JP2662760B2 - 鋼管柱とはりとの接合構造 - Google Patents

鋼管柱とはりとの接合構造

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JP2662760B2
JP2662760B2 JP4360020A JP36002092A JP2662760B2 JP 2662760 B2 JP2662760 B2 JP 2662760B2 JP 4360020 A JP4360020 A JP 4360020A JP 36002092 A JP36002092 A JP 36002092A JP 2662760 B2 JP2662760 B2 JP 2662760B2
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直樹 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築や土木、橋梁の分
野において、鋼管柱とはりとの接合構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】先に発明者は、極力数少ない溶接箇所及
びボルトの締め付け箇所で接合できるので、いわばワン
タッチで接合できる鉄骨構造材の接合金物を考案し、こ
れを実願平2-106139号(実開平 4-62804号公報)として
出願した。
【0003】これは、図8に示すようにはりや柱の鉄骨
構造材端へ溶接可能な基部2から接合片3を櫛の歯状に
多数小間隔で一体的に突設し、この接合片3に直交方向
へボルトが貫通する透孔4を形成した接合金物1a,1
b同士の組合せによるものである。
【0004】基部2は鉄骨柱や鉄骨梁などの鉄骨構造材
端へ溶接するもので、接合金物1a,1b相互は櫛の歯
状の接合片3同士を噛合わせ、透孔4に高力ボルト5を
挿通し、ナット6を嵌めて締め付けることにより、鉄骨
構造材同士を該接合片3の結合を介して接合するもので
ある。
【0005】このようにすることにより、接合金物1
a,1b相互は櫛の歯状の接合片3同士が交互に位置し
て噛合い、しかもこの噛合いを直交方向に高力ボルト5
で締め付けるので、各櫛の歯状の接合片3は2面摩擦に
よりボルトの軸力の90%以上を伝達することができる。
【0006】また、各接合片3は櫛の歯状に極力小さく
細分化されているので、各接合片3の断面軸方向耐力は
前記摩擦力より小さい。すなわち、各接合片3は高力ボ
ルト5で摩擦力が与えられると、その断面耐力を100 %
発揮できるようになり、2冊の本を頁を絡ませて組み合
わせるように接合金物1a,1b同士は分離しにくいも
のとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示す実
願平2-106139号(実開平4-62804 号公報)の鉄骨構造材
の接合金物を用いる場合であっても、図4に示すように
鋼管柱7とはり8との接合部であって鋼管柱7側にダイ
ヤフラム等の補強がないものでは、鋼管柱7ははり8の
力に耐え切れなくなり、変形するおそれがある。
【0008】このような鋼管柱7の変形を防ぐには、図
5に示すように鋼管柱7の内部にダイヤフラム9を設け
る内ダイヤフラム形式や、図6に示す鋼管柱7の内部と
外部に連続するようにダイヤフラム9を設ける通しダイ
ヤフラム形式、図7に示すように鋼管柱7の外周部にダ
イヤフラム9を設ける外ダイヤフラム形式などで柱はり
仕口の補強を行うことが行われている。
【0009】しかし、図5乃至図7のごときダイヤフラ
ム形式では、これを鋼管柱の外周面に溶接したり、位置
決めをしなけれならないので、複雑な補強方法を取るこ
ととなり、接合が困難であります。
【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、ダイヤフラム形式での複雑な補強方法を取ることな
く、極力数少ない溶接箇所及びボルトの締め付け箇所
で、簡単に接合でき、しかもダイヤフラムを用いたのと
同様の鋼構造とすることができる鋼管柱とはりとの接合
構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、はりのフランジ巾と同程度の巾の基部から接
合片を櫛の歯状に多数小間隔で一体的に突設し、この接
合片に直交方向へボルトが貫通する透孔を形成した第1
の接合金物を該基部側をはりの上下フランジ端に固定す
ることではり端に設け、同様な巾の基部から接合片を櫛
の歯状に多数小間隔で一体的に突設し、この接合片に直
交方向へボルトが貫通する透孔を形成した第2の接合金
物を、その取付け位置を鋼管柱外周面で前記第1の接合
金物の取付け位置に対応させて、基部側を溶接すること
で鋼管柱に設け、該鋼管柱外周面のコーナー部には、隣
接する第2の接合金物の基部同士をつなぐ厚手の湾曲板
からなる当板状の補強金物を取り付け、前記第1、第2
の接合金物の接合片同士を噛合わせ、透孔にボルトを挿
通して締め付けることにより、はりと鋼管柱とを接合金
物同士の結合を介して接合することを要旨とするもので
ある。
【0012】
【作用】本発明によれば、接合金物相互は接合片同士が
交互に位置して噛合い、しかもこの噛合いを直交方向に
ボルトで締め付けるので、各接合片は2面摩擦によりボ
ルトの軸力の90%以上を伝達することができる。また、
各接合片は櫛の歯状に極力小さく細分化されているの
で、各接合片の断面軸方向耐力は前記摩擦力より小さ
い。
【0013】すなわち、各接合片はボルトで摩擦力が与
えられると、その断面耐力を100 %発揮できるようにな
り、2冊の本を頁を絡ませて組み合わせるように接合金
物同士は分離しにくいものとなる。
【0014】また、柱はり仕口である鋼管柱の外周面に
は第2の接合金物の基部側が溶接され、この部分が鋼管
柱の補強として作用するので、鋼管柱はダイヤフラムな
しでも変形しにくいものとなる。この第2の接合金物の
取付け位置は、はりの上下フランジ端からの第1の接合
金物に対応させて上下にあるので、柱はり仕口を効果的
に鋼構造とすることができる。
【0015】しかも、鋼管柱は第2の接合金物の基部側
と当板状の補強金物との連続体で外周面をたが状に補強
され、ダイヤフラムを用いたのと同様の鋼構造とするこ
とができる。なお、当板状の補強金物は厚手の湾曲板か
らなるので、それ自体が耐力の高いものであり、耐力を
向上する上で優れる。とくに、この補強金物を用いるこ
とは、鋼管柱の径とはり巾が異なり、第2の接合金物の
基部側の巾が鋼管柱の径に比べて小さい場合に効果的な
補強を可能とする。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1は本発明の鋼管柱とはりとの接合構造の
1実施例を示す平面図、図2は同上正面図で、図中7は
鋼管柱、8はH型鉄骨によるはりである。
【0017】これら鋼管柱7やはり8に設ける第1の接
合金物1aおよび第2の接合金物1bは、前記図8で説
明したのと同じく、鉄骨構造材端へ溶接可能な基部2か
ら接合片3を櫛の歯状に多数小間隔で一体的に突設し、
この接合片3に直交方向へボルトが貫通する透孔4を形
成したものである。
【0018】はり8の上下フランジ8a端には、このフ
ランジ8aの巾と同程度の巾の基部2を有する第1の接
合金物1aを該基部2側を溶接もしくはボルト止めその
他の手段で固定することで設ける。
【0019】また、鋼管柱7の外周面には、前記第1の
接合金物1aと同様な巾の基部2を有する第2の第2の
接合金物1bを、その取付け位置を鋼管柱7外周面で前
記第1の接合金物1aの取付け位置に対応させて、その
基部2側を溶接することで設ける。
【0020】さらに、鋼管柱7の外周面のコーナー部に
は、隣接する面に設けた第2の接合金物1bの基部2同
士をつなぐように当板状の補強金物10を、この鋼管柱7
や基部2に溶接するように取り付ける。図3にこの当板
状の補強金物10を示すが、厚手の湾曲板で、内側は、直
角で柱7の外周面のコーナー部の曲率がいかような場合
にも対応できるようになっている。なお、鋼管柱7の外
周面のコーナー部と同じ曲率のアールとなっていても良
い。
【0021】これらはり8への第1の接合金物1aの取
り付け、および、鋼管柱7への第2の接合金物1bや当
板状の補強金物10の取り付けは、予め工場サイドで行
う。
【0022】このようにして現場では、この第1、第2
の接合金物1a,1bの接合片3同士を噛合わせ、透孔
4に高力ボルト5を挿通してナット6で締め付けること
により、はり8と鋼管柱7とを接合金物1a,1b同士
の結合を介して接合する。
【0023】なお、鋼管柱7の径とはり8の巾がさほど
差がなく、第2の接合金物1bの基部2側の巾が鋼管柱
7の径に比べて差がない場合には、当板状の補強金物10
の取り付けはこれを省略してもよい。
【0024】また、鋼管柱7は図示のようなボックス柱
の場合のみならず、円柱の場合でも本発明は適用でき、
当板状の補強金物10もこの円柱の曲率に合わせたものが
使用できる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の鋼管柱とはり
との接合構造は、鋼管柱をダイヤフラム形式での複雑な
補強方法を取ることなく簡単に補強でき、しかも、鋼管
柱とはりとを極力数少ない溶接箇所及びボルトの締め付
け箇所で、簡単に接合でき、しかもダイヤフラムを用い
たのと同様の鋼構造とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管柱とはりとの接合構造の1実施例
を示す平面図である。
【図2】本発明の鋼管柱とはりとの接合構造の1実施例
を示す正面図である。
【図3】当板状の補強金物の斜視図である。
【図4】鋼管柱とはりとの接合部の変形状態を示す平面
図である。
【図5】従来例で内ダイヤフラム形式の平面図である。
【図6】従来例で通しダイヤフラム形式の平面図であ
る。
【図7】従来例で外ダイヤフラム形式の平面図である。
【図8】接合金物の斜視図である。
【符号の説明】
1a…第1の接合金物 1b…第2の接
合金物 2…基部 3…接合片 4…透孔 5…高力ボルト 6…ナット 7…鋼管柱 8…はり 8a…フランジ 9…ダイヤフラム 10…当板状の補
強金物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はりのフランジ巾と同程度の巾の基部か
    ら接合片を櫛の歯状に多数小間隔で一体的に突設し、こ
    の接合片に直交方向へボルトが貫通する透孔を形成した
    第1の接合金物を該基部側をはりの上下フランジ端に固
    定することではり端に設け、同様な巾の基部から接合片
    を櫛の歯状に多数小間隔で一体的に突設し、この接合片
    に直交方向へボルトが貫通する透孔を形成した第2の接
    合金物を、その取付け位置を鋼管柱外周面で前記第1の
    接合金物の取付け位置に対応させて、基部側を溶接する
    ことで鋼管柱に設け、該鋼管柱外周面のコーナー部に
    は、隣接する第2の接合金物の基部同士をつなぐ厚手の
    湾曲板からなる当板状の補強金物を取り付け、前記第
    1、第2の接合金物の接合片同士を噛合わせ、透孔にボ
    ルトを挿通して締め付けることにより、はりと鋼管柱と
    を接合金物同士の結合を介して接合することを特徴とし
    た鋼管柱とはりとの接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01151511U (ja) * 1988-03-31 1989-10-19
JPH0712483Y2 (ja) * 1990-10-09 1995-03-29 鹿島建設株式会社 鉄骨構造材の接合構造

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