JP2023006038A - 車両用ドアトリム - Google Patents
車両用ドアトリム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023006038A JP2023006038A JP2021108413A JP2021108413A JP2023006038A JP 2023006038 A JP2023006038 A JP 2023006038A JP 2021108413 A JP2021108413 A JP 2021108413A JP 2021108413 A JP2021108413 A JP 2021108413A JP 2023006038 A JP2023006038 A JP 2023006038A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribs
- door trim
- vehicle
- trim
- vehicle door
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
【課題】カーテンシールドエアバッグの展開によって上方から大きな荷重が加わった場合であっても、破損による飛散を防止することが可能な車両用ドアトリムを提供する。【解決手段】本ドアトリム10の意匠面を構成するトリム本体部50と、トリム本体部50の上端部分から車室外側に延びてドアパネル40における車室内側部分の上方を覆う上端被覆部52Aと、トリム本体部50と上端被覆部52Aとの少なくとも一方の裏面から車室外側に向かって立設するとともに、車両の前後方向に延設された前後リブ62と、を備え、その前後リブ62が、本ドアトリム10がドアパネル40に取り付けられた状態において、ドアパネル40に対して上下方向に重畳する位置まで延び出し、前後リブ62と上端被覆部52Aとの間に、前後リブ62の全長に亘って上下方向における隙間S1(S2)が形成された構成とする。【選択図】図5
Description
本発明は、車両用ドアトリムに関する。
車両には、側面衝突時において乗員を保護する目的で、下記特許文献1に記載されているようなカーテンシールドエアバッグが搭載される場合がある。そのカーテンシールドエアバッグは、車両のサイドドアの上方側で、天井における車幅方向端部に、前後方向に延びる状態で収納される。そして、カーテンシールドエアバッグは、袋状の部材であり、側面衝突時等には、インフレータによって膨張させられて、ドアの内面に沿い下方に向かって展開させられる。
上述したように、カーテンシールドエアバッグは、ドアの内面に沿い下方に向かって展開させられるため、展開するエアバッグがドアトリムの上端に接触する場合がある。カーテンシールドエアバッグは、きわめて強い圧力で展開するため、その展開するエアバッグが衝突したドアトリムの上端が破損して飛散してしまう虞がある。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、カーテンシールドエアバッグの展開によって上方から大きな荷重が加わった場合であっても、破損による飛散を防止することが可能な車両用ドアトリムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用ドアトリムは、
ドアパネルの車室内側に取り付けられる車両用ドアトリムであって、
当該車両用ドアトリムの意匠面を構成するトリム本体部と、
前記トリム本体部の上端部分から車室外側に延びて前記ドアパネルにおける車室内側部分の上方を覆う上端被覆部と、
前記トリム本体と前記上端被覆部との少なくとも一方の裏面から車室外側に向かって立設するとともに、車両の前後方向に延設された前後リブと、
を備え、
前記前後リブは、当該車両用ドアトリムが前記ドアパネルに取り付けられた状態において、前記ドアパネルに対して上下方向に重畳する位置まで延び出しており、
前記前後リブと前記上端被覆部との間には、前記前後リブの全長に亘って上下方向における隙間が形成されていることを特徴とする。
ドアパネルの車室内側に取り付けられる車両用ドアトリムであって、
当該車両用ドアトリムの意匠面を構成するトリム本体部と、
前記トリム本体部の上端部分から車室外側に延びて前記ドアパネルにおける車室内側部分の上方を覆う上端被覆部と、
前記トリム本体と前記上端被覆部との少なくとも一方の裏面から車室外側に向かって立設するとともに、車両の前後方向に延設された前後リブと、
を備え、
前記前後リブは、当該車両用ドアトリムが前記ドアパネルに取り付けられた状態において、前記ドアパネルに対して上下方向に重畳する位置まで延び出しており、
前記前後リブと前記上端被覆部との間には、前記前後リブの全長に亘って上下方向における隙間が形成されていることを特徴とする。
従来の車両用ドアトリムは、例えば、上端被覆部における裏面に下方に向かう形で複数のリブが立設される場合があり、ドアパネルに取り付ける際に、それら複数のリブがドアパネルに当接し、それらリブによってドアトリムが取り付け位置に案内される構成とされる。つまり、その構成のドアトリムは、ドアパネルに取り付けられた状態において、上端被覆部およびその裏面のリブが、ドアパネルの上方に位置することになる。ここで、この従来のドアトリムに対して、カーテンシールドエアバッグ(以下、単に「エアバッグ」と呼ぶ場合がある。)が展開して、そのエアバッグによりドアトリムの上縁から荷重が加わった場合を考える。従来の構成のドアトリムは、上縁から大きな荷重が加わると、リブが存在する部分は、そのリブがドアパネルの上端に当接するために上下方向においてほぼ変形できないのに対して、リブが存在しない部分は、上下方向に大きな変形が許容されると考えられる。そのことにより、ドアトリムの上縁部分におけるリブが存在しない部分(リブとリブの間など)を中心に、破損して飛散する虞がある。
一方、この構成の車両用ドアトリムは、前後リブの全長に亘って、前後リブと上端被覆部との間に上下方向における隙間が形成されているため、前後リブに対して上端被覆部が撓むことが許容される。つまり、ドアトリムの前後リブ自体、あるいは、前後リブの下方側に設けられている部分が、ドアパネルの車室内側部の上端に当接したとしても、前後リブに対して上端被覆部が撓むことが許容されるのである。あるいは、前後リブが車室外側に向かって延び出したものであるため、それの先端側がドアパネルに上方から当接することで、その前後リブ自体の撓みが許容される場合もある。したがって、この構成のドアトリムは、上端被覆部や前後リブが撓むことによって、エアバッグによる上方からの荷重を吸収することができる。また、上下方向における隙間が前後リブの全長に亘って形成されていることで、上方からの荷重は、ドアトリムの上縁において分散することができる。この構成のドアトリムによれば、従来の構成のドアトリムのように、局所的に荷重が集中することでドアトリムが破損して小片が飛散するような事態を回避することができる。
上記構成において、前記前後リブの上方において前記トリム本体部と前記上端被覆部との少なくとも一方の裏面に立設する複数の上側リブを備え、前記上側リブの下縁と前後リブの上面との間に隙間が形成されている構成とすることができる。
この構成のドアトリムは、上端被覆部の剛性を確保しつつ、上方からの荷重を吸収することができ、ドアトリムの破損および飛散を効果的に回避することができる。
上記構成において、前記前後リブの下面に立設し、前記ドアパネルに対して上下方向に重畳する位置まで延び出した複数の下側リブを備えており、前記下側リブは、前記上側リブに対して前後方向にずれた位置に配されている構成とすることができる。
この構成のドアトリムは、複数の下側リブの存在により、上側リブの存在する箇所において、前後リブとドアパネルとの間にも隙間が形成されており、上側リブの存在する箇所であっても、前後リブと上端被覆部とを含む部分が下方に撓むことが許容されるため、上方からの荷重を、効果的に吸収することができる。なお、下側リブが存在する箇所は、上側リブが存在しないため、前後リブに対する上端被覆部の撓みが許容されて、上方からの荷重を、効果的に吸収することができる。
上記構成において、前記上側リブと前記下側リブとは、前後方向において交互に配されている構成とすることができる。
この構成のドアトリムは、上側リブが存在する箇所については、前後リブとドアパネルとの間に大きな隙間が形成され、下側リブが存在する箇所については、上端被覆部と前後リブとの間に大きな隙間が形成される。それらが交互に配されていることで、上方からの荷重を効果的に分散し、上方からの荷重をより効果的に吸収することができる。
上記構成において、前記下側リブは、車室外側の外縁が下方に向かうほど車室内側に向かって傾斜した形状とすることができる。
この構成のドアトリムは、ドアパネルに取り付けられる際に、下側リブの傾斜した外縁がドアパネルの上端に接すると、ドアトリム自体が上方側に案内される。つまり、この構成のドアトリムにおいては、下側リブがドアパネルへの取付時のガイドリブとして機能するものとなっている。
上記構成において、当該車両用ドアトリムは、上縁における車両後方側の部分が後方に向かうほど上方に向かって傾斜する上昇傾斜部を有するものとされ、前記前後リブは、前記上昇傾斜部に対して形成されている構成とすることができる。
この構成のドアトリムは、後方側の部分が天井に近づくような形状となっているため、エアバッグの荷重が加わりやすい。したがって、このような形状とされたドアトリムには、前述の前後リブを備えた構成のドアトリムが好適である。
上記構成において、前記前後リブは、当該車両用ドアトリムの上縁に沿って形成されている構成とすることができる。
この構成のドアトリムは、上縁と前後リブとの間隔がほぼ均一化されており、上方からの荷重を効果的に分散させることができると考えられる。
上記構成において、前記前後リブの上方において前記トリム本体部と前記上端被覆部との少なくとも一方の裏面に立設する複数の上側リブと、前記前後リブの下面に立設し、前記ドアパネルの前記車室内側部に上下方向において重畳する位置まで延び出した複数の下側リブと、を備え、前記上側リブと前記下側リブとは、前記前後リブに対して垂直に立設する板状に形成されている構成とすることができる。
この構成のドアトリムは、上昇傾斜部を有してその上昇傾斜部に沿って形成された前後リブを備えた構成において、上側リブおよび下側リブを備えた構成とし、それら上側リブと下側リブとが、前後リブに垂直とされている。なお、上昇傾斜部を有するドアトリムは、その上昇傾斜部全体で受けた荷重のうちのドアトリムの上縁に直交する方向の成分が破損への影響が大きいと考えられ、それと同方向に延びる上側リブと下側リブとによって、その成分を効果的に分散させることができると考えられる。
本発明によれば、カーテンシールドエアバッグの展開によって上方から大きな荷重が加わった場合であっても、破損による飛散を防止することが可能な車両用ドアトリムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
本発明の実施例である車両用ドアトリム10(以下、単に「ドアトリム10」と呼ぶ場合がある。)は、図1に車室内側の一部を示す車両12に採用されている。この車両12は、フロントシート13およびリアシート14を有する車両であり、それらの各々に対応して、フロントサイドドア15およびリアサイドドア16が設けられている。そして、本実施例のドアトリム10は、リアサイドドア16のドアトリムとして採用されている。また、車両12は、フロントサイドドア15とリアサイドドア16の上方側に、カーテンシールドエアバッグ18を備えており、車両12の天井における車幅方向の端部(ルーフサイド)に、それらフロントサイドドア15とリアサイドドア16の上縁に沿って収納されている。
カーテンシールドエアバッグ18(以下、単に「エアバッグ18」と呼ぶ場合がある。)については、簡単に説明するが、車両前後方向に長い略矩形状をなして、繊維が織られて形成された袋体20(図2参照)を主体とするものであり、通常時には、車両前後方向に沿って細長く延びた形となるように折り畳まれた状態でルーフサイドに収納されている。そして、エアバッグ18は、車両12に対して外部から所定値以上の衝撃が加えられた際に作動する。具体的には、インフレータからガスが供給されることによって、図2に示すように、車室側部に沿って下方に向かって膨張展開し、車両のサイドウィンドウ15A,16Aやセンターピラー(Bピラー)22を覆いつつ、乗員を保護する。
エアバッグ18の袋体20は、上述したように、サイドウィンドウ15A,16Aに沿って下方に向かって展開するため、それらサイドウィンドウ15A,16Aの下方に位置するフロントサイドドア15のドアトリム15Bおよびリアサイドドア16のドアトリムである本実施例のドアトリム10の上端に接触するようになっている。そして、エアバッグ18は、袋体20をインフレータによって極めて強い圧力で膨張展開させるため、その展開する袋体20によって、ドアトリム15B,10の上端に接触して大きな荷重が加わる場合がある。
本実施例においては、図1および図2に示すように、リアサイドドア16のドアトリム10が、上縁が車両後方に向かうにつれて上方に立ち上がる形状とされるとともに、車両の天井が後方に向かうにつれて下がってくる形状とされており、エアバッグ18との距離が、後方側ほど短くなる。つまり、リアサイドドア16のドアトリム10に、フロントサイドドア15のドアトリム15Bに比較して大きな荷重が加わりやすく、さらに言えば、リアサイドドア16のドアトリム10において、後方側ほど大きな荷重が加わりやすい。
そして、本実施例のドアトリム10は、上述したエアバッグ18の作動時に展開した袋体20によって加わる大きな荷重に対処する構成とされている。ドアトリム10は、図3に示すように、メインボード部材30とオーナメントボード部材32とが組みつけられたトリムボード34を主体とするものであり、そのトリムボード34上に、インサイドハンドル,プルハンドル,アームレスト等が設けられる。なお、本ドアトリム10は、ドアパネル40(図5~7参照)の車室内側に取り付けられるものであり、トリムボード34は、表面が車室内側を向いて本ドアトリム10の意匠面を構成するトリム本体部50と、そのトリム本体部50の周縁から車室外側に向かって延び出した周縁フランジ部52と、を備えている。その周縁フランジ部52の上縁側の部分は、図5に示すように、トリム本体部50の上端部分から車室外側に延びて、ドアパネル40における車室内側部分の上方を覆う上端被覆部52Aとされている。その上端被覆部52Aは、上方に向かうにつれて車室外側に向かって突出するように湾曲した形状とされている。
また、本ドアトリム10は、先にも説明したように、上縁における車両後方側の部分が後方に向かうほど上方に向かって傾斜する上昇傾斜部60を備えている。そして、本ドアトリム10は、その上昇傾斜部60に特徴を有している。そのドアトリム10の上昇傾斜部60には、図4および図5に示すように、トリム本体部50の裏面から車室外側に向かって立設するとともに、概して車両前後方向に延びるトリムボード34の上縁(上縁被覆部52A)に沿って延設された板状の前後リブ62が設けられている。その前後リブ62は、図5に示すように、本ドアトリム10がドアパネル40に取り付けられた状態において、そのドアパネル40に対して上下方向に重畳する位置まで延び出している。つまり、ドアパネル40の上端が、前後リブ62の先端部の下方に位置した状態となっている。そして、この前後リブ62と上端被覆部52Aとの間には、上下方向における隙間S1が形成されている。
また、図4および図6に示すように、前後リブ62に交差して概して上下方向に延びる板状の第1上下リブ64が、前後方向に間隔をおいて複数本(本実施例においては3本)立設している。この第1上下リブ64は、高さ(トリムボード34の裏面から直交する方向の寸法)がほぼ一定で、上端被覆部52Aにおける車室外側の端部付近から前後リブ62より下方まで延設するものとなっている。その第1上下リブ64の前後リブ62より上方側で上端被覆部52Aに立設する部分64Aが、本実施例において上側リブとして機能する部分である。そして、この上側リブ64Aの下縁と前後リブ62の上面との間に、隙間S2が形成されていることで、本実施例のドアトリム10は、前後リブ62と上端被覆部52Aとの間に、前後リブ62の全長に亘って上下方向における隙間が形成されていることになる。
また、図4および図7に示すように、前後リブ62の下面から概して下方に延びる板状の第2上下リブ66が、第1上下リブ64と重ならない位置に、前後方向に間隔をおいて複数本(本実施例においては4本)立設している。また、第1上下リブ64が第2上下リブ66の中間に配されて、第1上下リブ64と第2上下リブ66とが前後方向において交互に配されている。つまり、この第2上下リブ66の上端部分66Aが、前後リブ62の下面に立設し、ドアパネル40に対して上下方向に重畳する位置まで延び出した下側リブとして機能する部分となる。なお、この下側リブ66Aは、車室外側の外縁が下方に向かうほど車室内側に向かって傾斜した形状とされており、本ドアトリム10をドアパネル40に取り付ける際に、ガイドとして機能する。具体的に言えば、本ドアトリム10をドアパネル40に取り付ける際、本ドアトリム10をドアパネル40に対して車室内側から接近させた場合に、下側リブ66Aの車室外側部分がドアパネル40に当接すると、その下側リブ66Aの傾斜部分によって本ドアトリム10は上方に移動させられ、ドアパネル40に対する取付位置に案内されるようになっている。
以上のように構成された本実施例の車両用ドアトリム10は、本ドアトリム10の意匠面を構成するトリム本体部50と、トリム本体部50の上端部分から車室外側に延びてドアパネル40における車室内側部分の上方を覆う上端被覆部52Aと、トリム本体部50と上端被覆部52Aとの少なくとも一方の裏面から車室外側に向かって立設するとともに、車両の前後方向に延設された前後リブ62と、を備え、その前後リブ62は、本ドアトリム10がドアパネル40に取り付けられた状態において、ドアパネル40に対して上下方向に重畳する位置まで延び出しており、前後リブ62と上端被覆部52Aとの間には、前後リブ62の全長に亘って上下方向における隙間S1,S2が形成されている。
本ドアトリム10は、前後リブ62の全長に亘って、前後リブ62と上端被覆部52Aとの間に上下方向における隙間が形成されているため、前後リブ62に対して上端被覆部52Aが撓むことが許容される。つまり、下側リブ66Aが、ドアパネル40の車室内側部の上端に当接したとしても、前後リブ62に対して上端被覆部52Aが撓むことが許容される。あるいは、前後リブ62が車室外側に向かって延び出したものであるため、それの先端側がドアパネル40に上方から当接することで、その前後リブ62自体の撓みが許容される。したがって、本ドアトリム10は、上端被覆部52Aや前後リブ62が撓むことによって、エアバッグ18による上方からの荷重を吸収することができる。また、上下方向における隙間S1,S2が前後リブ62の全長に亘って形成されていることで、上方からの荷重は、局所的に集中することなく、上端被覆部52Aにおいて分散することになる。したがって、本ドアトリム10によれば、従来の構成のドアトリムのように局所的に荷重が集中することがなく、ドアトリムが破損して小片が飛散するような事態を回避することができる。
また、本ドアトリム10は、前後リブ62の上方において上端被覆部52Aの裏面に立設する複数の上側リブ64Aを備え、その上側リブ64Aの下縁と前後リブ62の上面との間に隙間S2が形成されている。この構成により、本ドアトリム10は、上端被覆部52Aの剛性を確保しつつ、上方からの荷重を吸収することができ、破損を効果的に回避することができる。
また、本ドアトリム10は、前後リブ62の下面に立設し、ドアパネルに対して上下方向に重畳する位置まで延び出した複数の下側リブ66Aを備えており、その下側リブ66Aは、上側リブ64Aに対して前後方向にずれた位置に配されている。この構成により、本ドアトリム10は、複数の下側リブ66Aの存在により、上側リブ64Aの存在する箇所において、前後リブ62とドアパネル40との間にも隙間S3が形成されており、上側リブ64Aの存在する箇所であっても、前後リブ62と上端被覆部52Aとを含む部分が下方に撓むことが許容されるため、上方からの荷重を、効果的に吸収することができる。なお、下側リブ66Aが存在する箇所は、上側リブ64Aが存在しないため、前後リブ62に対する上端被覆部52Aの撓みが許容されて、上方からの荷重を、効果的に吸収することができる。
また、本ドアトリム10は、上側リブ64Aと下側リブ66Aとは、前後方向において交互に配されている。この構成により、本ドアトリム10は、上側リブ64Aが存在する箇所については、前後リブ62とドアパネル40との間に大きな隙間が形成され、下側リブ66Aが存在する箇所については、上端被覆部52Aと前後リブ62との間に大きな隙間が形成される。それらが交互に配されていることで、上方からの荷重を効果的に分散し、上方からの荷重をより効果的に吸収することができる。
<他の実施形態>
上記実施例のドアトリム10は、前後リブ62の上方に上側リブ64Aが設けられるともに、前後リブ62の下方に下側リブ66Aが設けられていたが、下側リブ66Aは設けられていない構成であってもよく、さらには、下側リブ66Aと上側リブ64Aの両者が設けられていない構成であってもよい。また、上記実施形態のドアトリム10は、上縁における車両後方側の部分が後方に向かうほど上方に向かって傾斜する上昇傾斜部60を有するものとされていたが、それに限定されず、ドアトリムの上縁が概して水平に延びる場合にも、本発明の構成を採用することができる。
上記実施例のドアトリム10は、前後リブ62の上方に上側リブ64Aが設けられるともに、前後リブ62の下方に下側リブ66Aが設けられていたが、下側リブ66Aは設けられていない構成であってもよく、さらには、下側リブ66Aと上側リブ64Aの両者が設けられていない構成であってもよい。また、上記実施形態のドアトリム10は、上縁における車両後方側の部分が後方に向かうほど上方に向かって傾斜する上昇傾斜部60を有するものとされていたが、それに限定されず、ドアトリムの上縁が概して水平に延びる場合にも、本発明の構成を採用することができる。
10…車両用ドアトリム、16…リアサイドドア、18…カーテンシールドエアバッグ、40…ドアパネル、50…トリム本体部、52…周縁フランジ部、52A…上端被覆部、60…上昇傾斜部、62…前後リブ、64…第1上下リブ、64A…上側リブ、66…第2上下リブ、66A…下側リブ
Claims (8)
- ドアパネルの車室内側に取り付けられる車両用ドアトリムであって、
当該車両用ドアトリムの意匠面を構成するトリム本体部と、
前記トリム本体部の上端部分から車室外側に延びて前記ドアパネルにおける車室内側部分の上方を覆う上端被覆部と、
前記トリム本体部と前記上端被覆部との少なくとも一方の裏面から車室外側に向かって立設するとともに、車両の前後方向に延設された前後リブと、
を備え、
前記前後リブは、当該車両用ドアトリムが前記ドアパネルに取り付けられた状態において、前記ドアパネルに対して上下方向に重畳する位置まで延び出しており、
前記前後リブと前記上端被覆部との間には、前記前後リブの全長に亘って上下方向における隙間が形成されていることを特徴とする車両用ドアトリム。 - 前記前後リブの上方において前記トリム本体部と前記上端被覆部との少なくとも一方の裏面に立設する複数の上側リブを備え、前記上側リブの下縁と前後リブの上面との間に隙間が形成されている請求項1に記載の車両用ドアトリム。
- 前記前後リブの下面に立設し、前記ドアパネルに対して上下方向に重畳する位置まで延び出した複数の下側リブを備えており、
前記下側リブは、前記上側リブに対して前後方向にずれた位置に配されている請求項2に記載の車両用ドアトリム。 - 前記上側リブと前記下側リブとは、前後方向において交互に配されている請求項3に記載の車両用ドアトリム。
- 前記下側リブは、車室外側の外縁が下方に向かうほど車室内側に向かって傾斜した形状とされている請求項3または請求項4に記載の車両用ドアトリム。
- 当該車両用ドアトリムは、上縁における車両後方側の部分が後方に向かうほど上方に向かって傾斜する上昇傾斜部を有するものとされ、
前記前後リブは、前記上昇傾斜部に対して形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用ドアトリム。 - 前記前後リブは、当該車両用ドアトリムの上縁に沿って形成されている請求項6に記載の車両用ドアトリム。
- 前記前後リブの上方において前記トリム本体部と前記上端被覆部との少なくとも一方の裏面に立設する複数の上側リブと、
前記前後リブの下面に立設し、前記ドアパネルに対して上下方向に重畳する位置まで延び出した複数の下側リブと、を備え、
前記上側リブと前記下側リブとは、前記前後リブに対して垂直に立設する板状に形成されている請求項7に記載の車両用ドアトリム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021108413A JP2023006038A (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 車両用ドアトリム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021108413A JP2023006038A (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 車両用ドアトリム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023006038A true JP2023006038A (ja) | 2023-01-18 |
Family
ID=85108192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021108413A Pending JP2023006038A (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | 車両用ドアトリム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023006038A (ja) |
-
2021
- 2021-06-30 JP JP2021108413A patent/JP2023006038A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5204993B2 (ja) | 車両の内装部品の配設構造 | |
US7992892B2 (en) | Inflatable ramp for inflatable curtain side impact restraint | |
JP5562009B2 (ja) | カーテンエアバッグ展開補助部材の車両への取付け構造 | |
JP3893887B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP2004074867A (ja) | 頭部保護用エアバック装置 | |
JP4765620B2 (ja) | 車両乗員拘束装置 | |
JP5046830B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP4419970B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP2023006038A (ja) | 車両用ドアトリム | |
JPWO2006013955A1 (ja) | カーテンエアバッグ装置 | |
JP2009113809A (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP5206148B2 (ja) | 車両の内装構造 | |
JP2006298334A (ja) | エアバッグ装置 | |
JP3809785B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP2008018837A (ja) | カーテンエアバッグ装置 | |
JP2004098770A (ja) | 乗員保護装置 | |
JP2009078717A (ja) | エアバッグ装置 | |
JP6106139B2 (ja) | カーテンエアバッグ装置 | |
JP6567893B2 (ja) | 内装部材取付構造 | |
JP4345781B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP3695345B2 (ja) | 頭部保護エアバッグ装置 | |
JP4511962B2 (ja) | ルーフトリムの端末抑え構造 | |
JP2024018285A (ja) | 車両ルーフサイド構造 | |
JP7189496B2 (ja) | 車両の上部内装構造 | |
JP2010069996A (ja) | カーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装構造 |