JP2555425Y2 - 自走式クレーンのフック格納装置 - Google Patents

自走式クレーンのフック格納装置

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JP2555425Y2 JP1990093374U JP9337490U JP2555425Y2 JP 2555425 Y2 JP2555425 Y2 JP 2555425Y2 JP 1990093374 U JP1990093374 U JP 1990093374U JP 9337490 U JP9337490 U JP 9337490U JP 2555425 Y2 JP2555425 Y2 JP 2555425Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、トラッククレーン,ラフテレーンクレー
ンあるいはトラック搭載型クレーン等の自走式クレーン
に関し、とくにそのフックの格納に関するものである。
(従来の技術) この種の自走式クレーンにおいては、ワイヤケーブル
で吊り下げられているフックが走行状態において揺れる
ことを防止するために、自走式クレーンの走行に先だっ
てフックをブームの先端に衝接定位させる(以下、格納
という)ことが必要である。
一方、ワイヤケーブルと巻き取りドラムとで構成され
たウインチでフックを昇降させるクレーンにおいては、
クレーン作業中にワイヤケーブルを巻き取りすぎると、
フックがブームの先端部に衝突するおそれがある。
かかるおそれに対し、ブームの先端部にフックが所定
値以上近づいた場合に作動する巻過検出スイッチを設
け、この巻過検出スイッチの作動によって、警報を行な
うとともに、そのウインチの巻き上げ力を低減させるも
の(実開平2−57898号公報参照)があり、このものに
よれば前記フックの格納と,クレーン作業中の衝突によ
る損傷の軽減とが図られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の技術によれば、フッ
クの格納が可能で、同時にクレーン作業中の衝突による
損傷の軽減は図られているが、衝突自体の発生を強制的
に防止することはできない。
この考案は、かかる背景に基づいてなされたもので、
クレーン作業中のフックとブーム先端部との衝突の発生
を強制的に防止するとともに、フックのブーム先端部へ
の格納を容易にすることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、請求項1記載の考案は、
ワイヤケーブルと巻き取りドラムとで構成したウインチ
により、ブームの先端部から昇降可能に吊り下げたフッ
クを備え、当該フックがそのブーム先端部に所定値以上
近づいた場合に作動する巻過検出スイッチを有する自走
式クレーンであって、前記巻過検出スイッチの作動で前
記ウインチの駆動を停止させる,巻過停止回路と、フッ
クの格納時に操作することにより前記巻過停止回路の作
動を禁止する格納スイッチとを有するものにおいて、前
記ウインチを油圧モータで駆動させるとともに、この油
圧モータを駆動する油圧回路には、その油圧回路を低圧
状態とするリリーフ弁と,その油圧回路の流量を制限す
る流量制御弁とのすくなくとも一方を設置し、これを前
記格納スイッチの操作に連動して作動させることを特徴
とする自走式クレーンのフック格納装置である。
(作用) 請求項1記載の考案によれば、クレーン作業中に、作
業者は格納スイッチを操作しないので、ワイヤーロープ
が巻過ぎの状態となった場合には、巻過停止回路が作動
してウインチの巻き取り動作が強制的に停止され、フッ
クがブームの先端部に衝突することがない。
そして、フックの格納作業時には、作業者が格納スイ
ッチを操作することによって、フックの格納作業である
ことの意識付けができるとともに、巻過停止回路の作動
が禁止されるので、巻過停止がなされず,円滑にフック
の格納作業が行なわれる。そのうえ、ウインチ用の油圧
回路には、リリーフ弁と流量制御弁とのすくなくとも一
方を設置して、格納スイッチの操作に連動させてあるの
で、フックの格納が緩やかでフックやブームの先端部を
損傷させるおそれが軽減される。しかも、格納納スイッ
チを切り忘れた場合においては、低圧のリリーフ弁ある
いは流量制御弁が格納スイッチに連動して作動すること
により、フックの巻上げ力あるいは巻上げ速度が通常の
作業時に比して規制されているので、オペレータはフッ
クの巻き上げ状況から格納スイッチの切り忘れをいち早
く察知することができ、意図していないフック格納が通
常の作業中になされるというオペレータの誤操作を未然
に防止することが容易である。
(実施例) 以下、図面によりこの考案の実施例を説明するが、ま
ず第2図によってこの自走式クレーンの機械的全体構造
の概略を説明し、その後に駆動装置を第1図に示す回路
図で説明する。
第2図において、1はクレーンを示し、基台2と、旋
回台3と、ブーム4と、フック5とを有する。
基台2は、自動車の車体フレーム6上に固定して形成
されており、この基台2の中央部分の上面には図中矢印
A方向に旋回可能に構成された旋回台3が垂直に立設さ
れるとともに、その内部には受信機7が設置されてお
り、前記フック5の格納ボタン8が設置され、前記受信
機7に接続されている。
また、この基台2の上面には、このクレーン1の作動
を制御する,弁等の制御装置11が設置されている。
そして、旋回台3の上端部には枢軸を介してブーム4
が枢支され、このブーム4は図中矢印B方向に揺動可能
に構成されている。また、この旋回台3の内部には、後
述のフック5を昇降駆動するウインチ12のワイヤーケー
ブル13用の巻き取りドラム14が設置されている。
前記ブーム4は、前記旋回台3の上端に枢支された外
筒4aとその内部にテレスコピックに収納された内筒4bと
で構成され、図中矢印C方向に伸縮可能に構成されてい
る。
このブーム4の内筒4bの先端部には、前記巻き取りド
ラム14から延びるワイヤケーブル13を案内するガイドプ
ーリ15と、ワイヤケーブル13の巻き取り過ぎを検出する
巻過検出スイッチ16とが設置されている。
そして、この内筒4bの先端部下部には、前記ワイヤケ
ーブル13の先端13aが固定され、このワイヤケーブル13
の先端13aから適宜の寸法だけ離間したワイヤケーブル1
3上の位置には、重錘17が固定されており、この重錘17
より下方となる位置には、フック5がその内部に設置し
たプーリ18を介して吊り下げられている。
したがって、前記巻き取りドラム14によりワイヤケー
ブル13の巻き取り量を変えることにより、フック5は図
中矢印Dのように昇降駆動することができる。
そして、前記重錘17と巻過検出スイッチ16との間には
ロープ19が張設されている。
このロープ19は巻過検出スイッチ16の不図示の作動ア
ームに連結されており、図示のごとき通常の場合には巻
過検出スイッチ16はオフ状態で、前記重錘17が持ち上げ
られた場合には、作動アームが変位することによって前
記巻過検出スイッチ16がオンとなるものである。そし
て、この巻過検出スイッチ16のオンにともなって、不図
示の電気回路により警報ブザーが鳴るように構成されて
いる。
なお、第2図中、9は送信機であって、この実施例に
おいては、この送信機9にもフック5の格納ボタン8が
設置されており、無線により前記格納ボタン8と同様の
作動を行えるようになっているが、場合によっては有線
式リモコン装置として構成しても良く、またリモコン装
置の設置を省略し、前記基台2上に設置された格納ボタ
ン8のみとしてもよい。
ところで、かかるクレーン1は、次に第1図により説
明する駆動装置21により駆動される。
すなわち、この駆動装置21は電気−油圧式に構成さ
れ、動力源である油圧ポンプ22と、前記旋回台3を回転
駆動する旋回用油圧モータ23と、前記ブーム4を起伏駆
動する起伏用油圧シリンダ24と、前記ブーム4の内筒4b
を外筒4aに対して伸縮する伸縮用油圧シリンダ25と、前
記フック5を昇降するウインチ12の巻き取りドラム14を
回転駆動する昇降用油圧モータ26とを有する。
油圧ポンプ22の吐出口から延びる油路27には、それぞ
れ同様に構成された6ポート3位置型の切換弁28が設置
されており、これらを介して、前記の旋回用油圧モータ
23,起伏用油圧シリンダ24,伸縮用油圧シリンダ25および
昇降用油圧モータ26がそれぞれ接続されている。
そして、これらの切換弁28より油圧ポンプ22の吐出口
側の位置において、前記油路27から分岐したドレン通路
31が構成されており、このドレン通路31にはメインリリ
ーフ弁32が装着されている。
このメインリリーフ弁32は、パイロット通路33を有す
る,バランスピストン型リリーフ弁であって、そのパイ
ロット通路33のドレイン34側には常閉型のソレノイド開
閉弁35が介装されている。
そのため、このメインリリーフ弁32は、油圧ポンプ22
の吐出圧が設定値を越える場合および前記ソレノイド開
閉弁35がパイロット通路33をドレン34に連通させた場合
に、ドレン通路31をドレン34に連通させて油路27中の油
圧を極めて低圧の状態とするものであって、この実施例
では後述の巻過停止動作を行なうものである。
前記各切換弁28は、中立位置36においては油路27から
の圧油をそれぞれの弁内を経てドレン34に連通させると
ともに前記旋回用油圧モータ23等を経るそれぞれの油圧
回路は閉止状態となっている。
また、各切換弁28の第1のオフセット位置37において
は、油路27からの圧油をそれぞれの油圧回路内に導入し
て前記旋回用油圧モータ23等に所要の動作を行なわせる
とともに、これらの旋回用油圧モータ23等の動作に伴う
リターン油をドレン34に還流する油路を開放するもので
ある。
さらに、各切換弁28の第2のオフセット位置38におい
ては、前記第1のオフセット位置37の場合と逆向きに、
各油圧回路内に圧油を導き、前記旋回用油圧モータ23等
を逆向きに駆動するものである。
したがって、このクレーン1においては、各切換弁28
は通常は油路27に中立位置36で接続されており、各部が
作動を要する場合には、これらの切換弁28のうち択一的
に該当する切換弁28を第1のオフセット位置37または第
2のオフセット位置38に切り換え、所要の動作を行なわ
せるものである。
なお、この実施例における油路27と、この油路27から
分岐した,昇降用油圧モータ26への昇降用油路41とは、
切換弁28a(以下、他の切換弁との識別のため添え字a
を付す)を経て昇降用油圧回路を構成している。
そして、かかる実施例の前記昇降用油圧モータ26の昇
降用油路41には、低圧リリーフ弁42と、流量制御弁43と
が設置されており、前記第1のオフセット位置37におい
ては昇降用油圧モータ26はフック5を上昇駆動し、前記
第2のオフセット位置38においては昇降用油圧駆動モー
タ26はフック5を下降駆動するようになっている。
低圧リリーフ弁42は、昇降用油路41から分岐して形成
されたドレン通路47上に設置されたバランスピストン型
リリーフ弁と逆止弁44およびパイロット通路45かなり、
このパイロット通路45のドレン34側には常閉型のソレノ
イド開閉弁46が介装されている。
そのため、この低圧リリーフ弁42は、前記ソレノイド
開閉弁46がパイロット通路45をドレン34に連通させた場
合に、ドレン通路47をドレン34に連通させ、昇降用油路
41内の油圧を低圧状態に低減させるものである。
なお、この低圧リリーフ弁は、前記メインリリーフ弁
32と並列に油路27に設置することとしてもよい。
流量制御弁43は、ソレノイド式切換弁からなり、ノー
マル位置48においては昇降用油路41に供給される圧油は
実質的な抵抗を生じずそのまま流通できるものである
が、ソレノイドが作動してオフセット位置49に切り変わ
ると、一定の絞りの下に圧油の流量を制限するものであ
る。
また、このような流量制御弁としては、前記油路27か
ら昇降用油圧モータ26に至る昇降用油路41を分岐する切
換弁28aを、電磁比例制御弁で構成し、この電磁比例制
御弁を半スプールの状態に制御することによって行なわ
せることとしてもよい。
このような油圧系における前記ソレノイド開閉弁35,4
6および流量制御弁43は、次のような電気回路51で制御
されるようになっている。
この電気回路51は、電源52と巻過検出スイッチ16と前
記格納ボタン8を操作することによって閉止する格納ス
イッチ53とを有する。
この格納スイッチ53は、前記格納ボタン8を押圧して
いる時だけ接点を閉じるように構成されている。これ
は、フック5の格納作業を行なっていることを作業者に
明確に意識させることが作業の安全上好ましいからであ
る。
そして、前記電気回路51には、前記ソレノイド開閉弁
35等への通電を制御するために、第1のリレー54とこの
接点55,56および第2のリレー57とこの接点58,59とが設
けられている。
この電気回路51による制御の内容は次のようである。
まず、この実施例のクレーン1による通常のクレーン
作業でフック5を昇降する場合について説明すると、格
納ボタン8は押圧操作されていないので、格納スイッチ
53はオフであり、第1のリレー54には通電されないの
で、第1のリレー54の開放接点55はオフ,閉止接点56は
オンのままである。
そのため、電源52からソレノイド切換弁46に至る回路
は開放状態であり、その結果低圧リリーフ弁42は作動不
能の状態となっている。
また、電源52からソレノイド切換弁35に至る回路と電
源52から流量制御弁43に至る回路中には第2のリレー57
の開放接点58,59が設置されているので、第2のリレー5
7への通電,すなわち巻過検出スイッチ16のオン・オフ
によってこれらのソレノイド切換弁35等への通電が制御
されている。
したがって、このクレーン作業時においては、ワイヤ
ケーブル13aを巻き上げすぎて、巻過検出スイッチ16が
オンとなると、第2のリレー57に通電され各開放接点5
8,59がオンとなり、メインリリーフ弁32のソレノイド開
閉弁35および流量制御弁43は同時に作動する。
このソレノイド開閉弁35の作動により、パイロット通
路33が開き、ドレン通路31がドレン34に連通するので、
油圧ポンプ22から吐出する圧油は、実質上昇降用油路41
に供給されず、昇降用油圧モータ26が停止し、フック5
の上昇の停止した巻過停止の状態となる。
その結果、クレーン作業中において、作業者の不注意
等によりフック5をブーム4の先端に衝突させることを
確実に防止することができる。
次に、フック5の格納作業の場合の動作を説明する。
フック5の格納作業にあたって、作業者は例えば送信
機9の格納ボタン8を押圧操作する。
これにより、基台2の受信機7を経て格納スイッチ53
が閉止されるとともに、不図示の音声回路により「ブー
ムを走行姿勢にしてください。フックを格納します。」
との音声警報が発せられる。
ブーム4が走行姿勢でない場合には、作業者が格納ボ
タン8の押圧操作を停止すれば、格納スイッチ8がオフ
となって通常のクレーン作業中の状態に戻るので、前記
旋回用油圧モータ23等の切換弁28を操作してブーム4を
所定の走行姿勢にすればよい。
そして、格納ボタン8の押圧操作による格納スイッチ
53のオンにともなって、第1のリレー54への通電が行な
われ、開放接点55が閉止するとともに、閉止接点56が開
放状態となる。
これにより、メインリリーフ弁32は不作動状態とな
り、ウインチ12での通常の巻き上げ動作等が禁止される
とともに、巻過停止の作動が禁止される。
すなわち、この実施例において電源52とソレノイド開
閉弁35とで構成された巻過停止回路Mは、格納スイッチ
53をオンすることによって前記閉止接点56をオフとして
この巻過停止回路Mの作動が禁止される。
したがって、このフック5の格納作業時にはフック5
は前記クレーン作業中のように巻過位置で停止すること
はない。
また、これと同時に低圧リリーフ弁42のソレノイド切
換弁46がパイロット通路45を連通状態とすることにより
低圧リリーフ弁42は作動状態となる。
そのため、このフック5の格納作業においては、昇降
用油路41中の圧油は、低圧リリーフ弁42の設定した低い
圧力で昇降用油圧モータ26を駆動する。
なお、前記格納スイッチ53のオンにともなって、昇降
用油圧モータ26への昇降用油路41の切換弁28aをソレノ
イド等により第1のオフセット位置37に切り換えるよう
にすれば格納ボタン8のみの押圧操作でフック5の格納
作業を行なうことができる。
そして、この際、前記格納スイッチ53のオンにともな
って、ブーム4の伸張やウインチ12の巻き上げ等の操作
をロックさせることとすれば、格納作業の安全性がより
一層向上する。
前記フック5が前記巻過位置より上方に達すると、巻
過検出スイッチ16はオンとなり、前記と同様に、流量制
御弁43は絞りを有するオフセット位置に切り換えられる
が、前記クレーン作業中のようにフック5は巻過位置で
は停止せず、フック5はゆっくりブーム4の先端に格納
される。そのため、フック5の格納動作に伴って、フッ
ク5やブーム4の先端部を損傷することがない。
以上のように、この実施例のクレーン1においては、
格納ボタン8を設け、これを押圧操作しない場合にはワ
イヤケーブル13を巻き過ぎた場合に、フック5の上昇を
巻過停止させ、また、格納ボタン8を押圧操作している
場合には、フック5の巻過停止を禁止してゆっくりとし
たフック5の上昇が行なわれるので、自走式クレーンの
取り扱いが容易となる。
以上説明した実施例においては、格納ボタン8の押圧
操作によってメインリリーフ弁23に代えて低圧リリーフ
弁42を作動させることとし、巻過検出スイッチ16の作動
により流量制御弁43を作動させることとしたが、この考
案はこれを逆にし、格納ボタン8の押圧操作で流量制御
弁を作動させ、巻過検出スイッチ16の作動によりメイン
リリーフ弁32に代えて低圧リリーフ弁42を作動させるこ
ととしてもよい。
また、この考案は、昇降用油路41中あるいは油路27中
に前記と同様の低圧リリーフ弁42あるいは流動制御弁43
のいずれか一方のみを設置し、これを格納スイッチ8の
押圧操作により作動させることとしてもよい。
すなわち、これらの変形例においては、格納ボタン8
の押圧操作で巻過停止動作を禁止し、この格納ボタン8
の押圧操作で低圧リリーフ弁と流量制御弁の少なくとも
一方を作動させるものであり、クレーン作業中のフック
のブーム先端への衝突防止とともにフックのブーム先端
への格納作業の円滑が図られるものである。
そして、前記実施例において用いた格納スイッチ53
は、格納ボタン8を押圧している時だけ格納スイッチ53
の接点を閉じるように構成したものであるが、本願はこ
れに限らず、例えば、格納ボタン8を押圧する毎に交互
にオンあるいはオフとなるものであっても実施すること
ができ、また単なるスイッチを用いても実施することが
できる。
単なるスイッチを用いて格納スイッチを構成する場
合、これとは別に格納解除スイッチを設置し、スイッチ
の操作性の向上を図ることが好ましい。格納ボタン8を
押圧している時にだけ格納スイッチ53の接点が閉じるよ
うに構成したものでない場合には、フック5の格納後等
にオペレータは格納スイッチ53の接点を開くよう格納ス
イッチを切っておくことが必要であり、格納スイッチを
切り忘れたときにはその後の通常の作業において意図し
ないフック格納がなされるという誤操作を生じる。
しかし、本願発明にあっては、かかる格納スイッチの
切り忘れの際には、低圧のリリーフ弁あるいは流量制御
弁が格納スイッチに連動して作動することにより、フッ
クの巻上げ力あるいは巻上げ速度が通常の作業時に比し
て規制されているので、オペレータはフックの巻き上げ
状況から格納スイッチの切り忘れをいち早く察知するこ
とができ、意図していないフック格納が通常の作業中に
なされるというオペレータの誤操作を未然に防止するこ
とが容易である。
(考案の効果) 以上説明したように、請求項1記載の考案によれば、
クレーン作業中に、作業者は格納スイッチを操作しない
ので、ワイヤーロープが巻過ぎの状態となった場合に
は、巻過停止回路が作動してウインチの巻き取り動作が
強制的に停止され、フックがブームの先端部に衝突する
ことがない。
そして、フックの格納作業時には、作業者が格納スイ
ッチを操作することによって、フックの格納作業である
ことの意識付けができるとともに、巻過停止回路の作業
が禁止されるので、巻過停止がなされず,円滑にフック
の格納作業が行なわれる。そのうえ、ウインチ用の油圧
回路には、リリーフ弁と流量制御弁とのすくなくとも一
方を設置して、格納スイッチの操作に連動させてあるの
で、フックの格納が緩やかでフックやブームの先端部を
損傷させるおそれが軽減される。しかも、格納納スイッ
チを切り忘れた場合においては、低圧のリリーフ弁ある
いは流量制御弁が格納スイッチに連動して作動すること
により、フックの巻上げ力あるいは巻上げ速度が通常の
作業時に比して規制されているので、オペレータはフッ
クの巻き上げ状況から格納スイッチの切り忘れをいち早
く察知することができ、意図していないフック格納が通
常の作業中になされるというオペレータの誤操作を未然
に防止することが容易である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例に関し、第1図は駆動装置の回
路図、第2図は自走式クレーンの概略説明図である。 M;巻過停止回路、1;クレーン、4;ブーム、5;フック、1
2;ウインチ、13;ワイヤケーブル、14;巻き取りドラム、
16;巻過検出スイッチ、26;(昇降用)油圧モータ、41;
昇降用油路、42;低圧リリーフ弁、43;流量制御弁、53;
格納スイッチ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤケーブルと巻き取りドラムとで構成
    したウインチにより、ブームの先端部から昇降可能に吊
    り下げたフックを備え、当該フックがそのブーム先端部
    に所定値以上近づいた場合に作動する巻過検出スイッチ
    を有する自走式クレーンであって、前記巻過検出スイッ
    チの作動で前記ウインチの駆動を停止させる,巻過停止
    回路と、フックの格納時に操作することにより前記巻過
    停止回路の作動を禁止する格納スイッチとを有するもの
    において、 前記ウインチを油圧モータで駆動させるとともに、この
    油圧モータを駆動する油圧回路には、その油圧回路を低
    圧状態とするリリーフ弁と,その油圧回路の流量を制限
    する流量制御弁とのすくなくとも一方を設置し、これを
    前記格納スイッチの操作に連動して作動させることを特
    徴とする自走式クレーンのフック格納装置。
  2. 【請求項2】ワイヤケーブルと巻き取りドラムとで構成
    したウインチにより、ブームの先端部から昇降可能に吊
    り下げたフックを備え、当該フックがそのブーム先端部
    に所定値以上近づいた場合に作動する巻過検出スイッチ
    を有する自走式クレーンであって、前記巻過検出スイッ
    チの作動で前記ウインチの駆動を停止させる,巻過停止
    回路と、フックの格納時に操作することにより前記巻過
    停止回路の作動を禁止する格納スイッチとを有するもの
    において、 前記ウインチを油圧モータで駆動させ、この油圧モータ
    を駆動する油圧回路には、その油圧回路を低圧状態とす
    るリリーフ弁と,その油圧回路の流量を制限する流量制
    御弁とを設置し、そのうちの一方を前記格納スイッチの
    操作に連動して作動させるとともに、他方を前記巻過検
    出スイッチの作動に連動して作動させることを特徴とす
    る自走式クレーンのフック格納装置。
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