JP2571045B2 - 画像処理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、画像処理方法に関する。

［従来の技術］ 従来のビデオプリンタは、入力された画像データに基
づいて、忠実な色再現を行ない、プリント画像を得るも
のである。このために、たとえば画像データの明るさの
分布に応じて、階調変換の特性曲線を選択する。

しかし、上記従来例において、画像再生器等で画像デ
ータに文字データを合成すると、その文字データによっ
て、上記画像データの明るさの分布が影響される。した
がって、文字データが合成されていない画像データのプ
リント結果と、文字データが合成された画像データのプ
リント結果との間で、明るさが変化するという問題があ
る。

［発明の目的］ 本発明は、上記問題を解決するために成されたもので
あり、与えられた画像データに文字データが存在する場
合に、上記文字データを除いた画像データに対して画像
データの特性を検出し、この検出された結果に従って画
像処理を制御することによって、上記文字データが存在
する画像を良好に階調補正処理することができる画像処
理方法を提供すること目的とするものである。

［発明の実施例］ 第１図は、本発明の一実施例を示すブロッック図であ
る。

ホスト側の装置の一例である再生器１とターミナルで
あるプリンタ２とが、複数の制御線で接続されている。
これらの制御線は、プリント要求信号、タイミングパル
ス、レディー／ビジー信号（ビジー信号は、負のときに
意味を持つ信号）、FM＆エラー信号（FM＆エラー信号
は、負のときに意味を持つ信号）を伝送するものであ
る。

また、プリンタ２は、上記複数の制御線を接続する外
部制御端子を有し、この外部制御端子を介して外部から
受ける外部制御信号に基づいて、データサンプリング領
域を切り換える機能を有するものである。

第２図は、再生器１からプリント要求信号が出力され
たときにおける各信号のタイミングを示すタイミング図
である。

タイミングパルスは、再生器１から出力される制御信
号のタイミングを示すパルスであり、レディー／ビジー
信号は、再生器１から出力されたプリント要求信号に対
するプリンタ２の応答信号である。

FM＆エラー信号は、プリント動作開始時に、再生器１
に対してプリンタ２が画像メモリを有しているか否かを
示すとともに、プリント中に、プリンタ２においてエラ
ーが発生したか否かを示す信号である。

次に、上記実施例の動作について説明する。

第３図（１）は、上記実施例において画像データの分
割領域を示す図であり、同図（２）は、上記実施例にお
いて文字データが画像データに合成されているか否かを
示す信号の一例を示す図である。

第４図は、上記実施例における処理手順を示すフロー
チャートである。

まず、プリント要求が出力されると（S1）、プリンタ
２は、その応答としてレディー／ビジー信号を「Ｌ」に
して、ビジーであることを知らせる。これと同時に、プ
リンタ２に画像メモリが存在する場合には、FM＆エラー
信号を「Ｌ」にする。（S2）。以上の動作は、第２図に
示すａの期間に行なわれる。

そして、再生器１では、レディー／ビジー信号が
「Ｌ」になったのを受けて、プリント要求信号を利用し
て文字データと画像データとが合成されているか否かを
示す情報と、合成されている画面上の位置を示すデータ
とを出力する（第２図に示すｃの期間）ために、スター
トパルスを出力する（第２図に示すｂの期間）。

文字データが入力されている位置を示すデータを入力
した後、上記位置データを入力したことを再生器１に知
らせる。この場合、レディー／ビジー信号を一旦、立ち
上げることによって、それを知らせる。このときに、再
生器１は、FM＆エラー信号のレベルを調べ、プリンタ２
に画像メモリが存在するか否かを判断する（S3、S4）。

そして、再生器１が画像データを出力し、プリンタ２
内の画像メモリにその画像データを格納し終ると（S
6）、FM＆エラー信号は、立ち上がり、画像データの入
力が終了したことを再生器１に知らせる（S7）。この立
ち上がりで、再生器１は、データの送出を停止する。

この後、プリンタ２のシステムを制御するCPU（図示
せず）は、入力された文字の位置データに基づいて、そ
の位置データが示す範囲を除いて、画像メモリに記憶さ
れた画像データのサンプリングを行ない、ヒストグラム
法による階調補正処理を行なう（S8）。

たとえば、第３図（１）に示すように、画面を４分割
し、それぞれの領域において、文字の表示される位置が
ほぼ決まっているときは、その範囲よりも少し大きな範
囲を設定する。この場合、再生器１からの位置データ
は、その４分割された領域のうちどの領域であるかを示
す。ただし、その位置データの最上ビット（最初に入力
されるビット）が「Ｌ」ならば、文字データが合成され
ていないことを示す。このように文字データが合成され
ていないと判断した場合、画像全体に渡り、画像データ
のサンプリングを行なう。

一方、文字データが合成されている場合、その位置デ
ータが示す領域内の画像データについてはサンプリング
を行なわず、他の領域における画像データをサンプリン
グし、ヒストグラム法による階調補正を行なう。

つまり、再生器１等で再生された画像をプリンタ２で
プリントしようとする場合、文字データが合成された位
置を示す信号を、再生器１等のホスト側からプリンタ２
に伝えることによって、プリンタ２において階調変換に
用いるデータのサンプリング範囲を制限する。これによ
って、文字データが階調変換に及ぼす影響を無くし、文
字データを合成しない場合の階調変換におけるプリンタ
画像に近い画像を得ることができる。

上記実施例において、プリント要求信号に重畳させる
かたちで、文字データ合成の有無の情報と、文字データ
表示位置の情報とをプリンタ２に伝えているが、プリン
ト要求信号の線とは別に専用の信号線を設け、この専用
の信号線を介して、文字データ合成の有無を示す信号
と、文字データ表示位置を示す信号とを伝送するように
してもよい。

また、文字データの表示（合成）位置が決まっていれ
ば、文字データ合成の有無のみを知らせるようにしても
よい。なお、上記実施例において、画面を４分割するよ
うにしているが、その分割数は、限定する必要がない。

［発明の効果］ 本発明によれば、与えられた画像データに文字データ
が存在する場合であっても、その画像データを良好に階
調補正処理することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すブロック図である。 第２図は、上記実施例におけるタイミング図である。 第３図（１）は、上記実施例における画像データの分割
領域を示す図であり、同図（２）は、上記実施例におい
て文字データが合成されているか否かを表わす信号の例
を示す図である。 第４図は、上記実施例における処理手順を示すフローチ
ャートである。 １……再生器、 ２……プリンタ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】与えられた画像データに応じた可視像を像
   形成する際、上記与えられた画像データに含まれる文字
   データによって形成画像の明るさが変化しないように像
   形成するための画像処理方法であって、 上記与えられた画像データに文字データが存在するか否
   かを判定し、文字データが存在する場合には、上記文字
   データを除いた画像データに基づいて、上記画像データ
   から画像の階調特性を検出し、この検出された階調特性
   に応じて、上記与えられた画像データの階調補正処理を
   行うことを特徴とする画像処理方法。