JP2504679B2 - ワ―ク供給装置 - Google Patents
ワ―ク供給装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はワーク供給装置に係
り、さらに詳しくは、長尺の帯板の供給に適するワーク
供給装置に関するものである。
り、さらに詳しくは、長尺の帯板の供給に適するワーク
供給装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、ワークの供給装置としては、
必要なデータをすべて入力してＮＣ制御によりワークを
搬入用のワークテーブルに供給するクレーンやロボット
がある。このＮＣ制御によるワークの供給は通常の板材
等に対して行われているが、長尺の帯板には用いられて
いない。このような長尺の帯板については、作業者がク
レーンやホイストを使用してワークを供給したり、作業
者の人力によりワークを供給したりするのが一般的であ
る。
必要なデータをすべて入力してＮＣ制御によりワークを
搬入用のワークテーブルに供給するクレーンやロボット
がある。このＮＣ制御によるワークの供給は通常の板材
等に対して行われているが、長尺の帯板には用いられて
いない。このような長尺の帯板については、作業者がク
レーンやホイストを使用してワークを供給したり、作業
者の人力によりワークを供給したりするのが一般的であ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ＮＣ制御によりワークの供
給を行う場合に必要な各種データを入力しなければなら
ないし、非常にたわみやすい長尺の帯板について対応で
きる装置ではない。また、作業者がクレーン等で行う場
合には帯板が長い上に非常にたわみやすいため熟練を要
するし面倒である。さらに、安全性の面からも問題あ
り、ワークの供給の自動化を困難にしている。
うな従来の技術にあっては、ＮＣ制御によりワークの供
給を行う場合に必要な各種データを入力しなければなら
ないし、非常にたわみやすい長尺の帯板について対応で
きる装置ではない。また、作業者がクレーン等で行う場
合には帯板が長い上に非常にたわみやすいため熟練を要
するし面倒である。さらに、安全性の面からも問題あ
り、ワークの供給の自動化を困難にしている。
【０００４】この発明の目的は、このような従来の技術
に着目してなされたものであり、長尺の帯板を自動的に
安全にワークテーブルに供給することのできるワーク供
給装置を提供することにある。
に着目してなされたものであり、長尺の帯板を自動的に
安全にワークテーブルに供給することのできるワーク供
給装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明に係るワーク供
給装置は、上記の目的を達成するために、加工機へワー
クを搬入するワークテーブルおよびワークを載置した材
料台の上方を跨ぐ一対の梁部材を所定間隔をおいて設
け、この一対の梁部材を連結すると共にこの梁部材に沿
って移動自在な横梁を設け、ワークを吸着して上下動自
在な吸着板を有する吊下げ部を前記横梁に複数設け、こ
の吸着板にワーク上面を検出する高さセンサおよびワー
クの端部を検出するワーク端検出センサを設けてなるも
のである。前記ワーク供給装置において、吸着板を上下
移動せしめる流体シリンダを設けると共にこの流体シリ
ンダのピストンロッドの先端を前記吸着板に上下方向の
あそびを有する状態で取付けてなることが望ましい。
給装置は、上記の目的を達成するために、加工機へワー
クを搬入するワークテーブルおよびワークを載置した材
料台の上方を跨ぐ一対の梁部材を所定間隔をおいて設
け、この一対の梁部材を連結すると共にこの梁部材に沿
って移動自在な横梁を設け、ワークを吸着して上下動自
在な吸着板を有する吊下げ部を前記横梁に複数設け、こ
の吸着板にワーク上面を検出する高さセンサおよびワー
クの端部を検出するワーク端検出センサを設けてなるも
のである。前記ワーク供給装置において、吸着板を上下
移動せしめる流体シリンダを設けると共にこの流体シリ
ンダのピストンロッドの先端を前記吸着板に上下方向の
あそびを有する状態で取付けてなることが望ましい。
【０００６】
【作用】この発明に係るワーク供給装置によれば、ワー
クテーブルおよび材料台の上方を跨いで設けられた梁部
材に沿って横梁が移動自在に設けられている。この横梁
には、ワークを吸着して上下動自在な吸着板を有する吊
下げ部が複数個設けられているので、材料台に載置され
た長尺で且つ非常にたわみ易いワークに対しても確実に
吊り下げてワークテーブルへ供給することができる。
クテーブルおよび材料台の上方を跨いで設けられた梁部
材に沿って横梁が移動自在に設けられている。この横梁
には、ワークを吸着して上下動自在な吸着板を有する吊
下げ部が複数個設けられているので、材料台に載置され
た長尺で且つ非常にたわみ易いワークに対しても確実に
吊り下げてワークテーブルへ供給することができる。
【０００７】この時、吸着板にはワークの上面を検出す
る高さセンサが設けられているので材料台に載置された
ワークの上面の高さがわからなくても吸着板をワークの
上面に位置決めできる。さらに、吸着板にはワークの端
部を検出するためのワーク端検出センサが設けられてい
るので、運ぼうとしているワークの真上に吸着板を位置
決めすることができる。
る高さセンサが設けられているので材料台に載置された
ワークの上面の高さがわからなくても吸着板をワークの
上面に位置決めできる。さらに、吸着板にはワークの端
部を検出するためのワーク端検出センサが設けられてい
るので、運ぼうとしているワークの真上に吸着板を位置
決めすることができる。
【０００８】ここで、吸着板を上下動せしめる流体シリ
ンダのピストンロッドを上下方向のあそびを持った状態
で吸着板に取付けているので、流体シリンダにより吸着
板を下降させる際に吸着板がワークに激しく衝突するこ
とがない。
ンダのピストンロッドを上下方向のあそびを持った状態
で吸着板に取付けているので、流体シリンダにより吸着
板を下降させる際に吸着板がワークに激しく衝突するこ
とがない。
【０００９】
【実施例】以下、この発明の好適な一実施例を図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【００１０】図１〜図３にワーク供給装置１の全体を示
す。このワーク供給装置１は、所定の間隔をおいて鉛直
に立設された複数の柱３と、この柱３の上端同士を連結
する梁部材５から構成されるコ字状の門型フレーム７を
一対有している。梁部材５，５の上面には各々ガイドレ
ール９Ｕ，９Ｌおよび駆動用レール１１Ｕ，１１Ｌが設
けてあり、このガイドレール９Ｕ，９Ｌの上側にはこの
ガイドレール９Ｕ，９Ｌに沿って左右方向（図中Ａ方
向）へ移動位置決め自在の移動クレーン１３が設けられ
ている。
す。このワーク供給装置１は、所定の間隔をおいて鉛直
に立設された複数の柱３と、この柱３の上端同士を連結
する梁部材５から構成されるコ字状の門型フレーム７を
一対有している。梁部材５，５の上面には各々ガイドレ
ール９Ｕ，９Ｌおよび駆動用レール１１Ｕ，１１Ｌが設
けてあり、このガイドレール９Ｕ，９Ｌの上側にはこの
ガイドレール９Ｕ，９Ｌに沿って左右方向（図中Ａ方
向）へ移動位置決め自在の移動クレーン１３が設けられ
ている。
【００１１】前記一対の門型フレーム７は、ワークを搬
入するワークテーブル１５およびワークテーブル１５に
近接して設けられている材料台１７（ここでは２台使
用）を跨いだ状態でワークテーブル１５に対して直交す
る方向へ設けられている。この材料台１７は、載置され
ているフラットバーＦＢの重量の変化に伴って上下動す
るものを敢えて使用する必要はない。通常フラットバー
ＦＢは複数列並べたものを複数段重ねた状態で梱包し運
搬するのが常であるため、材料台１７の上には梱包され
運搬された時の状態のまま載置し、梱包のみを解いたも
のである。
入するワークテーブル１５およびワークテーブル１５に
近接して設けられている材料台１７（ここでは２台使
用）を跨いだ状態でワークテーブル１５に対して直交す
る方向へ設けられている。この材料台１７は、載置され
ているフラットバーＦＢの重量の変化に伴って上下動す
るものを敢えて使用する必要はない。通常フラットバー
ＦＢは複数列並べたものを複数段重ねた状態で梱包し運
搬するのが常であるため、材料台１７の上には梱包され
運搬された時の状態のまま載置し、梱包のみを解いたも
のである。
【００１２】前記移動クレーン１３は、前記ガイドレー
ル９に沿って移動する台車１９Ｕ，１９Ｌと、この台車
１９Ｕ，１９Ｌ間を図中上下方向に連結する横梁として
のトラス梁２１を有している。また、台車１９Ｕ，１９
Ｌ間にはドライブシャフト２３が各々軸受２５により回
転自在に設けられており、このドライブシャフト２３の
両端部付近で前記駆動用レール１１Ｕ，１１Ｌに対応す
る位置には移動用の車２７，２７が各々設けられてい
る。
ル９に沿って移動する台車１９Ｕ，１９Ｌと、この台車
１９Ｕ，１９Ｌ間を図中上下方向に連結する横梁として
のトラス梁２１を有している。また、台車１９Ｕ，１９
Ｌ間にはドライブシャフト２３が各々軸受２５により回
転自在に設けられており、このドライブシャフト２３の
両端部付近で前記駆動用レール１１Ｕ，１１Ｌに対応す
る位置には移動用の車２７，２７が各々設けられてい
る。
【００１３】図中下側の台車１９Ｌ上にはスプロケット
２９を装着した駆動モータ３１が設けられており、前記
ドライブシャフト２３の端部（図１中下側の端部）に設
けられているスプロケット３３をチェーン３５により回
転駆動している。
２９を装着した駆動モータ３１が設けられており、前記
ドライブシャフト２３の端部（図１中下側の端部）に設
けられているスプロケット３３をチェーン３５により回
転駆動している。
【００１４】以上のように構成されているので、駆動モ
ータ３１がチェーン３５を介してドライブシャフト２３
を回転駆動すると車２７が駆動用レール１１Ｕ，１１Ｌ
上を走行するので移動クレーン１３がガイドレール９
Ｕ，９Ｌに沿って材料台１７とワークテーブル１５の間
を図中Ａ方向に移動することになる。ここで、二つの台
車１９Ｕ，１９Ｌはドライブシャフト２３により同期し
て回転する車２７，２７によって移動されるので、常に
同じ距離移動することになる。
ータ３１がチェーン３５を介してドライブシャフト２３
を回転駆動すると車２７が駆動用レール１１Ｕ，１１Ｌ
上を走行するので移動クレーン１３がガイドレール９
Ｕ，９Ｌに沿って材料台１７とワークテーブル１５の間
を図中Ａ方向に移動することになる。ここで、二つの台
車１９Ｕ，１９Ｌはドライブシャフト２３により同期し
て回転する車２７，２７によって移動されるので、常に
同じ距離移動することになる。
【００１５】一方、図４を併せて参照するに、移動クレ
ーン１３のトラス梁２１は断面矩形状に組まれており、
その下側には所定の間隔で複数の吊下げ部３７が設けら
れている。例えば、６ｍ定尺物のフラットバーＦＢを吊
り下げるべく１．２ｍ間隔で合計６個の吊下げ部３７が
設けてある。
ーン１３のトラス梁２１は断面矩形状に組まれており、
その下側には所定の間隔で複数の吊下げ部３７が設けら
れている。例えば、６ｍ定尺物のフラットバーＦＢを吊
り下げるべく１．２ｍ間隔で合計６個の吊下げ部３７が
設けてある。
【００１６】吊下げ部３７は、トラス梁２１の下側に４
本の支持ポスト３９により水平に吊下げられたベースプ
レート４１と、フラットバーＦＢを吸着するマグネット
ＭＧを備えた矩形状の吸着板４３（図５参照）を上下移
動させるべく前記ベースプレート４１の中央にベースプ
レート４１を貫通して設けた１個の流体シリンダとして
のエアシリンダ４５と、吸着板４３を水平を保持した状
態で上下動させるべく前記ベースプレート４１を貫通し
て四隅に設けた４本のガイドポスト４７とを備えてい
る。
本の支持ポスト３９により水平に吊下げられたベースプ
レート４１と、フラットバーＦＢを吸着するマグネット
ＭＧを備えた矩形状の吸着板４３（図５参照）を上下移
動させるべく前記ベースプレート４１の中央にベースプ
レート４１を貫通して設けた１個の流体シリンダとして
のエアシリンダ４５と、吸着板４３を水平を保持した状
態で上下動させるべく前記ベースプレート４１を貫通し
て四隅に設けた４本のガイドポスト４７とを備えてい
る。
【００１７】吸着板４３の上面中央部にはカップリング
４９が設けられており、前記エアシリンダ４５のピスト
ンロッド５１先端に設けられている係止板５３を係止す
るようになっている。このカップリング４９はあそびと
しての内部空間５５を有している。この内部空間５５は
ピストンロッド５１の係止板５３の厚さに比して上下方
向に長いため、係止板５３はカップリング４９により固
定されずに内部空間内においてある程度上下動する余裕
がある。
４９が設けられており、前記エアシリンダ４５のピスト
ンロッド５１先端に設けられている係止板５３を係止す
るようになっている。このカップリング４９はあそびと
しての内部空間５５を有している。この内部空間５５は
ピストンロッド５１の係止板５３の厚さに比して上下方
向に長いため、係止板５３はカップリング４９により固
定されずに内部空間内においてある程度上下動する余裕
がある。
【００１８】図５および図７を参照するに、吸着板４３
には合計５個のマグネットＭＧが設けられており、個々
に制御できるようになっている。さらに、図６および図
７を併せて参照するに、吸着板４３には最上段のフラッ
トバーＦＢの高さ位置を検出するための高さセンサ５７
と、最もワークテーブル１５側のフラットバーＦＢ端部
を検出するためのワーク端検出センサ５９が設けられて
いる。
には合計５個のマグネットＭＧが設けられており、個々
に制御できるようになっている。さらに、図６および図
７を併せて参照するに、吸着板４３には最上段のフラッ
トバーＦＢの高さ位置を検出するための高さセンサ５７
と、最もワークテーブル１５側のフラットバーＦＢ端部
を検出するためのワーク端検出センサ５９が設けられて
いる。
【００１９】高さセンサ５７は、吸着板４３の下面から
突出するように付勢されている接触子６１と、この接触
子６１が図６中Ｂ方向へ回動すればオンとなるリミット
スイッチ６３を有している。従って、前述のエアシリン
ダ４５を作動させて吸着板４３を下降させ、接触子６１
がフラットバーＦＢの上面に当接すると接触子６１が図
６中Ｂ方向へ回動してリミットスイッチ６３がオンとな
る。
突出するように付勢されている接触子６１と、この接触
子６１が図６中Ｂ方向へ回動すればオンとなるリミット
スイッチ６３を有している。従って、前述のエアシリン
ダ４５を作動させて吸着板４３を下降させ、接触子６１
がフラットバーＦＢの上面に当接すると接触子６１が図
６中Ｂ方向へ回動してリミットスイッチ６３がオンとな
る。
【００２０】また、ワーク端検出センサ５９は、回転車
６５を下端に有すると共にこの回転車６５を吸着板４３
の下面から突出するように付勢された回動レバー６７
と、この回動レバー６７によりオン・オフされるリミッ
トスイッチ６９を有している。すなわち、回動レバー６
７はピン７１を中心として回動自在であり、一端側に設
けてある回転車６５がフラットバーＦＢに乗り上げると
図６中Ｃ方向へ回動し、他端側の端部がリミットスイッ
チ６９を押してオンとする。
６５を下端に有すると共にこの回転車６５を吸着板４３
の下面から突出するように付勢された回動レバー６７
と、この回動レバー６７によりオン・オフされるリミッ
トスイッチ６９を有している。すなわち、回動レバー６
７はピン７１を中心として回動自在であり、一端側に設
けてある回転車６５がフラットバーＦＢに乗り上げると
図６中Ｃ方向へ回動し、他端側の端部がリミットスイッ
チ６９を押してオンとする。
【００２１】従って、高さセンサ５７によりフラットバ
ーＦＢの上面を検出するまで吸着板４３を下降させた
後、吸着板４３を図６中右側方向け移動させると（図中
二点鎖線で示す状態）回転車６５が最上段の内最も左側
にあるフラットバーＦＢの端部に乗り上げて（図中実線
で示す状態）回動レバー６７を図中Ｃ方向へ回動させる
ので、最上段のフラットバーＦＢの端部を検出すること
ができる。このようにしてリミットスイッチ６９がオン
となる位置は、吸着板４３の最も左側のマグネットＭＧ
の位置（図７中Ｄで示す位置）と一致している。
ーＦＢの上面を検出するまで吸着板４３を下降させた
後、吸着板４３を図６中右側方向け移動させると（図中
二点鎖線で示す状態）回転車６５が最上段の内最も左側
にあるフラットバーＦＢの端部に乗り上げて（図中実線
で示す状態）回動レバー６７を図中Ｃ方向へ回動させる
ので、最上段のフラットバーＦＢの端部を検出すること
ができる。このようにしてリミットスイッチ６９がオン
となる位置は、吸着板４３の最も左側のマグネットＭＧ
の位置（図７中Ｄで示す位置）と一致している。
【００２２】次に、フラットバーＦＢをワークテーブル
に供給する動作について説明する。ここで、移動クレー
ン１３の移動範囲は、材料台１７の真上が一方の基準位
置となり、ワークテーブル１５の真上が他方の基準位置
となるように設定されている。従って、材料台１７が複
数ある場合は、まず取り出すフラットバーＦＢが載置さ
れている材料台１７の位置を基準としてフラットバーＦ
Ｂの供給を行い、すべてのフラットバーＦＢを取り出し
て次の材料台１７へ移った場合にはその材料台１７の位
置を基準位置に設定しなおす。
に供給する動作について説明する。ここで、移動クレー
ン１３の移動範囲は、材料台１７の真上が一方の基準位
置となり、ワークテーブル１５の真上が他方の基準位置
となるように設定されている。従って、材料台１７が複
数ある場合は、まず取り出すフラットバーＦＢが載置さ
れている材料台１７の位置を基準としてフラットバーＦ
Ｂの供給を行い、すべてのフラットバーＦＢを取り出し
て次の材料台１７へ移った場合にはその材料台１７の位
置を基準位置に設定しなおす。
【００２３】そして、材料台１７の上には、例えば、図
に示すように横方向に３列で上下方向に多数段重ねたフ
ラットバーＦＢが載置されている。また、フラットバー
ＦＢの吊り上げには６台すべての吊下げ部３７を使用す
るので、６台の吊下げ部３７は全て同期して制御されて
いる。
に示すように横方向に３列で上下方向に多数段重ねたフ
ラットバーＦＢが載置されている。また、フラットバー
ＦＢの吊り上げには６台すべての吊下げ部３７を使用す
るので、６台の吊下げ部３７は全て同期して制御されて
いる。
【００２４】まず、移動クレーン１３を材料台１７の真
上に移動させ、エアシリンダ４５を作動させて吸着板４
３を下降させる。吸着板４３は４本のガイドポスト４７
の働きで水平状態を保って下降する。そして、フラット
バーＦＢの上面に高さセンサ５７の接触子６１が当接し
て回動されるとリミットスイッチ６３がオンとなるので
エアシリンダ４５を停止させる。
上に移動させ、エアシリンダ４５を作動させて吸着板４
３を下降させる。吸着板４３は４本のガイドポスト４７
の働きで水平状態を保って下降する。そして、フラット
バーＦＢの上面に高さセンサ５７の接触子６１が当接し
て回動されるとリミットスイッチ６３がオンとなるので
エアシリンダ４５を停止させる。
【００２５】このとき、ピストンロッド５１および吸着
板４３の慣性によりさらに下降しようとするが、ピスト
ンロッド５１の先端は吸着板４３に設けられているカッ
プリング４９の内部で上下方向にある程度移動可能とな
っているので激しく衝突することはない。また、吸着板
４３はその自重でフラットバーＦＢの上面に当接してお
り、エアシリンダ４５の作用力によってフラットバーＦ
Ｂに押し付けられるようなことはない。
板４３の慣性によりさらに下降しようとするが、ピスト
ンロッド５１の先端は吸着板４３に設けられているカッ
プリング４９の内部で上下方向にある程度移動可能とな
っているので激しく衝突することはない。また、吸着板
４３はその自重でフラットバーＦＢの上面に当接してお
り、エアシリンダ４５の作用力によってフラットバーＦ
Ｂに押し付けられるようなことはない。
【００２６】吸着板４３の下降が停止すると、移動クレ
ーン１３を右側へ移動させることにより吸着板４３を右
側へ移動させる（図７中Ｄ位置）。前述のように吸着板
４３は自重のみでフラットバーＦＢの上面に接触してい
るので、容易に吸着板４３を右側へ移動させることがで
きる。そして、ワーク端検出センサ５９の回転車６５が
フラットバーＦＢの左側端部に乗り上げるとリミットス
イッチ６９がオンとなるので移動を停止する。この位置
では図６および図７から、最上段で且つ最も左側のフラ
ットバーＦＢの真上には必ずマグネットＭＧが位置する
ことになる。
ーン１３を右側へ移動させることにより吸着板４３を右
側へ移動させる（図７中Ｄ位置）。前述のように吸着板
４３は自重のみでフラットバーＦＢの上面に接触してい
るので、容易に吸着板４３を右側へ移動させることがで
きる。そして、ワーク端検出センサ５９の回転車６５が
フラットバーＦＢの左側端部に乗り上げるとリミットス
イッチ６９がオンとなるので移動を停止する。この位置
では図６および図７から、最上段で且つ最も左側のフラ
ットバーＦＢの真上には必ずマグネットＭＧが位置する
ことになる。
【００２７】続いて、吸着板４３のマグネットＭＧを作
動させてフラットバーＦＢを吸着する。ここで、作動さ
せる吸着板４３のマグネットＭＧの個数は、フラットバ
ーＦＢの幅Ｗに対応して決定する。例えば、図７に示す
ような場合には、左側の３個のマグネットＭＧ（図中ハ
ッチングを付したもの）を作動させればよい。
動させてフラットバーＦＢを吸着する。ここで、作動さ
せる吸着板４３のマグネットＭＧの個数は、フラットバ
ーＦＢの幅Ｗに対応して決定する。例えば、図７に示す
ような場合には、左側の３個のマグネットＭＧ（図中ハ
ッチングを付したもの）を作動させればよい。
【００２８】一枚のフラットバーＦＢを吸着した後、エ
アシリンダ４５によりフラットバーＦＢを吊り上げ、駆
動モータ３１により移動クレーン１３を他方の基準位置
であるワークテーブル１５の真上へ移動する。エアシリ
ンダ４５により吸着板４３を下降させてフラットバーＦ
Ｂをワークテーブル１５上へ載置してマグネットＭＧの
作動を停止する。
アシリンダ４５によりフラットバーＦＢを吊り上げ、駆
動モータ３１により移動クレーン１３を他方の基準位置
であるワークテーブル１５の真上へ移動する。エアシリ
ンダ４５により吸着板４３を下降させてフラットバーＦ
Ｂをワークテーブル１５上へ載置してマグネットＭＧの
作動を停止する。
【００２９】このように、高さセンサ５７がフラットバ
ーＦＢの最上段の位置を検出するので、フラットバーＦ
Ｂの高さ位置をデータとして与える必要がない。また、
吸着板４３がフラットバーＦＢの上面に接触した状態で
水平方向へ移動することによりフラットバーＦＢの左側
端部を検出することができるので、常にマグネットＭＧ
をフラットバーＦＢの真上に位置決めすることができ
る。この時、吸着板４３を吊り下げるピストンロッド５
１の先端部に緩衝用のスペースが設けられているので、
吸着板４３を下降させる際に吸着板４３がフラットバー
ＦＢに激しく衝突することがなく、吸着板４３を損傷し
たりフラットバーＦＢを傷つけたりすることが回避され
る。また、吸着板４３を水平に移動させる際に、エアシ
リンダ４５が吸着板４３をフラットバーＦＢに押し付け
ていないので容易に移動することができる。
ーＦＢの最上段の位置を検出するので、フラットバーＦ
Ｂの高さ位置をデータとして与える必要がない。また、
吸着板４３がフラットバーＦＢの上面に接触した状態で
水平方向へ移動することによりフラットバーＦＢの左側
端部を検出することができるので、常にマグネットＭＧ
をフラットバーＦＢの真上に位置決めすることができ
る。この時、吸着板４３を吊り下げるピストンロッド５
１の先端部に緩衝用のスペースが設けられているので、
吸着板４３を下降させる際に吸着板４３がフラットバー
ＦＢに激しく衝突することがなく、吸着板４３を損傷し
たりフラットバーＦＢを傷つけたりすることが回避され
る。また、吸着板４３を水平に移動させる際に、エアシ
リンダ４５が吸着板４３をフラットバーＦＢに押し付け
ていないので容易に移動することができる。
【００３０】また、吸着板４３に設けた高さセンサ５７
およびワーク端検出センサ５９の働きにより、常に最上
段のフラットバーＦＢを左から右へ取出すようにしたの
で、一枚づつ自動的にワークテーブル１５へフラットバ
ーＦＢを供給することができる。
およびワーク端検出センサ５９の働きにより、常に最上
段のフラットバーＦＢを左から右へ取出すようにしたの
で、一枚づつ自動的にワークテーブル１５へフラットバ
ーＦＢを供給することができる。
【００３１】さらに、フラットバーＦＢを吊り下げる吊
下げ部３７を複数設けたので、長尺のフラットバーＦＢ
のように非常にたわみ易いものを運ぶ際にも確実に運ぶ
ことができる。
下げ部３７を複数設けたので、長尺のフラットバーＦＢ
のように非常にたわみ易いものを運ぶ際にも確実に運ぶ
ことができる。
【００３２】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、適宜変更して実施しうるものである。すなわ
ち、上記実施例においては、吊下げ部３７を６個設ける
ことによりフラットバーＦＢの端部から端部までを吊り
下げるようにして、６台の吊下げ部３７をすべて同期し
て作動させるようにしたが、フラットバーＦＢが短い場
合には不必要な吊下げ部３７を停止させた状態でフラッ
トバーＦＢの供給をするようにしてもよい。
ではなく、適宜変更して実施しうるものである。すなわ
ち、上記実施例においては、吊下げ部３７を６個設ける
ことによりフラットバーＦＢの端部から端部までを吊り
下げるようにして、６台の吊下げ部３７をすべて同期し
て作動させるようにしたが、フラットバーＦＢが短い場
合には不必要な吊下げ部３７を停止させた状態でフラッ
トバーＦＢの供給をするようにしてもよい。
【００３３】また、上記実施例においては、吸着板４３
に５個のマグネットＭＧを設けたが、マグネットＭＧの
数および配置は任意である。さらに、マグネットＭＧの
代わりに真空パッドを使用しても同様の作用効果が得ら
れる。
に５個のマグネットＭＧを設けたが、マグネットＭＧの
数および配置は任意である。さらに、マグネットＭＧの
代わりに真空パッドを使用しても同様の作用効果が得ら
れる。
【００３４】
【発明の効果】この発明に係るワーク供給装置は以上説
明したような構成のものであり、ワークテーブルおよび
材料台の上方を跨いで設けられた梁部材に沿って横梁が
移動自在に設けられている。この横梁には、ワークを吸
着して上下動自在な吸着板を有する吊下げ部が複数個設
けられているので、材料台に載置された長尺で且つ非常
にたわみ易いワークに対しても確実に吊り下げてワーク
テーブルへ供給することができる。
明したような構成のものであり、ワークテーブルおよび
材料台の上方を跨いで設けられた梁部材に沿って横梁が
移動自在に設けられている。この横梁には、ワークを吸
着して上下動自在な吸着板を有する吊下げ部が複数個設
けられているので、材料台に載置された長尺で且つ非常
にたわみ易いワークに対しても確実に吊り下げてワーク
テーブルへ供給することができる。
【００３５】この時、吸着板にはワークの上面を検出す
る高さセンサが設けられているので材料台に載置された
ワークの上面の高さがわからなくても吸着板をワークの
上面に位置決めできる。さらに、吸着板にはワークの端
部を検出するためのワーク端検出センサが設けられてい
るので、運ぼうとしているワークの真上に吸着板を位置
決めすることができる。これにより所定のワークを一個
づつワークテーブルへ自動的に供給することができる。
る高さセンサが設けられているので材料台に載置された
ワークの上面の高さがわからなくても吸着板をワークの
上面に位置決めできる。さらに、吸着板にはワークの端
部を検出するためのワーク端検出センサが設けられてい
るので、運ぼうとしているワークの真上に吸着板を位置
決めすることができる。これにより所定のワークを一個
づつワークテーブルへ自動的に供給することができる。
【００３６】ここで、吸着板を上下動せしめる流体シリ
ンダのピストンロッドを上下方向のあそびを持った状態
で吸着板に取付けられており、流体シリンダにより吸着
板を下降させる際に吸着板がワークに激しく衝突するこ
とがないので、吸着板やワークを傷つけることがない。
ンダのピストンロッドを上下方向のあそびを持った状態
で吸着板に取付けられており、流体シリンダにより吸着
板を下降させる際に吸着板がワークに激しく衝突するこ
とがないので、吸着板やワークを傷つけることがない。
【図１】この発明に係るワーク供給装置の一実施例を示
す全体正面図である。
す全体正面図である。
【図２】図１中II方向から見た一部省略した平面図であ
る。
る。
【図３】図１中III 方向から見た一部省略した側面図で
ある。
ある。
【図４】吊下げ部の詳細を示す拡大断面図である。
【図５】吸着板の詳細を示す拡大断面図である。
【図６】吸着板に設けられたセンサの一例を示す説明図
である。
である。
【図７】図６中VII −VII 線に沿った断面図である。
５ 梁部材 １５ ワークテーブル １７ 材料台 ２１ トラス梁（横梁） ３７ 吊下げ部 ４３ 吸着板 ４５ エアシリンダ（流体シリンダ） ５１ ピストンロッド ５７ 高さセンサ ５９ ワーク端検出センサ ＦＢ フラットバー（ワーク）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｈ 3/08 ３５０ 8712−3Ｆ Ｂ６５Ｈ 3/08 ３５０Ｂ
Claims (2)
- 【請求項１】 加工機へワークを搬入するワークテーブ
ルおよびワークを載置した材料台の上方を跨ぐ一対の梁
部材を所定間隔をおいて設け、この一対の梁部材を連結
すると共にこの梁部材に沿って移動自在な横梁を設け、
ワークを吸着して上下動自在な吸着板を有する吊下げ部
を前記横梁に複数設け、この吸着板にワーク上面を検出
する高さセンサおよびワークの端部を検出するワーク端
検出センサを設けてなることを特徴とするワーク供給装
置。 - 【請求項２】 吸着板を上下移動せしめる流体シリンダ
を設けると共にこの流体シリンダのピストンロッドの先
端を前記吸着板に上下方向のあそびを有する状態で取付
けてなることを特徴とする請求項１記載のワーク供給装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31667792A JP2504679B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | ワ―ク供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31667792A JP2504679B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | ワ―ク供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06154916A JPH06154916A (ja) | 1994-06-03 |
| JP2504679B2 true JP2504679B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=18079685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31667792A Expired - Fee Related JP2504679B2 (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | ワ―ク供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2504679B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63297012A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-05 | Komatsu Ltd | 射出成形機の自動パ−ジ方法 |
| JP6006883B2 (ja) * | 2014-03-24 | 2016-10-12 | 株式会社エイチアンドエフ | 薄板体搬送装置及び搬送用ディスタッカ |
| KR102437547B1 (ko) * | 2021-01-27 | 2022-08-29 | 송과모빌리티이노베이션 주식회사 | 스틸하우스 패널의 패널 투입장치 |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP31667792A patent/JP2504679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06154916A (ja) | 1994-06-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |