JP2571365Y2 - 着脱式操作部のロック機構 - Google Patents

着脱式操作部のロック機構

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JP2571365Y2
JP2571365Y2 JP10794791U JP10794791U JP2571365Y2 JP 2571365 Y2 JP2571365 Y2 JP 2571365Y2 JP 10794791 U JP10794791 U JP 10794791U JP 10794791 U JP10794791 U JP 10794791U JP 2571365 Y2 JP2571365 Y2 JP 2571365Y2
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detachable operation
flap
detachable
lock mechanism
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知史 吉田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機器本体に着脱自在に
取り付けられた着脱式操作部を備えた車載用音響機器に
関するものであり、特に着脱式操作部を機器本体に係止
する着脱式操作部のロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車載用音響機器の盗難防止対策と
して、車載用音響機器全体を車両側から取り外す方式、
いわゆるテイクアウェイ方式が知られている。しかし、
この方式ではユーザーが車両から離れて音響機器を持ち
運ぶ際、機器の外形が大きいため、非常に煩雑であっ
た。そのため、ユーザーが短時間しか車両から離れない
場合等は、音響機器を持ち運ばないケースが多く、実使
用には不向きであった。
【0003】また、近年では機器が多機能化しているの
で、機器の重量が増大している。従って、音響機器を運
ぶことが一層面倒になり、盗難防止効果が低下した。更
に、近年の音響機器は高出力のアンプを内蔵しているた
め、使用直後では高温になっており、持ち運びの際にユ
ーザーが火傷を負う等の心配があった。
【0004】そこで従来より、機器の操作ボタン等を有
する操作部だけを機器本体側から取り外す操作部着脱方
式が提案されている。この方式においては、機器本体に
着脱式操作部が取り付けられており、ユーザーが車両か
ら離れる場合には着脱式操作部だけを取り外して機器本
体を操作不能とさせる。
【0005】上記方式によれば、軽量・コンパクトで携
帯に便利な着脱式操作部を持ち運ぶだけで優れた盗難防
止効果を確保できる。しかも、着脱式操作部はアンプ等
の高温となる部分を備えていないため、携帯時にユーザ
ーが火傷を負う危険がなく、安全性も高い。この様な長
所を有する操作部着脱方式の需要は増大化する傾向にあ
り、着脱式操作部の大きさ・形状等に関して様々なタイ
プが開発されている。
【0006】例えば、音響機器の前面パネルと同一大の
大きさを有する大形の着脱式操作部が提案されている。
この様な着脱式操作部はユーザーが着脱式操作部を機器
本体から取り外してしまえば、機器本体を完全に操作不
能とすることができる。その上、車両側に残された機器
本体の前面パネルには、音響機器を認識させる操作ボタ
ンが全く配設されていない。この様な前面パネルは機器
本体の存在自体をカムフラージュすることができる。従
って、機器本体が盗難事故にあう恐れがなく、優れた盗
難防止効果を発揮することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、着脱式操作
部を備えた車載用音響機器には、車両が振動しても操作
部が車両側から外れないように、操作部を機器本体に係
止する着脱式操作部のロック機構が必要である。特に、
着脱式操作部が大きい場合、確実な係止力を有するロッ
ク機構が要求されている。
【0008】本考案は、以上の様な状況に鑑みて提案さ
れたものであり、その目的とするところは、確実な係止
力を有する優れた着脱式操作部のロック機構を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解消する為
に、本考案の着脱式操作部のロック機構は、着脱式操作
部または上記機器本体のいずれか一方には、左右方向に
スライド可能なリリースプレートと、回動可能なフラッ
プとが取り付けられ、上記リリースプレートには左右の
いずれか一方向に傾斜された押圧部が設けられ、上記フ
ラップには上記着脱式操作部を上記機器本体に係止する
係合部材と上記押圧部に押圧される被押圧部とが設けら
れ、一方、上記フラップが取り付けられていない側の上
記着脱式操作部または上記機器本体のいずれ一方には、
上記係合部材と係合する被係合部が設けられていること
を特徴とする。
【0010】また、本考案は、上記着脱式操作部の長手
方向側の両端部に上記フラップの係合部材または被係合
部が設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記の様な構成を有する本考案において、フラ
ップに設けられた係合部材が被係合部に係合することに
より、着脱式操作部を機器本体に係止する。一方、着脱
式操作部を機器本体から解除する場合には、リリースプ
レートをスライドさせ、押圧部がフラップの被押圧部を
押圧することにより、フラップが回動して係合部材が被
係合部から外れ、操作部が機器本体から解除可能とな
る。
【0012】また、本考案においては、着脱式操作部の
長手方向側の両端部にフラップの係合部材または被係合
部を設けることにより、着脱式操作部が大きくとも、こ
れを確実に機器本体に係止することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の着脱式操作部のロック機構の
一実施例を図1〜図16に基づいて具体的に説明する。 A.車載用音響機器の概要 まず本実施例が使用される車載用音響機器の概要につい
て図1〜図3を参照して説明する。ここでは音響機器と
して車載用CDプレーヤを用いている。このCDプレー
ヤは、車両側に固定される機器本体20と、この機器本
体20に着脱自在に取り付けられる着脱式操作部10と
から構成される。
【0014】図1に示すように、着脱式操作部10は機
器本体20の正面部分と同一大の大きさを有する薄い箱
形部材であり、CDプレーヤの全ての操作ボタンが配設
されている。この着脱式操作部10の上縁部付近には長
手方向に渡ってCD挿入口10aが配設されている。こ
のCD挿入口10a上部には、手前側にやや突出した略
楕円形状のリリースボタン11が左右方向にスライド自
在に設けられている。このリリースボタン11は本実施
例の主要部であるロック機構部1(図1及び図2では1
点鎖線にて配設位置を示す)に取り付けられている。
【0015】図2に示すように、ロック機構部1は着脱
式操作部10内の上部に設けられており、係合部材であ
るローラ7が配設されている。また、着脱式操作部10
のCD挿入口10aの背面側には、機器本体20側のC
D挿入部22が嵌合される嵌合部10bが設けられてい
る。更に、着脱式操作部10の背面部の下部には機器本
体20側と電気的に接続されるコネクタ12が設けられ
ている。また、着脱式操作部10の底面部には長手方向
に沿ってコ字形の溝部13が形成されている。
【0016】図3に示すように、機器本体20の前面に
は、前面パネル21が取り付けられている。この前面パ
ネル21は、着脱式操作部10が取り外された場合に露
出されるので、外観の良い樹脂トリムプレート等から成
る。前面パネル21上縁部において前記CD挿入口10
aに相当する位置には、CD挿入部22が設けられてい
る。CD挿入部22は横長の角柱形状の部材から成り、
着脱式操作部10側に突出されている。また、CD挿入
部22の手前側上縁部には、着脱式操作部10側に向っ
て下方に傾斜するテーパー辺23が設けられている。
【0017】更に、CD挿入部22の左右両端部には、
下方に直方体状に凹んだ凹部6,6が形成されている。
この凹部6,6が本実施例の被係合部となり、ロック機
構部1のローラ7が係合されるようになっている。ま
た、前面パネル21の下側縁部には、着脱式操作部10
側に突出し着脱式操作部10側の溝部13に嵌合するコ
字形の支持シャフト24が設けられている。
【0018】また、前面パネル21のおいて着脱式操作
部10側のコネクタ12に相当する位置にはコネクタ1
2と電気的に接続されるコネクタ25が設けられてい
る。このコネクタ25に関しては後段(C.コネクタ2
5の構成)にて詳しく述べることにする。
【0019】続いて、本実施例の構成について説明す
る。本実施例は、着脱式操作部10側に設けられるロッ
ク機構部1と、機器本体20側に設けられる凹部6,6
とから構成される。このうち、凹部6の配置箇所及び形
状に関しては、車載用音響機器の概要における機器本体
を説明した部分で既に述べたので、ここでは繰り返さな
い。
【0020】B.ロック機構部1の構成 本実施例の主要部であるロック機構部1の構成に関し
て、図4〜図7を参照して詳しく説明する。ロック機構
部1は、薄い板状で左右方向に渡って長尺な部材である
プレートホルダ2、リリースプレート3、フラップ4が
組み立てられたものである。図4はロック機構部1の分
解斜視図、図5はプレートホルダ2を、図6はリリース
プレート3を、図7はフラップ4を示す斜視図である。
なお、各図において、図4中のX1側及びX2側を左側
及び右側とし、図4中のY1側及びY2側を手前側及び
奥側とする。
【0021】[B−1:プレートホルダ2] プレートホルダ2は、着脱式操作部10内の上部に取り
付けられる。このプレートホルダ2には長手方向に渡っ
て水平面2aが形成される。水平面2aには上方に突出
して2つのシャフト2d,2dが所定の間隔を持ってか
しめられている。また、左側のシャフト2dに近接し
て、上方へ突出する鉤形片2eが形成されている。ま
た、プレートホルダ2の両端部には、水平面2aと平行
に上面部2bが設けられている。更に、上面部2bの外
側端部には横向きのL字形の取付部2c,2cが形成さ
れている。
【0022】取付部2c,2cにおいてL字形を構成す
る辺部のうち、上面部2bと接する辺部には取付穴2
f,2fが開口され、もう一方の辺部には固定穴2g,
2gが開口されている。固定穴2g,2gに対してビス
(図示せず)が装着されることによって、プレートホル
ダ2が着脱式操作部10内の上部に固定される。
【0023】[B−2:リリースプレート3] リリースプレート3は、プレートホルダ2の水平面2a
に対して左右方向にスライド自在に取り付けられる。リ
リースプレート3の両端部付近には横長のガイド孔3
a,3aが形成されている。これらガイド孔3a,3a
には前記プレートホルダ2のシャフト2dが摺動自在に
挿通される。また、リリースプレート3の両端部付近に
は、右下方向に傾斜するテーパー辺部3b,3bが設け
られている。左右のテーパー辺部3b,3bの右側には
撓み部3f,3fが水平に設けられている。撓み部3
f,3fの幅寸法は、リリースプレート3の他の部分よ
りも細く設けられており、撓み部3f,3fは上下方向
に弾性力を有している。
【0024】リリースプレート3の手前側縁部のほぼ中
央には、下方に突出する押圧部3c,3cが所定の間隔
をもって形成されている。この押圧部3c,3cの右側
縁部は左下方向に傾斜されている。また、押圧部3c,
3cのほぼ中間には手前側に突出する取付片3dが形成
されており、ここに前記リリースボタン11が取り付け
られる。更に、リリースプレート3において、左側の押
圧部3cに近接して、手前側に突出して鉤形片3eが形
成されている。この鉤形片3eは前記鉤形片2eよりも
右側に配置されており、両者の間には引張りスプリング
5が掛けられる。プレートホルダ2が着脱式操作部10
内に固定されているため、この引張りスプリング5によ
りリリースプレート3は図中、左方向に付勢される。
【0025】[B−3:フラップ4] フラップ4は、その厚さ寸法が前記プレートホルダ2の
それよりも薄く設定されており、プレートホルダ2の水
平面2aと上面部2bとの間に挟まれるようにして、リ
リースプレート3の下側に取り付けられる。フラップ4
の手前側縁部には、この側縁部の長手方向に渡って板状
のエッジ部4aが形成されている。
【0026】また、フラップ4の両端部には前記プレー
トホルダ2の取付穴2fに対応して取付穴4bが設けら
れている。取付穴4b及び取付穴2fには、基端部に直
方体を備えたシャフト8aが貫通される。このシャフト
8aの先端部にEリング9aが固定されることにより、
フラップ4がプレートホルダ2に回動可能に取り付けら
れる。すなわち、フラップ4は取付穴4bを中心として
一定角度回動する。
【0027】更にフラップ4の奥側縁部側の両端部に
は、奥側に突出してコ字形の保持部4cが形成されてい
る。この保持部4cには向い合って小孔4d,4dが開
口されている。小孔4d,4dの間隙に係合部材である
円筒形のローラ7が設けられる。ローラ7には長手方向
に沿って中心部に貫通穴7aが貫通されている。小孔4
d,4d及び貫通穴7aには、基端部に鍔部を備えたシ
ャフト8bが挿通される。このシャフト8bの先端部に
Eリング9bが固定されることにより、ローラ7がフラ
ップ4に回動自在に取り付けられる。
【0028】ところで、フラップ4の保持部4cの内側
に隣接して、リリースプレート3のテーパー辺部3b,
3bが挿入可能な切欠部4e,4eが設けられている。
また、切欠部4e,4eの左側には当接部4h,4hが
設けられている。この規制部4h,4hにはリリースプ
レート3の撓み部3f,3fが乗り上げられるようにな
っている。
【0029】更に、フラップ4のエッジ部4aの中央部
には長短2つの溝状の被押圧部4g,4gが設けられて
いる。この被押圧部4g,4gにはリリースプレート3
の押圧部3cが挿入され、被押圧部4g,4gの右側端
部に押圧部3cの傾斜辺部が当接される。
【0030】C.コネクタ25の構成 機器本体20側のコネクタ25について図8を参照して
説明する。コネクタ25内部には長手方向に沿って中空
部が形成されている。また、コネクタ25の下縁部には
長方形の開口部25aが長手方向に沿って複数形成され
る。コネクタ25内の中空部には開口部25aから外方
に突出する先端部を有するコネクタピン25bが取り付
けられている。このコネクタピン25bの先端部が操作
部10側のコネクタ12に接触するようになっている。
【0031】また、コネクタ25上部にはシールド板2
6が回動自在に設けられている。シールド板26の下縁
部には、前記開口部25aに対応して開口部26aが開
口されている。そのため、シールド板26がコネクタ2
5側に回動した場合、開口部26aからコネクタピン2
5bの先端が外方に突出するようになっている。
【0032】更に、シールド板26の背面にはスプリン
グ27が取り付けられている。このスプリング27の付
勢力は、シールド板26を跳ね上げるように働いてい
る。そして、シールド板26がスプリング27の付勢力
により跳ね上げられると、コネクタピン25bの先端が
シールド板26の内側に隠れるようになっている。
【0033】進んで、本実施例を採用するCDプレーヤ
における着脱式操作部10の着脱動作について図9〜図
16を参照して説明する。図9及び図10は着脱式操作
部10の解除状態及び係合状態を示す斜視図、図11〜
図14は着脱式操作部10の着脱動作を示す側面図(但
し、ロック機構1は1点鎖線にて示す)、図15及び図
16はロック機構部1の初期状態及び動作状態を示す側
面図である。
【0034】a.着脱式操作部10の係合動作 図9に示すように機器本体20から解除された着脱式操
作部10は、次のようにして機器本体20に係合され
る。まず、図11に示すように、機器本体20の支持シ
ャフト24に対して着脱式操作部10の溝部13を挿入
し、支持シャフト24を中心として、着脱式操作部10
を前面パネル21側に回動させる。
【0035】以下、図4を参照して、ロック機構部1の
状態を説明する。すなわち、リリースボタン11を介し
てリリースプレート3に負荷が加わらないため、引張り
スプリング5はリリースプレート3を左側に付勢してい
る。この場合、リリースプレート3の撓み部3f,3f
が上側からフラップ4の当接部4h,4hに当接する。
つまり、リリースプレート3がフラップ4の奥側縁部が
大きく上方へ移動しないようにフラップ4を規制する。
そのため、フラップ4の奥側縁部側に取り付けられてい
るローラ7は上方への移動を規制される。なお、以上の
様なロック機構部1の状態を初期状態をする(図1
5)。
【0036】続いて、図12及び図13に示すように、
着脱式操作部10を前面パネル21側に立ち上げるよう
にして回動させる。上記の状態をとるロック機構部1に
おいて、ローラ7は機器本体20側のテーパー辺23上
を回動しつつ移動する。テーパー辺23は機器本体20
側に向って上方へ傾斜しているので、テーパー辺23上
を進むに連れて、ローラ7に対しては下方から負荷がか
かる。
【0037】そのため、ローラ7が保持されているフラ
ップ4の奥側縁部にも、下方から負荷がかかり、フラッ
プ4の奥側縁部が上方への移動を開始する。従って、フ
ラップ4は取付穴4bを中心として反時計回転方向への
負荷がかかり、フラップ4のの当接部4h,4hは上昇
しようとする。そのため、当接部4h,4hがスライド
プレート3の撓み部3f,3fに対して下方から応力を
加える。スライドプレート3の撓み部3f,3fは上下
方向に弾性力を持っているため、上方へ変形していく。
そして、図14に示すようにローラ7が凹部6に入った
時点で、ローラ7に対する下方からの負荷が無くなる。
この時、上方へ変形したスライドプレート3の撓み部3
f,3fの弾性力は、フラップ4の当接部4h,4hに
対して下方へ応力をかけるように働く。そのため、フラ
ップ4は取付穴4bを中心として時計回転方向に回転す
る。これにより、ロック機構部1は初期状態に戻る。
【0038】この様な初期状態をとるロック機構部1で
は前述したように、リリースプレート3がフラップ4を
上方から規制するため、ローラ7が凹部6から外れる
程、ローラ7が上方へ移動することがない。以上のよう
にして図10に示すように、本実施例は着脱式操作部1
0を機器本体20の前面パネル21に係止することがで
きる。
【0039】また、上記のような着脱式操作部10の係
合動作をとる時、コネクタ25は次のような動作を行
う。すなわち、着脱式操作部10が前面パネル21側に
回動するに従って、着脱式操作部10のコネクタ12が
シールド板26を押圧し、シールド板26を前面パネル
21側に折り畳む。その結果、シールド板26の開口部
26aからコネクタピン25bの先端が外方に突出し、
このコネクタピン25bの先端にコネクタ12が接触す
る。この様なコネクタ12及び25同士の接触により着
脱式操作部10と機器本体20とが電気的に接続し、着
脱式操作部10における操作ボタンからの電気信号が機
器本体20に伝達可能となるため、車載用CDプレーヤ
は使用可能状態となる。
【0040】なお、シールド板26にはスプリング27
の付勢力が外側方向に働いている。そのため、着脱式操
作部10が係合動作をとる際に、着脱式操作部10が強
い力で機器本体20側に係合されても、スプリング27
がそれに伴うショックを和らげることができる。
【0041】b.着脱式操作部10の解除動作 機器本体20に係合された着脱式操作部10(図10の
状態)において、リリースボタン11を右側に負荷を加
えて解除操作を行う(図9の状態)と、ロック機構部1
は図15に示した初期状態から、図16に示す動作状態
をとる。この解除動作を図4を参照して説明する。
【0042】まず、リリースボタン11の解除操作によ
りリリースプレート3が右側にスライド移動するように
負荷が加わり、引張りスプリング5の付勢力に対抗して
リリースプレート3は右側に移動する。そのため、フラ
ップ4を上方から規制していたリリースプレート3の撓
み部3f,3fは当接部4h,4h上部から外れ、テー
パー辺部3b,3bと共に切欠部4e,4eに位置す
る。従って、フラップ4に対する上方からの規制が解除
されて、フラップ4は大きく回動可能となる。
【0043】フラップ4が回動可能となった状態で、リ
リースプレート3の押圧部3c,3cが右側に移動する
と、この押圧部3c,3cに当接しているフラップ4の
被押圧部4g,4gが押圧部3cの形状に沿って下降す
る。すなわち、押圧部3c,3cは左下方向に傾斜して
いるため、リリースプレート3のスライド力は、フラッ
プ4を反時計回転方向へ回動させる力に変換される。そ
の結果、フラップ4は取付穴4bを中心として反時計回
転方向へ回動し、これに伴ってローラ7は上方に大きく
移動する。これにより、ローラ7が凹部6から外れる
(図14から図11へ)。
【0044】ところで、着脱式操作部10が機器本体2
0に係合されている状態では、スプリング27の付勢力
によりシールド板26が着脱式操作部10のコネクタ1
2を外方に押している。そのため、ロック機構部1によ
って着脱式操作部10が機器本体20側に係止されなく
なると、このシールド板26の押圧力により、着脱式操
作部10は支持シャフト24を中心として外側(ユーザ
ー側)に倒れるように回動する。しかも、着脱式操作部
10が外側(ユーザー側)に回動する時、ローラ7がテ
ーパー辺23上を回動する。この様に本実施例において
は機器本体20側から着脱式操作部10をスムーズに外
すことができる。
【0045】また、リリースボタン11への負荷を無く
せば、リリースプレート3は引張りスプリング5の付勢
力により初期位置に復帰する。この時、リリースプレー
ト3のテーパー辺部3b,3bがフラップ4の切欠部4
e,4eから左側に移動し、テーパー辺部3b,3b
は、その傾斜に沿ってフラップ4の当接部4h,4hを
スムーズに押し下げる。従って、フラップ4は時計回転
方向に回動し、ロック機構部1は初期状態に戻る。
【0046】以上述べた本実施例の着脱式操作部のロッ
ク機構によれば、着脱式操作部10の長手方向側の両端
部に係合部材であるローラ7が設けられているため、た
とえ着脱式操作部10が大形化されても、これを機器本
体20に対して確実に係止することができる。そのため
ロック機構としての信頼性が向上する。またリリースプ
レート3を右方向にスライド移動させるだけでフラップ
4が回動してローラ7が凹部6から外れるので、着脱式
操作部10の解除操作も極めて簡単である。
【0047】更に本実施例においては、主要部材である
リリースプレート3及びフラップ4は、ロック機構部1
として一体的に組み立てられているため、生産性が高
い。
【0048】また、ロック機構部1を構成するプレート
ホルダ2、リリースプレート3及びフラップ4はいずれ
も、薄い板状部材で構成され、且つ上下方向に重ね合わ
されて組み立てられるため、奥行き方向へのスペース性
の向上に高い効果を上げることができる。この様なスペ
ース性の向上は着脱式操作部10の奥行き寸法の薄形化
にも貢献し、着脱式操作部10の持ち運びが容易とな
り、ユーザーの実使用感も高まる。
【0049】なお、本考案は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、リリースプレート、フラッ
プ、係合部材及び被係合部は、着脱式操作部または機器
本体のどちらに設けても良い。すなわち、上記実施例に
おけるロック機構部が機器本体側に設けられ、被係合部
が着脱式操作部の背面側に設けられても構わない。この
様な実施例によれば、持ち運ばれる着脱式操作部側にロ
ック機構部を設けていないため、着脱式操作部が軽量化
し、着脱式操作部が持ち運ばれる際にロック機構部が破
損する危険がないという利点がある。
【0050】また、リリースプレート及びフラップはプ
レートホルダに取り付けられるのではなく、着脱式操作
部の内部に直接取り付けても構わない。更にいえば、リ
リースプレート及びフラップが、ロック機構部として着
脱式操作部または機器本体のどちらか一方に纏まってい
る必要もない。なお、各部材の形状及び寸法等は適宜変
更可能であることはいうまでもない。
【0051】
【考案の効果】以上述べた通り、本考案の着脱式操作部
のロック機構によれば、着脱式操作部を機器本体に対し
て確実に係止することができるため、ロック機構として
の信頼性が向上する。また、リリースプレートを左右い
ずれか一方にスライド移動させるだけでフラップが動作
して係合部材が被係合部から外れるので、着脱式操作部
を解除する場合の操作性も極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が用いられる着脱式操作部の
正面図。
【図2】図1に示した着脱式操作部の側面断面図。
【図3】本実施例が用いられる機器本体の正面側から見
た斜視図。
【図4】本実施例のロック機構部の分解斜視図。
【図5】図4に示したプレートホルダの斜視図。
【図6】図4に示したリリースプレートの斜視図。
【図7】図4に示したフラップであり、上段が分解斜視
図、下段が組立斜視図。
【図8】図3に示したコネクタ(機器本体側)の側面断
面図。
【図9】本実施例が使用される音響機器の外観を示す斜
視図(操作部の解除状態)。
【図10】本実施例が使用される音響機器の外観を示す
斜視図(操作部の係合状態)。
【図11】本実施例の側面断面図(解除状態)。
【図12】本実施例の側面断面図(係合または解除動作
中を示す状態)。
【図13】本実施例の側面断面図(係合または解除動作
中を示す状態)。
【図14】本実施例の側面断面図(係合状態)。
【図15】本実施例のロック機構部の初期状態の側面
図。
【図16】本実施例のロック機構部の動作状態の側面
図。
【符号の説明】
1 ロック機構部 2 プレートホルダ 3 リリースプレート 3c,3c 押圧部 3f,3f 撓み部 4 フラップ 4a エッジ部 4g,4g 被押圧部 4h,4h 当接部 5 スプリング 6 凹部 7 ローラ 10 着脱式操作部 11 リリースボタン 12,25 コネクタ 20 機器本体 21 前面パネル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側に固定された機器本体に対して着
    脱自在に取り付けられた着脱式操作部を備えた車載用音
    響機器に使用される機構であって、上記機器本体に上記
    着脱式操作部を係止する着脱式操作部のロック機構にお
    いて、 上記着脱式操作部または上記機器本体のいずれか一方に
    は、左右方向にスライド可能なリリースプレートと回動
    可能なフラップとが取り付けられ、 上記リリースプレートには左右のいずれか一方向に傾斜
    された押圧部が設けられ、 上記フラップには上記着脱式操作部を上記機器本体に係
    止する係合部材と、上記押圧部に押圧される被押圧部と
    が設けられ、 一方、上記フラップが取り付けられていない側の上記着
    脱式操作部または上記機器本体のいずれか一方には、上
    記係合部材と係合する被係合部が設けられていることを
    特徴とする着脱式操作部のロック機構。
  2. 【請求項2】 上記着脱式操作部の長手方向側の両端部
    に、上記フラップの係合部材または被係合部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の着脱式操作部の
    ロック機構。
JP10794791U 1991-12-27 1991-12-27 着脱式操作部のロック機構 Expired - Lifetime JP2571365Y2 (ja)

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JP10794791U JP2571365Y2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 着脱式操作部のロック機構
US07/994,107 US5449228A (en) 1991-12-27 1992-12-21 Apparatus for locking an operating unit to a vehicle-mounted electronic equipment
DE4243726A DE4243726C2 (de) 1991-12-27 1992-12-23 Vorrichtung zur Verriegelung einer Bedieneinheit mit einem in ein Fahrzeug eingebauten elektronischen Gerät

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10794791U JP2571365Y2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 着脱式操作部のロック機構

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