JP2507056Y2 - 踏切板 - Google Patents

踏切板

Info

Publication number
JP2507056Y2
JP2507056Y2 JP1991069457U JP6945791U JP2507056Y2 JP 2507056 Y2 JP2507056 Y2 JP 2507056Y2 JP 1991069457 U JP1991069457 U JP 1991069457U JP 6945791 U JP6945791 U JP 6945791U JP 2507056 Y2 JP2507056 Y2 JP 2507056Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
railroad crossing
foamed resin
plate
resin molded
molded body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991069457U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0522603U (ja
Inventor
育弘 前
健司 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Kasei Co Ltd filed Critical Sekisui Kasei Co Ltd
Priority to JP1991069457U priority Critical patent/JP2507056Y2/ja
Publication of JPH0522603U publication Critical patent/JPH0522603U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2507056Y2 publication Critical patent/JP2507056Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道の電線等の補修な
どに使用される工事用車両を軌道上に進入させるために
使用される踏切板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道の修理や補修工事等の場所に
迅速に移動できるようにして、それらの工事をより早く
開始して迅速に完了させるために、トラックに軌道用の
車輪および軌道上でその車体を持ち上げるジャッキを設
けた工事用車両が使用されるようになってきている。
【0003】そのような工事用車両を軌道上に進入させ
るために、従来では、例えば図4に示すように、軌道2
1上をその工事用車両が横切ることのできるように、木
製などの枕木22を踏切板として用いており、その使用
方法は、適当な大きさに切断された枕木22を軌道21
を横切るように各線路を挟んで、前記工事用車両の左右
のタイヤ間隔に合わせて2列平行に並べ、さらに、工事
用車両をそれら枕木22上に乗り上げ易くするために、
それらの各両端側に傾斜を形成するように砕石23をそ
れぞれ積み上げていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な枕木22を用いるのでは、その重量が重いため、運
搬、設置の作業に手間がかかり、また、作業中にそのよ
うな枕木22を足の上に落とすと、大きなケガにつなが
るという問題を生じている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の踏切板は、上記
課題を解決するために、工事用車両を載置しうる強度を
備える発泡樹脂成形体が、鉄道等の軌道の高さに応じた
略直方体形状に成形され、上記発泡樹脂成形体の底面に
支え板が貼り付けられていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、発泡樹脂成形体の底面に
支え板が貼り付けられているので、軌道に敷き詰められ
ている砕石などの凹凸による発泡樹脂成形体の変形が防
止されることから、工事用車両を載置する踏切板として
用いることができる。これにより、踏切板が主に発泡樹
脂から成るので、その踏切板を従来より軽量なものとす
ることができる。
【0007】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図3に
基づいて説明すれば、以下の通りである。踏切板には、
図1に示すように、2種の踏切板が使用され、それぞれ
を外側用踏切板1、内側用踏切板2と呼び、外側用踏切
板1には、成形性や圧縮強度に優れた発泡樹脂であるス
チレン改質ポリエチレン発泡樹脂を略直方体形状に成形
した発泡樹脂成形体1aが使用され、その形状は、長さ
1400mm、幅 500mm、長さ方向一端から長さ1000mmまでは
高さ 150mmであって、そこから、発泡樹脂成形体1aが
さらに長さ方向に延びるにつれ、その高さが直線状に、
長さ方向での端面での高さが40mmまで低くなる傾斜部1
bを備えている。
【0008】一方、内側用踏切板2には、長さ1000mm、
幅 500mm、高さ 150mmの直方体形状に成形された発泡樹
脂成形体2aが使用される。また、それら発泡樹脂成形
体1a・2aの底面のほぼ全面には、厚さ12mmの合板等
の支え板3がそれぞれ貼り付けられている。
【0009】上記各発泡樹脂成形体1a・2aは、ポリ
エチレン樹脂粒子にスチレンモノマーを重合してスチレ
ン改質樹脂を得た後、そのスチレン改質樹脂に発泡剤を
含浸させた発泡性樹脂粒子を、成形型内に充填し、蒸気
などの加熱媒体により加熱し、所定発泡倍率に膨張させ
て得られるスチレン改質ポリエチレン発泡樹脂成形体
〔商品名:ピオセラン、積水化成品工業(株)製〕であ
る。
【0010】なお、上記実施例では、そのスチレン改質
ポリエチレン発泡樹脂の発泡倍率15倍の成形体(見掛け
比重、0.067g/cm3程度)を用いており、その圧縮強度
は、それを JIS K6767により測定したところ、規定ひ
ずみ10%で 3.5kg/cm2、規定ひずみ25%で 4.0kg/cm2
規定ひずみ50%で 5.1kg/cm2であった。
【0011】その上、発泡樹脂成形体1aに張りつけら
れた支え板3では、その幅方向に形成されて支え板3の
長さ方向両端にいたる直線状の幅10mmの隙間3aが、複
数、所定の間隔で相互に平行に設けられていて、よっ
て、発泡樹脂成形体1は、各隙間3a…によってより大
きな可撓性が付与されている。
【0012】発泡樹脂成形体1a・2aには、所定の圧
縮強度、例えば2kg/cm2以上の圧縮強度(規定ひずみ、
25%)を備えた発泡樹脂成形体であれば、前記のスチレ
ン改質ポリエチレン発泡樹脂に限らず、エチレンまたは
プロピレンの単独重合体、エチレン−プロピレン、エチ
レン−酢酸ビニルの共重合体などのポリオレフィン系樹
脂、スチレン系樹脂などの発泡樹脂成形体を使用しても
よい。
【0013】また、支え板3としては、ベニヤ板等の合
板や木材の一枚板、あるいは、所定の強度を有するゴム
等からなる樹脂板を使用してもよい。
【0014】したがって、支え板3の見掛け比重が1g
/cm3程度で、各発泡樹脂成形体1a・2aの見掛け比重
が 0.1g/cm3程度であるので、外側踏切板1は17.5kg程
度に、また、内側踏切板2は13.5kg程度となる。
【0015】このような上記踏切板の使用法としては、
図2に示すように、2個の外側用踏切板1・1を、鉄道
などの軌道4の各線路4a・4aの外側にほぼ直角にそ
れぞれ近接して、かつ、傾斜部1bが外側としてほぼ直
線上にそれぞれ枕木5や砕石6上に載置する。さらに、
2個の外側用踏切板1・1を、所定の間隔で平行にそれ
ぞれ同様に載置する。また、2個の内側用踏切板2・2
を、軌道4の内側に各線路4a・4aを挟んで、直線上
にそれぞれ載置された各外側用踏切板1・1間とやはり
直線上となるようにそれぞれ載置する。
【0016】このようにして軌道4を横切るように各踏
切板1・2が載置された後、図3に示すように、工事用
車両である工事用トラック7を一方の各外側用踏切板1
・1における傾斜部1bから乗り上げて、各外側用踏切
板1および内側用踏切板2上に進め、所定の位置、例え
ば軌道4を横切って跨ぐ位置まで進めると停止させる。
これらの踏切板1・2は、工事用トラック7の6本ある
タイヤの各踏切板1・2に対する総当接面積が2000cm2
程度であるので、4トン程度の重量まで耐えることがで
き、また、上記の工事用トラック7の総重量は3トン程
度であるので、上記踏切板1・2は充分にその重量に耐
えることができる。
【0017】その後は図示しないが、工事用トラック7
の下部中央部に設けたジャッキで、その工事用トラック
7を軌道4上に固定して、架線や信号機などの修理や補
修工事を行う。このとき、工事用トラック7の重量は各
踏切板1・2にはかかっていない。
【0018】このようにして踏切板が使用され、工事用
トラック7の入ることのできる位置であれば、どのよう
な軌道4上にも、上記の各踏切板1・2を用いて工事用
トラック7を移動させることが可能となる。
【0019】ところで、従来では、踏切板として木製等
の枕木を用いていたため、その重量が重く、踏切板の運
搬や設置に手間取り、その上、その設置等の作業中に、
例えば足の上にその踏切板を落としたりすると、大きな
ケガに繋がり易かった。
【0020】しかしながら、上記実施例の踏切板では、
その重量が約1/7であり、作業員による各踏切板1・
2の運搬や設置は容易なものとなり、また、そのような
軽量の踏切板1・2を、作業中、万が一例えば足の上に
落としても、大きなケガに至ることが低減される。
【0021】その上、各踏切板1・2の底面に支え板3
が貼り付けられているので、砕石6上のように平面では
なく凸凹形状の面に各踏切板1・2が載置されても、各
発泡樹脂成形体1a・2a部分が変形したり、割れたり
することはない。また、外側用踏切板1の支え板3に
は、隙間3a…が設けられているため、外側用踏切板1
は可撓性に優れ、砕石6上や枕木5と砕石6との境目の
ように不陸にも追随できるものとなっている。よって、
各踏切板1・2は、従来より使用勝手の良いものとなっ
ている。
【0022】なお、各発泡樹脂成形体1a・2aおよび
支え板3から成る踏切板1・2の形状は、上記のように
限定されるものではなく、作業員が運搬できる大きさお
よび重さの範囲内で、線路4a・4a間の距離や高さに
応じて変更できる。
【0023】さらに、各踏切板1・2の上面に、支え板
3と同様な板を張りつけた構成としてもよい。このよう
な構成とすることにより、各踏切板1・2に掛かる工事
用トラック7等の重量が分散されるため、より多くの重
量を支えることができ、各踏切板1・2の適用範囲を拡
大することが可能となる。
【0024】
【考案の効果】本考案の踏切板は、以上のように、工事
用車両を載置しうる強度を備える発泡樹脂成形体が、鉄
道等の軌道の高さに応じた略直方体形状に成形され、上
記発泡樹脂成形体の底面に支え板が貼り付けられている
構成である。
【0025】それゆえ、踏切板が主に発泡樹脂から成る
ので、その踏切板を従来より軽量なものとすることがで
きる。この結果、踏切板の運搬、設置の作業を容易なも
のとすることができるという効果を奏し、さらに、その
作業中において踏切板を、万一、例えば足の上に落とし
ても、それによって大きなケガに至るということが減少
するという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の踏切板の斜視図である。
【図2】軌道上に載置された上記踏切板の斜視図であ
る。
【図3】工事用車両を乗せた上記踏切板の斜視図であ
る。
【図4】従来の踏切板の斜視図である。
【符号の説明】
1a 発泡樹脂成形体 2a 発泡樹脂成形体 3 支え板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工事用車両を載置しうる強度を備える発泡
    樹脂成形体が、鉄道等の軌道の高さに応じた略直方体形
    状に成形され、上記発泡樹脂成形体の底面に支え板が貼
    り付けられていることを特徴とする踏切板。
JP1991069457U 1991-08-30 1991-08-30 踏切板 Expired - Lifetime JP2507056Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991069457U JP2507056Y2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 踏切板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991069457U JP2507056Y2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 踏切板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0522603U JPH0522603U (ja) 1993-03-23
JP2507056Y2 true JP2507056Y2 (ja) 1996-08-14

Family

ID=13403202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991069457U Expired - Lifetime JP2507056Y2 (ja) 1991-08-30 1991-08-30 踏切板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2507056Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018188881A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 サコス株式会社 踏切マット

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5647541B2 (ja) * 2011-02-24 2014-12-24 積水化成品工業株式会社 鉄道工事用仮設道路とその施工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018188881A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 サコス株式会社 踏切マット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0522603U (ja) 1993-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2500956C (en) Noise and vibration mitigating mat
US3469783A (en) Railroad crossing
US4641779A (en) Concrete grade crossing system
US3358927A (en) Rail tie down assembly
US20030085293A1 (en) Engineered railroad ties
JP2507056Y2 (ja) 踏切板
US2442939A (en) Freight car straightening device
US5983584A (en) Ice rink cover
JP2586597Y2 (ja) 軌道工事用ブロック
JP6247068B2 (ja) 仮張
CA2445672C (en) Cross-tie for railroad rail assembly and method of manufacturing the same
JP4121573B2 (ja) 鉄道車両用スコッチ
US5605282A (en) Tire railroad ties
CN215552841U (zh) 一种钢筋桁架楼承板运输装置
JPH0319322B2 (ja)
JP2522421Y2 (ja) 軌陸式作業車用渡り板
EP0958994A2 (en) Decking plank
JP2573309B2 (ja) 窯業系製品の養生装置
US20010041092A1 (en) Paving element
CN214882690U (zh) 一种稳定性强的新型整体式道口板
CN202626877U (zh) 中空护栏板
JPS5912242Y2 (ja) 踏切舗道
JP4376471B2 (ja) 軌陸式作業車用渡し板
JP2534562Y2 (ja) 軌道用踏切構造
RU2100514C1 (ru) Железнодорожный переезд

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term