JP2576897Y2 - クレーンのフック格納装置の誤操作防止装置 - Google Patents

クレーンのフック格納装置の誤操作防止装置

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JP2576897Y2
JP2576897Y2 JP1993004810U JP481093U JP2576897Y2 JP 2576897 Y2 JP2576897 Y2 JP 2576897Y2 JP 1993004810 U JP1993004810 U JP 1993004810U JP 481093 U JP481093 U JP 481093U JP 2576897 Y2 JP2576897 Y2 JP 2576897Y2
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hook
solenoid valve
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一昭 大草
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は移動式クレーン車等の
荷役車両における吊り具であるフック格納装置における
誤操作防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動式クレーン車のフック格納時
の側面図を図3に示す。図において下部走行体Aのキャ
リアフレームB上に上部旋回体Cが搭載され、この上部
旋回体Cの旋回フレームDには、ヒンジピンEを中心に
して起伏シリンダFにより、上下に起伏自在にブームG
が設けられ、ブームGの先端部HにはワイヤロープJを
介して吊りフックKが装着されている。Mは補助ジブ、
Nはキャビンである。
【0003】そしてウインチ(図示せず)の巻上げによ
り、吊りフックKをブームGの先端部Hに固定する格納
方式を取るクレーン等においては、図3に示すように格
納状態において吊りフックKとウインチドラム(図示せ
ず)との間のワイヤロープJはその格納状態を維持する
ために、ブーム先端部Hと、制動されたウインチドラム
とにより一定の長さに保たれるようになっている。しか
し、ブームGの伸縮、起伏、補助ジブMの起伏、伸縮等
の作業機操作が誤って行なわれた時はワイヤロープJの
切断や、ブームG等のクレーン構造物の破損を招くもの
である。
【0004】従来の作業機操作電気回路の要部を図4に
示す。図において(図3も参照して)過負荷防止装置a
からの電気回路線bは、ウインチ巻上げ用ソレノイドバ
ルブc、ブーム伸用ソレノイドバルブd、ブーム伏用ソ
レノイドバルブe、補助ジブ伸用ソレノイドバルブf、
補助ジブ伏用ソレノイドバルブg等に分岐し、通常のク
レーン作業時にはウインチの巻き過ぎによるブーム先端
部HやワイヤロープJの破損を防止するために、過巻時
には過負荷防止装置aからの電流が断たれて過負荷が防
止されるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の過負荷防止
装置用電気回路においては、吊りフックK格納時にはブ
ーム先端部Hに該吊りフックKを接触させる必要がある
ため、ウインチ巻上げ用ソレノイドバルブcによる自動
停止は解除されなければならないので、それ以外の作業
機操作が可能になって、該操作したとき過巻による破損
の恐れが生ずるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この考案は上記
に鑑みなされたものであって、クレーンのフック格納装
置において、過負荷防止装置にフック格納モードスイッ
チを設け、およびウインチ巻上げ用ソレノイドバルブ以
外の作業機操作用ソレノイドバルブと過負荷防止装置と
の間に電気回路に、フック格納時作業機作動防止リレー
を設けることにより、フック格納時には該フック格納モ
ードスイッチを接続位置にして、ウインチ巻上げ用ソレ
ノイドバルブ以外の作業機操作用ソレノイドバルブを誤
操作しても作動しないようにしたものである。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて、この考案の実施例につ
いて説明する。図1はこの考案の作業機操作電気回路の
要部を示し、過負荷防止装置1からの電気回路線2は、
ウインチ巻上げ用ソレノイドバルブ3、フック格納時ブ
ーム伸防止リレー4を介してブーム伸用ソレノイドバル
ブ5、フック格納時ブーム伏防止リレー6を介してブー
ム伏用ソレノイドバルブ7、フック格納時補助ジブ伸防
止リレー8を介して補助ジブ伸用ソレノイドハドルブ
9、及びフック格納時補助ジブ伏防止リレー10を介し
て補助ジブ伏用ソレノイドバルブ11等に分岐し、また
過負荷防止装置1に設けられたフック格納モードスイッ
チ12からの電気回路線13はフック格納時ブーム伸防
止リレー4、フック格納時ブーム伏防止リレー6、フッ
ク格納時補助ジブ伸防止リレー8、及びフック格納時補
助ジブ伏防止リレー10に分岐する。なお、それぞれの
防止リレーは、その動作がロープの張力の増加に寄与す
る場合に装着するものとする。また各ソレノイドバルブ
は、クレーン車の仕様により選択され使用されるもので
ある。
【0008】次にこの実施例の作用を図2に示すフロー
チャートを用いて説明する。過負荷防止装置1へ過巻信
号が入ると、電気回路2への電流が断たれるが,、フッ
ク格納モードスイッチ12を接続位置(以下においてO
N位置と記す)にするとフック格納時ブーム伸防止リレ
ー4、フック格納時ブーム伏防止リレー6、フック格納
時補助ジブ伸防止リレー8、及びフック格納時補助ジブ
伏防止リレー10等がONになって、ブーム伸用ソレノ
イドバルブ5、ブーム伏用ソレノイドバルブ7、補助ジ
ブ伸用ソレノイドバルブ9、及び補助ジブ伏用ソレノイ
ドバルブ11等の電流が断たれて、これらソレノイドバ
ルブの作動は不可能になるので、フック格納時に誤操作
をしても従来のような事故を防止できるものである。
【0009】
【考案の効果】この考案は以上詳述したようにして成る
ので、従来の技術で発生するような、吊りフック格納時
に誤操作したときでも、過巻による破損の恐れがないの
で、安全な作業ができると共に、作業能率も向上すると
いう大きい効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の作業機操作電気回路の説明
用図である。
【図2】図1に示した実施例の作用を説明するフローチ
ャートである。
【図3】従来の移動式クレーン車のフック格納時の側面
図である。
【図4】従来の作業機操作電気回路の説明用図である。
【符号の説明】
1 過負荷防止装置 3 ウインチ巻上げ用ソレノイドバルブ 4 フック格納時ブーム伸防止リレー 6 フック格納時ブーム伏防止リレー 8 フック格納時補助ジブ伸防止用リレー 10 フック格納時補助ジブ伏防止リレー 12 フック格納モードスイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 23/00 - 23/94

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンのフック格納装置において、過
    負荷防止装置1にフック格納モードスイッチ12を設
    け、及びウインチ巻上げ用ソレノイドバルブ3以外の作
    業機操作用ソレノイドバルブと過負荷防止装置1との間
    の電気回路に、フック格納時作業機作動防止リレーを設
    けることにより、フック格納時は該フック格納モードス
    イッチ12を接続位置にして、ウインチ巻上げ用ソレノ
    イドバルブ3以外の作業機操作用ソレノイドバルブを誤
    操作しても作動しないようにしたことを特徴とする、ク
    レーンのフック格納装置の誤操作防止装置。
JP1993004810U 1993-01-25 1993-01-25 クレーンのフック格納装置の誤操作防止装置 Expired - Fee Related JP2576897Y2 (ja)

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