JP2561996B2 - 映像信号と音声信号間の時間ずれ調整装置 - Google Patents

映像信号と音声信号間の時間ずれ調整装置

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JP2561996B2
JP2561996B2 JP5151524A JP15152493A JP2561996B2 JP 2561996 B2 JP2561996 B2 JP 2561996B2 JP 5151524 A JP5151524 A JP 5151524A JP 15152493 A JP15152493 A JP 15152493A JP 2561996 B2 JP2561996 B2 JP 2561996B2
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテレビ放送網における
映像信号と音声信号の時間ずれを自動的に調整する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にテレビ放送システムは、テレビカ
メラによる撮像とマイクロフォンによる収音を行って映
像信号と音声信号を含むテレビ信号を供給する「素材
元」と、供給されたテレビ信号に基づいてテレビ放送を
行う「テレビ放送局」とで構成されている。素材元と放
送局間には専用の伝送回線が設けられており、テレビ信
号はそれを通して伝送されるが、テレビ信号の映像信号
と音声信号は別々の伝送回線を用いて伝送される場合も
ある。
【0003】一般に素材元とテレビ放送局の同期信号は
同じではなく、周波数及び位相が若干異なっている。そ
こで放送局においては、素材元から送られてくる映像信
号をA/D変換によってデジタル信号に変換して一旦メ
モリに記録する。そして、記録されたデジタルの映像信
号をあらかじめ規定されている放送局の同期信号を用い
て読出し、これをD/A変換することによって放送局の
同期信号に同期した映像信号に変換している。上記の変
換を行なう装置はフレーム同期装置(商品名フレームシ
ンクロナイザ)として知られており、この変換によって
映像信号に遅延が生じる。また音声の伝送にデジタル方
式の伝送回線を使用する場合には公知のようにデジタル
信号への変換にともなう遅延が生じる場合がある。その
結果、映像信号と音声信号間に時間ずれが生じる。この
ように時間ずれが生じた映像信号と音声信号のテレビ信
号をそのまま放送したのでは、受信時の映像と音声に時
間ずれが生じ視聴者に違和感を与える。そこで、テレビ
放送局では伝送された映像信号と音声信号をモニタし
て、時間的に進んでいる方の信号(一般に音声信号)を
遅延回路によって遅延させ、両者間の時間ずれが目立た
ないように調整している。この調整は操作員が遅延回路
の遅延時間を手動操作で変化させて行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に素材元は一定で
はなく、番組ごとに素材元が変更される場合がある。素
材元が変更されると伝送径路も変るので映像信号と音声
信号間の時間ずれも変る。スポーツ中継などでは、テレ
ビ信号は競技場に派遣された中継車から放送局へ伝送さ
れる。中継車の映像信号における同期信号の周波数は一
般に放送局のものとは若干異なっており、また時間的に
変動する。従って映像と音声の時間ずれは一定ではな
く、常に変動しているので、時間ずれの調整を手動操作
で行うことは極めて繁雑であるとともに、時間ずれを正
確に調整するのは困難であった。またこの時間ずれ量を
放送中に測定する測定手段がなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の映像信号と音
声信号間の時間ずれ調整装置は、映像信号と音声信号
間に時間ずれがないあるテレビ信号の音声信号をサンプ
リングして第1のパルス信号に変換して前記映像信号の
所定の走査線に重畳する重畳手段を有し、前記第1の
ルス信号が重畳された映像信号を伝送手段により伝送す
るとともに、前記伝送手段により伝送された映像信号は
再生手段によって受信され、走査線に重畳された前記第
1のパルス信号が再生される。また音声信号は音声信号
を伝送する伝送手段により伝送され、伝送された音声信
をサンプリングして第2のパルス信号に変換するとと
もに、前記第1のパルス信号と第2のパルス信号に基づ
いて映像信号と音声信号間の時間ずれを検出手段によっ
て検出し、前記検出手段の検出に基づいて映像信号と音
声信号間の時間ずれを調整する調整手段を備えている。
【0006】
【作用】映像信号の走査線の帰線期間部に挿入重畳され
たテレビ信号をサンプリングして得られた第1のパルス
信号は映像信号とともに映像メモリなどを含む映像用の
伝送系を経て伝送される。他方、音声信号は映像信号と
は異なる音声用の伝送系線を経て伝送される。映像信号
の帰線期間中に挿入されて映像用伝送系を経て送られた
第1のパルス信号と音声信号用の伝送系により送られ
音声信号から得た第2のパルス信号とにおける対応内
容の部分の間のずれは、伝送された後の映像信号と音声
信号との間の時間ずれに等しい。
【0007】
【実施例】図1及び図5はこの発明の、映像信号と音声
信号間の時間ずれ調整装置の実施例のブロック図であ
る。両図において、この時間ずれ調整装置は、素材元に
設けられる測定送信部Kと放送局に設けられる測定受信
部Rにより構成されている。測定送信部Kには音声信号
が端子1に入力され、映像信号が端子7に入力される。
端子1に入力された音声信号は、端子2から音声の伝送
回線2Aに送出されるとともに、検波回路3にも入力さ
れる。検波回路3はカットオフ周波数が例えば30Hz
のローパスフィルタLPFを備えており、音声信号は包
絡線検波され図2に示す検波信号3Aが得られる。検波
信号3Aはサンプリング回路4に入力され、サンプリン
グ信号発生回路10から出力される、垂直同期信号に同
期した60Hzのサンプリング周波数でサンプリングさ
れる。すなわちサンプリングは1フィールドに1回行わ
れる。サンプリングによって得られたパルストレインか
らなるサンプル信号4Aを図3に示す。サンプル信号4
Aは音声レベルパルス幅変換回路5に入力される。
【0008】音声レベルパルス幅変換回路5において、
サンプル信号4Aのレベルは、そのレベルに対応する時
間幅を有するパルス信号(第1の信号)に変換される
(すなわちPWM変調される)。このパルス信号を「音
声レベルパルス信号」5Aと称し、その波形を図4に示
す。図4において、時間幅Tは図3に示すサンプル信号
4Aのレベルに対応しており、音声信号の瞬時値レベル
に対応し時間幅Tがそれに応じて変化する。音声レベル
パルス信号5AはVITSインサータ6に入力される。
VITSインサータ6は一般に市販されている公知の装
置であり、端子7から入力される映像信号の垂直帰線期
間中の走査線に所望の信号を付加するための装置であ
る。この実施例においては、映像信号の21番目の走査
線21Hと284番目の走査線284Hに前記音声レベ
ルパルス信号5Aを付加している。走査線21H及び2
84Hは家庭用のテレビ受像機では表示面の範囲外にあ
るので視聴者には見えない。音声レベルパルス信号5A
が付加された映像信号6Aは映像信号送出回路8を経
て、映像信号7Aとして端子9から映像の伝送回線9A
に送出される。
【0009】このようにして、伝送回線2Aを経て伝送
される音声信号と、伝送回線9Aを経て伝送される映像
信号は図5に示す測定受信部Rによって受信される。映
像信号を伝送する伝送系は伝送回線の他に一般に中継局
などにおける映像信号メモリを含むので、通常メモリへ
の入力出力のため相当の遅延を生ずる。
【0010】測定受信部Rにおいて、音声信号は音声信
号受信回路12に入力され、所定のレベルに増幅され
る。増幅された音声信号12Aは検波回路13に入力さ
れるとともに音声信号遅延回路25にも入力される。音
声信号遅延回路25は一般に市販されている公知の装置
である。検波回路13、サンプリング回路14及び音声
レベルパルス幅変換回路15の構成及び動作は、それぞ
れ図1に示す検波回路3、サンプリング回路4及び音声
レベルパルス幅変換回路5と同じである。すなわち、音
声信号は検波回路13により包絡線検波され検波信号が
サンプリング回路14に入力される。
【0011】サンプリング回路14において、音声信号
は、水平同期信号に同期しかつ、走査線21Hの位置か
ら起算して、1フィールドの画面を16等分する各位置
の最初の水平走査線の走査開始のタイミングでサンプリ
ングされる。この水平同期信号は、伝送回線9Aを経て
端子20から映像信号受信回路19に入力された映像信
号から得られたものである。この場合のサンプリング周
波数は、サンプリング回路4に印加されるサンプリング
信号の周波数の16倍である。サンプリングによって得
られたパルストレインからなるサンプル信号14Aは音
声レベルパルス幅変換回路15において、図4と同様に
サンプル信号14Aのレベルに対応する時間幅を有する
パルス信号(第2の信号)に変換される(すなわちPW
M変調される)。このパルス信号は音声レベルパルス信
号15Aであり、図4に示す音声レベル信号5Aと類似
の波形を有しかつ時間的にずれた信号である。
【0012】音声レベルパルス信号15AはA/D変換
器16に入力され、デジタル値の時間幅データTa変換
される。デジタル値に変換された時間幅データTaは演
算装置23のメモリ21にメモリされる。
【0013】一方、映像信号受信回路19で受信された
映像信号は音声レベルパルス信号検出回路18に入力さ
れ、測定送信部Kにおいて映像信号に付加された図4に
示す音声レベルパルス信号5Aが検出される。音声レベ
ルパルス信号5AはA/D変換器17に入力され、デジ
タル値の時間幅データTbに変換される。変換された時
間幅データTbは演算装置23のメモリ22にメモリさ
れる。時間幅データTaは1/(60×16)秒のサン
プリング周期で得られるデータであり、時間幅データT
bは1/60秒のサンプリング周期で得られるデータで
ある。そしてその値は音声信号のレベルに対応してい
る。メモリされた時間幅データTa及びTbはCPU2
4に入力され、以下に説明する演算処理が行われる。
【0014】CPU24によって制御されるメモリ21
及び22はそれぞれ連続する1600個及び100個の
時間幅データTa及びTbをメモリすると、一旦メモリ
動作を中断して、そのデータを保持する。100個の音
声レベルパルス信号は映像信号100フィールド分に相
当し、その時間は約1.66秒である。時間幅データT
a及びTbはCPU24に読み込まれ、それぞれの時間
幅に対応するレベルを表すレベルデータに変換される。
このとき時間幅データTaは、走査線21H及び284
Hに同期したサンプリング信号によってサンプリングさ
れたデータのみが読込まれる。すなわち、連続する16
00個の時間幅データTaの内、16個に1個が読込ま
れることになる。このとき読込まれない15個のデータ
は後で説明する処理において使用される。
【0015】時間幅データTaに対するレベルデータ群
LA[i](i:1〜100)をLA[1]、LA
[2]、...、LA[100]で表し、時間幅データTbに対
するレベルデータ群LB[j]をLB[1]、LB
[2]、...、LB[100]で表す。レベルデータLA
[1]、...、LA[100]及びLB[1]、...、LB[10
0]のレベルを同一グラフ上に包絡線で表示すると図6の
ようになる。図において、横軸は各レベルデータLA
[i]、LB[j]のフィールド番号[i]又は[j]
を表わしている。曲線30は時間幅Taのデータに基づ
く包絡線であり、これは音声の伝送回線2Aを経て伝送
された音声信号のレベルの時間的変化を表している。ま
た曲線31は時間幅Tbのデータに基づく包絡線であ
り、これは映像の走査線に重畳されて映像の伝送回線9
Aを経て伝送された音声レベルパルス信号の時間的変化
を表している。曲線30と31は実質的に同じ瞬時値形
状の音声信号が伝送系の差によって時間的にずれた状態
を表示する。図6に示す例では、映像の伝送回線9Aを
経て伝送された映像信号に重畳されて伝送された音声信
号(曲線31)が、音声の伝送回線2Aを経て伝送され
た音声信号(曲線30)より時間差TDだけ遅れている
ことを示す。
【0016】次にこの時間差TDを求めるための処理に
ついて説明する。映像信号と音声信号の時間ずれは経験
上通常0.3秒を超えないため、それに基づいてCPU
24で処理するデータの数を設定している。そのため
に、各100個のレベルデータ群LA[i]とLB[j]の
中から、60フィールドに対応する60個のデータを用
いて以下に示す処理を行なう。60個のデータの選び方
としては、例えばレベルデータLA[1]、LA
[2]、...、LA[100]の中のレベルデータLA[20]、
LA[21]、...、LA[80]を用いればよい。演算の前
処理として、レベルデータ群LA[i]とLB[j]のレベ
ルを同じにする演算を行なっているが、この演算は公知
なので説明を省略する。CPU24では下記の式(1)
で行なわれる演算を行う。
【0017】
【数1】
【0018】式(1)において、[k]は1以上40以
下の範囲の数であり、その数値によって、式(1)の演
算を始める開始点のレベルデータLA[i]を指定す
る。従って数値[k+j]はレベルデータLA[i]の
フィールド番号[i]に対応している。この式により得
られる値LC[k]を総和と称する。この総和はレベルデ
ータ群LA[k+j]とLB[19+j]との差の絶対値を
j=1からj=60までの範囲で求めた値の総和を表し
ている。すなわち、式(1)は、図6において、例えば
フィールド番号20から80までの範囲内で、各フィー
ルド番号毎に曲線30と31間の各レベルの差を求め、
得られた60個のレベルの差の総和を求めることを表し
ている。
【0019】この総和LC[k]は曲線30と31で囲ま
れた領域Zの面積に対応している。この領域Zは曲線3
0と31が時間TDだけずれているから生じるものであ
り、曲線30と31に時間ずれがなく両者が一致してい
る場合には領域Zは生じず総和LC[k]は零になる(実
際の伝送回線にはノイズが存在するので曲線30と31
の形状は全く同一とはならない。従って総和LC[k]は
零にはならず所定の最少値となる。また、ずれ時間TD
が少ないときは領域Zの面積も少ない。そこで、総和L
C[k]が最小値になるように曲線30を例えば図の右方
向に1フィールド番号づつずらして、その都度前記総和
LC[k]を求めると、総和LC[k]が最少になったと
き、曲線30が曲線31に一致したと判定することがで
きる。
【0020】上記の演算はCPU24で行なわれるがそ
のプロセスを図7のフローチャートによって示す。図7
において、ステップ50で[k]を「1」に初期設定し、
ステップ51で総和LCを「0」に、[j]を「1」に初
期設定する。ステップ52で、レベルデータ群LA[k
+j]とLB[19+j]の差AK[j]を求める。次にス
テップ53で差AK[j]の値の正負を判定し、正の場合
はステップ55にスキップする。また負の場合はステッ
プ54において定数「−1」を積演算し、正の値にする
(絶対値を求める演算)。
【0021】ステップ55において、差AK[j]の値を
順次加算し、総和LCを求める。判定ステップ56にお
いて,[j]の数を計数し、[j]が60になるまでステッ
プ57において[j]の値を増加させ、ステップ52から
55までの処理を繰返す。[j]の値が60に達するとス
テップ58に進み、前記のステップで得られた総和LC
を値[K]についての総和LC[k]としてストアする。
次にステップ59において、[k]の値を判定し、その値
が40になるまで、ステップ60において順次増加させ
て、前記ステップ51から58で処理を行なう。ステッ
プ60において、[k]の値を変化させることは、図6に
おける曲線30のフィールド番号を変化させることを意
味し、それによって曲線31のあるフィールド番号に対
応する曲線30のフィールド番号が変化する。すなわち
ステップ52で行なわれる減算演算における被減数LA
[k+j]が変化する。このことは、図6において、曲線
30を右又は左へ平行移動することを意味する。ステッ
プ60においては、[k]の値を斬増させているので曲線
30は右方向へ平行移動する。
【0022】ステップ59において[k]の値を1から4
0まで変化させているが、これは、100個のレベルデ
ータLB[1]、...、LB[100]の中の60個のレベル
データLB[20]、...、LB[80]が総和として用いら
れているため、レベルデータLA[i]の数の変化範囲は
LA[1]、...、LA[20]の範囲とLA[8
0]、...、LA[100]の範囲との和であり、その数は
40であるからである。その結果ステップ58で、40
個の総和LC[1]...LC[40]が得られている。
【0023】次にステップ61において、充分大きい数
値CX(例えば2バイトの値である30000)を設定
し、[k]を「1」に設定する。ステップ62において、
数値CXと総和LC[k]との大小比較を行なう。そして
総和LC[k]が数CXより小さいときは、ステップ63
に進み、その総和LC[k]を数値CXとしてストアする
とともに、[k]の値を数値Xとしてストアする。次にス
テップ64と65によって、[k]の値が40に達するま
で、上記の大小比較及び小さい方の値を数値CXとして
ストアする処理を繰返す。その結果数値CXは総和LC
[k]の最小値に等しい値になるとともに、「X」の値は
最小値の総和LC[k]の[k]の数値となる。
【0024】次にステップ66において、数値「20」
と数値「X」との差FXを求める。差FXは、図6にお
ける曲線30と31との間の時間ずれTDに対応するフ
ィールド数を表している。1フィールドの時間は(1/
60)秒であるので、両曲線のずれ時間は(1/60)
×FX秒である。上記ずれ時間は曲線30を1フィール
ドに対応する時間(以下フィールド周期と称する)づつ
ずらして曲線31に一致させる処理を行なった結果得ら
れた値である。すなわち曲線30はフィールド周期の階
段的な値でずらされているので曲線31に完全に重なっ
た位置にくるとは限らない。すなわち曲線30と31は
微小なずれをもっている場合もある。従ってステップ6
3で得られた最小の総和LC[k]は真の最小値とは限ら
ない。そこで次に総和の最小値を更に高精度で求めるた
めの処理を行う。
【0025】以下に示す処理においては、前記最小の総
和LC[k]のフィールド番号Xのフィールドとその次の
フィールドの2個のフィールドについてのみ処理を行な
う。この理由は、総和LC[k]が最小になったフィー
ルドXの前後のフィールドのうち、後のフィールドにつ
いて処理することにより充分高い精度が得られるからで
ある。この処理においては、図5に示すサンプリング回
路15において得られた1フィールド当り16個のレベ
ルデータが用いられる。このレベルデータを「LA
[m]」で表す。この実施例では前述のように、100フ
ィールド分の1600個のレベルデータLA[m]がメモ
リ21にストアされており、そのうち前記2個のフィー
ルド分の32個のレベルデータLA[m](m:1、
2、...、32)が用いられる。この処理のプロセス
は実質的に図7及び図8に示すフローチャートに示すも
のと同じである。すなわち、この処理においては、この
フローチャートの各ステップにおける文字「k」が
「m」に変更される。また、ステップ55の「j=6
0」が「j=2」に変更され、ステップ59及び64の
「k=40」が「m=32」に変更される。
【0026】以上の処理によって1フィールドの時間で
ある60分の1秒を16分割した時間1.04ミリ秒毎
に総和LC[m]を求めることができる。その結果総和L
C[m]の最小値が高い精度で求められ、その最小値にお
けるレベルデータLA[m]とレベルデータLB[j]の一
致がより高い精度で検出される。すなわち図6におい
て、曲線30と31間の時間ずれTDが約1ミリ秒の精
度で求められることになる。
【0027】上記の処理によって得られた時間ずれTD
を示す時間データ23Aが図5に示す測定受信部Rの演
算回路23から出力され、音声信号遅延回路25に入力
される。音声信号遅延回路25においては、音声信号受
信回路12から入力された音声信号12Aを時間データ
23Aに基づいて遅延させ、遅延された音声信号25A
が出力される。音声信号遅延回路25は、例えば、音声
信号をデジタルデータに変換してメモリに記録し、記録
されたデジタルデータを記録時と異なるタイミングで読
出すことによって遅延される公知の回路を用いることが
できる。以上のようにして得られた音声信号25Aと映
像信号受信回路19から出力された映像信号19Aはそ
れぞれの出力端子26及び27から放送用のテレビ信号
として出力される。
【0028】図8に示すフローチャートのステップ62
から65の処理において、総和LC[k]は音声信号のレ
ベル変化が少ないか又はそのレベルが極めて低い場合
(以後このような状態を無音状態と称する)においても
最少値になる。しかしこの場合の最少値は図7のフロー
チャートのステップ52から60の演算の結果によって
得られたものではなく、無音状態であるため必然的に生
じた結果である。従ってこの場合においてステップ66
で得られる差FXに基づく時間データ23Aを用いて音
声信号遅延回路25を制御すると、正しい制御が行なわ
れない。従って本実施例では、無音状態を以下に示す処
理によって判定する。無音状態であれば音声信号のレベ
ルが常に一定か又は実質的に零であるので、総和LC
[k]は図9の曲線32に示すようにフィールド番号[k]
に無関係に常に最少値となる。これに対して無音状態で
ない場合には、図9の曲線33に示すように、総和LC
[k]はあるフィールド番号[k]において最少値をと
り、そのフィールド番号[k]の前後では斬増する。この
判定処理はCPU24において行なわれ、無音状態と判
定された場合には時間データ23Aは出力されない。本
実施例では音声信号は実際のテレビ信号におけるものを
用いているのでそのレベルは常に変化している。従っ
て、図9に示す曲線33のV字型の形状も常に変化し、
例えば点線34で示すように開いたV字型になる場合も
ある。そこで前記CPU24においては、例えば曲線3
3のV字型の斜線部の勾配を検出して、その勾配が例え
ば直線35で示す所定値以下のときは時間データ23A
を出力しないように制御している。このような制御は、
例えば総和LC[k]が最少値となるフィールド番号[k]
が求められた後、フィールド番号[k]の値を所定値だけ
増減して、両フィールド番号における総和LC[k]の値
を求めることによって容易に行なうことができる。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、映像信号と音声信号
を有するテレビ信号の音声信号をサンプリングし、その
レベルに対応するパルス幅の第1のパルス信号を映像信
号の所定の走査線に重畳して映像信号の伝送回路を経て
送出する。一方、音声信号は音声の伝送回路を経て伝送
され、受信側で、前映像信号に重畳された信号と同様の
第2のパルス信号を得る。そして前記第1のパルス信号
と第2のパルス信号間の時間ずれを検出することによっ
て、自動的に音声信号と映像信号の時間ずれを求めるこ
とができるとともに、時間ずれを表すデータに基づいて
音声信号と映像信号間の時間ずれがなくなるように自動
的に調整することができる。以上の調整はテレビ放送に
おける音声をそのまま用いて、放送中に行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における測定送信部のブロック
【図2】本発明の実施例における包絡線検波信号の波形
【図3】本発明の実施例におけるサンプル信号の波形図
【図4】本発明の実施例における音声レベルパルス信号
の波形図
【図5】本発明の実施例における測定受信部のブロック
【図6】本発明の実施例における音声レベル信号の波形
【図7】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
【図9】本発明の実施例における制御動作の判定方法を
示すグラフ
【符号の説明】
2A 伝送回線 3 検波回路 4 サンプリング回路 5 音声レベルパルス幅変換回路 6 VITSインサータ 9A 伝送回線 13 検波回路 14 サンプリング回路 15 音声レベルパルス幅変換回路 18 音声レベルパルス信号検出回路 23 演算装置 25 音声信号遅延回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号と音声信号の間に時間ずれがな
    いあるテレビ信号の前記音声信号をサンプリングして第
    1のパルス信号を発生する変換手段、 前記第1のパルス信号を前記映像信号の所定の走査線に
    重畳する重畳手段、 前記第1のパルス信号が重畳された映像信号を伝送する
    伝送手段、 前記伝送手段により伝送された映像信号を受信し、走査
    線に重畳された前記第1のパルス信号を検出する検出手
    段、伝送手段により 伝送された音声信号を受信し、この受信
    した音声信号をサンプリングして第2のパルス信号を発
    生する変換手段、 前記第1のパルス信号と第2のパルス信号とに基づいて
    前記テレビ信号の音声信号と伝送された音声信号との間
    の時間ずれを検出する検出手段及び、 前記検出手段の検出出力に基づいて伝送された映像信号
    と伝送された音声信号との間の時間ずれを調整する調整
    手段、 を有する映像信号と音声信号間の時間ずれ調整装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、所定数の第1のパルス
    信号により形成される第1のデータの集合体と、所定数
    第2のパルス信号により形成される第2のデータの集
    合体を求める手段、第1のデータの集合体と第2のデー
    タの集合体間の時間関係を変更しつつ第1のデータと第
    2のデータとの差を求める演算手段及び前記差が最小に
    なる時間関係を判定する判定手段を有する請求項1記載
    の映像信号と音声信号間の時間ずれ調整装置。
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