JP2575455Y2 - 音声信号キャンセル回路 - Google Patents

音声信号キャンセル回路

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JP2575455Y2
JP2575455Y2 JP1992034351U JP3435192U JP2575455Y2 JP 2575455 Y2 JP2575455 Y2 JP 2575455Y2 JP 1992034351 U JP1992034351 U JP 1992034351U JP 3435192 U JP3435192 U JP 3435192U JP 2575455 Y2 JP2575455 Y2 JP 2575455Y2
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JP
Japan
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signal
amplifier
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low
pass filter
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JP1992034351U
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JPH0588097U (ja
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啓二 香取
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Kenwood KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はカラオケソースを用いず
オーディオ機器の通常の音楽ソースからカラオケ信号を
生成する音声信号キャンセル回路に関し、さらに詳細に
は左右チャンネル信号の音声信号帯域だけをカットする
音声信号キャンセル回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声信号キャンセル回路は図3に
示すようにバッファ増幅器を介した左チャンネルの信号
(L信号)は増幅器11の反転入力端子に入力し、バッ
ファ増幅器を介した右チャンネルの信号(R信号)は増
幅器11の非反転入力端子に入力して、増幅器11にお
いて{−(L−R)}信号を作り、左チャンネル、右チ
ャンネルの入力信号のうちL=R(モノラル)となる成
分は引き算されて、増幅器11の出力には現れない。こ
こで、コンデンサC11、C12は高域において所定の周波
数特性を得るためコンデンサである。
【0003】バッファ増幅器を介したL信号およびR信
号は増幅器11と同様に構成された増幅器12にも入力
し、{−(R−L)}信号を作る。バッファ増幅器を介
したL信号およびR信号は抵抗R11、R12において合成
し、合成出力を12dB/Octのローパスフィルタ1
3に供給し、ローパスフィルタ13の出力を増幅器14
の非反転入力端子に供給し、増幅器14の反転入力端子
供給されている増幅器11の出力{−(L−R)}信号
と加算して出力している。同様に増幅器15においてロ
ーパスフィルタ13からの出力と{−(R−L)}信号
とを加算して出力している。
【0004】ここで、増幅器14および15によって
{−(R−L)}信号および{−(L−R)}信号にロ
ーパスフィルタ13の出力を加算するのは、増幅器11
および12の出力信号はL=R成分がキャンセルされて
いるが、実施の音楽信号では低音成分はモノラルに近い
成分が多いため、そのままであると低音不足の音となる
ためである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の音声信号キャンセル回路によれば、低音不足を補
うために、加算回路を必要とし、回路構成が複雑になる
という問題点があった。さらに、高価なものになるとい
う問題点もあった。
【0006】本考案は、低音不足を生ずることなく、回
路構成を簡素化した音声信号キャンセル回路を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の音声信号キャン
セル回路は、左右チャンネルの信号が入力されて音声信
号帯域を含む高域を減衰されるローパスフィルタと、左
チャンネル信号とローパスフィルタからの出力信号とを
合成した和信号と右チャンネル信号との差を増幅する第
1の増幅器と、右チャンネル信号とローパスフィルタか
らの出力信号とを合成した和信号と左チャンネル信号と
の差を増幅する第2の増幅器とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本考案の音声信号キャンセル回路によれば、ロ
ーパスフィルタから音声信号帯域未満の低音帯域の信号
が出力され、第1の増幅器から低音帯域の信号と左チャ
ンネル信号との和信号から右チャンネル信号が減算され
た信号が出力され、第2の増幅器から低音帯域の信号と
左チャンネル信号との和信号から右チャンネル信号が減
算された信号が出力され、第1および第2の増幅器から
モノラル信号に対して音声信号帯域のみが遮断され、か
つ低音帯域が増強された信号が出力されることになっ
て、音楽信号において不足する低音が不足することはな
く、加算回路を別途必要とせず、再生時にセンタに位置
する音声のみがカットされ、バックコーラスなどの広が
りのある音声はカットされないカラオケ信号が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案を実施例により説明する。図1
は本考案の一実施例の構成を示すブロック図である。
【0010】バッファ増幅器1を介したL信号は抵抗R
1を通して増幅器4の非反転入力端子に供給し、バッフ
ァ増幅器2を通したR信号は抵抗R2、R3、コンデンサ
1からなる入力回路6を通して増幅器4の反転入力端
子に供給して、(L−R)信号を生成する。同様に、バ
ッファ増幅器2を介したR信号は抵抗R5を通して増幅
器5の非反転入力端子に供給し、バッファ増幅器1を通
したL信号は抵抗R6、R7、コンデンサC2からなる入
力回路7を通して増幅器5の反転入力端子に供給して、
(R−L)信号を生成する。
【0011】バッファ増幅器1を介したL信号とバッフ
ァ増幅器2を介したR信号とは抵抗R11、R12によって
合成し、合成出力は18dB/Octの周波数特性を有
し、カットオフ周波数は人間の音声帯域を含む高域は急
峻に減衰させるように設定したローパスフィルタ3に供
給して、ローパスフィルタ3から低音成分を出力させる
ようにしてある。ローパスフィルタ3の出力は抵抗R9
を通して増幅器4の非反転入力端子に供給してL信号と
加算すると共に、抵抗R10を通して増幅器5に非反転入
力端子に供給してR信号と加算する。増幅器4および5
の出力はそれぞれ左チャンネル出力および右チャンネル
出力とする。
【0012】上記のように構成した本実施例の音声信号
キャンセル回路において、増幅器4および5はコンデン
サC1およびC2の存在によって高音域において図2に示
すように6dB/Octのハイパス特性に形成してあ
る。入力されたL信号はバッファ増幅器1を通して増幅
器4の非反転入力端子に入力され、入力されたR信号は
バッファ増幅器2を通して増幅器4の反転入力端子に入
力されて、増幅器4から(L−R)信号が出力される。
さらに、増幅器4において左チャンネル、右チャンネル
の入力信号のうちL=R(モノラル)となる成分は打ち
消されて出力される。また、図2に示す周波数特性に基
づいて低域は減衰されず、1KHz近傍の帯域は減衰さ
れ、1KHzを超える高域においては順次増強されて出
力される。
【0013】同様に、入力されたR信号はバッファ増幅
器2を通して増幅器5の非反転入力端子に入力され、入
力されたL信号はバッファ増幅器1を通して増幅器5の
反転入力端子に入力されて、増幅器5から(R−L)信
号が出力される。さらに増幅器5において左チャンネ
ル、右チャンネルの入力信号のうちL=R(モノラル)
となる成分は打ち消されて出力される。また、図2に示
す周波数特性に基づいて低域は減衰されず、1KHz近
傍の帯域は減衰され、1KHzを超える高域においては
順次増強されて出力される。
【0014】一方、バッファ増幅器1および2を通った
L信号とR信号とは抵抗R11、R12によって合成され、
この合成信号はローパスフィルタ3に供給されて、低域
は通過し、音声信号帯域を含む高域は遮断されて、出力
される。ローパスフィルタ3の出力は抵抗R9およびR
10を介してそれぞれ各別に増幅器4および5の非反転入
力端子に印加されて、それぞれ各別にL信号と加算さ
れ、R信号と加算される。
【0015】ここで、仮りにバッファ増幅器1および2
にL=Rのモノラルの信号が入力されたとする。周波数
が低くローパスフィルタ3の通過帯域内の範囲を考える
と、抵抗R1の抵抗値と抵抗R9の抵抗値が等しいR1
9に設定されていて、バッファ増幅器1の出力とロー
パスフィルタ3の出力が等しくなるように設定されてい
るとすれば、増幅器4の出力e0は e0=1/2・(eL+eLPF)・(R2+R3+R4)/(R2+R3) −eR・R4/(R2+R3) となる。
【0016】上記において、eLおよびeRは左チャンネ
ルのおよび右チャンネルの入力信号、eLPFはローパス
フィルタ3の出力信号(コンデンサC1による周波数特
性は無視する。)R2、R3、R4は抵抗R2、R3、R4
抵抗値をそれぞれ示す。
【0017】いま、R2+R3=R4、R1=R9に設定す
ると、eL=eLPF、またeL=eRとなり、e0=eLとな
る。
【0018】また、ローパスフィルタ3の遮断帯域を考
えると、eLPF=0であって、増幅器4の出力e0は e0=eL・R1/(R1+R9)・(R2+R3+R4)/(R2+R3) −eR・R4/(R2+R3) となる。
【0019】上記のようにR2+R3=R4、R1=R9
設定されていると、e0=eL−eRとなり、eL=eR
あるため、e0=0となる。
【0020】すなわち、モノラル信号入力のとき、上記
条件において増幅器4の出力はローパスフィルタ3の出
力と同様に変化する。増幅器5についても同様である。
【0021】したがって、モノラル信号に対しては音声
信号帯域のみが遮断され、L信号とR信号とが異なる場
合にはその差分が出力され、さらに、音声信号帯域を含
まない低域の信号がローパスフィルタ3から出力され
て、それぞれL、R信号に加算されて出力される。この
結果、実際の再生音においてセンタに位置する音声のみ
がカットされ、バックコーラスなどの広がりのある音声
はカットされずに再生されることになる。さらに、実際
の音楽信号での低音不足が補われる。
【0022】上記した実施例ではローパスフィルタ3を
モノラル構成としたが、左右チャンネル独立に設けて、
ステレオ構成としてもよい。
【0023】
【考案の効果】以上説明した如く本考案によれば、左右
チャンネルの信号が入力されて音声信号帯域を含む高域
を減衰されるローパスフィルタと、左チャンネル信号と
ローパスフィルタからの出力信号とを合成した和信号と
右チャンネル信号との差を増幅する第1の増幅器と、右
チャンネル信号とローパスフィルタからの出力信号とを
合成した和信号と左チャンネル信号との差を増幅する第
2の増幅器とを備えたため、第1および第2の増幅器か
らモノラル信号に対して音声信号帯域のみが遮断され、
かつ低音帯域が増強された信号が出力されることになっ
て、音楽信号において不足する低音が不足することはな
く、加算回路を別途必要とせず、再生時にセンタに位置
する音声のみがカットされ、バックコーラスなどの広が
りのある音声はカットされないカラオケ信号が得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本考案の一実施例における増幅器の周波数特性
図である。
【図3】従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1および2 バッファ増幅器 3 ローパスフィルタ 4および5 増幅器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右チャンネルの信号が入力されて音声
    信号帯域を含む高域を減衰されるローパスフィルタと、
    左チャンネル信号とローパスフィルタからの出力信号と
    を合成した和信号と右チャンネル信号との差を増幅する
    第1の増幅器と、右チャンネル信号とローパスフィルタ
    からの出力信号とを合成した和信号と左チャンネル信号
    との差を増幅する第2の増幅器とを備えたことを特徴と
    する音声信号キャンセル回路。
JP1992034351U 1992-04-27 1992-04-27 音声信号キャンセル回路 Expired - Lifetime JP2575455Y2 (ja)

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JPH0588097U JPH0588097U (ja) 1993-11-26
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