JPH05228883A - 枠組構造物への位置決め装置 - Google Patents

枠組構造物への位置決め装置

Info

Publication number
JPH05228883A
JPH05228883A JP4070288A JP7028892A JPH05228883A JP H05228883 A JPH05228883 A JP H05228883A JP 4070288 A JP4070288 A JP 4070288A JP 7028892 A JP7028892 A JP 7028892A JP H05228883 A JPH05228883 A JP H05228883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positioning
frame structure
traveling
arm
positioning device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4070288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3065166B2 (ja
Inventor
Yasuhisa Okumoto
泰久 奥本
Shinichi Matsuzaki
晋一 松崎
Ryo Endo
領 遠藤
Nobuo Izuuchi
延生 伊豆内
Hisafumi Ito
尚史 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawajima Syst Tech
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Syst Tech
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Syst Tech, ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK, IHI Corp filed Critical Ishikawajima Syst Tech
Priority to JP4070288A priority Critical patent/JP3065166B2/ja
Publication of JPH05228883A publication Critical patent/JPH05228883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3065166B2 publication Critical patent/JP3065166B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型の枠組構造物であっても簡単な装置で高
精度に位置決めすることができる枠組構造物への位置決
め装置を提供することにある。 【構成】 球状車輪12を備えて走行できる位置決め台
11のY方向両側に等圧等ストロークで伸縮される位置
決めアーム13,14を突き出してロンジ2に当てるこ
とで位置決め台11を中央に位置決めする。また、これ
と直交する方向Xについては、伸縮位置決めアーム28
の先端の電磁石32をトランス3に吸着させた後、吸着
させたまま一定長さに伸縮位置決めアーム28を調整し
て位置決め台11を一定の位置に位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、枠組構造物の各枠部
分に位置決め台を精度良く位置決めすることができる枠
組構造物への位置決め装置に関し、たとえば船殻ブロッ
ク等の組立て時に発生するパネル上のトランスとロンジ
で枠組された部分の自動溶接を行なう場合の溶接ロボッ
トの位置決めなどに有効なものである。
【0002】
【従来の技術】大型構造物の構築方法の一つにブロック
工法があり、大型船の構築にも採用されており、種々の
枠組構造物であるブロックを組合せるようにしている。
【0003】たとえば、枠組構造物の一つである船殻平
板ブロックは、図13に示すように、平板状のパネル1
の表面に複数列のロンジ2を配置する一方、これらロン
ジ2と直交する方向にトランス3を一定間隔で配置し、
パネル1とロンジ2とトランス3とで形成される三方ま
たは四方が囲まれた各枠組みされた部分4の交差部5を
それぞれ溶接して構成される。
【0004】このような船殻平板ブロックBは、まず、
パネル1、ロンジ2、トランス3等の構成材を配材して
仮溶接を行って組立た後、これを定盤上に搬送して上記
各枠組みされた部分4の交差部5を本溶接することが行
われる。
【0005】従来、この船殻平板ブロックBの本溶接を
行う場合、作業者が数台の自動溶接装置を各枠組みされ
た部分4にセットしながら溶接するようにしていたが、
一層の溶接作業能率の向上を目的として溶接ロボットに
よる自動溶接の採用が検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような溶接ロボッ
トによる自動溶接を行うためには、仮組みされた船殻平
板ブロックBの各パネル1とロンジ2とトランス3で枠
組みされた部分4に溶接ロボットを搬送して設置する必
要があり、溶接ロボットの位置決めが高精度に行われな
いと、予め教示してあるプログラムに沿って自動的に溶
接することができない。
【0007】一方、たとえば船殻平板ブロックBはその
1つが最大25m×25m程度と大きく、これらの各枠
組された部分4に高精度に位置決めできる搬送装置を開
発しようとすると、非常に大掛かりな搬送位置決め装置
が必要となる。
【0008】この発明はかかる従来技術の課題に鑑みて
なされたもので、大型の枠組構造物であっても簡単な装
置で高精度に位置決めすることができる枠組構造物への
位置決め装置を提供しようとするものである。
【0009】また、この発明は、枠組構造物への搬送か
ら位置決めまでを高精度に行うことができる枠組構造物
への位置決め装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の枠組構造物への位置決め装置は、枠組構
造物の底板上を位置決め方向に走行できる走行輪を備え
た位置決め台と、この位置決め台の位置決め方向両側に
取付けられ両側に等圧等ストロークで伸縮されて枠組構
造物の両側壁に押し当てることで当該位置決め台を位置
決め方向中央に走行させる位置決めアームとからなるこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、この発明の枠組構造物への位置決め
装置は、前記第1の発明の位置決め台に位置決め方向お
よびこれと直交する方向に走行できる走行輪を設け、こ
の位置決め台の前記位置決めアームと直交する方向に取
付けられ枠組構造物の壁面に吸着される吸着部材を先端
に備えるとともに、この吸着部材を壁面に吸着させた後
一定長さに伸縮して当該位置決め台を走行させて位置決
めする伸縮位置決めアームを備えたことを特徴とするも
のである。
【0012】さらに、この発明の枠組構造物への位置決
め装置は、前記第1および第2の発明の位置決め台を枠
組構造物に搬送して粗位置決めする搬送機構を、走行駆
動される走行機構と、これと直交する方向に横行駆動さ
れる横行機構と、伸縮可能なテレスコピックガイドに沿
って昇降駆動される巻取式の昇降機構とで構成して装備
したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】この枠組構造物への位置決め装置によれば、車
輪を備えて位置決め方向に走行できる位置決め台の両側
に等圧等ストロークで伸縮される位置決めアームを突き
出して枠組構造物の両側壁に当てることで位置決め台を
中央に走行させて位置決めするようにしており、最初の
位置決め台の場所にかかわらず、常に両側壁の中央に位
置決めすることができる。
【0014】これにより、枠組構造物の壁の中央を基準
に溶接ロボットを動作させるようにすることで、大型の
船殻平板ブロック等の枠組構造物への自動溶接が簡単に
できる。
【0015】また、この枠組構造物への位置決め装置に
よれば、車輪を備えて位置決め方向およびこれと直交す
る方向に走行できる位置決め台の位置決め方向について
は第1の発明と同様に位置きめ方向両側に等圧等ストロ
ークで伸縮される位置決めアームを突き出して枠組構造
物の両側壁に当てることで位置決め台を中央に走行させ
て位置決めするようにし、これと直交する方向について
は、伸縮位置決めアームの先端の吸着部材を壁に吸着さ
せた後、吸着部材を吸着させたまま一定長さに伸縮位置
決めアームを調整して位置決め台を走行させ、壁から一
定の位置に位置決めするようにしており、最初の位置決
め台の場所にかかわらず、常に三方の側壁に対して所定
位置に位置決めすることができる。
【0016】これにより、枠組構造物の三方の壁を基準
に溶接ロボットを動作させるようにすることで、大型の
船殻平板ブロック等の枠組構造物への自動溶接が簡単に
できる。
【0017】さらに、この枠組構造物への位置決め装置
によれば、上記第1及び第2の発明の位置決め台を枠組
構造物の両側壁、または三方に壁のある部分に搬送する
搬送機構を、天井走行クレーンと同一構成の走行駆動さ
れる走行機構、これと直交する方向に横行駆動される横
行機構、巻取式の昇降機構に揺れを防止するテレスコピ
ックガイドを設けて構成しており、精密な位置決め精度
は位置決め台自体によってなされるので、搬送機構によ
る位置決めを粗く行なうだけで良く、搬送機構の構造を
簡素化できるようにしている。
【0018】これにより、枠組構造物への位置決め台の
搬送から最終位置決めまでを簡単かつ高精度に行なうこ
とができ、大型の船殻平板ブロック等の枠組構造物の溶
接ロボットによる自動溶接も簡単にできる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1〜6はこの発明の枠組構造物への位
置決め装置の一実施例にかかり、図1は全体構成の一部
を透視して示す斜視図、図2は側面図、図3は平面図、
図4は正面図、図5は位置決めアーム部分の概略斜視
図、図6は伸縮位置決めアーム部分の概略斜視図であ
る。
【0020】この枠組構造物への位置決め装置10は、
たとえば船体を構築する場合の船殻平板ブロックBを枠
組構造物とし、各枠組みされた部分に溶接ロボットRを
位置決めするのに使用される。
【0021】この枠組構造物への位置決め装置10は、
図1〜4に示すように、位置決め対象となる位置決め台
11を備えており、この位置決め台11には、ロンジ2
と隣接するロンジ2とを結ぶ位置決め方向Yと、これと
直交する方向Xとに走行可能とする走行輪として球状車
輪12が4個取付けられている。
【0022】この位置決め台11の位置決め方向Yの両
側には、図1,2,4,5に示すように、それぞれ2本
づつの位置決めアーム13,14が配置され、両側の位
置決めアーム13,14を等しい圧力で等しいストロー
クだけ伸縮できるようになっている。
【0023】この等圧等ストロークで位置決めアーム1
3,14を駆動する機構は、たとえば図5に示すよう
に、位置決め台11の位置決め方向Yに沿う両側にそれ
ぞれ2個の支持ブロック15,16を取付けて丸棒の一
側面にラックが形成された丸ラック17,18がピニオ
ン19,20と噛み合って伸縮可能とされ、各ピニオン
19,20と一体に歯付きプーリー21,22が設けら
れている。これら歯付きプーリー21,22には、支持
ブロック15,16に固定されたガイドプーリー23,
24にガイドされた1本の歯付きベルト25が掛けられ
ており、歯付きベルト25の両端部が1つの駆動源であ
るロッドレスシリンダ26に連結してある。 なお、2
7は歯付きベルト25の張力を調整するためのドライブ
テンショナである。
【0024】したがって、ロッドレスシリンダ26によ
って歯付きベルト25を動かすと、この歯付きベルト2
5と噛み合う各歯付きプーリー21,22が同一量回転
され、これら歯付きプーリー21,22と一体のピニオ
ン19,20も同一量回転され、これによって丸ラック
17,18が同一量位置決め方向Yに伸縮され、等スト
ロークで駆動される。そして、1つのロッドレスシリン
ダ26で各丸ラック17,18を伸縮するので、押付力
も一定の等圧となる。
【0025】このような位置決めアーム13,14によ
る位置決め方向Yの位置決めは、図4に示すように、位
置決め台11を、たとえばロンジ2間の適当な位置に配
置してロッドレスシリンダ26で位置決めアーム13,
14を伸長すると、位置決めアーム13,14が両側で
等圧等ストロークで伸長され、両側壁であるロンジ2,
2のうち近い方のロンジ2に一方の位置決めアーム13
が当たって、その反力で位置決め台11が走行されるこ
とになり、両側の位置決めアーム13,14がロンジ
2,2に当たるロンジ2間の中央に位置決め台11が位
置決めされる。
【0026】このようにして位置決めすることにより、
最初の位置決め台11の位置にかかわらず、位置決め台
11がロンジ2,2間で、しかも位置決めアーム13,
14が位置決め方向Yであれば、簡単にロンジ2,2間
の中央に高精度に位置決めすることができる。
【0027】また、この位置決め台11には、図1〜4
に示すように、位置決めアーム13,14による位置決
め方向Yと直交する方向Xに伸縮位置決めアーム28が
一方側の前方にのみ配置されている。
【0028】この伸縮位置決めアーム28は、図6に示
すように、2本のガイドロッド29が位置決め台11に
取付けられたそれぞれ2個の摺動支持ブロック30に支
持されてスライド可能となっており、2本のガイドロッ
ド29の先端が連結板31で連結されている。この連結
板31の前面には、吸着部材として電磁石32が2個取
付けてある。また、連結板31の背面には、位置決め台
11に取付けられたパワーシリンダ33のロッドが連結
されてスライド駆動されるとともに、このパワーシリン
ダ33は、そのロッドの長さを一定に伸縮することがで
きるようになっている。
【0029】したがって、この伸縮位置決めアーム28
のパワーシリンダ33のロッドを伸長して連結板31に
取付けてある電磁石32をX方向先端の、たとえばトラ
ンス3に吸着する。そして、この電磁石32によるトラ
ンス3への吸着後、そのままの吸着状態で位置決め台1
1を自由に走行できる状態にしてパワーシリンダ33の
ロッドを予め定めてある一定長さに伸縮させる。
【0030】すると、位置決め台11が電磁石32で吸
着されている伸縮位置決めアーム28に沿って走行し、
電磁石32が吸着しているトランス3から常に一定距離
のところ(パワーシリンダ33のロッドを一定にしたと
ころ)に位置決めされる。
【0031】このような位置決め台11上には、図1〜
3に示すように、移動台34が配置されてLMガイド3
5を介してスライドできるようになっており、位置決め
台11に固定された空気圧シリンダ36のロッドが連結
されて前後両端の2つの位置に移動台34を移動できる
ようになっている。
【0032】そして、この移動台34に、たとえば溶接
ロボットRなどの位置決めすべき機器が取付けられる。
【0033】次に、枠組構造物の位置決め装置10のこ
れらY方向の位置決めアーム13,14と、X方向の伸
縮位置決めアーム28とを組合せて溶接ロボットRなど
が搭載された位置決め台11を位置決めする場合につい
て、図7および図8に示すフローチャートにより説明す
る。
【0034】この枠組構造物の位置決め装置10は、何
等かの搬送装置によって搬送され、所定の位置に±30
mm程度の精度で粗く位置決めされた後、次のようにし
て精密に位置決めされる。
【0035】(a) 枠組構造物の位置決め装置10の
位置決め台11が枠組構造物であるパネル1上に搬送さ
れると、位置決め台11の底部に取付けた磁気式近接セ
ンサが着地したことを検出し、図示しない(後述する)
搬送装置を停止するとともに、枠組構造物の位置決め装
置10による位置決めを開始する。
【0036】(b) 等圧等ストロークで伸縮される位
置決めアーム13,14をロッドレスシリンダ26によ
って位置決め方向両側に拡げ、ロンジ2,2面に先端を
当てることで位置決め台11をロンジ2,2間の中央に
センタリングする。
【0037】(c) 一定時間後、電磁石32に通電
し、位置決め台11の前方に取付けた伸縮位置決めアー
ム28をパワーシリンダ33によって伸ばし始める。最
終端を伸縮位置決めアーム28に取付けた磁気式リミッ
トスイッチで検出する。
【0038】(d) 伸縮位置決めアーム28先端の電
磁石32が前方の壁であるトランス3に接近し、たとえ
ば20mm手前となったことを連結板31に取付けた光
電センサにて検出し、左右に拡げた位置決めアーム1
3,14を縮める。この位置決めアーム13,14の縮
め完了は磁気式近接センサにて検出される。
【0039】(e) 電磁石32がトランス3に吸着し
たら、伸縮位置決めアーム28を予め定めてある所定位
置に伸縮して止める。この伸縮位置決めアーム28の諸
定位置の検出は諸定位置は伸縮位置決めアーム28に取
り付けた磁気式リミットスイッチにて検出される。そし
て、この伸縮位置決めアーム28の伸長、吸着、一定長
さへの調整の間、トランス3から電磁石32が離脱して
いないことを連結板31に取付けてある光電センサで監
視する。
【0040】(f) この後、再び位置決め方向Yの両
側の位置決めアーム13,14を押し拡げてセンタリン
グを行い、以後位置決め中、たとえば溶接ロボットRに
よる溶接中、ロッドレスシリンダ26への加圧流体の供
給を続ける。
【0041】(g) 一定時間後、電磁石32への通電
を遮断し、前方の伸縮位置決めアーム28を縮め、終端
を磁気式リミットスイッチで検出する。
【0042】(h) 溶接ロボットRが搭載されている
移動台34を空気圧シリンダ36によって前端まで押し
出し、これを空気圧シリンダ36のセットスイッチによ
って検出する。
【0043】(i) こうして溶接ロボットRの位置決
めが成された後、溶接ロボットRによる船殻平板ブロッ
クBの1つの枠組みされた部分4の交差部5の自動溶接
が開始される。
【0044】(j) この自動溶接中、必要に応じトリ
ッピングブラケットの溶接を行うため、溶接ロボットR
の移動台34を後端まで引き戻すことが行われ、空気圧
シリンダ36のセットスイッチで後端位置を検出する。
【0045】(k) 溶接ロボットRによる自動溶接が
終了する。
【0046】(l) 溶接ロボットRが搭載されている
移動台34を後端まで引き戻し、両側に張り出している
位置決めアーム13,14を縮める。
【0047】(m) こうして、1つの枠組み部分4の
自動溶接が終了する。
【0048】なお、この自動位置決めおよび自動溶接中
に各センサから一定時間を経ても応答がない場合には、
すみやかに警報を出し、作業を停止するようにしてあ
る。
【0049】そして、次の枠組み部分4の溶接は、上記
と同一の工程を繰り返すようにして行われる。
【0050】次に、この発明の枠組構造物への位置決め
装置10に装備される搬送機構について、図9〜11に
より説明する。
【0051】この搬送機構40は枠組構造物の各枠組み
部分4に位置決め装置10を粗く位置決めして搬送する
ものであり、走行機構、横行機構、昇降機構で構成され
る。
【0052】この実施例の搬送機構40は半門型の天井
走行クレーンであり、走行機構41は、略十字状の走行
ガーダ42を備え、架台43の上部に取付けられた走行
レール44aと地上に敷設された走行レール44bに沿
って走行駆動されるようになっている。そして、この搬
送機構40による搬送はPLCを介してNC指令で行う
ため、走行位置が磁気スケールで検出されてフィードバ
ック制御される。
【0053】また、走行機構41による走行方向と直交
する方向に走行する横行機構45は走行ガーダ42の上
面に沿って横行レール46が取付けられ、この横行レー
ル46に沿って2台のクラブ47が横行駆動されるよう
になっている。そして、これらクラブ47の横行位置も
磁気スケールで検出されてフィードバック制御される。
さらに、昇降機構48はクラブ47にワイヤ巻上装置
49が搭載してあり、ワイヤ巻き取ったり、巻き戻した
りして先端のフックを昇降するようになっている。 こ
のワイヤで吊り下げられるフックは、吊り上げ、吊り下
しの際、振れが生じ粗い位置決めすら出来ないことか
ら、これを防止するため、テレスコピックガイド50の
上端がクラブ47に固定され、下端がフックに固定して
あり、内部にワイヤが通してある。このテレスコピック
ガイド50は、矩形のアングル構造のユニットを4個伸
縮できるように連結して構成してある。そして、この昇
降機構48による昇降位置は上端と下端がリミットスイ
ッチで検出される。
【0054】これにより、ワイヤで昇降するにもかかわ
らず、テレスコピックガイド50によって左右・前後の
動きが拘束され、揺れを防止して昇降できる。
【0055】これら走行機構41、横行機構45、昇降
機構48によって、平面上の任意の位置に移動して昇降
することができ、テレスコピックガイド50の採用によ
って±30mmの範囲内に粗位置決めできる。
【0056】この搬送機構40には、テレスコピックガ
イド50の下端に吊り下げて搬送される溶接ロボットR
などを180度反転するタンーンテーブル51が設けて
あり、このターンテーブル51を介して溶接ロボットR
が吊り下げられる。
【0057】なお、他の構成は、通常の天井走行クレー
ンとほぼ同一構成であり、説明は省略する。
【0058】次に、このような搬送機構40を用いて行
なう粗位置決め動作について、図12に示すフローチャ
ートにしたがって説明する。
【0059】(a) 作業対象となる、たとえば船殻平
板ブロックBの原点位置を認識し、走行ガーダ42によ
るY方向位置、クラブ47によるX方向位置、昇降機構
48によるZ方向位置を手動で位置決めする。
【0060】これにより、溶接ロボットRが搭載された
位置決め装置10が粗く位置決めされる。
【0061】(b) 位置決め装置10が作動され、溶
接ロボットRが精密に位置決めされる。
【0062】(c) 溶接ロボットによる自動溶接が行
われる。
【0063】(d) 自動溶接終了後、位置決め装置1
0による位置決めが解除され、次の位置に搬送可能とな
る。
【0064】(e) 枠組構造物Bの1つのトランス3
に沿って配置された全ての枠組みされた部分4の溶接が
終了したか否かを予め設定してある設定値との比較によ
って判断し、クラブ47による横行移動の必要の有無を
判定する。
【0065】(f) 1つのトランス3に沿って配置さ
れた隣の枠組みされた部分に移動する場合には、昇降機
構48で巻き上げて、リミットスイッチで検出される上
端位置で停止する。
【0066】(g) クラブ47を横行駆動し、予め定
めた所定位置を磁気スケールで検出しながらフィードバ
ックして停止する。
【0067】(h) 昇降機構48で位置決め装置10
を下ろし、リミットスイッチで検出される下端位置に停
止して粗位置決めが終わる。
【0068】(i) (e)での1つのトランス3に沿
う全ての枠組みされた部分4の溶接が終了した場合に
は、昇降機構48で巻き上げて、リミットスイッチで検
出される上端位置で停止する。
【0069】(j) 全ての溶接作業が終了したか否か
を予め設定してある設定値との比較によって判断し、溶
接ロボットRや位置決め装置10の回収、あるいはさら
に作業続行の必要の有無を判定する。
【0070】(k) 作業を続行する場合には、走行ガ
ーダ42を走行させ、次のトランス3部分に移動する。
移動位置は、予め定めた所定位置を磁気スケールで検出
しながらフィードバックして停止する。
【0071】(l) 今まで溶接していたトランス3の
反対面の溶接の必要があるかどうかを判断する。
【0072】(m) トランス3の反対面を溶接する場
合には、テレスコピックガイド50の下側に設けられて
いるターンテーブル51を回転して溶接ロボットRを1
80度反転した後、クラブ47による横行など上記
(g)以降の工程にしたがって搬送および溶接が行われ
る。
【0073】(n) 全ての溶接作業が終了した場合に
は、昇降機構48で巻き上げて、リミットスイッチで検
出される上端位置で停止する。
【0074】(o) クラブ47を横行駆動し、予め定
めた走行レール44a,44b間より外側の走行ガーダ
42上の退避位置へ磁気スケールで位置検出しながらフ
ィードバックして停止し、退避させる。
【0075】(p) 走行ガーダ42を走行させ、予め
定めた所定の退避位置へ磁気スケールで位置検出しなが
らフィードバックして停止し、退避させる。
【0076】(q) こうして全ての搬送および位置決
め、溶接ロボットRによる自動溶接が終了する。
【0077】このようにして搬送機構40によって搬送
位置決めすることで、ワイヤで吊り下げられたフックの
揺れの影響を無くし、±30mm程度の範囲で粗位置決
めすることができ、精密位置決めを行う位置決め装置1
0との組み合わせで大掛かりな装置を必要とせず、最終
的に高精度な位置決めができる。
【0078】なお、上記実施例では、枠組構造物として
船殻平板ブロックを例に説明したが、これに限らず、他
のブロック等の枠組構造物にも適用することができる。
【0079】また、この発明の要旨を変更しない範囲で
各構成要素に変更を加えるようにしても良い。
【0080】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明の枠組構造物への位置決め装置によれ
ば、車輪を備えて位置決め方向に走行できる位置決め台
の両側に等圧等ストロークで伸縮される位置決めアーム
を突き出して枠組構造物の両側壁に当てることで位置決
め台を中央に走行させて位置決めするようにしたので、
最初の位置決め台の場所にかかわらず、常に両側壁の中
央に高精度に位置決めすることができる。
【0081】これにより、枠組構造物の壁の中央を基準
に溶接ロボットを動作させるようにして、大型の船殻平
板ブロック等の枠組構造物への自動溶接が簡単にでき
る。
【0082】また、この発明の枠組構造物への位置決め
装置によれば、車輪を備えて位置決め方向およびこれと
直交する方向に走行できる位置決め台の位置決め方向に
ついては第1の発明と同様に位置きめ方向両側に等圧等
ストロークで伸縮される位置決めアームを突き出して枠
組構造物の両側壁に当てることで位置決め台を中央に走
行させて位置決めするようにし、これと直交する方向に
ついては、伸縮位置決めアームの先端の吸着部材を壁に
吸着させた後、吸着部材を吸着させたまま一定長さに伸
縮位置決めアームを調整して位置決め台を走行させ、壁
から一定の位置に位置決めするようにしたので、最初の
位置決め台の場所にかかわらず、常に三方の側壁に対し
て所定位置に高精度に位置決めすることができる。
【0083】これにより、枠組構造物の三方の壁を基準
に溶接ロボットを動作させるようにして、大型の船殻平
板ブロック等の枠組構造物への自動溶接が簡単にでき
る。
【0084】さらに、この発明の枠組構造物への位置決
め装置によれば、上記第1及び第2の発明の位置決め台
を枠組構造物の両側壁、または三方に壁のある部分に搬
送する搬送機構を、走行駆動される走行機構、これと直
交する方向に横行駆動される横行機構、巻取式の昇降機
構に揺れを防止するテレスコピックガイドを設けて構成
したので、精密な位置決め精度は位置決め台自体によっ
てなされるので、搬送機構による位置決めを粗く行なう
だけで良く、搬送機構の構造を簡素化することができ
る。
【0085】これにより、枠組構造物への位置決め台の
搬送から最終位置決めまでを簡単かつ高精度に行なうこ
とができ、大型の船殻平板ブロック等の枠組構造物の溶
接ロボットによる自動溶接も簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる全体構成の一部を透視して示す斜視図であ
る。
【図2】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる側面図である。
【図3】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる平面図である。
【図4】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる正面図である。
【図5】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる位置決めアーム部分の概略斜視図である。
【図6】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる伸縮位置決めアーム部分の概略斜視図であ
る。
【図7】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる位置決め動作の前半部分を示すフローチャ
ートである。
【図8】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる位置決め動作の後半部分を示すフローチャ
ートである。
【図9】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一実
施例にかかる搬送機構部分の正面図である。
【図10】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一
実施例にかかる搬送機構部分の平面図である。
【図11】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一
実施例にかかる搬送機構部分の側面図である。
【図12】この発明の枠組構造物への位置決め装置の一
実施例にかかる搬送機構の動作を示すフローチャートで
ある。
【図13】この発明の枠組構造物への位置決め装置の枠
組構造物の一例となる船殻平板ブロックの概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 枠組構造物への位置決め装置 11 位置決め台 12 球状車輪 13,14 位置決めアーム 15,16 支持ブロック 17,18 丸ラック 19,20 ピニオン 21,22 歯付きプーリー 23,24 ガイドプーリー 25 歯付きベルト 26 ロッドレスシリンダ 27 ドライブテンショナ 28 伸縮位置決めアーム 29 ガイドロッド 30 摺動支持ブロック 31 連結板 32 電磁石 33 パワーシリンダ 34 移動台 35 LMガイド 36 空気圧シリンダ 40 搬送機構 41 走行機構 42 走行ガーダ 44 走行レール 45 横行機構 46 横行レール 47 クラブ 48 昇降機構 49 ワイヤ巻上装置 50 テレスコピックガイド 51 ターンテーブル B 船殻平板ブロック R 溶接ロボット X 位置決め方向 Y Xに直角な方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 領 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 伊豆内 延生 東京都町田市金井町1978−29 (72)発明者 伊藤 尚史 東京都小金井市緑町3−10−35 ツイン小 金井201号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠組構造物の底板上を位置決め方向に走
    行できる走行輪を備えた位置決め台と、この位置決め台
    の位置決め方向両側に取付けられ両側に等圧等ストロー
    クで伸縮されて枠組構造物の両側壁に押し当てることで
    当該位置決め台を位置決め方向中央に走行させる位置決
    めアームとからなることを特徴とする枠組構造物への位
    置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め台に位置決め方向およびこ
    れと直交する方向に走行できる走行輪を設け、この位置
    決め台の前記位置決めアームと直交する方向に取付けら
    れ枠組構造物の壁面に吸着される吸着部材を先端に備え
    るとともに、この吸着部材を壁面に吸着させた後一定長
    さに伸縮して当該位置決め台を走行させて位置決めする
    伸縮位置決めアームを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の枠組構造物への位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め台を枠組構造物に搬送して
    粗位置決めする搬送機構を、走行駆動される走行機構
    と、これと直交する方向に横行駆動される横行機構と、
    伸縮可能なテレスコピックガイドに沿って昇降駆動され
    る巻取式の昇降機構とで構成して装備したことを特徴と
    する請求項1または2記載の枠組構造物への位置決め装
    置。
JP4070288A 1992-02-20 1992-02-20 枠組構造物への位置決め装置 Expired - Fee Related JP3065166B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4070288A JP3065166B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 枠組構造物への位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4070288A JP3065166B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 枠組構造物への位置決め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05228883A true JPH05228883A (ja) 1993-09-07
JP3065166B2 JP3065166B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=13427148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4070288A Expired - Fee Related JP3065166B2 (ja) 1992-02-20 1992-02-20 枠組構造物への位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3065166B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011173218A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Toyota Motor Corp 搬送装置及びその位置決め方法
KR101110831B1 (ko) * 2009-04-07 2012-02-24 삼성중공업 주식회사 자율이동장치에 탑재되는 그리트 회수장치 및 그것이 탑재된 자율이동장치
JP2013537852A (ja) * 2010-11-01 2013-10-07 サムスン ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド 移動装置および移動装置間のドッキング方法
JP2014177352A (ja) * 2008-06-09 2014-09-25 Mpe Products As 容器の内容物を圧縮するための蓋構造
CN108438926A (zh) * 2018-03-14 2018-08-24 东莞理工学院 一种智能码垛机器人及控制***
KR20190121329A (ko) 2017-03-21 2019-10-25 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 용접 패스 특정 방법, 프로그램, 교시 프로그램 및 용접 로봇 시스템
KR20200003179A (ko) 2017-06-06 2020-01-08 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 용접 장치
KR20200003880A (ko) 2017-06-06 2020-01-10 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 케이블 처리 장치

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177352A (ja) * 2008-06-09 2014-09-25 Mpe Products As 容器の内容物を圧縮するための蓋構造
KR101110831B1 (ko) * 2009-04-07 2012-02-24 삼성중공업 주식회사 자율이동장치에 탑재되는 그리트 회수장치 및 그것이 탑재된 자율이동장치
JP2011173218A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Toyota Motor Corp 搬送装置及びその位置決め方法
JP2013537852A (ja) * 2010-11-01 2013-10-07 サムスン ヘビー インダストリーズ カンパニー リミテッド 移動装置および移動装置間のドッキング方法
US9126331B2 (en) 2010-11-01 2015-09-08 Samsung Heavy Ind. Co., Ltd. Moving apparatus and docking method between moving apparatuses
KR20190121329A (ko) 2017-03-21 2019-10-25 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 용접 패스 특정 방법, 프로그램, 교시 프로그램 및 용접 로봇 시스템
KR20200003179A (ko) 2017-06-06 2020-01-08 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 용접 장치
KR20200003880A (ko) 2017-06-06 2020-01-10 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 케이블 처리 장치
CN108438926A (zh) * 2018-03-14 2018-08-24 东莞理工学院 一种智能码垛机器人及控制***

Also Published As

Publication number Publication date
JP3065166B2 (ja) 2000-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05228883A (ja) 枠組構造物への位置決め装置
CN108942061A (zh) 一种钢构件变位装置以及焊接设备
JP3258069B2 (ja) 暗渠ブロック用金網の製造方法と金網挿入装置
JP5421172B2 (ja) 溶接ライン
JPH08245190A (ja) 昇降装置
JP3891393B2 (ja) 配材装置および鋼構造物組立設備
JP3580877B2 (ja) 大型鋼構造物の製作装置に使用する補強材の取出し押付け機構
JP2002114480A (ja) 配材装置
JP2551161Y2 (ja) 天井走行クレーン装置
JP3221793B2 (ja) 鋼管矢板製造ラインに於ける吊り金具供給溶接装置
JP6098925B2 (ja) 大型枠組構造物の溶接装置
JP3111128B2 (ja) 条材の位置決め装置
JPS6132213B2 (ja)
JP2002363919A (ja) 橋梁桁の組立仮付け装置
JP4598454B2 (ja) クレーン桁・サドル組立装置
JP2658670B2 (ja) 車体パネルの組立装置
JP2006044822A (ja) 搬送物積込装置及びこれを用いる搬送物積込方法
JP3486954B2 (ja) ワークの搬送装置および加工装置
JP3193438B2 (ja) ブロック組立用の配材装置
JPH0797175A (ja) 輪状体の搬送装置
JPH11172922A (ja) 梁の位置決め装置および梁の位置決め方法
JP2696149B2 (ja) 立体倉庫の荷の搬入搬出装置
JPH0494894A (ja) 複数ワークの連続自動溶接方法及び装置
CN114939752A (zh) 一种用于腹板拼焊生产的焊接加工***及方法
JP2022186407A (ja) パネルのクランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees