスティング用の両軸受リールを構成す
る。このリールでは左側ケース部１と右側ケース部２の
一部、及び、これらの間に配置されたサムレスト１２、
一対のロアーフレーム１３，１３夫々がアルミダイキャ
ストにより一体的に形成され、この一体形成部Ａに対し
て右側ケース部２を構成する蓋状部Ｂを取付けることに
よりリール本体を構成してあり、このリール本体は側面
視において、その外径が略円形となるよう成形され、更
に、この外形の中心Ｐを基準としてスプール６の軸心Ｑ
を所定量だけ上方に変位させ、かつ、この中心Ｐと等し
いレベルに設定した仮想水平面Ｇ上に前記螺軸３を配置
してある。又、前記一対のロアーフレーム１３，１３の
間には取付け用の脚部１４を設けてあり、このリール本
体の外径寸法Ｔが４５ｍｍ〜７０ｍｍの範囲に収まる程
度に製作されており、前記中心Ｐの位置と脚部１４との
垂直方向の距離Ｈが４０ｍｍ以下になるよう寸法を設定
してある。尚、このようにリールの寸法が設定されてい
るので、キャスティング時において、パーミングを行い
やすくなっている。一体形成部Ａ、蓋状部Ｂ夫々の外面
同士の間には段差を生じないようその表面を切削により
仕上げられ、夫々とも光輝性を有するアルマイト処理が
為されて、手触り、美観の点に良好なものとなってい
る。右側ケース部２の内部に立設したハンドル軸１６に
対して前記ハンドル８、及び、ドラグ操作具９夫々を備
えると共に、該ハンドル軸１６の内端部にドラグ機構
Ｄ、及び、ディスク１５夫々を備え、中間部に一方向ク
ラッチ１７を備えている。スプール６と一体回転するス
プール軸１８にスライド操作自在に遊嵌したクラッチス
リーブ１９とスプール軸１８に固定したピン２０との係
脱構造によりクラッチ機構Ｃを構成し、このクラッチス
リーブ１９の入力ギヤ１９Ａをドラグ機構Ｄの出力ギヤ
２１との噛合により、ハンドル８からの回転操作力はド
ラグ機構Ｄ、クラッチ機構Ｃ夫々を介してスプール６に
伝えられる。尚、スプール軸１８は、その両端部がベア
リング２２，２２によって支承され、このスプール軸１
８の右側の端部に作用させる摩擦力を調節できるよう前
記キャストコントローラ１０がネジ部を介して右側ケー
ス部２に取付けられている。又、前記一方向クラッチ１
７は内部輪体１７Ａ、外部輪体１７Ｂ夫々の間にローラ
状の転り部材１７Ｃを複数個配置して成り、内部輪体１
７Ａをハンドル軸１６にトルク伝動自在に外嵌させ、外
部輪体１７Ｂをリール本体を形成する前記蓋状部Ｂに取
付けた筒状材２３の筒状部に対してトルク伝動自在に内
嵌することでハンドル８の逆転を阻止するよう機能す
る。尚、この筒状材２３は、筒状部の内端に形成された
フランジ状部２３Ａを蓋状部Ｂの内面に接当させた状態
で、かつ、筒状部を蓋状部Ｂの外方に位置させた状態
で、蓋状部Ｂに対してピン２４により固定され、この筒
状材２３の内面の嵌合面２３Ｂをハンドル軸１６に沿う
ストレート状に形成することにより、この一方向クラッ
チ１７をリール本体の外部側から着脱できるようになっ
ており、ハンドル軸１６と内部輪体１７Ａとのトルク伝
動構造は図８に示すようにハンドル軸１６にトルク伝動
自在に外嵌されたワッシャＷの係合部Ｗａに対して内部
輪体１７Ａの突出片１７ａを係合させるよう構成されて
いる。図３に示すように一対の支軸２５，２５にスライ
ド移動自在に支持されたシフタ２６を前記クラッチスリ
ーブ１９に係合させ、このシフタ２６をスライド操作す
る一対のカム面２７Ａ，２７Ａを有した回転カム２７
を、スプール６の軸芯Ｑと同軸芯で回転自在に備え、前
記クラッチ操作具７の操作ピン７Ａに接当操作されるリ
ンク部材２８を回転カム２７の係合ピン２７Ｂに係合し
てある。前記支軸２５，２５にはシフタ２６を、クラッ
チ機構Ｃの入り側に操作する圧縮バネ２９，２９を外嵌
し、回転カム２７には該回転カム２７の回転姿勢をクラ
ッチ機構Ｃの入り、及び、切り夫々の状態に保持するト
ッグルバネ３０を作用させると共に、クラッチ機構Ｃが
切り状態に設定された際にトッグル式のバネ３１の作用
により、その端部を前記ラチェットホイール１５と干渉
する姿勢に切換える戻しアーム３２を備えてあり、クラ
ッチ機構Ｃを切り操作する際には、前記クラッチ操作具
７の押下げ操作を行うことにより、リンク部材２８がガ
イド部材３３との接触により円弧状の軌跡を描き乍ら回
転カム２７を回転操作する結果、カム面２７Ａ，２７Ａ
の押圧により、クラッチ機構Ｃは切られ、又、クラッチ
機構Ｃを入り操作する際にはハンドル８を巻取り方向に
操作することにより、前記ディスク１５の爪部１５Ａか
らの押圧力が戻しアーム３２に作用する結果、回転カム
２７が戻し操作され、シフタ２６は圧縮バネ２９，２９
の付勢によりクラッチ機構Ｃの入り側に移動してクラッ
チ機構Ｃは入り状態に達するのである。クラッチ操作具
７は右側ケース部２の壁状部２Ｓに対してのみスライド
移動自在に支持され、その操作軌跡が側面視において、
リール本体の中心Ｐを軸芯とする円弧状になるよう、前
記操作ピン７Ａを円弧状の案内孔２Ａに挿通し、前記ク
ラッチ操作具７には連結フレーム３４が挿通する円弧状
の貫通孔７Ｂが形成される。図１に示すように前記ハン
ドル軸１６に設けた出力ギヤ３５を前記螺軸３の入力ギ
ヤ３６に咬合させることによりレベルワインド機構Ｌは
ハンドル操作に連係して作動する。図２に示すように左
側ケース部１の外側部にはリール本体の中心Ｐを、その
中心とする円形の開口１Ａが形成され、この開口１Ａを
閉塞する円盤状のカバー材３７に対して前記ブレーキ機
構１１が備えられている。このブレーキ機構１１は金属
製のスプール６に近接配置された複数個の永久磁石３８
・・と、この永久磁石３８をスプール６の軸芯Ｑに沿っ
て変位させる構造とカバー材３７に取付けられた回動型
の調節具３９とで成り、この調節具３９はディスク状部
材３９Ａの外面に摘み部３９Ｂを形成して成り、その回
動中心をリール本体の中心Ｐと一致させてあり（カバー
材３７の中心とも一致する）、又、変位させる構造はデ
ィスク状部材３９Ａの内面側に形成したカム溝３９Ｃに
係入するピン４０の変位をシリンダ４１に内装された軸
４２を介して永久磁石３８・・を支持するプレート４３
に伝えるよう構成されている。又、このブレーキ機構１
１では調節具３９の回動操作時にディスク状部材３９Ａ
の外周に形成したギヤ状部に対してバネ板材４４が係脱
することでクリック音を発生させるよう構成されてい
る。
【０００８】〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に例えば、実公昭４２−７５２
３号公報、特公昭４６−２１１２６号公報に示される構
造の一方向クラッチを用いることが可能であり、リール
本体を樹脂で形成することも可能である。
３号公報、特公昭４６−２１１２６号公報に示される構
造の一方向クラッチを用いることが可能であり、リール
本体を樹脂で形成することも可能である。
【０００９】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】リール右部の断面図
【図２】リール左部の断面図
【図３】クラッチ操作系の側面図
【図４】リールの縦断側面図
【図５】リール本体部の斜視図
【図６】リールの背面図
【図７】一方向クラッチの断面図
【図８】一方向クラッチの取付構造を表す斜視図
【図９】永久磁石等の配置を表す断面図
【図１０】リールの側面図
８ ハンドル １６ ハンドル軸 １７ 一方向クラッチ １７Ａ 内部輪体 １７Ｂ 外部輪体 １７Ｃ 転り部材 ２３ 筒状材
Claims (1)
- 【請求項１】 リール本体に支承した釣り糸巻取り用の
ハンドル（８）で駆動回転するハンドル軸（１６）と、
スプール（６）を駆動回転するスプール軸（１８）とを
設けるとともに、前記ハンドル軸（１６）の釣り糸繰り
出し方向への回転を阻止する一方向クラッチ（１７）と
前記スプール軸（１８）の一端に摩擦ブレーキ力を付与
するキャスティングコントローラ（１０）とを近接配置
し、前記一方向クラッチ（１７）を、内部輪体（１７
Ａ）と外部輪体（１７Ｂ）との間に転がり部材（１７
Ｃ）を配して構成し、前記ハンドル軸（１６）に対し
て、前記内部輪体（１７Ａ）をトルク伝動自在に外嵌す
るとともに、前記一方向クラッチ（１７）を保持する筒
状材（２３）に、前記外部輪体（１７Ｂ）を回転不能に
内嵌支持する筒状部と、その筒状部の一側端部に形成さ
れるフランジ状部（２３Ａ）とを設け、前記筒状部を前
記リール本体外側に位置させた状態で、かつ、前記フラ
ンジ状部（２３Ａ）を前記リール本体に対する取付予定
箇所の内面に接当する状態で、前記筒状材（２３）を前
記リール本体に取付固定してある釣り用リール。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000472U JP2536452Y2 (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 釣り用リール |
| GB9200380A GB2251535B (en) | 1991-01-11 | 1992-01-09 | Fishing-reel |
| DE4200671A DE4200671A1 (de) | 1991-01-11 | 1992-01-10 | Angelrolle |
| KR1019920000292A KR950008074B1 (ko) | 1991-01-11 | 1992-01-11 | 낚시용 리일 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991000472U JP2536452Y2 (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 釣り用リール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0494970U JPH0494970U (ja) | 1992-08-18 |
| JP2536452Y2 true JP2536452Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=11474734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991000472U Expired - Lifetime JP2536452Y2 (ja) | 1991-01-11 | 1991-01-11 | 釣り用リール |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2536452Y2 (ja) |
| KR (1) | KR950008074B1 (ja) |
| DE (1) | DE4200671A1 (ja) |
| GB (1) | GB2251535B (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2594923Y2 (ja) * | 1992-12-14 | 1999-05-24 | 株式会社シマノ | 片軸受リール |
| US5921491A (en) * | 1997-05-05 | 1999-07-13 | Brunswick Corporation | Anti-reverse drag mechanism |
| JP6560903B2 (ja) * | 2015-05-27 | 2019-08-14 | 株式会社シマノ | 両軸受リール |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH629360A5 (fr) * | 1979-03-29 | 1982-04-30 | Liotte Etablissement Represent | Moulinet de peche. |
| US4515325A (en) * | 1982-10-25 | 1985-05-07 | Coret & Co. Ltd. | Fly reel |
| EP0440231B1 (en) * | 1990-02-02 | 1994-07-27 | Daiwa Seiko Inc. | Reverse rotation prevention mechanism in spinning reel for fishing |
-
1991
- 1991-01-11 JP JP1991000472U patent/JP2536452Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-01-09 GB GB9200380A patent/GB2251535B/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-01-10 DE DE4200671A patent/DE4200671A1/de not_active Withdrawn
- 1992-01-11 KR KR1019920000292A patent/KR950008074B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR950008074B1 (ko) | 1995-07-25 |
| GB2251535B (en) | 1994-08-03 |
| GB2251535A (en) | 1992-07-15 |
| KR920014403A (ko) | 1992-08-25 |
| JPH0494970U (ja) | 1992-08-18 |
| GB9200380D0 (en) | 1992-02-26 |
| DE4200671A1 (de) | 1992-07-16 |
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