JP2522878B2 - セラミック製品焼成炉 - Google Patents
セラミック製品焼成炉Info
- Publication number
- JP2522878B2 JP2522878B2 JP4060095A JP6009592A JP2522878B2 JP 2522878 B2 JP2522878 B2 JP 2522878B2 JP 4060095 A JP4060095 A JP 4060095A JP 6009592 A JP6009592 A JP 6009592A JP 2522878 B2 JP2522878 B2 JP 2522878B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- ceramic product
- chamber
- burner
- firing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Tunnel Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック製品焼成炉の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミック製品の焼成は、脱バインダ
ー、焼成、冷却の工程を経て行われ、炉体の脱バインダ
ーゾーンにおいては多量のバインダーが製品から蒸発
し、炉内に充満することとなる。従来はこのバインダー
ガスを炉体の天井部に設けた排出孔から外部に排出して
いた。ところがこのような従来の構造では、炉体の天井
部の耐火物が高濃度のバインダーガスにより損傷されや
すいという問題があった。また従来の構造では、炉室の
内部に天井部の排出孔に向かう流れが生じ、炉室内の温
度が上方に向かうほど高くなって温度分布の均一性が得
られず、被焼成品の脱バインダー時期に大きな差が生
じ、焼成工程での製品の焼成ムラや特性変動の原因の一
つとなっていた。
ー、焼成、冷却の工程を経て行われ、炉体の脱バインダ
ーゾーンにおいては多量のバインダーが製品から蒸発
し、炉内に充満することとなる。従来はこのバインダー
ガスを炉体の天井部に設けた排出孔から外部に排出して
いた。ところがこのような従来の構造では、炉体の天井
部の耐火物が高濃度のバインダーガスにより損傷されや
すいという問題があった。また従来の構造では、炉室の
内部に天井部の排出孔に向かう流れが生じ、炉室内の温
度が上方に向かうほど高くなって温度分布の均一性が得
られず、被焼成品の脱バインダー時期に大きな差が生
じ、焼成工程での製品の焼成ムラや特性変動の原因の一
つとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、高濃度のバインダーガスによる炉
体の損傷を防止することができるとともに、炉内の温度
分布の均一化を図り、製品を均一に焼成することができ
るセラミック製品焼成炉を提供するためになされたもの
である。
の問題点を解決して、高濃度のバインダーガスによる炉
体の損傷を防止することができるとともに、炉内の温度
分布の均一化を図り、製品を均一に焼成することができ
るセラミック製品焼成炉を提供するためになされたもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、脱バインダーゾーンの炉床の床
下に、バーナーを備えた燃焼室を形成するとともに、こ
の燃焼室と炉室内部とを、前記バーナーに対して炉の長
手方向にずらせた位置に設けた透孔を介して連通させた
ことを特徴とするものである。
めになされた本発明は、脱バインダーゾーンの炉床の床
下に、バーナーを備えた燃焼室を形成するとともに、こ
の燃焼室と炉室内部とを、前記バーナーに対して炉の長
手方向にずらせた位置に設けた透孔を介して連通させた
ことを特徴とするものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明を図示の台板式プッシャー炉の
実施例によって更に詳細に説明する。図1と図2は実施
例のセラミック製品焼成用の台板式プッシャー炉の脱バ
インダーゾーンにおける断面図であり、図1はバーナー
のない位置の断面を示し、図2はバーナーのある位置の
断面を示している。これらの図中、1は炉体、2はその
炉床板、3は炉床板2の上を進行する台板、Wは台板3
の上に積載されたセラミック製品である。また4は炉体
1の両側に設けられたマッフル式の電気ヒータ、5は炉
室の中央部に設けられた炉内ガスの吸引筒、6はその上
部に設けられたファンである。
実施例によって更に詳細に説明する。図1と図2は実施
例のセラミック製品焼成用の台板式プッシャー炉の脱バ
インダーゾーンにおける断面図であり、図1はバーナー
のない位置の断面を示し、図2はバーナーのある位置の
断面を示している。これらの図中、1は炉体、2はその
炉床板、3は炉床板2の上を進行する台板、Wは台板3
の上に積載されたセラミック製品である。また4は炉体
1の両側に設けられたマッフル式の電気ヒータ、5は炉
室の中央部に設けられた炉内ガスの吸引筒、6はその上
部に設けられたファンである。
【0006】本発明においては、炉床板2の床下に燃焼
室7が形成されており、その一端にはバーナ8が千鳥配
列として設けられている。また炉床板2には、炉室内部
と燃焼室7とを連通するための透孔9が形成されてい
る。この透孔9は吸引筒5の直下からずらせた位置に設
けてある。これは透孔9の吸引効果の低下を防止するた
めである。また透孔9はバーナ8に対しても炉の長手方
向にずらせた位置に設けられている。これはバーナ8の
フレームが透孔9から吹き出すようなことを防止するた
めである。実施例では燃焼室7の更に下部に排気室10が
形成されており、燃焼室7内の燃焼ガスが排気室10を経
て外部へ排出されるようになっている。図1に示すよう
に、この排気室10もバーナ8と位置をずらせて設けられ
ている。
室7が形成されており、その一端にはバーナ8が千鳥配
列として設けられている。また炉床板2には、炉室内部
と燃焼室7とを連通するための透孔9が形成されてい
る。この透孔9は吸引筒5の直下からずらせた位置に設
けてある。これは透孔9の吸引効果の低下を防止するた
めである。また透孔9はバーナ8に対しても炉の長手方
向にずらせた位置に設けられている。これはバーナ8の
フレームが透孔9から吹き出すようなことを防止するた
めである。実施例では燃焼室7の更に下部に排気室10が
形成されており、燃焼室7内の燃焼ガスが排気室10を経
て外部へ排出されるようになっている。図1に示すよう
に、この排気室10もバーナ8と位置をずらせて設けられ
ている。
【0007】このような床下の燃焼室7は脱バインダー
ゾーンのみならず、炉内温度が1000℃以下までの部分で
あれば焼成ゾーンにも形成することができる。また本発
明は実施例のような台板式プッシャー炉に限定されるも
のではない。
ゾーンのみならず、炉内温度が1000℃以下までの部分で
あれば焼成ゾーンにも形成することができる。また本発
明は実施例のような台板式プッシャー炉に限定されるも
のではない。
【0008】
【作用】このように構成された本発明のセラミック製品
焼成炉においては、製品Wから蒸発したバインダーガス
は炉床板2の透孔9から吸引されて床下の燃焼室7内に
入り、バーナ8によって燃焼される。そして燃焼ガスは
排気室10を経て速やかに外部へ排出されることとなる。
この結果、炉室の内部には炉床に形成された透孔9に向
かう下向きの流れが形成されるとともに、バインダーガ
スの燃焼によって生じた熱が炉室を床下から加熱するた
めに炉室の下部の温度が高まり、従来のように炉室内の
温度が上方に向かうほど高くなることが防止される。従
って本発明のセラミック製品焼成炉は、炉内の温度分布
の均一化を図ることができ、同時に脱バインダーを均一
に進行させることもできる。このため、焼成工程での製
品の焼成ムラや特性変動をなくすることができる。
焼成炉においては、製品Wから蒸発したバインダーガス
は炉床板2の透孔9から吸引されて床下の燃焼室7内に
入り、バーナ8によって燃焼される。そして燃焼ガスは
排気室10を経て速やかに外部へ排出されることとなる。
この結果、炉室の内部には炉床に形成された透孔9に向
かう下向きの流れが形成されるとともに、バインダーガ
スの燃焼によって生じた熱が炉室を床下から加熱するた
めに炉室の下部の温度が高まり、従来のように炉室内の
温度が上方に向かうほど高くなることが防止される。従
って本発明のセラミック製品焼成炉は、炉内の温度分布
の均一化を図ることができ、同時に脱バインダーを均一
に進行させることもできる。このため、焼成工程での製
品の焼成ムラや特性変動をなくすることができる。
【0009】また本発明のセラミック製品焼成炉におい
ては、製品から発生したバインダーガスは炉室内に充満
することなく透孔9から床下の燃焼室7に吸引されて速
やかに燃焼されるので、従来のようにバインダーガスを
天井部分から外部へ排出していた構造とは異なり、高濃
度のバインダーガスによる炉体の損傷を防止することが
できる。
ては、製品から発生したバインダーガスは炉室内に充満
することなく透孔9から床下の燃焼室7に吸引されて速
やかに燃焼されるので、従来のようにバインダーガスを
天井部分から外部へ排出していた構造とは異なり、高濃
度のバインダーガスによる炉体の損傷を防止することが
できる。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のセラミ
ック製品焼成炉は脱バインダーゾーンの炉床の床下にバ
ーナーを備えた燃焼室を形成してバインダーガスを燃焼
させるようにしたことにより、高濃度のバインダーガス
による炉体の損傷を防止することができるとともに、炉
内の温度分布の均一化を図り、また脱バインダーを均一
に進行させることにより製品の焼成ムラや特性変動をな
くすることができる。よって本発明は従来の問題点を解
消したセラミック製品焼成炉として、産業の発展に寄与
するところはきわめて大きいものである。
ック製品焼成炉は脱バインダーゾーンの炉床の床下にバ
ーナーを備えた燃焼室を形成してバインダーガスを燃焼
させるようにしたことにより、高濃度のバインダーガス
による炉体の損傷を防止することができるとともに、炉
内の温度分布の均一化を図り、また脱バインダーを均一
に進行させることにより製品の焼成ムラや特性変動をな
くすることができる。よって本発明は従来の問題点を解
消したセラミック製品焼成炉として、産業の発展に寄与
するところはきわめて大きいものである。
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の他の位置における断面図であ
る。
る。
1 炉体 2 炉床板 3 台板 7 燃焼室 8 バーナー 9 透孔
Claims (1)
- 【請求項1】 脱バインダーゾーンの炉床の床下に、バ
ーナーを備えた燃焼室を形成するとともに、この燃焼室
と炉室内部とを、前記バーナーに対して炉の長手方向に
ずらせた位置に設けた透孔を介して連通させたことを特
徴とするセラミック製品焼成炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060095A JP2522878B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | セラミック製品焼成炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060095A JP2522878B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | セラミック製品焼成炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05264172A JPH05264172A (ja) | 1993-10-12 |
JP2522878B2 true JP2522878B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=13132195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4060095A Expired - Lifetime JP2522878B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | セラミック製品焼成炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2522878B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6091601A (ja) * | 1983-10-25 | 1985-05-23 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 希土類・ボロン・鉄系永久磁石用合金粉末の粉砕方法 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP4060095A patent/JP2522878B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05264172A (ja) | 1993-10-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960405 |