JP2572377Y2 - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JP2572377Y2
JP2572377Y2 JP1992056994U JP5699492U JP2572377Y2 JP 2572377 Y2 JP2572377 Y2 JP 2572377Y2 JP 1992056994 U JP1992056994 U JP 1992056994U JP 5699492 U JP5699492 U JP 5699492U JP 2572377 Y2 JP2572377 Y2 JP 2572377Y2
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信彦 成田
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防振技術に係る液体封
入式マウントの改良に関する。本考案の液体封入式マウ
ントは主に自動車のキャビンの防振支持構造に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】公知の、この種の液体封入式マウント
は、図3に示すように、弾性体aの弾性変形とオリフィ
ス流路bを通過する作動液cの流動抵抗によって入力振
動を吸収減衰するようになっている(特開昭64−35
138号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この液
体封入式マウントには次の問題がある。 入力振動が高周波小振幅の振動である場合に、この振
動を十分に吸収減衰することができない。 作動液cが弾性体aの弾性変形によるポンプ作用のみ
によって流動するために、ポンプ効果が小さい。ダイア
フラムdは作動液cの流動の結果として受動的に変形す
るに過ぎないものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、請求項1に
示すように、内周側の剛性部材の外周側にボスを設け、
前記ボスの外周側に弾性体を介して外周側の剛性部材を
接続し、前記内周側の剛性部材と前記外周側の剛性部材
をダイアフラムを介して接続し、前記内周側の剛性部
材、ボス、弾性体、外周側の剛性部材およびダイアフラ
ムにより囲まれた液室を設け、前記液室の内部において
前記外周側の剛性部材の内周側にオリフィスプレートを
設け、前記ボスに前記ダイアフラムへ向けてサブダイア
フラムを設け、前記サブダイアフラムの先端にサブダイ
アフラムプレートを設け、前記サブダイアフラムプレー
トを前記オリフィスプレートの内周面に対して摺動自在
とし、前記液室を前記オリフィスプレート、サブダイア
フラムおよびサブダイアフラムプレートにより二室に仕
切り、前記オリフィスプレートに前記二室を互いに連通
するオリフィス流路を設け、前記液室に作動液を充填し
た液体封入式マウントを提供する。
【0005】また請求項2に示すように、請求項1の液
体封入式マウントにおいて、内周側の剛性部材とダイア
フラムの間に、作動液の流動に対してポンプ作用を奏す
るインナースリーブを設けたことを特徴とする液体封入
式マウントを提供する。
【0006】
【作用】請求項1による液体封入式マウントは、入力振
動が低周波大振幅の振動である場合と高周波小振幅の振
動である場合とでそれぞれ次のように作動する。 A)入力振動が低周波大振幅の振動である場合 振動が入力すると内周側の剛性部材と外周側の剛性部材
が相対に変位して弾性体が弾性変形し、この弾性体の弾
性変形によるポンプ作用によって作動液が二室の一方か
ら他方へオリフィス流路を通って移動し、この通過時に
生じる流動抵抗により振動を吸収減衰する。 B)入力振動が高周波小振幅の振動である場合 振動が入力するとA項と同じように内周側の剛性部材と
外周側の剛性部材が相対に変位して弾性体が弾性変形す
るが、弾性変形量が小さいために、サブダイアフラムが
共振することのみによって振動を吸収減衰する。
【0007】サブダイアフラムはその先端にサブダイア
フラムプレートを設けられるとともに、このサブダイア
フラムプレートをオリフィスプレートの内周面に対して
摺動自在とされており、よって振動入力時にオリフィス
プレートに押し付けられることがなく、座屈することが
ない。
【0008】また請求項2による液体封入式マウントに
おいては、弾性体のみならずインナースリーブも作動液
の流動に対してポンプ作用を奏する。
【0009】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0010】図1に示すように、円筒形または円柱形
(図では円筒形)を呈する内周側の剛性部材1の外周側
に環状のボス2が固着され、このボス2の外周側に環状
の弾性体3を介して円筒形を呈する外周側の剛性部材4
が接続されている。内周側の剛性部材1とボス2は一体
物であっても良い。弾性体3はゴム材であって、ボス2
および外周側の剛性部材4のそれぞれに加硫接着されて
いる。内周側の剛性部材1と外周側の剛性部材4が図上
下部においてダイアフラム5を介して接続されている。
ダイアフラム5はゴム材であって、インナースリーブ6
およびアウタースリーブ7にそれぞれ加硫接着され、イ
ンナースリーブ6を内周側の剛性部材1に固着するとと
もにアウタースリーブ7を外周側の剛性部材4に固着す
ることにより内周側の剛性部材1と外周側の剛性部材4
の間に介装されている。以上の各部材をもって当該マウ
ントの内部に気密的な液室8が設けられている。
【0011】液室8の内部において、外周側の剛性部材
4の内周側に環状のオリフィスプレート9が固着され、
ボス2にダイアフラム5へ向けて環状のサブダイアフラ
ム10が固着されている。サブダイアフラム10はゴム
材であって、ボス2に加硫接着され、弾性体3と一体ま
たは別体(図では一体)に成形されている。サブダイア
フラム10の先端に環状のサブダイアフラムプレート1
1が固着され、このサブダイアフラムプレート11はオ
リフィスプレート9の内周面に対して摺動自在とされて
いる。液室8はオリフィスプレート9、サブダイアフラ
ム10およびサブダイアフラムプレート11があること
によって第一液室12と第二液室13に仕切られ、オリ
フィスプレート9にこの二室12,13を互いに連通す
る螺旋状のオリフィス流路14が設けられている。液室
8には作動液15が充填されている。
【0012】上記構成を備える液体封入式マウントは、
内周側の剛性部材1および外周側の剛性部材4の何れか
一方を支持体側に接続されるとともに他方を被支持体側
に接続され、次のように作動する。作動は入力振動が低
周波大振幅の振動である場合と高周波小振幅の振動であ
る場合とで異なるものである。尚、振動は図上略上下方
向に入力する。 A)入力振動が低周波大振幅の振動である場合 振動が入力すると内周側の剛性部材1と外周側の剛性部
材4が相対に変位して弾性体3が弾性変形し、この弾性
体3の弾性変形によるポンプ作用によって作動液8が二
室12,13の一方から他方へオリフィス流路14を通
って移動し、この通過時に生じる流動抵抗により振動を
吸収減衰する。 B)入力振動が高周波小振幅の振動である場合 振動が入力するとA項と同じように内周側の剛性部材1
と外周側の剛性部材4が相対に変位して弾性体3が弾性
変形するが、弾性変形量が小さいために、サブダイアフ
ラム10が共振することのみによって振動を吸収減衰す
る。すなわちバネ定数が低く切り換えられる訳である。
【0013】上記作動において、仮に、サブダイアフラ
ム10の先端にサブダイアフラムプレート11が固着さ
れておらず、かつサブダイアフラム10の先端がオリフ
ィスプレート9の端面(図上上端面)に当接するように
構成されているとすると、振動が入力したときにサブダ
イアフラム10がオリフィスプレート9に押し付けられ
て座屈してしまい、サブダイアフラム10のバネ定数が
異常に高くなる等の不都合が生じる虞がある。しかしな
がら図1の構造よれば、サブダイアフラム10がボス2
にダイアフラム5へ向けて設けられ、先端にサブダイア
フラムプレート11を設けられるとともに、サブダイア
フラムプレート11をオリフィスプレート9の内周面に
対して摺動自在とされているために、振動入力時にサブ
ダイアフラム10がオリフィスプレート9に押し付けら
れて座屈することがなく、サブダイアフラム10のバネ
定数が高くなることがない。したがって、当該構造によ
れば、高周波小振幅の振動に対してサブダイアフラム1
0が常に敏感に共振し、この振動を十分に吸収減衰する
ことができる。
【0014】図2は本考案の第二実施例であって、次の
点で第一実施例と異なる構成を有している。すなわち、
ダイアフラム5を内周側の剛性部材1に固定するインナ
ースリーブ6の径方向の幅wが図1の場合より大きく設
定され、このインナースリーブ6が振動入力時に作動液
15の流動に対して積極的にポンプ作用を奏する。した
がって、当該構造によれば、弾性体3とインナースリー
ブ6の双方が上下から作動液15の流動に対してポンプ
作用を奏するために、ポンプ効果が大きく、低周波大振
幅の入力振動に対して大きな防振効果を発揮する。尚、
インナースリーブ6の径方向の幅を大きくしたことに伴
ってダイアフラム5の径方向の幅が小さくなるために、
ダイアフラム5が内周側の剛性部材1と外周側の剛性部
材4の相対変位に追随できるように、ダイアフラム5の
断面形状を波形としておく。
【0015】
【考案の効果】本考案は次の効果を奏する。すなわち、
高周波小振幅の振動に対して共振動作するサブダイアフ
ラムを設けたために、入力振動が低周波大振幅の振動で
ある場合のみならず高周波小振幅の振動である場合にも
優れた防振効果を発揮する。またこのサブダイアフラム
の座屈を防止するように構成したために、高周波小振幅
の振動に対してサブダイアフラムが常に敏感に共振し、
この面からも優れた防振効果を発揮する。また内周側の
剛性部材とダイアフラムの間に作動液の流動に対してポ
ンプ作用を奏するインナースリーブを設けた場合には、
ポンプ効果が大きく、低周波大振幅の入力振動に対して
大きな防振効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例に係る液体封入式マウント
の断面図
【図2】本考案の第二実施例に係る液体封入式マウント
の断面図
【図3】従来例に係る液体封入式マウントの断面図
【符号の説明】
1 内周側の剛性部材 2 ボス 3 弾性体 4 外周側の剛性部材 5 ダイアフラム 6 インナースリーブ 7 アウタースリーブ 8 液室 9 オリフィスプレート 10 サブダイアフラム 11 サブダイアフラムプレート 12 第一液室 13 第二液室 14 オリフィス流路 15 作動液

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側の剛性部材(1)の外周側にボス
    (2)を設け、前記ボス(2)の外周側に弾性体(3)
    を介して外周側の剛性部材(4)を接続し、前記内周側
    の剛性部材(1)と前記外周側の剛性部材(4)をダイ
    アフラム(5)を介して接続し、前記内周側の剛性部材
    (1)、ボス(2)、弾性体(3)、外周側の剛性部材
    (4)およびダイアフラム(5)により囲まれた液室
    (8)を設け、前記液室(8)の内部において前記外周
    側の剛性部材(4)の内周側にオリフィスプレート
    (9)を設け、前記ボス(2)に前記ダイアフラム
    (5)へ向けてサブダイアフラム(10)を設け、前記
    サブダイアフラム(10)の先端にサブダイアフラムプ
    レート(11)を設け、前記サブダイアフラムプレート
    (11)を前記オリフィスプレート(9)の内周面に対
    して摺動自在とし、前記液室(8)を前記オリフィスプ
    レート(9)、サブダイアフラム(10)およびサブダ
    イアフラムプレート(11)により二室(12)(1
    3)に仕切り、前記オリフィスプレート(9)に前記二
    室(12)(13)を互いに連通するオリフィス流路
    (14)を設け、前記液室(8)に作動液(15)を充
    填した液体封入式マウント。
  2. 【請求項2】 請求項1の液体封入式マウントにおい
    て、内周側の剛性部材(1)とダイアフラム(5)の間
    に、作動液(15)の流動に対してポンプ作用を奏する
    インナースリーブ(6)を設けたことを特徴とする液体
    封入式マウント。
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