JP2023082408A - ワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

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悟司 山本
Satoshi Yamamoto
一仁 小原
Kazuhito Obara
ミンホ ヤン
Min Ho Yang
康弘 長井
Yasuhiro Nagai
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Abstract

【課題】ワイヤハーネスに引っ張り応力がかかることを軽減する。【解決手段】本開示のワイヤハーネス配索装置10は、スライドシート1の下方にワイヤハーネス60を配索するワイヤハーネス配索装置10であって、スライドシート1の下面5に対向するフロア2に設置された余長吸収ケース20と、余長吸収ケース20に対して移動可能なプロテクタ30と、を備え、ワイヤハーネス60は、余長吸収ケース20内に収容されプロテクタ30に向けて配索されたケース内余長部と、プロテクタ30から余長吸収ケース20外に導出されスライドシート1の下面5に向けて配索されたケース外余長部と、を有し、スライドシート1は、スライドシート1の移動に伴ってプロテクタ30に当接することでプロテクタ30を移動させる一対の押当部材6、7を有する、ワイヤハーネス配索装置10である。【選択図】図9

Description

本開示は、ワイヤハーネス配索装置に関する。
スライドシート用のワイヤハーネス配索装置として、例えば特開2016-174476号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このワイヤハーネス配索装置は、ワイヤハーネスの余長部を吸収する余長吸収ケースを備えている。余長吸収ケースは、ハーネスレール部と、このハーネスレール部によって前後方向に移動可能なスライダと、を備えている。余長吸収ケース内からスライダを介して外部に導出されたワイヤハーネスは、キャタピラ型プロテクタによって外装されている。
ワイヤハーネスの余長吸収機能は以下のようにして行われる。まず、スライドシートと連動するワイヤハーネスをキャタピラ型プロテクタで外装し、キャタピラ型プロテクタの屈曲移動でワイヤハーネスの余長を吸収する。次に、キャタピラ型プロテクタの屈曲移動だけで余長を吸収できない場合、キャタピラ型プロテクタより引き出したワイヤハーネスを余長吸収ケースのターン部でターンする迂回長さを変えることで残りの余長を吸収するようにしている。このようにすれば、余長吸収ケースを小型化できるという利点がある。
特開2016-174476号公報
しかしながら、キャタピラ型プロテクタは、一旦前方へと引き出され、上向きに屈曲した後、スライドシートの下面に接続されているため、屈曲部分の上下寸法が必要となる。このような構成は、スライドシートの下方に十分な空間が確保されている場合に採用できるが、そうでない場合には採用し得ない。かといって、キャタピラ型プロテクタをなくすと、スライドシートの移動に連動してワイヤハーネスが屈曲した状態で引っ張られることになるため、ワイヤハーネスの屈曲部分に応力が発生することになる。
本開示のワイヤハーネス配索装置は、スライドシートの下方にワイヤハーネスを配索するワイヤハーネス配索装置であって、スライドシートの下面に対向するフロアに設置された余長吸収ケースと、前記余長吸収ケースに対して移動可能なプロテクタと、を備え、前記ワイヤハーネスは、前記余長吸収ケース内に収容され前記プロテクタに向けて配索されたケース内余長部と、前記プロテクタから前記余長吸収ケース外に導出され前記スライドシートの下面に向けて配索されたケース外余長部と、を有し、前記スライドシートは、前記スライドシートの移動に伴って前記プロテクタに当接することで前記プロテクタを移動させる一対の押当部材を有する、ワイヤハーネス配索装置である。
本開示によれば、ワイヤハーネスに引っ張り応力がかかることを軽減できる。
図1は、実施形態1のワイヤハーネス配索装置を斜め前方から見た斜視図である。 図2は、スライドシートのスライド構造を前方から見た図である。 図3は、プロテクタの斜視図である。 図4は、余長吸収ケースの斜視図である。 図5は、余長吸収ケースの内部に配索されたワイヤハーネスを正面から見た図である。 図6は、余長吸収ケースの内部に配索されたワイヤハーネスを斜め前方から見た斜視図である。 図7は、キャタピラ型外装材とプロテクタの内部に配索されたワイヤハーネスを斜め後方から見た斜視図である。 図8は、キャタピラ型外装材とプロテクタの内部に配索されたワイヤハーネスを斜め前方から見た斜視図である。 図9は、前端位置にあるプロテクタが前側押当部材によって後方に移動し始める状態を示した側面図である。 図10は、プロテクタが前側押当部材によって前端位置から後端位置に向けて移動する状態を示した側面図である。 図11は、前側押当部材によってプロテクタが後端位置に至った状態を示した側面図である。 図12は、後端位置にあるプロテクタが後側押当部材によって前方に移動し始める状態を示した側面図である。 図13は、プロテクタが後側押当部材によって後端位置から前端位置に向けて移動する状態を示した側面図である。 図14は、後側押当部材によってプロテクタが前端位置に至った状態を示した側面図である。 図15は、前端位置にあるプロテクタが前側押当部材によって後方に移動し始める状態を示した平面図である。 図16は、プロテクタが前側押当部材によって前端位置から後端位置に向けて移動する状態を示した平面図である。 図17は、後側押当部材によってプロテクタが後端位置に至った状態を示した平面図である。 図18は、後端位置にあるプロテクタが後側押当部材によって前方に移動し始める状態を示した平面図である。 図19は、プロテクタが後側押当部材によって後端位置から前端位置に向けて移動する状態を示した平面図である。 図20は、後側押当部材によってプロテクタが前端位置に至った状態を示した平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネス配索装置は、
(1)スライドシートの下方にワイヤハーネスを配索するワイヤハーネス配索装置であって、スライドシートの下面に対向するフロアに設置された余長吸収ケースと、前記余長吸収ケースに対して移動可能なプロテクタと、を備え、前記ワイヤハーネスは、前記余長吸収ケース内に収容され前記プロテクタに向けて配索されたケース内余長部と、前記プロテクタから前記余長吸収ケース外に導出され前記スライドシートの下面に向けて配索されたケース外余長部と、を有し、前記スライドシートは、前記スライドシートの移動に伴って前記プロテクタに当接することで前記プロテクタを移動させる一対の押当部材を有する、ワイヤハーネス配索装置である。
スライドシートを移動させた時に、まず、スライドシートに連動するケース外余長部の移動でワイヤハーネスの余長を吸収し、ケース外余長部の移動だけで余長を吸収できない時にプロテクタが移動して余長吸収ケース内のケース内余長部の移動でワイヤハーネスの余長を吸収する。このように余長吸収ケースの内外で余長吸収を行うようにすることで余長吸収ケースを小型化できる。さらに、プロテクタの移動は、スライドシートの押当部材がプロテクタに当接することで行われるため、ワイヤハーネスに引っ張り応力がかかることを軽減できる。したがって、スライドシートの下方に十分な空間がない場合でも余長吸収ケースをフロアに設置でき、余長吸収ケースの設置に伴って見栄えの向上が可能になる。
(2)前記プロテクタと前記押当部材が互いに対向する一対の対向面のうち一方の前記対向面には、他方の前記対向面に対して点接触もしくは線接触可能な曲面部が設けられていることが好ましい。
押当部材の対向面がプロテクタの対向面に当接する時、一方の対向面に曲面部が設けられているから、曲面部において点接触もしくは線接触することになり、接触位置を一定にできる。
(3)前記余長吸収ケースは、前記フロア側から前記スライドシート側に向かう周壁を備え、前記周壁は、前記プロテクタがスライド可能に装着されるスライド構造を有することが好ましい。
周壁の高さ範囲内にスライド構造があるため、スライド構造によって余長吸収ケースが大型化することを回避できる。
(4)前記ワイヤハーネスは、前記ケース内余長部と前記ケース外余長部を中継接続し、前記プロテクタ内に収容された中継接続部をさらに有し、前記中継接続部は、前記周壁を貫通する周壁貫通部を含んで構成されることが好ましい。
ワイヤハーネスは、ケース内余長部、中継接続部、およびケース外余長部を備えて構成される。換言すると、ワイヤハーネスは中継接続部の周壁貫通部において周壁を貫通して余長吸収ケースの側方に導出された後、スライドシートの下面に向けて配索される。このようにすると、余長吸収ケースとスライドシートの下面との間に十分な空間がない場合でもワイヤハーネスを配索できる。仮に、ワイヤハーネスが余長吸収ケース内からスライドシートの下面に向けて上方に導出されている場合、靴などによってワイヤハーネスが上方から踏まれて故障するリスクがある。上記の構成によると、そのような故障リスクの低減が可能である。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネス配索装置10の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[ワイヤハーネス配索装置の構成]
本開示の実施形態を図1から図20の図面を参照しながら説明する。本開示のワイヤハーネス配索装置10は、自動車に搭載されたスライドシート1の下面5に対向するフロア2に設置された余長吸収ケース20と、余長吸収ケース20に対して移動可能なプロテクタ30と、を備えて構成されている。ワイヤハーネス60はスライドシート1とフロア2の間に配索されており、ワイヤハーネス60を通じてスライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電が行われる。ワイヤハーネス60はワイヤハーネス配索装置10によって余長を有した状態で配索されている。この余長によって、ワイヤハーネス60が強い力で引っ張られたり、急な角度で曲げられたりすることがないように保護されている。
スライドシート1の下面には、図2に示すように、左右一対のシート脚部3が設けられている。一方、フロア2には、左右一対のシートレール4が設けられている。シートレール4は前後方向にのびる形態で設けられている。シート脚部3はシートレール4に対してスライド自在に取り付けられている。これにより、スライドシート1は前端位置(図14に示すスライドシート1の位置)と後端位置(図11に示すスライドシート1の位置)との間で前後方向に移動可能とされている。
[余長吸収ケースの構成]
図2に示すように、余長吸収ケース20は上下一対のケースを組み合わせた構成とされ、図4に示すように、前後方向に長い中空の直方体形状とされている。余長吸収ケース20は合成樹脂製であって、底壁21と、周壁22と、天井壁23と、を備えて構成され、底壁21がフロア2に接触した状態で固定されている。周壁22は、フロア2側からスライドシート1側に向かう形態とされている。天井壁23はスライドシート1の下面5と対向する配置とされ、天井壁23とスライドシート1の下面5との間には、ワイヤハーネス60を配索するスペースが確保されている。
周壁22のうち前後方向にのびる側壁22Sには、スライドレール24が設けられている。スライドレール24は上下一対のレール24U、24Lを有し、これらのレール24U、24Lの間に前後方向にのびるスリット25が形成されている。このスリット25に後述するプロテクタ30が組み付けられる。周壁22のうち前端に位置する前壁22Fには、ワイヤハーネス60を余長吸収ケース20の内部に導入する導入孔26が設けられている。
[プロテクタの構成]
プロテクタ30は合成樹脂製であって、図2に示すように、余長吸収ケース20の内部に収容されるケース内プロテクタ31と、余長吸収ケース20の外部に配されるケース外プロテクタ32と、ケース内プロテクタ31とケース外プロテクタ32を連結する連結部33と、を備えて構成されている。プロテクタ30の内部は中空とされ、プロテクタ30の内部にはワイヤハーネス60が配索される。
ケース内プロテクタ31は、図2および図3に示すように、正面視で上下方向に長いI字状をなし、余長吸収ケース20のスライドレール24の内面に沿って配置されている。ケース外プロテクタ32は、余長吸収ケース20のスライドレール24の外面に沿って配置される垂直部34Vと、天井壁23の上面に沿って配置される水平部34Hと、を備えている。
ケース内プロテクタ31のうち連結部33より下側部分と垂直部34Vのうち連結部33より下側部分との間に、スリット25の下側に位置するレール24Lが収容されている。また、ケース内プロテクタ31のうち連結部33より上側部分と垂直部34Vのうち連結部33より上側部分との間に、スリット25の上側に位置するレール24Uが収容されている。さらに連結部33は、上下一対のレール24U、24Lに対して摺動可能とされ、静止時は下側のレール24Lに支持されている。これにより、プロテクタ30はスライドレール24によって前端位置(図9に示すプロテクタ30の位置)と後端位置(図11に示すプロテクタ30の位置)との間で前後方向にスライド可能とされる。
図5に示すように、プロテクタ30の内部にはワイヤハーネス60が配索されている。ケース内プロテクタ31の下部における後端には、余長吸収ケース20内のワイヤハーネス60を内部に引き込む引き込み孔35が設けられている。また、ケース側プロテクタ32の水平部34Hの自由端部には、プロテクタ30内のワイヤハーネス60を外部に引き出す引き出し孔36が設けられている。
[キャタピラ型外装材の構成]
図6に示すように、余長吸収ケース20の内部にはキャタピラ型外装材40が配置されている。キャタピラ型外装材40は合成樹脂製であって、ワイヤハーネス60を挿通する四角筒状の複数のブロック41と、隣り合う一対のブロック41同士を連結するヒンジ部42と、を備えて構成されている。キャタピラ型外装材40は、一方向のみに屈曲できるが、それ以外の方向に屈曲できない構成とされている。キャタピラ型外装材40の一端43は、余長吸収ケース20の導入孔26に向けられており、キャタピラ型外装材40の他端44は、プロテクタ30のケース内プロテクタ31の下部における後端に連結されている。キャタピラ型外装材40の一端43と他端44との間には、半円弧状をなして180°折り返された屈曲部45が設けられている。
[コルゲートチューブの構成]
キャタピラ型外装材40の一端43側のワイヤハーネス60は、余長吸収ケース20の導入孔26に向けて配索され、コルゲートチューブ50によって保護された状態で余長吸収ケース20の外部に引き出されている。コルゲートチューブ50は合成樹脂製とされ、筒状でかつ蛇腹状に形成されている。一方、キャタピラ型外装材40の他端44側のワイヤハーネス60は、引き込み孔35を通ってプロテクタ30の内部に引き込まれている。キャタピラ型外装材40の内部に配索されたワイヤハーネス60はコルゲートチューブ50に保護されておらず、キャタピラ型外装材40の屈曲部45の移動に伴ってワイヤハーネス60が追従しやすいように配索されている。
[ワイヤハーネスの構成]
ワイヤハーネス60は、コルゲートチューブ50の内部に収容された第1電線61と、キャタピラ型外装材40の内部に収容された第2電線62と、プロテクタ30の内部に収容された第3電線63と、プロテクタ30から余長吸収ケース20の外部に導出された第4電線64と、を有している。第3電線63は、プロテクタ30の連結部33に配索された周壁貫通部65を有している。第2電線62が特許請求の範囲の「ケース内余長部」に対応し、第3電線63が特許請求の範囲の「中継接続部」に対応し、第4電線64が特許請求の範囲の「ケース外余長部」に対応している。
第2電線62は、図15から図17に示すように、プロテクタ30の後方への移動に伴ってキャタピラ型外装材40の屈曲部45が後方に移動した際、キャタピラ型外装材40の形状に追従し、第2電線62が引っ張られない程度の余長を有している。また、第2電線62は、図18から図20に示すように、プロテクタ30の前方への移動に伴ってキャタピラ型外装材40の屈曲部45が前方に移動した際、キャタピラ型外装材40の形状に追従し、第2電線62が引っ張られない程度の余長を有している。すなわち、第2電線62は、余長吸収ケース20の内部における余長として機能するケース内余長部である。
第4電線64は、プロテクタ30が後端位置に位置した状態でスライドシート1が図11に示す後端位置から図12に示す中間位置に移動した際、第4電線64が後方に引っ張られない程度の余長を有している。また、第4電線64は、プロテクタ30が前端位置に位置した状態でスライドシート1が図9に示す中間位置から図14に示す前端位置に移動した際、第4電線64が後方に引っ張られない程度の余長を有している。すなわち、第4電線64は、余長吸収ケース20の外部における余長として機能するケース外余長部である。
[押当部材の構成]
さて、図9に示すように、スライドシート1の下面5には、前後一対の押当部材6、7が設けられている。前側押当部材6は、スライドシート1の下面5における前端側に位置し、後側押当部材7は、スライドシート1の下面5における後端側に位置している。
詳細には図9の一部拡大図に示すように、前側押当部材6の後面6Rとプロテクタ30の前面37とは互いに対向する一対の対向面とされ、このうちプロテクタ30の前面37には前側曲面部39Fが設けられている。前側押当部材6の後面6Rは前側曲面部39Fに対して線接触もしくは点接触可能とされている。なお、図9の一部拡大図以外の図面においては前側曲面部39Fの図示を省略している。
同様に図12の一部拡大図に示すように、後側押当部材7の前面7Fとプロテクタ30の後面38とは互いに対向する一対の対向面とされ、このうちプロテクタ30の後面38には後側曲面部39Rが設けられている。後側押当部材7の前面7Fは後側曲面部39Rに対して線接触もしくは点接触可能とされている。なお、図12の一部拡大図以外の図面においては後側曲面部39Rの図示を省略している。
前側押当部材6は、図9から図11に示すように、スライドシート1が後方に移動する際、プロテクタ30の前面37に当接することでプロテクタ30を後方に移動させる。後側押当部材7は、図12から図14に示すように、スライドシート1が前方に移動する際、プロテクタ30の後面38に当接することでプロテクタ30を前方に移動させる。したがって、プロテクタ30は第4電線64に引っ張られて前後方向に移動するのではなく、前側押当部材6もしくは後側押当部材7によって前後方向に移動する。したがって、第4電線64に引っ張り応力がかかったり、急激に曲げられたりすることを回避できる。
[ワイヤハーネス配索装置の動作説明]
次に、本開示のワイヤハーネス配索装置10の動作について説明する。図15に示すように、プロテクタ30が前端位置にある状態からスライドシート1が後方に移動し始めると、前側押当部材6がプロテクタ30の前面37に当接してプロテクタ30が後方に移動し始める。図16に示すように、プロテクタ30が中間位置に至ると、キャタピラ型外装材40の屈曲部45が後方に移動することで全体形状が変動し、キャタピラ型外装材40の全体形状に追従して第2電線62の全体形状も変動していく。図17に示すように、スライドシート1が後端位置に至り、プロテクタ30が後端位置に至ると、キャタピラ型外装材40の屈曲部45が余長吸収ケース20の下端付近に位置するものの、周壁22のうち後端に位置する後壁22Rと屈曲部45との間にはクリアランスCL1が確保されている。
スライドシート1が図9に示す中間位置から図11に示す後端位置に移動する間、スライドシート1とプロテクタ30の相対的な位置関係は変動しないため、第4電線64の全体形状は変動しない。このことは、スライドシート1が中間位置から後端位置に移動する間、第4電線64に余長を設定しなくてもよいことを意味する。
スライドシート1が図11に示す後端位置から図12に示す中間位置に移動する間、プロテクタ30は後端位置に位置したまま停止している。このことは、スライドシート1が後端位置から中間位置に移動する間、第2電線62に余長を設定しなくてもよいことを意味する。
図18に示すように、プロテクタ30が後端位置にある状態からスライドシート1が前方に移動し始めると、後側押当部材7がプロテクタ30の後面38に当接してプロテクタ30が前方に移動し始める。図19に示すように、プロテクタ30が中間位置に至ると、キャタピラ型外装材40の屈曲部45が前方に移動することで全体形状が変動し、キャタピラ型外装材40の全体形状に追従して第2電線62の全体形状も変動していく。図20に示すように、プロテクタ30が前端位置に至ると、キャタピラ型外装材40の屈曲部45が余長吸収ケース20の中央付近に位置して停止する。
スライドシート1が図12に示す中間位置から図14に示す前端位置に移動する間、スライドシート1とプロテクタ30の相対的な位置関係は変動しないため、第4電線64の屈曲形状は変動しない。このことは、スライドシート1が中間位置から前端位置に移動する間、第4電線64に余長を設定しなくてもよいことを意味する。
結局のところ、第2電線62に余長が必要とされるタイミングは、プロテクタ30が余長吸収ケース20に対して相対的に移動する間だけである。そのため、第2電線62に最低限必要とされる余長は、プロテクタ30の移動距離であるスライドレール24の寸法である。したがって、第2電線62を短くでき、図18に示すように、余長吸収ケース20の小型化に寄与できる。
また、第4電線64に余長が必要とされるタイミングは、スライドシート1がプロテクタ30に対して相対的に移動する間だけである。そのため、第4電線64に最低限必要とされる余長は、前側押当部材6と後側押当部材7の間の寸法である。したがって、第4電線64を短くでき、スライドシート1の下面5とフロア2との間のクリアランスCL2(図2参照)が小さい場合でもスライドシート1の下方に第4電線64を配索できる。
[ワイヤハーネス配索装置の作用効果]
本実施形態のワイヤハーネス配索装置10は、スライドシート1の下方にワイヤハーネス60を配索するワイヤハーネス配索装置10であって、スライドシート1の下面5に対向するフロア2に設置された余長吸収ケース20と、余長吸収ケース20に対して移動可能なプロテクタ30と、を備え、ワイヤハーネス60は、余長吸収ケース20内に収容されプロテクタ30に向けて配索された第2電線62と、プロテクタ30から余長吸収ケース20外に導出されスライドシート1の下面5に向けて配索された第4電線64と、を有し、スライドシート1は、スライドシート1の移動に伴ってプロテクタ30に当接することでプロテクタ30を移動させる一対の押当部材6、7を有する、ワイヤハーネス配索装置10である。
スライドシート1を移動させた時に、まず、スライドシート1に連動する第4電線64の移動でワイヤハーネス60の余長を吸収し、第4電線64の移動だけで余長を吸収できない時にプロテクタ30が移動して余長吸収ケース20内の第2電線62の移動でワイヤハーネス60の余長を吸収する。このように余長吸収ケース20の内外で余長吸収を行うようにすることで余長吸収ケース20を小型化できる。さらに、プロテクタ30の移動は、スライドシート1の押当部材6、7がプロテクタ30に当接することで行われるため、ワイヤハーネス60に引っ張り応力がかかることを軽減できる。したがって、スライドシート1の下方に十分な空間がない場合でも余長吸収ケース20をフロア2に設置でき、余長吸収ケース20の設置に伴って見栄えの向上が可能になる。
(2)プロテクタ30と押当部材6、7が互いに対向する一対の対向面のうちプロテクタ30の対向面には、押当部材6、7の対向面6R、7Fに対して点接触もしくは線接触可能な曲面部39F、39Rが設けられていることが好ましい。
押当部材6、7の対向面6R、7Fがプロテクタ30の対向面に当接する時、プロテクタ30の対向面に曲面部39F、39Rが設けられているから、曲面部39F、39Rにおいて点接触もしくは線接触することになり、接触位置を一定にできる。
(3)余長吸収ケース20は、フロア2側からスライドシート1側に向かう周壁22を備え、周壁22は、プロテクタ30がスライド可能に装着されるスライド構造を有することが好ましい。
周壁22の高さ範囲内にスライド構造があるため、スライド構造によって余長吸収ケース20が大型化することを回避できる。
(4)ワイヤハーネス60は、第2電線62と第4電線64を中継接続し、プロテクタ30内に収容された第3電線63をさらに有し、第3電線63は、周壁22を貫通する周壁貫通部65を含んで構成されることが好ましい。
ワイヤハーネス60は、第1電線61、第2電線62、第3電線63、および第4電線64を備えて構成される。換言すると、ワイヤハーネス60は第3電線63の周壁貫通部65において周壁22を貫通して余長吸収ケース20の側方に導出された後、スライドシート1の下面5に向けて配索される。このようにすると、余長吸収ケース20とスライドシート1の下面5との間に十分な空間がない場合でもワイヤハーネス60を配索できる。仮に、ワイヤハーネス60が余長吸収ケース20内からスライドシート1の下面5に向けて上方に導出されている場合、靴などによってワイヤハーネス60が上方から踏まれて故障するリスクがある。上記の構成によると、そのような故障リスクの低減が可能である。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態ではプロテクタ30が曲面部39F、39Rを備えているが、押当部材6、7が曲面部を備えるものとしてもよい。また、プロテクタと押当部材のいずれもが曲面部を備えておらず、プロテクタと押当部材が面接触可能な構成としてもよい。
(2)上記実施形態では余長吸収ケース20の周壁22に設けられたスライドレール24によってプロテクタ30が移動可能とされているが、余長吸収ケース20の底壁21にスライドレールを設置してもよい。
(3)上記実施形態ではワイヤハーネス60が余長吸収ケース20の側方に引き出されているが、余長吸収ケース20の上方に引き出されるものでもよい。
1:スライドシート 2:フロア 3:シート脚部 4:シートレール 5:下面 6:前側押当部材 6R:後面 7:後側押当部材 7F:前面
10:ワイヤハーネス配索装置
20:余長吸収ケース 21:底壁 22:周壁 22F:前壁 22R:後壁 22S:側壁 23:天井壁 24:スライドレール(スライド構造) 24U、24L:レール 25:スリット 26:導入孔
30:プロテクタ 31:ケース内プロテクタ 32:ケース外プロテクタ 33:連結部 34V:垂直部 34H:水平部 35:引き込み孔 36:引き出し孔 37:前面(対向面) 38:後面(対向面) 39F:前側曲面部 39R:後側曲面部
40:キャタピラ型外装材 41:ブロック 42:ヒンジ部 43:一端 44:他端 45:屈曲部
50:コルゲートチューブ
60:ワイヤハーネス 61:第1電線 62:第2電線(ケース内余長部) 63:第3電線(中継接続部) 64:第4電線(ケース外余長部) 65:周壁貫通部
CL1:クリアランス CL2:クリアランス

Claims (4)

  1. スライドシートの下方にワイヤハーネスを配索するワイヤハーネス配索装置であって、
    スライドシートの下面に対向するフロアに設置された余長吸収ケースと、
    前記余長吸収ケースに対して移動可能なプロテクタと、を備え、
    前記ワイヤハーネスは、前記余長吸収ケース内に収容され前記プロテクタに向けて配索されたケース内余長部と、前記プロテクタから前記余長吸収ケース外に導出され前記スライドシートの下面に向けて配索されたケース外余長部と、を有し、
    前記スライドシートは、前記スライドシートの移動に伴って前記プロテクタに当接することで前記プロテクタを移動させる一対の押当部材を有する、ワイヤハーネス配索装置。
  2. 前記プロテクタと前記押当部材が互いに対向する一対の対向面のうち一方の前記対向面には、他方の前記対向面に対して点接触もしくは線接触可能な曲面部が設けられている、請求項1に記載のワイヤハーネス配索装置。
  3. 前記余長吸収ケースは、前記フロア側から前記スライドシート側に向かう周壁を備え、前記周壁は、前記プロテクタがスライド可能に装着されるスライド構造を有する、請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス配索装置。
  4. 前記ワイヤハーネスは、前記ケース内余長部と前記ケース外余長部を中継接続し、前記プロテクタ内に収容された中継接続部をさらに有し、前記中継接続部は、前記周壁を貫通する周壁貫通部を含んで構成される、請求項3に記載のワイヤハーネス配索装置。
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