JP2024005273A - コンクリート組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含むコンクリート組成物であって、結合材として、15~45質量%の普通ポルトランドセメントと、55~85質量%の高炉スラグ微粉末とを含み、結合材に対する水の水粉体容積比を80~110%、粗骨材の粗骨材絶対容積を320L/m3以下、空気量を2.0%以下としたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
特許文献1では、早強ポルトランドセメントに対して、混和材として高炉スラグ微粉末が35~65重量%添加された結合材組成物を提案している。
特許文献2では、高炉スラグ微粉末を45~75質量%含有する高炉セメントを結合材中に70質量%以上含有するコンクリート組成物を提案している。
しかし、圧縮強度は空気量の増加にほぼ反比例して低下する。一般には、同一水セメント比の場合は、空気量1%増加に対して材齢7日の圧縮強度は4~6%低下する。
また、プレキャストコンクリート製品に着目すると、コンクリート打込み時に巻き込んだ空気が脱泡できず、コンクリート表面に大きな気泡が多数発生する。プレキャストコンクリート製品のように同一規格で大量に生産される部材では、コンクリート表面の仕上がりが重要視され、強度・耐久性上問題がない場合でも表面気泡を施主や施工管理者が嫌う傾向にあり、商品価値の低下を招くことになる。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記粗骨材を石灰岩系砕石としたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記粗骨材を砂岩系砕石とし、前記水粉体容積比を90~105%としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記粗骨材を輝緑岩系砕石とし、前記水粉体容積比を85~105%としたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記粗骨材を20~5mmの大きさとしたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記高炉スラグ微粉末を70~85質量%としたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれることを特徴とする。
請求項8記載の本発明のコンクリートの製造方法は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコンクリート組成物を、混練りした後に蒸気養生又は気中養生して製造する
ことを特徴とする。
請求項9記載の本発明のプレキャストコンクリートは、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコンクリート組成物が、所定形状に硬化されて前記高炉スラグ微粉末を前記普通ポルトランドセメントよりも高い比率で含有することを特徴とする。
本実施例によるコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含む。
結合材は、セメントと混和材であり、セメントには普通ポルトランドセメントを用い、混和材には高炉スラグ微粉末を用いている。
細骨材には石灰砕砂を用い、粗骨材には、砂岩系砕石、石灰岩系砕石、又は輝緑岩系砕石を用いている。
混和剤は、ポリカルボン酸エーテル系化合物、PAE化合物、特殊ポリエーテル系化合物、ポリカルボン酸系化合物、ポリカルボン酸ポリマーなどを主成分とする高性能減水剤である。
なお、図1に示すデータは、BFS置換率(BFS/(C+BFS))が70%(BFSは高炉スラグ微粉末(kg/m3)、Cは普通ポルトランドセメント(kg/m3))、高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。
また、Vw/Vpは水粉体容積比を示している(Vwは水容積、Vpは粉体(C+BFS)容積)。
自己充填性に影響を及ぼす最も大きな要因は粗骨材量であり、粗骨材量が少ないと間隙を通過しやすく自己充填性は向上する。
一方で、粗骨材量が多いと間隙通過時における粗骨材同士の噛み合わせが顕著になり、自己充填性は低下する。また、粗骨材量が多い、つまり細骨材量が少ないと製品にした際の肌面が悪化する。
以上のことから、自己充填性を満足する最適粗骨材量を決定するために、水粉体容積比と砕石種類の違いによる影響を確認した。
水粉体容積比の違いに関わらず、粗骨材絶対容積が大きくなるに伴い充填高さは小さくなり、間隙通過性及び自己充填性は低下した。
一方で、粗骨材絶対容積320L/m3までは目標とするU形充填高さ300mmを超えて充填したことから、粗骨材絶対容積は320L/m3以下にする必要がある。
砂岩系砕石と石灰岩系砕石との2水準について、同様に粗骨材絶対容積の影響を比較した。
石灰岩系砕石の方が粗骨材絶対容積が大きい場合においても充填高さは大きく、間隙通過性及び自己充填性に優れることがわかる。
図1(b)に示すように、砂岩系砕石より石灰岩系砕石の方が自己充填性には有利であるが、砂岩系砕石についても粗骨材絶対容積を小さく配合設計すれば、間隙通過性や自己充填性を満足することができる。
図2(a)は粗骨材として砂岩系砕石、図2(b)は粗骨材として石灰岩系砕石、図2(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いている。
D-1はポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、D-2はPAE化合物を主成分とする高性能減水剤、E-1は特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤、F-1はポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤、G-1はポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、G-2はポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤である。
50cmフロー到達時間は流動性の、フロー停止時間は材料分離抵抗性の目安となる。
いずれの粗骨材を用いた場合でも、50cmフロー到達時間とフロー停止時間には正の相関があることが確認できる。
50cmフロー到達時間が短いとフロー停止時間も短く、50cmフロー到達時間が長いとフロー停止時間も長くなっており、50cmフロー停止時間で流動性と材料分離抵抗性を判断できることを意味する。
図3に示すデータでは、粗骨材としては、砂岩系砕石、石灰岩系砕石、及び輝緑岩系砕石をそれぞれ用い、20~5mmの範囲の大きさの粒を用いている。粗骨材絶対容積は310L/m3又は320L/m3としている。また、混和剤としては、ポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、PAE化合物を主成分とする高性能減水剤、特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤、ポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤、ポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、ポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤を用いている。
BFS/(C+BFS)は70%、高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。
流動性を高めるためには水粉体容積比を小さくすることが好ましいが、材料分離抵抗性は低下する。また、材料分離抵抗性を高めるためには水粉体容積比を大きくすることが好ましいが、流動性は低下する。
材料分離抵抗性及び流動性を同時に満たす水粉体容積比は80~110%であり、水粉体容積比が80~110%の範囲内で、単位水量や混和剤の種類を調整することで最適水粉体容積比とすることができる。
データ条件として、目標フロー値700mmに対し±50mmの結果を抽出し、流動性と材料分離抵抗性を判断する指標は50cmフロー到達時間とした。
50cmフロー到達時間が短いと粘性は低く、材料分離しやすい。逆に50cmフロー到達時間が長いと粘性は高く、材料分離抵抗性は大きいが作業性に劣る。
図4に示す砂岩系砕石、及び図5に示す石灰岩系砕石は目標50cmフロー到達時間3~6秒、図6に示す輝緑岩系砕石については4~7秒としている。これは輝緑岩系砕石の密度が大きいため、モルタルの粘性が低いと骨材と一体となって流動せず、他の2岩種と異なり粘性を上げる必要があるためである。
混和剤の成分は、大きく分けて、減水成分、増粘成分、保持成分に分かれる。その特徴の違いにより、適正水粉体容積比の中心値が上下することがわかる。
図5(d)に示す石灰岩系砕石の混和剤F-2が最も水粉体容積比が大きい(単位結合材量が少ない)条件で流動性、材料分離抵抗性を満足し、図5(a)に示す石灰岩系砕石の混和剤F-1が最も水粉体容積比が小さい(単位結合材量が多い)
石灰岩系砕石は他の2つの岩種に比べ、粒形が良く良質な微粒分を多く含むため、適度な流動性、材料分離抵抗性を満足するための水粉体容積比は大きくなる(単位結合材量は少なくなる)のが一般的であるが、前述した混和剤F-1、F-2は両極の結果となる。
図7(a)は、砂岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤(D-1)とPAE化合物を主成分とする高性能減水剤(D-2)を用い、図7(b)は、石灰岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤として特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤(E-1)とポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤(F-1)を用い、図7(c)は、石灰岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤(F-2)とポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤(G-2)を用い、図7(d)は、輝緑岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤(G-1)とポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤(G-2)を用いている。高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。粗骨材には20~5mmの範囲の大きさの粒を用いている。
データ条件として、目標フロー値700mmに対し±50mm、50cmフロー到達時間は3~7秒の範囲とした。
いずれの粗骨材の場合でも、BFS置換率の増大に伴い、適切なフレッシュコンクリートの性状が得られる単位結合材量は減少している。
図7(b)に示す石灰岩系砕石を使用した場合には、単位結合材量は最も多くなり、図7(c)に示す石灰岩系砕石を使用した場合には、単位結合材量は少なくなっており、混和剤の特性が粘性の付与に影響している。
BFS置換率を増大させるとモルタルの粘性が高くなり、流動性および材料分離抵抗性を満足するための粉体量は少なくなる。
図7に示すように、水粉体容積比が80~110%の範囲であれば、BFS置換率が55%を超えても、更にはBFS置換率が70~85%の範囲でも、50cmフロー到達時間及びスランプフローの流動性試験で目標とする品質を得ることができる。
図8(a)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日におけるBFS置換率と圧縮強度との関係を示し、図8(b)はセメント水比と圧縮強度との関係を示している。図8(b)において、△は粗骨材として砂岩系砕石を用い、〇は粗骨材として石灰岩系砕石を用い、×は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いている。養生方法は気中養生とし、粗骨材として砂岩系砕石を用いた△は外気温が35℃、粗骨材として石灰岩系砕石を用いた〇は外気温が15℃、粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた×は外気温が25℃であった。
図8(b)に示すように、セメント水比と圧縮強度の関係は、ひとつの直線近似式で表現することができる。この直線近似式を用いることにより、要求される強度を得るためのセメント水比を決定でき、その逆数である水セメント比を算出できる。
外気温の違いで強度発現は異なり、外気温が高い方が初期材齢における強度は高くなる。コンクリート温度は外気温に依存し、コンクリート温度が10℃低いと若材齢における圧縮強度は約10~20%程度低下する。
粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)が粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合(〇)より圧縮強度が高いのは外気温の影響が大きいと考えられるが、粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合(×)よりも圧縮強度は低くなっている。
このことから、粗骨材の種類は圧縮強度に影響を及ぼし、粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合(×)には、粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)よりも圧縮強度が高くなる傾向がある。
図9(a)は粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度、図9(b)は粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度、図9(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度を示している。
粗骨材の違いに関わらず、材齢1日では蒸気養生を行った場合の方が圧縮強度は高くなっているが、材齢7日、14日と材齢が伸びるに伴い、養生方法の違いによる強度発現に大きな差は見られず、同程度となっている。
PCa製品では、型枠の回転率向上や早期出荷を目的として蒸気養生を行うことが一般的であり、翌日脱型できるだけの強度確保を目的としている。
圧縮強度試験は、9~10月に行っており、比較的外気温が低くない時期であるため、蒸気養生を行わず気中養生としたコンクリートについても強度の低下は少なかった。
蒸気養生を行う設備がない場合には、気中養生における材齢7日以降の強度確認を行えば推定可能と考えられる。そのためには、事前に蒸気養生と気中養生の強度発現性を比較する必要がある。
図に示すように、粗骨材の違いにより強度発現に差が生じており、砂岩系砕石を用いた場合の材齢14日強度と、石灰岩系砕石又は輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日強度とが同程度となっている。
図10(a)は粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合、図10(b)は粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合、図10(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合を示しており、図10(d)は、材料別のCO2排出原単位である。BFS置換率は55%と70%で行っている。
比較例として、一般的な高流動コンクリート配合と、従来の高流動コンクリート配合を示している。
図10(a)から図10(c)に示すように、一般的な高流動コンクリートに比べ、高炉スラグ微粉末をセメントの代わりに55%置換した配合では、CO2排出量を40~48%削減でき、70%置換した配合では、CO2排出量を60~64%削減できている。
特許文献1では、早強ポルトランドセメントに対して、混和材として高炉スラグ微粉末が35~65重量%添加された結合材組成物を提案している。
特許文献2では、高炉スラグ微粉末を45~75質量%含有する高炉セメントを結合材中に70質量%以上含有するコンクリート組成物を提案している。
しかし、圧縮強度は空気量の増加にほぼ反比例して低下する。一般には、同一水セメント比の場合は、空気量1%増加に対して材齢7日の圧縮強度は4~6%低下する。
また、プレキャストコンクリート製品に着目すると、コンクリート打込み時に巻き込んだ空気が脱泡できず、コンクリート表面に大きな気泡が多数発生する。プレキャストコンクリート製品のように同一規格で大量に生産される部材では、コンクリート表面の仕上がりが重要視され、強度・耐久性上問題がない場合でも表面気泡を施主や施工管理者が嫌う傾向にあり、商品価値の低下を招くことになる。
請求項2記載の本発明のコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含むコンクリート組成物であって、前記結合材として、15~30質量%の普通ポルトランドセメントと、70~85質量%の高炉スラグ微粉末とを含み、前記粗骨材を砂岩系砕石とし、前記混和剤として、ポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、又はPAE化合物を主成分とする高性能減水剤を用い、前記結合材に対する前記水の水粉体容積比を90~105%、前記水の単位水量を155~165kg/m 3 、前記粗骨材の粗骨材絶対容積を310~320L/m 3 、空気量を2.0%以下としたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明のコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含むコンクリート組成物であって、前記結合材として、15~30質量%の普通ポルトランドセメントと、70~85質量%の高炉スラグ微粉末とを含み、前記粗骨材を輝緑岩系砕石とし、前記混和剤として、ポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、又はポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤を用い、前記結合材に対する前記水の水粉体容積比を85~105%、前記水の単位水量を155~170kg/m 3 、前記粗骨材の粗骨材絶対容積を310~320L/m 3 、空気量を2.0%以下としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記粗骨材を20~5mmの大きさとしたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれることを特徴とする。
請求項6記載の本発明のコンクリートの製造方法は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンクリート組成物を、混練りした後に蒸気養生又は気中養生して製造する
ことを特徴とする。
請求項7記載の本発明のプレキャストコンクリートは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンクリート組成物が、所定形状に硬化されて前記高炉スラグ微粉末を前記普通ポルトランドセメントよりも高い比率で含有することを特徴とする。
本実施例によるコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含む。
結合材は、セメントと混和材であり、セメントには普通ポルトランドセメントを用い、混和材には高炉スラグ微粉末を用いている。
細骨材には石灰砕砂を用い、粗骨材には、砂岩系砕石、石灰岩系砕石、又は輝緑岩系砕石を用いている。
混和剤は、ポリカルボン酸エーテル系化合物、PAE化合物、特殊ポリエーテル系化合物、ポリカルボン酸系化合物、ポリカルボン酸ポリマーなどを主成分とする高性能減水剤である。
なお、図1に示すデータは、BFS置換率(BFS/(C+BFS))が70%(BFSは高炉スラグ微粉末(kg/m3)、Cは普通ポルトランドセメント(kg/m3))、高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。
また、Vw/Vpは水粉体容積比を示している(Vwは水容積、Vpは粉体(C+BFS)容積)。
自己充填性に影響を及ぼす最も大きな要因は粗骨材量であり、粗骨材量が少ないと間隙を通過しやすく自己充填性は向上する。
一方で、粗骨材量が多いと間隙通過時における粗骨材同士の噛み合わせが顕著になり、自己充填性は低下する。また、粗骨材量が多い、つまり細骨材量が少ないと製品にした際の肌面が悪化する。
以上のことから、自己充填性を満足する最適粗骨材量を決定するために、水粉体容積比と砕石種類の違いによる影響を確認した。
水粉体容積比の違いに関わらず、粗骨材絶対容積が大きくなるに伴い充填高さは小さくなり、間隙通過性及び自己充填性は低下した。
一方で、粗骨材絶対容積320L/m3までは目標とするU形充填高さ300mmを超えて充填したことから、粗骨材絶対容積は320L/m3以下にする必要がある。
砂岩系砕石と石灰岩系砕石との2水準について、同様に粗骨材絶対容積の影響を比較した。
石灰岩系砕石の方が粗骨材絶対容積が大きい場合においても充填高さは大きく、間隙通過性及び自己充填性に優れることがわかる。
図1(b)に示すように、砂岩系砕石より石灰岩系砕石の方が自己充填性には有利であるが、砂岩系砕石についても粗骨材絶対容積を小さく配合設計すれば、間隙通過性や自己充填性を満足することができる。
図2(a)は粗骨材として砂岩系砕石、図2(b)は粗骨材として石灰岩系砕石、図2(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いている。
D-1はポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、D-2はPAE化合物を主成分とする高性能減水剤、E-1は特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤、F-1はポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤、G-1はポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、G-2はポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤である。
50cmフロー到達時間は流動性の、フロー停止時間は材料分離抵抗性の目安となる。
いずれの粗骨材を用いた場合でも、50cmフロー到達時間とフロー停止時間には正の相関があることが確認できる。
50cmフロー到達時間が短いとフロー停止時間も短く、50cmフロー到達時間が長いとフロー停止時間も長くなっており、50cmフロー停止時間で流動性と材料分離抵抗性を判断できることを意味する。
図3に示すデータでは、粗骨材としては、砂岩系砕石、石灰岩系砕石、及び輝緑岩系砕石をそれぞれ用い、20~5mmの範囲の大きさの粒を用いている。粗骨材絶対容積は310L/m3又は320L/m3としている。また、混和剤としては、ポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、PAE化合物を主成分とする高性能減水剤、特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤、ポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤、ポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、ポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤を用いている。
BFS/(C+BFS)は70%、高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。
流動性を高めるためには水粉体容積比を小さくすることが好ましいが、材料分離抵抗性は低下する。また、材料分離抵抗性を高めるためには水粉体容積比を大きくすることが好ましいが、流動性は低下する。
材料分離抵抗性及び流動性を同時に満たす水粉体容積比は80~110%であり、水粉体容積比が80~110%の範囲内で、単位水量や混和剤の種類を調整することで最適水粉体容積比とすることができる。
データ条件として、目標フロー値700mmに対し±50mmの結果を抽出し、流動性と材料分離抵抗性を判断する指標は50cmフロー到達時間とした。
50cmフロー到達時間が短いと粘性は低く、材料分離しやすい。逆に50cmフロー到達時間が長いと粘性は高く、材料分離抵抗性は大きいが作業性に劣る。
図4に示す砂岩系砕石、及び図5に示す石灰岩系砕石は目標50cmフロー到達時間3~6秒、図6に示す輝緑岩系砕石については4~7秒としている。これは輝緑岩系砕石の密度が大きいため、モルタルの粘性が低いと骨材と一体となって流動せず、他の2岩種と異なり粘性を上げる必要があるためである。
混和剤の成分は、大きく分けて、減水成分、増粘成分、保持成分に分かれる。その特徴の違いにより、適正水粉体容積比の中心値が上下することがわかる。
図5(d)に示す石灰岩系砕石の混和剤F-2が最も水粉体容積比が大きい(単位結合材量が少ない)条件で流動性、材料分離抵抗性を満足し、図5(a)に示す石灰岩系砕石の混和剤F-1が最も水粉体容積比が小さい(単位結合材量が多い)
石灰岩系砕石は他の2つの岩種に比べ、粒形が良く良質な微粒分を多く含むため、適度な流動性、材料分離抵抗性を満足するための水粉体容積比は大きくなる(単位結合材量は少なくなる)のが一般的であるが、前述した混和剤F-1、F-2は両極の結果となる。
図7(a)は、砂岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤(D-1)とPAE化合物を主成分とする高性能減水剤(D-2)を用い、図7(b)は、石灰岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤として特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤(E-1)とポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤(F-1)を用い、図7(c)は、石灰岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤(F-2)とポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤(G-2)を用い、図7(d)は、輝緑岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤(G-1)とポリカルボン酸ポリマーを主成分とする高性能減水剤(G-2)を用いている。高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。粗骨材には20~5mmの範囲の大きさの粒を用いている。
データ条件として、目標フロー値700mmに対し±50mm、50cmフロー到達時間は3~7秒の範囲とした。
いずれの粗骨材の場合でも、BFS置換率の増大に伴い、適切なフレッシュコンクリートの性状が得られる単位結合材量は減少している。
図7(b)に示す石灰岩系砕石を使用した場合には、単位結合材量は最も多くなり、図7(c)に示す石灰岩系砕石を使用した場合には、単位結合材量は少なくなっており、混和剤の特性が粘性の付与に影響している。
BFS置換率を増大させるとモルタルの粘性が高くなり、流動性および材料分離抵抗性を満足するための粉体量は少なくなる。
図7に示すように、水粉体容積比が80~110%の範囲であれば、BFS置換率が55%を超えても、更にはBFS置換率が70~85%の範囲でも、50cmフロー到達時間及びスランプフローの流動性試験で目標とする品質を得ることができる。
図8(a)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日におけるBFS置換率と圧縮強度との関係を示し、図8(b)はセメント水比と圧縮強度との関係を示している。図8(b)において、△は粗骨材として砂岩系砕石を用い、〇は粗骨材として石灰岩系砕石を用い、×は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いている。養生方法は気中養生とし、粗骨材として砂岩系砕石を用いた△は外気温が35℃、粗骨材として石灰岩系砕石を用いた〇は外気温が15℃、粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた×は外気温が25℃であった。
図8(b)に示すように、セメント水比と圧縮強度の関係は、ひとつの直線近似式で表現することができる。この直線近似式を用いることにより、要求される強度を得るためのセメント水比を決定でき、その逆数である水セメント比を算出できる。
外気温の違いで強度発現は異なり、外気温が高い方が初期材齢における強度は高くなる。コンクリート温度は外気温に依存し、コンクリート温度が10℃低いと若材齢における圧縮強度は約10~20%程度低下する。
粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)が粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合(〇)より圧縮強度が高いのは外気温の影響が大きいと考えられるが、粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合(×)よりも圧縮強度は低くなっている。
このことから、粗骨材の種類は圧縮強度に影響を及ぼし、粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合(×)には、粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)よりも圧縮強度が高くなる傾向がある。
図9(a)は粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度、図9(b)は粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度、図9(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度を示している。
粗骨材の違いに関わらず、材齢1日では蒸気養生を行った場合の方が圧縮強度は高くなっているが、材齢7日、14日と材齢が伸びるに伴い、養生方法の違いによる強度発現に大きな差は見られず、同程度となっている。
PCa製品では、型枠の回転率向上や早期出荷を目的として蒸気養生を行うことが一般的であり、翌日脱型できるだけの強度確保を目的としている。
圧縮強度試験は、9~10月に行っており、比較的外気温が低くない時期であるため、蒸気養生を行わず気中養生としたコンクリートについても強度の低下は少なかった。
蒸気養生を行う設備がない場合には、気中養生における材齢7日以降の強度確認を行えば推定可能と考えられる。そのためには、事前に蒸気養生と気中養生の強度発現性を比較する必要がある。
図に示すように、粗骨材の違いにより強度発現に差が生じており、砂岩系砕石を用いた場合の材齢14日強度と、石灰岩系砕石又は輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日強度とが同程度となっている。
図10(a)は粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合、図10(b)は粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合、図10(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合を示しており、図10(d)は、材料別のCO2排出原単位である。BFS置換率は55%と70%で行っている。
比較例として、一般的な高流動コンクリート配合と、従来の高流動コンクリート配合を示している。
図10(a)から図10(c)に示すように、一般的な高流動コンクリートに比べ、高炉スラグ微粉末をセメントの代わりに55%置換した配合では、CO2排出量を40~48%削減でき、70%置換した配合では、CO2排出量を60~64%削減できている。
特許文献1では、早強ポルトランドセメントに対して、混和材として高炉スラグ微粉末が35~65重量%添加された結合材組成物を提案している。
特許文献2では、高炉スラグ微粉末を45~75質量%含有する高炉セメントを結合材中に70質量%以上含有するコンクリート組成物を提案している。
しかし、圧縮強度は空気量の増加にほぼ反比例して低下する。一般には、同一水セメント比の場合は、空気量1%増加に対して材齢7日の圧縮強度は4~6%低下する。
また、プレキャストコンクリート製品に着目すると、コンクリート打込み時に巻き込んだ空気が脱泡できず、コンクリート表面に大きな気泡が多数発生する。プレキャストコンクリート製品のように同一規格で大量に生産される部材では、コンクリート表面の仕上がりが重要視され、強度・耐久性上問題がない場合でも表面気泡を施主や施工管理者が嫌う傾向にあり、商品価値の低下を招くことになる。
請求項2記載の本発明のコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含むコンクリート組成物であって、前記結合材として、15~30質量%の普通ポルトランドセメントと、70~85質量%の高炉スラグ微粉末とを含み、前記粗骨材を砂岩系砕石とし、前記混和剤として、ポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、又はPAE化合物を主成分とする高性能減水剤を用い、前記結合材に対する前記水の水粉体容積比を90~105%、前記水の単位水量を155~165kg/m3、前記粗骨材の粗骨材絶対容積を310~320L/m3、空気量を2.0%以下としたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明のコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含むコンクリート組成物であって、前記結合材として、15~30質量%の普通ポルトランドセメントと、70~85質量%の高炉スラグ微粉末とを含み、前記粗骨材を輝緑岩系砕石とし、前記混和剤として、ポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、又はポリカルボン酸コポリマーを主成分とする高性能減水剤を用い、前記結合材に対する前記水の水粉体容積比を85~105%、前記水の単位水量を155~170kg/m3、前記粗骨材の粗骨材絶対容積を310~320L/m3、空気量を2.0%以下としたことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記粗骨材を20~5mmの大きさとしたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載のコンクリート組成物において、前記高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれることを特徴とする。
請求項6記載の本発明のコンクリートの製造方法は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンクリート組成物を、混練りした後に蒸気養生又は気中養生して製造する
ことを特徴とする。
請求項7記載の本発明のプレキャストコンクリートは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコンクリート組成物が、所定形状に硬化されて前記結合材として70~85質量%の前記高炉スラグ微粉末を含有することを特徴とする。
本実施例によるコンクリート組成物は、結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含む。
結合材は、セメントと混和材であり、セメントには普通ポルトランドセメントを用い、混和材には高炉スラグ微粉末を用いている。
細骨材には石灰砕砂を用い、粗骨材には、砂岩系砕石、石灰岩系砕石、又は輝緑岩系砕石を用いている。
混和剤は、ポリカルボン酸エーテル系化合物、PAE化合物、特殊ポリエーテル系化合物、ポリカルボン酸系化合物、ポリカルボン酸コポリマーなどを主成分とする高性能減水剤である。
なお、図1に示すデータは、BFS置換率(BFS/(C+BFS))が70%(BFSは高炉スラグ微粉末(kg/m3)、Cは普通ポルトランドセメント(kg/m3))、高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。
また、Vw/Vpは水粉体容積比を示している(Vwは水容積、Vpは粉体(C+BFS)容積)。
自己充填性に影響を及ぼす最も大きな要因は粗骨材量であり、粗骨材量が少ないと間隙を通過しやすく自己充填性は向上する。
一方で、粗骨材量が多いと間隙通過時における粗骨材同士の噛み合わせが顕著になり、自己充填性は低下する。また、粗骨材量が多い、つまり細骨材量が少ないと製品にした際の肌面が悪化する。
以上のことから、自己充填性を満足する最適粗骨材量を決定するために、水粉体容積比と砕石種類の違いによる影響を確認した。
水粉体容積比の違いに関わらず、粗骨材絶対容積が大きくなるに伴い充填高さは小さくなり、間隙通過性及び自己充填性は低下した。
一方で、粗骨材絶対容積320L/m3までは目標とするU形充填高さ300mmを超えて充填したことから、粗骨材絶対容積は320L/m3以下にする必要がある。
砂岩系砕石と石灰岩系砕石との2水準について、同様に粗骨材絶対容積の影響を比較した。
石灰岩系砕石の方が粗骨材絶対容積が大きい場合においても充填高さは大きく、間隙通過性及び自己充填性に優れることがわかる。
図1(b)に示すように、砂岩系砕石より石灰岩系砕石の方が自己充填性には有利であるが、砂岩系砕石についても粗骨材絶対容積を小さく配合設計すれば、間隙通過性や自己充填性を満足することができる。
図2(a)は粗骨材として砂岩系砕石、図2(b)は粗骨材として石灰岩系砕石、図2(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いている。
D-1はポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、D-2はPAE化合物を主成分とする高性能減水剤、E-1は特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤、F-1はポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤、G-1はポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、G-2はポリカルボン酸コポリマーを主成分とする高性能減水剤である。
50cmフロー到達時間は流動性の、フロー停止時間は材料分離抵抗性の目安となる。
いずれの粗骨材を用いた場合でも、50cmフロー到達時間とフロー停止時間には正の相関があることが確認できる。
50cmフロー到達時間が短いとフロー停止時間も短く、50cmフロー到達時間が長いとフロー停止時間も長くなっており、50cmフロー停止時間で流動性と材料分離抵抗性を判断できることを意味する。
図3に示すデータでは、粗骨材としては、砂岩系砕石、石灰岩系砕石、及び輝緑岩系砕石をそれぞれ用い、20~5mmの範囲の大きさの粒を用いている。粗骨材絶対容積は310L/m3又は320L/m3としている。また、混和剤としては、ポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤、PAE化合物を主成分とする高性能減水剤、特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤、ポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤、ポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤、ポリカルボン酸コポリマーを主成分とする高性能減水剤を用いている。
BFS/(C+BFS)は70%、高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。
流動性を高めるためには水粉体容積比を小さくすることが好ましいが、材料分離抵抗性は低下する。また、材料分離抵抗性を高めるためには水粉体容積比を大きくすることが好ましいが、流動性は低下する。
材料分離抵抗性及び流動性を同時に満たす水粉体容積比は80~110%であり、水粉体容積比が80~110%の範囲内で、単位水量や混和剤の種類を調整することで最適水粉体容積比とすることができる。
データ条件として、目標フロー値700mmに対し±50mmの結果を抽出し、流動性と材料分離抵抗性を判断する指標は50cmフロー到達時間とした。
50cmフロー到達時間が短いと粘性は低く、材料分離しやすい。逆に50cmフロー到達時間が長いと粘性は高く、材料分離抵抗性は大きいが作業性に劣る。
図4に示す砂岩系砕石、及び図5に示す石灰岩系砕石は目標50cmフロー到達時間3~6秒、図6に示す輝緑岩系砕石については4~7秒としている。これは輝緑岩系砕石の密度が大きいため、モルタルの粘性が低いと骨材と一体となって流動せず、他の2岩種と異なり粘性を上げる必要があるためである。
混和剤の成分は、大きく分けて、減水成分、増粘成分、保持成分に分かれる。その特徴の違いにより、適正水粉体容積比の中心値が上下することがわかる。
図5(d)に示す石灰岩系砕石の混和剤F-2が最も水粉体容積比が大きい(単位結合材量が少ない)条件で流動性、材料分離抵抗性を満足し、図5(a)に示す石灰岩系砕石の混和剤F-1が最も水粉体容積比が小さい(単位結合材量が多い)
石灰岩系砕石は他の2つの岩種に比べ、粒形が良く良質な微粒分を多く含むため、適度な流動性、材料分離抵抗性を満足するための水粉体容積比は大きくなる(単位結合材量は少なくなる)のが一般的であるが、前述した混和剤F-1、F-2は両極の結果となる。
図7(a)は、砂岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸エーテル系化合物を主成分とする高性能減水剤(D-1)とPAE化合物を主成分とする高性能減水剤(D-2)を用い、図7(b)は、石灰岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤として特殊ポリエーテル系化合物と特殊界面活性剤を主成分とする高性能減水剤(E-1)とポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤(F-1)を用い、図7(c)は、石灰岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸系化合物を主成分とする高性能減水剤(F-2)とポリカルボン酸コポリマーを主成分とする高性能減水剤(G-2)を用い、図7(d)は、輝緑岩系砕石を粗骨材として用い、混和剤としてポリカルボン酸系化合物と特殊増粘剤を主成分とする高性能AE減水剤(G-1)とポリカルボン酸コポリマーを主成分とする高性能減水剤(G-2)を用いている。高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれており、空気量は2.0%以下である。粗骨材には20~5mmの範囲の大きさの粒を用いている。
データ条件として、目標フロー値700mmに対し±50mm、50cmフロー到達時間は3~7秒の範囲とした。
いずれの粗骨材の場合でも、BFS置換率の増大に伴い、適切なフレッシュコンクリートの性状が得られる単位結合材量は減少している。
図7(b)に示す石灰岩系砕石を使用した場合には、単位結合材量は最も多くなり、図7(c)に示す石灰岩系砕石を使用した場合には、単位結合材量は少なくなっており、混和剤の特性が粘性の付与に影響している。
BFS置換率を増大させるとモルタルの粘性が高くなり、流動性および材料分離抵抗性を満足するための粉体量は少なくなる。
図7に示すように、水粉体容積比が80~110%の範囲であれば、BFS置換率が55%を超えても、更にはBFS置換率が70~85%の範囲でも、50cmフロー到達時間及びスランプフローの流動性試験で目標とする品質を得ることができる。
図8(a)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日におけるBFS置換率と圧縮強度との関係を示し、図8(b)はセメント水比と圧縮強度との関係を示している。図8(b)において、△は粗骨材として砂岩系砕石を用い、〇は粗骨材として石灰岩系砕石を用い、×は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いている。養生方法は気中養生とし、粗骨材として砂岩系砕石を用いた△は外気温が35℃、粗骨材として石灰岩系砕石を用いた〇は外気温が15℃、粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた×は外気温が25℃であった。
図8(b)に示すように、セメント水比と圧縮強度の関係は、ひとつの直線近似式で表現することができる。この直線近似式を用いることにより、要求される強度を得るためのセメント水比を決定でき、その逆数である水セメント比を算出できる。
外気温の違いで強度発現は異なり、外気温が高い方が初期材齢における強度は高くなる。コンクリート温度は外気温に依存し、コンクリート温度が10℃低いと若材齢における圧縮強度は約10~20%程度低下する。
粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)が粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合(〇)より圧縮強度が高いのは外気温の影響が大きいと考えられるが、粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合(×)よりも圧縮強度は低くなっている。
このことから、粗骨材の種類は圧縮強度に影響を及ぼし、粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合(×)には、粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合(△)よりも圧縮強度が高くなる傾向がある。
図9(a)は粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度、図9(b)は粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度、図9(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日における圧縮強度を示している。
粗骨材の違いに関わらず、材齢1日では蒸気養生を行った場合の方が圧縮強度は高くなっているが、材齢7日、14日と材齢が伸びるに伴い、養生方法の違いによる強度発現に大きな差は見られず、同程度となっている。
PCa製品では、型枠の回転率向上や早期出荷を目的として蒸気養生を行うことが一般的であり、翌日脱型できるだけの強度確保を目的としている。
圧縮強度試験は、9~10月に行っており、比較的外気温が低くない時期であるため、蒸気養生を行わず気中養生としたコンクリートについても強度の低下は少なかった。
蒸気養生を行う設備がない場合には、気中養生における材齢7日以降の強度確認を行えば推定可能と考えられる。そのためには、事前に蒸気養生と気中養生の強度発現性を比較する必要がある。
図に示すように、粗骨材の違いにより強度発現に差が生じており、砂岩系砕石を用いた場合の材齢14日強度と、石灰岩系砕石又は輝緑岩系砕石を用いた場合の材齢7日強度とが同程度となっている。
図10(a)は粗骨材として砂岩系砕石を用いた場合、図10(b)は粗骨材として石灰岩系砕石を用いた場合、図10(c)は粗骨材として輝緑岩系砕石を用いた場合を示しており、図10(d)は、材料別のCO2排出原単位である。BFS置換率は55%と70%で行っている。
比較例として、一般的な高流動コンクリート配合と、従来の高流動コンクリート配合を示している。
図10(a)から図10(c)に示すように、一般的な高流動コンクリートに比べ、高炉スラグ微粉末をセメントの代わりに55%置換した配合では、CO2排出量を40~48%削減でき、70%置換した配合では、CO2排出量を60~64%削減できている。
Claims (9)
- 結合材、水、細骨材、粗骨材、及び混和剤を含むコンクリート組成物であって、
前記結合材として、15~45質量%の普通ポルトランドセメントと、55~85質量%の高炉スラグ微粉末とを含み、
前記結合材に対する前記水の水粉体容積比を80~110%、前記粗骨材の粗骨材絶対容積を320L/m3以下、空気量を2.0%以下とした
ことを特徴とするコンクリート組成物。 - 前記粗骨材を石灰岩系砕石とした
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート組成物。 - 前記粗骨材を砂岩系砕石とし、前記水粉体容積比を90~105%とした
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート組成物。 - 前記粗骨材を輝緑岩系砕石とし、前記水粉体容積比を85~105%とした
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート組成物。 - 前記粗骨材を20~5mmの大きさとした
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート組成物。 - 前記高炉スラグ微粉末を70~85質量%とした
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート組成物。 - 前記高炉スラグ微粉末には2質量%の石こうが含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート組成物。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコンクリート組成物を、混練りした後に蒸気養生又は気中養生して製造する
ことを特徴とするコンクリートの製造方法。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコンクリート組成物が、所定形状に硬化されて前記高炉スラグ微粉末を前記普通ポルトランドセメントよりも高い比率で含有する
ことを特徴とするプレキャストコンクリート。
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