JP2698445B2 - 送電線用懸垂型避雷碍子装置 - Google Patents

送電線用懸垂型避雷碍子装置

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JP2698445B2
JP2698445B2 JP1197405A JP19740589A JP2698445B2 JP 2698445 B2 JP2698445 B2 JP 2698445B2 JP 1197405 A JP1197405 A JP 1197405A JP 19740589 A JP19740589 A JP 19740589A JP 2698445 B2 JP2698445 B2 JP 2698445B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は送電線用懸垂型避雷装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来の送電線用懸垂型避雷碍子装置として第6図に示
すようなものが提案されている。この装置は限流素子を
内蔵した懸垂型避雷碍子5を直列に多数連結するととも
に、前記各碍子5の限流素子をリード線により直列に連
結し、送電線Lに雷サージ電流が流れた場合、その電流
の前記限流素子により鉄塔の支持アーム(大地)側へ放
電するとともに、その後に続く続流電流を限流素子によ
り抑制しゃ断し、地絡事故を防止するようになってい
る。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前述した避雷碍子装置は、限流素子が長期
使用により劣化したり、想定を超える電撃により導通状
態となった場合に、雷サージ電流に続く続流電流をしゃ
断することができず、地絡事故になるという問題があっ
た。この欠点を解決するため、前記各懸垂型避雷碍子5
の限流素子の間にそれぞれ放電間隙を設けたものも提案
されたが、各放電間隙を合計した絶縁耐力をそれほど大
きくとることができず、このため懸垂型避雷碍子5の個
数を増加して避雷碍子連長を長くしたり、別途切離し機
構を必要とするなどの問題が発生した。
この発明の目的は限流素子が劣化したり、想定を超え
る電撃により該限流素子が導通状態となった場合におい
ても、碍子連長を長くしたり、あるいは切離し機構を別
途設けておかなくても、避雷機能をもたない懸垂碍子に
より送電電圧による短絡を防止することができる送電線
用避雷碍子装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本願発明では、懸垂碍子内
に限流素子を封入した懸垂型避雷碍子を直列に連結する
とともに、前記各懸垂型避雷碍子の限流素子を互にリー
ド線を介して又は介せず電気的に接続し、前記避雷碍子
連に避雷機能をもたない懸垂碍子を直列に連結し、この
懸垂碍子連の両端部には課電側放電電極と設置側放電電
極を取着して、両放電電極間に気中放電間隙を設ける一
方、懸垂型避雷碍子連を避雷機能をもたない懸垂碍子連
に対して接地側に配置し、かつ懸垂型避雷碍子連の径を
避雷機能をもたない懸垂碍子の径よりも大径とし、支持
体に対して懸垂状態に取付けて電線を保持し同電線の同
支持体に対する絶縁を担保する構成とした。
[作用] 上記のように構成することで、通常送電状態において
は避雷機能をもたない懸垂碍子が直列に連結されている
ため電線と鉄塔等の支持体との絶縁が保たれている。例
え、懸垂型避雷碍子の限流素子が劣化したり電撃により
不具合が生じても送電電流が短絡することはない。一
方、電撃が生じた場合には雷サージ電流は避雷機能をも
たない懸垂碍子の放電電極間をフラッシオーバーし、懸
垂型避雷碍子の限流素子を通って支持体に放電される。
その際に、懸垂型避雷碍子の限流素子とギャップを適切
に設定することにより確実に続流が遮断される。また、
大径の懸垂型避雷碍子連が接地側、すなわち上側に配置
されており、雨水を遮蔽するため懸垂型避雷碍子連に雨
水がかかりにくくなって、汚損から避雷機能をもたない
懸垂碍子が保護される。
[実施例] 以下、この発明を具体化した第1実施例を第1図〜第
3図に基づいて説明する。
第1図に示すように、鉄塔の支持アーム1には吊下金
具2が連結され、該吊下金具2には上部ホーン取付金具
3及びクレビスリンク4が直列に連結され、さらに上部
ホーン取付金具3の下端には後に詳述する懸垂型避雷碍
子5が複数個直列に連結されている。
この懸垂型避雷碍子5の下端部には避雷機能をもたな
い懸垂碍子6が複数個直列に連結され、最下端の懸垂碍
子6にはソケットクレビス7を介して下部ホーン取付金
具8が連結され、この取付金具8には連結リンク9を介
して送電線Lを支持する電線クランプ10が支持されてい
る。
前記上部ホーン取付金具3と下部ホーン取付金具8に
は懸垂碍子連の沿面線絡を防止するための上部アークホ
ーン11と課電側の放電電極を兼用する下部アークホーン
12が装着されている。
次に、第2図により懸垂型避雷碍子5の構造について
説明する。
碍子本体21の頭部にはキャップ金具22がセメントによ
り嵌合固定され、前記頭部の内側にはピン金具23がセメ
ントにより嵌合固定されている。前記碍子体21の傘部に
一体形成した複数の取付頭部21aの内部には例えば酸化
亜鉛を主材とする電圧−電流特性が非直線性の材料より
なる限流素子24が収納され、図示しない電極板あるいは
付勢ばねを介して上部キャップ電極25及び下部キャップ
電極26により被冠固定されている。前記キャップ金具22
の外周には万一懸垂型避雷碍子5の限流素子24が導通状
態になった場合、アークを外側方へ導いて、前記碍子本
体21の破壊を防止するためのアーク偏向板27が水平に固
定され、前記上部キャップ電極25とアーク偏向板27はリ
ード線28により電気的に接続され、下部のキャップ電極
26とピン金具23はリード線29により電気的に接続されて
いる。
第1図に示すように、最下端に位置する懸垂型避雷碍
子5の下部電極26には、前記下部アークホーン12と所定
の気中放電間隙Zをもって対向する接地側の放電電極と
してのアークホーン30が支持されている。
次に、前記のように構成した避雷碍子装置について、
その作用を説明する。
今、第1図において送電線Lに雷サージ電流が侵入す
ると、この電流は連結リンク9、下部ホーン取付金具
8、及び下部アークホーン12から気中放電間隙Zをフラ
ッシオーバーして、アークホーン30に流れ、該ホーンか
ら下部キャップ電極26、限流素子24、上部キャップ電極
25、リード線28、キャップ金具22、ピン金具23、及びリ
ード線29を経て上部に位置する懸垂型避雷碍子5の限流
素子24に流れ、これを順次経た後、上部ホーン取付金具
3、吊下金具2を通って鉄塔の支持アーム1に流れ、放
電される。
一方、前記雷サージ電流に続く続流電流は気中放電間
隙Zと各限流素子24の抵抗値の復元により抑制しゃ断さ
れ、地絡事故が防止される。
ここで、前記第1実施例の気中放電間隙Zと、避雷機
能をもたない懸垂碍子6の連結長をZ0とし、第3図に示
すように懸垂碍子6の沿面を閃絡することなく、気中放
電間隙Zで続流しゃ断が可能なZ/Z0の比を測定したとこ
ろ、この第1実施例の場合には75%であった。
一方、第7図に示すように従来のように各懸垂型避雷
碍子5の限流素子24の間にそれぞれ放電間隙Z1,Z2,Z3を
設けたものにおいては、 Z=Z1+Z2+Z3、 Z0=Z01+Z02+Z03 とすると、Z/Z0=60〜70%であった。この結果、従来タ
イプのものは沿面閃絡を防止するために、懸垂碍子の連
結長を長くする必要がある。一方、汚損続流遮断特性を
試験した結果、やはり第1実施例のタイプのものは従来
のものと比較して、続流しゃ断特性が優れていることが
わかった。
次に、第4図及び第5図に基づいてこの発明の第2実
施例の説明をする。
この第2実施例では前記上部及びキャップ電極25,26
にそれぞれ第5図に示すようにリング状の放電電極31を
取付け、第4図に示すようにそれらの放電電極31の間に
所定の気中放電間隙Z1,Z2を設けている。
この第2実施例においては気中放電間隙Zの他に、小
さい気中放電間隙Z1,Z2が存在するため、全体として、
気中放電間隙がとり易く、従って既設の懸垂型避雷碍子
装置に適用することが容易となる。
その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で変更し
て実施することは自由である。
〔発明の効果〕
「以上詳述したように、本願発明では懸垂型避雷碍子
の限流素子が劣化したり雷撃により不具合が生じても避
雷機能をもたない懸垂碍子が直列に連結されているため
送電電流が短絡することはない。
また、避雷機能をもたない懸垂碍子の放電電極間には
ギャップが設けられているため、懸垂型避雷碍子の限流
素子とギャップを適切に設定することにより確実に続流
を遮断できる。また、常時は避雷機能をもたない懸垂碍
子とギャップで絶縁されているため、続流の抑制のため
に懸垂型避雷碍子の連結長を増加したり、碍子を大型化
したりする必要がなくなり、装置のコンパクト化に貢献
する。
更に、懸垂型避雷碍子連が接地側、すなわち上側に配
置さ、かつ懸垂型避雷碍子連の方が避雷機能をもたない
懸垂碍子よりも大径であるため、絶縁性能を大きく左右
する汚損から避雷機能をもたない懸垂碍子を保護するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化した避雷碍子装置の正面図、
第2図は懸垂型避雷碍子を示す一部破断正面図、第3図
は第1実施例の略体正面図、第4図はこの発明の第2実
施例を示す正面図、第5図は懸垂型避雷碍子の斜視図、
第6図は従来例を示す正面図、第7図は従来例の略体正
面図である。 5……懸垂型避雷碍子、6……避雷機能をもたない懸垂
碍子、12……課電側放電電極としてのアークホーン、21
……碍子本体、24……限流素子、30……接地側放電電極
としてのアークホーン、31……リング状放電電極、Z…
…気中放電間隙、Z0……碍子の連結長。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−232220(JP,A) 実開 昭61−75103(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】懸垂碍子内に限流素子を封入した懸垂型避
    雷碍子を直列に連結するとともに、前記各懸垂型避雷碍
    子の限流素子を互にリード線を介して又は介せず電気的
    に接続し、前記避雷碍子連に避雷機能をもたない懸垂碍
    子を直列に連結し、この懸垂碍子連の両端部には課電側
    放電電極と設置側放電電極を取着して、両放電電極間に
    気中放電間隙を設ける一方、懸垂型避雷碍子連を避雷機
    能をもたない懸垂碍子連に対して接地側に配置し、かつ
    懸垂型避雷碍子連の径を避雷機能をもたない懸垂碍子の
    径よりも大径とし、支持体に対して懸垂状態に取付けて
    電線を保持し同電線の同支持体に対する絶縁を担保する
    ようにした送電線用懸垂型避雷碍子装置。
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