JP2777526B2 - 車載用ディスプレイ装置 - Google Patents

車載用ディスプレイ装置

Info

Publication number
JP2777526B2
JP2777526B2 JP5140786A JP14078693A JP2777526B2 JP 2777526 B2 JP2777526 B2 JP 2777526B2 JP 5140786 A JP5140786 A JP 5140786A JP 14078693 A JP14078693 A JP 14078693A JP 2777526 B2 JP2777526 B2 JP 2777526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display unit
hold plate
lock lever
lever
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5140786A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0692188A (ja
Inventor
富士男 五十嵐
正光 中島
博樹 吉川
京子 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURARION KK
Original Assignee
KURARION KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURARION KK filed Critical KURARION KK
Priority to JP5140786A priority Critical patent/JP2777526B2/ja
Publication of JPH0692188A publication Critical patent/JPH0692188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2777526B2 publication Critical patent/JP2777526B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両側に収納されたデ
ィスプレイ部を車両側から引き出して使用する車載用デ
ィスプレイ装置に係り、特に、使用状態にあるディスプ
レイ部の位置規制に関して改良を加えたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車載用電子機器は多様化・高級化
する傾向にある。そのため、従来の音響機器に加えて、
映像情報を伝える車載用ディスプレイ装置が研究、開発
されている。また一般的に車載用機器には優れたスペー
ス性が要求されている。そこで、この要求を満たす車載
用ディスプレイ装置として、通常は車両側にディスプレ
イ部を収納し、使用時に車両側からディスプレイ部を引
き出す装置が提案されている。
【0003】この様な車載用ディスプレイ装置の従来例
を図13に示す。車両側にはコンソール1が設けられて
いる。また、コンソール1とユーザー(ドライバー)と
の間にシフトレバー4が設けられている。
【0004】コンソール1にはホールドプレート2が摺
動可能に取り付けられている。ホールドプレート2の先
端部にはディスプレイ部3が支持されている。ディスプ
レイ部3はパネル状の部材であり、左右の側縁部中央に
支軸3aを備えており、この支軸3aを中心として回動
するようになっている。また、ディスプレイ部3は正面
部に映像を映し出す画面部3bを備えている。なお、コ
ンソール1内には図示しないが、ホールドプレート2及
びディスプレイ部3を摺動させる駆動源が設置されてい
る。
【0005】通常状態では、ディスプレイ部3はホール
ドプレート2と共に水平状態でコンソール1内に収納さ
れている。ディスプレイ部3を使用する場合は、図示し
ない駆動源が動作して、ホールドプレート2と共にディ
スプレイ部3はコンソール1から引き出される。この
時、ディスプレイ部3は水平状態を保持したまま、引き
出される。その後、ユーザーは、引き出されたディスプ
レイ部3を支軸3aを中心に回動させ、画面部3bをシ
フトレバー4側に起こす。そして、画面部3bが見易い
ようにディスプレイ部3の角度を調整する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に車載
用の装置には走行する車両から振動が加わる。また、車
両の走行又は発車時及び停車時、ユーザーは振動や慣性
により不安定な状態におかれる。ユーザーが不安定な状
態で装置を操作する場合、ディスプレイ部3の操作部に
対して不用意な力が入ることがある。
【0007】以上のように、車両からの振動や過度の操
作力等、外部から強い負荷がディスプレイ部3からホー
ルドプレート2に伝わると、図14に示すように、ホー
ルドプレート2がコンソール1側に入り込むという事態
が生じることがある。その際、ディスプレイ部3は起こ
された状態のままなので、その背面部がコンソール1に
衝突する。ディスプレイ部3がコンソール1に衝突する
と、ディスプレイ部3の故障原因となる。
【0008】また、ホールドプレート2等が破損し、デ
ィスプレイ部3がコンソール1側に入り込んだまま、デ
ィスプレイ部3を引き出すことができなくなる恐れがあ
る。この場合、ディスプレイ部3を見易い位置まで回転
させることができなくなるという不具合が生じる。通
常、ディスプレイ部3の画面部3bはサイズが小さいた
め、僅かな角度の差でも非常に見え難い。そのため、デ
ィスプレイ部3が適切な位置まで回動しないと、画面部
3bの視認性が劣化した。
【0009】また、ディスプレイ部3を引き出したり収
納したりする時、車両からの振動や過度の操作力がディ
スプレイ部3に加わると、ディスプレイ部3がコンソー
ル1内に引掛かったり、浮き上がったりするという恐れ
がある。この様な事態が発生すると、装置が使用不能な
状態になる恐れがある。
【0010】以上のように従来技術において、ディスプ
レイ部3に外力が加わる場合、ユーザーが見易い位置に
ディスプレイ部3を固定しておくことが困難であった。
また、ディスプレイ部3の摺動動作が確実に実行されな
いことにより、ディスプレイ装置が使用不能になる危険
性が存在した。この様な問題点が存在することにより、
装置の信頼性が低下した。
【0011】本発明は、この様な課題を解決するために
提案されたものであり、その目的は、車両からの振動や
過度の操作力が装置に伝わってもユーザーが見易い位置
にディスプレイ部を確実に固定すると共に、ディスプレ
イ部の摺動動作を安定させ、装置の信頼性を向上させる
車載用ディスプレイ装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、車両側に固定される本体フレームと、
この本体フレームに対して摺動可能に取り付けられたホ
ールドプレートと、このホールドプレートに対して回動
自在に支持されたディスプレイ部とを有し、前記ディス
プレイ部は、ホールドプレートに沿った収納位置とホー
ルドプレートから立ち上がった使用位置、および使用位
置よりさらに収納位置と反対側に回動したロック解除位
置の間を回動するように支持されている車載用ディスプ
レイ装置において、ホールドプレートに、本体フレーム
に係合可能なロックレバーと、該ロックレバーが係合動
作を行うようにロックレバーを偏倚する弾性手段とから
成る固定手段が設けられ、前記固定手段は、ホールドプ
レートが摺動方向の所定の位置まで突出し且つディスプ
レイ部が回動する時に、ホールドプレートの摺動方向に
おける複数の位置で、該ホールドプレートを本体フレー
ムに対して固定するように構成され、前記ディスプレイ
部は、その収納位置およびロック解除位置において、ロ
ックレバーを押圧して本体フレームとホールドプレート
との固定を解除するように構成されたことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】以上の構成を有する本発明は次のように作用す
る。すなわち、ディスプレイの収納位置においては、デ
ィスプレイ部がロックレバーを押圧して本体フレームと
ホールドプレートとの固定を解除するので、収納したデ
ィスプレイ部をホールドプレートと共に摺動させること
で、本体内に引き込むことができる。
【0014】一方、ホールドプレートが本体フレームよ
り突出し、ディスプレイ部を使用位置に回動した場合に
は、固定手段がこのホールドプレートを本体フレームに
対して固定することができる。従って、外部からの振動
や過度の操作力がディスプレイ装置に伝わっても、ホー
ルドプレートが本体フレーム側に入り込むことがない。
【0015】さらに、使用時において、ディスプレイ部
の位置を調整する場合には、ディスプレイ部をロック解
除位置にまで大きく回動させることにより、ロックレバ
ーを押圧して本体フレームとホールドプレートとの固定
を解除する。その結果、ホールドプレートを摺動させて
ディスプレイ部の位置を前後に摺動させることができ
る。
【0016】このように本発明においては、収納時にお
けるホールドプレートのロック手段がそのままディスプ
レイ部の前後方向の位置を調整するためのロック手段と
して使用され、これらの2種類のロックをディスプレイ
部の回動位置のみによって係合解除するようにしてい
る。
【0017】
【実施例】[第1実施例] 進んで、本発明の第1実施例を図1〜図8を参照して具
体的に説明する。第1実施例は、ロワーケース5と、ホ
ールドプレート6と、ディスプレイ部7と、固定手段8
とを備えているもので、本発明の請求項1に対応する。
以下、これらの部材に関して順次説明する。図1は第1
実施例の斜視図、図2(A)は第1実施例の平面図、図
2(B)及び図3〜図6は第1実施例の側面図、図7は
第1実施例の外観を示す側面図、図8は第1実施例の要
部拡大側面図である。なお、図13に示した従来例と同
一部材に関しては同一符号を付し、説明は省略する。ま
た、各部材の動作方向は、ユーザー側から見て手前側か
ら奥側への移動を後退、奥側から手前側への移動を前進
とする。
【0018】(第1実施例の構成) ロワーケース5はコンソール1内に固定されている。こ
のロワーケース5は本体フレームに含まれるものであ
り、互いに平行な側縁部と底面部とから構成される。ロ
ワーケース5の左右側縁部にはガイドシャフト9,10
が設けられている。また、ガイドシャフト10と平行に
ラック(図示せず)が設けられている。
【0019】ホールドプレート6は、ロワーケース5の
底面部上に前後方向に摺動可能に取り付けられている。
ホールドプレート6はロワーケース5の内側の幅寸法を
有する板状部材である。ホールドプレート6の左右の側
縁部には、ガイド部11,12が設けられている。これ
らガイド部11,12は各々、前記ガイドシャフト9,
10に摺動自在に嵌合されている。
【0020】また、ガイド部12(図1中、右側)に近
接してモータ13が配設されている。このモータ13が
ホールドプレート6の摺動動作の駆動源である。モータ
13には駆動軸13aが設けられており、駆動軸の先端
にはピニオン(図示せず)が設置されている。このピニ
オンはロワーケース5側のラック(図示せず)に嵌合さ
れている。
【0021】更に、ホールドプレート6の左右側縁部に
は手前側に突出して一対のトルクブッシュ14が設けら
れている。これらトルクブッシュ14の先端部には支軸
14aが設けられている。また、ホールドプレート6の
ほぼ中央には、弾性力を有した半円形の弾性突起21が
設けられている。弾性突起21は所定の間隔を持って左
右に配置されている。
【0022】ディスプレイ部7は、略直方体状の部材で
あり、左右側縁部の中央に前記トルクブッシュ14の支
軸14aが取り付けられるようになっている。これによ
り、ディスプレイ部7はホールドプレート6に対し回転
可能に支持される。ディスプレイ部7の上面部には映像
を映し出す画面部7aが設けられている。ディスプレイ
部7上面部の図中左側縁部に沿って複数の操作ボタン7
bが設けられている。また、ディスプレイ部7の奥側縁
部には突起22(側面図に図示)が形成されている。デ
ィスプレイ部7が水平状態をとる時、突起22は前記弾
性突起21に係合する。この時、弾性突起21は突起2
2を上方から押えるようになっている。さらにディスプ
レイ部7の手前側縁部の図中左端部には開閉ボタン15
が設けられている。
【0023】固定手段8は、係合穴16、前後方向に延
びるロックレバー17およびスライドレバー18並びに
弾性部材19,20(側面図に図示)から構成される。
これらは、ホールドプレート6のガイド部11(図1
中、左側)に近接して設置されている。
【0024】係合穴16は、ホールドプレート6側の係
合穴16aと、ロワーケース5側の係合穴16aとから
構成される。係合穴16a,16bは一定の間隔で4
つ、前後方向に沿って一直線上に設けられている。
【0025】ロックレバー17は、ほぼ中央に設けられ
た支軸を中心にして両端部が上下方向に揺動するように
ホールドプレート6に対して回動可能に取り付けられて
いる。また、ロックレバー17は手前側端部がディスプ
レイ部7の奥側縁部と当接するように配設されている。
ロックレバー17の奥側端部には前記係合穴16a,1
6bに係合可能な爪部17aが形成されている。爪部1
7aは楔形をしており、手前側端面は所定の傾斜を有し
ており、奥側の端面はロワーケース5及びホールドプレ
ート6に対して直角な有している。そのため、爪部17
aに前方へ引き出すような方向(図8中、矢印方向)に
力が加わると傾斜面を係合穴16bが滑り、ロックレバ
ー17は回動する。これに対して、爪部17aに後方へ
押し戻すような力が加わる場合、直角面に係合穴16b
が当り、ロックレバー17は回動することがない。つま
り、ロックレバー17と係合穴16とはラチェット機構
を構成する。
【0026】スライドレバー18は、ホールドプレート
6上に前後方向に摺動可能に取り付けられている。ま
た、スライドレバー18には内側に突出するアーム部1
8aが形成されている。アーム部18aはロックレバー
17の下方に配置されている。スライドレバー18が後
退する時、アーム部18aはロックレバー17の奥側端
部を上昇させる。
【0027】弾性部材19は、ロックレバー17に取り
付けられている。弾性部材19は、ロックレバー17の
爪部17aを係合穴16b側に偏倚するように設けられ
ている。弾性部材20は、スライドレバー18に取り付
けられている。弾性部材20はスライドレバー18を手
前側に偏倚するように設けられている。
【0028】(第1実施例の作用) 以上のような構成を有する第1実施例の作用は次の通り
である。
【0029】(1) ディスプレイ部7の収納状態 まずホールドプレート6がロワーケース5の最も奥側に
摺動される時すなわちホールドプレート6の後退動作が
完了した時点では、ディスプレイ部7はロワーケース5
内に水平状態で収納されている(但し、ディスプレイ部
7の手前側縁部はコンソール1表面に露出している)。
この時、ディスプレイ部7側の突起22とホールドプレ
ート6側の弾性突起21とは係合している。これによ
り、ディスプレイ部7は水平状態に維持される。つま
り、突起22と弾性突起21とが係合しているため、車
両の振動等によってディスプレイ部7が不用意に動くこ
とがない。また、ディスプレイ部7の奥側縁部がロック
レバー17の手前側端部を上方から押圧している。これ
により、ロックレバー17は弾性部材19の弾性力に逆
らってほぼ水平状態になっており、爪部17aは係合穴
16a,16bのいずれにも係合しないよう上方に位置
している。
【0030】(2) ディスプレイ部7の引出し動作および
回動動作 ロワーケース5内のディスプレイ部7を次のようにして
手前側に引き出す。すなわち、開閉ボタン15を押圧す
ると、モータ13に通電がなされる。そのため、駆動軸
13aに設けられたピニオン(図示せず)がロワーケー
ス5側のラック(図示せず)上を回転する。従って、ピ
ニオンの回転力がホールドプレート6に伝わる。そし
て、ガイド部11,12がガイドシャフト9,10を摺
動しつつ、ホールドプレート6が前進する。と同時に、
トルクブッシュ14に支持されたディスプレイ部7が水
平状態のまま前進する(図2の状態)。
【0031】続いて、トルクブッシュ14の支軸14a
を中心にしてディスプレイ部7の手前側縁部を下降させ
るようにしてディスプレイ部7を回動させることによっ
て、引き出したディスプレイ部7を見易い位置に調整す
る。このとき、突起22と弾性突起21との係合は解除
される。
【0032】ディスプレイ部7が回動すると、ディスプ
レイ部7の奥側縁部がロックレバー17の手前側端部か
ら離れ、ロックレバー17が弾性部材19の弾性力によ
り回動する。これにより、その爪部17aがホールドプ
レート6側の係合穴16aを貫通してロワーケース5側
の係合穴16bに係合する。これにより、ロワーケース
5に対してホールドプレート6がロックされる。この様
なロックにより車両側に振動が加わっても、ディスプレ
イ部7がロワーケース5側へ移動することがない(図3
の状態)。
【0033】なお、開閉ボタン15を押圧してディスプ
レイ部7を引き出した後、所定の時間内にディスプレイ
部7を回動させないと、ディスプレイ部7がコンソール
1側に再度収納されるようになっている。また、図示し
ないが、ホールドプレート6のクランク爪がディスプレ
イ部7の背面部のスイッチから離れた時点で、ディスプ
レイ部7に通電がなされるように設定されているため、
ディスプレイ部7の回転動作を行うと同時に画面部7a
にTV映像等が現れる。
【0034】(3) ディスプレイ部7の前後方向への調整
動作 次に、見易い位置に回動調整したディスプレイ部7を後
退(バックスライド)させる場合、次の手順で行う。ま
ずディスプレイ部7をトルクブッシュ14の支軸14a
を中心に水平状態から110度程度まで回動させる。す
ると、ディスプレイ部7の背面がスライドレバー18の
手前側端部に当たり、該スライドレバー18がホールド
プレート6に対して後退する。この後退によりスライド
レバー18のアーム部18aがロックレバー17の奥側
端部を押し上げる。これにより、ロックレバー17の爪
部17aがロワーケース5の係合穴16bから離脱し、
ロワーケース5とのロックが外れる(図4の状態)。
【0035】この状態を保持したまま、ディスプレイ部
7を後方に押す。この時、ガイド部11,12がガイド
シャフト9,10を摺動しつつ、ホールドプレート6は
後退し、ロワーケース5内に収納される(図5の状
態)。このようにしてディスプレイ部7をスムーズに後
退させることができる。
【0036】ディスプレイ部7が所望の位置まで後退し
た後、ディスプレイ部7を再び見易い位置に回動調整す
る。この時、スライドレバー18は弾性部材20の弾性
力により前進する。従って、スライドレバー18のアー
ム部18aはロックレバー17の奥側端部を押し上げる
ことを止め、ロックレバー17は弾性部材19の弾性力
により回動し、爪部17aは下降する。そして、この爪
部17aはロワーケース5の係合穴16bに係合する。
これにより、再度ホールドプレート6はロワーケース5
にロックされる(図6の状態)。
【0037】なお、ディスプレイ部7を前進させる場合
すなわち手前側に引張り出す場合には、ロックレバー1
7と係合穴16a,16bとがラチェット機構を構成し
ているので、前記のようにスライドレバー18によりロ
ックレバー17を外さなくとも、ディスプレイ部7を手
前側に引張り出すことが可能である。
【0038】(4) ディスプレイ部7の収納動作 また、ディスプレイ部7をロワーケース5内に収納する
時は、ディスプレイ部7を水平位置まで引張りだし、回
転角度を0度にしてディスプレイ部7の突起22とホー
ルドプレート6の弾性突起21を係合させる。従って、
ディスプレイ部7を収納する際も、外部からの振動等に
よってディスプレイ部7が動くことがない。
【0039】以上のような本実施例によれば、ホールド
プレート6がロワーケース5より手前側に突出した時、
ロックレバー17が最前端の係合穴16bに係合してホ
ールドプレート6をロワーケース5に確実に固定する。
従って、ディスプレイ装置に対して外部から振動や過度
の操作力が伝わっても、ホールドプレート6がロワーケ
ース5側に入り込むことがない。
【0040】又、ディスプレイ部7が回動する前の水平
状態にある時、ディスプレイ部7自体がロックレバー1
7を押圧してロックレバー17と係合穴16との係合を
阻止している。従って、ロックレバー17はロワーケー
ス5に対して解除状態にあり、ディスプレイ部7が摺動
動作を行う際にロックレバー17がロワーケース5側に
引掛かるということがない。
【0041】しかも、弾性突起21と突起22とがディ
スプレイ部7をホールドプレート6に対して水平に保持
しているため、ディスプレイ部3がコンソール1内での
浮き上がりを防止することができる。また、ディスプレ
イ部7が水平状態を保持していれば、前述したようにロ
ックレバー17の解除状態を継続させることができるの
で、ディスプレイ部7の摺動動作中にロックレバー17
のロワーケース5側への引掛かりを確実に防止できる。
【0042】[第2実施例] (第2実施例の構成) 次に、本発明の第2実施例を図9〜図12に示した側面
図を参照して具体的に説明する。なお、図9〜図12に
おいて左側がユーザーから見て手前側、右側がユーザー
から見て奥側である。第2実施例の基本的な構成は前記
第1実施例とほぼ同様であるが、次の3点で第1実施例
と相違している。
【0043】(1)ディスプレイ部7の配置およびアッ
パーケース26 ディスプレイ部7は上下反対に、すなわち水平状態で上
面側の画面部7aが下側に向き、底面部が上側に向くよ
うに配設されている。これに対応して、第1実施例にお
いてロワーケース5であった部材は、第2実施例ではア
ッパーケース26となり、このアッパーケース26の下
方にホールドプレート6が位置し、ホールドプレート6
の下方にディスプレイ部7の底面部が位置するようにな
っている。なお、アッパーケース26はロワーケース5
に形成されていた係合穴16bを含んでいる。
【0044】(2)ディスプレイ部7の底面部の構成 ディスプレイ部7の底面部に当接部23およびガイド溝
24が形成されている。当接部23は、奥側が斜辺とな
る直角三角形の断面形状であり、水平状態にて上方に突
出している。一方、ガイド溝24は当接部23の手前側
に位置し、手前側端部にテーパー部24aを有してい
る。
【0045】(3)ロックレバー25の構成 第1実施例のロックレバー17に代えてロックレバー2
5が設けられている。ロックレバー25は前記当接部2
3およびガイド溝24に対して手前側端部が当接するよ
うに構成されている。またロックレバー25の奥側端部
には上方に突出して爪部25aが形成されており、その
働きはロックレバー17の爪部17aと同様、係合穴1
6a,16bと係合してホールドプレート6とアッパー
ケース26とを固定することである。なお、ロックレバ
ー25の手前側端部にはディスプレイ部7の底面部奥側
部分が下方から当接するようになっている。またロック
レバー25にはロックレバー17に同じように、爪部2
5aを係合穴16b側に偏倚するように弾性部材19が
取り付けられている(但し偏倚する方向は上方)。
【0046】(第2実施例の作用) 以上のような構成を有する第2実施例の作用は次の通り
である。なお第2実施例の作用における主な特徴は、デ
ィスプレイ部7のバックスライド動作を行う際に動作す
るスライドレバー18を不要とした点であるが、その点
に関しては後述するとして、第1実施例と同様の順序に
従って説明する。
【0047】(1) ディスプレイ部7の収納状態 ディスプレイ部7を水平状態にあるとき、ディスプレイ
部7側の突起22とホールドプレート6側の弾性突起2
1とが係合している(図9の状態)。このとき、ディス
プレイ部7の底面部奥側部分がロックレバー25の手前
側端部を下方から押圧しており、ロックレバー25は弾
性部材19の弾性力に逆らってほぼ水平状態になってお
り、爪部25aは係合穴16a,16bに係合しないよ
う下方に位置する。なお、モータ13によるディスプレ
イ部7の引出し動作は前記第1実施例とほぼ同様なので
説明を省略する。
【0048】(2) ディスプレイ部7の回動動作 トルクブッシュ14の支軸14aを中心にしてディスプ
レイ部7の手前側縁部を上昇させるようにしてディスプ
レイ部7を回動させ、引き出したディスプレイ部7を見
易い位置に調整する。このとき、突起22と弾性突起2
1との係合は解除される。
【0049】ディスプレイ部7が回動すると、ディスプ
レイ部7の底面部の奥側部分がロックレバー25の手前
側端部から離れ、ロックレバー25が弾性部材19の弾
性力により回動する。これにより、その爪部25aがホ
ールドプレート6側の係合穴16aを貫通してアッパー
ケース26側の係合穴16bに係合する。これにより、
アッパーケース26に対してホールドプレート6がロッ
クされる。このロックにより車両側に振動が加わって
も、ディスプレイ部7がアッパーケース26側へ移動す
ることがない。
【0050】さらにディスプレイ部7の回動に応じて、
ロックレバー25の手前側端部が当接部23を乗越え、
ガイド溝24に進入する(図10、図11の状態)。そ
して、ロックレバー25の手前側端部がテーパー部24
aに達する時点までディスプレイ部7が回転すると、テ
ーパー部24aがロックレバー25の手前側端部に当接
する。これによりディスプレイ部7の自重がロックレバ
ー25の手前端部にかかり、爪部25aを係合穴16
a,16bに強く係合する(図12の状態)。なお、デ
ィスプレイ部7の収納動作を行う場合は上記のディスプ
レイ部7の回動動作の逆方向に手順で行うだけなので説
明は省略する。
【0051】(3) ディスプレイ部7の前後方向への調整
動作 次に、見易い位置に回動調整したディスプレイ部7を後
退(バックスライド)させる場合、次の手順で行う。ま
ず図12に示した状態からディスプレイ部7を手前側に
倒すようにして回動させ、当接部23がロックレバー2
5の手前側端部を押し上げる。この状態がロックレバー
25の解除開始時であり、図9の状態までディスプレイ
部7を回動させることによりロックレバー25をアッパ
ーケース26の係合穴16aから外す(ロックレバー2
5の解除終了)。
【0052】この状態を保持したまま、ディスプレイ部
7を後方に押す。この時、ガイド部11,12がガイド
シャフト9,10を摺動しつつ、ホールドプレート6は
後退し、アッパーケース26側に収納される。従って、
ディスプレイ部7をスムーズに後退させることができ
る。
【0053】ディスプレイ部7が所望の位置まで後退し
た後、ディスプレイ部7を再び見易い位置に回動調整す
る。この時、テーパー部24がロックレバー25の手前
側端部を下方に押す図12の状態に戻り、この爪部25
aがアッパケース26の係合穴16bに係合する。これ
により、再度ホールドプレート6はアッパケース26に
ロックされる(図12の状態)。
【0054】以上のようなディスプレイ部7のバックス
ライド動作を行う第2実施例においては、次のような独
自の作用効果を発揮することができる。すなわち、当接
部23がロックレバー25の端部と当接することにより
アッパーケース26とホールドプレート6との固定を解
除するため、第1実施例のようにロックレバー17を解
除方向に動作させるスライドレバー18を削減すること
ができる。このスライドレバー18の削減により、スラ
イドレバー18に関連する部材、すなわちスライドレバ
ー18の摺動動作をガイドするピン、このピンをスライ
ドレバー18に係合させるEリング、さらにはスライド
レバー18を初期位置に復帰させる弾性体をも設ける必
要がなくなる。その結果、組立工数および生産コストを
大幅に削減することができる。
【0055】また、第2実施例においては、水平状態に
あるディスプレイ部7が底面部を上に向けて配置してい
るので、ディスプレイ部7を引き出した際、直ぐにこの
底面部が見える。したがって、この底面部に操作ボタン
や接続端子などを設ける場合でも、その使い勝手は良
い。またディスプレイ部7の底面部側に操作ボタンを集
中させれば、画面部7aの大形化を図ることも容易であ
る。
【0056】[他の実施例] なお、本発明は、上記のような実施例に限定されるもの
ではなく、次のような実施例も含むものである。例え
ば、スライドレバー18は、少なくともその動作時には
ロックレバー17と当接するので、スライドレバー18
とロックレバー17との位置関係や形状を適当に設定す
ることにより、スライドレバー18に設けられた弾性部
材20の働きを、ロックレバー17に設けられた弾性部
材19を用いて行うことも可能である。また、逆に弾性
部材20の働きによりロックレバー17を係合穴16側
に偏倚させても良い。つまり、スライドレバー18及び
ロックレバー17に設けられた弾性部材を兼用させるこ
とができる。この様な実施例によれば、部材数を削減す
ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明の車載用ディ
スプレイ装置によれば、ディスプレイ部を支持するホー
ルドプレートが本体フレームより突出した時に、このホ
ールドプレートを本体フレームに対して固定する固定手
段を備えることにより、車両からの振動や過度の操作力
が装置に伝わってもユーザーが見易い位置にディスプレ
イ部を確実に固定すると共に、ディスプレイ部の摺動動
作を安定させ、装置の信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載用ディスプレイ装置の第1実施例
を示す斜視図。
【図2】(A)は第1実施例の平面図、(B)は第1実
施例の側面図。
【図3】第1実施例の側面図。
【図4】第1実施例の側面図。
【図5】第1実施例の側面図。
【図6】第1実施例の側面図。
【図7】第1実施例の外観を示す側面図。
【図8】第1実施例の要部拡大側面図。
【図9】本発明の車載用ディスプレイ装置の第2実施例
の側面図。
【図10】第2実施例の側面図。
【図11】第2実施例の側面図。
【図12】第2実施例の側面図。
【図13】従来例の外観を示す側面図。
【図14】従来例の外観を示す側面図。
【符号の説明】
1 コンソール 5 ロワーケース 6 ホールドプレート 7 ディスプレイ部 8 固定手段 14 トルクブッシュ 15 開閉ボタン 16 係合穴 17 ロックレバー 18 スライドレバー 19,20 弾性部材 21 弾性突起 22 突起 23 当接部 24 ガイド溝 25 ロックレバー 26 アッパーケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 京子 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−34277(JP,U) 実開 昭60−22053(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 11/02 H04N 5/64 521

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側に固定される本体フレームと、こ
    の本体フレームに対して摺動可能に取り付けられたホー
    ルドプレートと、このホールドプレートに対して回動自
    在に支持されたディスプレイ部とを有し、 前記ディスプレイ部は、ホールドプレートに沿った収納
    位置とホールドプレートから立ち上がった使用位置、お
    よび使用位置よりさらに収納位置と反対側に回動したロ
    ック解除位置の間を回動するように支持されている車載
    用ディスプレイ装置において、 ホールドプレートに、本体フレームに係合可能なロック
    レバーと、該ロックレバーが係合動作を行うようにロッ
    クレバーを偏倚する弾性手段とから成る固定手段が設け
    られ、 前記固定手段は、ホールドプレートが摺動方向の所定の
    位置まで突出し且つディスプレイ部が回動する時に、ホ
    ールドプレートの摺動方向における複数の位置で、該ホ
    ールドプレートを本体フレームに対して固定するように
    構成され、 前記ディスプレイ部は、その収納位置およびロック解除
    位置において、ロックレバーを押圧して本体フレームと
    ホールドプレートとの固定を解除するように構成された
    こと、 を特徴とする車載用ディスプレイ装置。
JP5140786A 1992-06-30 1993-06-11 車載用ディスプレイ装置 Expired - Fee Related JP2777526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5140786A JP2777526B2 (ja) 1992-06-30 1993-06-11 車載用ディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-172911 1992-06-30
JP17291192 1992-06-30
JP5140786A JP2777526B2 (ja) 1992-06-30 1993-06-11 車載用ディスプレイ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0692188A JPH0692188A (ja) 1994-04-05
JP2777526B2 true JP2777526B2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=26473205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5140786A Expired - Fee Related JP2777526B2 (ja) 1992-06-30 1993-06-11 車載用ディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2777526B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090117953A1 (en) * 2006-05-10 2009-05-07 Jun-Soo Oh Construction of mobile device
JP6391270B2 (ja) * 2014-03-31 2018-09-19 株式会社デンソーテン 表示システム、及び、収納方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6022053U (ja) * 1983-07-20 1985-02-15 株式会社富士通ゼネラル 無線機の取付装置
JP3034277U (ja) * 1996-07-31 1997-02-14 耕一 堀田 無線電話機用電磁波吸収器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0692188A (ja) 1994-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6334534B2 (ja)
US6705688B2 (en) Electronic equipment
JP3477551B2 (ja) 車載用音響機器の操作パネル反転機構
JPH1151662A (ja) 表示装置
JP2777526B2 (ja) 車載用ディスプレイ装置
US4802039A (en) Tape player
JP3676854B2 (ja) 車載用ディスプレイ装置
JPH07285390A (ja) 車載用電子機器収納箱
JP3031828B2 (ja) ディスプレイ装置
JP3938268B2 (ja) 電子機器
JPH0939675A (ja) 車載用ディスプレイ装置
JP2001007542A (ja) 車載用機器の前面パネル装置
JP3892615B2 (ja) 電子機器
JP3765481B2 (ja) 車載用電子機器の前面パネル装置
JP3597406B2 (ja) 電子機器
JP4137405B2 (ja) 収納式表示装置
JP2590072Y2 (ja) 車載用ディスプレイ装置
JP2591045Y2 (ja) 引出形遮断器
JPH0616093A (ja) 車載用ディスプレイ装置
JP3597407B2 (ja) 電子機器
JPH1051154A (ja) 押しボタン機構及びロック解除押しボタン機構
JP2582048Y2 (ja) 車載用ビデオデッキ取付装置
JP4021020B2 (ja) 車載用音響機器の可倒式操作パネル着脱機構
JP3978550B2 (ja) 収納式表示装置
JPH02256512A (ja) 自動車用サンバイザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080501

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090501

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100501

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110501

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110501

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110501

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110501

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees