JP2577014Y2 - ボールエンドミル用スローアウェイチップ - Google Patents

ボールエンドミル用スローアウェイチップ

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JP2577014Y2
JP2577014Y2 JP1996012578U JP1257896U JP2577014Y2 JP 2577014 Y2 JP2577014 Y2 JP 2577014Y2 JP 1996012578 U JP1996012578 U JP 1996012578U JP 1257896 U JP1257896 U JP 1257896U JP 2577014 Y2 JP2577014 Y2 JP 2577014Y2
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由光 長島
勇人 高橋
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Moldino Tool Engineering Ltd
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Hitachi Tool Engineering Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、フライス盤等で使用
されるスローアウェイ式ボールエンドミル、特にボール
エンドミルにおけるスローアウェイチップ(以下、単に
チップと呼ぶこともある。)の切刃構成および該チップ
の取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする問題点】これ
まで円弧切刃部を有する複数刃のボールエンドミルのう
ち、高速度鋼や超硬合金よりなるソリッドタイプのもの
や切刃部に超硬合金をロー付けした付刃タイプのもので
は、外周刃のねじれ角を生かして切削性能に優れるS字
刃形(ボールエンドミルの底面視において、切刃稜がS
字近似的に成されている。)のものが使用されている。
しかし、スローアウェイ式タイプのものではその形状的
制約からS字刃形としたものは無く、その代わり回転軸
中心付近の切刃を凸状円弧曲線としたもの等が提案され
ている。(例えば、実開昭60−100113号公報)
また、外径寸法が、30mm前後以下の比較的小径のも
のにおいても、最近の高能率加工の点から1枚刃のもの
より、テーブル送り量がかせげる2枚刃タイプのものの
開発が強く要望されている。
【0003】しかし、通常のスクエァタイプのエンドミ
ルに比べボールエンドミルでは、切削中の切削抵抗のう
ち、軸方向の切削抵抗である背分力が大きくなる。よっ
て、チップ取付基準面の拘束面となる2つの側面が鈍角
に交わるもの(例えば、実開昭58−22211号公
報。)では、切削中の軸方向の背分力を工具本体チップ
の側壁ではなくネジ自体受ける割合が大きくなるため、
重切削になるほどチップが動きやすくなる。よって、ビ
ビリ発生しやすくなり、また加工前のチップR精度を維
持することも難しい。
【0004】本考案は、上記の点に鑑みなされたもの
で、ボールエンドミルに用いるスローアウェイチップ
で、切削性に優れ、かつ、チップの取付強度および取付
精度の良い高性能なスローアウェイチップを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願考案は、回転軌跡が略半球状を呈するスローア
ウェイ式ボールエンドミルに使用するスローアウェイチ
ップにおいて、前記スローアウェイチップは、略1/4
円状の円弧傾斜側面とこれに連なる直線状傾斜側面とを
チップ中央取り付け穴を基準に点対称になし、前記スロ
ーアウェイチップの底面にはチップ取り付け基準側面と
なる直線状凸部または凹部が設けられ、かつ、前記直線
状凸部または凹部は前記直線状傾斜側面と90度未満の
鋭角で交叉する様にしたことを特徴とするボールエンド
ミル用スローアウェイチップである。
【0006】
【作用】本願考案によれば、前記チップのうち少なくと
も主チップは、円弧切り刃部と交わる側の直線状傾斜側
面、およびチップ底面に設けた直線状凸部の1側面とが
チップ取り付け基準側面となり、かつ該2側面の交わる
取り付け角を90度以下の角度となるようにチップ座に
取り付けられているので、切削時の切削抵抗をこの直角
以下の鋭角で交わる本体チップ座の2側壁で受ける形と
なり、チップ取り付け強度およびチップ取り付け精度を
著しく向上させることができる。更に、底面視における
主チップと副チップの円弧状刃部が略同一形状で、かつ
両方で略S字状を呈するようにしたので、切削時におけ
る切り刃稜は3次元的となり、喰い付き時における機械
的衝撃を一度に全切り刃部で受けることなく滑らかな切
削を行うことができる。これらの相乗効果により、滑ら
かな切削をを行うことにより生ずる切削力の増加をチッ
プの取り付けを工夫することによりそり強度・精度を維
持・向上させることができたものである。
【0007】また、副チップのチップ座への取り付けを
上記主チップと同様にすると、副チップの切り刃先端位
置をより軸中心付近に近ずけることができ、副チップに
よる刃数の増加を有効に活用することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面を参照して説
明する。図1乃至図3は、本考案に係わるスローアウェ
イ式ボールエンドミルで、工具本体1の先端ボール部に
は、主チップ2と副チップ3が、軸中心線4に対して略
180度の位置にあるチップポケット部に連なるチップ
座にそれぞれ上面にある取付穴を介して止めネジ7によ
り着脱可能に固定されている。すなわち、本図のもの
は、軸中心線4を含んで切刃を有する主チップ2と軸中
心部を除いて切刃を有する1個の副チップ3とからなる
2枚刃タイプのスローアウェイ式ボールエンドミルであ
る。
【0009】上記主チップ2は、図4および図5に示す
ように、中央取付穴を基準に点対称の位置に略1/4円
状の円弧傾斜側面21a、21bとこれに連なる直線状
傾斜側面22a、22bを有し、該円弧傾斜側面と直線
状傾斜側面との2つの交線23a、23b間ですくい面
となる上面24を半径R1の凸状円筒曲面とし、該上面
24と前記円弧および直線状傾斜側面との交線を切刃部
25とするものである。また、該チップ2の平面である
チップ底面26には、直線状凹部27が前記交線23a
側の直線状傾斜側面22bの仮想延長上とのなす角であ
る取付角θが90度以下で交わるように設けられてい
る。(図4ではθ=75度)また、基本形状を主チップ
2と同じくする副チップ3は、主チップ2を重ねた場合
の主チップ2の外観を1点鎖線で示した図7および図8
より明らかなように、上面視で該主チップ3より小さな
相似形をしている。この主チップおよび副チップの上面
を凸状円筒曲面とすることによって、該エンドミル底面
視における両チップの切刃稜が略S字状を呈するように
することができる。尚、このS字状は、半径R1の大き
さや同じ半径R1の大きさや同じ半径R1の大きさでも
図6のように直線状傾斜側面22a、22b間での凸状
円筒曲面とすることによって、よりS字形状を鮮明する
ことができる。尚、この場合の副チップ3としては、図
6のように主チップ2と相似形するにする必要はなく、
直線状傾斜側面22a、22bの長さを大きくして、該
チップセット時における外周切刃の長さを増すことも、
本考案の技術思想の範囲である。
【0010】そして、図9のように、上記主チップ2を
挿入するチップ座5には、該チップ5には、該チップの
前記直線状傾斜側面22bと前記チップ底面26の直線
状凹部27およびチップ底面26がチップ取付基準面と
なる如く、側壁51およびチップ座底面52にチップ底
面26の直線状凹部27に適合するチップ座底面凸部5
3が取付角θ(図9ではθ=75度)で形成され、主チ
ップ2の取付時には、チップ上面24上にある中央取付
穴を介して止めネジ7の側圧が、側壁51とチップ座底
面凸部53の側壁51側に位置する側面531とに該チ
ップ2を押しつけるようになされている。よって、切削
時の抵抗を工具本体1のチップ座側壁51と531とで
受けることができ、該チップ2は安定してかつ確実にチ
ップ座5内に受けることができ、該チップ2は安定して
確実にチップ座5内に固定される。また、副チップ3
は、主チップ2と同様な形でチップ座内に固定されてい
る。
【0011】更にまた、図10および図11に示すよう
に、主チップ2および副チップ3の外周切刃部と略同一
の回転軌跡上に4角形ポジチップの補助チップ10を2
個軸方向にずらして止めネジ7により固定し外周刃を形
成することにより、深切り込み加工や切り込み深さが変
動する作業にも適用させることができる。また、図12
の副チップ変形例のように、該チップ3’の取付基準面
が直線状傾斜側面32bと、これと90度以下の取付角
θで交わる短返側面39bと、底面となるように形成す
ると、チップ座自体の加工が容易となるだけでなく、チ
ップ座底面の直線状凸又は凹部の加工が省略できるの
で、副チップの取付強度および取付精度を低下させずに
チップ座の加工も容易とすることができる。但し、この
場合、短返側面39a、39bを設けるため、図13の
ように副チップ3’の切刃部先端351と主チップ2の
切刃部先端351と主チップ2の切刃部先端251との
段差lが大きくなり、このlの範囲においては副チップ
3の切刃部が存在しないため、切削時の主チップ切刃部
の負担が大きくなる。以上において主チップ2切刃部先
端251を、図14のように外周側より半径rの曲面状
面取りをしたり、又は直線状で面取り(図示せず。)、
あるいは図15のように、すくい面である上面24側よ
り半径R1の接線より大きな角度βで直線状面取りした
り、又は半径R1より小さな半径で曲面状面取り(図示
せず。)したり、更にこれら外周側面取りと上面側面取
りを組み合わせたりして、切刃部先端251の刃先強度
を高めることも本願考案の技術思想の範囲であり、副チ
ップについても同様である。
【0012】更に、チップ底面の直線状凹部又は直線状
凸部については、1ヶ所の直線状凹部27について説明
したが、図18のように、中央取り付け穴を基準に点対
称に2ヶ所の該凹部27を設けたり、図19、図20の
ようにチップ底面26側に直線状凸部29を設けても良
い。尚、図18のように、該凹部27を2ヶ所チップ側
に設けた場合でも、上述のように点対称に設けておけ
ば、これに適合する本体側のチップ座底面凸部は1ヶ所
設けるだけでよい。
【0013】
【考案の効果】本考案は、スローアウェイ式ボールエン
ドミルにおけるチップを主チップと副チップとに分け、
かつ該エンドミル底面視において、主チップと副チップ
の切刃稜は略同一形態で、この両方によって切刃部全体
として略S字状を呈するようにしたので、切削性に優
れ、切削時の衝撃を切刃部全体が一度に受けることがな
く、又主チップの他に副チップを設けているので、刃数
の増加した分、機械のテーブル送り量を増すこともで
き、より高性能なボールエンドミルとすることができ
る。また、前記主チップの取付基準面の拘束面を直線状
傾斜側面および該側面の仮想延長線と90度以下で交わ
る底面に設けた直線状凹部又は凸部の1側面としたの
で、チップ取付強度および取付精度が優れる。また、副
チップを主チップと同様な取付構造とすれば、副チップ
の切刃部先端位置を、軸中心に位置する主チップの切刃
部先端位置にさらに近づけることができ、より理想的な
S字状を呈するスローアウェイ式ボールエンドミルを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係わるスローアウェイ式ボー
ルエンドミルの正面図を示す。
【図2】図2は、図1の側面図を示す。
【図3】図3は、図1の底面図を示す。
【図4】図4は、主チップの正面図を示す。
【図5】図5は、図4の側面図を示す。
【図6】図6は、他の実施例の場合の側面図を示す。
【図7】図7は、副チップの正面図を示す。
【図8】図8は、図7の側面図を示す。
【図9】図9は、主チップのチップ座の正面図を示す。
【図10】図10は、図9の右斜下方からの側面図を示
す。
【図11】図11は、本考案の応用例を示す補助チップ
付きスローアウェイ式ボールエンドミルの正面図を示
す。
【図12】図12は、図11の側面図を示す。
【図13】図13は、副チップの変形例の正面図を示
す。
【図14】図14は、副チップとして図13のチップを
セットした時のスローアウェイ式ボールエンドミルの正
面図を示す。
【図15】図15は、主チップにおける外周側よりの曲
面状面取りを示す正面図を示す。
【図16】図16は、主チップにおけるすくい面側より
の直線状面取りを示す一部省略正面図を示す。
【図17】図17は、図17の右斜下方からの側面図を
示す。
【図18】図18は、主チップ底面の直線状凹部又は凸
部の変形例の側面図を示す。
【図19】図19は、主チップ底面の直線状凹部又は凸
部の変形例の側面図を示す。
【図20】図20は、主チップ底面の直線状凹部又は凸
部の変形例の側面図を示す。
【符号の説明】 1 工具本体 2 主チップ 3 副チップ 3’ 副チップ3の変形例 4 軸中心線 5 チップ座 10 補助チップ 21a、21b、31a、31b 円弧傾斜側面 22a、22b、32a、32b 直線状傾斜側面 23a、23b 交線 24 上面 25 切刃 26 チップ底面 27 直線状凹部 39a、39b 短辺側面 51 側壁 52 チップ座底面 53チップ座底面凸部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23C 5/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軌跡が略半球状を呈するスローアウ
    ェイ式ボールエンドミルに使用するスローアウェイチッ
    プにおいて、前記スローアウェイチップは、略1/4円
    状の円弧傾斜側面とこれに連なる直線状傾斜側面とをチ
    ップ中央取り付け穴を基準に点対称になし、前記スロー
    アウェイチップの底面にはチップ取り付け基準側面とな
    る直線状凸部または凹部が設けられ、かつ、前記凸部ま
    たは凹部は前記直線状傾斜側面と90度未満の鋭角で交
    叉する様にしたことを特徴とするボールエンドミル用ス
    ローアウェイチップ。
JP1996012578U 1996-11-25 1996-11-25 ボールエンドミル用スローアウェイチップ Expired - Lifetime JP2577014Y2 (ja)

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JPH09232U JPH09232U (ja) 1997-04-22
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JPH031138Y2 (ja) * 1985-10-25 1991-01-16

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JPH09232U (ja) 1997-04-22

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