JP2564106B2 - 道路橋の伸縮継手、道路橋伸縮装置及び該道路橋伸縮装置の構築方法 - Google Patents
道路橋の伸縮継手、道路橋伸縮装置及び該道路橋伸縮装置の構築方法Info
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- JP2564106B2 JP2564106B2 JP6271332A JP27133294A JP2564106B2 JP 2564106 B2 JP2564106 B2 JP 2564106B2 JP 6271332 A JP6271332 A JP 6271332A JP 27133294 A JP27133294 A JP 27133294A JP 2564106 B2 JP2564106 B2 JP 2564106B2
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Description
に構築する道路橋の伸縮継手、道路橋伸縮装置及び該道
路橋伸縮装置の構築方法に関する。
ートがウェブプレートに支持されてなる一対の継手材を
備えてなるものは一般に知られている(実公平5−72
82号公報参照)。この継手材のフェイスプレートには
道路橋の遊間上へ突出させる複数の凸部が遊間長手方向
に間隔をおいて形成されていて、一方の継手材のフェイ
スプレートの凸部と他方の継手材のフェイスプレートの
相隣る2つの凸部間の部位とが向かい合うように上記両
継手材が組み合わされている。
の場合は、そのフェイスプレートの凸部をウェブプレー
トから遊間側に大きく突出させたものにおいては、自動
車荷重(輪荷重)が作用した際の曲げモーメントが大き
くなり、上記凸部ないしはフェイスプレートの折損を招
き易くなる。これに対して、ウェブプレートからフェイ
スプレートの各凸部に延びる補強リブを設けることが考
えられるが、各凸部ごとに別個が補強リブを必要となっ
てその数が多くなり、伸縮継手の製作コストが高くな
る。
上記フェイスプレートの個々の凸部に対して別個に補強
手段を設けるのではなく、該複数の凸部にわたって遊間
長手方向に連続的に延びる補強プレートを用いて上記フ
ェイスプレートの補強を行なうものである。以下、各請
求項に係る発明について具体的に説明する。
イスプレートがウェブプレートに支持されてなる一対の
継手材を備え、この両継手材の各々のフェイスプレート
には道路橋の遊間上へ突出させる複数の凸部が遊間長手
方向に間隔をおいて形成されていて、一方のフェイスプ
レートの凸部と他方のフェイスプレートの相隣る2つの
凸部の間の部位とが向かい合うように上記両継手材が組
み合わされている道路橋の伸縮継手において、上記継手
材のフェイスプレートの複数の凸部にわたって遊間長手
方向に連続的に延び、下部が該継手材のウェブプレート
の下部に結合されて該ウェブプレートの内方へ突出し、
上端が上記フェイスプレートを下から支えるように該フ
ェイスプレートの各凸部の下面に結合されている補強プ
レートを備えていることを特徴とする道路橋の伸縮継手
である。
に加わる自動車荷重は補強プレートを介してウェブプレ
ートに伝わることになり、フェイスプレートの凸部の基
端あるいはフェイスプレートとウェブプレートとの境界
に大きな応力が集中することを避けることができる。そ
して、上記補強プレートはフェイスプレートの複数の凸
部にわたって連続的に延びたものであるから、個々の凸
部に別個の補強手段を設ける必要がない。
請求項1に記載されている道路橋の伸縮継手において、
上記補強プレートが、上面に上記ウェブプレートの下端
が結合され且つ該ウェブプレートよりも外側に広がった
ベースプレート部と、該ベースプレート部の内側の端よ
り立ち上がり上記フェイスプレートの凸部の下面に結合
されたインナープレート部とを備えてなることを特徴と
する道路橋の伸縮継手である。
わる自動車荷重を補強プレートのベースプレート部によ
ってウェブプレート背部の道路橋本体側に伝えることが
でき、継手材の取付け安定性が高くなる。
請求項1又は請求項2に記載されている道路橋の伸縮継
手において、上記補強プレートの上端は、上記フェイス
プレートの相隣る2つの凸部の間に対応する部位が該凸
部に結合された部位よりも低い凹部に形成されているこ
とを特徴とする道路橋の伸縮継手である。
遊間が狭くなっても相手側のフェイスプレートの凸部は
補強プレートの凹部上に進出するため、該補強プレート
と干渉することが避けられる。また、一方の道路橋の桁
が支承を中心に回転して当該道路橋の継手材が他方の道
路橋の継手材よりも高くなった際の、上記一方の道路橋
の補強プレートと他方の道路橋のフェイスプレートの凸
部との干渉を避けることができる。
に突出する複数の凸部が道路橋の遊間長手方向に間隔を
おいて形成されたフェイスプレートがウェブプレートに
支持されてなる一対の継手材が、道路橋の継目部におい
て一方のフェイスプレートの凸部と他方のフェイスプレ
ートの相隣る2つの凸部間の部位とが向かい合うように
組み合わされて対設され、上記継手材のフェイスプレー
トの複数の凸部にわたって遊間長手方向に連続的に延び
る補強プレートの下部が該上記継手材のウェブプレート
下部に結合されて該補強プレートが該ウェブプレートの
内方へ突出し、該補強プレートの上端が上記フェイスプ
レートを下から支えるように該フェイスプレートの凸部
の下面に結合され、上記両継手材の各ウェブプレートの
背部にコンクリートが路面高さまで打設されていること
を特徴とする道路橋伸縮装置である。
と同様にフェイスプレートの凸部の基端あるいはフェイ
スプレートとウェブプレートとの境界に大きな応力が集
中することを避けることができ、また、フェイスプレー
トの個々の凸部に別個の補強手段を設ける必要がない。
請求項4に記載されている道路橋伸縮装置において、上
記補強プレートが、上面に上記ウェブプレートの下端が
結合され且つ該ウェブプレートよりも外側に広がったベ
ースプレート部と、該ベースプレート部の内側の端より
立ち上がり上記フェイスプレートの凸部の下面に結合さ
れたインナープレート部とを備えてなることを特徴とす
る道路橋伸縮装置である。
様にフェイスプレートに加わる自動車荷重を補強プレー
トのベースプレート部によってウェブプレート背部のコ
ンクリート部に伝えることができ、継手材の取付け安定
性が高くなる。
請求項4又は請求項5に記載されている道路橋伸縮装置
において、上記補強プレートの上端は、上記フェイスプ
レートの相隣る2つの凸部の間に対応する部位が該凸部
に結合された部位よりも低い凹部に形成されていること
を特徴とする道路橋伸縮装置である。
様に一方の継手材の補強プレートと相手側の継手材のフ
ェイスプレートの凸部との干渉を避けることができる。
請求項5に係る道路橋伸縮装置の構築方法であって、横
に広がったベースプレート部と該ベースプレート部の一
側より立ち上がったインナープレート部とよりなり道路
橋の遊間の長手方向に直線状に延びる一対の補強プレー
トを、上記遊間を存して対向する道路端部の各々に互い
のインナープレート部が向かい合うように且つ各々のベ
ースプレート部がインナープレート部の外側に配置され
るように支持し、上記遊間に突出する複数の凸部が遊間
長手方向に間隔をおいて形成されたフェイスプレートと
該フェイスプレートを支持するウェブプレートとを備え
てなる一対の継手材を、一方のフェイスプレートの凸部
が他方のフェイスプレートの相隣る2つの凸部の間の部
位と向かい合うように組み合わせて、各々のウェブプレ
ートを上記一対の補強プレートの各ベースプレート部の
上に支持し、上記各補強プレートのインナープレート部
の上端を、該補強プレートに支持された継手材のフェイ
スプレートの各凸部の下面に結合し、上記各継手材のウ
ェブプレートの背部にコンクリートを路面高さまで打設
することを特徴とする。
後に継手材の施工を行なうから、この補強プレートと継
手材とを予め結合しておく必要がなく、伸縮装置の個々
の部品が嵩張らず、その取扱ないしは運搬に有利にな
る。
ば、補強プレートがフェイスプレートの複数の凸部にわ
たって遊間長手方向に連続的に延び、その上端が該フェ
イスプレートの各凸部の下面に結合されているから、フ
ェイスプレートの個々の凸部に別個の補強手段を設ける
ことなく、該フェイスプレートの凸部の基端あるいはフ
ェイスプレートとウェブプレートとの境界に大きな応力
が集中することを避けることができ、伸縮継手ないしは
伸縮装置のコストを下げながらその耐久性を高めること
ができる。
上記補強プレートが、上面にウェブプレートを支持し且
つ該ウェブプレートよりも外側に広がったベースプレー
ト部と、フェイスプレートの凸部の下面に結合されたイ
ンナープレート部とを備えてなるから、継手材の取付け
安定性が高くなり、耐久性が向上する。
上記補強プレートの上端は、上記フェイスプレートの相
隣る2つの凸部の間に対応する部位が該凸部に結合され
た部位よりも低い凹部に形成されているから、一方の継
手材の補強プレートと相手側の継手材のフェイスプレー
トの凸部との干渉を避けることができ、耐久性が向上す
る。
ート部とインナープレート部とよりなる一対の補強プレ
ートを、道路橋の遊間を存して対向する道路端部の各々
に支持し、フェイスプレートとウェブプレートとを備え
てなる一対の継手材を、一方のフェイスプレートの凸部
が他方のフェイスプレートの相隣る2つの凸部の間の部
位と向かい合うように組み合わせて、各々のウェブプレ
ートを上記一対の補強プレートの各ベースプレート部の
上に支持し、上記インナープレート部の上端をフェイス
プレートの各凸部の下面に結合し、上記ウェブプレート
の背部にコンクリートを打設するようにしたから、上記
請求項5に係る道路橋伸縮装置を構築することができ、
また、上記補強プレートと継手材とを予め結合しておく
必要がなく、伸縮装置の個々の部品が嵩張らず、その取
扱ないしは運搬に有利になる。
する。
ている。図1に示す道路橋伸縮装置において、1は道路
橋2,2の継目部に構築された伸縮継手である。道路橋
2において、3は床版、5は舗装、6は道路橋2の端部
に形成された段下げ部、7は上記伸縮継手1の背部の段
下げ部6に打設された後打ちコンクリート部、8は道路
橋2,2の床版遊間である。
とウェブプレート12とよりなる一対の継手材13,1
3と、フェイスプレート11の下に設けられた補強プレ
ート14と、補強プレート14,14間に設けられたシ
ール材15と、ウェブプレート12の背部に突出させた
アンカー16とよりなる。
ように遊間長手方向に延びる基部より側方(道路橋2,
2の床版遊間8の上)に突出した複数の凸部11aが遊
間長手方向に間隔をおいて形成されたものであり、上記
基部が上記ウェブプレート12の上端に支持されてい
る。このフェイスプレート11とウェブプレート12と
よりなる一対の継手材13,13は、一方のフェイスプ
レート11の凸部11aと、他方のフェイスプレート1
1の相隣る2つの凸部11a,11aの間の部位とが向
かい合うように組み合わされている。
イスプレート11の複数の凸部11aにわたって遊間長
手方向に連続的に直線状に延びた平板を互いに「ハ」の
字状に傾斜させて向かい合わせたものであって、各々の
下端がウェブプレート12に溶接されて内方へ突出して
いる。各補強プレート14の上端は、図3及び図4に示
すように、その補強プレート14が設けられている継手
材13のフェイスプレート11を下から支持するように
該フェイスプレート11の各凸部11aの下面に溶接さ
れている。また、補強プレート14の上端は、当該フェ
イスプレート11の相隣る2つの凸部11a,11aの
間に対応する部位が該凸部11aに結合された部位より
も低い凹部14aに形成されている。
げたものであって、その両側部が上記補強プレート1
4,14の上部の対向する内面に焼付接着されている。
また、上記アンカー16は、床版3と後打ちコンクリー
ト部7との結合強度を高めるようにこの両部位にわたっ
て埋設されたU字筋17と、後打ちコンクリート部7に
埋設された遊間長手方向に延びる通し筋18とに溶接さ
れている。
継手材13,13を形成し、この各継手材13のフェイ
スプレート11及びウェブプレート12に結合する。そ
うして、図5に示すように、この両継手材13,13
を、一方のフェイスプレート11の凸部11aが他方の
フェイスプレート11の相隣る2つの凸部11a,11
aの間の部位と向かい合うように、且つ互いのフェイス
プレート11,11の凸部11a,11a同士がオーバ
ーラップしないように互いに外側に傾けた状態に組合わ
せる。そして、この両継手材13,13の補強プレート
14,14にシール材15の両側部を取り付ける。
上記補強プレート14が固定された継手材13,13を
上記組み合わせ状態になるように治具10に固定し、板
状のシール材用生ゴムを補強プレート14,14の内面
に接着剤を介して強く圧着する。そして、これを加硫か
ん内に入れ加圧蒸気を吹き込むことにより、上記生ゴム
の加硫と補強プレート14への焼付接着(加硫接着)を
行なうことになる。
には、接着剤を用いシール材15を補強プレート14に
加圧接着すればよい。また、図6に示すように、上記補
強プレート14を固定した継手材13,13を完全に外
側へ倒した状態に組み合わせて、上記シール材15の取
付けを行なうようにしてもよい。
あたっては、道路橋2,2の端部に段下げ部6,6を形
成し、吊下杆を舗装5,5に渡してこれに当該伸縮継手
1を上面が路面高さになるように吊り下げる。そして、
アンカー16をU字筋17に通し筋18と共に溶接し、
上記吊下杆を取り外して両継手材13,13の背部の段
下げ部6,6にコンクリートを路面高さまで打設して後
打ちコンクリート部7を形成する。
の定尺物として、道路橋2,2の継目の長さに応じて複
数の伸縮継手1をその長手方向に継ぎ合わせる。この伸
縮継手1同士の接続部の構造は図7及び図8に示されて
いる。
ェイスプレート11,11の端部には突出量が中央側の
凸部11aの略半分になった小突出面11b,11bが
形成されている。他方の伸縮継手1の相対するフェイス
プレート11,11の端部にも上記一方の伸縮継手1の
小突出面11b,11と面一になる同様の小突出面11
b,11bが形成されている。この両伸縮継手1,1は
互いの端面が突き合わされ、各々の両小突出面11b,
11bによって上記シール材15の直上に位置する連続
した遊隙11c,11cを形成している。また、ウェブ
プレート12の端部にはボルト孔を有する接続片12a
が設けられていて、相隣るウェブプレート12,12の
接続片12a,12a同士がボルトによって結合されて
いる。
ール材15,15の端部には、上記連続した遊隙11
c,11cを通して上から挿入された接続シール材15
aが股がるように接着されていて、これにより、両シー
ル材15,15が接続されている。
1b,11bを形成し、対向するフェイスプレート11
の遊隙がシール材15の直上において遊嵌長手方向に延
びるようにしたから、伸縮継手1,1を道路継目部に据
え付けた後において、接続シール材15aをフェイスプ
レート11の上から挿入して上記シール材15に貼付け
ることが容易になっているものである。
材15がウェブプレート12よりも内側に配置された平
板状の補強プレート14,14間に設けられているか
ら、該シール材15としては幅狭の直線状に延びるもの
でよいことになる。また、補強プレート14の上端がフ
ェイスプレート11の凸部11aを支持しているから、
フェイスプレート11の耐荷強度が高くなり、また、こ
の補強プレート14の上端に凹部14aが形成されてい
るから、補強プレート14と相手側の継手材13のフェ
イスプレート11との干渉は生じない。
12と補強プレート14との間の隙間には該補強プレー
ト14の凹部14aの高さまで充填材を詰めることがで
きる。この充填材としては、コンクリート、液状ゴム、
発泡プラスチックス(例えばウレタンフォーム)等を採
用することができる。例えば、ウレタンフォーム19を
上記隙間の凹部14a近傍の高さまで充填し、その上に
液状ゴム20を流し込むことができる。
路面の雨水はフェイスプレート11,11の間隙から充
填材の上を通ってシール材15の溝に入ることになる。
また、上述の如くウレタンフォーム19と液状ゴム20
とを上記隙間に充填した場合には、ウレタンフォーム1
9が軽量であるから伸縮継手1の重量増を抑えることが
でき、耐久性の点で有利になるとともに、雨水が液状ゴ
ム20によって遮られ、その下のウレタンフォーム19
に浸透していくことを防止することができる。
フォームを充填し、その上に液状ゴムを充填するように
してもよい。このようにすると、シール材15の変形を
許容しながら雨水がシール材15の溝に溜まることを防
止することができる。
示されており、補強プレート22の構成が実施例1と異
なり、それに伴ってシール材23の形状も異なる。
3のウェブプレート12を支持し且つ該ウェブプレート
12よりも外側に広がった水平なベースプレート部22
aと、該ベースプレート部22aの内側の端より垂直に
立ち上がったインナープレート部22bとを備えてな
る。
ート部22aの幅内の中央に下端が溶接されている。上
記インナープレート部22bの上端は、実施例1と同様
にフェイスプレート11の凸部11aの下面に接合され
ているとともに、相隣る2つの凸部11a,11a間に
対応する部位は凹部22cに形成されている。シール材
23は、ゴム板によって形成されていて、U字状に曲げ
られて、上記補強プレート22,22のインナープレー
ト部22b,22bの対向する垂直な内面に両側部が取
り付けられている。
への構築は実施例1と同様にして行なうことができる。
また、上記ウェブプレート12と補強プレート22のイ
ンナープレート部22bとの間には実施例1と同様に充
填材19,20を詰めることができる。
よって伸縮継手1の道路橋端部への取付け安定性が高く
なる。また、インナープレート部22bが垂直に立ち上
がっているため、フェイスプレート11の凸部11aの
支持強度が高くなる。
3の段下げ部6に支持させることができるが、I型鋼桁
(図示省略)の上部のフランジなど桁に対してボルト結
合してもよい。
の2つの施工方法を説明する。
レート部22aとインナープレート部22bとよりなる
一対の補強プレート22を、上記遊間8を存して対向す
る道路橋の端部の各々に、互いのインナープレート部2
2b,22bが向かい合うように支持する。そして、こ
の向かい合うインナープレート部22b,22bにシー
ル材23の両側部を結合する。
ェイスプレート11の凸部11aが他方のフェイスプレ
ート11の相隣る2つの凸部11a,11aの間の部位
と向かい合うように組み合わせて、各々のウェブプレー
ト12,12を上記両補強プレート22,22の各ベー
スプレート部22a,22aの上に溶接によって支持す
る。そして、上記フェイスプレート11の各凸部11a
と補強プレート22のインナープレート22bの上端と
を溶接する。
ェブプレート12,12の背部にコンクリートを路面高
さまで打設する。
て行なうことができるが、インナープレート部22bの
上は開放されているため、当該結合作業は容易である。
また、シール材23の側部を上記インナープレート部2
2bと別に設ける押え板(図示省略)とで挾み、ボルト
締めするようにしてもよい。
レート部22aとインナープレート部22bとよりなる
一対の補強プレート22を、互いのインナープレート部
22b,22bが向かい合わせになるように組み合わ
せ、この向かい合うインナープレート部22b,22b
にシール材23の両側部を結合することによって下部伸
縮継手を形成する。この結合には接着剤による接着、焼
付接着、押え板による結合など適宜の方法を採用するこ
とができる。
存して対向する道路橋の端部の各々に、上記シール材2
3が遊間8の上に配置されるように支持する。そして、
一対の継手材13,13を、一方のフェイスプレート1
1の凸部11aが他方のフェイスプレート11の相隣る
2つの凸部11a,11aの間の部位と向かい合うよう
に組み合わせて、各々のウェブプレート12,12を上
記両補強プレート22,22の各ベースプレート部22
a,22aの上に溶接によって支持し、この両継手材1
3,13の各ウェブプレート12,12の背部にコンク
リートを路面高さまで打設する。
23の取付け作業は不要になる。
されており、本例の伸縮継手31は補強プレート32が
片方の継手材13のみに設けられている点に特徴があ
る。
例2のものと同様のベースプレート部32aとインナー
プレート部32bとよりなるL字プレートと、インナー
プレート部32bの上端部に接続されたアッパープレー
ト32cとを備えてなり、片方の継手材13にのみ設け
られている。当該継手材13のウェブプレート12はベ
ースプレート部32aにその下端を溶接して立設されて
いる。
継手材13のフェイスプレート11の凸部11aとの間
に隙間を形成するように、遊間長手方向の全長にわたっ
て一定の高さに形成されている。そして、上記フェイス
プレート11の各凸部11aとインナープレート部32
bとが上記アッパープレート32cによってつながれて
いる。
直になったものであって、図12に示すように遊間長手
方向に直線状に延びる長手部32c1と、該長手部32c1
の両端に連なり遊間長手方向に対して傾斜した傾斜部3
2c2,32c2とよりなり、傾斜部32c2は上記フェイス
プレート11の凸部11aに沿って傾斜している。そし
て、アッパープレート32cの長手部32c1の下端部が
インナープレート部32bの背面に、アッパープレート
32cの上端がフェイスプレート11の凸部11aの下
面に、アッパープレート32cの傾斜部32c2の端縁が
ウェブプレート12の内面に、それぞれ溶接されてい
る。また、ウェブプレート12の上部には上記アッパー
プレート32cの長手部32c1に対向するように貫通孔
36が形成されている。
他方の継手材13のウェブプレート12との対向する内
面にU字状に曲げられた板状のゴム製シール材34の両
側部が取り付けられている。また、上記インナープレー
ト部32bの背面にはアンカー35が固定されていて、
該アンカー35は当該継手材13のウェブプレート12
を貫通して該ウェブプレート12の背部に突出されてい
る。他方の継手材13では、そのウェブプレート12の
背面にアンカー16が固定されている。
付け対象が補強プレート32のインナープレート部32
bとウェブプレート12となるが、実施例1と同様にし
て当該取付けを行なうことができる。
ができるが、本例の特徴的な点は、図10にコンクリー
トを破線のハッチングで表わして示すように、補強プレ
ート32のインナープレート部32bと、該補強プレー
ト32が設けられている継手材13のウェブプレート1
2との間にコンクリート37が詰められているととも
に、さらに、ウェブプレート12とアッパープレート3
2cとによって囲まれた部位にも該コンクリート37が
フェイスプレート12の上面まで詰められていることで
ある。また、上記コンクリート37は、ウェブプレート
12の背部の後打ちコンクリート部7にウェブプレート
12の貫通孔36を介してつながる。
わる自動車荷重が、アッパープレート32c、インナー
プレート部32b及びベースプレート部32aを介して
ウェブプレート12に伝わるとともに、上記アッパープ
レート32cからウェブプレート12に直接伝わり、フ
ェイスプレート11の耐荷強度が高い。特に、アッパー
プレート32cがフェイスプレート11の下面からウェ
ブプレート12の内面にわたって連続的に接合されてい
るから、フェイスプレート11とウェブプレート12の
なす角部が効果的に補強される。また、コンクリート3
7によってフェイスプレート11の凸部11aを支持す
ることができ、さらに、補強プレート32にアンカー3
5が取り付けられているから、該補強プレート32の支
持強度が高くなる。
続構造は図13に示されている。本例の場合はシール材
34が両ウェブプレート12,12間の中央ではなく一
方のウェブプレート12の側に寄っているから、フェイ
スプレート11には実施例1の場合のような小突出面を
形成する必要はない。すなわち、相隣る伸縮継手31,
31同士は、端部の遊隙11cが上記シール材34の直
上に位置付けられるように突き合わせて接続片12a,
12aにより接続されている。従って、本例の場合も実
施例1と同様に接続シール材34aをフェイスプレート
11の上から挿入して上記シール材34,34に貼付け
ることが容易になる。
において、41は伸縮継手であり、先の各実施例では補
強プレートにシール材が取り付けられていたが、本例は
シール材用プレート42と補強プレート43とが別に設
けられている点に特徴がある。
例2のものと同様にベースプレート部42aとインナー
プレート部42bとよりなるが、シール材44が取り付
けられているインフナープレート部42bの上端はフェ
イスプレート11には結合されていない。その代わり
に、フェイスプレート11の複数の凸部11aにわたっ
て遊間長手方向に連続的に直線状に延び且つ内側に傾斜
した補強プレート43の上端がフェイスプレート11の
凸部11aの下面に、下端がウェブプレート12の内面
にそれぞれ結合(溶接)されている。補強プレート43
の上端には相手側の継手材13のフェイスプレート11
との干渉を避けるための凹部43aが形成されている。
スプレート部42aには上下方向の貫通孔45が形成さ
れている。
段下げ部6,6を形成し、吊下杆を用いて当該伸縮継手
41を上面が路面高さになるように吊り下げ、且つベー
スプレート部42aと段下げ部6の底面との間にウレタ
ン製のシールゴム46を介装する。そして、アンカー1
6をU字筋17に通し筋18と共に溶接し、上記吊下杆
を取り外して両継手材13,13の背部の段下げ部6,
6にコンクリートを路面高さまで打設して後打ちコンク
リート部7を形成する。
2aと段下げ部6の底面との間にも流入するが、シール
ゴム46によって床版遊間8への洩れは防止される。ま
た、ベースプレート部42aの貫通孔45にコンクリー
トが入り、ベースプレート部42aの下のコンクリート
とウェブプレート12の背部のコンクリートとが貫通孔
44のコンクリートによって結合される。
については実施例2や実施例3においても同様に採用す
ることができる。
側から見た正面図
断面図
図
アンダープレート側から見た正面図
示す一部切り欠いた平面図
Claims (7)
- 【請求項1】 フェイスプレートがウェブプレートに支
持されてなる一対の継手材を備え、この両継手材の各々
のフェイスプレートには道路橋の遊間上へ突出させる複
数の凸部が遊間長手方向に間隔をおいて形成されてい
て、一方のフェイスプレートの凸部と他方のフェイスプ
レートの相隣る2つの凸部の間の部位とが向かい合うよ
うに上記両継手材が組み合わされている道路橋の伸縮継
手において、 上記継手材のフェイスプレートの複数の凸部にわたって
遊間長手方向に連続的に延び、下部が該継手材のウェブ
プレートの下部に結合されて該ウェブプレートの内方へ
突出し、上端が上記フェイスプレートを下から支えるよ
うに該フェイスプレートの各凸部の下面に結合されてい
る補強プレートを備えていることを特徴とする道路橋の
伸縮継手。 - 【請求項2】 請求項1に記載されている道路橋の伸縮
継手において、 上記補強プレートが、上面に上記ウェブプレートの下端
が結合され且つ該ウェブプレートよりも外側に広がった
ベースプレート部と、該ベースプレート部の内側の端よ
り立ち上がり上記フェイスプレートの凸部の下面に結合
されたインナープレート部とを備えてなることを特徴と
する道路橋の伸縮継手。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
道路橋の伸縮継手において、 上記補強プレートの上端は、上記フェイスプレートの相
隣る2つの凸部の間に対応する部位が該凸部に結合され
た部位よりも低い凹部に形成されていることを特徴とす
る道路橋の伸縮継手。 - 【請求項4】 側方に突出する複数の凸部が道路橋の遊
間長手方向に間隔をおいて形成されたフェイスプレート
がウェブプレートに支持されてなる一対の継手材が、道
路橋の継目部において一方のフェイスプレートの凸部と
他方のフェイスプレートの相隣る2つの凸部間の部位と
が向かい合うように組み合わされて対設され、 上記継手材のフェイスプレートの複数の凸部にわたって
遊間長手方向に連続的に延びる補強プレートの下部が該
上記継手材のウェブプレート下部に結合されて該補強プ
レートが該ウェブプレートの内方へ突出し、該補強プレ
ートの上端が上記フェイスプレートを下から支えるよう
に該フェイスプレートの凸部の下面に結合され、 上記両継手材の各ウェブプレートの背部にコンクリート
が路面高さまで打設されていることを特徴とする道路橋
伸縮装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載されている道路橋伸縮装
置において、 上記補強プレートが、上面に上記ウェブプレートの下端
が結合され且つ該ウェブプレートよりも外側に広がった
ベースプレート部と、該ベースプレート部の内側の端よ
り立ち上がり上記フェイスプレートの凸部の下面に結合
されたインナープレート部とを備えてなることを特徴と
する道路橋伸縮装置。 - 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載されている
道路橋伸縮装置において、 上記補強プレートの上端は、上記フェイスプレートの相
隣る2つの凸部の間に対応する部位が該凸部に結合され
た部位よりも低い凹部に形成されていることを特徴とす
る道路橋伸縮装置。 - 【請求項7】 横に広がったベースプレート部と該ベー
スプレート部の一側より立ち上がったインナープレート
部とよりなり道路橋の遊間の長手方向に直線状に延びる
一対の補強プレートを、上記遊間を存して対向する道路
端部の各々に互いのインナープレート部が向かい合うよ
うに且つ各々のベースプレート部がインナープレート部
の外側に配置されるように支持し、 上記遊間に突出する複数の凸部が遊間長手方向に間隔を
おいて形成されたフェイスプレートと該フェイスプレー
トを支持するウェブプレートとを備えてなる一対の継手
材を、一方のフェイスプレートの凸部が他方のフェイス
プレートの相隣る2つの凸部の間の部位と向かい合うよ
うに組み合わせて、各々のウェブプレートを上記一対の
補強プレートの各ベースプレート部の上に支持し、 上記各補強プレートのインナープレート部の上端を、該
補強プレートに支持された継手材のフェイスプレートの
各凸部の下面に結合し、 上記各継手材のウェブプレートの背部にコンクリートを
路面高さまで打設することを特徴とする道路橋伸縮装置
の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6271332A JP2564106B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 道路橋の伸縮継手、道路橋伸縮装置及び該道路橋伸縮装置の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6271332A JP2564106B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 道路橋の伸縮継手、道路橋伸縮装置及び該道路橋伸縮装置の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08134818A JPH08134818A (ja) | 1996-05-28 |
JP2564106B2 true JP2564106B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=17498584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6271332A Expired - Fee Related JP2564106B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 道路橋の伸縮継手、道路橋伸縮装置及び該道路橋伸縮装置の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564106B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6068243B2 (ja) * | 2013-04-16 | 2017-01-25 | 日之出水道機器株式会社 | 道路用伸縮継手 |
-
1994
- 1994-11-04 JP JP6271332A patent/JP2564106B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08134818A (ja) | 1996-05-28 |
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