JP2564930Y2 - 指針輪列規制構造 - Google Patents

指針輪列規制構造

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JP2564930Y2 JP12660090U JP12660090U JP2564930Y2 JP 2564930 Y2 JP2564930 Y2 JP 2564930Y2 JP 12660090 U JP12660090 U JP 12660090U JP 12660090 U JP12660090 U JP 12660090U JP 2564930 Y2 JP2564930 Y2 JP 2564930Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、指針表示式時計における機能表示用の指針
を扇形駆動させる指針輪列の規制構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
近年の腕時計は多面的な市場ニーズに合わせて多種多
様な商品が普及品から低価格なものまで多岐にわたり出
始めている。
特に機能性が重要視されているデジタル時計に対し
て、指針表示式時計においても多様化の要求が強く、通
常時刻表示の他に多針・多機能表示を付加したものや時
計、分針を扇形駆動させて通常時刻表示をする斬新なデ
ザインの時計などが出現している。
とりわけ、前記指針扇形表示式時計は、第6図
(a)、(b)の概略図に示すように従来の指針表示式
時計と同じく時分針を固着した場合に通常時刻表示がで
きる基本ムーブメント1を用いて、該基本ムーブメント
1を構成し時分針が固着可能な2番車2、筒車(図示せ
ず)を駆動源にメカ的な指針扇形表示機構をブロック化
し、基本ムーブメント1の基台である地板5にネジ3、
4で締結固定したもので、以下に述べる分針帰零機構と
同様の構造が時針7用として分針帰零機構と平面的に略
重なるように配設されていると共に、時分針7、8が12
時間で1回同期してゼロ帰零(12時00分)する為の時分
針同期調製機構6なども具備されている。
前記帰零機構の構造については分針8の扇形駆動機構
で述べるのが基本的に時・分針用共に同じ構造である。
まず、基本ムーブメント1を構成する前記2番車2に
固着した分作動カム9は60分で1回転(時作動カムは12
時間で1回転)する。該分作動カム9に平面的に係合し
分作動カム9の回動に伴なって側面摺動形状に添って挙
動する分カム爪10aはビョウ止めにより駆動レバー10に
取り付けられ、該分カム爪10aは分カム爪戻しばね10bに
より常に分作動カム9摺動側面に定方向で押圧されてい
る。前記駆動レバー10は裏板14に植設したネジチューブ
14aを中心に回動し、該ネジチューブ14aに対して分カム
爪10aとは略反対側に設けた駆動レバー10の歯部10cと常
に噛み合うと共に、分針8を固着して平面的に指針の扇
形中心に配設されて分車11、さらに、分車11と常に噛み
合う分帰零車12が配設されている。該分帰零車12は分帰
零車12に設けた送りバネピン12aに線バネ状の送りバネ1
3が掛かっており、該送りバネ13のバネ力で常に順方向
に回転力が加わっている。
例えば、前記分作動カム9が回動してきて分作動カム
9の頂点9aを分カム爪10aが過ぎる時、前記送りバネ13
のバネ作用によって分帰零車12→分車11→駆動レバー10
→分カム爪10aの順に力が伝わり、該分カム爪10aは分作
動カム9の頂点9aから底部9bに向かって瞬時に移動する
と共に、この時、分車11は前記動作に同期して分針8を
扇形駆動させる。
前記帰零機構の駆動源である送りバネ13は、指針扇形
表示機構ブロックの基台である裏板14にバネ掛け用のピ
ン14a,14bを2本植設し、ピン14aを支点に送りバネピン
12aに掛けたバネの反力をピン14bで支える構造を採り、
また、通常の指針表示式時計と同じような長さの分針を
駆動させるために針の片重り量に勝る回転トルクが分車
11で得られるような強靱なバネ力を有している。さら
に、分針用送りバネ13の支持構造と同様に時針用の送り
バネ15が別部材の線バネで配設されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、該送りバネ13、15は線状をした細いバ
ネ部材の為、ムーブメント組立時や市場におけるアフタ
ーサービスなどにおいては取り扱い性が悪く、しかも3
ヵ所に設けたピンにバネを掛けねばならないので組立作
業性が悪く組立工数がアップすると共に、バネの損失や
バネの変形なども起こしやすい。また、指針輪列の動力
源にステップモーターを使用し、且つ、多モーター、多
系列の輪列を用いて多針多機能時計を構築しようとした
場合、指針の中の一つを前述した指針の扇形駆動と同じ
ように駆動させるには、作動カムの回転トルクが前記2
番車のように丈の長い分針を固着し通常時刻表示ができ
るくらいの大きな回転トルクがあれば良いが、デザイン
性の制約から一定のムーブメントサイズの中に収められ
るステップモーター、輪列の数は限られてしまうため多
針駆動用の輪列の全てに前記2番車と同程度の回転トル
クを保有させようとして多段の減速輪列を配設すること
は難しい。そこで、ステップモーターからの減速輪列の
段数を減少させて多針用に各指針輪列を構成した場合、
前記作動カムの回転トルクは低トルクとなり前述の送り
バネのようなバネ力では作動カムに加わる押圧力が大き
すぎて輪列負荷大となってステップモーターは駆動しな
い。
本考案の目的は前述の欠点を解消して組立工数を低減
しムーブメントのコストダウンを図ると共に、人為的な
トラブルを減少させ信頼性の高いムーブメントを提供す
ることである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案は指針を駆動す
る輪列群の一部を形成している番車と、該番車を常に一
定方向に押圧する側圧バネを一体化して成る側圧戻しバ
ネを有し、該側圧戻しバネは所望の位置に圧接固定する
凹部と初期組み込み状態での仮決め位置を保持する凹部
と弾性部を有し、前記輪列群の軸受を構成する受部材を
時計基台に締結固定した後に前記側圧戻しバネを仮決め
位置から所望の位置へ平面的にスライドさせて固定する
ことが出来る開口部を受部材に設けることを特徴とする
と共に、さらに、前記側圧戻しバネには、前記輪列群の
一部を形成している番車の軸に対してスラスト方向に掛
かる戻しバネが設けてあり、前記番車の回動範囲内にお
いて、前記戻しバネのバネ力とバネの力のモーメントの
腕の関係がF1×L1=F2×L2となることを特徴としてい
る。
〔作用〕
扇形駆動する指針輪列と扇形駆動の戻し力を生じさせ
る側圧戻しバネの組み込み位置姿勢は、側圧戻しバネの
組み込み位置が仮決め位置に載置するので前記指針輪列
を構成する番車に側圧力を加える戻しバネの反力を受け
ることなく静的に安定した組み込みができ、且つ、地板
と共に前記指針輪列を軸支する下受を地板に締結固定し
た後、下受に設けた開口部より治具等を用いて容易に側
圧戻しバネを平面的にスライドさせて、前記指針輪列を
構成する番車に戻しバネの側圧力を加えることができ
る。
また、前記戻しバネは側圧力を加える番車の回動範囲
内で番車の回転トルクを常に一定に保つように戻しバネ
力の増減に対して戻しバネと番車との押接位置を適正な
位置に設定することにより、前記指針輪列駆動源への負
荷を増幅させることなく安定した指針駆動力を得ること
ができる。
すなわち、前記戻しバネの力の作用方向は番車の軸中
心に対して常に番車が順方向に回転するように戻しバネ
頭部形状と番車に設けた突出部形状により設定され、さ
らに番車の回動範囲内で戻しバネのバネ力の最大値F2と
最小値L1に対して力のモーメントの腕の長さが最小値L1
と最大値L2となるように前記戻しバネ頭部形状を設定し
ている。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第
1図は本考案による実施例の完成時計の外観図、第2図
は文字板側から見た時計ムーブメントの平面図、第3図
は第2図の要部断面図で(a)はデュアル指針輪列構
造、(b)は戻しバネ支持構造であり、第4図は第2図
の部分平面図、第5図は第2図の部分作動図で(a)は
戻しバネをスライドさせた状態、(b)は側圧バネの作
用状態を示す拡大図である。
第1図において、19は時刻表示目盛や後述する機能表
示部A、19a、機能表示部、19b、機能表示部C、19c等
を表示する文字板である。
20、21、22はそれぞれ秒針、時針、分針であり通常時
刻のみを表示し、後述するリューズ28を2段引き位置
(図示せず)にすることにより秒針は即停止し回転操作
により分針22、時針21は機械的に時刻補正がされる。23
は日付を表示する機能表示部A、19aやアラームのON、O
FF位置19d、19eを表示する日針であり、付加機能用モー
ターにて単独に駆動される。24は曜針であり、曜日以外
に機能モードを表示する機能表示部C、19cを形成し、
日針23とは別の付加機能モーターにて単独に駆動され
る。
25、26、27はそれぞれデュアル(以後Dと呼ぶ)、
分、D時、D24時針であり、アラーム時刻、ローカル時
刻を表示する機能表示部B、19bを形成し前述の付加機
能モーターとは別の付加機能モーターにて単独に駆動さ
れる。
操作方法を説明すると、28、29、30、31はそれぞれリ
ューズ、プッシュボタン(以下PBと略記する)PB1、PB
2、PB3である。
通常使用時はリューズ28は押し込み位置にあり秒針2
0、分針22、時針21は通常時刻(現時刻)を表示し、日
針23は日付を、曜針24は曜日を、D分、D時、D24時針2
5、26、27はローカルタイム時刻を表示している。この
状態でPB1、29を押すことにより時刻データを基に現時
刻を時単位、15分単位のクオーター、1分単位の3種類
の音の組合せにより時刻告知機能を備えている。リュー
ズ28を1段引き(図示せず)にするとカレンダー修正状
態となり、D分針25で月をD時針26で閏年よりの経年を
表示する。この状態でPB1、29を押すことにより日付の
修正を、PB2、30を押すことにより月と閏年よりの経年
を修正し、PB3、31を押すことにより曜日を修正する。
1度カレンダー修正をすれば、通常使用時での日、曜表
示は月と閏年よりの経年が記憶されたことにより、当面
グレゴリー暦による特別閏年の西暦2100年以外はカレン
ダーの修正は不要になっている。次にリューズ28を押し
込み位置(通常使用)にし、PB3、31を押すと曜針24はA
LARM(簡易アラーム機能)に移動しD分、D時、D24時
針25、26、27は現時刻を表示し、日針23はOFF位置19aを
表示する。この状態でPB2、30を押すことによりD分、
D時、D24時針25、26、27は現時刻より先の進んだアラ
ーム時刻が設定され表示されると共に、日針23はOFF位
置19eからON位置19dに切り替わる。現時刻がD分、D
時、D24時針25、26、27に表示されたアラーム時刻に一
致すると報音し日針23はOFF位置19aに復帰し、D分、D
時、D24時針25、26、27は現時刻に復帰し現時刻を表示
する。さらに、PB3、31を押すと曜針24はALARM(デイリ
ーアラーム)に移動し、D分、D時、D24時針25、26、2
7は既に設定されているアラーム時刻を表示し、日針23
は既に設定されているON位置19d又はOFF位置19eのいず
れかを表示する。アラーム時刻の設定、ON、OFF位置19
d、19eの選択はこの状態でリューズ28を1段引きにし、
アラーム時刻の設定はPB2、30を押すことにより新たに
設定され、ON、OFF位置19d、19eの選択はPB1、29を押す
ことにより交互に選択される。
さらに、PB3、31を押すと曜針24はLOCAL、TM(ローカ
ルタイム)に移動し、D分、D時、D24時針25、26、27
はローカルタイムを表示し、ローカルタイムの変更はリ
ューズ28を1段引きにしPB2,30を押すことにより新たに
1時間の時差単位で設定することが出来る。さらに、PB
3、31を押すと曜針24は(LOCAL、AL(ローカルタイムア
ラーム)に移動し、D分、D時、D24時秒25、26、27は
ローカルタイムのアラーム時刻を表示し、日針23は既に
設定されているON位置19d又はOFF位置19aのいずれかを
表示するローカルタイムのアラーム時刻の設定、ON、OF
F位置19d、19eの選択は、ALARMII(ディリーアラーム)
と同様に、この状態でリューズ28を1段引きにし、ロー
カルタイムアラーム時刻の設定はPB2、30を押すことに
より新たに設定され、ON、OFF位置19d、19eの選択はPB
1、29を押すことにより交互に選択される。さらに、PB
3、31を押すと曜針24はSEC 0 (マッチング)に移動
し、D分、D時、D24時針25、26、27は現時刻の時、分
を表示し、日針23は現時刻の秒表示に切り替わる。この
機能モードは、従来の裏回り指針修正機構を具備した電
子時計部32(秒針20、分針22、時針21を駆動)により表
示される現時刻と、他の複数のモーターにより前述の如
き多付加機能を表示する時刻とのマッチング(一致)を
確認するものである。使用者は通常時刻表示の時計部32
が表示する時刻で現時刻を、アラーム時刻は他のモータ
ーが表示するアラーム等の付加機能時刻を見ており、も
う一致していないときはアラーム等の付加機能が違った
時刻に機能することになる。この場合リューズ28を2段
引き位置にすることより秒針20、分針22、時針21は即停
止し、D分、D時、D24時針25、26、27も又現時刻の
時、分を表示し停止、日針23は現時刻の秒表示位置に停
止する。この状態でPB1、29を押すことにより日針23を
秒針20と一致させ、PB2、30を押すことによりD分、D
時、D24時針25、26、27を分針22、時針21と一致させ
る。リューズ28を押し込むことにより現時刻表示の秒針
20、分針22、時針21は動き出すとともに現時刻と他のモ
ーターが表示するアラーム等の付加機能時刻との一致を
とることが出来る。
さらに、SEC 0 (マッチング)モードでは秒帰零
機能を備えており、PB1、29を時報等の正分に合わせて
押すことにより秒針20、分針22、時針21は秒位置が0〜
29秒なら待機し時刻が遅れるように修正し、30〜59秒な
ら早送りし時刻が進ように修正する。又日針23は即正分
位置に早送りにて帰零し、D分、D時、D24時針25、2
6、27は秒位置が0〜29秒ならその表示状態を、30〜59
秒なら1分進むように修正される。
次に本考案による時計ムーブメント構造の実施例につ
いて第2図〜第5図を基に説明する。
通常時刻(現時刻)を表示する電子時計部32は従来よ
り量販されている女持ち3針モジュール33を時計中心よ
り3時側に偏心させ、リューズ28を固着する巻真34が時
計の外側になる位置に配設し、前記モジュール33の時計
中心が時計中心と時計外側のほぼ中間に位置するように
なっている。モジュール33は裏回り指針修正機構を具備
しており、巻真34と係合するオシドリ35、該オシドリ35
の位置決めをし、巻真34と一体に締結されたリューズ28
の引き出し位置(1段引き,2段引き)の位置決めをする
裏押エ36、リューズ28の2段引き位置では、前記オシド
リ35と常時係合しツヅミ車37を移動させ、小鉄車38と係
合させるカンヌキ39を備えている。該カンヌキ39にはそ
の先端部にリセットレバー部39aを備えており、リュー
ズ28の2段引き操作時に該リセットレバー部39aの先端
がICチップ40aや電子素子40b等を搭載して回路ブロック
40を構成する回路基板40cのパターン(図示せず)と接
触し、リセットスイッチを形成している。又、モジュー
ル33にはコイル41、固定子42、回転子43からなるモータ
ーを備えており、回転子43の回転は5番車44、秒車45へ
と減速伝達され秒車45には前述の秒針20が装着される。
秒車45の回転は3番車46、分車47へと減速され、分車47
を構成している分カナ(図示せず)は日の裏車48と噛み
合っている。該日の裏車48は前述の小鉄車38と常時噛み
合っており、リューズ28の2段引き位置にし、ツヅミ車
37を移動させ、小鉄車38と係合させると分車47の分カナ
はリューズ28の回転操作により回転し通常時刻表示する
時針21、分針22の時刻修正が行なえる。
以上の説明の如く、前記モジュール33は従来より一般
的に使用されている3針モジュールで構成されている。
通常時刻を表示する電子時計部32はモジュール33の分カ
ナに樹脂製の分伝エ車49をその弾性力により圧入し、分
カナと一体化し、その回転を分中間車50を経て時計中心
の中心車51へ伝える。前記分伝エ車49と中心車51の歯数
は同数になっており中心車51の回転速度はモジュール33
の分カナと同じであり、さらに第2日の裏車52、筒車53
とにより減速輪列を構成している。中止車51、筒車53に
は前述の分針22、時針21を装着し、電子時計部32を構成
している。以上の説明の如く、電子時計部32はリューズ
28の2段引きにより秒針20は任意秒停止し、時計中心部
の分、時計22、21はリューズ28の回転操作により時刻修
正される。
次に、各機能表示部の構造について説明する。
日針23を機能表示する機能表示部A、19aは時計ほぼ
中央部にある日コイル54、日固定子55、日回転子56から
なる機能表示用モーター57、該日回転子56の回転は日中
間車58を経て時針中心にある日針23を装着する日車59に
伝えられるように構成されている。該日車59は日回転子
56の60のステップで1回転するように減速されており、
前述の如く秒針としても機能し易くなっている。
D分、D時、D24時針25、26、27を機能表示する機能
表示部B、19bはDコイル60、D固定子61、D回転子62
からなるD機能表示用モーター63、該D回転子62の回転
はD5番車64、D4番車65、D3番車66、D分針25を装着する
D2番車67と伝達され、該D2番車67はD回転子62の60ステ
ップで1回転するように減速されており、1ステップ1
分単位の運針、表示を行なうように構成されている。さ
らに、該D2番車67の回転はD日の裏車68、D時針26を装
着するD筒車69へと伝達され、D筒車69は12時間で1回
転する。
前記D5番車64〜D日の裏車68、後述するD中間車3、
70〜D車73の各番車で構成するD機能用輪列は、前述し
たモジュール33を搭載し時計ムーブメントのプロフィー
ルと略同形状した基台である地板、84と、該地板、84に
植設してあるネジチューブを間隔保持柱として地板、84
と一定の間隔を保つように配設されている受部材である
下受85との中間に配設されていると共に、D機能用輪列
の各軸受は地板、84と下受85により支持されている。
前記D日の裏車68の回転はD中間車3、70、D中間車
2、71と伝達されており、該D中間車2、71の前記D2番
車67に対する減速比は1/24になってり24時間で1回転す
るようになっている。72はD中間車1であり、一端には
D24時針27を装着するD車73と噛み合う歯部72a、他端に
は前記D中間車2、71に設けられた早送りカム71aと係
合する検出部72b、そのほぼ中間部には作動部72cが設け
られている。該作動部72cは戻しバネ74と1体化した側
圧バネ1、74aのバネ先端に設けられた剛体部74bと常時
係合してバネ力を受けており、D中間車1、72はその検
出部72bがD中間車2、71に設けられた早送りカム71aに
接触するように回転力を見て、早送りカム71aの形状に
より24時間に1往復の揺動運動を行なう、それに従いD
車73が回動しD24時針27も同様に24時間に1往復の扇形
駆動表示をおこなう。
戻しバネ74にはまた、D車73とD中間車1、72の歯部
72aとの噛み合いバックラッシュにより生じるD車73の
振れを軸73aの側方から押圧する側圧バネ2、74cと、戻
しバネ74を地板84に組み込む際に地板84に植設した係合
部であるピン84aに係合させて初期組み込み時の仮位置
を決めるための仮位置決め部である凹部74dと、さらに
前記下受85を地板84にネジ86、87、88、89で締結した
後、下受85に設けた開口部85aから操作して戻しバネ74
を所定の最終位置へ平面的にスライドさせ、ピン84aに
係合させ固定するための最終位置決め部である凹部74e
とを一体化すると共に弾性部である躍制バネ部74fを形
成してある。
第4、5図にて該戻しバネ74の作用について説明す
る。第4図は戻しバネ74が仮位置に組み込まれ他の指針
輪列などを載置し下受85が地板、84に締結された状態を
示している。すなわち、戻しバネ74はその回転中心とし
て地板84に植設したネジチューブ84b外径と、且つ、前
述した仮位置決め凹部74dがピン84aと係合した状態にあ
り躍制バネ部74fの微小なバネ力で静止しており、この
状態では側圧バネ1、2、74a、74cはD中間車1、72、
D車73とは何ら干渉することなく平面的に隙間を持った
位置にある。74gは戻しバネ74に設けてあり平面的にス
ライドさせるときに治具などを引っかける作業穴であ
り、74hは作業用の目印となるマークで戻しバネ74に刻
印されている。
第5図(a)は下受85に設けた開口部85aを介して戻
しバネの作業穴74gを使用し、ネジチューブ84bを回転中
心として戻しバネ74を時計回転方向にスライドした状態
を示し、側圧バネ1、74aはD中間車1、72に、側圧バ
ネ2、74cはD車73にそれぞれ係合し押圧力が掛かって
いる状態であり、第5図(b)はD中間車1、72の検出
部72bがD中間車2の早送りカム71aの回転に伴なって作
動する最大ポイントAと最小ポイントB状態を示したも
のである。前記最大ポイントAでは側圧バネ1、74aの
バネ力F2は最大となり最小ポイントBでは最小なバネ力
F1となるような弾性力に設定してあり、一方、F1とF2の
バネ力がはたらくD中間車1、72の回転モーメントの腕
の長さが前記バネ力F2、F1の関係とは反比例するように
D中間車1、72の作動部72cと係合する側圧バネ1の剛
体部74bの形状を設定し、最大ポイント側ではL2、最小
ポイント側ではL1の力のモーメントの腕の長さとなって
おり、側圧バネ1、74aによるD中間車1、72に加わる
最小トルクF1×L1と最大トルクF2×L2は均等な回転トル
クになっている為、D中間車1、72を回転させるD中間
車2、71は、ほとんど負荷変動がない状態で駆動できる
のでD機能表示用モーター63は安定した状態で駆動で
き、さらに、D車73は常に一定の回転トルクで駆動され
るのでD24時針27の形状にさほど左右されることなく安
定した揺動運針ができる。74iは目印マーク74hと同様に
戻しバネ74を初期状態の仮位置に戻すときの外部目印マ
ークである。
曜針24にて機能表示する機能表示部C、19cは曜コイ
ル75、曜固定子76、曜固定子77からなる曜機能表示用モ
ーター78、該曜回転子77の回転は曜中間車2、79、曜中
間車1、80、曜針24を装着する曜車81より構成されてい
る。
該曜車81は曜回転子77の60ステップで1回転するよう
に減速されており、1ステップの運針で七曜の一日単位
を表示し、他のモード表示は2ステップで1モード表示
に設定してあり、SUN表示位置19caから17ステップにて
曜回転子77の回転方向が逆になるように制御し、前述の
D24時針27とは違い電子的制御による揺動表示を行なっ
ている。
82はスイッチバネ1であり、PB1、29を押すことによ
り、その先端部82aが回路基板40cに設けられたパターン
(図示せず)と接触し電子回路を制御する外部スイッチ
をONにする。同様に83はスイッチバネ2であり、PB2、3
0を押すことにより、その先端部83aが回路基板40cに設
けられたパターン(図示せず)と接触し外部スイッチを
ONにする。又、スイッチバネ2の他端83bをPB3、31で押
すことにより、その先端部83aが回路基板40cに設けられ
たパターン(図示せず)と接触し外部スイッチをONにす
るようになっている。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案によれば指針を
扇形駆動表示するために指針輪列の一部にバネ部材を用
いて機械的に輪列の一部を制御する時計ムーブメントで
は、輪列を軸支する受部材をムーブメントの基台である
地板に締結固定した後に、該受部材に設けた開口部より
機械的にバネ部材をスライドさせることができるのでバ
ネの飛び出しや浮き上がりがなくなり組立性は向上し組
立工数が削減でき、バネ部材の損傷や変形なども防止で
きると共に、バネ部材のバネ力の変動にバネの力のモー
メントの腕の長さを対応させることにより低回転トルク
で駆動する輪列への帰零機構の採用が可能となり信頼性
のある指針扇形駆動表示時計が実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による実施例の完成時計の外観図、第2
図は文字板側から見た時計ムーブメントの平面図、第3
図は第2図の要部断面図で(a)はデュアル指針輪列構
造、(b)は戻しバネ支持構造であり、第4図は第2図
の部分平面図、第5図は第2図の部分作動図で(a)は
戻しバネをスライドさせた状態、(b)は側圧バネの作
用状態を示す拡大図、第6図(a)、(b)は従来の指
針扇形表示式時計の概略図である。 63……D機能表示用モーター、71……D中間車2、71a
……早送りカム、72……D中間車1、72a……歯部、72b
……検出部、72c……作動部、73……D車、73a……D車
軸、74……戻しバネ、74a……側圧バネ1、74b……剛体
部、74c……側圧バネ2、74f……躍制バネ部、74g……
作業穴、84……地板、84a……ピン、84b……ネジチュー
ブ、85……下受、85a……開口部、86、87、88、89……
ネジ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】輪列を介して指針により時刻、機能、情報
    等を表示する時計において、前記指針を駆動する輪列群
    の一部を構成している番車と、 該番車を一定方向に押圧する側圧バネ並びに初期組み込
    み時の仮位置を決める仮位置決め部並びに最終位置を決
    める最終位置決め部を一体化して形成した戻しバネと、 前記両位置決め部との係合部を有する時計基台と、 前記輪列群の軸受を構成すると共に、前記戻しバネを前
    記時計基台に締結させた後に前記仮位置から前記最終位
    置へスライドさせ固定することが出来る開口部を設けた
    受部材と から成ることを特徴とする指針輪列規制構造。
  2. 【請求項2】輪列を介して指針により時刻、機能、情報
    等を表示する時計において、前記指針を駆動する輪列群
    の一部を構成している番車の作動部を押圧する押圧バネ
    の先端に剛体部を設け、前記番車の揺動範囲内において
    前記番車にはたらく最小のバネ力をF1、最大のバネ力を
    F2とし、F1がはたらく時の回転モーメントの腕をL1、F2
    がはたらく時の回転モーメントの腕をL2とした場合、前
    記番車にはたらく回転モーメントF1×L1がF2×L2と略等
    しくなるように、前記剛体部の形状を設定したことを特
    徴とする指針輪列規制構造。
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