JP2564105B2 - 道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに道路橋伸縮装置の構築方法 - Google Patents

道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに道路橋伸縮装置の構築方法

Info

Publication number
JP2564105B2
JP2564105B2 JP6271308A JP27130894A JP2564105B2 JP 2564105 B2 JP2564105 B2 JP 2564105B2 JP 6271308 A JP6271308 A JP 6271308A JP 27130894 A JP27130894 A JP 27130894A JP 2564105 B2 JP2564105 B2 JP 2564105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
joint
face
road bridge
under
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6271308A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08134817A (ja
Inventor
重一 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SHINSHUKU SOCHI KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON SHINSHUKU SOCHI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SHINSHUKU SOCHI KOGYO KK filed Critical NIPPON SHINSHUKU SOCHI KOGYO KK
Priority to JP6271308A priority Critical patent/JP2564105B2/ja
Publication of JPH08134817A publication Critical patent/JPH08134817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2564105B2 publication Critical patent/JP2564105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁や高架道路の継目
に構築する道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに
道路橋伸縮装置の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】道路橋の伸縮継手として、フェイスプレ
ートがウェブプレートに支持されてなる一対の継手材を
備え、この両継手材のウェブプレート間にシール材を設
けたものは一般に知られている(実公平5−7282号
公報参照)。すなわち、このものでは、上記両継手材の
各々のフェイスプレートには道路橋の遊間上へ突出させ
る複数の凸部が遊間長手方向に間隔をおいて形成されて
いて、一方のフェイスプレートの凸部と他方のフェイス
プレートの相隣る凸部間の部位とが向かい合うように上
記両継手材が組み合わされており、この両継手材のウェ
ブプレートの互いに向かい合う内面に板状シール材の両
側部が押え板とボルトによって結合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記伸縮継手
の場合は、そのフェイスプレートをウェブプレートから
遊間側に大きく突出させたものにおいては、相対するウ
ェブプレートの間隔が広いものになり、それだけ幅の広
いシール材を必要とする。また、上記伸縮継手では、板
状のシール材を逆U字状に撓ませたものであるから、両
継手材を倒立させることによってその取付け比較的簡単
に行なうことができるが、シール材を正U字状に撓ませ
た状態に取り付ける場合には、その取付け作業をフェイ
スプレートのジグザグになった間隙側から行なう必要が
あって極めて困難な作業になり、実際には不可能に近
い。
【0004】これに対して、上記両継手材の互いのフェ
イスプレートの端面にシール材の両側部を接着してこの
両フェイスプレートの間隙にシール材を設けることも考
えられる。しかし、間隙がジグザグ状になっているか
ら、これにあわせてシール材をジグザグ状に曲げる、あ
るいはジグザグに成形する必要があり、伸縮継手の製作
が難しくなるとともに、ジグザグに曲げられたシール材
には道路橋の伸縮等によって各部に作用する力が不均一
になって局部的に異常な歪みを生じ、フェイスプレート
から剥離し易くなる。
【0005】さらに、上述の如き伸縮継手では、ウェブ
プレートより遊間側に張り出したフェイスプレートに大
きな自動車荷重(輪荷重)が加わるから、該フェイスプ
レートを補強することも要求される。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
上記フェイスプレートの下にシール材取付けのためのア
ンダープレートを別に設けることによって、シール材に
よってシールすべき間隙を狭いものにするものであり、
さらに、上記アンダープレートを利用してフェイスプレ
ートを補強することができるようにするものである。以
下、各請求項に係る発明について具体的に説明する。
【0007】<請求項1に係る発明>この発明は、フェ
イスプレートがウェブプレートに支持されてなる一対の
継手材を備え、この両継手材の各々のフェイスプレート
には道路橋の遊間上へ突出させる複数の凸部が遊間長手
方向に間隔をおいて形成されていて、一方のフェイスプ
レートの凸部と他方のフェイスプレートの相隣る2つの
凸部の間の部位とが向かい合うように上記両継手材が組
み合わされている道路橋の伸縮継手において、上記両継
手材の各々のウェブプレートに結合されて該ウェブプレ
ートの内方へ突出し、上記フェイスプレートの凸部下に
おいて互いに向かい合う遊間長手方向に直線状に延びた
一対のアンダープレートを備え、上記両アンダープレー
トの向かい合う内面に両継手材間を塞ぐシール材の両側
部が取り付けられていることを特徴とする。
【0008】この発明の場合、両アンダープレートがウ
ェブプレートより内方へ突出し且つ上記フェイスプレー
トの凸部下において互いに向かい合っているから、この
伸縮継手のシール材によってシールすべき間隙はウェブ
プレートの間隔よりも狭いものになり、広幅のシール材
は不要となる。また、上記アンダープレートは遊間長手
方向に直線状に延びているから、シール材も直線状に延
びたもので足り、これをジグザグに折り曲げたり、ジグ
ザグに成形する必要もない。
【0009】<請求項2に係る発明>この発明は、フェ
イスプレートがウェブプレートに支持されてなる一対の
継手材を備え、この両継手材の各々のフェイスプレート
には道路橋の遊間上へ突出させる複数の凸部が遊間長手
方向に間隔をおいて形成されていて、一方のフェイスプ
レートの凸部と他方のフェイスプレートの相隣る2つの
凸部の間の部位とが向かい合うように上記両継手材が組
み合わされている道路橋の伸縮継手において、上記両継
手材のうちの一方のウェブプレートに結合されて該ウェ
ブプレートの内方に突出し、該一方の継手材のフェイス
プレートの凸部下において他方の継手材のウェブプレー
トと向かい合う遊間長手方向に直線状に延びたアンダー
プレートを備え、上記アンダープレートと他方の継手材
のウェブプレートとの向かい合う内面に両継手材間を塞
ぐシール材の両側部が取り付けられていることを特徴と
する。
【0010】この発明の場合も、アンダープレートがウ
ェブプレートより突出しているから、請求項1に係る発
明と同様の作用を奏する。
【0011】<請求項3に係る発明>この発明は、上記
請求項1又は請求項2に記載されている道路橋の伸縮継
手において、上記アンダープレートが、上記ウェブプレ
ートを支持し且つ該ウェブプレートよりも外側に広がっ
たベースプレート部と、該ベースプレート部の内側の端
より立ち上がり内面に上記シール材が取り付けられたイ
ンナープレート部とを備えてなることを特徴とする道路
橋の伸縮継手である。
【0012】この発明では、アンダープレートがベース
プレート部とインナープレート部とよりなるから、フェ
イスプレートに加わる自動車荷重をベースプレート部に
よってウェブプレート背部の道路橋本体側に伝えること
ができ、継手材の取付け安定性が高くなる。
【0013】<請求項4に係る発明>この発明は、上記
請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載されている道
路橋の伸縮継手において、上記アンダープレートの上端
が、該アンダープレートが設けられている継手材のフェ
イスプレートを下から支持するように該フェイスプレー
トの各凸部の下面に結合されていることを特徴とする道
路橋の伸縮継手である。
【0014】この発明では、アンダープレートによって
フェイスプレートの凸部を支持することができ、該フェ
イスプレートを薄いものにしながら、その折損を防止す
ることができるようになる。
【0015】<請求項5に係る発明>この発明は、上記
請求項4に記載されている道路橋の伸縮継手において、
上記アンダープレートの上端は、当該フェイスプレート
の相隣る2つの凸部の間に対応する部位が該凸部に結合
された部位よりも低い凹部に形成されていることを特徴
とする道路橋の伸縮継手である。
【0016】この発明の場合、フェイスプレートの相隣
る2つの凸部間ではアンダープレートに凹部が形成され
ているから、道路橋の伸長によって遊間が狭くなっても
相手側のフェイスプレートの凸部とアンダープレートと
が干渉することを防止することができ、また、一方の道
路橋の桁が支承を中心に回転して当該道路橋の継手材が
他方の道路橋の継手材よりも高くなった際の、上記一方
の道路橋のアンダープレートと他方の道路橋のフェイス
プレートの凸部とが干渉することを防止することができ
る。
【0017】<請求項6に係る発明>この発明は、上記
請求項1に記載されている道路橋の伸縮継手の製造方法
であって、道路橋の遊間上へ突出させる複数の凸部が遊
間長手方向に間隔をおいて設けられたフェイスプレート
と、該フェイスプレートを支持するウェブプレートとを
備えてなる一対の継手材を形成し、上記各継手材のウェ
ブプレートに、該ウェブプレートより突出し上記フェイ
スプレートの凸部下に立ったアンダプレートを結合し、
上記両継手材を、一方のフェイスプレートの凸部が他方
のフェイスプレートの相隣る2つの凸部の間の部位と向
かい合うように、且つ互いのフェイスプレートの凸部同
士がオーバーラップしないように互いに外側に傾け若し
くは倒した状態に組合わせ、上記両アンダープレートに
板状シール材の両側部を取り付けることを特徴とする。
【0018】この発明では、シール材をアンダープレー
トに取り付けるにあたって、相対する継手材を外側に傾
け若しくは倒すことにより、互いのフェイスプレートの
凸部同士がオーバーラップしないようにしたから、フェ
イスプレート間の広くなった隙間を利用してシール材の
取り付け作業を行なうことができる。すなわち、シール
材を上からフェイスプレートに邪魔されずにアンダープ
レート間に挿入することができるとともに、シール材を
アンダープレートに押え板とボルトによって結合する場
合でも、工具や手をアンダープレート間に挿入してその
作業を行なうことができるようになる。また、ゴム製の
シール材をアンダープレートに焼付接着する場合でも、
該シール材をアンダープレートに充分に押し付けた状態
で当該焼付を行なうことができるようになり、シール材
をアンダープレートに確実に取り付けることができる。
【0019】ここに、上記両継手材を平行にずらしてそ
の間隔を拡げただけでもフェイスプレートの凸部同士を
オーバーラップしないようにすることができるが、その
場合には、アンダープレートの間隔も広くなり、広幅の
シール材を必要とするとともに、両継手材を予定の間隔
に戻したときに上記シール材の中央部が下方に大きく垂
れ下る。これに対して、本発明の如く、両継手材を外側
に傾け又は倒す方式であれば、フェイスプレート間隔の
拡大量に比べてアンダープレート間隔の拡大量が少なく
なり、上記問題は少ない。
【0020】<請求項7に係る発明>この発明は、横に
広がったベースプレート部と該ベースプレート部の一側
より立ち上がったインナープレート部とよりなり道路橋
の遊間の長手方向に直線状に延びる一対のアンダープレ
ートを、上記遊間を存して対向する道路端部の各々に、
互いのインナープレート部が向かい合うように支持し、
上記一対のアンダープレートの向かい合うインナープレ
ート部にシール材の両側部を結合し、上記遊間に突出す
る複数の凸部が遊間長手方向に間隔をおいて設けられた
フェイスプレートと該フェイスプレートを支持するウェ
ブプレートとを備えてなる一対の継手材を、一方のフェ
イスプレートの凸部が他方のフェイスプレートの相隣る
2つの凸部の間の部位と向かい合うように組み合わせ
て、各々のウェブプレートを上記一対のアンダープレー
トの各ベースプレート部の上に支持し、上記一対の継手
材の各ウェブプレートの背部にコンクリートを路面高さ
まで打設することを特徴とする道路橋伸縮装置の構築方
法である。
【0021】当該発明によって得られる道路橋伸縮装置
では、一対のアンダープレートのインナープレート部が
継手材のウェブプレートより内方へ突出し且つフェイス
プレートの凸部下において互いに向かい合っており、該
両アンダープレートのインナープレート部間をシール材
によってシールするようにしているから、該シール材に
よってシールすべき間隙はウェブプレートの間隔よりも
狭いものになり、広幅のシール材は不要となる。また、
上記アンダープレートは遊間長手方向に直線状に延びて
いるから、シール材も直線状に延びたもので足り、これ
をジグザグに折り曲げたり、ジグザグに成形する必要も
ない。そして、施工現場においてアンダープレートに継
手材を支持せしめるようにしたから、この両者を予め結
合しておく必要がなく、伸縮装置の個々の部品が嵩張ら
ず、その取扱ないしは運搬に有利になる。
【0022】<請求項8に係る発明>この発明は、横に
広がったベースプレート部と該ベースプレート部の一側
より立ち上がったインナープレート部とよりなり道路橋
の遊間の長手方向に直線状に延びる一対のアンダープレ
ートを備え、この両アンダープレートの互いに向かい合
わせにされたインナープレート部にシール材の両側部が
結合されてなる下部伸縮継手を、上記遊間を存して対向
する道路端部の各々に、上記シール材が遊間上に配置さ
れるように支持し、上記遊間に突出する複数の凸部が遊
間長手方向に間隔をおいて設けられたフェイスプレート
と該フェイスプレートを支持するウェブプレートとを備
えてなる一対の継手材を、一方のフェイスプレートの凸
部が他方のフェイスプレートの相隣る2つの凸部の間の
部位と向かい合うように組み合わせて、各々のウェブプ
レートを上記下部伸縮継手の各ベースプレート部の上に
支持し、上記一対の継手材の各ウェブプレートの背部に
コンクリートを路面高さまで打設することを特徴とする
道路橋伸縮装置の構築方法この発明の場合は、請求項7
に係る発明と同様の作用が得られる他、一対のアンダー
プレートとシール材とによって下部伸縮継手を形成して
おいて、これを道路端部に支持するようにしたから、施
工現場でのシール材の取付けが不要になり、施工が容易
になる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、一対の継
手材の各々のウェブプレートより内方へ突出し且つフェ
イスプレートの凸部下において互いに向かい合う遊間長
手方向に直線状に延びたアンダープレートを設け、この
アンダープレートの向かい合う内面にシール材の両側部
を取り付けたから、直線状に延びる幅の狭いシール材に
よって当該伸縮継手のシールを行なうことができ、シー
ル性を向上させ、また製作コストを下げることができ
る。
【0024】請求項2に係る発明によれば、一対の継手
材のうちの一方に、そのウェブプレートより内方に突出
し且つフェイスプレートの凸部下において他方の継手材
のウェブプレートと向かい合う遊間長手方向に直線状に
延びたアンダープレートを設け、このアンダープレート
と他方の継手材のウェブプレートとの向かい合う内面に
シール材の両側部を取り付けたから、請求項1に係る発
明と同様に直線状に延びる幅の狭いシール材によって当
該伸縮継手のシールを行なうことができ、シール性を向
上させ、また製作コストを下げることができる。
【0025】請求項3に係る発明によれば、上記請求項
1又は請求項2に記載されている道路橋の伸縮継手にお
いて、上記アンダープレートが、ウェブプレートを支持
し且つ該ウェブプレートよりも外側に広がったベースプ
レート部と、該ベースプレート部の内側の端より立ち上
がり内面に上記シール材が取り付けられたインナープレ
ート部とを備えてなるから、継手材の取付け安定性が高
くなり、耐久性が向上する。
【0026】請求項4に係る発明によれば、上記請求項
1乃至請求項3のいずれか一に記載されている道路橋の
伸縮継手において、上記アンダープレートの上端が、該
アンダープレートが設けられている継手材のフェイスプ
レートの各凸部の下面に結合されているから、該フェイ
スプレートの凸部を支持してその折損を防止することが
でき、耐久性が向上する。
【0027】請求項5に係る発明によれば、上記請求項
4に記載されている道路橋の伸縮継手において、上記ア
ンダープレートの上端は、当該フェイスプレートの相隣
る2つの凸部の間に対応する部位が該凸部に結合された
部位よりも低い凹部に形成されているから、相手側のフ
ェイスプレートの凸部とアンダープレートとの干渉を防
止することができ、耐久性が向上する。
【0028】請求項6に係る発明によれば、上記請求項
1に記載されている道路橋の伸縮継手を製作するにあた
り、上記両継手材を、一方のフェイスプレートの凸部が
他方のフェイスプレートの相隣る2つの凸部の間の部位
と向かい合うように、且つ互いのフェイスプレートの凸
部同士がオーバーラップしないように互いに外側に傾け
若しくは倒した状態に組合わせてから、該両継手材のア
ンダープレートに板状シール材の両側部を取り付けるよ
うにしたから、フェイスプレート間の広くなった隙間を
利用してシール材の取り付け作業を行なうことができ、
シール材をアンダープレートに確実に且つ簡単に取り付
けることができるようになる。
【0029】請求項7に係る発明によれば、一対のアン
ダープレートを道路端部の各々に支持し、この両アンダ
ープレートの向かい合うインナープレート部にシール材
の両側部を結合し、一対の継手材を互いのフェイスプレ
ートの凸部同士が噛み合うように組み合わせて上記一対
のアンダープレートの各ベースプレート部の上に支持
し、この両継手材の各ウェブプレートの背部にコンクリ
ートを打設するようにしたから、請求項1に係る発明と
同様に直線状に延びる幅の狭いシール材によって道路橋
のシールを行なうことができ、シール性を向上させ、ま
た製作コストを下げることができるとともに、伸縮装置
の個々の部品が嵩張らず、その取扱ないしは運搬に有利
になる。
【0030】請求項8に係る発明によれば、一対のアン
ダープレートの互いに向かい合わせにされたインナープ
レート部にシール材の両側部が結合されてなる下部伸縮
継手を道路端部に支持し、一対の継手材を互いのフェイ
スプレートの凸部同士が噛み合うように組み合わせて上
記下部伸縮継手の各ベースプレート部の上に支持し、こ
の両継手材の各ウェブプレートの背部にコンクリートを
打設するようにしたから、請求項7に係る発明と同様の
効果が得られる他、施工現場でのシール材の取付けが不
要になり、施工が容易になるという効果が得られる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0032】<実施例1>本例は図1乃至図6に示され
ている。図1に示す道路橋伸縮装置において、1は道路
橋2,2の継目部に構築された伸縮継手である。道路橋
2において、3は床版、5は舗装、6は道路橋2の端部
に形成された段下げ部、7は上記伸縮継手1の背部の段
下げ部6に打設された後打ちコンクリート部、8は道路
橋2,2の床版遊間である。
【0033】上記伸縮継手1は、フェイスプレート11
とウェブプレート12とよりなる一対の継手材13,1
3と、フェイスプレート11の下に設けられたアンダー
プレート14と、アンダープレート14,14間に設け
られたシール材15と、ウェブプレート12の背部に突
出させたアンカー16とよりなる。
【0034】上記フェイスプレート11は、図2に示す
ように遊間長手方向に延びる基部より側方(道路橋2,
2の床版遊間8の上)に突出した複数の凸部11aが遊
間長手方向に間隔をおいて形成されたものであり、上記
基部が上記ウェブプレート12の上端に支持されてい
る。このフェイスプレート11とウェブプレート12と
よりなる一対の継手材13,13は、一方のフェイスプ
レート11の凸部11aと、他方のフェイスプレート1
1の相隣る2つの凸部11a,11aの間の部位とが向
かい合うように組み合わされている。
【0035】上記アンダープレート14,14は、遊間
長手方向に直線状に延びた平板を互いに「ハ」の字状に
傾斜させて向かい合わせたものであって、各々の下端が
ウェブプレート12に溶接されて内方へ突出している。
各アンダープレート14の上端は、図3及び図4に示す
ように、そのアンダープレート14が設けられている継
手材13のフェイスプレート11を下から支持するよう
に該フェイスプレート11の各凸部11aの下面に溶接
されている。また、アンダープレート14の上端は、当
該フェイスプレート11の相隣る2つの凸部11a,1
1aの間に対応する部位が該凸部11aに結合された部
位よりも低い凹部14aに形成されている。
【0036】上記シール材15は、ゴム板をU字状に曲
げたものであって、その両側部が上記アンダープレート
14,14の上部の対向する内面に焼付接着されてい
る。また、上記アンカー16は、床版3と後打ちコンク
リート部7との結合強度を高めるようにこの両部位にわ
たって埋設されたU字筋17と、後打ちコンクリート部
7に埋設された遊間長手方向に延びる通し筋18とに溶
接されている。
【0037】上記伸縮継手1の製作にあたっては、上記
継手材13,13を形成し、この各継手材13のフェイ
スプレート11及びウェブプレート12に結合する。そ
うして、図5に示すように、この両継手材13,13
を、一方のフェイスプレート11の凸部11aが他方の
フェイスプレート11の相隣る2つの凸部11a,11
aの間の部位と向かい合うように、且つ互いのフェイス
プレート11,11の凸部11a,11a同士がオーバ
ーラップしないように互いに外側に傾けた状態に組合わ
せる。そして、この両継手材13,13のアンダープレ
ート14,14にシール材15の両側部を取り付ける。
【0038】上記シール材15の取付けにあたっては、
上記アンダープレート14が固定された継手材13,1
3を上記組み合わせ状態になるように治具10に固定
し、板状のシール材用生ゴムをアンダープレート14,
14の内面に接着剤を介して強く圧着する。そして、こ
れを加硫かん内に入れ加圧蒸気を吹き込むことにより、
上記生ゴムの加硫とアンダープレート14への焼付接着
(加硫接着)を行なうことになる。
【0039】シール材15として加硫ゴムを用いる場合
には、接着剤を用いシール材15をアンダープレート1
4に加圧接着すればよい。また、図6に示すように、上
記アンダープレート14を固定した継手材13,13を
完全に外側へ倒した状態に組み合わせて、上記シール材
15の取付けを行なうようにしてもよい。
【0040】上記伸縮継手1の道路橋継目部への構築に
あたっては、道路橋2,2の端部に段下げ部6,6を形
成し、吊下杆を舗装5,5に渡してこれに当該伸縮継手
1を上面が路面高さになるように吊り下げる。そして、
アンカー16をU字筋17に通し筋18と共に溶接し、
上記吊下杆を取り外して両継手材13,13の背部の段
下げ部6,6にコンクリートを路面高さまで打設して後
打ちコンクリート部7を形成する。
【0041】上記伸縮継手1は長さが1.5〜2m程度
の定尺物として、道路橋2,2の継目の長さに応じて複
数の伸縮継手1をその長手方向に継ぎ合わせる。この伸
縮継手1同士の接続部の構造は図7及び図8に示されて
いる。
【0042】すなわち、一方の伸縮継手1の相対するフ
ェイスプレート11,11の端部には突出量が中央側の
凸部11aの略半分になった小突出面11b,11bが
形成されている。他方の伸縮継手1の相対するフェイス
プレート11,11の端部にも上記一方の伸縮継手1の
小突出面11b,11と面一になる同様の小突出面11
b,11bが形成されている。この両伸縮継手1,1は
互いの端面が突き合わされ、各々の両小突出面11b,
11bによって上記シール材15の直上に位置する連続
した遊隙11c,11cを形成している。また、ウェブ
プレート12の端部にはボルト孔を有する接続片12a
が設けられていて、相隣るウェブプレート12,12の
接続片12a,12a同士がボルトによって結合されて
いる。
【0043】そうして、上記相隣る伸縮継手1,1のシ
ール材15,15の端部には、上記連続した遊隙11
c,11cを通して上から挿入された接続シール材15
aが股がるように接着されていて、これにより、両シー
ル材15,15が接続されている。
【0044】要するに、伸縮継手1の端部に小突出面1
1b,11bを形成し、対向するフェイスプレート11
の遊隙がシール材15の直上において遊嵌長手方向に延
びるようにしたから、伸縮継手1,1を道路継目部に据
え付けた後において、接続シール材15aをフェイスプ
レート11の上から挿入して上記シール材15に貼付け
ることが容易になっているものである。
【0045】従って、上記伸縮継手1によれば、シール
材15がウェブプレート12よりも内側に配置された平
板状のアンダープレート14,14間に設けられている
から、該シール材15としては幅狭の直線状に延びるも
のでよいことになる。また、アンダープレート14の上
端がフェイスプレート11の凸部11aを支持している
から、フェイスプレート11の耐荷強度が高くなり、ま
た、このアンダープレート14の上端に凹部14aが形
成されているから、アンダープレート14と相手側の継
手材13のフェイスプレート11との干渉は生じない。
【0046】ここに、上記伸縮継手1のウェブプレート
12とアンダープレート14との間の隙間には該アンダ
ープレート14の凹部14aの高さまで充填材を詰める
ことができる。この充填材としては、コンクリート、液
状ゴム、発泡プラスチックス(例えばウレタンフォー
ム)等を採用することができる。例えば、ウレタンフォ
ーム19を上記隙間の凹部14a近傍の高さまで充填
し、その上に液状ゴム20を流し込むことができる。
【0047】このように充填材を上記隙間に詰めると、
路面の雨水はフェイスプレート11,11の間隙から充
填材の上を通ってシール材15の溝に入ることになる。
また、上述の如くウレタンフォーム19と液状ゴム20
とを上記隙間に充填した場合には、ウレタンフォーム1
9が軽量であるから伸縮継手1の重量増を抑えることが
でき、耐久性の点で有利になるとともに、雨水が液状ゴ
ム20によって遮られ、その下のウレタンフォーム19
に浸透していくことを防止することができる。
【0048】また、上記シール材15の溝にもウレタン
フォームを充填し、その上に液状ゴムを充填するように
してもよい。このようにすると、シール材15の変形を
許容しながら雨水がシール材15の溝に溜まることを防
止することができる。
【0049】<実施例2>図9に本例の伸縮継手21が
示されており、アンダープレート22の構成が実施例1
と異なり、それに伴ってシール材23の形状も異なる。
【0050】本例のアンダープレート22は、上記継手
材13のウェブプレート12を支持し且つ該ウェブプレ
ート12よりも外側に広がった水平なベースプレート部
22aと、該ベースプレート部22aの内側の端より垂
直に立ち上がったインナープレート部22bとを備えて
なる。
【0051】上記ウェブプレート12は上記ベースプレ
ート部22aの幅内の中央に下端が溶接されている。上
記インナープレート部22bの上端は、実施例1と同様
にフェイスプレート11の凸部11aの下面に接合され
ているとともに、相隣る2つの凸部11a,11a間に
対応する部位は凹部22cに形成されている。シール材
23は、ゴム板によって形成されていて、U字状に曲げ
られて、上記アンダープレート22,22のインナープ
レート部22b,22bの対向する垂直な内面に両側部
が取り付けられている。
【0052】上記伸縮継手21の製作及び道路橋継目部
への構築は実施例1と同様にして行なうことができる。
また、上記ウェブプレート12とアンダープレート22
のインナープレート部22bとの間には実施例1と同様
に充填材19,20を詰めることができる。
【0053】本例の場合は、ベースプレート部22aに
よって伸縮継手1の道路橋端部への取付け安定性が高く
なる。また、インナープレート部22bが垂直に立ち上
がっているため、フェイスプレート11の凸部11aの
支持強度が高くなる。
【0054】なお、上記ベースプレート部22aは床版
3の段下げ部6に支持させることができるが、I型鋼桁
(図示省略)の上部のフランジなど桁に対してボルト結
合してもよい。
【0055】<実施例3>本例は図10乃至図12に示
されており、本例の伸縮継手31はアンダープレート3
2が片方の継手材13のみに設けられている点に特徴が
ある。
【0056】すなわち、上記アンダープレート32は、
実施例2のものと同様にベースプレート部32aとイン
ナープレート部32bとを備えてなり、片方の継手材1
3にのみ設けられている。当該継手材13のウェブプレ
ート12がベースプレート部32aに下端を溶接して立
設されている。
【0057】インナープレート部32bの上端は、上記
継手材13のフェイスプレート11の凸部11aとの間
に隙間を形成するように、遊間長手方向の全長にわたっ
て一定の高さに形成されている。そして、上記フェイス
プレート11の凸部11aとインナープレート部32b
との間には板面を垂直にした堰板33が設けられてい
る。この堰板33は、図12に示すように遊間長手方向
に直線状に延びる長手部33aと、該長手部33aの両
端に連なり遊間長手方向に対して傾斜した傾斜部33
b,33bとよりなり、傾斜部33bは上記フェイスプ
レート11の凸部11aに沿って傾斜している。そし
て、この堰板33の下端部がインナープレート部32b
の背面に、この堰板33の上端部がフェイスプレート1
1の凸部11aの下面に、それぞれ溶接されている。ま
た、ウェブプレート12の上部には、上記堰板33に対
向するように貫通孔36が形成されている。
【0058】そうして、上記インナープレート32bと
他方の継手材13のウェブプレート12との対向する内
面にU字状に曲げられた板状のゴム製シール材34の両
側部が取り付けられている。また、上記インナープレー
ト部32bの背面にはアンカー35が固定されていて、
該アンカー35は当該継手材13のウェブプレート12
を貫通して該ウェブプレート12の背部に突出されてい
る。他方の継手材13では、そのウェブプレート12の
背面にアンカー16が固定されている。
【0059】上記シール材34の取付けに関しては、取
付け対象がアンダープレート32のインナープレート部
32bとウェブプレート12となるが、実施例1と同様
にして当該取付けを行なうことができる。
【0060】施工は先の実施例と同様にして行なうこと
ができるが、本例の特徴的な点は、図10にコンクリー
トを破線のハッチングで表わして示すように、アンダー
プレート32のインナープレート部32bと、該アンダ
ープレート32が設けられている継手材13のウェブプ
レート12との間にコンクリート37が詰められている
とともに、さらに、ウェブプレート12と堰板33とに
よって囲まれた部位にも該コンクリート37がフェイス
プレート11の下面まで詰められていることである。ま
た、上記コンクリート37は、ウェブプレート12の背
部の後打ちコンクリート部7にウェブプレート12の貫
通孔36を介してつながる。
【0061】本例の場合は、コンクリート37によって
フェイスプレート11の凸部11aが支持される。ま
た、アンダープレート32にアンカー35が取り付けら
れているから、該アンダープレート32の支持強度が高
くなる。
【0062】また、本例の伸縮継手31,31同士の接
続構造は図13に示されている。本例の場合はシール材
34が両ウェブプレート12,12間の中央ではなく一
方のウェブプレート12の側に寄っているから、フェイ
スプレート11には実施例1の場合のような小突出面を
形成する必要はない。すなわち、相隣る伸縮継手31,
31同士は、端部の遊隙11cが上記シール材34の直
上に位置付けられるように突き合わせて接続片12a,
12aにより接続されている。従って、本例の場合も実
施例1と同様に接続シール材34aをフェイスプレート
11の上から挿入して上記シール材34,34に貼付け
ることが容易になる。
【0063】<実施例4>図14に示す道路橋伸縮装置
において、41は伸縮継手であり、アンダープレート4
2とは別に補強プレート43が設けられていることを特
徴とする。
【0064】すなわち、アンダープレート42は実施例
2のものと同様にベースプレート部42aとインナープ
レート部42bとよりなるが、シール材44が取り付け
られているインフナープレート部42bの上端はフェイ
スプレート11には結合されていない。その代わりに、
遊間長手方向に直線状に延び且つ内側に傾斜した補強プ
レート43の上端がフェイスプレート11の凸部11a
の下面に、下端がウェブプレート12の内面にそれぞれ
結合(溶接)されている。補強プレート43の上端には
相手側の継手材13のフェイスプレート11との干渉を
避けるための凹部43aが形成されている。
【0065】また、上記アンダープレート42のベース
プレート部42aには上下方向の貫通孔45が形成され
ている。
【0066】施工にあたっては、道路橋2,2の端部に
段下げ部6,6を形成し、吊下杆を用いて当該伸縮継手
41を上面が路面高さになるように吊り下げ、且つベー
スプレート部42aと段下げ部6の底面との間にウレタ
ン製のシールゴム46を介装する。そして、アンカー1
6をU字筋17に通し筋18と共に溶接し、上記吊下杆
を取り外して両継手材13,13の背部の段下げ部6,
6にコンクリートを路面高さまで打設して後打ちコンク
リート部7を形成する。
【0067】後打ちコンクリートはベースプレート部4
2aと段下げ部6の底面との間にも流入するが、シール
ゴム46によって床版遊間8への洩れは防止される。ま
た、ベースプレート部42aの貫通孔45にコンクリー
トが入り、ベースプレート部42aの下のコンクリート
とウェブプレート12の背部のコンクリートとが貫通孔
44のコンクリートによって結合される。
【0068】なお、上記貫通孔45及びシールゴム46
については実施例2や実施例3においても同様に採用す
ることができる。
【0069】次に当該実施例の道路橋伸縮装置を得る他
の2つの構築方法を説明する。
【0070】第1の構築方法では、まず、上記ベースプ
レート部42aとインナープレート部42bとよりなる
一対のアンダープレート42を、上記遊間8を存して対
向する道路橋の端部の各々に、互いのインナープレート
部42b,42bが向かい合うように支持する。次に、
この向かい合うインナープレート部42b,42bにシ
ール材44の両側部を結合する。そして、一対の継手材
13,13を一方のフェイスプレート11の凸部11a
が他方のフェイスプレート11の相隣る2つの凸部11
a,11aの間の部位と向かい合うように組み合わせ
て、各々のウェブプレート12,12を上記両アンダー
プレート42,42の各ベースプレート部42a,42
aの上に溶接によって支持し、この両継手材13,13
の各ウェブプレート12,12の背部にコンクリートを
路面高さまで打設する。
【0071】上記シール材44の結合は接着剤等を用い
て行なうことができるが、インナープレート部42bの
上は開放されているため、当該結合作業は容易である。
また、シール材44の側部を上記インナープレート部4
2bと別に設ける押え板(図示省略)とで挾み、ボルト
締めするようにしてもよい。
【0072】第2の構築方法では、まず、上記ベースプ
レート部42aとインナープレート部42bとよりなる
一対のアンダープレート42を、互いのインナープレー
ト部42b,42bが向かい合わせになるように組み合
わせ、この向かい合うインナープレート部42b,42
bにシール材44の両側部を結合することによって下部
伸縮継手を形成する。この結合には接着剤による接着、
焼付接着、押え板による結合など適宜の方法を採用する
ことができる。
【0073】次に、上記下部伸縮継手を、上記遊間8を
存して対向する道路橋の端部の各々に、上記シール材4
4が遊間8の上に配置されるように支持する。そして、
一対の継手材13,13を、一方のフェイスプレート1
1の凸部11aが他方のフェイスプレート11の相隣る
2つの凸部11a,11aの間の部位と向かい合うよう
に組み合わせて、各々のウェブプレート12,12を上
記両アンダープレート42,42の各ベースプレート部
42a,42aの上に溶接によって支持し、この両継手
材13,13の各ウェブプレート12,12の背部にコ
ンクリートを路面高さまで打設する。
【0074】この方法によれば、施工現場でのシール材
44の取付け作業は不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の道路橋伸縮装置を示す断面図
【図2】同例の伸縮継手の平面図
【図3】同例の継手材とアンダープレートとをアンダー
プレート側から見た正面図
【図4】同例の継手材とアンダープレートとを示す斜視
【図5】同例の継手材へのシール材の取付け方法を示す
断面図
【図6】同例のシール材取付け方法の他の例を示す断面
【図7】同例の伸縮継手同士の接続構造を示す平面図
【図8】同例の伸縮継手同士の接続構造を示す断面図
【図9】実施例2の伸縮継手の断面図
【図10】実施例3の伸縮継手の断面図
【図11】同例の継手材とアンダープレートと堰板とを
アンダープレート側から見た正面図
【図12】同例の継手材とアンダープレートと堰板とを
示す一部切り欠いた平面図
【図13】同例の伸縮継手同士の接続構造を示す平面図
【図14】実施例4の道路橋伸縮装置の断面図
【符号の説明】
1,21,31, 41 伸縮継手 2 道路橋 3 床版 5 舗装 6 道路橋の段下げ部 7 後打ちコンクリート部 8 床版遊間 10 治具 11 フェイスプレート 11a 凸部 12 ウェブプレート 13 継手材 14,22, 32,42 アンダープレート 14a,22c アンダープレート凹部 15,23, 34,44 シール材 16,35 アンカー 17 U字筋 18 通し筋 19 ウレタンフォーム 20 液状ゴム 22a,32a, 42a ベースプレート部 22b,32b, 42b インナープレート部 33 堰板 36 貫通孔 37 コンクリート 43 補強プレート 45 貫通孔 46 シールゴム

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェイスプレートがウェブプレートに支
    持されてなる一対の継手材を備え、この両継手材の各々
    のフェイスプレートには道路橋の遊間上へ突出させる複
    数の凸部が遊間長手方向に間隔をおいて形成されてい
    て、一方のフェイスプレートの凸部と他方のフェイスプ
    レートの相隣る2つの凸部の間の部位とが向かい合うよ
    うに上記両継手材が組み合わされている道路橋の伸縮継
    手において、上記両継手材の各々のウェブプレートに結
    合されて該ウェブプレートの内方へ突出し、上記フェイ
    スプレートの凸部下において互いに向かい合う遊間長手
    方向に直線状に延びた一対のアンダープレートを備え、 上記両アンダープレートの向かい合う内面に両継手材間
    を塞ぐシール材の両側部が取り付けられていることを特
    徴とする道路橋の伸縮継手。
  2. 【請求項2】 フェイスプレートがウェブプレートに支
    持されてなる一対の継手材を備え、この両継手材の各々
    のフェイスプレートには道路橋の遊間上へ突出させる複
    数の凸部が遊間長手方向に間隔をおいて形成されてい
    て、一方のフェイスプレートの凸部と他方のフェイスプ
    レートの相隣る2つの凸部の間の部位とが向かい合うよ
    うに上記両継手材が組み合わされている道路橋の伸縮継
    手において、 上記両継手材のうちの一方のウェブプレートに結合され
    て該ウェブプレートの内方に突出し、該一方の継手材の
    フェイスプレートの凸部下において他方の継手材のウェ
    ブプレートと向かい合う遊間長手方向に直線状に延びた
    アンダープレートを備え、 上記アンダープレートと他方の継手材のウェブプレート
    との向かい合う内面に両継手材間を塞ぐシール材の両側
    部が取り付けられていることを特徴とする道路橋の伸縮
    継手。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
    道路橋の伸縮継手において、 上記アンダープレートが、上記ウェブプレートを支持し
    且つ該ウェブプレートよりも外側に広がったベースプレ
    ート部と、該ベースプレート部の内側の端より立ち上が
    り内面に上記シール材が取り付けられたインナープレー
    ト部とを備えてなることを特徴とする道路橋の伸縮継
    手。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一に記
    載されている道路橋の伸縮継手において、 上記アンダープレートの上端が、該アンダープレートが
    設けられている継手材のフェイスプレートを下から支持
    するように該フェイスプレートの各凸部の下面に結合さ
    れていることを特徴とする道路橋の伸縮継手。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されている道路橋の伸縮
    継手において、 上記アンダープレートの上端は、当該フェイスプレート
    の相隣る2つの凸部の間に対応する部位が該凸部に結合
    された部位よりも低い凹部に形成されていることを特徴
    とする道路橋の伸縮継手。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載されている道路橋の伸縮
    継手の製造方法であって、 道路橋の遊間上へ突出させる複数の凸部が遊間長手方向
    に間隔をおいて設けられたフェイスプレートと、該フェ
    イスプレートを支持するウェブプレートとを備えてなる
    一対の継手材を形成し、 上記各継手材のウェブプレートに、該ウェブプレートよ
    り突出し上記フェイスプレートの凸部下に立ったアンダ
    プレートを結合し、 上記両継手材を、一方のフェイスプレートの凸部が他方
    のフェイスプレートの相隣る2つの凸部の間の部位と向
    かい合うように、且つ互いのフェイスプレートの凸部同
    士がオーバーラップしないように互いに外側に傾け若し
    くは倒した状態に組合わせ、 上記両アンダープレートに板状シール材の両側部を取り
    付けることを特徴とする道路橋の伸縮継手の製造方法。
  7. 【請求項7】 横に広がったベースプレート部と該ベー
    スプレート部の一側より立ち上がったインナープレート
    部とよりなり道路橋の遊間の長手方向に直線状に延びる
    一対のアンダープレートを、上記遊間を存して対向する
    道路端部の各々に、互いのインナープレート部が向かい
    合うように支持し、 上記一対のアンダープレートの向かい合うインナープレ
    ート部にシール材の両側部を結合し、 上記遊間に突出する複数の凸部が遊間長手方向に間隔を
    おいて設けられたフェイスプレートと該フェイスプレー
    トを支持するウェブプレートとを備えてなる一対の継手
    材を、一方のフェイスプレートの凸部が他方のフェイス
    プレートの相隣る2つの凸部の間の部位と向かい合うよ
    うに組み合わせて、各々のウェブプレートを上記一対の
    アンダープレートの各ベースプレート部の上に支持し、 上記一対の継手材の各ウェブプレートの背部にコンクリ
    ートを路面高さまで打設することを特徴とする道路橋伸
    縮装置の構築方法。
  8. 【請求項8】 横に広がったベースプレート部と該ベー
    スプレート部の一側より立ち上がったインナープレート
    部とよりなり道路橋の遊間の長手方向に直線状に延びる
    一対のアンダープレートを備え、この両アンダープレー
    トの互いに向かい合わせにされたインナープレート部に
    シール材の両側部が結合されてなる下部伸縮継手を、上
    記遊間を存して対向する道路端部の各々に、上記シール
    材が遊間上に配置されるように支持し、 上記遊間に突出する複数の凸部が遊間長手方向に間隔を
    おいて設けられたフェイスプレートと該フェイスプレー
    トを支持するウェブプレートとを備えてなる一対の継手
    材を、一方のフェイスプレートの凸部が他方のフェイス
    プレートの相隣る2つの凸部の間の部位と向かい合うよ
    うに組み合わせて、各々のウェブプレートを上記下部伸
    縮継手の各ベースプレート部の上に支持し、 上記一対の継手材の各ウェブプレートの背部にコンクリ
    ートを路面高さまで打設することを特徴とする道路橋伸
    縮装置の構築方法。
JP6271308A 1994-11-04 1994-11-04 道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに道路橋伸縮装置の構築方法 Expired - Fee Related JP2564105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6271308A JP2564105B2 (ja) 1994-11-04 1994-11-04 道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに道路橋伸縮装置の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6271308A JP2564105B2 (ja) 1994-11-04 1994-11-04 道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに道路橋伸縮装置の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08134817A JPH08134817A (ja) 1996-05-28
JP2564105B2 true JP2564105B2 (ja) 1996-12-18

Family

ID=17498242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6271308A Expired - Fee Related JP2564105B2 (ja) 1994-11-04 1994-11-04 道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに道路橋伸縮装置の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2564105B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102271192B1 (ko) * 2020-07-03 2021-07-01 포인텍이앤씨(주) 경사 지지체를 구비한 교량용 신축이음장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4223938B2 (ja) * 2003-12-24 2009-02-12 矢崎総業株式会社 グロメット構造及びワイヤーハーネス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102271192B1 (ko) * 2020-07-03 2021-07-01 포인텍이앤씨(주) 경사 지지체를 구비한 교량용 신축이음장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08134817A (ja) 1996-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4838232B2 (ja) 拡幅桁の接合構造および方法
JPH0424306A (ja) プレハブ床版の設置工法
JP2564105B2 (ja) 道路橋の伸縮継手及びその製造方法、並びに道路橋伸縮装置の構築方法
KR101429527B1 (ko) 복합보 접합부 구조
KR101639592B1 (ko) 교량용 조립형 경량거더 및 이를 이용한 교량의 시공방법
JP2564106B2 (ja) 道路橋の伸縮継手、道路橋伸縮装置及び該道路橋伸縮装置の構築方法
KR101447723B1 (ko) 바닥판과 주형 거더의 조합으로 이루어진 조립식 가설 교량
KR101559064B1 (ko) 누수 방지 기능을 갖는 신축이음장치 및 그의 시공방법
JP2000199203A (ja) 道路橋継目部の伸縮装置及び道路橋端部の補強構造
JP3188682B2 (ja) 道路橋継目部の伸縮装置
JP2653994B2 (ja) 道路橋伸縮装置のシール構造
JP3949314B2 (ja) 道路等の防音壁及びその施工方法
JPH0641909A (ja) 道路継目伸縮装置
JP4039138B2 (ja) 鋼コンクリート合成床版とその単位鋼骨格体の結合構造
JP2736005B2 (ja) 道路橋継目部のジョイント
JP3484113B2 (ja) 網型枠、型枠構造及び型枠設置方法
JP2003064614A (ja) 道路橋伸縮継手の施工方法
JP5114258B2 (ja) 鋼コンクリート合成床版の鋼骨格構造及び鋼骨格構造の製造方法
JP2694877B2 (ja) 道路継目伸縮装置及びその構築方法
JP2693714B2 (ja) 道路橋の継目部構造及びその構築方法
JP2635930B2 (ja) 道路橋の継目部構造の構築方法
KR20180116841A (ko) 철도차량용 궤도상판본체의 설치방법
JP3257990B2 (ja) 道路橋継目部の伸縮装置
JP3102557U (ja) プレキャストpc板用目地材
JPS597365Y2 (ja) 道路継目部におけるコンクリ−ト床版の端部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960806

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070919

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees