JP2017024930A - 耐凍害性を向上したコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法 - Google Patents

耐凍害性を向上したコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐凍害性を向上したコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るコンクリート用組成物は、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有し、ブリーディングを抑制したコンクリート用組成物であって、前記コンクリート用組成物により作製したコンクリート供試体に対するJIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上であり、凍結融解抵抗性に優れるものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートの耐凍害性向上技術に関するものであり、特に、耐凍害性を向上したコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法に関するものである。
鉄鉱石から銑鉄を製造する過程で発生する副産物の一種として高炉スラグ細骨材がある。この高炉スラグ細骨材を用いれば、AE剤を用いなくても、高い耐凍害性(凍結融解抵抗性)のあるコンクリートを製造することが可能である(例えば、特許文献1および2を参照)。
特開2014−159354号公報 特開2015−074603号公報
しかしながら、高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートであっても、打設高さや配合等によっては、十分な耐凍害性が得られない場合がある。例えば図1は、高さ2150mmのボックスカルバート供試体(高炉スラグ細骨材100%使用、水セメント比(W/C)=35%)から採取したコア試験体の凍結融解試験結果を示したものである。凍結水として塩水を用いている。この図に示すように、下方から採取したものほど相対動弾性係数すなわち耐凍害性は高いが、いずれも凍結融解サイクル150回までに相対動弾性係数が60%を下回っており、高炉スラグ細骨材を用いることによる耐凍害性の改善効果は現れていないことがわかる。
図2は、実機で練混ぜを行ったコンクリートのブリーディング試験結果を示したものである。この図に示すように、水セメント比(W/C)が35%で高炉スラグ細骨材100%を用いたコンクリートは、砕砂を用いたものや水セメント比(W/C)が25%のものに比べて、ブリーディング量が相当に多いことがわかり、コンクリートのブリーディングが凍結融解抵抗性を阻害しているものと推察される。
コンクリートのブリーディングが凍結融解抵抗性に与える影響について検討するために、水セメント比(W/C)を35%の一定とし、単位水量(W)を155〜195kg/mに変化させたコンクリート供試体についてブリーディング試験および凍結融解試験を実施した。表1にコンクリート供試体(供試体番号1〜5)の配合を示す。
Figure 2017024930
ここで、表1の配合において、セメント(C)には、早強ポルトランドセメント(密度:3.13g/cm、ブレーン値:4600cm/g)を、細骨材(S)には、高炉スラグ細骨材(表乾密度:2.72g/cm、吸水率:1.12%)を、粗骨材(G)には、硬質砂岩砕石(最大寸法:20mm、表乾密度:2.74g/cm、吸水率:0.60%)を、それぞれ用いた。また、空気量、細骨材率(s/a)、高性能減水剤の使用量は表1に示すとおりとした。なお、表1の細骨材率(s/a)は、細骨材率(s/a)=細骨材(S)/(細骨材(S)+粗骨材(G))×100(%)の計算式により算定される。ただし、細骨材率はコンクリート中の全骨材量に対する細骨材量の絶対容積比を百分率で表した値である。各供試体は、蒸気養生を行った後、材齢7日まで水中養生を行って作製した。蒸気養生の最高温度は50℃、蒸気養生の最高温度保持時間は5時間とした。圧縮強度の値については、蒸気養生を経て脱型した後に気中養生したものの強度試験値を採用した。また、各供試体の圧縮強度は材齢18時間で41.4〜42.4N/mm、材齢7日で54.5〜59.5N/mmであり、各供試体の圧縮強度はほぼ同じである。
図3に単位水量(W)がコンクリートのブリーディングに与える影響を、図4に単位水量(W)が凍結融解抵抗性に与える影響を示す。ここで、ブリーディング試験は、JIS A 1123:2012に準拠し、φ150×300mmの軽量モールドを用いて行っている。凍結融解試験は、JIS A 1148:2010に規定される水中凍結融解試験方法(A法)に準拠して行っている。ただし、供試体を浸漬させる溶液としては、凍結融解作用による劣化が促進されるように、質量比で10%の塩水(質量パーセント濃度で10%の塩化ナトリウム水溶液)を用いている。供試体としては、φ100×200mmの円柱供試体および100×100×400mmの角柱供試体を用いている。
図3に示すように、単位水量(W)が増加するにつれて、ブリーディング量が増加していることがわかる。また、図4に示すように、ブリーディングの多いコンクリートほど、凍結融解抵抗性が低下していることがわかる。
特に図4および表1に示すように、水セメント比(W/C)が同じで強度もほぼ同じであっても、単位水量(W)が多いものでは、凍結融解サイクル数300回よりも前に破壊に至ることがある。図4の例では、単位水量(W)が155、165kg/mのものは、凍結融解サイクル数300回での相対動弾性係数が90%以上で耐凍害性に優れるが、単位水量(W)が175kg/m以上のものは、早い段階で相対動弾性係数が60%以下に低下し、破壊に至っている。
このように、高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートでは、ブリーディングの多いものほど耐凍害性(凍結融解抵抗性)が低くなる傾向にある。このため、ブリーディングが多い場合であっても耐凍害性を向上することのできる技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、耐凍害性を向上したコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るコンクリート用組成物は、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有し、ブリーディングを抑制したコンクリート用組成物であって、前記コンクリート用組成物により作製したコンクリート供試体に対するJIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上であり、凍結融解抵抗性に優れることを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、増粘剤または分離低減剤を添加することなく単位水量を165kg/m以下に低減してブリーディングを抑制したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、増粘剤または分離低減剤を添加してブリーディングを抑制したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、前記結合材に対する前記増粘剤または分離低減剤の添加量が0.04%以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、単位水量が195kg/m以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、前記細骨材に対する前記高炉スラグ細骨材の質量比が0.33〜1.0であることを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、前記結合材に対する水の質量比が0.25〜0.50であることを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、空気を連行する剤を含有しないことを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、前記凍結融解試験に用いる前記コンクリート供試体を浸漬させる溶液の濃度が質量比で10%の塩水であっても、凍結融解抵抗性に優れることを特徴とする。
また、本発明に係る他のコンクリート用組成物は、上述した発明において、前記コンクリート用組成物を成形してなる成形品が、凍結融解抵抗性に優れることを特徴とする。
また、本発明に係る成形品は、上述したコンクリート用組成物を成形してなる成形品である。
また、本発明に係る成形品の製造方法は、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有するコンクリート用組成物から、所定の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造する製造方法であって、前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から、JIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造することを特徴とする。
また、本発明に係る他の成形品の製造方法は、上述した発明において、前記コンクリート用組成物に対するブリーディング試験により得られるブリーディング量が所定量以上であった場合に、前記コンクリート用組成物に増粘剤または分離低減剤を添加することにより前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から、所定の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造することを特徴とする。
また、本発明に係る他の成形品の製造方法は、上述した発明において、空気を連行する剤を含有しない前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、所定の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造することを特徴とする。
また、本発明に係る品質管理方法は、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有するコンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を管理する品質管理方法であって、前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を、JIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上となるように管理することを特徴とする。
また、本発明に係る他の品質管理方法は、上述した発明において、前記コンクリート用組成物に対するブリーディング試験により得られるブリーディング量が所定量以上であった場合に、前記コンクリート用組成物に増粘剤または分離低減剤を添加することにより前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を管理することを特徴とする。
また、本発明に係る他の品質管理方法は、上述した発明において、空気を連行する剤を含有しない前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を管理することを特徴とする。
本発明に係るコンクリート用組成物によれば、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有し、ブリーディングを抑制したコンクリート用組成物であって、前記コンクリート用組成物により作製したコンクリート供試体に対するJIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上であり、凍結融解抵抗性に優れている。したがって、耐凍害性に優れたコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法を提供することができるという効果を奏する。
図1は、打設高さと凍結融解抵抗性の関係を示す図である。 図2は、打込みからの時間とブリーディング量の関係を示す図である。 図3は、単位水量とブリーディング量の関係を示す図である。 図4は、単位水量が凍結融解抵抗性に与える影響を示す図である。 図5は、増粘剤が凍結融解抵抗性に与える影響を示す図である。 図6は、増粘剤がブリーディング量に与える影響を示す図である。 図7は、細骨材に対する高炉スラグ細骨材の質量比と、凍結融解抵抗性の関係を例示する図である。
以下に、本発明に係るコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係るコンクリート用組成物は、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有し、ブリーディングを抑制したコンクリート用組成物であって、前記コンクリート用組成物により作製したコンクリート供試体に対するJIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上であり、凍結融解抵抗性に優れるものである。
ここで、上記の凍結融解試験においては、供試体を浸漬させる溶液に質量比で10%の塩水(質量パーセント濃度で10%の塩化ナトリウム水溶液)を用いて行ってもよい。一般的には、塩水を用いて凍結融解試験を行った方が、真水で行うよりも過酷な条件下での試験となる。
コンクリート用組成物のブリーディングを抑制する方法としては、例えばコンクリート用組成物の単位水量(W)を低減する方法、細骨材率(s/a)を増加する方法、コンクリート用組成物に増粘剤や分離低減剤を添加する方法などを用いることができるが、以下の説明では、コンクリート用組成物に増粘剤を添加する場合を例にとり説明する。
増粘剤は、コンクリート用組成物の材料における水の分離を減らし、粘り気を生じさせる役割を果たすものである。こうした増粘剤としては、例えば花王株式会社製の高機能特殊増粘剤「ビスコトップ」(登録商標)を使用することができる。あるいは、増粘剤の代わりに、またはこれに加えて、材料の分離を低減する機能を有する分離低減剤を含有してもよい。分離低減剤が増粘剤と同様の作用を発揮することで、コンクリートのブリーディングを抑制し、凍結融解抵抗性の向上に寄与する。
図5は、増粘剤の添加量が凍結融解抵抗性に与える影響を、ブリーディング量が極めて多い単位水量(W)が195kg/mの供試体(上記の表1の供試体番号5)について調べたものである。増粘剤の添加量は、結合材であるセメント(C)に対して0.00、0.04%、0.08%の3種類とした。増粘剤としては上記の高機能特殊増粘剤を使用した。この図に示すように、増粘剤を添加し、ブリーディング量を抑制することで、コンクリートの凍結融解抵抗性が著しく向上する。単位水量(W)が195kg/mのコンクリートであっても、増粘剤を用いてブリーディングを抑えると、サイクル数300回での相対動弾性係数を90%以上に保持でき、高い耐凍害性が得られることがわかる。
図6は、増粘剤の添加量がコンクリートのブリーディング量に与える影響を、単位水量(W)が195kg/mの供試体(表1の供試体番号5)について調べたものである。増粘剤の添加量は図5と同様に、結合材であるセメント(C)に対して0.00、0.04%、0.08%の3種類とし、各プロットに基づいた近似曲線を追加している。この図に示すように、増粘剤を添加するとブリーディング量は指数関数的に低下することがわかる。
増粘剤の添加量(含有量)は、製品に設定されている標準使用量で十分である。すなわち増粘剤の添加量を少なくともこの標準使用量にすれば、ブリーディング量を殆どない状態まで抑制可能であり、コンクリートの凍結融解抵抗性が向上する。例えば上記の高機能特殊増粘剤を使用する場合の標準使用量は、単位水量(W)に対して1.0〜10%程度である。これを水セメント比(W/C)が35%の場合のセメント(C)に対して換算すると0.35〜3.5%程度となる。
従来、高炉スラグ細骨材を細骨材として100%使った場合にブリーディング量が多いと、期待する耐凍害性が得られない場合があった。これに対し、本実施の形態によれば、単位水量を下げる等の処理を行わなくても、増粘剤(または分離低減剤)を添加するだけで、簡単に高い耐凍害性のコンクリートを得ることができるという効果を奏する。このように、増粘剤を用いることで、通常のコンクリートと同程度の製造効率で製造可能な水セメント比が35%程度のコンクリートを耐凍害性が要求される用途に使用することが可能となる。なお、上述したように本発明においては、増粘剤を用いずに、単位水量を下げたり細骨材率を上げたりすることでブリーディングを抑制してももちろん構わない。このようにすれば、より確実に高炉スラグ細骨材を用いたことによる耐凍害性の向上効果を発揮させることが可能となる。
ここで、本発明に係るコンクリート用組成物は高炉スラグ細骨材を含有するものである。高炉スラグは、高炉で銑鉄を製造する際に副生されるものであり、その主成分はCaO、SiO2、Al2O3、MgOである。この高炉スラグは、高炉スラグ微粉末あるいは高炉スラグ細骨材の形態で用いることができる。この場合、高炉スラグ微粉末は結合材として、高炉スラグ細骨材は細骨材として用いる。
高炉スラグ細骨材は、非晶質な高炉スラグ細骨材である。非晶質な高炉スラグ細骨材としては、例えば、高炉スラグを水で急冷した高炉水砕スラグを軽破砕し、固結防止剤を添加したものを用いることができる。高炉水砕スラグの製造において急冷される直前の溶融高炉スラグの温度は1400度〜1500度であり、急冷することにより結晶への原子配列が行われないまま固結してガラス質(非結晶)となる。高炉スラグ細骨材の品質は、JIS A 5011-1に規定されている。
また、本発明で用いられるセメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等が挙げられる。
本発明のコンクリート用組成物は、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水とを含有するものであるが、セメント(C)と結合材(B)との質量比(C/B)は0.3〜1.0とするのが好ましい。
図7は、細骨材(S)に対する高炉スラグ細骨材(BFS)の質量比(BFS/S)と、凍結融解抵抗性の関係を例示したものである。この図は、結合材(B)が普通ポルトランドセメント(C)と高炉スラグ微粉末(GGBF)とからなり、結合材(B)に対する水の質量比(W/B)を40%、結合材(B)に対する高炉スラグ微粉末(GGBF)の質量比(GGBF/B)を60%とし、AE剤を添加せずに(nonAE)、蒸気養生を経て作製したコンクリートの凍結融解抵抗性を示している。この図に示すように、細骨材として高炉スラグ細骨材を33%以上使用したものは、凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上である。高炉スラグ細骨材を67%以上使用したものの相対動弾性係数は98%以上であり、いずれも凍結融解抵抗性に優れていることがわかる。このことから、細骨材(S)に対する高炉スラグ細骨材(BFS)の質量比(BFS/S)は0.33〜1.0とするのが好ましい。なお、細骨材としては、高炉スラグ細骨材に加えて例えば砂岩砕砂などの一般的な細骨材を用いることができる。
本発明のコンクリート用組成物は通常さらに粗骨材を含むものであり、コンクリート用組成物が硬化してコンクリートが得られることとなる。粗骨材としては例えば砂岩砕石などの一般的な粗骨材を用いることができる。コンクリート用組成物における粗骨材の使用量としては、結合材(B)100質量部に対して、粗骨材(G)が100〜500質量部であることが好ましい。
また、コンクリート用組成物における結合材(B)に対する水の質量比(W/B)は0.25〜0.50であること、つまり結合材(B)100質量部に対して、水が25〜50質量部であることが好ましい。結合材(B)がセメント(C)のみからなる場合には、水セメント比(W/C)が0.25〜0.50であることが好ましい。また、本発明のコンクリート用組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、さらにその他の成分を含有しても構わない。
また、コンクリート用組成物における単位水量(W)は、増粘剤(または分離低減剤)を用いてブリーディングを低減する場合には195kg/m以下であることが好ましい。増粘剤(または分離低減剤)を用いず、単位水量の低減のみでブリーディングを低減する場合には165kg/m以下であることが好ましい。
また、本発明のコンクリート用組成物は、AE剤などの空気連行性を有する混和剤を含有しなくても、上記の方法によりブリーディングを抑制することで、高炉スラグ細骨材を用いたコンクリートの耐凍害性の向上効果を有効に発揮させることができる。
本発明のコンクリート用組成物は、凍結融解抵抗性すなわち耐凍害性に優れている。したがって、本発明のコンクリート用組成物は、耐凍害性が要求される寒冷地のコンクリート構造物の材料として有効である。
また、本発明のコンクリート用組成物は、塩害に対する抵抗性にも優れている。したがって、耐塩害性が要求される建造物等の施工や、冬季に融雪剤が散布される山間部の高速道路といった凍害と塩害と疲労が複合して生じ得る場所に対して特に有効である。また、こうした用途以外にも例えば、寒冷地における海岸構造物、海洋構造物、水路構造物、道路構造物、擁壁構造物の耐凍害性と耐疲労性と耐塩害性が要求される現場で好適に用いられる。このとき、予め本発明のコンクリート用組成物を成形し、成形品(プレキャストコンクリート製品)として施工してもよい。
また、本発明の成形品を用いたコンクリート製品によれば、耐凍害性はもちろんのこと耐塩害性をも有している。このため、例えば、本発明を寒冷地域の海岸・海洋構造物などの凍害および塩害を受ける可能性のある環境下の構造物に適用した場合、優れた耐凍害性能および耐塩害性能が発揮されるので、普通モルタルやコンクリートで構成した場合に比べ構造物の耐用年数を延ばすことができる。
また、本発明に係る成形品の製造方法は、上記の方法によりコンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、このブリーディングを抑制したコンクリート用組成物から、凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造するものである。本発明に係る成形品の製造方法によれば、ブリーディングを抑制することで、凍結融解抵抗性に優れたコンクリートを安定的に得ることができる。ここで、コンクリート用組成物に対するブリーディング試験により得られるブリーディング量が予め設定した所定量以上であった場合に、コンクリート用組成物に増粘剤(または分離低減剤)を添加してブリーディングを抑制することにより、上述した凍結融解抵抗性を有する成形品を製造することができる。増粘剤(または分離低減剤)を添加する判断基準としては、ブリーディング量の代わりに単位水量(W)を用いてもよい。ブリーディング量と単位水量(W)との間には相関があるからである。例えば図3の場合には、増粘剤(または分離低減剤)は、コンクリート用組成物のブリーディング量が0.010(cm/cm)以上である場合に添加してもよいし、単位水量(W)が175kg/m以上の場合に添加してもよい。
また、本発明に係る品質管理方法は、上記の方法によりコンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、このブリーディングを抑制したコンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を、凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上となるように管理するものである。本発明に係る品質管理方法によれば、ブリーディングを抑制することで、凍結融解抵抗性に優れたコンクリートを安定的に得ることができる。ブリーディングを抑制する方法としては、上記の成形品の製造方法と同様のものが適用可能である。
以上説明したように、本発明に係るコンクリート用組成物によれば、高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有し、ブリーディングを抑制したコンクリート用組成物であって、前記コンクリート用組成物により作製したコンクリート供試体に対するJIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上であり、凍結融解抵抗性に優れている。したがって、耐凍害性に優れたコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法を提供することができるという効果を奏する。
以上のように、本発明に係るコンクリート用組成物、それを成形してなる成形品、その製造方法および品質管理方法は、高炉スラグ細骨材を多く含有するコンクリートに有用であり、特に、耐凍害性に優れることから、凍害のおそれのある沿岸地域や寒冷地域で使用するコンクリート製品に適している。

Claims (17)

  1. 高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有し、ブリーディングを抑制したコンクリート用組成物であって、
    前記コンクリート用組成物により作製したコンクリート供試体に対するJIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上であり、凍結融解抵抗性に優れることを特徴とするコンクリート用組成物。
  2. 増粘剤または分離低減剤を添加することなく単位水量を165kg/m以下に低減してブリーディングを抑制したことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート用組成物。
  3. 増粘剤または分離低減剤を添加してブリーディングを抑制したことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート用組成物。
  4. 前記結合材に対する前記増粘剤または分離低減剤の添加量が0.04%以上であることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート用組成物。
  5. 単位水量が195kg/m以下であることを特徴とする請求項3または4に記載のコンクリート用組成物。
  6. 前記細骨材に対する前記高炉スラグ細骨材の質量比が0.33〜1.0であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンクリート用組成物。
  7. 前記結合材に対する水の質量比が0.25〜0.50であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のコンクリート用組成物。
  8. 空気を連行する剤を含有しないことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のコンクリート用組成物。
  9. 前記凍結融解試験に用いる前記コンクリート供試体を浸漬させる溶液の濃度が質量比で10%の塩水であっても、凍結融解抵抗性に優れることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のコンクリート用組成物。
  10. 前記コンクリート用組成物を成形してなる成形品が、凍結融解抵抗性に優れることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のコンクリート用組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか一つに記載のコンクリート用組成物を成形してなる成形品。
  12. 高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有するコンクリート用組成物から、所定の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造する製造方法であって、
    前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から、JIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造することを特徴とする成形品の製造方法。
  13. 前記コンクリート用組成物に対するブリーディング試験により得られるブリーディング量が所定量以上であった場合に、前記コンクリート用組成物に増粘剤または分離低減剤を添加することにより前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から、所定の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造することを特徴とする請求項12に記載の成形品の製造方法。
  14. 空気を連行する剤を含有しない前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、所定の凍結融解抵抗性を有する成形品を製造することを特徴とする請求項12または13に記載の成形品の製造方法。
  15. 高炉スラグ細骨材を含む細骨材と、セメントを含む結合材と、水と、粗骨材とを含有するコンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を管理する品質管理方法であって、
    前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を、JIS A 1148に記載のA法に基づく凍結融解試験における凍結融解サイクル300回での相対動弾性係数が60%以上となるように管理することを特徴とする品質管理方法。
  16. 前記コンクリート用組成物に対するブリーディング試験により得られるブリーディング量が所定量以上であった場合に、前記コンクリート用組成物に増粘剤または分離低減剤を添加することにより前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を管理することを特徴とする請求項15に記載の品質管理方法。
  17. 空気を連行する剤を含有しない前記コンクリート用組成物のブリーディングを抑制し、ブリーディングを抑制した前記コンクリート用組成物から製造される成形品の凍結融解抵抗性を管理することを特徴とする請求項15または16に記載の品質管理方法。
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