JP2578620Y2 - 空芯コイル - Google Patents

空芯コイル

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JP2578620Y2
JP2578620Y2 JP1992069470U JP6947092U JP2578620Y2 JP 2578620 Y2 JP2578620 Y2 JP 2578620Y2 JP 1992069470 U JP1992069470 U JP 1992069470U JP 6947092 U JP6947092 U JP 6947092U JP 2578620 Y2 JP2578620 Y2 JP 2578620Y2
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広志 坂下
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば平面対向型モー
タのステータ用の回路基板に配置される空芯コイルに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の空芯コイルは、平面対向型ブラ
シレスモータのステータに用いられ、回路基板上に例え
ば2相や3相駆動用に構成した複数個の空芯コイルを配
置することにより構成されている。そして、これら空芯
コイルに所定の各相電流を通電することにより励磁し、
空芯コイルに平面対向したロータの駆動マグネットを回
転付勢するようにしている。
【0003】図8は上記空芯コイルを用いた平面対向型
ブラシレスモータの一例を示すもので、鉄等の磁性体金
属板をコアとする回路基板37の表面には、絶縁層を介
して銅箔からなる図示しない配線パターンが形成されて
いる。この回路基板37の中央部には軸受ホルダー38
が固定されていて、その周囲に複数個の空芯コイル31
が配置され、ステータ39を構成している。上記軸受ホ
ルダー38には軸受が嵌入され、この軸受によって回転
軸34が回転自在に支持されている。
【0004】回転軸34の上端部には偏平なロータケー
ス36が取り付けられている。ロータケース36の下面
には偏平なリング状の駆動マグネット35が取り付けら
れている。駆動マグネット35は回路基板37上の全て
の空芯コイル31の上面と間隙をおいて平面対向し、平
面対向型モータが構成される。このような平面対向型モ
ータの各空芯コイル31を通電制御すると、駆動マグネ
ット35が回転付勢され、ロータケース36が回転駆動
される。
【0005】上記空芯コイル31は、通常自己融着線か
らなる巻線を巻芯となる中子に巻線同志を融着しながら
所定回数を巻回し、巻回後には中子が抜き取られて図7
のような空芯コイル31が得られる。このような空芯コ
イル31にはコイル巻始め端34とコイル巻終わり端3
5が導出され、この各コイル端34,35は回路基板3
7上の半田付けランド32,33に手作業で半田付けさ
れて電気的に接続される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記空芯コ
イル31は回路基板37上の半田付けランド32,33
に半田付けする場合、各コイル端34,35が本体から
離れているので位置が不安定なため、半田付け工程を自
動化することが困難で、手作業で行うために工数がかか
り、コストが高くなる。さらに、手作業であっても半田
付け作業には熟練等が必要で、品質が安定しない。ま
た、回路基板37上の半田付けランド32,33及びコ
イル端34、35に予備半田付けする場合にも、工程が
増えてコストが崇高になる等々の問題がある。
【0007】本考案は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、空芯コイルのタップレス化を図る
ことにより、回路基板等への半田付けの自動化を容易に
してコストを低減すると共に品質を安定向上させ、さら
に、予備半田付けの工程を廃止して工程を簡素化すると
共にコストを低減することのできる空芯コイルを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本考案は、帯状のリボ
ン線を所定の形状に巻回形成して当該リボン線の幅と略
同一の厚さとした空芯コイルであって、上記リボン線の
巻始め及び巻終わりには当該空心コイルの内周面及び外
周面から離れる方向に折り曲げられた屈曲部が形成さ
れ、この屈曲部が切削形成された電極端子を有すると共
に上記巻始め及び巻終わりの各先端部の幅方向の少なく
とも一部が空芯コイル本体から離間しないように構成さ
れたことを特徴としている。
【0009】
【作用】 帯状のリボン線を巻回形成した空芯コイルの
巻始めと巻終わりに、空芯コイルの内周面及び外周面か
ら離れる方向に折り曲げられた屈曲部を形成し、この屈
曲部に切削形成された電極端子を設けると、空芯コイル
をタップレス状に形成することができ、周面の電極端子
を直接回路基板の半田付けランドに半田付けすることが
でき、半田付けの自動化が容易になる。さらに、回路基
板上の半田付けランド及び空芯コイルへの予備半田付け
工程が廃止でき、コストが低減できる。
【0010】
【実施例】以下、本考案にかかる空芯コイルの一実施例
について図面を参照しながら説明する。図1乃至図3に
おいて、空芯コイル1は横断面形状が平角状のリボン線
11を所定回数巻回し、略三角形や楕円形等の多円弧状
に形成されている。上記リボン線11は表面が絶縁皮膜
11aで被覆されているが、空芯コイル1の内周面のリ
ボン線11の巻始め部分及び外周面の巻終わり部分は、
リボン線11を斜めに切削することにより表面の絶縁皮
膜11aが除去されて斜線で示すように導線素材を露出
させ、この露出部分を電極端子2、3として形成されて
いる。この電極端子2、3の部分は、図2及び図3に示
すように、手前のリボン線11と接触しないように離間
させた略クランク状に屈曲させ、下側部分を下方に至る
に従って肉薄となるように切削されている。
【0011】この空芯コイル1は、図5に示すような巻
線機を用いて巻回されると共に、空芯コイル1の周面に
電極端子2、3が形成される。図5(A)(B)におい
て、リボン線11を巻取るための巻線治具部6は、適宜
の駆動源によって回転駆動されると共に、端部の中心部
には図5(A)に示されるように、中子12が突設され
ている。巻線治具部6に至るリボン線11の通路の両側
には、巻始め部分及び巻終わり部分の所定位置で切断す
るための切断カッター7が設置されている。即ち、巻始
め部分及び巻終わり部分を処理する際には、上下の切断
カッター7を矢示の方向に上下動する。この結果リボン
線11の外側が斜めに切断され、素材面が露出して電極
端子2、3が形成されると共に、前述のように手前のリ
ボン線11と接触しないように離間させた略クランク状
に屈曲される。
【0012】このように巻始め部分処理したリボン線
11は、巻線治具部6の中子12に取り付けた後に、巻
線治具部6を回転駆動することによって中子12に巻回
される。リボン線11は自己融着線が用いられているこ
とから、中子12に巻回される際にリボン線11同志が
融着される。そして、所定回数を巻回した後には、前述
のように、切断カッター7によって切断と電極端子2、
3の形成が同時に行われる。その後、切断されたリボン
線11の巻終わり部分を手前のリボン線11に融着さ
せ、このように形成されたコイルを中子12から取り外
すことにより、図1に示すようなタップレス状の空芯コ
イル1が得られる。
【0013】以上の空芯コイル1をモータのステータを
構成する回路基板に取り付けた場合の例を図4に示す。
図4において、中心部に孔20を有する回路基板15の
上面には、符号14で示すように接着材が空芯コイル1
と外径がほぼ同じ形状或いは空芯コイル1の面が当接す
る個所に塗布された接着材塗布部が、上記孔20の周り
に同心円上に複数個形成されている。回路基板15には
接着剤塗布部14に隣接して、内側に端子ランド4が形
成されると共に、外側に端子ランド5がプリント配線に
より形成され、これら端子ランド4、5にはそれぞれク
リーム半田を印刷することにより形成されている。これ
ら端子ランド4、5の位置は、上記空芯コイル1の電極
端子2、3と一致するように対応している。
【0014】そして、上記各接着材塗布部14には空芯
コイル1を自動マウンターによって各々自動的に搭載さ
れ、回路基板15に対して密着状態で接着される。空芯
コイル1はタップレスとなっているので、回路基板15
に対して高精度の位置で搭載することが可能となる。そ
の後、リフロー炉を通過させることにより、空芯コイル
1の電極端子2、3と回路基板15の端子ランド4、5
とが自動的に半田付けされ、半田21により電気的に接
続される。このとき、回路基板15の端子ランド4、5
には必ずしも予備半田付けを施す必要はない。
【0015】 以上説明したから心コイル1における電
極端子2、3の構成は、図6(A)乃至()に示すよ
うに種々変形可能である。
【0016】 図6(は、リボン線11の幅方向下
側に略コ字状の溝11bを形成し、この溝11b内面に
素材を露出させて電極端子3を形成するようにしたもの
である。なお、溝11の部分を手前のリボン線11か
ら離間させるようにクランク状に形成してある。
【0017】 また、図6()は、リボン線11の長
手方向及び幅方向の両方向に対して斜めに切削し、電極
端子3を形成し、その電極端子3の部分を手前のリボン
線11から離間させるようにクランク状に形成したもの
である。図6()は、リボン線11の巻終わり先端部
分より手前の外周面を斜めに切削し、電極端子3を形成
し、その電極端子3の部分を手前のリボン線11から離
間させるようにクランク状に形成したものである。そし
て、図6()は、図6()における電極端子3の先
端より手前部分のみをリボン線11から離間させるよう
に形成したものである。このような電極端子の変形例
は参考程度であって、その他種々変形しても良いことは
勿論である。
【0018】 尚、上述の空芯コイルは一例を示すもの
で、電極端子の形成位置は必ずしも巻始め或いは巻終わ
りの先端部分に限定されるものではない。また、空芯コ
イルの中心部に中子を設けると共に、この中子に位置決
め手段等を形成して回路基板と位置決め状態で接着する
等、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0019】
【考案の効果】 以上の説明から明らかなように、本考
案による空芯コイルによれば、リボン線の幅と略同一の
厚さとした空芯コイルとし、リボン線の巻始め及び巻終
わりには、空芯コイルの内周面及び外周面から離れる方
向に折曲げられた屈曲部が形成され、この屈曲部は切
削形成された電極端子を有しているので、空芯コイルを
タップレス状に形成することができる。この結果、周面
の電極端子を直接回路基板の半田付けランドに半田付け
することができ、半田付けの自動化を容易にすることが
できる。さらに、電極端子を最大で空芯コイルの高さと
同じ高さをもったものとすることができる。加えて、電
極端子が手前のリボン線から離間しているので、電極端
子と次の層のリボン線との接触が避けられ、絶縁が確実
に確保されて、半田付けの品質安定向上もはかることが
できる。また、リボン線の巻始めと巻終わりの各先端部
の幅方向の少なくとも一部が空芯コイル本体から離間し
ないように構成されているので、電極端子の位置ずれが
防止され、半田付けの作業性が向上すると共に空芯コイ
ルの取り付け不良を無くすことができる。また、巻始め
部分に屈曲部を形成したことにより、リボン線の巻回時
に巻線治具の中子を用いると、巻回の際、中子で容易に
リボン線をホールドすることができ、巻線作業が円滑に
行えるようになる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる空芯コイルの実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1の空芯コイルの電極端子を示す要部拡大斜
視図である。
【図3】同上図1の空芯コイルの要部断面図である。
【図4】同上空芯コイルの適用例を示す斜視図である。
【図5】同上空芯コイルの製造例を示す説明図である。
【図6】同上空芯コイルの電極端子の変形例を示す要部
斜視図である。
【図7】従来の空芯コイルを示す平面図である。
【図8】同上空芯コイルの適用例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 空芯コイル 2,3 電極端子 4,5 端子ランド 11 リボン線 15 回路基板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 5/04 H02K 3/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状のリボン線を所定の形状に巻回形成
    して当該リボン線の幅と略同一の厚さとした空芯コイル
    であって、上記リボン線の巻始め及び巻終わりには当該
    空心コイルの内周面及び外周面から離れる方向に折り曲
    げられた屈曲部が形成され、この屈曲部が切削形成され
    た電極端子を有すると共に上記巻始め及び巻終わりの各
    先端部の幅方向の少なくとも一部が空芯コイル本体から
    離間しないように構成されたことを特徴とする空芯コイ
    ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01308006A (ja) * 1988-06-07 1989-12-12 Canon Inc コイルと回路基板の接続方法
JP2663354B2 (ja) * 1988-12-01 1997-10-15 有限会社岡山技研 空芯コイル

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