JP2527834Y2 - 手動変速装置 - Google Patents

手動変速装置

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JP2527834Y2
JP2527834Y2 JP1989108211U JP10821189U JP2527834Y2 JP 2527834 Y2 JP2527834 Y2 JP 2527834Y2 JP 1989108211 U JP1989108211 U JP 1989108211U JP 10821189 U JP10821189 U JP 10821189U JP 2527834 Y2 JP2527834 Y2 JP 2527834Y2
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利明 西岡
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/16Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism
    • F16H63/18Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism the final output mechanisms being successively actuated by progressive movement of the final actuating mechanism the final actuating mechanism comprising cams

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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車用、特にトラックに適した手動変
速装置に関する。
(従来の技術) 自動車、特にトラックの場合には、荷を制限量一杯積
載した場合と空荷のときとで、走行に必要な駆動トルク
(回転トルク)が著しく異なる。
また、荷を制限量一杯まで積載して、発進する際ある
いは急勾配の坂道を登る際には、乗用車では考えられな
いような大きな駆動トルクが必要となる。
また、一方、高速道路を走行する際には、乗用車と同
様に高速走行ができることが要求される。
さらに、トラックの場合には、乗用車と異なり、専ら
営業用として使用されるため、燃費の良さも条件とな
る。
従って、一般に、トラックの場合には、変速装置の減
速比のレンジ(最小減速比と最大減速比の幅)が、乗用
車の場合に比べかなり広くなる。
また、変速装置において、各段数間の減速比の差は、
加速性、燃費およびドライバビリティの観点から、あま
りかけ離れることは好ましくない。
このため、長距離輸送として使用される大型トラックの
場合には、一般に、多くの変速段数を具備した変速装置
が既に搭載されている。
しかしながら、小型あるいは中型のトラックの場合に
は、長距離間高速道路を走行するものと、主として市内
及びその周辺等の近距離に使用されるものとが混在して
いることに起因して、従来、減速比のレンジを大型のも
の程広く設定せず、あるいは高速域での加速性を多少犠
牲にして、第3速,第4速及びオーバートップ域での変
速段数間の減速比の差をやや大きめに設定する等して、
上述の現況に対応していた。
これは、小型あるいは中型トラックに、長距離用の変
速装置と近距離用の変速装置の二種類のものを用意する
と、製造コストが高くなるのと使用者において長距離用
と短距離用間のトラックの転用ができなくなること及び
スペース的にあまり余裕がないことに起因していた。
ところが、近年、主として中型トラックを中心に、超
距離間高速道路を走行するものが増加し、それに対応す
べく、多くの段数を有する変速装置が搭載されているも
のが出現し始めた。
このトラック用の変速装置は、構成上従来の変速装置
をそのまま利用して、その前後いずれかに副変速機を付
設して、減速比のレンジを拡げるとともに、各減速比間
の差を小さくした構成となっている。この関連技術とし
て特開平1−46046号,特公平1−25088号がある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、この変速装置の場合には、上述の副変
速機の分だけ、変速装置が軸方向に長くなり、この分変
速装置の搭載用のスペースが大きくなるとともに、従来
の変速レバーと副変速機用のシフトレバーの両方を操作
しなければならず、変速操作が煩雑になるという不都合
が生じる。
さらに、コスト的にも、副変速機の分だけコストアッ
プするという不都合が生じる。
本考案は、上記現況に鑑みておこなれたもので、現在
使用されている変速装置のケーシング内に収納可能で、
且つ1本の変速レバーの操作のみで変速可能な変速装置
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本請求項1記載の考案にかかる手動式変速装置は、変
速装置の軸長手方向に配設された複数の歯車列のうち、 2列の歯車列を、入力軸側とこの軸に平行軸状に配置さ
れたカウンタ軸の間に、該2列の歯車列いずれか1列の
歯車列を第1の歯車列選択手段で選択することによって
該入力軸からカウンタ軸へ動力を伝達可能に、配設する
とともに、 上記複数の歯車列のうち上記2列の歯車列以外の残りの
歯車列を、上記カウンタ軸と平行軸状に配置された出力
軸の間に、該残りの歯車列のいずれか1列の歯車列を第
2の歯車選択手段で選択することによって該カウンタ軸
から出力軸へ動力を伝達可能に、配設した手動変速装置
において、 上記第2の歯車列選択手段を、それらを作動させる操
作手段を介して、円筒体に形成した上記各歯車列選択手
段に対応する各カム溝に係合させ、運転席近傍の変速レ
バーをセレクト操作することによって上記円筒体を操作
し、 上記第1の歯車列選択手段を、運転席近傍の変速レバー
をシフト操作することによって、作動レバーを作動させ
てフォークによって操作して、 一本の変速レバーで所望の変速段に変速操作できるよう
構成したことを特徴とする。
また、本請求項2記載の考案にかかる手動変速装置
は、変速装置の軸長手方向に配設された複数の歯車列の
うち、 2列の歯車列を、入力軸側とこの軸に平行軸状に配置さ
れたカウンタ軸の間に、該2列の歯車列いずれか1列の
歯車列を第1の歯車列選択手段で選択することによって
該入力軸からカウンタ軸へ動力を伝達可能に、配設する
とともに、 上記複数の歯車列のうち上記2列の歯車列以外の残りの
歯車列を、上記カウンタ軸と平行軸状に配置された出力
軸の間に、該残りの歯車列のいずれか1列の歯車列を第
2の歯車選択手段で選択することによって該カウンタ軸
から出力軸へ動力を伝達可能に、配設した手動変速装置
において、 上記第1の歯車列選択手段と、上記第2の歯車列選択
手段とを、それらを作動させる操作手段を介して、円筒
体に形成した上記各歯車列選択手段に対応する各カム溝
に係合させ、 運転席近傍の変速レバーの変速操作で、上記円筒体を操
作して上記第1の歯車列選択手段と、上記第2の歯車列
選択手段とを作動させて、 一本の変速レバーで所望の変速段に変速操作できるよう
構成したことを特徴とする。
(作用) しかして、上記請求項1あるいは2記載の考案によれ
ば、一本の変速レバーの操作のみで、上記2列の歯車列
のうちの1列の歯車列および2列の歯車列以外の残りの
歯車列のうちのいずれか1列の歯車列の選択をおこなう
ことができ、全ての変速操作が可能となる。また、その
際、望ましくは、請求項1記載の考案のように、上記2
列の歯車列の選択と2列の歯車列以外の残りの歯車列の
選択を、セレクト操作とシフト操作の各工程に分散して
おこなわせるよう構成すれば、同期に必要な操作力が分
散し、大きな操作力を必要とすることなく変速操作がで
きる。
(実施例) 以下、本考案の実施例にかかる手動変速装置を、図面
を参照しながら詳細に説明する。
第1図は第1実施例にかかる6列の歯車列を有する手
動変速装置の構成を示すスケルトン図、第2図は第1図
の変速装置の具体的構成を示す変速装置の要部側断面図
である。
第1図,第2図において、1は入力軸、2は出力軸、
3はカウンタ軸である。上記入力軸1と出力軸2は同一
軸線状に配設され、第2図に図示するように、該入力軸
1と出力軸2との間にはベアリング4が介装され、相互
間で回転自在に結合されている。
第1図,第2図に図示するように、上記入力軸1側と
カウンタ軸3との間に6列の歯車列のうちの2列、即ち
第1列と第2列の歯車列が、入力軸1と一体的に回転す
るよう設けられ機構的には公知のシンクロナイザー機構
からなる歯車列選択手段(請求項でいう第1の歯車選択
手段に相当)7を挟んでその両側に、入力軸1側に対し
て回転自在に配設されている。
即ち、入力軸1と出力軸2が接続されている該入力軸
1上には、第1列の歯車列の一方を構成する歯車5aが回
転自在に配設され、且つ出力軸2上には、第2列の歯車
列の一方を構成する歯車6aが回転自在に配設され、入力
軸1側とは回転自在になっている。そして、上記歯車5a
に噛合して第1列の歯車列を構成する歯車5bと、上記歯
車6aに噛合して第2列の歯車列を構成する歯車6bが、上
記カウンタ軸3に一体的に形成されている。また、上記
歯車5aと歯車6aの間には、入力軸1と一体的に回転し該
歯車5aと歯車6aの内のいずれか一つと入力軸1を選択的
に結合する歯車列選択手段7が配設されている。
そして、上記出力軸2上には、本実施例において、第
3列の歯車列(即ち、第6速,第5速用の歯車列)を構
成する一方の歯車8a、同じく第4列の歯車列(即ち、第
4速,第3速用の歯車列)を構成する一方の歯車9a、同
じく第5列の歯車列(即ち、第2速,第1速用の歯車
列)を構成する一方の歯車10a、同じく第6列の歯車列
(即ち、後進第1速,後進第2速用の歯車列)を構成す
る一方の歯車11aが、それぞれ回転自在に配設されてい
る。そして、上記歯車8aと歯車9aの間には、出力軸2と
上記歯車8a,9aを選択的に結合する歯車列選択手段12
(請求項でいう第2の歯車列選択手段に相当)が、ま
た、上記歯車10aと歯車11aの間には、出力軸2と上記歯
車10a,11aを選択的に結合する歯車列選択手段(請求項
でいう第2の歯車列選択手段に相当)13が、それぞれ介
装されている。
そして、一方、上記カウンタ軸3上には、上記出力軸
2上の歯車8a,9a,10aに噛合する歯車8b,9b,10bが、ま
た、歯車11aにアイドルギヤ14(第1図参照)を介して
噛合する歯車11bが、一体的に形成されている。
この構成により、従来の前進5段後進1段の変速装置
とおなじスペースでもって、前進6段後進2段の変速装
置となる。この前進6段後進2段の各変速段の歯車列の
形成状態については後述する。
また、この第1実施例において、歯車6aを出力軸2と
直結できるようにすれば、そのための歯車列選択手段が
一つ増加するものの、さらに前進1段増加させることが
でき、前進7段後進2段の変速装置を得ることができ
る。
また、上記第1実施例の構成に代えて、以下の第2実
施例のように構成することもできる。この手動変速装置
も、第5図のスケルトン図に図示されるように、基本的
には、上述した第1実施例のものと同じであるが、この
実施例の変速装置は、入力軸1と出力軸2が直結できる
点において異なる。即ち、歯車列選択手段7′と歯車列
選択手段12′が、同時に歯車6a′と直結することができ
るよう構成されている点である。
このため、この変速装置は、第1列(歯車5a′,5
b′)から第5列(歯車10a′,10b′)の歯車列によっ
て、直結を含めて前進6段後進2段の変速機構を形成す
ることができ、第1実施例のものに比べてさらにケーシ
ングをコンパクトにすることができる。
しかし、一方において、第1実施例の変速装置は、入
力軸1と出力軸2が直結することがないため、変速比を
「1:1」にしなくともよく、各変速段の変速比を自由に
設定できる点でこの第2実施例より優れている。
ところで、上記変速装置は、以下に説明するような、
シフト機構により、変速できるよう構成されている。例
えば、いま、上記第1実施例にかかる変速装置を例にと
って、シフトセレクト機構を説明すると、 上記各歯車列選択手段7,12,13は、第2図に示すよう
に、その上方位置に配設されたフォーク15,16,17によっ
て、操作されるよう構成する。
また、第2図に示すように、上記フォーク15,16,17
は、それぞれ第2図において紙面の奥行き方向にずれた
状態で配置される、それぞれ別になったフォークシャフ
ト20,21,22によって支持され、該フォークシャフト20は
図示しない運転席の変速レバーを介して作動レバー25を
操作することによって、またフォークシャフト21,22
は、図示しない同じ運転席の変速レバーを介して各フォ
ークシャフト21,22に固着された係合片を具備する作動
スリーブ26,27を操作することによって選択的に、それ
ぞれの軸方向に移動することができるよう構成する。
尚、この場合、上記各フォーク15,16,17が互いに軸方向
に干渉しなければ、上記三本のフォークシャフト20,21,
22をそれぞれ設けず、一本又は二本のフォークシャフト
にしてもよい。
しかして、上述のように構成した、本手動変速装置
は、変速に際し、以下のように作動する。即ち、シフト
セレクト機構とともに、変速時に形成される前進第1速
から第6速、後進第1速と第2速の、各歯車列について
説明すると、図示しない運転席側に設けられた変速レバ
ーが、手動により、第3図に図示するようなシフトパタ
ーンで操作されると、その操作に応じて、第2図に示
す、作動レバー25および作動スリーブ26,27の各下端部
が、各フォークシャフト20,21,22を介して、上記フォー
ク15と、上記フォーク16,17のうちいずれか一つとを動
かすことによって、前進6段後進2段の変速を得ること
ができる。
具体的には、図示しない変速レバーを第1速の位置に
動かすと、上記作動スリーブ27を介して、第2図に示
す、フォークシャフト22上のフォーク17が出力軸2と歯
車10aを連結するとともに、上記作動レバー25を介して
フォークシャフト20上のフォーク15が、入力軸1と歯車
6aを連結し、駆動力は、入力軸1→歯車6a→歯車6b→カ
ウンタ軸3→歯車10b→歯車10a→出力軸2の経路で伝達
される。
また、図示しない変速レバーを第2速の位置に動かす
と、上記作動スリーブ27を介して、第2図に示す、フォ
ークシャフト22上のフォーク17が出力軸2と歯車10aを
連結するとともに、作動レバー25を介してフォークシャ
フト20上のフォーク15が、入力軸1と歯車5aを連結し、
駆動力は、入力軸1→歯車5a→歯車5b→カウンタ軸3→
歯車10b→歯車10a→出力軸2の経路で伝達される。
さらに、図示しない変速レバーを第3速の位置に動か
すと、上記作動スリーブ26を介して、第2図に示す、フ
ォークシャフト21上のフォーク16が出力軸2と歯車9aを
連結するとともに、作動レバー25を介してフォークシャ
フト20上のフォーク15が入力軸1と歯車6aを連結し、駆
動力は、入力軸1→歯車6a→歯車6b→カウンタ軸3→歯
車9b→歯車9a→出力軸2の経路で伝達される。
また、図示しない変速レバーを第4速の位置に動かす
と、上記作動スリーブ26を介して、第2図に示す、フォ
ークシャフト21上のフォーク16が出力軸2と歯車9aを連
結するとともに、作動レバー25を介してフォークシャフ
ト20上のフォーク15が入力軸1と歯車5aを連結し、駆動
力は、入力軸1→歯車5a→歯車5b→カウンタ軸3→歯車
9b→歯車9a→出力軸2の経路で伝達される。
そして、図示しない変速レバーを第5速の位置に動か
すと、上記作動スリーブ26を介して、第2図に示す、フ
ォークシャフト21上のフォーク16が出力軸2と歯車8aを
連結するとともに、作動レバー25を介してフォークシャ
フト20上のフォーク15が入力軸1と歯車6aを連結し、駆
動力は、入力軸1→歯車6a→歯車6b→カウンタ軸3→歯
車8b→歯車8a→出力軸2の経路で伝達される。
また、図示しない変速レバーを第6速の位置に動かす
と、上記作動スリーブ26を介して、第2図に示す、フォ
ークシャフト21上のフォーク16が出力軸2と歯車8aを連
結するとともに、作動レバー25を介してフォークシャフ
ト20上のフォーク15が入力軸1と歯車5aを連結し、駆動
力は、入力軸1→歯車5a→歯車5b→カウンタ軸3→歯車
8b→歯車8a→出力軸2の経路で伝達される。
また、図示しない変速レバーを後進第1速の位置に動
かすと、上記作動スリーブ27を介して、第2図に示す、
フォークシャフト22上のフォーク17が出力軸2と歯車11
aを連結するとともに、作動レバー25を介してフォーク
シャフト20上のフォーク15が入力軸1と歯車6aを連結
し、駆動力は、入力軸1→歯車6a→歯車6b→カウンタ軸
3→歯車11b→歯車14→歯車11a→出力軸2の経路で伝達
される。
さらに、図示しない変速レバーを後進第2速の位置に
動かすと、上記作動スリーブ27を介して、第2図に示
す、フォークシャフト22上のフォーク17が出力軸2と歯
車11aを連結するとともに、作動レバー25を介してフォ
ークシャフト20上のフォーク15が入力軸1と歯車5aを連
結し、駆動力は、入力軸1→歯車5a→歯車5b→カウンタ
軸3→歯車11b→歯車14→歯車11a→出力軸2の経路で伝
達される。
上述のように、従来の前進5段後進1段の変速装置と
おなじスペースでもって、前進6段後進2段の変速装置
を提供することができる。
そして、上記実施例では一本の変速レバーのセレクト
操作とシフト操作よって、一本の作動レバー25と、二つ
の作動スリーブ26,27のうちの一本を、それぞれ操作し
て、フォーク15と、フォーク16,17を操作する。この
際、時期的に上記歯車列選択手段7の同期を、歯車列選
択手段12,13の同期より後にずらせておこなわせること
により、同期に必要な操作力を二つに分散させておこな
わせているため、変速操作過程における最大の操作力を
小さくでき、同時に操作フィーリングも向上させること
が可能となっている。
ところで、上記説明では、説明を容易にするため、運
転席の一本の変速レバーで一本の作動レバーと、二つの
作動スリーブのうちの一本を、それぞれ作動させるよう
説明しているが、この構成は具体的には難しく、実際に
は、上記歯車列選択手段12,13を操作するフォーク16,17
は、第2図に示す、円筒体30の周面に形成したカム溝A,
Bと作動スリーブ26,27を介して、変速レバーのセレクト
方向(円筒体30の回転方向;第4図の横軸方向)の操作
で作動させる。
そして、上記歯車列選択手段7を操作するフォーク15
は、従来と同様のフォークシャフト20と作動レバー25を
介して、変速レバーのシフト方向(第4図のL−H方
向)の操作で作動させるよう構成する。この場合、運転
席の変速レバーのシフトパターンは、第3図のままであ
る。
さらに具体的には、第2図に図示するように、変速レ
バーのセレクト操作でこの円筒体30を回転させることに
よってこの円筒体30に形成されている2本(2列)のカ
ム溝A,Bに係合する作動スリーブ26,27を介して上述のフ
ォーク16,17を作動させて、第4図に図示するように、
後進の第1速と第2速、前進の第1速と第2速、同じく
第3速と第4速、第5速と第6速の4グループのうちの
いずれか1つのグループをセレクトする。そして、次
に、上記変速レバーのシフト操作により、上記作動レバ
ー25とフォーク15を作動させて、第4図の「L−H」
間、即ち、上述のセレクトされている1グループ(二つ
の変速段)のうちの1つ、例えば、既に上記セレクト操
作で後進の第1速と第2速グループをセレクトしている
場合には、上記シフト操作で、後進の第1速あるいは後
進の第2速のいずれかの変速段にシフトする。
また、上述したように、同期に必要な操作力を分散さ
せるため、時期的に上記歯車列選択手段7の同期を、歯
車列選択手段12,13の同期より後にずらせておこなわせ
る。
そして、この実施例では、円筒体30のカム溝A,B(第
2図,第4図参照)は、歯車列選択手段12,13のための
二本(二列)でよいため、軸方向の長さを短くでき、よ
りコンパクトにすることができる利点がある。
尚、上記シフトセレクト機構について、第1実施例の
変速装置を例にとって説明したが、第2実施例にかかる
変速装置の場合も同様に構成することができ、且つ同様
に作動させることができることは言うまでもない。
また、別の実施例として、これに代えて、一本の変速
レバーで三本(三列)のカム溝を有する円筒体を操作す
るよう構成してもよい。この構成は、図示しない円筒体
の周面に上記フォーク15,16,17(第1図、第2図参照)
あるいは該フォークを作動させる作動スリーブが係合す
る三本のカム溝(A,B,C)を形成し、この円筒体を変速
レバーの手動操作により回転させることにより実現する
ことができる。例えば、横方向に円筒体の周方向を、縦
方向に軸方向を表した第6図のカム溝の展開図に示すよ
うに、上記フォークシャフト20,21,22(あるいはフォー
ク15,16,17)(第2図参照)に対応する溝A,B,Cを形成
して、フォークシャフト20(第2図参照)を溝Aに、フ
ォークシャフト21(第2図参照)を溝Bに、フォークシ
ャフト22(第2図参照)を溝Cに摺動自在に嵌合させて
おき、この溝A,B,Cが形成されている円筒体を第6図の
横軸に示す各位置(円筒体の回転角度に相当)に回転さ
せることによって、所望の変速状態(変速段数)を得る
ことができる。この場合には、非常に単純な機構によっ
て、一本の変速レバーで各フォークシャフトを操作する
ことが可能となる。
また、上記説明では、歯車列選択手段を操作するフォ
ークを、変速レバーと作動レバーで直接(機械的に)操
作するよう構成されていたが、これに代えて、リモート
コントロールによって操作するよう構成すれば、油圧あ
るいは電気的サーボ機構が必要となるが、軽いフィーリ
ングで簡単にセレクト操作とシフト操作をともにするこ
とができる。
さらに、第4図において「L−H」の選択がNの位置
にあるときは、歯車列選択手段7あるいは7′(第1
図,第2図,第5図参照)が中立位置にあるよう構成す
れば、変速装置内の全歯車は回転せず、歯車の噛合が全
くないことより、変速装置の中立状態でのアイドリング
時の打音を解消させることができる。また、第3図及び
第4図の「N1」,「N2」の位置に位置させれば、歯車列
選択手段のうち歯車列選択手段7あるいは7′(第1
図,第2図,第5図参照)のみが左右いずれかの歯車と
連結して、入力軸,カウンタ軸、出力軸の各軸上の歯車
が回転するよう構成しておけば、冬季の変速装置の暖機
運転をおこなうことができるようになり、またPTO(補
助動力取出装置)の出力軸の回転数を減速比の異なる歯
車列選択手段7,7′(第1図,第2図,第5図参照)の
両側の歯車列の選択により2段変速することが可能とな
る。
さらに、第4図に図示するように、セレクト位置にパー
キング位置Pを設け、この位置に変速レバーが入ってい
るときには二つの異なる変速段数の歯車列が同時に噛合
するよう構成すれば、変速装置内がロック状態となり、
手動変速機において、自動変速機と同じようなパーキン
グ状態を形成することができる。勿論、この場合には、
エンジン運転中はこの位置に変速レバーが入らないよ
う、またこの位置に変速レバーが入っているときにはエ
ンジンが始動しないよう電気的なインターロック機構等
を設けておく必要がある。
(考案の効果) 本請求項1および2記載の考案は、上述のように構成
されているため、変速装置の使用において、一本の変速
レバー操作でもって、多くの段数の変速を全ておこなう
ことができるため、副変速機付のものに比べて大幅に操
作性が改善される。また、従来の副変速機付のものに比
べて、本考案にかかる手動変速装置は、変速装置のケー
シング等がそのままでよいため、且つ部品点数が少なく
てよいため、安価に提供することができる。
しかも、従来と同じケーシングを用いて、従来より段
数の多い変速装置を提供することができ、従って、段数
の多い変速装置を搭載するために、シャシー等を変更し
てより広い搭載スペースを確保する必要はなく、また荷
を搭載するための荷台スペースを犠牲にすることもな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例にかかる手動変速装置の歯車列の構
成を示すスケルトン図、第2図は第1図の変速装置の具
体的構成を示す要部側断面図、第3図は第1実施例にか
かる変速装置のシフトパターンを示す図、第4図は変速
装置のシフトセレクト機構のための円筒体に形成される
カム溝の展開図、第5図は第2実施例にかかる手動変速
装置の歯車列の構成を示すスケルトン図、第6図は第4
図とは別のシフトセレクト機構のための円筒体に形成さ
れるカム溝の展開図である。 1……入力軸、2……出力軸、3……カウンタ軸、5a,5
b,6a,6b……二列の歯車列、7,7′……歯車列選択手段,1
2,13,12′,13′……歯車列選択手段、A,A′,B,B′……
カム溝。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速装置の軸長手方向に配設された複数の
    歯車列のうち、 2列の歯車列を、入力軸側とこの軸に平行軸状に配置さ
    れたカウンタ軸の間に、該2列の歯車列のいずれか1列
    の歯車列を第1の歯車列選択手段で選択することによっ
    て該入力軸からカウンタ軸へ動力を伝達可能に、配設す
    るとともに、 上記複数の歯車列のうち上記2列の歯車列以外の残りの
    歯車列を、上記カウンタ軸と平行軸状に配置された出力
    軸の間に、該残りの歯車列のいずれか1列の歯車列を第
    2の歯車選択手段で選択することによって該カウンタ軸
    から出力軸へ動力を伝達可能に、配設した手動変速装置
    において、 上記第2の歯車列選択手段を、それらを作動させる操作
    手段を介して、円筒体に形成した上記各歯車列選択手段
    に対応する各カム溝に係合させ、運転席近傍の変速レバ
    ーをセレクト操作することによって上記円筒体を操作
    し、上記第1の歯車列選択手段を、運転席近傍の変速レ
    バーをシフト操作することによって、作動レバーを作動
    させてフォークによって操作して、 一本の変速レバーで所望の変速段に変速操作できるよう
    構成したことを特徴とする手動変速装置。
  2. 【請求項2】変速装置の軸長手方向に配設された複数の
    歯車列のうち、 2列の歯車列を、入力軸側とこの軸に平行軸状に配置さ
    れたカウンタ軸の間に、該2列の歯車列のいずれか1列
    の歯車列を第1の歯車列選択手段で選択することによっ
    て該入力軸からカウンタ軸へ動力を伝達可能に、配設す
    るとともに、 上記複数の歯車列のうち上記2列の歯車列以外の残りの
    歯車列を、上記カウンタ軸と平行軸状に配置された出力
    軸の間に、該残りの歯車列のいずれか1列の歯車列を第
    2の歯車選択手段で選択することによって該カウンタ軸
    から出力軸へ動力を伝達可能に、配設した手動変速装置
    において、 上記第1の歯車列選択手段と、上記第2の歯車列選択手
    段とを、それらを作動させる操作手段を介して、円筒体
    に形成した上記各歯車列選択手段に対応する各カム溝に
    係合させ、 運転席近傍の変速レバーの変速操作で、上記円筒体を操
    作して上記第1の歯車列選択手段と、上記第2の歯車列
    選択手段とを作動させて、 一本の変速レバーで所望の変速段に変速操作できるよう
    構成したことを特徴とする手動変速装置。
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