JPH0747505B2 - セラミックス製品の焼成方法 - Google Patents
セラミックス製品の焼成方法Info
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- JPH0747505B2 JPH0747505B2 JP27311191A JP27311191A JPH0747505B2 JP H0747505 B2 JPH0747505 B2 JP H0747505B2 JP 27311191 A JP27311191 A JP 27311191A JP 27311191 A JP27311191 A JP 27311191A JP H0747505 B2 JPH0747505 B2 JP H0747505B2
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- Japan
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- firing
- combustion gas
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- ceramic product
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被焼成品であるセラミ
ックス製品に温度ムラを発生させることなく均一に保持
しつつ加熱して、優れた品質のセラミックス製品を得る
ことができるセラミックス製品の焼成方法に関するもの
である。
ックス製品に温度ムラを発生させることなく均一に保持
しつつ加熱して、優れた品質のセラミックス製品を得る
ことができるセラミックス製品の焼成方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】セラミックス製品の焼成方法として、焼
成炉内温度の均一分布を目的で単窯の焼成炉内にセット
されたセラミックス製品に対して、前記焼成炉の各コー
ナ部に配置したバーナの燃焼ガスを焼成炉内を一定方向
に旋回するよう攪拌噴射させながら加熱する焼成方法が
知られている。
成炉内温度の均一分布を目的で単窯の焼成炉内にセット
されたセラミックス製品に対して、前記焼成炉の各コー
ナ部に配置したバーナの燃焼ガスを焼成炉内を一定方向
に旋回するよう攪拌噴射させながら加熱する焼成方法が
知られている。
【０００３】ところが、従来のこの種焼成方法において
はバーナの燃焼ガスが焼成炉内にセットされた被焼成品
であるセラミックス製品の外周面に沿って万遍なく流れ
るものの、セラミックス製品の全ての部分がバーナから
等しい距離にあるわけではないので、バーナ近くの燃焼
ガス流が直接当たる部分においては温度が高くなり、一
方バーナから遠く離れて燃焼ガス流が直接当たらない部
分においては温度が低くなって同じ製品内でも不均一に
加熱されるという場合があった。この結果、焼成後に得
られる製品に焼結不良を発生させたり、製品の切れを発
生させたりして品質的に満足なものが得られない場合が
あるという問題点があった。
はバーナの燃焼ガスが焼成炉内にセットされた被焼成品
であるセラミックス製品の外周面に沿って万遍なく流れ
るものの、セラミックス製品の全ての部分がバーナから
等しい距離にあるわけではないので、バーナ近くの燃焼
ガス流が直接当たる部分においては温度が高くなり、一
方バーナから遠く離れて燃焼ガス流が直接当たらない部
分においては温度が低くなって同じ製品内でも不均一に
加熱されるという場合があった。この結果、焼成後に得
られる製品に焼結不良を発生させたり、製品の切れを発
生させたりして品質的に満足なものが得られない場合が
あるという問題点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、被焼成品であるセラミックス
製品に温度ムラを発生させることなく均一に保持しつつ
加熱することができて、焼成後に得られる製品に焼結不
良や切れ等が発生することを確実に防止し、優れた品質
の焼成品を得ることができるセラミックス製品の焼成方
法を提供することを目的として完成されたものである。
従来の問題点を解決して、被焼成品であるセラミックス
製品に温度ムラを発生させることなく均一に保持しつつ
加熱することができて、焼成後に得られる製品に焼結不
良や切れ等が発生することを確実に防止し、優れた品質
の焼成品を得ることができるセラミックス製品の焼成方
法を提供することを目的として完成されたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のセラミックス製品の焼成方法は、
矩形状の焼成炉内にセットされたセラミックス製品に対
して、前記焼成炉の各コーナ部に配置したバーナの燃焼
ガスを焼成炉内を一定方向に旋回するよう噴射させなが
ら加熱するセラミックス製品の焼成方法において、前記
燃焼ガスの旋回方向を周期的に反転させてセラミックス
製品を均一に加熱することを特徴とするものである。
めになされた本発明のセラミックス製品の焼成方法は、
矩形状の焼成炉内にセットされたセラミックス製品に対
して、前記焼成炉の各コーナ部に配置したバーナの燃焼
ガスを焼成炉内を一定方向に旋回するよう噴射させなが
ら加熱するセラミックス製品の焼成方法において、前記
燃焼ガスの旋回方向を周期的に反転させてセラミックス
製品を均一に加熱することを特徴とするものである。
【０００６】
【実施例】次に、本発明を図面を参照しつつ更に詳細に
説明する。図面はセラミックス製品の焼成工程の概略を
示すもので、図中１は単窯からなる矩形状の焼成炉、２
は該焼成炉１内にセットされた被焼成品である未焼結状
態のセラミックス製品、３は焼成炉１の四隅の各コーナ
部に配置された第１のバーナ、４は同じく前記焼成炉１
の四隅の各コーナ部に配置された第２のバーナである。
説明する。図面はセラミックス製品の焼成工程の概略を
示すもので、図中１は単窯からなる矩形状の焼成炉、２
は該焼成炉１内にセットされた被焼成品である未焼結状
態のセラミックス製品、３は焼成炉１の四隅の各コーナ
部に配置された第１のバーナ、４は同じく前記焼成炉１
の四隅の各コーナ部に配置された第２のバーナである。
【０００７】前記の第１のバーナ３は、例えば燃焼ガス
が焼成炉１内を上面側からみて時計回りの流れとなるよ
うその噴出口を一定方向に揃えて配置されており、一
方、第２のバーナ４は前記第１のバーナ３と隣接する炉
壁に該第１のバーナ３とは燃焼ガス流が反対方向、即ち
上面側からみて反時計回りの流れとなるようその噴出口
を第１のバーナ３とは９０度方向をずらせて、またバー
ナ３とバーナ４はバーナの燃焼ガス流を対向衝突させな
いために同じ高さ位置は避けるよう、例えばバーナ３と
バーナ４はバーナ中心より１００mm〜３００mmずらせて
配置されている。また、図２に示されるように前記第１
のバーナ３および第２のバーナ４は各コーナ部において
複数段配置されており、例えば第１のバーナ３を奇数段
に、第２のバーナ４を偶数段として配置されている。な
お、前記焼成炉１の底面部には排気ファン５に連結され
る吸引ダクト６が開口しており、炉内の雰囲気が適宜外
部へ放出されるよう構成されている。
が焼成炉１内を上面側からみて時計回りの流れとなるよ
うその噴出口を一定方向に揃えて配置されており、一
方、第２のバーナ４は前記第１のバーナ３と隣接する炉
壁に該第１のバーナ３とは燃焼ガス流が反対方向、即ち
上面側からみて反時計回りの流れとなるようその噴出口
を第１のバーナ３とは９０度方向をずらせて、またバー
ナ３とバーナ４はバーナの燃焼ガス流を対向衝突させな
いために同じ高さ位置は避けるよう、例えばバーナ３と
バーナ４はバーナ中心より１００mm〜３００mmずらせて
配置されている。また、図２に示されるように前記第１
のバーナ３および第２のバーナ４は各コーナ部において
複数段配置されており、例えば第１のバーナ３を奇数段
に、第２のバーナ４を偶数段として配置されている。な
お、前記焼成炉１の底面部には排気ファン５に連結され
る吸引ダクト６が開口しており、炉内の雰囲気が適宜外
部へ放出されるよう構成されている。
【０００８】本発明においては、先ず第１のバーナ３を
燃焼して該第１のバーナ３より噴出される燃焼ガスを焼
成炉１内で時計回りに旋回させつつセラミックス製品２
を加熱する。次いで、前記第１のバーナ３を消火しある
いは弱めた状態として第２のバーナ４を燃焼し、該第２
のバーナ４より噴出される燃焼ガスを焼成炉１内で反時
計回りに旋回させつつセラミックス製品２を加熱する。
前記第１のバーナ３と第２のバーナ４とは、例えば３０
〜６０秒毎に周期的に燃焼させることによって焼成炉１
内における燃焼ガスの旋回方向を周期的に反転させるも
のであり、このようにセラミックス製品２を加熱するこ
とによって第１のバーナ３から遠く離れて燃焼ガス流が
直接当たらなかった低温部分を第２のバーナ４の燃焼ガ
ス流によって一気に昇温させ、一方、第１のバーナ３に
近くて燃焼ガス流が直接当たった高温部分は第２のバー
ナ４から遠く離して緩慢に昇温させ、以下同様の手順が
繰り返されてセラミックス製品２は全体として温度むら
がなく極めて均一な温度に保持されつつ加熱焼成が行わ
れることとなる。この結果、焼成後に得られた製品には
焼結不良や切れ等がなく優れた品質のセラミックス製品
を得ることができた。なお、前記焼成炉１内の複数個所
にサーモカップリングを設置して炉内の雰囲気温度のバ
ラツキを測定したところ、本発明においては炉内の温度
差は５℃以下であり、従来方法による場合には温度差が
約２０℃であったのに比べて極めて均一な温度分布で加
熱焼成を行えることが確認できた。
燃焼して該第１のバーナ３より噴出される燃焼ガスを焼
成炉１内で時計回りに旋回させつつセラミックス製品２
を加熱する。次いで、前記第１のバーナ３を消火しある
いは弱めた状態として第２のバーナ４を燃焼し、該第２
のバーナ４より噴出される燃焼ガスを焼成炉１内で反時
計回りに旋回させつつセラミックス製品２を加熱する。
前記第１のバーナ３と第２のバーナ４とは、例えば３０
〜６０秒毎に周期的に燃焼させることによって焼成炉１
内における燃焼ガスの旋回方向を周期的に反転させるも
のであり、このようにセラミックス製品２を加熱するこ
とによって第１のバーナ３から遠く離れて燃焼ガス流が
直接当たらなかった低温部分を第２のバーナ４の燃焼ガ
ス流によって一気に昇温させ、一方、第１のバーナ３に
近くて燃焼ガス流が直接当たった高温部分は第２のバー
ナ４から遠く離して緩慢に昇温させ、以下同様の手順が
繰り返されてセラミックス製品２は全体として温度むら
がなく極めて均一な温度に保持されつつ加熱焼成が行わ
れることとなる。この結果、焼成後に得られた製品には
焼結不良や切れ等がなく優れた品質のセラミックス製品
を得ることができた。なお、前記焼成炉１内の複数個所
にサーモカップリングを設置して炉内の雰囲気温度のバ
ラツキを測定したところ、本発明においては炉内の温度
差は５℃以下であり、従来方法による場合には温度差が
約２０℃であったのに比べて極めて均一な温度分布で加
熱焼成を行えることが確認できた。
【０００９】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、被焼成品であるセラミックス製品に温度ムラを発生
させることなく均一に保持しつつ加熱することができ
て、焼成後に得られる製品に焼結不良や切れ等が発生す
ることを確実に防止し、優れた品質の焼成品を得ること
ができるとともに、更には、均一な加熱状態を維持しつ
つ経済的に焼成処理を行うことができるという利点も有
する。よって本発明は従来の問題点を一掃したセラミッ
クス製品の焼成方法として、産業の発展に寄与するとこ
ろは極めて大である。
は、被焼成品であるセラミックス製品に温度ムラを発生
させることなく均一に保持しつつ加熱することができ
て、焼成後に得られる製品に焼結不良や切れ等が発生す
ることを確実に防止し、優れた品質の焼成品を得ること
ができるとともに、更には、均一な加熱状態を維持しつ
つ経済的に焼成処理を行うことができるという利点も有
する。よって本発明は従来の問題点を一掃したセラミッ
クス製品の焼成方法として、産業の発展に寄与するとこ
ろは極めて大である。
【図１】本発明の実施例を示す切欠平面図である。
【図２】本発明の実施例を示す切欠正面図である。
１ 焼成炉 ２ セラミックス製品 ３ 第１のバーナ ４ 第２のバーナ
Claims (1)
- 【請求項１】 矩形状の焼成炉内にセットされたセラミ
ックス製品に対して、前記焼成炉の各コーナ部に配置し
たバーナの燃焼ガスを焼成炉内を一定方向に旋回するよ
う噴射させながら加熱するセラミックス製品の焼成方法
において、前記燃焼ガスの旋回方向を周期的に反転させ
てセラミックス製品を均一に加熱することを特徴とする
セラミックス製品の焼成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27311191A JPH0747505B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | セラミックス製品の焼成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27311191A JPH0747505B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | セラミックス製品の焼成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0585802A JPH0585802A (ja) | 1993-04-06 |
| JPH0747505B2 true JPH0747505B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=17523286
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27311191A Expired - Fee Related JPH0747505B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | セラミックス製品の焼成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0747505B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112512728A (zh) * | 2020-04-29 | 2021-03-16 | 宁波恒普真空技术有限公司 | 一种双向气氛控制工艺及双向气氛烧结炉 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4524951B2 (ja) * | 2001-05-09 | 2010-08-18 | 株式会社村田製作所 | 熱処理炉、および熱処理炉のガス供給方法 |
| JP2007315699A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Asahi Glass Co Ltd | 炉内加熱方法および炉内加熱装置 |
| JP2011208880A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Shinnetsu Kogyo Kk | 加熱処理装置 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP27311191A patent/JPH0747505B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112512728A (zh) * | 2020-04-29 | 2021-03-16 | 宁波恒普真空技术有限公司 | 一种双向气氛控制工艺及双向气氛烧结炉 |
| WO2021217474A1 (zh) * | 2020-04-29 | 2021-11-04 | 宁波恒普真空技术有限公司 | 一种双向气氛控制工艺及双向气氛烧结炉 |
| CN112512728B (zh) * | 2020-04-29 | 2023-02-10 | 宁波恒普真空科技股份有限公司 | 一种双向气氛控制工艺及双向气氛烧结炉 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0585802A (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19951212 |
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