JPS625406Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS625406Y2 JPS625406Y2 JP657780U JP657780U JPS625406Y2 JP S625406 Y2 JPS625406 Y2 JP S625406Y2 JP 657780 U JP657780 U JP 657780U JP 657780 U JP657780 U JP 657780U JP S625406 Y2 JPS625406 Y2 JP S625406Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- knee protector
- plate
- present
- knee
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本考案はニープロテクターに関する。
従来、自動車等の衝突時における乗員の保護を
目的とする器具や方法が種々開発されている。し
かし、従来の器具や方法は主に頭胸部等人体の上
半身の保護を目的とするものであつて、実際の衝
突事故において確かに上半身は有効に保護できる
ことが実証されているが、下半身は特に保護され
ていないので、特に膝や脚部に衝撃力が集中し損
傷を受けやすいという傾向がある。この傾向は運
転席や助手席のニーホールの広い自動車の場合著
しい。しかし、ニーホールを単に狭くするだけで
は運転操作を阻害し、窮屈感を助長するのみであ
る。 そこで、本考案者らは上記欠点を解消し、乗用
上の不快感を惹起せず、かつ衝突時には有効に下
半身、特に膝脚部を保護することができるニープ
ロテクターを開発すべく鋭意研究を重ねた。その
結果、本考案を完成するに至つたのである。 すなわち、本考案は長繊維グラスフアイバーと
ポリプロピレンとからなるシートと金属、ガラ
ス、プラスチツクの中の少くとも１種よりなる網
状体との積層成形物よりなり、少なくとも一面が
膨出した形状をなす可撓性の板状体であるニープ
ロテクターを提供するものである。 本考案のニープロテクターの形状は、少なくと
も一面が膨出したものであればよいが、具体的に
は第１図に示すように一面が膨出面をなし、他面
が凹陥面をなしたものが好ましく、さらに第２図
ａのように板状体の面表層部（図では凹陥面）に
穿溝したものや、第２図ｂ，ｃのように板状体を
波板構造としたものをあげることができる。そし
てこの膨出面を乗員側へ向けて設置して用いる。 また、本考案のニープロテクターの材質は、長
繊維グラスフアイバーとポリプロピレンとからな
るシートと金属、ガラス、プラスチツクの中の少
くとも１種よりなる網状体との積層成形物であ
る。ここで長繊維グラスフアイバーの繊維長とし
ては10mm以上のもの、特に30〜100mmのものが好
ましい。平均繊維長が10mm未満であると、成形品
の機械的強度がやゝ劣り、また平均繊維長が100
mm以上となると、成形品の成形性が劣る。 本考案のニープロテクターを製造するにあたつ
ては、上述した長繊維グラスフアイバーとポリプ
ロピレンとからなるシートと金属、ガラス、プラ
スチツクの中の少なくとも１種よりなる網状体
（多孔板なども含む）とを成形温度に加熱して重
ね合わせ、プレス成形により目的形状に一体成形
する。なお、必要に応じこの積層成形物を芯材と
し、発泡ポリウレタンシート等のクツシヨン材を
被着したり、さらに合成レザー布、パイル布等の
表装材で表装することもできる。 本考案のニープロテクターの素材であるグラス
フアイバー強化ポリプロピレンシートについて、
グラスフアイバーの繊維長が該シートに対してど
のような影響を与えるかを本考案に使用する長繊
維（平均長50mm）入りのものと、対照たる短繊維
（平均長0.5mm）入りのものと比較すれば第１表の
とおりである。
目的とする器具や方法が種々開発されている。し
かし、従来の器具や方法は主に頭胸部等人体の上
半身の保護を目的とするものであつて、実際の衝
突事故において確かに上半身は有効に保護できる
ことが実証されているが、下半身は特に保護され
ていないので、特に膝や脚部に衝撃力が集中し損
傷を受けやすいという傾向がある。この傾向は運
転席や助手席のニーホールの広い自動車の場合著
しい。しかし、ニーホールを単に狭くするだけで
は運転操作を阻害し、窮屈感を助長するのみであ
る。 そこで、本考案者らは上記欠点を解消し、乗用
上の不快感を惹起せず、かつ衝突時には有効に下
半身、特に膝脚部を保護することができるニープ
ロテクターを開発すべく鋭意研究を重ねた。その
結果、本考案を完成するに至つたのである。 すなわち、本考案は長繊維グラスフアイバーと
ポリプロピレンとからなるシートと金属、ガラ
ス、プラスチツクの中の少くとも１種よりなる網
状体との積層成形物よりなり、少なくとも一面が
膨出した形状をなす可撓性の板状体であるニープ
ロテクターを提供するものである。 本考案のニープロテクターの形状は、少なくと
も一面が膨出したものであればよいが、具体的に
は第１図に示すように一面が膨出面をなし、他面
が凹陥面をなしたものが好ましく、さらに第２図
ａのように板状体の面表層部（図では凹陥面）に
穿溝したものや、第２図ｂ，ｃのように板状体を
波板構造としたものをあげることができる。そし
てこの膨出面を乗員側へ向けて設置して用いる。 また、本考案のニープロテクターの材質は、長
繊維グラスフアイバーとポリプロピレンとからな
るシートと金属、ガラス、プラスチツクの中の少
くとも１種よりなる網状体との積層成形物であ
る。ここで長繊維グラスフアイバーの繊維長とし
ては10mm以上のもの、特に30〜100mmのものが好
ましい。平均繊維長が10mm未満であると、成形品
の機械的強度がやゝ劣り、また平均繊維長が100
mm以上となると、成形品の成形性が劣る。 本考案のニープロテクターを製造するにあたつ
ては、上述した長繊維グラスフアイバーとポリプ
ロピレンとからなるシートと金属、ガラス、プラ
スチツクの中の少なくとも１種よりなる網状体
（多孔板なども含む）とを成形温度に加熱して重
ね合わせ、プレス成形により目的形状に一体成形
する。なお、必要に応じこの積層成形物を芯材と
し、発泡ポリウレタンシート等のクツシヨン材を
被着したり、さらに合成レザー布、パイル布等の
表装材で表装することもできる。 本考案のニープロテクターの素材であるグラス
フアイバー強化ポリプロピレンシートについて、
グラスフアイバーの繊維長が該シートに対してど
のような影響を与えるかを本考案に使用する長繊
維（平均長50mm）入りのものと、対照たる短繊維
（平均長0.5mm）入りのものと比較すれば第１表の
とおりである。
【表】
また、金属、樹脂、発泡体を材料として第１図
に示すような形状のニープロテクターを製造し、
本考案のニープロテクターとその物性を比較し
た。結果を第２表に示す。
に示すような形状のニープロテクターを製造し、
本考案のニープロテクターとその物性を比較し
た。結果を第２表に示す。
【表】
上記の表からもわかるように、本考案のニープ
ロテクターは機械的強度、特に衝撃強度および緩
衝性が大であり、衝撃等の外力に対し凹陥復元力
が大であるので、衝突時に、有効に膝脚部を保護
すると同時に、軽度の衝突の場合はもとの形状に
復元するので、取換えることなく繰返し使用する
こともできる。 なお、本考案のニープロテクターを自動車のダ
ツシユボード等に取付ける際に第３図ａに示す固
定パイプに代えて第３図ｂに示すようなスプリン
グを有するフラツプタイプとすれば、よりソフト
感触が増したものとなり、乗用上の安定感を向上
させることができる。 また、本考案のニープロテクターは破壊時に材
料の飛散や鋭利な破端部を生ずることがなく二次
災害防止の面からもすぐれたものである。さらに
他の樹脂製品に比し、より薄肉で同等の効果が得
られるので、軽量であると同時にニーホールを徒
らに狭くすることがなく取付けもより簡便にする
ことができる。 従つて、本考案のニープロテクターは、自動車
用のニープロテクターとして特に有効に利用しう
るが、その構造を活用して形状を合目的的に変形
すれば車輌、船舶、航空機等の緩衝用内装材とし
ても有効に利用しうるものである。
ロテクターは機械的強度、特に衝撃強度および緩
衝性が大であり、衝撃等の外力に対し凹陥復元力
が大であるので、衝突時に、有効に膝脚部を保護
すると同時に、軽度の衝突の場合はもとの形状に
復元するので、取換えることなく繰返し使用する
こともできる。 なお、本考案のニープロテクターを自動車のダ
ツシユボード等に取付ける際に第３図ａに示す固
定パイプに代えて第３図ｂに示すようなスプリン
グを有するフラツプタイプとすれば、よりソフト
感触が増したものとなり、乗用上の安定感を向上
させることができる。 また、本考案のニープロテクターは破壊時に材
料の飛散や鋭利な破端部を生ずることがなく二次
災害防止の面からもすぐれたものである。さらに
他の樹脂製品に比し、より薄肉で同等の効果が得
られるので、軽量であると同時にニーホールを徒
らに狭くすることがなく取付けもより簡便にする
ことができる。 従つて、本考案のニープロテクターは、自動車
用のニープロテクターとして特に有効に利用しう
るが、その構造を活用して形状を合目的的に変形
すれば車輌、船舶、航空機等の緩衝用内装材とし
ても有効に利用しうるものである。
第１図、第２図ａ〜ｃは本考案のニープロテク
ターの態様を例示する斜視図であり、第３図ａお
よび第３図ｂは本考案のニープロテクターを自動
車に取付けた状態を例示する説明図である。 １……ニープロテクター、２……取付け孔。
ターの態様を例示する斜視図であり、第３図ａお
よび第３図ｂは本考案のニープロテクターを自動
車に取付けた状態を例示する説明図である。 １……ニープロテクター、２……取付け孔。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 １ 長繊維グラスフアイバーとポリプロピレンと
からなるシートと金属、ガラス、プラスチツク
の中の少くとも１種よりなる網状体との積層成
形物よりなり、少なくとも一面が膨出した形状
をなす可撓性の板状体であるニープロテクタ
ー。 ２ 板状体の形状が一面が膨出面をなし、他面が
凹陥面をなすものである実用新案登録請求の範
囲第１項記載のニープロテクター。 ３ 板状体が面表層部に穿溝したものである実用
新案登録請求の範囲第２項記載のニープロテク
ター。 ４ 板状体が波板構造をなしたものである実用新
案登録請求の範囲第２項記載のニープロテクタ
ー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP657780U JPS625406Y2 (ja) | 1980-01-24 | 1980-01-24 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP657780U JPS625406Y2 (ja) | 1980-01-24 | 1980-01-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56108943U JPS56108943U (ja) | 1981-08-24 |
| JPS625406Y2 true JPS625406Y2 (ja) | 1987-02-06 |
Family
ID=29603245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP657780U Expired JPS625406Y2 (ja) | 1980-01-24 | 1980-01-24 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS625406Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5866698B2 (ja) * | 2012-01-20 | 2016-02-17 | 株式会社ヴァレオジャパン | 車両用空調ユニット及び車両 |
-
1980
- 1980-01-24 JP JP657780U patent/JPS625406Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56108943U (ja) | 1981-08-24 |
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