JP2577586Y2 - 合成樹脂製スペーサー - Google Patents

合成樹脂製スペーサー

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JP2577586Y2
JP2577586Y2 JP1993055208U JP5520893U JP2577586Y2 JP 2577586 Y2 JP2577586 Y2 JP 2577586Y2 JP 1993055208 U JP1993055208 U JP 1993055208U JP 5520893 U JP5520893 U JP 5520893U JP 2577586 Y2 JP2577586 Y2 JP 2577586Y2
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JP1993055208U
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JPH0719435U (ja
Inventor
康雄 黒川
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乾産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鉄筋と型枠との間隔を保
持し、正確なかぶり厚さを形成するための鉄筋コンクリ
ート用の合成樹脂製スペーサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスペーサーとしては種々の形の
ものが使用されているが、正確性と取り扱いの容易性の
面から、例えば実公昭49−37374号公報にみられ
る円形のスペーサーが汎用されている。
【0003】上記円形のスペーサーは、その公報に図示
されているように、円形体の中心部に半円形状の鉄筋嵌
着部が設けられて円形体の周縁からこの嵌着部に通じる
導入溝が形成され、この導入溝の両側に円形体周縁入口
両側から嵌着部に向かつて次第に導入溝の幅を狭めかつ
先端が鉄筋嵌着部を塞ぐようにした一対の鉄筋支持アー
ムが、鉄筋の挿入時に弾力的に屈曲するように構成さ
れ、嵌着部に鉄筋が達したのちにその鉄筋が不抜状態に
保持できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが上記従来のス
ペーサーにおいては、鉄筋の挿入作業性がよく嵌着部に
挿入した鉄筋を的確に保持することができるという利点
を有しているが、半円状の嵌着部の内径が挿入する所定
の鉄筋の外径に適合するように形成され、また弾性屈曲
する支持アームの弾性変形度も挿入する鉄筋の通過が許
容できる程度に設定され、さらに鉄筋の通過時における
弾性変形はこの支持アームにのみ依存しているため、鉄
筋の挿入時に両支持アームの一方に偏った過大の挿入力
が作用するとその支持アームが切損するという事態がし
ばしば生じる。
【0005】そのうえ所定直径の鉄筋を前提としてスペ
ーサーが設計され、所定の直径よりも少し大きい直径の
鉄筋、例えば10mm径の鉄筋用のスペーサーにおいて
は13mm径の鉄筋には適用できず、所定径よりも少し
大きい直径の鉄筋を使用する場合には、各種直径の鉄筋
に適合するスペーサーを準備しなければならない。
【0006】本考案は上記のような鉄筋の偏った挿入外
力の吸収機能を有し、また所定の適合鉄筋の直径よりも
23%程度大きい直径の鉄筋の挿入保持も可能な合成樹
脂製スペーサーを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上記円形スペー
サー本体の鉄筋嵌着部に鉄筋を挿入する際に、支持アー
ムに過度な弾性変形が強いられたときに鉄筋の導入通路
が弾性的に拡開するように構成することによって上記課
題を解決した。
【0008】即ち本考案のスペーサーは、円形のスペー
サー本体の中心部に半円形状の鉄筋嵌着部が設けられ、
本体の周縁からこの嵌着部の開口側に通じる鉄筋の導入
通路が形成され、この導入通路の両側に、本体周縁の入
口両側から嵌着部に向かつて次第に導入通路の幅を狭め
かつ先端が鉄筋嵌着部を塞ぐようにした一対の鉄筋支持
アームが鉄筋の挿入時に弾力的に屈曲するように連設さ
れてなるスペーサーにおいて、スペーサー本体を軟質の
合成樹脂で形成し、スペーサー本体の上記鉄筋嵌着部の
鉄筋支持底部に上記導入通路と反対側に延びる内側スリ
ットを設けるとともに、さらに上記導入通路と反対側の
本体周縁部に上記鉄筋嵌着部の鉄筋支持底部に向かって
延びる外側スリットを設けてこの内外のスリツトの終端
をその両側の本体部分の連結部を介して対峠させ、上記
円形スペーサー本体の鉄筋嵌着部に鉄筋を挿入する際
に、支持アームに過度な弾性変形が強いられときに鉄筋
の導入通路が上記連結部を支点として弾性的に拡開する
ように構成したことを特徴としているものである。
【0009】上記した本考案のスペーサーの形状は特に
限定を要せず、鉄筋の導入開口部において周縁が分断さ
れた円形であって、その周縁と中心部の鉄筋嵌着部とが
数本の放射状のアームで連結された車輪形状のものが好
ましく適用でき、その素材は、比較的軟質のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成樹脂を用いると
よい。
【0010】そして上記内外のスリットは、周縁から鉄
筋嵌着部の底部に至るアームの中心部に形成され、内外
のスリットの終端間に位置している上記連結部の長さ
は、10mm程度であればスペーサー本体の弾性変形、
即ち鉄筋導入開口の弾性的拡開を達成することができ
る。そしてスリットは平行細溝型でもよいがクサビ状が
望ましい。
【0011】
【作用】円形のスペーサー本体の中心部に半円形状の鉄
筋嵌着部、本体の周縁からこの嵌着部の開口側に通じる
鉄筋の導入通路およびこの導入通路の両側に設けられた
一対の鉄筋支持アームは、この種の従来のスペーサーと
同様に導入通路から支持アームの弾力的な屈曲によって
挿入された鉄筋を鉄筋嵌着部にて不抜状態に保持する作
用を奏する。また内側および外側に設けた2つのスリッ
トは、本体が導入通路の拡開方向への弾性変形を可能に
し、支持アームに過度なな弾性変形が強いられときに本
体自体の弾性変形によって支持アームの破損を防止す
る。またこの本体の弾性変形によって所定径の鉄筋より
も若干大径の鉄筋の挿入保持も可能にする。
【0012】
【実施例】以下本考案の実施例をしめしている図にもと
づいて説明すると、図1は本考案のスペーサーの正面図
そして図には平面図を示しているものであ。図におい
て、(1) は軟質合成樹脂で形成された円形のスペーサー
本体、(2) は本体(1) の中心部に設けられた半円形状の
鉄筋嵌着部、(3) は本体(1) の周縁(4) からこの嵌着部
(2) の開口側に通じる鉄筋の導入通路、(5) は導入通路
(3) の入り口側から嵌着部(2) に向かつて次第に導入通
路(3) の幅を狭めかつ先端部に鉄筋嵌着部を塞ぐための
押さえ片(6) を備えた弾性変形可能な鉄筋支持アーム、
そして(7) は鉄筋嵌着部(2) を周縁(4) から支持してい
るアームである。
【0013】本考案は上記のように、円形のスペーサー
本体(1) の中心部に半円形状の鉄筋嵌着部(2) が設けら
れ、本体(1) の周縁(4) からこの嵌着部(2) の開口側に
通じる鉄筋の導入通路(3) が形成され、この導入通路
(3) の両側に、先端部に鉄筋嵌着部を塞ぐための押さえ
片(6) を備えた弾性変形可能な鉄筋支持アーム(5)(5)を
設けてなるスペーサーにおいて、スペーサー本体(1) を
弾性変形容易な軟質の合成樹脂でもって形成し、スペー
サー本体(1) の周縁(4) から鉄筋嵌着部(2) の底部(2A)
に延びるアーム(7) の内側および外側に、底部(2A)側か
ら上記導入通路(3) と反対側に延びるクサビ状の内側ス
リット(8) を形成するとともに周縁(4) 側から中心部に
向かって延びる外側スリット(9) を形成してこの内外の
スリツト(8)(9)の終端をその両側の本体部分の連結部(1
0)を介して対峠させ、それによって連結部(10)を支点と
してスペーサー本体(1) が上記鉄筋導入通路(3) が拡開
する方向に弾性変形ができるように構成してなる。
【0014】
【考案の効果】このように本考案のスペーサーは、スペ
ーサー本体(1) が弾性変形容易な軟質の合成樹脂で形成
され、スペーサー本体(1) の上記鉄筋嵌着部(2) の底部
(2A)に上記導入通路(3) と反対側に向かって延びる内側
スリット(8) が設けられ、さらに上記導入通路(3) と反
対側の本体周縁部(4) に上記鉄筋嵌着部(2) の底部(2A)
側に向かって延びる外側スリット(9) が設けられてこの
内外のスリツト(8)(9)の終端がその両側の本体部分の連
結部(10)を介して対峠させてなるものであるから、所定
の鉄筋、例えば10mm径の鉄筋(11)を嵌着する際に
は、鉄筋(11)は図3に示すように支持アーム(5)(5)の弾
性変形でもって導入通路(3) から嵌着部(2)に挿入する
ことができる。そしてその際支持アーム(5)(5)の一方に
偏った過度な嵌入力が作用した場合には、本体(1) 自体
が導入通路(3) を拡開する方向に弾性変形するから支持
アーム(5) に負荷される過度な応力が緩和され、支持ア
ーム(5) の切損を防止する効果を発揮する。
【0015】そのうえ、本体(1) 自体が導入通路(3) を
拡開する方向に弾性変形するから、同じスペーサーに上
記所定の鉄筋よりも若干大径の鉄筋、例えば13mmの
鉄筋(12)を挿入しても図4に示したように、左右の支持
アーム(5)(5)の通過時に本体(1) が矢印方向に変形して
導入通路(3) の通過および嵌着部への嵌合が可能とな
り、スペーサーの適用範囲が広くなるという便益性を具
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスペーサーの正面図である。
【図2】本考案のスペーサーの平面図である。
【図3】所定の鉄筋の嵌入状態を示した正面図である。
【図4】所定の鉄筋よりも大径の鉄筋の嵌入状態を示し
た正面図である。
【符号の説明】
1.スペーサー本体 2.鉄筋嵌着部 3.鉄筋の
導入通路 4.周縁 5.支持アーム 6.押さえ片 7.アーム
8.内側スリット 9.外側スリット 10連結部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 5/00 - 5/20 E04G 21/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形のスペーサー本体の中心部に半円形
    状の鉄筋嵌着部が設けられ、本体の周縁からこの嵌着部
    の開口側に通じる鉄筋の導入通路が形成され、この導入
    通路の両側に、本体周縁の入口両側から嵌着部に向かつ
    て次第に導入通路の幅を狭めかつ先端が鉄筋嵌着部を塞
    ぐようにした一対の鉄筋支持アームが鉄筋の挿入時に弾
    力的に屈曲するように連設されてなるスペーサーにおい
    て、スペーサー本体が軟質の合成樹脂で形成され、スペ
    ーサー本体の上記鉄筋嵌着部の底部に上記導入通路と反
    対側に向かって延びる内側スリットが形成され、さらに
    上記導入通路と反対側の本体周縁部に上記鉄筋嵌着部の
    底部側に向かって延びる外側スリットが形成され、この
    内外のスリツトの終端がその両側の本体部分の連結部を
    介して対峠していることを特徴とする合成樹脂製スペー
    サー。
JP1993055208U 1993-09-16 1993-09-16 合成樹脂製スペーサー Expired - Lifetime JP2577586Y2 (ja)

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JPH0719435U JPH0719435U (ja) 1995-04-07
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