JP2524791Y2 - 車両のエネルギー吸収構造 - Google Patents

車両のエネルギー吸収構造

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JP2524791Y2 JP1989074400U JP7440089U JP2524791Y2 JP 2524791 Y2 JP2524791 Y2 JP 2524791Y2 JP 1989074400 U JP1989074400 U JP 1989074400U JP 7440089 U JP7440089 U JP 7440089U JP 2524791 Y2 JP2524791 Y2 JP 2524791Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は車室側壁の室内側面に車室内に突出するよう
に衝撃エネルギー吸収材を設けた車両の衝突エネルギー
吸収構造に関わり、特に通常の乗車時等において乗員等
が軽度に衝突しただけでは復元不可能な凹み等は生じ
ず、車両衝突時には高効率で衝撃エネルギーを吸収し得
る車両のエネルギーの吸収構造に関する。
《考案の背景》 従来の車両のエネルギー吸収構造は、第3図に示すよ
うに、ドアのインナパネル1に発泡ポリウレタン等の衝
撃エネルギー吸収材2を設けたものが基本となってい
る。
この基本構造の応用として、第4図に示すように、衝
撃エネルギー吸収材2の表面をスポンジ3で覆い、スポ
ンジ3の表面に硬質スキン層4を設けたもの、第5図に
示すように、衝撃エネルギー吸収材2の表面を硬質のプ
ラスチック板等剛性の高い材料5で覆ったもの等が知ら
れている。
しかし、第3図に示す基本構造のものでは、例えば第
6図に示すように乗員の指5で矢印α方向に強く押しつ
けたり、あるいは通常の乗車時等に乗員や積荷等が矢印
α方向から軽度に衝突しただけで、復元不可能な凹み2a
を生じてしまう。
第4図に示すように、スポンジ3で覆ったものでは、
幾分回復するとはいえ、完全な回復は不可能である。
このような凹み2aが容易に生じるものは、商品価値が
極めて低く、有益な衝撃エネルギー吸収構造とはいえな
い。
一方、第5図に示すものは、上記のような凹みは生じ
ない。しかし、剛性の高い材料5が、車両衝突時の衝撃
エネルギーを反射し、エネルギー吸収材2のエネルギー
吸収作用を妨害する。従って、効果的なエネルギー吸収
が行なえない。
このため、第7図に示すように、剛性の高い材料5に
切り込み5aを設け、剛性をある程度低下させたものが提
案された(実開昭58-118082号)。
しかし、この構造では、上記の切り込み5aにより表面
に凹凸が生じ、外観及び接触感が損われるばかりでな
く、切り込み5aの加工はもとより、この切り込み5aを有
する高剛性材料5の衝撃エネルギー吸収材2への取付操
作が煩雑で、コストが高くなる。
本考案は、以上の諸点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、指で押すなど通常の乗車時に乗員
が軽度に衝突した程度では凹みは生ぜず、車両衝突時の
衝撃エネルギーは効果的に吸収し得る廉価で見栄えの良
い車両の衝撃エネルギー吸収構造を提案することにあ
る。
《課題を解決するための手段》 上記の目的を達成するために、本考案の請求項1にか
かる車両のエネルギー吸収構造では、車室側壁の室内側
面に車室内に突出するように衝撃エネルギー吸収材を設
けると共に、該衝撃エネルギー吸収材の縦側表面とその
上下の両横側表面の一部分を少なくとも対面して略カッ
プ状に覆う硬質部材を配置して該縦側表面から横側表面
にかけて平滑な面に形成し、該硬質部材により該衝撃吸
収材の縦側表面の剛性を横側表面のそれより強くした。
また、本考案の請求項2にかかる車両のエネルギー吸
収構造では、車室側壁の室内側面に車室内に突出するよ
うに衝撃エネルギー吸収材を設けると共に、該衝撃エネ
ルギー吸収材の縦側表面とその上下の両横側表面を対面
して覆う硬質部材を配置して縦側表面から横側表面にか
けて徐々に薄肉にしながら平滑な面に形成し、該硬質部
材により該衝撃エネルギー吸収材の表面の剛性を縦側表
面から横側表面にかけて徐々に低下させた。
《作用》 通常の運転時等において乗員や積荷等が軽く衝突する
方向は一般に横方向、すなわち衝撃エネルギー吸収材の
縦側面に対し概略垂直方向である。
本考案では、上記の衝撃エネルギー吸収材の縦側表面
とその上下の両横側表面の一部とを覆って配置された硬
質材料の高い剛性により、上記方向からの軽度な衝撃に
抵抗して反射する作用が発現する。
そして、車両衝突時、上記方向から強度な衝撃が加わ
ると、この衝撃は上記の衝撃エネルギー吸収材の横側
面、すなわち上面と底面に伝わる。この横面の強度は縦
側表面のそれより弱くしているため、衝撃エネルギー吸
収材は、横面部において上記の強度な衝撃を吸収する作
用をなす。
強度な衝撃を吸収した衝撃エネルギー吸収材は、車室
側壁側に押しつぶされるため、乗員や積荷等は上記の硬
質部材に面接し、ケガしたり、破損する等の危険はな
い。
また、硬質部材は縦側表面から横側表面にかけて平滑
に形成して切り込み等を設けないから加工性や取付性等
の生産性に優れるばかりでなく、外観や接触感が損なわ
れることがなく、見栄え良く廉価に提供し得る。
《実施例》 第1図は本考案に係る車両のエネルギー吸収構造をド
ア部に設ける場合の第1実施例を示す。
すなわち、ガラスセンタ6を挟んでアウタパネル1aと
インナパネル1bとから構成されるドア10の室内側、本例
ではインナパネル1bの室内側面に取付けられたウッドチ
ップ成型品11の表面に、硬質ウレタンからなる衝撃エネ
ルギー吸収材12を、スペースSを設けて上下に2個設け
る。
この2個の衝撃エネルギー吸収材12,12には、それぞ
れ各縦側表面とその上下の両横側表面の一部分を少なく
とも対面して覆う、剛性の高いプラスチック等からなる
略カップ状の硬質部材13,13を配置する。
尚本例では、上下端を若干弧に加工した弓形の硬質材
13,13を用いているが、コ字形状等各種の形状のものが
使用できる。
さらに本実施例ではこの硬質部材13,13と衝撃エネル
ギー吸収材12,12をスポンジ14,14で覆い、そのスポンジ
14,14の表面をビニールレザー15,15で覆っている。
本例において、通常運転時等に矢印α方向から軽度な
衝撃が加わると、硬質部材13,13がこの衝撃を反射し、
衝撃エネルギー吸収材12,12に回復不可能な凹みを生じ
ることはない。
また、車両衝突時に矢印α方向から強度な衝撃が加わ
ると、この衝撃は硬質部材13,13が配置されていないβ
部にまで伝わり、衝撃エネルギー吸収材12,12がドア10
側に押しつぶされ、エネルギー吸収が行われる。
この時、硬質部材13,13は弓形のままドア10側に移動
し、硬質部材13,13の側面において乗員や積荷等を受け
止める。従って、硬質部材13,13により乗員がケガをし
たり、積荷等が破損する等の危険はない。
更に、本例ではスポンジ14,14の弾性も加わり、乗員
のケガや積荷等の破損を防いでいる。
第2図は本考案に係る衝撃エネルギー吸収構造をドア
部に設ける場合の第2実施例を示し、同図中第1図と同
一符号は第1図と同一部を示している。
本例では、上記した第1実施例と相違し、衝撃エネル
ギー吸収材12の周囲全面をプラスチック一体成型部材16
で覆っている。そしてこの成型部材16のうち、各衝撃エ
ネルギー吸収材12,12の縦側表面部γにおいて厚くして
硬質部材13′,13′としている。また、横側表面部(す
なわち上,下面部)の上記γ部に続くδ部において徐々
に薄くする。
成型部材16の厚みをこのように変化させることによ
り、硬質部材13′となるγ部では剛性を高くし、その両
側部に位置するδ部では剛性を徐々に低下させる。
また、本例では、両硬質部材13′,13′間のスペース
S側部すなわち上部硬質部材13′の下面部及び下部硬質
部材13′の上面部を図示するように平行に傾斜させ、矢
印の方向から強度な衝撃が加わった際に容易に変形する
ようにしておく。
尚上述したごとく硬質部材13′,13′並びにそれに連
続する横側面をプラスチックの一体成型品で形成してい
るが、本考案ではこれに限らずγ部,δ部等を別個に成
型し溶着させたもの等を用いてもよい。
本例において、矢印α方向から軽度な衝撃が加わった
場合は、第1実施例と同様に硬質部材13′,13′がこの
衝撃を反射する。
車両衝撃時の強度な衝撃が矢印α方向から加わった場
合は、硬質部材13′,13′の上,下面がδ部において剛
性が漸減し、ウッドチップ11側近傍で著しく低下してい
るため、この低剛性の部分で強度な衝撃を吸収し、衝撃
エネルギー吸収材12,12と低剛性部分の硬質部材13′,1
3′がドア10側に押しつぶされる。
この時、上部硬質部材13′の下面部と下部硬質部材1
3′の上面部が容易に変形して、剛性が著しく低下する
ため、上記の衝撃エネルギーの吸収効果が向上する。
また、γ部の硬質部材13′,13′はドア10側に概略平
行に移動し、γ部の面で乗員や積荷等を受け止める。従
って、本例でも第1実施例の場合と同様、硬質部材1
3′,13′による乗員や積荷等の損傷は生じない。
なお上記した各実施例では、硬質部材13,13′の表面
を平滑にしているため、外観や接触感が損なわれること
はない。
《考案の効果》 以上詳述したように、本考案に係る車両のエネルギー
吸収構造によれば、衝突時の衝撃エネルギー吸収に大き
く関与する衝撃エネルギー吸収材の横側表面(すなわち
上,下面)は低い剛性にしておく一方、衝突時の衝撃エ
ネルギー吸収にはさして大きく関与しない衝撃エネルギ
ー吸収材の縦側表面は硬質部材で平滑に覆って高い剛性
にしておくので、次のような優れた効果を奏することが
できる。
(1)通常運転時等に軽度な衝撃がかかっても、衝撃エ
ネルギー吸収材には回復不可能な凹み等は生じない。
(2)車両衝突時の強度な衝撃エネルギーの吸収は、妨
害されることなく、効果的に行われる。この時、乗員や
積荷等の損傷は生じない。
(3)硬質部材は縦側表面から横側表面にかけて平滑に
形成して切り込み等を設けないから、加工性や取付性等
の生産性に優れるばかりでなく、外観や接触感が損なわ
れることがなく、見栄え良く廉価に提供し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案に係る車両のエネルギー吸収
構造の第1及び第2実施例を示す図、第3図〜第5図は
従来の衝撃エネルギー吸収構造の例を示す図、第6図は
第3図,第4図に示すものの欠点を示す図、第7図は第
5図に示すものの従来の改良例を示す図である。 12……衝撃エネルギー吸収材、13,13′……硬質部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室側壁の室内側面に衝撃エネルギー吸収
    材を設けた車両の衝撃エネルギー吸収構造において、 前記衝撃エネルギー吸収材は車室内に突出するように設
    けると共に、 該衝撃エネルギー吸収材の縦側表面とその上下の両横側
    表面の一部分を少なくとも対面して略カップ状に覆う硬
    質部材を配置して該縦側表面から横側表面にかけて平滑
    な面に形成し、 該硬質部材により該衝撃エネルギー吸収材の縦側表面の
    剛性を横側表面のそれより強くした ことを特徴とする車両のエネルギー吸収構造。
  2. 【請求項2】車室側壁の室内側面に衝撃エネルギー吸収
    材を設けた車両の衝撃エネルギー吸収構造において、 前記衝撃エネルギー吸収材は車室内に突出するように設
    けると共に、 該衝撃エネルギー吸収材の縦側表面とその上下の両横側
    表面を対面して覆う硬質部材を配置して縦側表面から横
    側表面にかけて徐々に薄肉にしながら平滑な面に形成
    し、 該硬質部材により該衝撃エネルギー吸収材の表面の剛性
    を縦側表面から横側表面にかけて徐々に低下させた ことを特徴とする車両のエネルギー吸収構造。
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