JP2559625Y2 - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP2559625Y2
JP2559625Y2 JP1990112269U JP11226990U JP2559625Y2 JP 2559625 Y2 JP2559625 Y2 JP 2559625Y2 JP 1990112269 U JP1990112269 U JP 1990112269U JP 11226990 U JP11226990 U JP 11226990U JP 2559625 Y2 JP2559625 Y2 JP 2559625Y2
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クローラ式や多輪式の走行装置を左右一対
備えた作業車に関する。
〔従来の技術〕
作業車の1つであるコンバインにおいては、クローラ
式の走行装置を左右一対備えて一方の走行装置への伝動
を断ち、機体の向きを変えることができるように構成し
ているものがあり、その構造として次のようなものがあ
る。
つまり、第3図に示すように、左右の走行装置(図
外)に動力を伝達する左右のサイドギヤ(21R),(21
L)を両者共に伝動側ギヤ(19)に咬合させると、両走
行装置に動力が入力ギヤ(23R),(23L)及び車軸(22
R),(22L)を介して正転状態で流れて行き、機体は直
進する。
そして、例えば左のサイドギヤ(21L)をスライド操
作して伝動側ギヤ(19)から離間させると〔第3図の状
態は左のサイドギヤ(21L)がギヤ(26L)に咬合した状
態であり、油圧クラッチ(30)が切り状態で伝動軸(2
7)は自由回転状態に在る)、左の走行装置への伝動が
断たれて機体は左に緩やかに向きを変えていく。
以上の構成での駐車操作は次のように行う。つまり、
左右のサイドギヤ(21R),(21L)をスライド操作して
各々をギヤ(26R),(26L)に咬合させた後に、主ブレ
ーキ(49)にてギヤ(26R),(26L)の伝動軸(27)に
制動を掛けることにより機体を駐車させる。
この場合、人為操作具(例えば、ブレーキレバーやブ
レーキペダル等)と主ブレーキ及び左右サイドギヤを機
械的に連係して、人為操作具を操作すると左右サイドギ
ヤが第3図のギヤ(26R),(26L)に咬合操作されなが
ら、同時に主ブレーキが入り操作されるように構成して
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
前述の構成で、左右サイドギヤを伝動側ギヤに咬合さ
せての直進中に、人為操作具を操作して駐車操作を行う
と、次のような現象の生ずる場合がある。
つまり、人為操作具と左右サイドギヤとを機械的に連
係する連係機構には、ワイヤが多用されているが、この
ワイヤ等の連係機構にはどうしても機械的な誤差が生じ
易い。従って、左右のサイドギヤを伝動側ギヤに咬合さ
せての直進中に人為操作具を操作した場合、左右のサイ
ドギヤが同時に伝動側ギヤから離れるとは限らず、一方
のサイドギヤが伝動側ギヤから離れた後に、他方のサイ
ドギヤが伝動側ギヤから離れると言う状態が生ずる場合
がある。
これにより、一方のサイドギヤが伝動側ギヤから先に
離れた瞬間には、他方のサイドギヤはまだ伝動側ギヤに
咬合して動力がこのサイドギヤ側の走行装置に流れてい
る為、この瞬間に機体が向きを変えてしまい、この状態
で駐車操作が行われてしまう。従って、駐車操作後に再
発進する際に、機体の向きを修正しなければならず煩わ
しさがあった。
本考案は、機体の向きを変えずにそのままの向きで駐
車操作を行えるように構成することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、左右一対の走行装置に動力を伝達する一対
のサイドギヤの各々に対して、直進用の正転動力を受け
取る伝動側ギヤを配置し、サイドギヤを伝動側ギヤとの
咬合位置と離間位置とに亘って各々独立にスライド操作
可能に構成してある作業車において、 サイドギヤを制動可能な主ブレーキと、主ブレーキ用
の人為操作具と、サイドギヤの各々を離間位置側にスラ
イド操作可能な一対の操作部とを設け、 人為操作具と主ブレーキ及び両操作部を、連係機構に
より連係して、人為操作具の操作により両サイドギヤが
伝動側ギヤから離間操作されながら、主ブレーキが入り
操作されるように構成し、 両操作部のうちの一方が作動し始めると、他方も強制
的に作動させるようにする牽制機構を、両操作部の間に
設け、 操作部を、サイドギヤに連係され、かつ、油圧シリン
ダで操作される一対の第1操作アームと、連係機構が連
結される一対の第2操作アームとを、夫々一対の支軸回
りで揺動可能に設けて構成し、 両支軸夫々の軸心どうしを結ぶ線分に対してその一側
脇に両油圧シリンダを配置し、かつ、両第2操作アーム
夫々の連係機構との連結部も同じ一側脇に配置し、 第2操作アームによる第1操作アームの揺動操作と、
油圧シリンダによる第1操作アームの揺動操作とが、夫
々独立に行えるように、第2操作アームと第一操作アー
ム、及び油圧シリンダと第1操作アームの夫々を片当た
り接当連動構造に構成してあることを特徴とする。
〔作用〕
直進中に駐車操作すべく人為操作具を操作した場合
に、連係機構内の機械的な誤差により、一方のサイドギ
ヤ用の操作部が先に作動し始めたとする。
この場合、本考案の牽制機構を備えれば、先に作動し
始めた操作部の動作が牽制機構を介して他方の操作部に
伝達されて、他方の操作部も遅れないように強制的に作
動させられる。これにより、左右のサイドギヤが略同時
に伝動側ギヤから離れるのであり、この後に主ブレーキ
が入り操作されるのである。従って、直進状態のままで
停止できる等、駐車操作時に機体が向きを変えることが
解消されるようになる。
そして、操作部を構成する一対の第1操作アームと一
対の第2操作アームとを、共通の一対の揺動支軸回りで
揺動移動するように構成し、第1操作アームを操作する
油圧シリンダと、第2操作アームに連結される連係機構
とを、共に一対の支軸軸心を結ぶ線分の片側にまとめて
配置してあるから、異なる側に第1及び第2操作アーム
の操作手段を配置するものに比べて、操作部全体をコン
パクトに構成することが可能になる。
又、第1操作アームと第2操作アーム及び油圧シリン
ダとの夫々を片当たり接当連動とすることにより、旋回
走行等の油圧シリンダを使ってサイドギヤを操作する通
常の使用状態と、ブレーキペダル等の人為操作具によっ
て連係機構を介してサイドギヤを操作する状態との干渉
がなく、夫々の状態を良好に使用することができる。
〔考案の効果〕
その結果、駐車操作を行う場合に左右のサイドギヤを
略同時に伝動側ギヤから離すことができて機体の向きが
変わらなくなり、再発進時に機体の向きの修正を行わな
くてもよくなり、煩わしさがなくなったとともに、左右
のサイドギヤ用の操作部同志の間で互いに直接に動かし
合うような牽制機構であるので、その作動も確実で信頼
性も高い。
又、サイドギヤを油圧シリンダで動かす通常の軽快な
操作状態と、人為操作具による臨時的な操作状態とを良
好に使い分けできるようにしながら、それら操作部をコ
ンパクトに構成できて、狭い空間での配置が可能になる
とかスペース節減等が可能な合理的なものにできた。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第3図は作業車の1つであるコンバインの走行系のミ
ッションケース(8)内の構造を示しており、エンジン
(図外)からの動力がテンションクラッチを備えたベル
ト伝動機構(図示せず)を介して静油圧式無段変速装置
(1)の入力プーリー(2)に伝達されると共に、静油
圧式無段変速装置(1)の出力軸(3)からの動力が第
1ギヤ対(9)からワンウェイクラッチ(5)、第1伝
動軸(4)及び出力プーリー(7)を介して、第2図に
示す刈取部(6)に伝達されて行く。
第1ギヤ対(9)からの動力は第2ギヤ(10)を介し
て第2伝動軸(11)に伝達される。この第2伝動軸(1
1)には第1高速ギヤ(12)が相対回転自在に外嵌され
ると共に、シフトギヤ(14)がスプライン構造にてスラ
イド自在に外嵌されている。これに対し、第3伝動軸
(15)には第2高速ギヤ(16)、中速ギヤ(18)及び低
速ギヤ(17)が固定され、第1高速ギヤ(12)が第2高
速ギヤ(16)に咬合している。
以上の構造によりシフトギヤ(14)をスライド操作し
て第1高速ギヤ(12)、中速ギヤ(18)、低速ギヤ(1
7)に咬合させることにより、動力を高中低の3段に変
速できるのであり、この動力は中速ギヤ(18)に咬合す
る第3ギヤ(19)(伝動側ギヤに相当)に伝達される。
第3ギヤ(19)を支持する支持軸(20)には右のサイ
ドギヤ(21R)及び左のサイドギヤ(21L)が相対回転自
在に外嵌されると共に、左右の車軸(22R),(22L)の
入力ギヤ(23R),(23L)が左右のサイドギヤ(21
R),(21L)に常時咬合している。これにより、右又は
左のサイドギヤ(21R),(21L)を第3ギヤ(19)に対
しスライド操作し咬合・離間させて、第2図に示すクロ
ーラ式の走行装置(24)の駆動スプロケット(24a)に
対し動力伝達の入切操作を行うのであり、第3ギヤ(1
9)と左右のサイドギヤ(21R),(21L)との間でサイ
ドクラッチ(25R),(25L)が構成されている。又、左
右のサイドギヤ(21R),(21L)を各々第3ギヤ(19)
側に付勢するバネ(69)を設けてある。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)に制動を掛ける構
造について説明する。第3図に示すように、支持軸(2
0)に右第4ギヤ(26R)及び左第4ギヤ(26L)が相対
回転自在にベアリング支持されると共に、第4伝動軸
(27)に固定された1対の第5ギヤ(29)が右第4ギヤ
(26R)及び左第4ギヤ(26L)に咬合している。そし
て、第4伝動軸(27)の一端に多板油圧操作式のサイド
ブレーキ(28)が設けられている。これにより、右のサ
イドギヤ(21R)又は左のサイドギヤ(21L)を第3ギヤ
(19)より離間させ右第4ギヤ(26R)又は左第4ギヤ
(26L)に咬合させると共に、サイドブレーキ(28)を
入り操作することによって、一方の車軸(22R)又は(2
2L)に制動を掛けることができる。そして、これが信地
旋回状態である。
次に一方の車軸(22R)又は(22L)を逆転させる構造
について説明する。第3図に示すように、第3伝動軸
(15)の第2高速ギヤ(16)に咬合する第6ギヤ(37)
が第4伝動軸(27)に相対回転自在に外嵌されると共
に、第6ギヤ(37)と第4伝動軸(27)との間に油圧ク
ラッチ(30)が設けられている。これにより、右のサイ
ドギヤ(21R)又は左のサイドギヤ(21L)を前述のよう
に右第4ギヤ(26R)又は左第4ギヤ(26L)に咬合させ
た状態で、油圧クラッチ(30)を入り操作すると第2高
速ギヤ(16)からの動力が逆転状態で、且つ、1/2に減
速されて車軸(22R)又は(22L)に伝達されて行く。そ
して、これが超信地旋回状態である。
次に、一方の車軸区(22R)又は(22L)を他方よりも
低速で正転駆動する構造について説明する。第3図に示
すように第3伝動軸(15)に第1スプロケット(13)が
固定されると共に、第4伝動軸(27)に第2スプロケッ
ト(38)が相対回転自在に外嵌され、第1及び第2スプ
ロケット(13),(38)に亘り伝動チェーン(40)が巻
回されている。そして、第4伝動軸(27)にシフト部材
(41)がスプライン構造にてスライド操作自在に外嵌さ
れている。これにより、シフト部材(41)を第2スプロ
ケット(38)に咬合させた状態で、右又は左のサイドギ
ヤ(21R),(21L)を右又は左第4ギヤ(26),(26
L)に咬合させると、第3伝動軸(15)からの正転動力
が1/2に減速されて車軸(22R)又は(22L)に伝達され
て行く。又、シフト部材(41)には、これを第2スプロ
ケット(38)から離れる方向に付勢するバネ(42)が設
けられている。
次に、左右のサイドギヤ(21R),(21L)のスライド
操作を行う油圧シリンダ(31R),(31L)、サイドブレ
ーキ(28)及び油圧クラッチ(30)への作動油供給構造
について説明する。第4図に示すようにポンプ(32)か
らの作動油が、第1切換弁(33)を介して左右のサイド
ギヤ(21R),(21L)に対する油圧シリンダ(31R),
(31L)に供給されると共に、油圧シリンダ(31R),
(31L)の側面からの油路(34)が、サイドブレーキ(2
8)及び油圧クラッチ(30)に対する第2切換弁(35)
に接続されている。さらに油路(34)に、サイドブレー
キ(28)及び油圧クラッチ(30)に対する可変リリーフ
弁(36)を接続してある。
次に、第1切換弁(33)、第2切換弁(35)及び可変
リリーフ弁(36)の操作について説明する。第4図に示
すように、第1切換弁(33)及び可変リリーフ弁(36)
操作用の操作レバー(39)、並びに、第2切換弁(35)
及び第3図のシフト部材(41)操作用の切換レバー(4
4)が備えられている。この操作レバー(39)を中立位
置(N)から右第1旋回位置(R1)又は左第1旋回位置
(L1)に操作すると、第1切換弁(33)のみが操作され
て油圧シリンダ(31R)又は(31L)により右又は左の操
作部(53R),(53L)を介して、第3ギヤ(19)に咬合
していた右又は左のサイドギヤ(21R),(21L)が第3
ギヤ(19)から離されて、右又は左第4ギヤ(26R),
(26L)に咬合する。
この場合、可変リリーフ弁(36)は全開状態に在り、
サイドブレーキ(28)及び油圧クラッチ(30)の両者共
に切り状態となっている為、右又は左の車軸(22R),
(22L)への伝動が断たれた状態〔サイドクラッチ(25
R)又は(25L)の切り状態〕となり、機体は右又は左に
緩やかに向きを変えて行く。又、油路(34)に設けられ
ているシーケンス弁(47)は、右又は左のサイドギヤ
(21R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26R),(26L)
に完全に咬合するのに必要な圧力を、油圧シリンダ(31
R),(31L)に確保する為のものである。
次に、第2切換弁(35)がサイドブレーキ(28)への
作動油の供給位置(35a)〔切換レバー(44)の信地旋
回位置〕に操作されている状態で操作レバー(39)を右
又は左第1旋回位置(R1),(L1)から右又は左第2旋
回位置(R2),(L2)に操作して行くと、右又は左のサ
イドギヤ(21R),(21L)が右又は左第4ギヤ(26
R),(26L)に咬合した状態で、可変リリーフ弁(36)
が全開状態から徐々に閉側に操作されて行く。これによ
り、サイドブレーキ(28)が作用し始めて右又は左の車
軸(22R),(22L)に徐々に制動が掛かって行き、機体
は右又は左に信地旋回して行く。そして、操作レバー
(39)の右又は左第2旋回位置(R2),(L2)におい
て、サイドブレーキ(28)の制動力は最大となる。
次に、第2切換弁(35)が油圧クラッチ(30)への作
動油の供給位置(35b)〔切換レバー(44)の超信地旋
回位置〕に操作されている場合について説明する。この
状態で操作レバー(39)を中立位置(N)から右又は左
第1旋回位置(R1),(L1)に操作すると、前述と同様
に右又は左のサイドクラッチ(25R),(25L)の切り状
態が現出する。
次に操作レバー(39)は右又は左第1旋回位置(R
1),(L1)から右又は左第2旋回位置(R2),(L2)
に操作して行くと、右又は左のサイドギヤ(21R),(2
1L)が右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬合し、且
つ、第2切換弁(35)が油圧クラッチ(30)への作動油
の供給位置(35b)に操作された状態で、前述と同様に
可変リリーフ弁(36)が全開状態から徐々に閉側に操作
されて行く。これにより、油圧クラッチ(30)が入り操
作されて一方の走行装置(24),(24)が逆転駆動され
るのである。
次に、切換レバー(44)を緩旋回位置に切換操作する
と、第3図のシフト部材(41)が第2スプロケット(3
8)に咬合操作されると共に、第4図の第2切換弁(3
5)が排油位置(35c)に切換操作される。この状態で、
操作レバー(39)を右又は左第1旋回位置(R1),(L
1)に操作して、右又は左のサイドギヤ(21R),(21
L)を右又は左第4ギヤ(26R),(26L)に咬合させる
と、右又は左の車軸(22R),(22L)が1/2に減速され
て正転駆動される。これにより、機体は右又は左に緩旋
回して行くのである。
第3図に示すように、第4伝動軸(27)の一端に駐車
用の主ブレーキ(49)が備えられており、次に、この主
ブレーキ(49)の操作構造について説明する。第1図に
示すように主ブレーキ(49)とブレーキペダル(43)
(人為操作具に相当)とが、ワイヤ(51)(連係機構に
相当)を介して連動連結されている。
これに対して、左右のサイドギヤ(21R),(21L)用
の操作部(53R),(53L)は第1図に示すような構造と
なっている。つまり、ミッションケース(8)の前面に
一対の支軸(46R),(46L)が回動自在に支持されてお
り、その内側端に固定された二股状のアーム(図示せ
ず)が各々右及び左のサイドギヤ(21R),(21L)に係
合している。そして、支軸(46R),(46L)の外側端に
は第1操作アーム(50R),(50L)が固定されており、
この第1操作アーム(50R),(50L)の内側端を油圧シ
リンダ(31R),(31L)が押し下げることにより、右又
は左のサイドギヤ(21R),(21L)が右又は左第4ギヤ
(26R),(26L)側にスライド操作される。又両第1操
作アーム(50R),(50L)に亘って、互いに引き寄せあ
うように付勢するバネ(54)が架設されている。
支軸(46R),(46L)の各々には、第2操作アーム
(55R),(55L)が相対回転自在に外嵌されており、両
第2操作アーム(55R),(55L)のピン(55Ra),(55
La)が、第1操作アーム(50R),(50L)の外側端の各
々の下側に入り込んでいる。左側の第2操作アーム(5
L)の上端にレリーズワイヤ(45)(連係機構に相当)
のアウター(45a)の一端が連結されている。このレリ
ーズワイヤ(45)のインナー(45b)の一端にブラケッ
ト(48)が取り付けられ、このブラケット(48)と長孔
(48a)に右側の第2操作アーム(55R)のピン(55Rb)
が係入されている。そして、レリーズワイヤ(45)のイ
ンナー(45b)の他端がブレーキペダル(43)に連結さ
れている。
従って、ブレーキペダル(43)を踏み操作するとイン
ナー(45b)がブレーキペダル(43)側に引き操作され
て、左右の第2操作アーム(55R),(55L)が揺動操作
される〔右の第2操作アーム(55R)が紙面反時計方
向、左の第2操作アーム(55L)が紙面時計方向〕。こ
れにより、左右の第2操作アーム(55R),(55L)のピ
ン(55Ra),(55La)が、第1操作アーム(50R),(5
0L)の外側端を紙面上方に押し上げて行き左右の第1操
作アーム(50R),(50L)が揺動操作されて、左右のサ
イドギヤ(21R),(21L)が右及び左第4ギヤ(26
R),(26L)に咬合すると共に、主ブレーキ(49)が入
り操作されて左右の走行装置(24)に制動が掛かる。そ
して、ブレーキペダル(43)を踏み込み位置でフック部
材(52)により固定することによって駐車が行えるので
ある。
この場合、第1図に示すように、右の第2操作アーム
(55R)の内側端に長孔(55Rc)(牽制機構に相当)が
設けられると共に、左の第2操作アーム(55L)の内側
端にピン(55Lb)(牽制機構に相当)が設けられ、この
ピン(55Lb)が長孔(55Rc)挿入されている。
これにより、ブレーキペダル(43)を踏み操作した際
に、例えば右の第2操作アーム(55R)が先に揺動し始
めても、ピン(55Lb)及び長孔(55Rc)の係合作用によ
り、左の第2操作アーム(55L)も強制的に揺動操作さ
れることになるので、左右のサイドギヤ(21R),(21
L)が第3ギヤ(19)から略同時に離れるのである。従
って、左右の走行装置(24),(24)に対して、伝動が
略同時に断たれて、機体が向きを変えることなく停止し
て駐車操作が行われるのである。
要するに、第1図に示すように、両支軸(46R),(4
6L)それぞれの軸心どうしを結ぶ線分の一側脇に両油圧
シリンダ(31R),(31L)を配置し、かつ、両第2操作
アーム(55R),(55L)夫々のレリーズワイヤ(45)と
の連結部も同じ一側脇に配置してある。そして、第2操
作アーム(55R),(55L)による第1操作アーム(50
R),(50L)の揺動操作と、油圧シリンダ(31R),(3
1L)による第1操作アーム(50R),(50L)の揺動操作
とが、夫々独立に行えるように、第2操作アーム(55
R),(55L)と第1操作アーム(50R),(50L)、及び
油圧シリンダ(31R),(31L)と第1操作アーム(50
R),(50L)の夫々を片当たり接当連動構造に構成する
ものである。
又、第4図に示すように、第2切換弁(35)を強制的
に排油位置(35c)に操作可能な操作アーム(61)が備
えられ、ブレーキペダル(43)と操作アーム(61)とに
亘って連係ロッド(62)が架設されると共に、ブレーキ
ペダル(43)と切換レバー(44)とが連係されてる。こ
れにより、ブレーキペダル(43)を踏み操作すると前述
のように主ブレーキ(49)が入り操作されると共に、第
2切換弁(35)が排油位置(35c)に切換操作され、切
換レバー(44)が信地旋回位置に操作されるのである。
走行装置(24),(24)の転輪(56)は第5図及び第
6図に示すような構造になっている。
つまり、外向きの複数組の突部(57a)を備えた内輪
(57)と、内向きの複数組の突部(58a)を備えた外輪
(58)とを用意する。そして、外輪(58)内に内輪(5
7)を嵌め込み少し回転させて、内輪(57)の両突部(5
7a)の間に外輪(58)の突部(58a)を位置させると共
に、内輪(57)と外輪(58)の間にゴム(59)を流し込
み焼付成形しているのである。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る作業車の実施例を示し、第1図はブ
レーキペダルと主ブレーキ及び左右の操作部との連係状
態を示す図、第2図はコンバインの前半部の側面図、第
3図はミッションケースの縦断正面図、第4図はサイド
ブレーキ及び油圧クラッチ等用の油圧回路図、第5図は
走行装置の転輪の側面図、第6図は第5図におけるA−
A方向からの断面図である。 (19)……伝動側ギヤ、(21R),(21L)……サイドギ
ヤ、(24)……走行装置、(31R),(31L)……油圧シ
リンダ、(43)……人為操作具、(45),(51)……連
係機構、(49)……主ブレーキ、(50R),(50L)……
第1操作アーム、(53R),(53L)……操作部、(55
R),(55L)……第2操作アーム、(55Rc),(55Lb)
……牽制機構。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の走行装置(24),(24)に動力
    を伝達する一対のサイドギヤ(21R),(21L)の各々に
    対して、直進用の正転動力を受け取る伝動側ギヤ(19)
    を配置し、前記サイドギヤ(21R),(21L)を伝動側ギ
    ヤ(19との咬合位置と離間位置とに亘って各々独立にス
    ライド操作可能に構成してある作業車であって、 前記サイドギヤ(21R),(21L)を制動可能な主ブレー
    キ(49)と、この主ブレーキ(49)用の人為操作具(4
    3)と、前記サイドギヤ(21R),(21L)の各々を前記
    離間位置側にスライド操作可能な一対の操作部(53
    R),(53L)とを設け、 前記人為操作具(43)と主ブレーキ(49)及び両操作部
    (53R),(53L)を、連係機構(45),(51)により連
    係して、前記人為操作具(43)の操作により前記両サイ
    ドギヤ(21R),(21L)が前記伝動側ギヤ(19)から離
    間操作されながら、主ブレーキ(49)が入り操作される
    ように構成し、 前記両操作部(53R),(53L)のうちの一方が作動し始
    めると、他方も強制的に作動させるようにする牽制機構
    (55Rc),(55Lb)を、前記両操作部(53R),(53L)
    の間に設け、 前記操作部(53R),(53L)を、前記サイドギヤ(21
    R),(21L)に連係され、かつ、油圧シリンダ(31
    R),(31L)で操作される一対の第1操作アーム(50
    R),(50L)と、前記連係機構(45)が連結される一対
    の第2操作アーム(55R),(55L)とを、夫々一対の支
    軸(46R),(46L)回りで揺動可能に設けて構成し、 前記両支軸(46R),(46L)それぞれの軸心どうしを結
    ぶ線分に対してその一側脇に前記両油圧シリンダ(31
    R),(31L)を配置し、かつ、前記両第2操作アーム
    (55R),(55L)夫々の前記連係機構(45)との連結部
    も同じ一側脇に配置し、 前記第2操作アーム(55R),(55L)による前記第1操
    作アーム(50R),(50L)の揺動操作と、前記油圧シリ
    ンダ(31R),(31L)による前記第1操作アーム(50
    R),(50L)の揺動操作とが、夫々独立に行えるよう
    に、前記第2操作アーム(55R),(55L)と前記第1操
    作アーム(50R),(50L)、及び前記油圧シリンダ(31
    R),(31L)と前記第1操作アーム(50R),(50L)の
    夫々を片当たり接当連動構造に構成してある作業車。
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