JP2559741Y2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡

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JP2559741Y2 JP1515892U JP1515892U JP2559741Y2 JP 2559741 Y2 JP2559741 Y2 JP 2559741Y2 JP 1515892 U JP1515892 U JP 1515892U JP 1515892 U JP1515892 U JP 1515892U JP 2559741 Y2 JP2559741 Y2 JP 2559741Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、手術用顕微鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】手術用顕微鏡は、微細な手術,所謂マイ
クロサージャリーに用いられ、一般に、術部を立体的に
拡大観察するための顕微鏡部と、この顕微鏡部を所望の
位置・角度に移動し又は保持するための架台部とで構成
されている。この架台部には、術部に対する観察角や観
察部位・方向を変えるため、顕微鏡部を傾斜させる機構
が備えられている。かかる傾斜機構を備えた従来の手術
用顕微鏡を図11及び図12を用いて説明する。
【0003】図11は、実開昭58−23305号公報
に開示されている如く、光路を分割して同時に二人の術
者が観察部位を観察できる、傾斜機構を備えた手術用顕
微鏡の構成を示している。同図(A)は顕微鏡正面図、
同図(B)は顕微鏡側面図である。図中、61は三次元
的に空間移動可能な鏡体移動アームの先端に取り付けら
れる取付け軸、62は取付け軸61と一体となった第一
L型アーム、63は軸部64を介し該軸部64の軸線6
4′を中心に回転自在に第一L型アーム62に取り付け
られるアーム取付け部、65はアーム取付け部63と一
体に連結された第二L型アーム、66は軸部67を介し
該軸部67の軸線67′を中心に回転自在に第二L型ア
ーム65に取り付けられる焦準機構の第一ハウジング、
68は第一ハウジング66に対して観察光軸73と同一
方向に直線的に移動可能な焦準機構の第二ハウジングで
あって、この第二ハウジング68には対物レンズ69,
変倍光学系を内蔵する鏡体70,光路分割部材を内蔵す
る光路分割鏡筒71及び接眼レンズを含む接眼鏡筒72
から成る顕微鏡部が一体的に取り付けられている。Oは
術部である。尚、上記軸部64,67には、アーム取付
け部63及び第一ハウジング66の回動状態を保持する
ための固定機構が設けられている(図示せず)。
【0004】上記構成において顕微鏡部を傾斜させる場
合、術者から見て前後方向,即ち図中矢印74で示した
方向へ傾斜させるときは、第一L型アーム62に対して
アーム取付け部63を回動し、又、術者から見て左右方
向,即ち図中矢印75で示した方向へ傾斜させるとき
は、第二L型アーム65に対して第二ハウジング66を
回動し、夫々適宜の回動位置で固定機構を作動し、顕微
鏡部の傾斜状態を保持するようになっている。
【0005】ところが、顕微鏡部を矢印74の方向へ傾
斜させると、二人の術者の接眼鏡筒72を覗く角度が夫
々異なり、片方の術者にとって最適位置であっても、他
方の術者は苦しい姿勢をとらざるを得ない場合がある。
これを解決する手段の一つとしては、上記接眼鏡筒72
の代わりに、特開昭62−287213号公報に開示さ
れた如き可変傾斜角双眼鏡筒を用いることが挙げられ
る。同様に、顕微鏡部を矢印75の方向に傾斜させたと
きは、術者が接眼鏡筒72の傾斜に併せて首を傾けなけ
ればならいため、観察しずらい姿勢となって術者の疲労
が増大する。これを解決する手段の一つとしては、特開
昭64−88513号公報に開示された接眼鏡筒回動機
構を用い、例えば光路分割鏡筒71に対して接眼鏡筒7
2が軸76を中心に回転自在となるよう構成することが
挙げられる。而して、顕微鏡部を前後方向及び左右方向
に傾斜しても、接眼鏡筒72は傾斜前と同一の角度に設
定できるので、術者は楽な姿勢で手術を行うことができ
る。
【0006】上記従来例と同様の作用効果を有する他の
従来例として、図12に特開昭57−150950号公
報に開示された構成を示す。これは、可変バックフォー
カス対物レンズ77を、鏡体78に対して異なる二方向
に転向自在に設けることで、術部に対する観察角を変え
たり、観察部位を変えたりしたときも接眼鏡筒79を一
定位置に保ったまま、即ち術者が姿勢を変えることなく
術部の観察ができるようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、上記従来例
のうち前者は、顕微鏡部を矢印74の方向に傾斜させる
と、図13に示すような状態となる。この状態では、前
記可変傾斜角双眼鏡筒を用いることにより二人の術者の
接眼鏡筒を傾斜前と同一角度に設定できるものの、観察
点E1 ,E2 に高さの差dが生じる。そのため、一方の
術者が最適位置であっても、他方の術者は苦しい姿勢を
とらざるを得ない場合が生じる。同様に、矢印75の方
向に傾斜させると、図14に示すような状態となり、前
記接眼鏡筒回動機構を用いて接眼鏡筒を傾斜前と同一角
度に設定できるものの、術者に対して横方向の移動量m
が生じる。そのため、例えば術者が手術用椅子を用いて
手術用顕微鏡を操作している場合には、術者の横方向の
位置移動が規制されるので、術者は苦しい姿勢をとらざ
るを得ないときがある。
【0008】又、上記従来例のうち後者は、観察部位を
変えると図15に示すような状態となる。この場合、二
人の術者の接眼鏡筒は、傾斜角,位置共に変化すること
はないが、二人の術者の観察点E1 ,E2 と術部Oとの
間の各距離n1 ,n2 に差が生じる。そのため、一方の
術者が最適位置であっても、他方の術者は苦しい姿勢を
とらざるを得ない場合がある。これを解決するには、前
記可変傾斜角双眼鏡筒を用いればよいが、装置が高価に
なることは勿論のこと、顕微鏡部を支える架台部が大型
且つ大重量化するという問題がある。
【0009】本考案は従来の技術の有するのこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、観察部位の変更に対し術者が姿勢を変えること
なく術部の観察が可能であって、而も小型且つ簡単な構
造の手術用顕微鏡を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の手術用顕微鏡
は、鏡体と、接眼部と、支持アームの軸に枢着されてい
て該軸を中心に前記鏡体を傾斜せしめる鏡体傾斜機構
と、前記軸と平行に配設された軸を中心に前記接眼部を
傾斜せしめる傾斜角可変鏡筒とを有する手術用顕微鏡に
おいて、鏡体傾斜機構の軸と傾斜角可変鏡筒の軸を同軸
に配置したことを特徴としてなるものである。
【0011】
【作用】本考案によれば、鏡体傾斜機構の軸と傾斜角可
変鏡筒の軸が同軸に配置されているので、鏡体の傾斜角
度に関わらず、接眼部は、鏡体を傾斜する前の、術者が
観察し易い位置・角度に配置することができる。従っ
て、鏡体の傾斜に伴って術者が無理な姿勢をとる従来例
の如き不便が解消され得る。
【0012】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき本考案を詳細
に説明する。第1実施例 図1及び図2は、本考案の第1実施例を示している。図
中、1は図示しない三次元的に空間移動可能な鏡体移動
アームの先端に取付けられる支持アーム、2は軸部3を
介し該軸部3の軸線3′を中心に回転自在に支持アーム
1に取付けられる鏡体、4は特開昭62−287213
号公報に開示された可変傾斜角双眼鏡筒であって接眼レ
ンズ5の傾斜軸が軸3と同軸上に配置されるように鏡体
2に取付けられている。尚、鏡体2には、図12に示し
た如く、可変バックフォーカス対物レンズ及び立体視す
るための一対の変倍光学系が内蔵されている。
【0013】術部Oを発した光は、鏡体2の可変バック
フォーカス対物レンズ及び変倍光学系を介し、更に可変
傾斜角双眼鏡筒4の結像レンズ及び幾つかの反射部材を
介して接眼レンズ5の焦点位置に結像され、術者に立体
観察される。術部Oへの焦点合わせは、可変バックフォ
ーカス対物レンズのレンズを光軸方向に移動せしめ、物
体側焦点位置を変化させることにより行われる。
【0014】鉛直方向に対する鏡体2の傾斜は、図2に
示すように、鏡体2を軸線3′を中心に回動することに
より行われる。この場合、鏡体2の傾斜に伴って可変傾
斜角双眼鏡筒4に取り付けられた接眼レンズ5も、図中
破線で示した位置に移動するが、接眼レンズ5の傾斜軸
は軸3と同軸に配置されているので、接眼レンズ5を軸
線3′を中心に図中矢印6で示す方向へ回動すること
で、接眼レンズ5は実線で示した傾斜する以前の位置迄
戻すことができる。
【0015】本実施例は以上の如く構成されているの
で、特開昭62−287213号に開示された周知の傾
斜機構を利用し、従来の手術用顕微鏡に簡単な改良を施
すことで、観察部位を変更するために鏡体を傾斜しても
術者は姿勢を変えることなく、常に観察し易い楽な姿勢
で術部の観察が可能となる。
【0016】第2実施例 図3乃至図7は、本考案の第2実施例を示している。図
3において、7は図示しない三次元的に空間移動可能な
鏡体移動アームの先端に取付けられる支持アーム、8は
軸部9を介し該軸部9の軸線9′を中心に回転自在に支
持アーム7に取付けられる鏡体、10,11は鏡体8と
同様に軸部9を介し軸線9′を中心に回転自在に支持ア
ーム7に取付けられる第一,第二の接眼鏡筒である。第
一の接眼鏡筒10及び第二の接眼鏡筒11は、軸部9に
対して自然に回動しないだけの一定の摩擦力を有してお
り、この摩擦力によって係止されている。12は第一の
接眼鏡筒10及び第二の接眼鏡筒11に夫々取り付けら
れる接眼レンズである。
【0017】図4は、図3において鏡体8を矢印13方
向から見た場合の内部光学系の略示図である。図中、1
4は可変バックフォーカス対物レンズ、15は立体視用
に左右一対に配置された変倍光学系、16は左右一対に
配置された光路分割プリズム、17は左右一対に配置さ
れた第一の反射鏡、18は左右一対に配置された第一の
結像レンズ、19は左右一対に配置された第二の結像レ
ンズである。
【0018】図5は、図3において第一の接眼鏡筒10
及び第二の接眼鏡筒11を矢印20方向から見た場合の
内部光学系の略視図である。図中、21は第1の傾斜角
可変反射鏡、22は左右一対に配置された平行プリズ
ム、23は左右一対に配置された第三の反射鏡であり、
これらは第一の接眼鏡筒10に内蔵されている。又、2
4は同期して傾斜する左右二箇所に配置された傾斜角可
変反射鏡、25は左右一対に配置された第三の反射鏡で
あり、これらは第二の接眼鏡筒11に内蔵されている。
【0019】図6(A),(B)は、夫々図5において
A−A線からみた第一の接眼鏡筒10の略視断面図とB
−B線からみた第二の接眼鏡筒11の略視断面図であ
る。傾斜角可変反射鏡21,24は、特開昭62−28
7213号公報に開示された機構を用い、第一の接眼鏡
筒10及び第二の接眼鏡筒11に対して 鏡体8に対す
る軸線9′を中心とした傾斜が、常に1/2の角度で夫
々同一方向に追随して傾斜するようになっている。尚、
第一接眼鏡筒10及び第二の接眼鏡筒11には周知の眼
幅調整機構が内蔵されている。
【0020】術部Oを発した光は、可変バックフォーカ
スレンズ14,変倍光学系15を介して光路分割プリズ
ム16に入射し、第一の結像レンズ18と第二の結像レ
ンズ19へ一対一の割合で透過・反射される。光路分割
プリズム16を透過した光は、第一の結像レンズ18,
第一の傾斜角可変反射鏡21,平行プリズム22,第二
の反射鏡23を介して、接眼レンズ12の焦点位置に結
像され、第一の術者に立体観察される。又、光路分割プ
リズム16で反射された光は、第一の反射鏡17,第二
の結像レンズ19,第二の傾斜角可変反射鏡24,第三
の反射鏡25を介し、同じく接眼レンズ12の焦点位置
に結像され、第二の術者に立体観察される。
【0021】鉛直方向に対する鏡体8の傾斜は、図7に
示すように、鏡体8が軸線9′を中心に回動することに
より行われる。この場合、鏡体8の傾斜に伴って、第一
の接眼鏡筒10,第二の接眼鏡筒11に取り付けられた
接眼レンズ12も、図中破線で示した位置に移動する
が、接眼レンズ12の傾斜軸は軸9と同軸なので、接眼
レンズ12が軸線9′を中心に図中矢印26,27で示
す方向へ回動することで、接眼レンズ12は実線で示し
た傾斜する以前の位置迄戻すことができる。ここで、第
一の傾斜角可変反射鏡21は、第一の接眼鏡筒10の鏡
体8に対する傾斜に対し、同一方向に1/2の角度で追
従して傾斜するように構成されているので、鏡体8の傾
斜の有無・角度に関わらず、第一の結像レンズ18から
の光を第一の接眼鏡筒10の平行プリズム22へ導くこ
とができる。又、第二の傾斜角可変反射鏡24について
も第一の傾斜角反射鏡21と同様の作用を成し、鏡体8
の傾斜に関わらず、第二の結像レンズ19からの光を第
二の接眼鏡筒11の第三の反射鏡25へ導くことができ
る。
【0022】本実施例は以上の如く構成されているの
で、二人の術者が同時に術部の観察を行う構造の手術用
顕微鏡においても、傾斜機構の簡単な改良により、術者
は観察し易い楽な姿勢で術部の観察が可能となる。
【0023】第3実施例 図8乃至図10は、本考案の第3実施例を示している。
図8において、28は図示しない三次元的に空間移動可
能な鏡体移動アームの先端に取付けられる支持アーム、
29は軸部30を介し該軸部30の軸線30′を中心に
図中矢印52で示した方向へ回転し得るよう支持アーム
28に取付けられる鏡体、31,32は支持アーム28
に連結された第一,第二の接眼鏡筒、33は第一の接眼
鏡筒31及び第二の接眼鏡筒32に夫々取り付けられる
接眼レンズである。
【0024】図9は、図8において鏡体28を矢印34
方向から見た場合の内部光学系の略示図である。図中、
35は可変バックフォーカス対物レンズ、36は可変バ
ックフォーカスレンズ対物レンズ35のレンズ位置を検
出する位置センサ、37は図示した紙面に対して垂直な
方向に一対に配置された立体視用の変倍光学系、38は
同じく一対に配置された光路分割プリズム、39乃至4
3は同じく一対に配置された第一乃至第五の反射鏡であ
る。第三反射鏡41及び第五反射鏡43は、開口部44
を介して支持アーム28内に突出するよう鏡体29に設
置されている。又、鏡体29には軸30の軸線30′を
同心として歯車45が形成されていて、この歯車45は
支持アーム28に内蔵されたモータ46の回転軸に固設
されたピニオンギア47と噛み合うようになっている。
【0025】48は図示した紙面に対して垂直な方向に
一対に配置された立体視用の第一の結像レンズ、49は
同じく一対に配置された第六の反射鏡であって、これら
は第一の接眼鏡筒31に内蔵されている。50は同じく
一対に配置された第二の結像レンズ、51は同じく一対
に配置された第七の反射鏡であって、これらは第二の接
眼鏡筒32に内蔵されている。ここで、変倍光学系37
と第一の結像レンズ48,第二の結像レンズ50との間
は、特開昭64−88513号公報に開示された光学系
により構成されており、鏡体29に対して第一の接眼鏡
筒31及び第二の接眼鏡筒32が回動しても、観察像が
ある程度ケラレないようになっている。尚、第一の接眼
鏡筒31及び第2の接眼鏡筒32には周知の眼幅調整機
構が内蔵されている。
【0026】図10はモータ46の動作ブロック図であ
る。図中、53は位置センサ36の検出信号から可変バ
ックフォーカス対物レンズ35の焦点位置を検出する焦
点位置検出部、54は焦点位置検出部53からの信号に
基づいてモータ46の諸制御値(駆動量・方向・速度)
の演算を行うモータ制御部である。モータ制御部54は
可変バックフォーカス対物レンズ35の焦点位置を常に
検知し、これに基づきモータ46の回転速度が設定され
るようになっている。55はモータ制御部54からのモ
ータ制御信号を増幅してモータ46に出力するモータ駆
動電源部、56はモータ制御部54に接続されていて術
者が操作可能な位置に配設されるモータ駆動スイッチで
ある。鏡体29を傾斜させる場合、術者のモータ駆動ス
イッチ56の作動により、モータ制御部54へモータ駆
動指令信号を出力し、モータ駆動電源部55を介し、モ
ータ制御部54より出力される制御値に従ってモータ4
6を駆動せしめ、これによりピニオンギア47の回転に
連動させて歯車45を回動し、鏡体29の傾斜状態を得
るようになっている。
【0027】術部Oを発した光は、可変バックフォーカ
ス対物レンズ35,変倍光学系37を介して光路分割プ
リズム38に入射し、第一の反射鏡39と第四の反射鏡
42へ透過・反射される。光路分割プリズム38を透過
した光は、第一の反射鏡39,第二の反射鏡40,第三
の反射鏡41,第一の結像レンズ48,第六の反射鏡4
9を介して、接眼レンズ33の焦点位置に結像され、第
一の術者に立体観察される。又、光路分割プリズム38
で反射された光は、第四の反射鏡42,第五の反射鏡4
3,第二の結像レンズ50,第七の反射鏡51を介し、
他方の接眼レンズ12の焦点位置に結像され、第二の術
者に立体観察される。
【0028】鏡体29を傾斜させるため術者がモータ駆
動スイッチ56を作動させると、モータ制御部54より
出力される制御値に従ってモータ駆動電源部55からモ
ータ46へ電流が供給されてモータ46の回転軸を回転
せしめ、更にその回転がピニオンギア47,歯車45を
介して鏡体29に伝達され、その結果、支持アーム28
に対し鏡体29が軸部30の軸線30′を中心に傾斜す
る。この場合、モータ制御部54においては、位置セン
サ36によって得られたレンズ位置から可変バックフォ
ーカス対物レンズ35の焦点位置を求め、これらの信号
情報に基づきモータ46の回転速度を制御するようにな
っている。
【0029】本実施例は以上のように構成されているの
で、第一の接眼鏡筒31及び第二の接眼鏡筒32に対す
る左右方向への鏡体29の傾斜においても、従来の手術
用顕微鏡に反射鏡を追加して光路を変更するという簡単
な改良により、術者が観察し易い環境を実現することが
できる。又、本実施例は第一の接眼鏡筒31及び第二の
接眼鏡筒32が支持アーム28に支持されているので、
鏡体29を傾斜しても、第一の接眼鏡筒31及び第二の
接眼鏡筒32は不動であり、第1実施例及び第2実施例
の如く、これら鏡筒を元の位置に戻す手間が無くなり、
取り扱いが容易である。
【0030】更に、位置センサ36によって検出される
焦点位置に基づいてモータ46の回転速度が制御される
ようになっているので、焦点位置の変化による視野移動
速度の変化を防止することができ、鏡体移動中も鮮明な
像が得られ、観察部位の移動も容易である。又、鏡筒2
9の傾斜角度が大きい場合は、更に傾斜角度検出手段を
設けてモータの回転速度を制御するようにすれば、より
使いやすくなることは勿論である。
【0031】
【考案の効果】上述の如く本考案によれば、鏡体傾斜機
構の軸と傾斜角可変鏡筒の軸が同軸に配置されているの
で、鏡体の傾斜角度に関わらず、接眼部は、鏡体を傾斜
する前の、術者が観察し易い位置・角度に配置すること
ができる。従って、鏡体の傾斜に伴って術者が無理な姿
勢をとる従来例の如き不便が解消され得、術者は常に観
察し易い楽な姿勢で術部の観察が可能となる。而も、本
考案の手術用顕微鏡は構造が簡単なので、装置の小型化
・コスト低減に対して効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の手術用顕微鏡の第1実施例の略斜視図
である。
【図2】第1実施例における鏡体傾斜時の作用を説明す
るための図である。
【図3】本考案の手術用顕微鏡の第2実施例の略斜視図
である。
【図4】図3において鏡体8を矢印13方向から見た場
合の内部光学系の略示図である。
【図5】図3において第一の接眼鏡筒10及び第二の接
眼鏡筒11を矢印20方向から見た場合の内部光学系の
略視図である。
【図6】(A)は図5においてA−A線からみた第一の
接眼鏡筒10の略視断面図、(B)は図5においてB−
B線からみた第二の接眼鏡筒11の略視断面図である。
【図7】第2実施例における鏡体傾斜時の作用を説明す
るための図である。
【図8】本考案の手術用顕微鏡の第3実施例の略斜視図
である。
【図9】図8において鏡体28を矢印34方向から見た
場合の内部光学系の略示図である。
【図10】モータ46の動作ブロック図である。
【図11】(A)は傾斜機構を備えた従来の手術用顕微
鏡の正面図、(B)は同じく側面図である。
【図12】傾斜機構を備えた従来の他の手術用顕微鏡の
略視断面図である。
【図13】従来の手術用顕微鏡における鏡体傾斜時の作
用を説明するための図である。
【図14】従来の手術用顕微鏡における鏡体傾斜時の他
の作用を説明するための図である。
【図15】従来の手術用顕微鏡における鏡体傾斜時の更
に他の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
1,7,28・・・支持アーム 2,8,29・・
・鏡体 3,9,30・・・軸部 4・・・可変傾斜
角双眼鏡筒 5,12,33・・・接眼レンズ 10,31・・・
第一の接眼鏡筒 11,32・・・第二の接眼鏡筒 15,37・・・
変倍光学系 16,38・・・光路分割プリズム 17,39・・・
第一の反射鏡 18,48・・・第一の結像レンズ 19,50・・・
第二の結像レンズ 21・・・第一の傾斜角可変反射鏡 22・・・平行プ
リズム 23・・・第二の反射鏡 24・・・第二の
傾斜角可変反射鏡 25・・・第三の反射鏡 35・・・可変バック
フォーカス対物レンズ 36・・・位置センサ 40・・・第二の
反射鏡 41・・・第三の反射鏡 42・・・第四の
反射鏡 43・・・第五の反射鏡 44・・・開口部 45・・・歯車 46・・・モータ 47・・・ピニオンギア 49・・・第六の
反射鏡 51・・・第七の反射鏡 53・・・焦点位
置検出部 54・・・モータ制御部 55・・・モータ
駆動電源部 56・・・モータ駆動スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡体と、接眼部と、支持アームの軸に枢
    着されていて該軸を中心に前記鏡体を傾斜せしめる鏡体
    傾斜機構と、前記軸と平行に配設された軸を中心に前記
    接眼部を傾斜せしめる傾斜角可変鏡筒とを有する手術用
    顕微鏡において、前記鏡体傾斜機構の軸と前記傾斜角可
    変鏡筒の軸を同軸に配置したことを特徴とする手術用顕
    微鏡。
JP1515892U 1992-03-23 1992-03-23 手術用顕微鏡 Expired - Fee Related JP2559741Y2 (ja)

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