JP2570759Y2 - リールのクラッチ構造 - Google Patents

リールのクラッチ構造

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JP2570759Y2
JP2570759Y2 JP1991042615U JP4261591U JP2570759Y2 JP 2570759 Y2 JP2570759 Y2 JP 2570759Y2 JP 1991042615 U JP1991042615 U JP 1991042615U JP 4261591 U JP4261591 U JP 4261591U JP 2570759 Y2 JP2570759 Y2 JP 2570759Y2
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clutch
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reel
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純 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はリールのクラッチ構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチ機構を入り切りするクラッチヨ
ークを移動駆動するに、次のような構成を採るものがあ
った。例えば、特開昭60−78526号公報に示すよ
うに、スプール軸の左右両側にそのスプール軸芯に平行
にスライド支持機構としての二つの支軸を振り分け配置
してリールボデイより延出するとともに、クラッチヨー
クの左右側端部に係合孔を穿設し、両係合孔を介してク
ラッチヨークを支軸に挿通支持していた。そして、クラ
ッチヨークをクラッチ入り位置に付勢する付勢バ ネを支
軸に外嵌して設けるとともに、その付勢バネの付勢力に
抗して、クラッチ操作具の作動に連動して駆動カム機構
としてのカム体をスプール軸芯周りで回転させ、カム体
のカム部でクラッチヨークをクラッチ切り位置に戻し操
作する構成を採っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような構成を有
する従来構成においては、駆動カム機構を構成するカム
体のカム部が支軸より外方側で、スプール軸芯方向視に
おいて、支軸より離れた位置に設定してあった。 したが
って、支軸に外嵌してあるバネとカム部との位置がズレ
ている為に、カム部がクラッチヨークに及ぼす移動力と
バネの付勢力とが、クラッチヨークに対して偶力を発生
させることになる。このために、クラッチヨークに対し
てはカムの作用力の一部が曲げ力として消費される為
に、クラッチヨークを移動させる力が低下すると同時
に、クラッチヨークが剛性の低いものである場合には曲
げ変形が加わって、クラッチヨークの円滑な作動を期待
できない面があった。本考案の目的はクラッチヨークの
スライド移動支持形態、及び、クラッチ機構の戻り付勢
バネと駆動カム機構との配置関係に合理的な変更を加え
ることによって、従来欠点を解消してクラッチ機構の円
滑な作動を期待できるリールのクラッチ構造を提供する
点にある
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案による特徴構成
は、 (請求項1) スプールを駆動する駆動伝動機構に介装
されたクラッチ機構を入り切りするクラッチヨークを設
けるとともに、リールボデイに前記クラッチヨークを
プール軸芯方向にスライド支持するスライド支持機構を
設け、前記クラッチヨークをクラッチ入り操作位置に付
勢するバネとこのバネ付勢力に抗して前記クラッチヨー
クをクラッチ切り操作位置に駆動する駆動カム機構とを
設け、前記駆動カム機構を、クラッチ操作力を受けて作
動するカム体と、前記クラッチヨークとの相対向する部
位に形成し、前記スプール軸芯方向視において、前記駆
動カ ム機構のカム部と前記バネとが重り合うように設け
てある、 (請求項2) 請求項1にかかる本考案において、前記
スライド支持機構を前記駆動カム機構より前記スプール
軸芯側に位置させるとともに、前記スプール軸芯方向視
において、前記バネが前記スライド支持機構の案内部と
も重なり合うように構成してある、点にあり、その作用
効果は次の通りである。
【0005】
【作用】請求項1の構成によると、前記スプール軸芯方
向視において、前記駆動カム機構のカム部と前記バネと
が重り合うように設けてあるので、カム部がクラッチヨ
ークに及ぼす移動力とバネの戻し力との作用線の位置ズ
レを抑えることができ、従来技術について記載した、ク
ラッチヨークへの偶力の作用及びその偶力に伴う曲げ変
形を抑えて、カム部の作用力が効率よくクラッチヨーク
に伝達される。したがって、クラッチヨークの作動が円
滑になるとともに、クラッチ操作力も小さくてよい。
求項2の構成によると、前記スプール軸芯方向視におい
て、バネが案内部とも位置ズレが少ない状態に設けてあ
るので、クラッチヨークをバネの付勢力によって戻し操
作する際にも円滑に戻し移動させることができる。
【0006】
【考案の効果】したがって、クラッチヨークの往復移動
を円滑に行え、クラッチヨークを移動させるに要する移
動力を小さくできる。 しかも、クラッチヨークに作用す
るカム部からの移動力と、バネからの戻し力との位置ズ
レ量を少なくできるので、クラッチヨークにかかる曲げ
力を抑えることができ、クラッチヨーク自体を必要以上
に強度の高いものにしなくてもクラッチ機構のクラッチ
スリーブを円滑に移動駆動できる。
【0007】
【実施例】図1乃至図4に示すように、リールボデイと
しての左右のケース部1,2の間にスプール3、後部に
クラッチ操作具4を配置する。右側ケース部2に、糸巻
上げ用のハンドル5、ドラグ操作具6、キャストコント
ローラ7を備えて両軸受リールとしてのベイトキャステ
ィング用のリールを構成する。
【0008】図1に示すように、右側ケース部2の内部
にハンドル軸8を立設し、ハンドル軸8に対して前記ハ
ンドル5、及び、ドラグ操作具6を備えるとともに、ハ
ンドル軸8の内端部にドラグ機構D、及び、ラチェット
ホイール9を備える。スプール3と一体回転してスプー
ル駆動機構としての伝動軸を構成するスプール軸10に
スライド操作自在に遊嵌したクラッチスリーブ11とス
プール軸10に固設したピン12との係脱構造によりク
ラッチ機構Cを構成する。クラッチスリーブ11の入力
ギヤ11Aとドラグ機構Dの出力ギヤ13との噛合によ
り、ハンドル5からの回動操作力はドラグ機構D、クラ
ッチ機構C夫々を介してスプール3に伝えられる。
【0009】次にクラッチ機構Cの構造について説明す
る。図1及び図3に示すように、前記クラッチスリーブ
11に係合してスプール軸芯方向に往復移動させるクラ
ッチヨーク14を設けるとともに、右ケース2の内側面
よりクラッチヨーク14に向けてスライド移動機構の案
内面を形成する鍔部15を突設する。鍔部15の基端に
円形の取り付け座2Aを形成しクラッチヨーク14を駆
動する駆動カム機構Bを構成する回転カム体16を遊嵌
する。一方、クラッチヨーク14の取り付け座2Aに向
かう側面に係合凹部14Aを形成し、この係合凹部14
Aに鍔部15を挿入係合すべく構成する。鍔部15は略
半円筒状のもので、その外周面に半六角状の角面を形成
してあり、この鍔部15と密接嵌合するクラッチヨーク
14のスプール軸芯周りでの回転を阻止する機能を有す
る。
【0010】図3に示すように、クラッチヨーク14と
回転カム体16との相対向する側面に、回転カム体16
の突出カム16Aとクラッチヨーク14の突部傾斜面1
4Bとからなる駆動カム機構Bを形成し、回転カム体1
6のスプール軸芯周りでの揺動によって、クラッチヨー
ク14をスプール軸芯方向にスライド移動可能に構成す
る。ここに、突出カム16Aと突部傾斜面14Bとを、
駆動カム機構Bのカム部と称する。クラッチヨーク14
の回転カム体16の存在側とは反対側そく面に付勢バネ
17を作用させ、クラッチヨーク14をクラッチ入り操
作位置に入り付勢するとともに、駆動カム機構Bの作用
によってクラッチ切り位置に強制移動させる構成を採っ
ている。付勢バネ17と突部傾斜面14B及び突部傾斜
面14Bに隣接する鍔部15とは、スプール軸芯方向視
において、一部重なり合っており、それによって、クラ
ッチヨーク14の移動が円滑である。
【0011】以上のような構成より、鍔部15が回転カ
ム体16の突出カム16Aよりもスプール軸芯に近くに
位置しているので、クラッチヨーク14としては係合凹
部14Aをスプール軸芯近くに配置でき、それだけ、ク
ラッチヨーク14の半円筒状の外径を小さくできる。
【0012】次にクラッチ操作具4と回転カム体16と
の連係について説明する。図2に示すように、クラッチ
操作具4の操作ピン4Aに接当操作されるリンク部材1
8を設け、リンク部材18を回転カム体16の係合ピン
16Bに係合させる。回転カム体16にトッグルバネ1
9を係止し、回転カム体16の回転姿勢をクラッチ機構
Cの入り、及び、切り夫々の状態に対応する姿勢に保持
する。回転カム体16には、クラッチ機構Cが切り状態
に設定された際に、トッグル式のバネ20の作用によ
り、その端部を前記ラチェットホイール9と干渉する姿
勢に切換える戻しアーム21を備えている。
【0013】クラッチ機構Cを切り操作する際には、前
記クラッチ操作具4の押下げ操作を行う。そうすると、
前記リンク部材18がガイド部材22との接触により円
弧状の軌跡を描き乍ら回転カム体16を回転操作する。
その結果、突出カム部16Aの押圧により、前記クラッ
チスリーブ11がスプール軸10に固設したピン12か
ら離脱して、クラッチ機構Cが切り状態となる。クラッ
チ機構Cを入り操作する場合には、ハンドル7を巻き取
り方向に操作することにより、ラチェットホイール9の
歯部9Aからの押圧力が戻しアーム21を介して回転カ
ム体16を戻し操作する。これによって、クラッチヨー
ク14が付勢バネ17,17の付勢力により作動してク
ラッチ機構Cは入り状態に達するのである。
【0014】〔別実施例〕 図5に示すように、駆動カム機構Bとして、回転カ
ム体16の替わりにスライドカム体23を設けてもよ
い。つまり、スライドカム体23にカム面23A、23
Aを形成し、クラッチヨーク14をスライド移動させ
る。 鍔部15をクラッチヨークに、かつ、鍔部15を係
入する係合凹部14Aをケース2の内周面に形成する構
成を採ってもよい。
【0015】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】右ケースの内部構造を示す横断平面図
【図2】右ケースの内部構造を示す縦断側面図
【図3】鍔部、回転カム体、及び、クラッチヨークを示
す分解斜視図
【図4】リールの背面図
【図5】クラッチヨークの別実施にかかる右ケースの内
部構造を示す縦断側面図
【符号の説明】
3 スプール 14 クラッチヨーク 14A 係合凹部 15 案内部 16 カム体 17 バネ B 駆動機構 C クラッチ機構

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール(3)を駆動する駆動伝動機構
    に介装されたクラッチ機構(C)を入り切りするクラッ
    チヨーク(14)を設けるとともに、リールボデイに前
    記クラッチヨーク(14)をスプール軸芯方向にスライ
    ド支持するスライド支持機構を設け、前記クラッチヨー
    ク(14)をクラッチ入り操作位置に付勢するバネ(1
    7)とこのバネ付勢力に抗して前記クラッチヨーク(1
    4)をクラッチ切り操作位置に駆動する駆動カム機構
    (B)とを設け、前記駆動カム機構(B)を、クラッチ
    操作力を受けて作動するカム体(16)と、前記クラッ
    チヨーク(14)との相対向する部位に形成し、前記ス
    プール軸芯方向視において、前記駆動カム機構(B)の
    カム部と前記バネ(17)とが重り合うように設けてあ
    リールのクラッチ構造。
  2. 【請求項2】 前記スライド支持機構を前記駆動カム機
    構(B)より前記スプール軸芯側に位置させるととも
    に、前記スプール軸芯方向視において、前記バネ(1
    7)が前記スライド支持機構の案内部(15)とも重な
    り合うように構成してある請求項1記載のリールのクラ
    ッチ構造。
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US07/889,286 US5333812A (en) 1991-06-07 1992-05-28 Clutch structure for a fishing reel
GB9211798A GB2257609B (en) 1991-06-07 1992-06-04 Clutch structure for a fishing reel
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JPS6078526A (ja) * 1983-10-07 1985-05-04 ダイワ精工株式会社 魚釣用両軸受型リ−ルのクラツチ着脱装置

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