JPH0719435U - 合成樹脂製スペーサー - Google Patents

合成樹脂製スペーサー

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JPH0719435U
JPH0719435U JP5520893U JP5520893U JPH0719435U JP H0719435 U JPH0719435 U JP H0719435U JP 5520893 U JP5520893 U JP 5520893U JP 5520893 U JP5520893 U JP 5520893U JP H0719435 U JPH0719435 U JP H0719435U
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JP
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reinforcing bar
spacer
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synthetic resin
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JP5520893U
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康雄 黒川
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乾産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋嵌入時における支持アームの過度な負荷
を緩和し、また所定の適合鉄筋の直径よりも23%程度
大きい直径の鉄筋の挿入保持も可能な合成樹脂製スペー
サーを提供するものである。 【構成】 円形のスペーサー本体(1) の中心部に半円形
状の鉄筋嵌着部(2) が設けられ、本体(1) の周縁(4) か
らこの嵌着部(2) の開口側に通じる鉄筋の導入通路(3)
が形成され、この導入通路(3) の両側に、先端部に鉄筋
嵌着部を塞ぐための押さえ片(6) を備えた弾性変形可能
な鉄筋支持アーム(5)(5)を設けてなるスペーサーにおい
て、スペーサー本体(1) を軟質の合成樹脂でもって形成
し、スペーサー本体(1) の周縁(4) から鉄筋嵌着部(2)
の底部(2A)に延びるアーム(7) の内側および外側に、底
部(2A)側から上記導入通路(3) と反対側に延びる内側ス
リット(8) および周縁(4) 側から中心部向かって延びる
外側スリット(9) を設け、それによって連結部(10)を支
点としてスペーサー本体(1) が上記鉄筋導入通路(3)が
拡開する方向に弾性変形ができるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は鉄筋と型枠との間隔を保持し、正確なかぶり厚さを形成するための鉄 筋コンクリート用の合成樹脂製スペーサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のスペーサーとしては種々の形のものが使用されているが、正確性と取 り扱いの容易性の面から、例えば実公昭49−37374号公報にみられる円形 のスペーサーが汎用されている。
【0003】 上記円形のスペーサーは、その公報に図示されているように、円形体の中心部 に半円形状の鉄筋嵌着部が設けられて円形体の周縁からこの嵌着部に通じる導入 溝が形成され、この導入溝の両側に円形体周縁入口両側から嵌着部に向かつて次 第に導入溝の幅を狭めかつ先端が鉄筋嵌着部を塞ぐようにした一対の鉄筋支持ア ームが、鉄筋の挿入時に弾力的に屈曲するように構成され、嵌着部に鉄筋が達し たのちにその鉄筋が不抜状態に保持できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上記従来のスペーサーにおいては、鉄筋の挿入作業性がよく嵌着部に 挿入した鉄筋を的確に保持することができるという利点を有しているが、半円状 の嵌着部の内径が挿入する所定の鉄筋の外径に適合するように形成され、また弾 性屈曲する支持アームの弾性変形度も挿入する鉄筋の通過が許容できる程度に設 定され、さらに鉄筋の通過時における弾性変形はこの支持アームにのみ依存して いるため、鉄筋の挿入時に両支持アームの一方に偏った過大の挿入力が作用する とその支持アームが切損するという事態がしばしば生じる。
【0005】 そのうえ所定直径の鉄筋を前提としてスペーサーが設計され、所定の直径より も少し大きい直径の鉄筋、例えば10mm径の鉄筋用のスペーサーにおいては1 3mm径の鉄筋には適用できず、所定径よりも少し大きい直径の鉄筋を使用する 場合には、各種直径の鉄筋に適合するスペーサーを準備しなければならない。
【0006】 本考案は上記のような鉄筋の偏った挿入外力の吸収機能を有し、また所定の適 合鉄筋の直径よりも23%程度大きい直径の鉄筋の挿入保持も可能な合成樹脂製 スペーサーを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記円形スペーサー本体の鉄筋嵌着部に鉄筋を挿入する際に、支持ア ームに過度な弾性変形が強いられたときに鉄筋の導入通路が弾性的に拡開するよ うに構成することによって上記課題を解決した。
【0008】 即ち本考案のスペーサーは、円形のスペーサー本体の中心部に半円形状の鉄筋 嵌着部が設けられ、本体の周縁からこの嵌着部の開口側に通じる鉄筋の導入通路 が形成され、この導入通路の両側に、本体周縁の入口両側から嵌着部に向かつて 次第に導入通路の幅を狭めかつ先端が鉄筋嵌着部を塞ぐようにした一対の鉄筋支 持アームが鉄筋の挿入時に弾力的に屈曲するように連設されてなるスペーサーに おいて、スペーサー本体を軟質の合成樹脂で形成し、スペーサー本体の上記鉄筋 嵌着部の鉄筋支持底部に上記導入通路と反対側に延びる内側スリットを設けると ともに、さらに上記導入通路と反対側の本体周縁部に上記鉄筋嵌着部の鉄筋支持 底部に向かって延びる外側スリットを設けてこの内外のスリツトの終端をその両 側の本体部分の連結部を介して対峠させ、上記円形スペーサー本体の鉄筋嵌着部 に鉄筋を挿入する際に、支持アームに過度な弾性変形が強いられときに鉄筋の導 入通路が上記連結部を支点として弾性的に拡開するように構成したことを特徴と しているものである。
【0009】 上記した本考案のスペーサーの形状は特に限定を要せず、鉄筋の導入開口部に おいて周縁が分断された円形であって、その周縁と中心部の鉄筋嵌着部とが数本 の放射状のアームで連結された車輪形状のものが好ましく適用でき、その素材は 、比較的軟質のポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成樹脂を用いる とよい。
【0010】 そして上記内外のスリットは、周縁から鉄筋嵌着部の底部に至るアームの中心 部に形成され、内外のスリットの終端間に位置している上記連結部の長さは、1 0mm程度であればスペーサー本体の弾性変形、即ち鉄筋導入開口の弾性的拡開 を達成することができる。そしてスリットは平行細溝型でもよいがクサビ状が望 ましい。
【0011】
【作用】
円形のスペーサー本体の中心部に半円形状の鉄筋嵌着部、本体の周縁からこの 嵌着部の開口側に通じる鉄筋の導入通路およびこの導入通路の両側に設けられた 一対の鉄筋支持アームは、この種の従来のスペーサーと同様に導入通路から支持 アームの弾力的な屈曲によって挿入された鉄筋を鉄筋嵌着部にて不抜状態に保持 する作用を奏する。また内側および外側に設けた2つのスリットは、本体が導入 通路の拡開方向への弾性変形を可能にし、支持アームに過度なな弾性変形が強い られときに本体自体の弾性変形によって支持アームの破損を防止する。またこの 本体の弾性変形によって所定径の鉄筋よりも若干大径の鉄筋の挿入保持も可能に する。
【0012】
【実施例】
以下本考案の実施例をしめしている図にもとづいて説明すると、図1は本考案 のスペーサーの正面図そして図には平面図を示しているものであ。図において、 (1) は軟質合成樹脂で形成された円形のスペーサー本体、(2) は本体(1) の中心 部に設けられた半円形状の鉄筋嵌着部、(3) は本体(1) の周縁(4) からこの嵌着 部(2) の開口側に通じる鉄筋の導入通路、(5) は導入通路(3) の入り口側から嵌 着部(2) に向かつて次第に導入通路(3) の幅を狭めかつ先端部に鉄筋嵌着部を塞 ぐための押さえ片(6) を備えた弾性変形可能な鉄筋支持アーム、そして(7) は鉄 筋嵌着部(2) を周縁(4) から支持しているアームである。
【0013】 本考案は上記のように、円形のスペーサー本体(1) の中心部に半円形状の鉄筋 嵌着部(2) が設けられ、本体(1) の周縁(4) からこの嵌着部(2) の開口側に通じ る鉄筋の導入通路(3) が形成され、この導入通路(3) の両側に、先端部に鉄筋嵌 着部を塞ぐための押さえ片(6) を備えた弾性変形可能な鉄筋支持アーム(5)(5)を 設けてなるスペーサーにおいて、スペーサー本体(1) を弾性変形容易な軟質の合 成樹脂でもって形成し、スペーサー本体(1) の周縁(4) から鉄筋嵌着部(2) の底 部(2A)に延びるアーム(7) の内側および外側に、底部(2A)側から上記導入通路(3 ) と反対側に延びるクサビ状の内側スリット(8) を形成するとともに周縁(4) 側 から中心部に向かって延びる外側スリット(9) を形成してこの内外のスリツト(8 )(9)の終端をその両側の本体部分の連結部(10)を介して対峠させ、それによって 連結部(10)を支点としてスペーサー本体(1) が上記鉄筋導入通路(3) が拡開する 方向に弾性変形ができるように構成してなる。
【0014】
【考案の効果】
このように本考案のスペーサーは、スペーサー本体(1) が弾性変形容易な軟質 の合成樹脂で形成され、スペーサー本体(1) の上記鉄筋嵌着部(2) の底部(2A)に 上記導入通路(3) と反対側に向かって延びる内側スリット(8) が設けられ、さら に上記導入通路(3) と反対側の本体周縁部(4) に上記鉄筋嵌着部(2) の底部(2A) 側に向かって延びる外側スリット(9) が設けられてこの内外のスリツト(8)(9)の 終端がその両側の本体部分の連結部(10)を介して対峠させてなるものであるから 、所定の鉄筋、例えば10mm径の鉄筋(11)を嵌着する際には、鉄筋(11)は図3 に示すように支持アーム(5)(5)の弾性変形でもって導入通路(3) から嵌着部(2) に挿入することができる。そしてその際支持アーム(5)(5)の一方に偏った過度な 嵌入力が作用した場合には、本体(1) 自体が導入通路(3) を拡開する方向に弾性 変形するから支持アーム(5) に負荷される過度な応力が緩和され、支持アーム(5 ) の切損を防止する効果を発揮する。
【0015】 そのうえ、本体(1) 自体が導入通路(3) を拡開する方向に弾性変形するから、 同じスペーサーに上記所定の鉄筋よりも若干大径の鉄筋、例えば13mmの鉄筋 (12)を挿入しても図4に示したように、左右の支持アーム(5)(5)の通過時に本体 (1) が矢印方向に変形して導入通路(3) の通過および嵌着部への嵌合が可能とな り、スペーサーの適用範囲が広くなるという便益性を具有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のスペーサーの正面図である。
【図2】本考案のスペーサーの平面図である。
【図3】所定の鉄筋の嵌入状態を示した正面図である。
【図4】所定の鉄筋よりも大径の鉄筋の嵌入状態を示し
た正面図である。
【符号の説明】
1.スペーサー本体 2.鉄筋嵌着部 3.鉄筋の
導入通路 4.周縁 5.支持アーム 6.押さえ片 7.アーム
8.内側スリット 9.外側スリット 10連結部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形のスペーサー本体の中心部に半円形
    状の鉄筋嵌着部が設けられ、本体の周縁からこの嵌着部
    の開口側に通じる鉄筋の導入通路が形成され、この導入
    通路の両側に、本体周縁の入口両側から嵌着部に向かつ
    て次第に導入通路の幅を狭めかつ先端が鉄筋嵌着部を塞
    ぐようにした一対の鉄筋支持アームが鉄筋の挿入時に弾
    力的に屈曲するように連設されてなるスペーサーにおい
    て、スペーサー本体が軟質の合成樹脂で形成され、スペ
    ーサー本体の上記鉄筋嵌着部の底部に上記導入通路と反
    対側に向かって延びる内側スリットが形成され、さらに
    上記導入通路と反対側の本体周縁部に上記鉄筋嵌着部の
    底部側に向かって延びる外側スリットが形成され、この
    内外のスリツトの終端がその両側の本体部分の連結部を
    介して対峠していることを特徴とする合成樹脂製スペー
    サー。
JP1993055208U 1993-09-16 1993-09-16 合成樹脂製スペーサー Expired - Lifetime JP2577586Y2 (ja)

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