JP3072848U - 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造 - Google Patents
魚釣用リールの駆動シャフト支持構造Info
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- JP3072848U JP3072848U JP2000002815U JP2000002815U JP3072848U JP 3072848 U JP3072848 U JP 3072848U JP 2000002815 U JP2000002815 U JP 2000002815U JP 2000002815 U JP2000002815 U JP 2000002815U JP 3072848 U JP3072848 U JP 3072848U
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- Japan
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- drive shaft
- cylindrical recess
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動シャフトの軸方向に衝撃が加えられる
と、支持板を破損するおそれがある。 【解決手段】 リールフレーム10と、このリールフレ
ーム10の両支持板間にスプールシャフトを介して回転
可能に支持したスプール50と、このスプール50に回
転力を伝達する駆動シャフト40とを備えた魚釣り用リ
ールの駆動シャフト支持構造において、駆動シャフト4
0の軸方向に突出する円筒形リセス72を備えた固定板
70は、その円筒形リセス72をスプール支持板22の
開口部23に装着した状態で、駆動シャフト40を回転
可能に支持するようにした。
と、支持板を破損するおそれがある。 【解決手段】 リールフレーム10と、このリールフレ
ーム10の両支持板間にスプールシャフトを介して回転
可能に支持したスプール50と、このスプール50に回
転力を伝達する駆動シャフト40とを備えた魚釣り用リ
ールの駆動シャフト支持構造において、駆動シャフト4
0の軸方向に突出する円筒形リセス72を備えた固定板
70は、その円筒形リセス72をスプール支持板22の
開口部23に装着した状態で、駆動シャフト40を回転
可能に支持するようにした。
Description
【0001】
本考案は、 魚釣用リールに係り、より詳細には、スプールとキャリアに回転 力を伝達する駆動シャフト支持構造に関するものである。
【0002】
典型的な 魚釣用リールのスプール駆動用駆動シャフトは、一般に中空シャフ トから構成され、この中空シャフトは、リール本体フレームの支持板にオーバー ハング(overhang)状態に固着した固定シャフトに回転可能に嵌め込ま れている。
【0003】 中空シャフトは、固定シャフトの先端に係合したEワッシャーにより、その中 空シャフトが固定シャフトから離脱しないように固定され、中空シャフトの外方 突出端にはハンドルが固着されている。
【0004】 そして、中空シャフトには、スプールに回転力を伝達するドライブギア、この ドライブギアと中空シャフトとの間を摩擦結合するドラグ機構及びドラグ力(d rag force)調整用つまみが組み込まれている。
【0005】 かかる種類の駆動シャフト支持構造においては、オーバーハング状態で支持さ れるため、その支持強度が十分ではなく、次のような問題がある。
【0006】 駆動シャフトの支持強度が十分でないと、駆動シャフトのガタツキが大きくな って、駆動シャフトとスプールシャフトとの平行度において偏差が生じ易く。さ らに、このような偏差が生じると、駆動シャフトのドライブギアとスプールシャ フトのピニオンとの噛合に支障をもたらす。その他に、別途の手段で固定される 固定シャフトと駆動シャフトなど、部品の個数が多くなるため、それにより、コ スト高になるといった問題がある。
【0007】 そこで、従来の駆動シャフト支持構造においては、日本国特開昭59−852 41号等に開示されているように、駆動シャフトを本体フレームの支持板と外側 板との両支持状態に回転可能に支持する構造のものが提案されてきており、そし て、駆動シャフトに取付けたドラグ機構の摩擦板と押圧部材との間に介在したフ ランジ部材を外側板の内側面に係合することで、駆動シャフトの軸方向への動き を抑制する構造となっている。
【0008】 かかる従来の駆動シャフト支持構造においては、ドラグ機構を構成する摩擦板 と押圧部材との間に介在したフランジ部材を外側板の内側面に係合することで駆 動シャフトの軸方向への動きを規制するために、ドラグ力調整用つまみを操作し て摩擦板などがドライブギアに圧接される方向に押圧してドラグ力を大きくする と、フランジ部材と外側板の内側面との間に間隙が生じる。
【0009】 これは、駆動シャフトの軸方向への動きによるガタツキを大きくし、ドライブ ギアとピニオンとの噛合にも支障を来すほか、逆転止め用ラチェットギアとラチ ェット爪部との係合にも支障を来すことになる。特に、摩擦板などが摩耗すると 、このような駆動シャフトのガタツキが大きくなるといった問題がある。
【0010】 また、支持板に対する駆動シャフトは、単に支持板に形成されたピボット穴に 回転可能に嵌め込まれ、何等の離脱止めのための構造になっていないため、支持 板への駆動シャフトなどの組立時、駆動シャフトの取付け状態が安定せず、且つ 、駆動シャフトへのドライブギア、ドラグ機構などの組立が煩雑になって、その 作業性が悪いといった問題があった。
【0011】 そこで、このような問題点を解決するために、日本国実公平6−29027号 に開示されているように、本体フレームと、この本体フレームの両支持板との間 にスプールシャフトを介して回転可能に支持したスプールと、このスプールにピ ニオン及びドライブギアを介して駆動シャフトからの回転を伝達するようにした 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造がある。
【0012】 このような日本国実公平6−29027号によれば、上記駆動シャフト212 の一端部は、図4および図5に示されているとおり、スプール側支持板210に 形成されている開口部220に回転可能に支持され、駆動シャフト212の他端 部は他の支持板に取付けられている外側板(図示せず)に支持される。
【0013】 前記開口部220の上部を遮蔽するように、離脱止め部材230が、その開口 部220上方に配置し、支持板210にネジ232で固定される。
【0014】 離脱止め部材230は、駆動シャフト212の溝に挿入されるように一側面に 切欠部234を有する。上述の構成によれば、駆動シャフト212の軸方向への 動きは離脱止め部材230が駆動シャフト212の溝に嵌め込まれることで規制 される。
【0015】
しかしながら、上記従来の 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造によれば、 そのスプール側支持板210を通常プラスチックで製造し、左右側の重さ及び外 形のバランスを維持するために、その厚さは一定の範囲内に制限されるため、ス プール側支持板210に形成された開口部220の底部220aの厚さが薄くて なって、駆動シャフト212の軸方向に衝撃が加えられると、底部220aが破 損される可能性がある。
【0016】 また、スプール側支持板210の外部面には逆回転止め機構、キッキング機構 などを備える必要があるため、長方形で形成された離脱止め部材230の大きさ を小型化しなければならず、逆回転止め機構、キッキング機構などが組み立てら れている状態でスプール側支持板210の外部面に離脱止め部材230を取付け る工程は非常に難しい。
【0017】 なお、離脱止め部材230の組立時に、スプール側支持板210の開口部22 0にベアリング224を挿入し、離脱止め部材230を駆動シャフト212の溝 に嵌め込み、ネジ232で離脱止め部材230をスプール側支持板210に固定 しなければならず、このような工程は狭小な空間で個別的に遂行しなければなら ない煩わしさがある。また、この開口部220に格納するベアリング224は小 型であるため、組立或いは修理の際に紛失する可能性がある。
【0018】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、 駆動シャフトの軸方向に衝撃が加えられたとしても、殆ど変形されない、 魚釣 用リールの駆動シャフト支持構造を提供することにある。
【0019】 本考案の他の目的は、 魚釣用リールの組立作業を非常に容易にする、 魚釣 用リールの駆動シャフト支持構造を提供することにある。
【0020】
上記目的を達成するために本考案の 魚釣用リールは、本体フレームと、この 本体フレームの両支持板間にスプールシャフトを介して回転可能に支持したスプ ールと、このスプールに回転力を伝達する駆動シャフトとを備えた 魚釣用リー ルの駆動シャフト支持構造において、前記駆動シャフトの軸方向に突出する円筒 形リセスを備えた固定板は、その円筒形リセスを前記駆動シャフト側の支持板の 開口部に装着した状態で、前記駆動シャフトを回転可能に支持するようにした。
【0021】 前記円筒形リセス内部に格納したベアリングを、前記駆動シャフトのリング形 状突出部で保持することで、前記円筒形リセス内部からのベアリングの離脱を防 止するようにした。
【0022】
以下、図面を参照して、本考案に係る 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造 について、より詳細に説明する。
【0023】 図1に示す本考案に係る 魚釣用リールは、本体フレームであるリールフレー ム10、駆動シャフト40に取付けられ、動力伝達機構を作動させるハンドル2 0、そして、動力伝達機構によって回転力が伝達されるスプール50を有してい る。
【0024】 動力伝達機構は、駆動シャフト40に回転可能に取付けられたドライブギア6 2と、キャリア(図示せず)を往復駆動させるアイドルギア66と、スプール5 0を回転駆動させるピニオン64と、駆動シャフト40の逆回転を防止するラチ ェットギア68とを有している。
【0025】 ハンドル20が回転すると、その回転力は、ドライブギア62を通じてスプー ルシャフトに連結されたピニオン64に伝達されると同時に、ウォームギア67 が連結されたアイドルギア66に伝達される。
【0026】 スプールシャフトに伝達された回転力は、スプール50を回転させて釣り糸を 巻き取る。同時に、アイドルギア66に伝達された回転力により、ウォームギア 67が回転すると、ウォームギア67と連結されているキャリア(図示せず)が ウォームギア67上で左右に並進移動する。
【0027】 図2および図3を参照して、本考案による駆動シャフト40の支持構造につい てより詳細に説明する。図2は駆動シャフト40を支持する金属製固定板70を 上方から見た平面図を示している。
【0028】 金属製固定板70は、略三角形からなっており、その左右側端部に開口部78 a,78bを備えている。この固定板70は、開口部78a,78bを通じて挿 入されたネジ90によりスプール支持板22に固定される。
【0029】 また、固定板70は、その中央に円筒形リセス72を備え、その円筒形リセス 72の中心には駆動シャフト40が貫通する開口部75が形成されている。また 、固定板70は、その平面より高い位置で水平に延びるアーム79を備えている 。
【0030】 図3はスプール支持板22に取付けられた固定板70に駆動シャフト40が取 付けられた状態を示した断面図である。
【0031】 固定板70は、2つのネジ90によりスプール支持板22に固定されている。 固定板70の円筒形リセス72は、スプール支持板22の開口部23に挿入され ている。そして、固定板70の円筒形リセス72の内部には駆動シャフト40を 回転可能に支持するベアリング84が格納されている。
【0032】 ベアリング84は、駆動シャフト40のリング形状突出部44により、その円 筒形リセス72からの離脱が防止される。駆動シャフト40は、その一端部がベ アリング84及び固定板70の開口部75を経て突出し、スナップリング86に より、回転可能に固定される。
【0033】 このような構成によれば、駆動シャフト40は、固定板70に予備組み立てさ れた状態で、最終組立ラインに搬送される。従って、狭小なスプール支持板22 上で駆動シャフト40を別途に固定するための作業時間が削減し、その結果、生 産量が増大する。
【0034】
上述した構成によれば、駆動シャフトが固定板によって軸方向に支持されるた め、駆動シャフトの軸方向に加えられた衝撃がスプール支持板に直接伝達されな い。
【0035】 また、本考案によれば、駆動シャフトを固定板に予備組み立てたされた状態で 駆動シャフト支持構造を製造できるため、その魚釣用リールの組立作業を良好に することができる。
【図1】本考案の実施の形態を示す魚釣用リールの駆動
シャフト支持構造を示す断面図である。
シャフト支持構造を示す断面図である。
【図2】本実施の形態に関わる固定板の平面図である。
【図3】本実施の形態に関わる駆動シャフト及び固定板
の結合状態を示した図1の部分拡大断面図である。
の結合状態を示した図1の部分拡大断面図である。
【図4】従来の 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】従来の 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造
の内、駆動シャフトの離脱止め部材の配置状態を示す説
明図である。
の内、駆動シャフトの離脱止め部材の配置状態を示す説
明図である。
10 リールフレーム(本体フレーム) 22 スプール支持板(駆動シャフト側の支持板) 23 開口部 40 駆動シャフト 44 リング形状突出部 50 スプール 70 金属製固定板(固定板) 72 円筒形リセス 75 開口部 84 ベアリング 86 スナップリング 90 ネジ
Claims (7)
- 【請求項1】 本体フレームと、この本体フレームの両
支持板間にスプールシャフトを介して回転可能に支持し
たスプールと、このスプールに回転力を伝達する駆動シ
ャフトとを備えた 魚釣用リールの駆動シャフト支持構
造において、 前記駆動シャフトの軸方向に突出する円筒形リセスを備
えた固定板は、その円筒形リセスを前記駆動シャフト側
の支持板の開口部に装着した状態で、前記駆動シャフト
を回転可能に支持することを特徴とする 魚釣用リール
の駆動シャフト支持構造。 - 【請求項2】 前記固定板は、 前記円筒形リセスを前記駆動シャフト側の支持板の開口
部に装着したまま、ネジを通じて、この支持板に固定す
ることを特徴とする請求項1記載の 魚釣用リールの駆
動シャフト支持構造。 - 【請求項3】 前記固定板の円筒形リセスは、 その内部にベアリングを格納していることを特徴とする
請求項1記載の 魚釣用リールの駆動シャフト支持構
造。 - 【請求項4】 前記円筒形リセス内部に格納したベアリ
ングを、前記駆動シャフトのリング形状突出部で保持す
ることで、前記円筒形リセス内部からのベアリングの離
脱を防止するようにしたことを特徴とする請求項3記載
の 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造。 - 【請求項5】 前記固定板の円筒形リセスは、 その中央部に開口部を備えたことを特徴とする請求項1
記載の 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造。 - 【請求項6】 前記固定板は、 前記円筒形リセスを前記駆動シャフト側の支持板の開口
部に装着したまま、前記固定板の円筒形リセスの開口部
を通じて、前記駆動シャフトの先端部が突出するよう
に、前記駆動シャフトを配置し、前記円筒形リセスの開
口部から突出する駆動シャフトの先端部にスナップリン
グを装着することを特徴とする請求項5記載の 魚釣用
リールの駆動シャフト支持構造。 - 【請求項7】 前記固定板は、 金属からなることを特徴とする請求項1記載の 魚釣用
リールの駆動シャフト支持構造。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR9906942 | 1999-04-27 | ||
KR1999-6942 | 1999-04-27 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3072848U true JP3072848U (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=43206108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000002815U Expired - Fee Related JP3072848U (ja) | 1999-04-27 | 2000-04-27 | 魚釣用リールの駆動シャフト支持構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3072848U (ja) |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000002815U patent/JP3072848U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |