JP3188682B2 - 道路橋継目部の伸縮装置 - Google Patents

道路橋継目部の伸縮装置

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JP3188682B2
JP3188682B2 JP07713499A JP7713499A JP3188682B2 JP 3188682 B2 JP3188682 B2 JP 3188682B2 JP 07713499 A JP07713499 A JP 07713499A JP 7713499 A JP7713499 A JP 7713499A JP 3188682 B2 JP3188682 B2 JP 3188682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道路橋継目部の伸縮
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特許第2598244号公報には、道路
橋の継目部に一対の縦板が該道路橋本体の伸縮を許容す
るジョイント遊間を存して相対向するように設けられ、
該両縦板の相対向する内面同士がゴム製シール部材によ
って連結され、該両縦板の背部に路面を形成するコンク
リートが打設されている道路橋継目部の伸縮装置が記載
されている。この伸縮装置のシール部材は断面形状がV
字状ないしはU字状になった溝形のものであり、その両
側壁部が相対向する縦板の内面に接着されている。ま
た、その縦板は右へ左へと交互に屈曲しながら継目長手
方向に延びている波形板によって形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記伸縮装置は、車両
の走行性及びシール性が良好であるものの、スパン(橋
梁の支間距離)の長い長大橋の場合のようにジョイント
遊間が広くなると、シール部材の溝幅も広くなり、その
上を通過する者に不安感を与える。特に、ジョイント遊
間は、道路橋本体の伸縮を許容するために設けられる
が、許容すべき伸縮量のみに基いて設定されるのではな
く、その伸縮量に所定の余裕量(例えば、10mm)を
加算して設定されるから、上記溝幅がそれに応じて広く
なるものである。この余裕量は、気温測定誤差、施工誤
差等を考慮したものである。
【0004】これに対して、シール部材の溝内に液状ゴ
ム、砂等の充填材を詰めることもなされているが、その
詰め物によって当該伸縮装置の伸縮性、すなわち、シー
ル部材の変形し易さが低下することになる。そのような
充填材をシール部材の溝に詰めない場合でも、路上の砂
が車両のタイヤや風等によって運ばれて、その溝を塞い
でしまうこともある。また、夏場のように道路橋本体が
伸長しジョイント遊間が狭くなると、上記詰め物が路上
に盛り上がり、それを車両のタイヤが踏むことによって
騒音を発生し、また、その際に詰め物と共にシール部材
が強制的に押し下げられて伸び、そのゴム切れや縦板か
らの剥脱を招くおそれがある。さらには、上記溝幅が広
い場合にはそこに詰める充填材の量も多くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、道路橋の継目
部に一対の縦板が該道路橋本体の伸縮を許容するジョイ
ント遊間を存して相対向するように設けられ、該両縦板
の相対向する内面同士がゴム製シール部材によって連結
され、該両縦板の背部に路面を形成するコンクリートが
打設されている道路橋継目部の伸縮装置において、上記
シール部材は、上記両縦板の相対向する内面にそれぞれ
結合された結合部と、該両結合部の各々より上記ジョイ
ント遊間の中央に向かって張り出した支持部と、該両張
出し支持部の各々の先端に両端が繋がって該両張出し支
持部の先端より上記ジョイント遊間の中央に吊り下げら
上記道路橋本体の伸縮を許容する溝形伸縮部とを備
、上記溝形伸縮部と上記縦板の内面との間に上記道路
橋本体の伸縮を許容する隙間が形成されていることを特
徴とする。
【0006】このような発明の伸縮装置であれば、シー
ル部材の溝形伸縮部は、その両側の張出し支持部によっ
てジョイント遊間(両縦板間隔)の中央に位置付けら
れ、その溝幅はジョイント遊間よりもかなり狭いものに
なる。従って、シール部材の当該溝が路面に広く開口す
ることはなく、通行者に対して不安感を与えることが少
なくなるとともに、該溝に充填材を詰める場合でもその
充填量を少なくすることができる。
【0007】そうして、本発明において重要な点は、単
にシール部材の溝幅を狭くしたのではなく、当該溝形伸
縮部を張出し支持部によって両縦板の相対向する内面か
ら離隔させて支持した点にある。すなわち、溝形伸縮部
の側壁と縦板内面との間に隙間を設けたものである。こ
れにより、溝形伸縮部の溝に充填材を詰めた場合でも、
あるいは該溝が事後的に砂等によって塞がれた場合で
も、当該隙間によって道路橋本体の伸縮が吸収され、つ
まりは道路橋本体の伸縮に伴うシール部材の変形が許容
され、従って、溝形伸縮部が相対向する両縦板に挟まれ
て充填材等が盛り上がることもなくなり、さらには通過
する車両のタイヤによってシール部材が押し下げられて
破損するということもなくなる。
【0008】上記隙間による道路橋本体の伸縮の吸収を
容易にするためには、上記張出し支持部を上記縦板より
ジョイント遊間の中央に向かって下降傾斜したものにす
ることが好ましい。これにより、道路橋本体が伸長する
とき(ジョイント遊間が狭くなるとき)は上記張出し支
持部の傾斜勾配がきつくなって(傾斜角度が大きくなっ
て)上記溝形伸縮部の位置が下がり、道路橋本体が収縮
するときは上記張出し支持部の傾斜勾配が逆に緩やかに
なって溝形伸縮部が上昇し、さらには溝形伸縮部が開い
ていくことになる。よって、上記溝形伸縮部が路上に突
出することはない。
【0009】また、上記溝形伸縮部に充填材として液状
ゴムを流し込んで硬化させる場合、この充填ゴムの中央
に表面に開口し且つ縦板に沿って延びる切れ目を設けて
おくことが好ましい。道路橋本体が収縮するときにはこ
の切れ目が開くことになり、伸縮装置の伸縮性が向上す
るからである。
【0010】上記両縦板は、継目長手方向に継目全長に
わたって直線的に延びている直板であっても、右へ左へ
と交互に屈曲しながら継目長手方向に延びている波形板
であってもよい。波形板の場合、相対する波形板の互い
に相手側へ突出した凸部同士を噛み合わせることによっ
て、右へ左へと交互に屈曲しながら継目長手方向に延び
た波形のジョイント遊間を形成するようにすればよい。
このようにすれば、当該伸縮装置の上を通過する車両の
タイヤは、互いに一方の波形板の凸部から他方の波形板
の凸部へと、ジョイント遊間への実質的な落ち込みを招
くことなく渡ることができ、車両の走行性が良くなると
ともに、該通過時の振動・騒音も少なくなる。
【0011】また、波形板の波形は、台形波、三角波等
の角波状のものであっても、正弦波等のなだらかな曲波
状のものであってもよい。
【0012】この出願の他の発明は、道路橋の継目部に
一対の横板が各々の上面を路面と面一にして且つ該両横
板間に該道路橋本体の伸縮を許容するジョイント遊間を
形成して設けられ、該両横板の相対向する側端面同士が
ゴム製シール部材によって連結されている道路橋継目部
の伸縮装置において、上記シール部材は、上記両横板の
相対向する側端面にそれぞれ結合された結合部と、該両
結合部の各々より上記ジョイント遊間の中央に向かって
張り出した支持部と、該両張出し支持部の各々の先端に
両端が繋がって該両張出し支持部の先端より上記ジョイ
ント遊間の中央に吊り下げられ上記道路橋本体の伸縮を
許容する溝形伸縮部とを備え、上記溝形伸縮部と上記横
板の側端面との間に上記道路橋本体の伸縮を許容する隙
間が形成されていることを特徴とする。
【0013】この発明は、先の発明の一対の縦板に代え
て一対の横板を採用したものであるが、先の発明と同様
の作用効果が得られる。この一対の横板は、互いの相対
向する側端面が継目長手方向に直線的に延びたものであ
っても、右へ左へと交互に屈曲しながら継目長手方向に
延びている波形面であってもよい。波形面の場合、相対
する波形面の互いに相手側へ突出した凸部同士を噛み合
わせることによって、右へ左へと交互に屈曲しながら継
目長手方向に延びた波形のジョイント遊間を形成するよ
うにすればよい。また、波形は、台形波、三角波等の角
波であっても、正弦波等のなだらかな曲波であってもよ
い。
【0014】この出願のさらに他の発明は、道路橋の継
目部に上面を路面と面一にした横板と縦板とが該横板の
側端面と縦板の板面との間に該道路橋本体の伸縮を許容
するジョイント遊間を形成して相対向するように設けら
れ、該横板の側端面と縦板の板面とがゴム製シール部材
によって連結され、該縦板の背部に路面を形成するコン
クリートが打設されている道路橋継目部の伸縮装置にお
いて、上記シール部材は、上記横板の側端面と縦板の板
面とにそれぞれ結合された結合部と、該両結合部の各々
より上記ジョイント遊間の中央に向かって張り出した支
持部と、該両張出し支持部の各々の先端に両端が繋がっ
該両張出し支持部の先端より上記ジョイント遊間の中
央に吊り下げられ上記道路橋本体の伸縮を許容する溝形
伸縮部とを備え、上記縦板の板面及び横板の側端面の各
々と上記溝形伸縮部との間に上記道路橋本体の伸縮を許
容する隙間が形成されていることを特徴とする。
【0015】この発明は、先の発明の一対の縦板に代え
て、横板と縦板との組合せにしたものであるが、先の発
明と同様の作用効果が得られる。この横板と縦板とは、
互いの相対向する面が継目長手方向に直線的に延びたも
のであっても、右へ左へと交互に屈曲しながら継目長手
方向に延びている波形面であってもよい。波形面の場
合、相対する波形面の互いに相手側へ突出した凸部同士
を噛み合わせることによって、右へ左へと交互に屈曲し
ながら継目長手方向に延びた波形のジョイント遊間を形
成するようにすればよい。また、波形は、台形波、三角
波等の角波であっても、正弦波等のなだらかな曲波であ
ってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ジョイ
ント遊間を存して相対向する一対の縦板の内面同士を、
又は相対向する一対の横板の側端面同士を、又は相対向
する横板の側端面と縦板の板面とをゴム製シール部材に
よって連結した道路橋継目部の伸縮装置において、上記
シール部材を、上記縦板又は横板の相対向する面にそれ
ぞれ結合された結合部と、該両結合部の各々より上記ジ
ョイント遊間の中央に向かって張り出した支持部と、該
両張出し支持部の各々の先端に両端が繋がって該両張出
し支持部の先端より上記ジョイント遊間の中央に吊り下
げられ道路橋本体の伸縮を許容する溝形伸縮部とを備
、上記縦板の内面又は横板の側端面と上記溝形伸縮部
との間に上記道路橋本体の伸縮を許容する隙間を形成す
るようにしたから、溝形伸縮部の側壁と縦板の内面又は
横板の側端面との間に形成される隙間によって道路橋本
体の伸縮を吸収することができ、つまりは道路橋本体の
伸縮に伴うシール部材の変形を許容することができ、充
填材等の盛り上がりがなくなるとともに、車両の通過に
伴う騒音やシール部材の破損も解消され、しかも、シー
ル部材の溝が路面に広く開口することはなく、通行者に
対して不安感を与えることが少なくなり、該溝に充填材
を詰める場合でもその充填量を少なくすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】<実施形態1> 図1に示す道路橋継目部において、1は道路橋本体(コ
ンクリート床版)、2は橋面舗装、3は伸縮装置であ
る。伸縮装置3は、ジョイント遊間4を存して相対向す
る一対の縦板5,5と、該両縦板5,5の相対向する内
面同士を連結するゴム製シール部材6と、該両縦板5,
5の各々の背部に打設された後打ちコンクリート7,7
(但し、片側の後打ちコンクリート7については2点鎖
線で示し、縦板5の背部の構成がわかるようにしてい
る。)とを備え、後打ちコンクリート7の上面は路面を
形成している。
【0019】上記縦板5,5は、右へ左へと交互に屈曲
しながら継目長手方向に延びている波形板であり、右へ
左へと交互に屈曲しながら継目長手方向に延びた波形の
ジョイント遊間4を形成するように相対向している。縦
板5の背面には上記後打ちコンクリート7に埋設され該
縦板5を道路橋本体1に強固に固定するアンカー9が突
設されている。各縦板5の相手側へ突出した凸部の下面
には底板10が固定されている。縦板5の両端には継目
長手方向に相隣る縦板同士を連結するための連結板11
が設けられている。なお、図1では一方の縦板5のみア
ンカー9及び底板10が現れているが、他方の縦板5も
同様に構成されている。
【0020】上記シール部材6は、上記縦板5の波形状
に対応するように予め波形に成形されたものであって、
図2に示すように、上記両縦板5,5の相対向する内面
にそれぞれ結合された結合部12,12と、該両結合部
12,12の各々より該両縦板5,5間(ジョイント遊
間4)の中央に向かって張り出した支持部13,13
と、該両張出し支持部13,13の各々の先端に両端が
繋がって上記両縦板5,5間の中央に吊り下げられた溝
形伸縮部14とを備えてなる。
【0021】上記結合部12の縦板5に対する結合には
加硫接着を採用することが好ましいが、単なる接着剤に
よる結合であっても、ボルト等の止め具による結合であ
ってもよい。上記張出し支持部13,13は、結合部1
2の上端部よりジョイント遊間4の中央に向かって所定
の傾斜角度(例えば20〜40度)をもって下降傾斜し
ている。
【0022】上記溝形伸縮部14の断面形状はU字状に
形成されている。その断面形状はV字状であってもよ
い。この溝形伸縮部14は、溝幅が溝開口部の幅よりも
広くなった広幅部15を有する。本形態では、溝形伸縮
部14の両側壁の各々の内面に相対向する凹部を設けて
広幅部15を形成しているが、溝形伸縮部14の下端の
溝幅を拡大してもよい。そうして、この溝形伸縮部14
の溝内に充填材16が充填されている。
【0023】上記充填材16は液状ゴムを流し込んで硬
化させたものである。このゴム充填材16の中央には上
面に開口し且つ縦板5に沿って延びる切れ目19が形成
されている。この切れ目19は、例えば液状ゴムを流し
込む際に離型剤を塗布した波板(縦板5に沿った波板)
を差し込んでおき、液状ゴムの充填硬化後に該波板を抜
き取ることによって形成することができる。さらに、上
記ゴム充填材16の上に砂等の粉状充填材を充填するよ
うにしてもよい。
【0024】なお、図1では充填材16の図示を省略し
ている。
【0025】従って、上記伸縮装置3であれば、シール
部材6の溝形伸縮部14は路面に開口する溝幅がジョイ
ント遊間4よりもかなり狭いものになり、通行者に対し
て不安感を与えることが少なくなるとともに、充填材1
6の充填量も少なくすることができる。
【0026】上記溝形伸縮部14は、張出し支持部1
3,13によってジョイント遊間4の中央に位置付けら
れ、その側壁と縦板5の内面との間に隙間17が形成さ
れているから、該隙間17によって当該伸縮装置3の伸
縮性が高くなる。すなわち、夏場など道路橋本体1が伸
長してジョイント遊間4が狭くなってきても、その伸長
は上記隙間17によって吸収され、溝形伸縮部14が両
縦板5,5に挟まれて充填材16が盛り上がることがな
くなり、さらには通過する車両のタイヤによってシール
部材6が押し下げられて破損するということもなくな
る。
【0027】また、上記張出し支持部13,13は、ジ
ョイント遊間4の中央に向かって下降傾斜しているか
ら、該ジョイント遊間4が狭くなるときに下方へ撓み易
く、ジョイント遊間4の伸縮が円滑なものになる。ま
た、ジョイント遊間4が広くなるときは上記張出し支持
部13,13の下降傾斜角度が緩やかになり、さらには
上記充填材16の切れ目19が開くことになる。
【0028】また、上記シール部材6の溝形伸縮部14
に溝幅が拡大した広幅部15が設けられているから、充
填材16が該広幅部15に係止されて形伸縮部14から
抜けることが避けられる。なお、広幅部15は溝形伸縮
部14の全長にわたって設ける必要はなく、充填材16
の係止に必要な長さで適宜の間隔をおいて設けるように
することができる。
【0029】<実施形態2> 本形態については図3及び図4に示されている。実施形
態1と異なる点は、伸縮装置3が鋼床版橋に適用されて
いて、一対の縦板5,5に代えて一対の横板24,24
を採用したことである。
【0030】すなわち、図3において、21は鋼床版で
あり、継目遊間を存して相対する鋼床版21,21の端
部上に横型の基板22,22、及びパッキンゴム23,
23を介して横板24,24が固定されている。その固
定は、鋼床版21の上面に立設したスタッドボルト25
にナット26を適用することによってなされており、横
板24の上面は路面と面一になっている。横板24の上
面のナット26が設けられる部分には凹部(穴)27が
形成されており、該凹部27にボルト25の先端部及び
ナット26を収容することによって、それらが横板24
の上面より情報へ突出しないようになっている。
【0031】横板24,24は、継目長手方向に平行に
延び、互いの対向する側端面は、右へ左へと交互に屈曲
しながら継目長手方向に延びている波形面に形成され、
右へ左へと交互に屈曲しながら継目長手方向に延びた波
形のジョイント遊間4を形成するように相対向してい
る。
【0032】そうして、上記横板24,24の対向する
波形側端面に実施形態1のものと同様の波形シール部材
6の両側部が結合され、該シール部材6の溝形伸縮部1
4と横板24の波形側端面との間に隙間17が形成され
ている。
【0033】従って、本形態の場合も、実施形態1と同
様の作用効果が得られる。
【0034】<実施形態3> 本形態については図5及び図6に示されている。実施形
態1と異なる点は、伸縮装置3が鋼床版橋の鋼床版21
と橋台31との継目に適用されていて、一対の縦板5,
5に代えて横板24と縦板5とを組み合わせたことであ
る。
【0035】すなわち、縦板5は、実施形態1のものと
同様に波形板であって、橋台31の側にアンカー(図示
省略)及び後打ちコンクリート7によって固定されてい
る。横板21は、実施形態2のものと同様に波形側端面
を有するものであって、鋼床版21の端部上に基板22
及びパッキンゴム23を介してスタッドボルト25及び
ナット26によって固定されている。縦板5の波形面と
横板24の波形側端面とは、右へ左へと交互に屈曲しな
がら継目長手方向に延びた波形のジョイント遊間4を形
成するように相対向している。
【0036】そうして、上記縦板5と横板24との相対
向する波形面に実施形態1のものと同様の波形シール部
材6の両側部が結合され、該シール部材6の溝形伸縮部
14と縦板5との間、並びに溝形伸縮部14と横板24
の波形側端面との間に隙間17,17が形成されてい
る。
【0037】従って、本形態の場合も、実施形態1と同
様の作用効果が得られる。
【0038】なお、本形態は鋼床版橋と橋台との継目に
伸縮装置3を設けたものであるが、この伸縮装置3は、
鋼床版橋とPC(プレストレストコンクリート)桁橋や
RC(レインフォースドコンクリート)桁橋との継目に
設けることができる。
【0039】<実施形態4> 本形態は図7に示されており、シール部材6の構成が先
の実施形態とは異なるものである。
【0040】すなわち、本形態のシール部材6も、先の
実施形態と同様に結合部12、張出し支持部13,1
3、溝形伸縮部14を備えてなり、さらにゴム充填材1
6及び切れ目19が設けられているが、溝形伸縮部14
の相対する内面には先の凹部(広幅部15)に代えて相
対する凸部29,29が設けられている。
【0041】従って、本形態の場合、充填材16は凸部
29に係止されて溝形伸縮部14から抜けることが避け
られることになる。なお、凸部29は継目長手方向に適
宜の間隔をおいて設けることができ、また、溝形伸縮部
14の片側の内面のみに設けるようにしても、右側と左
側とに交互に配置してもよい。要するに、溝形伸縮部1
4に充填材16を係止することができるような幅狭部が
少なくとも一部に形成されてあればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る道路橋継目部を一部
断面にし一部省略して示す斜視図。
【図2】同形態の伸縮装置の要部の拡大断面図。
【図3】本発明の実施形態2に係る道路橋継目部の断面
図。
【図4】同継目部の平面図。
【図5】本発明の実施形態3に係る道路橋継目部の断面
図。
【図6】同継目部の平面図。
【図7】本発明の実施形態4に係る図2と同様の断面
図。
【符号の説明】
1 道路橋本体 2 橋面舗装 3 伸縮装置 4 ジョイント遊間 5 縦板 6 シール部材 7 コンクリート 12 結合部 13 張出し支持部 14 溝形伸縮部 15 広幅部 16 充填材 17 隙間 19 切れ目 21 鋼床版 24 横板 29 凸部 31 橋台

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路橋の継目部に一対の縦板が該道路橋
    本体の伸縮を許容するジョイント遊間を存して相対向す
    るように設けられ、該両縦板の相対向する内面同士がゴ
    ム製シール部材によって連結され、該両縦板の背部に路
    面を形成するコンクリートが打設されている道路橋継目
    部の伸縮装置において、 上記シール部材は、上記両縦板の相対向する内面にそれ
    ぞれ結合された結合部と、該両結合部の各々より上記ジ
    ョイント遊間の中央に向かって張り出した支持部と、該
    両張出し支持部の各々の先端に両端が繋がって該両張出
    し支持部の先端より上記ジョイント遊間の中央に吊り下
    げられ上記道路橋本体の伸縮を許容する溝形伸縮部とを
    備え 上記溝形伸縮部と上記縦板の内面との間に上記道路橋本
    体の伸縮を許容する隙間が形成されている ことを特徴と
    する道路橋継目部の伸縮装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている道路橋継目部
    の伸縮装置において、 上記張出し支持部は、上記縦板よりジョイント遊間の中
    央に向かって下降傾斜している道路橋継目部の伸縮装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている道路橋継目部
    の伸縮装置において、 上記両縦板は、右へ左へと交互に屈曲しながら継目長手
    方向に延びた波形板であって、右へ左へと交互に屈曲し
    ながら継目長手方向に延びた波形のジョイント遊間を形
    成するように相対向していることを特徴とする道路橋継
    目部の伸縮装置。
  4. 【請求項4】 道路橋の継目部に一対の横板が各々の上
    面を路面と面一にして且つ該両横板間に該道路橋本体の
    伸縮を許容するジョイント遊間を形成して設けられ、該
    両横板の相対向する側端面同士がゴム製シール部材によ
    って連結されている道路橋継目部の伸縮装置において、 上記シール部材は、上記両横板の相対向する側端面にそ
    れぞれ結合された結合部と、該両結合部の各々より上記
    ジョイント遊間の中央に向かって張り出した支持部と、
    該両張出し支持部の各々の先端に両端が繋がって該両張
    出し支持部の先端より上記ジョイント遊間の中央に吊り
    下げられ上記道路橋本体の伸縮を許容する溝形伸縮部と
    を備え 上記溝形伸縮部と上記横板の側端面との間に上記道路橋
    本体の伸縮を許容する隙間が形成されている ことを特徴
    とする道路橋継目部の伸縮装置。
  5. 【請求項5】 道路橋の継目部に上面を路面と面一にし
    た横板と縦板とが該横板の側端面と縦板の板面との間に
    該道路橋本体の伸縮を許容するジョイント遊間を形成し
    て相対向するように設けられ、該横板の側端面と縦板の
    板面とがゴム製シール部材によって連結され、該縦板の
    背部に路面を形成するコンクリートが打設されている道
    路橋継目部の伸縮装置において、 上記シール部材は、上記横板の側端面と縦板の板面とに
    それぞれ結合された結合部と、該両結合部の各々より上
    記ジョイント遊間の中央に向かって張り出した支持部
    と、該両張出し支持部の各々の先端に両端が繋がって
    両張出し支持部の先端より上記ジョイント遊間の中央に
    吊り下げられ上記道路橋本体の伸縮を許容する溝形伸縮
    部とを備え 上記縦板の板面及び横板の側端面の各々と上記溝形伸縮
    部との間に上記道路橋本体の伸縮を許容する隙間が形成
    されている ことを特徴とする道路橋継目部の伸縮装置。
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